JPH08301531A - 糸条巻取機の駆動制御方法 - Google Patents
糸条巻取機の駆動制御方法Info
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- JPH08301531A JPH08301531A JP13601795A JP13601795A JPH08301531A JP H08301531 A JPH08301531 A JP H08301531A JP 13601795 A JP13601795 A JP 13601795A JP 13601795 A JP13601795 A JP 13601795A JP H08301531 A JPH08301531 A JP H08301531A
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- contact roll
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 満巻パッケージから空ボビンへの糸切替えの
失敗を防止することができる糸条巻取機の制御方法を提
供することである。 【構成】 複数本のボビンホルダ４、５と、各ボビンホ
ルダ４、５を駆動する誘導電動機６、７と、巻取位置に
あるボビンホルダ４に挿着されたボビン５０上に巻取ら
れた糸条に所定の接圧力で当接する接触ロール９と、該
接触ロール９を駆動する誘導電動機１０と、各誘導電動
機に対応して設けられたインバータ１２、１３、１４
と、各インバータの出力周波数を制御する制御装置１５
とにより構成する巻取機によって糸条の巻取を行ない満
巻パッケージから空ボビンに切替える際に、前記接触ロ
ール９駆動用の誘導電動機１０に対するインバータ１４
の出力周波数を巻取中の周波数から糸切替え中の周波数
に切替えるようにしてある。
失敗を防止することができる糸条巻取機の制御方法を提
供することである。 【構成】 複数本のボビンホルダ４、５と、各ボビンホ
ルダ４、５を駆動する誘導電動機６、７と、巻取位置に
あるボビンホルダ４に挿着されたボビン５０上に巻取ら
れた糸条に所定の接圧力で当接する接触ロール９と、該
接触ロール９を駆動する誘導電動機１０と、各誘導電動
機に対応して設けられたインバータ１２、１３、１４
と、各インバータの出力周波数を制御する制御装置１５
とにより構成する巻取機によって糸条の巻取を行ない満
巻パッケージから空ボビンに切替える際に、前記接触ロ
ール９駆動用の誘導電動機１０に対するインバータ１４
の出力周波数を巻取中の周波数から糸切替え中の周波数
に切替えるようにしてある。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は満巻ボビンから空ボビン
に切替える際の糸条巻取機の駆動制御方法に関するもの
である。
に切替える際の糸条巻取機の駆動制御方法に関するもの
である。
【０００２】
【従来の技術】近年、紡糸機から紡出される合成繊維糸
条を連続して巻取る場合は、ターレット部材に回転自在
に装着された複数本のボビン挿着用のボビンホルダと、
該ボビンホルダを駆動する誘導電動機と、巻取位置にあ
るボビンホルダに挿着されたボビンまたは該ボビン上に
巻取られた糸条に所定の接触圧力で当接する接触ロール
と、該接触ロールを駆動する誘導電動機と、各誘導電動
機に対応して設けられたインバータと、各インバータの
出力周波数を制御する制御装置とにより構成する巻取機
が使用されている。
条を連続して巻取る場合は、ターレット部材に回転自在
に装着された複数本のボビン挿着用のボビンホルダと、
該ボビンホルダを駆動する誘導電動機と、巻取位置にあ
るボビンホルダに挿着されたボビンまたは該ボビン上に
巻取られた糸条に所定の接触圧力で当接する接触ロール
と、該接触ロールを駆動する誘導電動機と、各誘導電動
機に対応して設けられたインバータと、各インバータの
出力周波数を制御する制御装置とにより構成する巻取機
が使用されている。
【０００３】上述の巻取機においてボビンホルダの駆動
力が接触ロールに作用してボビンが破裂するのを防止す
る方法として、例えば特公平３−６７９４１号公報に記
載されているような接触ロールを駆動する誘導電動機が
