JPH08301120A - 多輪公転式移動装置 - Google Patents

多輪公転式移動装置

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Publication number
JPH08301120A
JPH08301120A JP10734995A JP10734995A JPH08301120A JP H08301120 A JPH08301120 A JP H08301120A JP 10734995 A JP10734995 A JP 10734995A JP 10734995 A JP10734995 A JP 10734995A JP H08301120 A JPH08301120 A JP H08301120A
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JP
Japan
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vehicle body
stopper
wheel
axle
engaging
Prior art date
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Pending
Application number
JP10734995A
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English (en)
Inventor
Katsuhiro Arai
克広 荒井
Masanori Torisawa
正徳 鳥沢
Hidehiko Uchiyama
秀比古 内山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamaha Motor Co Ltd
Original Assignee
Yamaha Motor Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH08301120A publication Critical patent/JPH08301120A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 左右計4輪を接地させた状態で平坦路を走行
するに当たり、車体フレームを揺動させたとしても運転
者が荷重の一部を負担せずに済むようにする。 【構成】 車輪支持体25に係合突起47を車軸29と
同心となる仮想円Cの円周上に等間隔おいて複数設け
る。車体に揺動自在に設けたストッパー51に係合溝5
4を設ける。係合溝54を、前記仮想円Cの接線と略直
交する方向から係合突起47に係合する構造とする。車
体フレーム2を車輪支持体25に対して車軸回りに揺動
させることによりストッパー51を係合状態とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、階段を上り下り可能な
多輪公転式移動装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の多輪公転式移動装置とし
ては、例えば、実公昭56−33809号公報に開示さ
れたものがある。この公報に示された多輪公転式移動装
置は、荷物を積載して階段を上り下りする手押車であ
り、荷物を積載するための載荷部、運転者が把持して車
体を押し引きするための把持部、平坦路上で前記載荷部
を略水平に保つためのスタンドなどからなる車体フレー
ムの下部に、車軸を介して左右一対の車輪支持体を回転
自在に設けることによって構成されている。
【0003】前記載荷部は前記車軸の上方で車体の前後
方向に延在するように形成され、前記把持部は前記載荷
部の後端部から上方へ延ばした管体の上端部に形成され
ていた。また、前記スタンドは前記載荷部の前端の丁度
真下となる部位に配設されている。前記車輪支持体は、
側面視略三角形状に形成されてその中心部が前記車軸に
支持されており、3つの頂部のそれぞれに車輪が取り付
けられていた。すなわち、この多輪公転式移動装置で
は、車輪は、車軸を中心とする仮想円の円周上に等間隔
おいて左右に3個ずつ設けられている。
【0004】このように構成された多輪公転式移動装置