接触ローラの負荷とボビンホルダの負荷の一部を負担す
る状態になるように駆動制御することが提案されてい
る。
力が接触ロールに作用してボビンが破裂するのを防止す
る方法として、例えば特公平３−６７９４１号公報に記
載されているような接触ロールを駆動する誘導電動機が
接触ローラの負荷とボビンホルダの負荷の一部を負担す
る状態になるように駆動制御することが提案されてい
る。
【０００４】また、糸条切替え時に接触ローラの回転速
度が低下することによって不良糸が巻取られるのを防止
する方法として、例えば実公平５−２７４０４号公報に
記載されているように糸条巻取中は接触ローラ駆動用の
誘導電動機に対するインバータの出力周波数を設定値に
なるように制御し、糸条切替え中は接触ロールの検出回
転数が設定回転数になるように制御することが提案され
ている。
度が低下することによって不良糸が巻取られるのを防止
する方法として、例えば実公平５−２７４０４号公報に
記載されているように糸条巻取中は接触ローラ駆動用の
誘導電動機に対するインバータの出力周波数を設定値に
なるように制御し、糸条切替え中は接触ロールの検出回
転数が設定回転数になるように制御することが提案され
ている。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】上述のような巻取機の
駆動制御方法では前者の場合、糸条を満巻パッケージか
ら空ボビンに切替える際に接触ロールが該パッケージか
ら離反すると接触ロール駆動用の誘導電動機の負荷が減
少するため、接触ロールの回転数が大巾に増加して接触
ロールとパッケージ間における糸条張力が低下して糸条
が接触ロールに巻付いて糸切替えを失敗するという問題
がある。
駆動制御方法では前者の場合、糸条を満巻パッケージか
ら空ボビンに切替える際に接触ロールが該パッケージか
ら離反すると接触ロール駆動用の誘導電動機の負荷が減
少するため、接触ロールの回転数が大巾に増加して接触
ロールとパッケージ間における糸条張力が低下して糸条
が接触ロールに巻付いて糸切替えを失敗するという問題
がある。
【０００６】また、後者の場合、接触ロールとパッケー
ジとが離反した瞬間の接触ロールの速度変化が急激であ
るため、接触ロールの回転数を検出してインバータの出
力周波数を制御することでは、この急激な速度変化に充
分追従することができず、接触ロールの回転数が上昇し
て接触ロールとパッケージ間の糸条張力が低下し、糸条
が接触ロールに巻付いて糸切替えを失敗するという問題
がある。
ジとが離反した瞬間の接触ロールの速度変化が急激であ
るため、接触ロールの回転数を検出してインバータの出
力周波数を制御することでは、この急激な速度変化に充
分追従することができず、接触ロールの回転数が上昇し
て接触ロールとパッケージ間の糸条張力が低下し、糸条
が接触ロールに巻付いて糸切替えを失敗するという問題
がある。
【０００７】さらに、急激に上昇した接触ロールの回転
数を制御によって急激に下げると、インバータに大きな
バックパワーが作用するため、インバータに容量の大き
な抵抗器を取付ける等の処置が必要となり、巻取機全体
が大型化するという問題がある。
数を制御によって急激に下げると、インバータに大きな
バックパワーが作用するため、インバータに容量の大き
な抵抗器を取付ける等の処置が必要となり、巻取機全体
が大型化するという問題がある。
【０００８】本発明は上述のような問題点を解決し、満
巻パッケージから空ボビンへの糸切替えの失敗を防止す
ることができる糸条巻取機の制御方法を提供することを
目的とするものである。
巻パッケージから空ボビンへの糸切替えの失敗を防止す
ることができる糸条巻取機の制御方法を提供することを
目的とするものである。
【０００９】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
め本発明の糸条巻取機の駆動制御方法は請求項１のよう
に満巻パッケージから空ボビンに切替える際に、接触ロ
ール駆動用の誘導電動機に対するインバータの出力周波
数を巻取中の周波数から糸切替え中の周波数に切替える
ようにしてある。
め本発明の糸条巻取機の駆動制御方法は請求項１のよう
に満巻パッケージから空ボビンに切替える際に、接触ロ
ール駆動用の誘導電動機に対するインバータの出力周波
数を巻取中の周波数から糸切替え中の周波数に切替える
ようにしてある。
【００１０】また、本発明の糸条巻取機の駆動制御方法
は請求項２のように接触ロール駆動用の誘導電動機に対
するインバータの出力周波数を、接触ロールと満巻パッ
ケージが離反する以前に巻取中の周波数から切替え中の
周波数に切替えるようにするか、請求項３のように接触
ロール駆動用の誘導電動機に対するインバータの出力周
波数を、接触ロールと満巻パッケージとが離反し、前記
接触ロールが空ボビン上に巻取られた糸条に所定の接触
圧力で当接した巻取状態で切替え中の周波数から巻取中
の周波数に切替えるようにしてある。
は請求項２のように接触ロール駆動用の誘導電動機に対
するインバータの出力周波数を、接触ロールと満巻パッ
ケージが離反する以前に巻取中の周波数から切替え中の
周波数に切替えるようにするか、請求項３のように接触
ロール駆動用の誘導電動機に対するインバータの出力周
波数を、接触ロールと満巻パッケージとが離反し、前記
接触ロールが空ボビン上に巻取られた糸条に所定の接触
圧力で当接した巻取状態で切替え中の周波数から巻取中
の周波数に切替えるようにしてある。
【００１１】請求項４のように切替え中の接触ロール駆
動用の誘導電動機に対するインバータの出力周波数を、
接触ロールをボビンまたはパッケージに接触させない状
態で回転させた接触ロールの表面速度が巻取速度と略一
致する周波数にせしめるのが好ましい。
動用の誘導電動機に対するインバータの出力周波数を、
接触ロールをボビンまたはパッケージに接触させない状
態で回転させた接触ロールの表面速度が巻取速度と略一
致する周波数にせしめるのが好ましい。
【００１２】さらに、本発明の糸条巻取機の駆動制御方
法は請求項５のように満巻パッケージから空ボビンに切
替える際に、接触ローラとパッケージとが離反すると、
接触ロール駆動用の誘導電動機に対するインバータの出
力周波数を略一定にすると共に、パッケージの表面速度
が加速または減速するようにボビンホルダ駆動用の誘導
電動機に対するインバータの出力周波数を制御せしめる
ようにしてある。
法は請求項５のように満巻パッケージから空ボビンに切
替える際に、接触ローラとパッケージとが離反すると、
接触ロール駆動用の誘導電動機に対するインバータの出
力周波数を略一定にすると共に、パッケージの表面速度
が加速または減速するようにボビンホルダ駆動用の誘導
電動機に対するインバータの出力周波数を制御せしめる
ようにしてある。
【００１３】
【作用】満巻パッケージから空ボビンに切替える際に、
接触ロール駆動用の誘導電動機に対するインバータの出
力周波数を巻取中の周波数から糸切替え中の周波数に切
替えることによって接触ロールの回転速度変化が小さく
なる。
接触ロール駆動用の誘導電動機に対するインバータの出
力周波数を巻取中の周波数から糸切替え中の周波数に切
替えることによって接触ロールの回転速度変化が小さく
なる。
【００１４】
【実施例】図１は本発明の糸条巻取機の１実施例を示す
概略図であって、該巻取機は機枠１にベアリング３によ
って回動自在に取付けられたターレット部材２と、駆動
用の誘導電動機６、７を有し、ターレット部材２に取付
けられたボビンホルダ４、５と、機枠１に形成された案
内杆１ａに沿って垂直方向に昇降する可動枠体８と、駆
動用の誘導電動機１０を有し、該可動枠体８に回転自在
に取付けられた接触ロール９と、該可動枠体８に接触ロ
ール９と平行な状態で取付けられたトラバース装置１１
と、上述の誘導電動機６、７、１０に所定の周波数と電
圧を供給するインバータ１２、１３、１４と、該インバ
ータ１２、１３、１４に制御信号を送る制御装置１５と
により構成されている。
概略図であって、該巻取機は機枠１にベアリング３によ
って回動自在に取付けられたターレット部材２と、駆動
用の誘導電動機６、７を有し、ターレット部材２に取付
けられたボビンホルダ４、５と、機枠１に形成された案
内杆１ａに沿って垂直方向に昇降する可動枠体８と、駆
動用の誘導電動機１０を有し、該可動枠体８に回転自在
に取付けられた接触ロール９と、該可動枠体８に接触ロ
ール９と平行な状態で取付けられたトラバース装置１１