では、片側2個の車輪と前記スタンドとを接地させるこ
とにより載荷部を略水平とした状態で自立する。そし
て、把持部を車体の後方へ引っ張り、車体フレームを載
荷部が後下がりに傾斜するよう車軸回りに揺動させスタ
ンドを地面から離すことによって、左右計4輪を接地さ
せた状態で平坦路を走行することができる。
【0005】階段を上るときには、車体の後側に位置す
る車輪を第1段目の鉛直面(蹴込み面)に当接させ、そ
の状態で把持部を引き上げることによって行う。このよ
うにすると車輪支持体が車軸回りに回転(正転)し、3
個の車輪のうち上側に位置していた車輪が第1段目の水
平面(踏面)に載るようになってさらにこの水平面上を
転動する。そして、この第1段目上の車輪が第2段目の
鉛直面に当接し、その後、前記同様に車輪支持体が正転
する。この動作を繰り返すことにより階段を上ることが
できる。
【0006】階段を下りるときは、上るときと同じ方向
に車体を向けて車体前部を段差部へ進め、車体の前側に
位置する車輪を第1段目に下ろすようにする。この車輪
が第1段目に下りることにより車輪支持体が回転(逆
転)し、車体をさらに下ろすことにより車輪支持体がさ
らに逆転して次の車輪が第1段目の水平面あるいは第2
段目側に下りる。この動作を繰り返すことにより階段を
下りることができる。
【0007】また、この従来の多輪公転式移動装置は、
階段を上るときには車輪支持体の逆転防止を図り、階段
を下るときには下降停止を図るためにストッパーが設け
られていた。このストッパーは、車体後部から車軸の上
方へ延在する細長い板状に形成されて車体の左右両側に
配置され、車体フレームに車体の後側となる後端部が枢
支されて上下方向に揺動自在に支持されており、車軸の
上方に位置する前端部がピンとフックからなる係合機構
を介して車輪支持体に係合する構造になっている。
【0008】前記ピンは側面視略三角形状の車輪支持体
の各頂部に車体の左右方向へ向けて突設され、前記フッ
クは車体の後側へ向けて開放するような側面視略U字状
に形成されていた。なお、前記ストッパーは、ピンにフ
ックが係合する係合位置と、両者が係合しないように前
記係合位置より上側に位置する係合規制位置とに車体フ
レーム側の保持機構によって選択的に保持されるように
構成されている。
【0009】すなわち、前記保持機構による係合規制を
解除させてストッパーを前記係合位置に位置づけた状態
で車輪支持体が逆転することにより、3個の車輪のうち
2個が水平面に接地したときに丁度車軸の真上に位置す
るピンがフックに車体の後側から係合するので、車輪支
持体がこの状態からさらに逆転するのを規制することが
できる。この結果、ストッパーを係合状態とすることに
より、左右計4輪を水平とした状態の車体支持体に対し
て車体フレームが車軸回りに車体の後側へ傾くことがな
くなる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、上述したよ
うに構成された従来の多輪公転式移動装置は、左右4輪
を接地させた状態で平坦路を走行するときが問題であっ
た。これは、平坦路走行時に車体前部のスタンドが路面
から離間するように車体フレームを車軸回りに揺動させ
ると、荷物や車体フレームを車軸回りに車体の後側へ向
けて回転させようとするモーメントが把持部を把持する
運転者に作用するからである。すなわち、平坦路走行時
に荷重の一部を運転者が負担することになり、疲労し易
いという問題があった。
【0011】このような運転者の負担を軽減するため
に、前記ストッパーを用いて車輪支持体に車体フレーム
を剛直に固定し、車体フレームを揺動させたときの前記
モーメントを相殺させることが考えられる。しかしなが
ら、このストッパーは、車輪支持体が逆転し、ピンが車
軸の丁度真上に移動したときにフックに車体の後側から
係合することによって係合状態になる構造であり、車輪
支持体が回転することがない平坦路走行時には係合状態
にすることができないから、前記目的を達成するために
用いることはできない。車体全体を持ち上げた状態で車
輪支持体を逆転させることによりストッパーを係合状態
にできるが、これは、荷物を積載している場合には困難
である。
【0012】なお、フックとピンの配設位置を、車体フ