と、上述の誘導電動機６、７、１０に所定の周波数と電
圧を供給するインバータ１２、１３、１４と、該インバ
ータ１２、１３、１４に制御信号を送る制御装置１５と
により構成されている。
【００１５】上述の可動枠体８は接触圧力を制御するた
めの第１流体シリンダ１６と巻取初期の接触圧力を制御
するための第２流体シリンダ１７によって支持されるよ
うになっている。
めの第１流体シリンダ１６と巻取初期の接触圧力を制御
するための第２流体シリンダ１７によって支持されるよ
うになっている。
【００１６】また、上述の制御装置１５は入力機能、記
憶機能、比較演算機能、動作指令機能等を有するマイク
ロコンピュータあるいはプログラマブルロジックコント
ローラＰＬＣを使用する。
憶機能、比較演算機能、動作指令機能等を有するマイク
ロコンピュータあるいはプログラマブルロジックコント
ローラＰＬＣを使用する。
【００１７】上述の巻取位置にあるボビンホルダ４およ
び接触ロール９の近傍には夫々回転検出器１８、１９が
設けられており、該回転検出器１８、１９の検知信号が
制御装置１５に送られる。
び接触ロール９の近傍には夫々回転検出器１８、１９が
設けられており、該回転検出器１８、１９の検知信号が
制御装置１５に送られる。
【００１８】上述の制御装置１５には予め種々の運転条
件が入力されており、これ等の条件と回転検知器１８、
１９からの検知信号値を比較演算して誘導電動機６、
７、１０に所定の周波数と電圧を出力するようインバー
タ１２、１３、１４に制御信号を供給するようになって
いる。
件が入力されており、これ等の条件と回転検知器１８、
１９からの検知信号値を比較演算して誘導電動機６、
７、１０に所定の周波数と電圧を出力するようインバー
タ１２、１３、１４に制御信号を供給するようになって
いる。
【００１９】上述の第１流体シリンダ１６には圧力調節
弁２２、電磁切替弁２３を有する圧力流体供給用管２０
が、第２流体シリンダ１７には圧力調節弁２４、電磁切
替弁２５を有する圧力流体供給用管２１が夫々連結され
ており、制御装置１５からの動作指令信号に基づいて該
第１流体シリンダ１６と第２流体シリンダ１７に圧力流
体を供給する。
弁２２、電磁切替弁２３を有する圧力流体供給用管２０
が、第２流体シリンダ１７には圧力調節弁２４、電磁切
替弁２５を有する圧力流体供給用管２１が夫々連結され
ており、制御装置１５からの動作指令信号に基づいて該
第１流体シリンダ１６と第２流体シリンダ１７に圧力流
体を供給する。
【００２０】上述の圧力調節弁に代えて電空変換器等の
圧力制御装置を使用することもできる。
圧力制御装置を使用することもできる。
【００２１】上述の糸条巻取機によって糸条の巻取を行
ない予め制御装置１５に入力された巻取量あるいは巻取
時間になると、制御装置１５からの動作指令信号に基づ
いて以下の糸切替え動作が行なわれる。
ない予め制御装置１５に入力された巻取量あるいは巻取
時間になると、制御装置１５からの動作指令信号に基づ
いて以下の糸切替え動作が行なわれる。
【００２２】該糸切替え時の満巻パッケージ５１、空ボ
ビン５０、及び接触ロール９の表面速度の関係は図２に
示す通りである。
ビン５０、及び接触ロール９の表面速度の関係は図２に
示す通りである。
【００２３】該糸切替え動作は、先ず、待機位置にある
ボビンホルダ５を駆動する誘導電動機７に対してインバ
ータ１３から所定の周波数と電圧が供給され加速される
と共に、接触ロール９駆動用の誘導電動機１０に対する
インバータ１４からの出力周波数が巻取中の周波数（巻
取速度に対する同期周波数＋接触ロールをボビンホルダ
に装着されたボビンに当接させない状態で回転させた時
の誘導電動機の滑り量＋オーバーフィード量）から糸切
替え中の周波数（巻取速度に対する同期周波数＋接触ロ
ールをボビンホルダに装着されたボビンに当接させない
状態で回転させた時の誘導電動機の滑り量）に切替えら
れる。
ボビンホルダ５を駆動する誘導電動機７に対してインバ
ータ１３から所定の周波数と電圧が供給され加速される
と共に、接触ロール９駆動用の誘導電動機１０に対する
インバータ１４からの出力周波数が巻取中の周波数（巻
取速度に対する同期周波数＋接触ロールをボビンホルダ
に装着されたボビンに当接させない状態で回転させた時
の誘導電動機の滑り量＋オーバーフィード量）から糸切
替え中の周波数（巻取速度に対する同期周波数＋接触ロ
ールをボビンホルダに装着されたボビンに当接させない
状態で回転させた時の誘導電動機の滑り量）に切替えら
れる。
【００２４】該出力周波数の切替えによって接触ロール
９の表面速度は巻取速度と略同一の状態になる。
９の表面速度は巻取速度と略同一の状態になる。
【００２５】次いで、ターレット部材２が回動して満巻
パッケージ５１が接触ロール９から離反する。
パッケージ５１が接触ロール９から離反する。
【００２６】一方、ターレット部材２の回動による満巻
パッケージ５１と接触ロール９の離反は満巻パッケージ
５１の直径寸法の違いによってそのタイミングが異なる
ため、該ターレット部材２が回動を開始する前に第１流
体シリンダ１６に連結された圧力供給用管２０の電磁弁
２５を切替えて接触ロール９とパッケージが接触しなく
なる方向に可動枠体８を移動させることで、常に同一の
タイミングで満巻パッケージ５１と接触ロール９の離反
が行なわれるようにし、接触ロール駆動用のインバータ
１４の周波数切替え直後に該離反動作が行なわれるよう
にするのが好ましい。
パッケージ５１と接触ロール９の離反は満巻パッケージ
５１の直径寸法の違いによってそのタイミングが異なる
ため、該ターレット部材２が回動を開始する前に第１流
体シリンダ１６に連結された圧力供給用管２０の電磁弁
２５を切替えて接触ロール９とパッケージが接触しなく
なる方向に可動枠体８を移動させることで、常に同一の
タイミングで満巻パッケージ５１と接触ロール９の離反
が行なわれるようにし、接触ロール駆動用のインバータ
１４の周波数切替え直後に該離反動作が行なわれるよう
にするのが好ましい。
【００２７】上述のターレット部材２の回動によってボ
ビンホルダ４が巻取位置から待機位置に、ボビンホルダ
５が待機位置から巻取位置に夫々移動する間に、糸切替
え時の張力を高くして糸切替え性を向上させるため、満
巻パッケージ５１の周面速度が予め設定された速度（増
速）になるようにボビンホルダ駆動用の誘導電動機６に
対するインバータ１２の出力周波数が変更される。
ビンホルダ４が巻取位置から待機位置に、ボビンホルダ
５が待機位置から巻取位置に夫々移動する間に、糸切替
え時の張力を高くして糸切替え性を向上させるため、満
巻パッケージ５１の周面速度が予め設定された速度（増
速）になるようにボビンホルダ駆動用の誘導電動機６に
対するインバータ１２の出力周波数が変更される。
【００２８】この時、接触ロール９の表面速度は満巻パ
ッケージ５１の増速に追随せず、巻取速度と略同一の速
度を保つことで接触ロール９と満巻パッケージ５１の間
の糸条の張力は満巻パッケージ５１の増速により高めに
保持される。
ッケージ５１の増速に追随せず、巻取速度と略同一の速
度を保つことで接触ロール９と満巻パッケージ５１の間
の糸条の張力は満巻パッケージ５１の増速により高めに
保持される。
【００２９】そして、空ボビン５０が挿着されたボビン
ホルダ５が接触ロール９に当接する前に、第２流体シリ
ンダ１７に連結された圧力供給用管２１の電磁弁２３の
管路を切替えてピストンロッドを突出せしめ空ボビン５
０の最内層に巻取られる糸条４０にダメージを与えない
ように空ボビン５０と接触ロール９の接触圧力をできる
だけ小さくする。
ホルダ５が接触ロール９に当接する前に、第２流体シリ
ンダ１７に連結された圧力供給用管２１の電磁弁２３の
管路を切替えてピストンロッドを突出せしめ空ボビン５
０の最内層に巻取られる糸条４０にダメージを与えない
ように空ボビン５０と接触ロール９の接触圧力をできる
だけ小さくする。
【００３０】該状態で糸条切替え機構（図示せず）が作
動して満巻パッケージ５１に巻取られていた糸条４０が
空ボビン５０に巻付けられて糸切替えが行なわれる。
動して満巻パッケージ５１に巻取られていた糸条４０が
空ボビン５０に巻付けられて糸切替えが行なわれる。
【００３１】そして、空ボビン５０に予め設定された量
の糸条４０が巻取られると、圧力流体供給用管２０、２
１の電磁弁２３、２５が作動して管路が切替えられて第
１流体シリンダ１６と第２流体シリンダ１７の各ピスト
ンロッドが引込み、接触ロール９と空ボビン５０の接触
圧力が巻取時の接触圧力になる。