レームを載荷部が後下がりとなるように車軸回りに揺動
させることにより両者が係合するように設定することに
よって、車体フレームを揺動させた状態でもストッパー
を介して車輪支持体に剛直に固定することはできる。し
かし、車体を前進させるために把持部を車体の前方へ向
けて付勢すると、フックがピンから車体の前方へ離脱す
ることにより車体フレームが逆方向に揺動してしまう。
その結果、スタンドが接地してしまい、前進することが
できなくなる。
【0013】本発明はこのような問題点を解消するため
になされたもので、左右計4輪を接地させた状態で平坦
路を走行するに当たり車体フレームを揺動させたとして
も運転者が荷重の一部を負担せずに済むようにするとと
もに、車体フレームを車輪支持体にストッパーを介して
剛直に固定するに当たり平坦路走行時であってもストッ
パーを容易に係合状態にでき、しかも、前進時と後進時
との両方でストッパーを機能させることができるように
することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】第1の発明に係る多輪公
転式移動装置は、車輪支持体側係合子とストッパー側係
合子の係合構造を、車軸を中心とする仮想円の接線と略
直交する方向へストッパー側係合子をストッパーにより
付勢することによって両係合子が係合する構造とし、車
体フレームを水平状態としストッパーの係合規制を解除
した状態で、車輪支持体側係合子より車体フレームがス
タンドの接地方向へ揺動するときの回転方向前側にスト
ッパー側係合子を位置づけるとともに、このストッパー
側係合子と車輪支持体側係合子との間に、凹形係合子か
ら前記接線に沿って延びるガイド片を介在させたもので
ある。
【0015】第2の発明に係る多輪公転式移動装置は、
第1の発明に係る多輪公転式移動装置において、ストッ
パー側係合子を係合方向へ付勢するに当たりストッパー
の重量を用いたものである。
【0016】第3の発明に係る多輪公転式移動装置は、
第1または第2の発明に係る多輪公転式移動装置におい
て、ストッパーを車体の左右両側に設けて左右のストッ
パーどうしを連結部材を介して連結し、これら両ストッ
パーに、車輪支持体側係合子に係合するストッパー側係
合子をそれぞれ設け、左右のストッパーを1個の操作部
材によって操作する構造としたものである。
【0017】第4の発明に係る多輪公転式移動装置は、
第1ないし第3の発明のうち何れか一つの多輪公転式移
動装置において、スタンドを車体の前後方向の一端部に
位置づけ、ストッパー側係合子を、車軸より前記スタン
ドとは車体の前後方向の反対側に位置する車輪支持体側
係合子と車軸との間に位置づけ、車軸側から車輪支持体
側係合子に係合する構成としたものである。
【0018】第5の発明に係る多輪公転式移動装置は、
第1ないし第4の発明のうち何れか一つの多輪公転式移
動装置において、ストッパーを車体の前後方向に揺動自
在に構成し、このストッパーの揺動軸と、両係合子どう
しが係合した係合部とを結ぶ仮想直線が、車輪支持体側
係合子が位置する前記車軸を中心とする仮想円の接線と
略一致するように構成したものである。
【0019】
【作用】第1の発明によれば、車体フレームを水平状態
としストッパーの係合規制を解除した状態で、車体フレ
ームを車軸回りにスタンドが上昇する方向へ揺動させる
ことによって、ストッパー側係合子がガイド片によって
車輪支持体側係合子に導かれこれに係合する。この状態
では車体フレームがストッパーを介して車輪支持体に剛
直に支持され、車体フレームや車体フレーム上の荷物を
車軸回りに前記方向へ回転させようとするモーメントが
相殺される。また、ストッパーを係合状態とするに当た
り、左右計4輪を接地させた状態で車体フレームを揺動
させることによって行える。さらに、二つの係合子の係
合方向が車輪支持体の回転方向(車体フレームの車軸回
りにおける揺動方向)とは略直交するため、車体フレー
ムにこれを車軸回りに車輪支持体に対して揺動させる力
を加えたとしても係合部は係合状態に維持される。
【0020】第2の発明によれば、ばねなどの付勢力を
発生する部材を別途設ける必要がない。第3の発明によ
れば、一つの操作部材によって左右のストッパーが操作
される。また、ストッパーの重量によって付勢力を発生