の糸条４０が巻取られると、圧力流体供給用管２０、２
１の電磁弁２３、２５が作動して管路が切替えられて第
１流体シリンダ１６と第２流体シリンダ１７の各ピスト
ンロッドが引込み、接触ロール９と空ボビン５０の接触
圧力が巻取時の接触圧力になる。
【００３２】上述の糸切替え操作後に接触ロール駆動用
の誘導電動機１０に対するインバータ１４の出力周波数
が巻取中の周波数に切替えられる。
の誘導電動機１０に対するインバータ１４の出力周波数
が巻取中の周波数に切替えられる。
【００３３】尚、糸条の巻取を開始する最初の糸掛け動
作は、接触用ロール駆動用の誘導電動機１０に対するイ
ンバータ１４の出力周波数を糸切替え中周波数にすると
共に、空ボビン５０と接触用ロール９の接触圧力を低接
触力の状態にして行ない、空ボビン５０に予め設定され
た量の糸条４０が巻取られると、圧力流体供給用管２
０、２１の管路を切替えて第１流体シリンダ１６と第２
流体シリンダ１７の各ピストンロッドを引込めて接触ロ
ール９と空ボビン５０の接触圧力を巻取時の接触圧力に
切替える。
作は、接触用ロール駆動用の誘導電動機１０に対するイ
ンバータ１４の出力周波数を糸切替え中周波数にすると
共に、空ボビン５０と接触用ロール９の接触圧力を低接
触力の状態にして行ない、空ボビン５０に予め設定され
た量の糸条４０が巻取られると、圧力流体供給用管２
０、２１の管路を切替えて第１流体シリンダ１６と第２
流体シリンダ１７の各ピストンロッドを引込めて接触ロ
ール９と空ボビン５０の接触圧力を巻取時の接触圧力に
切替える。
【００３４】この切替え後に接触ロール駆動用の誘導電
動機１０に対するインバータ１４の出力周波数を巻取中
の周波数に切替える。
動機１０に対するインバータ１４の出力周波数を巻取中
の周波数に切替える。
【００３５】上述の糸切替え動作及び糸掛け動作時にお
ける空ボビン５０の表面速度を巻取速度と同一にした
が、糸切替え動作、糸掛け動作をより確実に行なうこと
ができるようにするため、該表面速度を若干速くするこ
とも可能である。
ける空ボビン５０の表面速度を巻取速度と同一にした
が、糸切替え動作、糸掛け動作をより確実に行なうこと
ができるようにするため、該表面速度を若干速くするこ
とも可能である。
【００３６】この場合、糸切替え、糸掛け時の接触用ロ
ール９駆動用の誘導電動機１０に対するインバータ１４
の出力周波数は上述の空ボビン５０を増速させない場合
の周波数と同一にするのが好ましい。
ール９駆動用の誘導電動機１０に対するインバータ１４
の出力周波数は上述の空ボビン５０を増速させない場合
の周波数と同一にするのが好ましい。
【００３７】
【発明の効果】本発明の糸条巻取機は請求項１のように
満巻パッケージから空ボビンに切替える際に、接触ロー
ル駆動用の誘導電動機に対するインバータの出力周波数
を巻取中の周波数から糸切替え中の周波数に切替えるよ
うにしているため、巻取中の接触ロール駆動用のインバ
ータの周波数を高くし、オーバフィード量を大きくした
場合も、糸切替え中の接触ロールの表面速度が上昇する
ことがなく、そのため、接触ロールとパッケージ間の糸
条の張力が低下するのを防止することができ、糸切替え
中に接触ロールに糸条が巻取られることがなくなり、安
定した糸切替えを行なうことができる。
満巻パッケージから空ボビンに切替える際に、接触ロー
ル駆動用の誘導電動機に対するインバータの出力周波数
を巻取中の周波数から糸切替え中の周波数に切替えるよ
うにしているため、巻取中の接触ロール駆動用のインバ
ータの周波数を高くし、オーバフィード量を大きくした
場合も、糸切替え中の接触ロールの表面速度が上昇する
ことがなく、そのため、接触ロールとパッケージ間の糸
条の張力が低下するのを防止することができ、糸切替え
中に接触ロールに糸条が巻取られることがなくなり、安
定した糸切替えを行なうことができる。
【００３８】また、本発明の糸条巻取機の駆動制御方法
は請求項２のように接触ロール駆動用の誘導電動機に対
するインバータの出力周波数を、接触ロールと満巻パッ
ケージが離反する以前に巻取中の周波数から切替え中の
周波数に切替えるようにすると、接触ロールの回転数の
変動が小さく制御の遅れによって接触ロールの回転数が