させる構成を採ると、ストッパーを車体の左右に単独に
設ける場合に較べて付勢力が倍増する。
【0021】第4の発明によれば、ストッパーを非係合
位置に位置づけた状態ではストッパー側係合子が車輪支
持体側係合子から車軸側に移動する。このため、階段を
上り下りするときにストッパーを非係合位置へ移動させ
るに当たり、移動量が少なくてもこれが階段と接触しな
い。
【0022】第5の発明によれば、ストッパーを係合位
置に位置づけてストッパー側係合子を車輪支持体側係合
子に係合させた状態で車体フレームにこれが車軸回りに
車輪支持体に対して揺動するような力が加わったとして
も、ストッパーを係合が解除される方向へ付勢する力は
生じない。
【0023】
【実施例】本実施例では、本発明に係る多輪公転式移動
装置を平坦路のみならず階段も搬送することができる台
車として構成した例を示す。以下、本発明の一実施例を
図1ないし図14によって詳細に説明する。図1は本発
明に係る多輪公転式移動装置としての台車の側面図、図
2は同じく正面図、図3は背面図、図4は車体下部の平
面図である。図5は車体下部の縦断面図で、同図は図4
におけるV−V線断面図であって、荷台を搭載した状態で
描いてある。図6は駆動装置のモータ側を示す横断面
図、図7は駆動装置の車輪側を示す横断面図で、同図は
図1におけるVII−VII線断面図である。
【0024】図8は車輪支持体内の構成を示す側面図、
図9は図5におけるストッパーのIX−IX線断面図、図1
0は保持機構による係合規制を解除したときのストッパ
ーの状態を示す側面図である。図11はストッパー側係
合子を車輪側係合子に係合させた状態を示す側面図、図
12はモータ駆動回路の構成図、図13は階段を上り下
りしているときの状態を示す側面図、図14は階段の角
部とストッパーの位置関係を示す側面図である。
【0025】これらの図において、符号1はこの実施例
による台車で、この台車1は、荷物Wを積載する車体フ
レーム2を車輪付走行装置3によって支承する構造にな
っており、人力あるいはモータ駆動により走行するよう
に構成している。本実施例では、図1において右側を車
体前側として説明する。前記車体フレーム2は、図1〜
図5に示すように管体どうしを組み合わせることによっ
て形成し、走行装置3に連結されるとともに荷物Wの荷
重を受ける下部フレーム4と、この下部フレーム4にお
ける車体の後側となる部位から上方へ延在するハンドル
支持フレーム5とから構成している。
【0026】前記下部フレーム4は、図4に示すように
平面視略日字状に形成した主フレーム4aに、荷台支持
枠4b、電装品収納箱4c、前カバー4d、バンパー4
eなどを設けて形成し、主フレーム4a上に図5に示す
ように荷台6を載置し固定している。この荷台6は荷物
Wの下部を収納できるように上方へ向けて開口する箱状
に形成し、前記荷台支持枠4bによって囲まれた空間の
内方に配置している。この荷台6の左右側板の上縁およ
び荷台支持枠4bの左右両側部はそれぞれ後上がりに傾
斜させており、荷物Wを載せたり降ろしたりするときに
作業を容易にできるように構成している。なお、このよ
うに後上がりに傾斜させることによって、荷物Wの後側
下部を後述する車輪から保護することができる。
【0027】前記荷台支持枠4bの前端部は主フレーム
4aに溶接し、後端部は、主フレーム4aの後端に溶接
したハンドル支持フレーム5の主フレーム溶接部より上
側に溶接している。このような構造を採ることにより荷
台支持枠4bが補強材として機能し、主フレーム4aと
ハンドル支持フレーム5との接合強度を高めることがで
きる。
【0028】前記電装品収納箱4cは、金属材によって
上方へ向けて開口する箱状に形成し、前記主フレーム4
aの車体前側に溶接している。この電装品収納箱4cに
は、後述する走行装置3の電源となるバッテリ7と、走
行装置3を制御するコントローラ8とを収納している。
また、この電装品収納箱4cの下面には、この台車1を
平坦路上で略水平状態に保つためのスタンド9が溶接し
てある。
【0029】前記ハンドル支持フレーム5は、上端部に
支軸5aを軸線が車体の左右方向に向くように支架し、
この支軸5a(図2、図3)を介してハンドルバー10
を車体前後方向へ揺動自在に取付けている。このハンド
ルバー10は支軸5aの軸方向両端部に装着し、支軸5