上昇し、糸条の張力が低下して糸切替えが失敗するのを
防止することができ、請求項３のように接触ロール駆動
用の誘導電動機に対するインバータの出力周波数を、接
触ロールと満巻パッケージとが離反し、前記接触ロール
が空ボビン上に巻取られた糸条に所定の接触圧力で当接
した巻取状態で切替え中の周波数から巻取中の周波数に
切替えるようにすると、糸切替え後の接触ロールとパッ
ケージの接触圧力が小さい場合に、接触ロールの回転速
度が上昇して接触ロールとパッケージ間の糸張力が低下
し、接触ロールに糸条が巻取られるのを防止することが
でき、請求項４のように切替え中の接触ロール駆動用の
誘導電動機に対するインバータの出力周波数を、接触ロ
ールをボビンまたはパッケージに接触させない状態で回
転させた接触ロールの表面速度が巻取速度と略一致する
周波数にせしめると、巻取時と糸切替え時の接触ロール
の表面速度を略同一にすることがでるため、糸切替え時
の接触ロールの回転速度の変動をほとんどない状態にす
ることができる。
は請求項２のように接触ロール駆動用の誘導電動機に対
するインバータの出力周波数を、接触ロールと満巻パッ
ケージが離反する以前に巻取中の周波数から切替え中の
周波数に切替えるようにすると、接触ロールの回転数の
変動が小さく制御の遅れによって接触ロールの回転数が
上昇し、糸条の張力が低下して糸切替えが失敗するのを
防止することができ、請求項３のように接触ロール駆動
用の誘導電動機に対するインバータの出力周波数を、接
触ロールと満巻パッケージとが離反し、前記接触ロール
が空ボビン上に巻取られた糸条に所定の接触圧力で当接
した巻取状態で切替え中の周波数から巻取中の周波数に
切替えるようにすると、糸切替え後の接触ロールとパッ
ケージの接触圧力が小さい場合に、接触ロールの回転速
度が上昇して接触ロールとパッケージ間の糸張力が低下
し、接触ロールに糸条が巻取られるのを防止することが
でき、請求項４のように切替え中の接触ロール駆動用の
誘導電動機に対するインバータの出力周波数を、接触ロ
ールをボビンまたはパッケージに接触させない状態で回
転させた接触ロールの表面速度が巻取速度と略一致する
周波数にせしめると、巻取時と糸切替え時の接触ロール
の表面速度を略同一にすることがでるため、糸切替え時
の接触ロールの回転速度の変動をほとんどない状態にす
ることができる。
【００３９】さらに、本発明の糸条巻取機の駆動制御方
法は請求項５のように満巻パッケージから空ボビンに切
替える際に、接触ローラとパッケージとが離反すると、
接触ロール駆動用の誘導電動機に対するインバータの出
力周波数を略一定にすると共に、パッケージの表面速度
が加速するようにボビンホルダ駆動用の誘導電動機に対
するインバータの出力周波数を制御せしめるようにして
いるため、糸切り替え時の糸条の張力が接触ロールの影
響を受けることなく、満巻パッケージ、空ボビンの周速
の加速より該張力を高めに保持することができ、糸切り
替え成功率を向上させることができる。
法は請求項５のように満巻パッケージから空ボビンに切
替える際に、接触ローラとパッケージとが離反すると、
接触ロール駆動用の誘導電動機に対するインバータの出
力周波数を略一定にすると共に、パッケージの表面速度
が加速するようにボビンホルダ駆動用の誘導電動機に対
するインバータの出力周波数を制御せしめるようにして
いるため、糸切り替え時の糸条の張力が接触ロールの影
響を受けることなく、満巻パッケージ、空ボビンの周速
の加速より該張力を高めに保持することができ、糸切り
替え成功率を向上させることができる。
【図１】本発明の糸条巻取機の構成の１実施例を示す概
略正面図である。
略正面図である。
【図２】糸切替え動作時の満巻パッケージ、空ボビン、
及び接触ロールの表面速度を示す概略線図である。
及び接触ロールの表面速度を示す概略線図である。
１ 機枠 ２ ターレット部材 ３ ベアリング ４，５ ボビンホルダ ６，７，１０ 誘導電動機 ８ 可動枠体 ９ 接触ロール １１ トラバース装置 １２，１３，１４ インバータ １５ 制御装置 １６ 第１流体シリンダ １７ 第２流体シリンダ １８，１９ 回転検出器 ２０，２１ 圧力流体供給用管 ２２，２４ 圧力調節弁 ２３，２５ 電磁切換弁 １ａ 案内杆
Claims (5)