aの車体右側の軸端に設けたねじ式ロック11によって
ハンドル支持フレーム5に対する角度を調節することが
できるように構成している。
【0030】このねじ式ロック11を緩めることによっ
て、ハンドルバー10を支軸5a回りに揺動させて運転
者の体格や作業現場の地形(例えば階段の傾斜角度)な
どに応じてハンドルバー10の角度を変えることができ
る。また、ハンドルバー10を図1中に二点鎖線Aで示
すように車体後側に揺動させることによって、荷物Wを
積載した状態でこの台車1を自動車などに積み込むこと
ができる。荷物Wを積載しない状態では、ハンドルバー
10を図1中に二点鎖線Bで示すように車体前側に揺動
させることによって、占有空間を可及的狭くした状態で
この台車1を自動車などに積み込むことができる。
【0031】これら左右一対のハンドルバー10の先端
には、運転者が把持するグリップ10aが取付けてあ
り、車体右側に位置するハンドルバー10にはアクセル
レバー12と、このアクセルレバー12にワイヤを介し
て連結した制御量出力装置13が取付けてある。なお、
前記グリップ10a、アクセルレバー12は図1ないし
図5のうち図1のみに示している。前記制御量出力装置
13はアクセルレバー12の機械的操作量をポテンショ
メータによって電気信号に変換する構造になっている。
【0032】また、ハンドルバー10の揺動軸近傍、す
なわちハンドル支持フレーム5の上端部には、メインス
イッチ14と、後述するクラッチを操作するためのクラ
ッチレバー15とを備えた操作箱16を固定している。
前記メインスイッチ14に接続したリード線と前記制御
量出力装置13に接続したリード線は、図3および図5
に示すように、ハンドル支持フレーム5における車体右
側に位置する管体5b側に導き、この管体5bの中空部
内を通して車体下部に導いている。これらのリード線を
同図中に符号17で示す。また、車体下部に導いたリー
ド線17は、前記主フレーム4aに沿って車体前側へ延
設し、前記コントローラ8に接続している。前記クラッ
チレバー15に連結したクラッチワイヤー15aは、前
記操作箱16から略真下へ延出し、図3に示すように後
述する走行装置3の車軸部にアウターワイヤーを支持さ
せるとともに、インナーワイヤーをさらに車体前側へ引
き出して後述するプッシュロッド付勢レバーに連結して
いる。
【0033】この台車1の走行装置3は、図4に示すよ
うに前記主フレーム4aに左右の車軸部21および前部
22を連結した走行装置本体23と、3個の車輪24を
それぞれ回転自在に支持させて前記車軸部21に対して
回転自在に設けた左右一対の車輪支持体25と、走行装
置本体23の前部に取付けたモータ26などから構成し
ている。前記走行装置本体23は図6および図7に示す
ように、車体の左右方向に分割するように形成したケー
シング23a、23b内にクラッチ付減速装置27と、
制限機構付差動装置28と、左右一対の車軸29とを収
容することによって構成しており、車体左側に位置する
ケーシング23aの前記前部22と、車軸29を覆うよ
うに筒状に形成して左右両ケーシング23a,23bの
一部を構成する左右の車軸部21とを、クッションゴム
30,31を介して主フレーム4aに連結している。
【0034】車軸部21での連結構造は、図3、図4お
よび図7に示すように、車軸部21の外周部に筒状のク
ッションゴム30を嵌挿させるとともに、このクッショ
ンゴム30の外周部にこれの下半部を下方から覆う形状
の連結部材32を嵌合させ、この連結部材32の上端部
を、主フレーム4aから下方へ延設した支持ブラケット
33にねじ止めしている。前記前部22での連結構造
は、図1および図6に示すように、主フレーム4aから
下方へ延設した支持ブラケット34に連結ボルト35を
挿通させ、この連結ボルト35と前記前部22との間に
クッションゴム31を介在させている。
【0035】この走行装置本体23の前記クラッチ付減
速機27は、図6に示すように、モータ26の出力歯車
26aに歯車27a,27bを介してクラッチ入力歯車
27cを連結し、このクラッチ入力歯車27cの回転
を、ドッグ式クラッチを構成するクラッチ入力歯車側突
起27dおよびピン27eを介して出力軸27f上の出
力歯車27gに伝達する構造になっている。出力軸27