- 【請求項１】 複数本のボビンホルダと、前記ボビンホ
ルダを駆動する誘導電動機と、巻取位置にあるボビンホ
ルダに挿着されたボビンまたは該ボビン上に巻取られた
糸条に所定の接圧力で当接する接触ロールと、前記接触
ロールを駆動する誘導電動機と、前記各誘導電動機に対
応して設けられたインバータと、前記各インバータの出
力周波数を制御する制御装置とにより構成する巻取機に
よって糸条の巻取を行ない満巻パッケージから空ボビン
に切替える際に、前記接触ロール駆動用の誘導電動機に
対するインバータの出力周波数を巻取中の周波数から糸
切替え中の周波数に切替えるようにしたことを特徴とす
る糸条巻取機の駆動制御方法。 - 【請求項２】 請求項１の巻取機における接触ロール駆
動用の誘導電動機に対するインバータの出力周波数を、
接触ロールと満巻パッケージが離反する以前に巻取中の
周波数から切替え中の周波数に切替えるようにしたこと
を特徴とする請求項１の糸条巻取機の駆動制御方法。 - 【請求項３】 請求項１の巻取機における接触ロール駆
動用の誘導電動機に対するインバータの出力周波数を、
接触ロールと満巻パッケージとが離反し、前記接触ロー
ルが空ボビン上に巻取られた糸条に所定の接触圧力で当
接した巻取状態で切替え中の周波数から巻取中の周波数
に切替えるようにしたことを特徴とする糸条巻取機の駆
動制御方法。 - 【請求項４】 切替え中の接触ロール駆動用の誘導電動
機に対するインバータの出力周波数を、接触ロールをボ
ビンまたはパッケージに接触させない状態で回転させた
接触ロールの表面速度が巻取速度と略一致する周波数に
せしめたことを特徴とする請求項２または３の糸条巻取
機の駆動制御方法。 - 【請求項５】 請求項１の巻取機において満巻パッケー
ジから空ボビンに切替える際に、接触ローラとパッケー
ジとが離反すると、接触ロール駆動用の誘導電動機に対
するインバータの出力周波数を略一定にすると共に、パ
ッケージの表面速度が加速または減速するようにボビン
ホルダ駆動用の誘導電動機に対するインバータの出力周
波数を制御せしめるようにしたことを特徴とする請求項
１の糸条巻取機の駆動制御方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13601795A JPH08301531A (ja) | 1995-05-09 | 1995-05-09 | 糸条巻取機の駆動制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13601795A JPH08301531A (ja) | 1995-05-09 | 1995-05-09 | 糸条巻取機の駆動制御方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08301531A true JPH08301531A (ja) | 1996-11-19 |
Family
ID=15165244
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP13601795A Pending JPH08301531A (ja) | 1995-05-09 | 1995-05-09 | 糸条巻取機の駆動制御方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08301531A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2004071922A1 (ja) * | 2003-02-12 | 2004-08-26 | Tstm Co., Ltd. | 糸条巻取り機の回転検出装置 |
-
1995
- 1995-05-09 JP JP13601795A patent/JPH08301531A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2004071922A1 (ja) * | 2003-02-12 | 2004-08-26 | Tstm Co., Ltd. | 糸条巻取り機の回転検出装置 |
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