fの中空部に嵌合したプッシュロッド27hの一端が前
記ピン27eの貫通孔に嵌合され、さらに前記ピン27
eは出力軸27fの切欠き27iに係入している。な
お、クラッチ入力歯車27cは出力軸27fに回転自在
に支持させている。27jは前記プッシュロッド27h
を復帰ばね27kのばね力に抗してドッグ式クラッチ切
断側へ付勢するためのプッシュロッド付勢レバーで、こ
のレバー27jに前記クラッチワイヤー15aのインナ
ーワイヤーを連結している。
【0036】すなわち、このクラッチ付減速機27は、
図6に示した状態ではクラッチ入力歯車27cにモータ
26側から回転トルクが伝達されると、この回転トルク
は、突起27aからこれに係合したピン27eと、この
ピン27eが係入する切欠き27iを介して出力軸27
fに伝達される。なお、この場合には上記とは逆に出力
軸27fに回転トルクが伝達されたとしても、回転トル
クがクラッチ入力歯車27acに伝達される。
【0037】また、前記状態から前記クラッチレバー1
5によってクラッチワイヤー15aのインナーワイヤー
を引くと、前記プッシュロッド付勢レバー27jが図6
において右回りに揺動し、プッシュロッド27hが図6
の下側へ移動する。これにより、ピン27eが図6に示
したクラッチ接続位置から下方にずれて突起27dに係
合しなくなるから、この動力伝達系がクラッチ入力歯車
27cと出力軸27fとの間で切り離されることにな
る。
【0038】前記制限機構付差動装置28は、従来周知
の差動装置に摩擦式制限機構を設けた構造になってお
り、前記出力歯車27gに歯合するリングギヤ28aを
有する回転型ハウジング28bと、このハウジング28
bに組み付けた支軸28cに枢支させた差動小歯車28
dと、左右の車軸29,29にそれぞれスプライン嵌合
させるとともに前記差動小歯車28dに歯合させた差動
大歯車28e,28eと、左右の車軸29,29の軸端
面どうしの間に介装した押圧板28f、圧縮コイルばね
28gなどからなる制限機構とから構成している。
【0039】差動装置部分の構成は従来周知のものと同
一であるので、ここにおいて詳細な説明は省略する。制
限機構部分は、差動小歯車28dを枢支する支軸28c
の貫通穴28hを車軸29,29どうしの間に位置づ
け、この貫通穴28hと2つの車軸29との間にそれぞ
れ押圧板28fを介在させるとともに、これら両押圧板
28f,28fを圧縮コイルばね28gによって差動大
歯車28eの先端側の軸端面に圧接させる構造になって
いる。なお、圧縮コイルばね28gは前記貫通穴28h
内に挿入している。また、差動大歯車28eの他方の軸
端面とハウジング28bとの間に、摩擦板28iをハウ
ジング28bにスプライン嵌合させ、摩擦板28jを車
軸29にスプライン嵌合させた状態で介装している。
【0040】すなわち、この制限機構によれば、差動装
置によりハウジング28bと車軸29とに回転差が生じ
たときに、差動大歯車28eによってハウジング28b
側に付勢される摩擦板28iが差動大歯車28eおよび
摩擦板28jに対し、また、摩擦板28jがハウジング
28bに対して相対的に回転することになり、このとき
に生じる摩擦抵抗によって、差動大歯車28eおよび車
軸29のハウジング28bに対する相対回転が抑えられ
るようになる。このため、差動装置により左右の車軸2
9の回転数に差が生じる構成を採ってはいるものの、こ
の回転数差が大きくなり過ぎることを防ぐことができ
る。
【0041】前記車軸29は、車体中心側を図6に示す
ように前記制限機構付差動装置28のハウジング28b
とともに軸受36を介して走行装置本体23のケーシン
グ23a,23bに支持させ、他端側を図7に示すよう
に軸受37および軸受ブラケット38を介して前記車軸
部21に支持させている。この車軸の29の軸端部に前
記車輪支持体25を軸装している。
【0042】車軸支持体25は、図1に示すように側面
視略三角形となるように形成したハウジング39に3個
の車輪24を三角形の頂部となる部位に回転自在に取付
け、ハウジング39内に図7および図8に示すように設
けた径の大小異なる第1〜第3歯車40〜42を介して
前記車軸29から車輪24に動力を伝達する構造になっ
ている。最も大径な第1歯車40は車軸29にスプライ
ン嵌合させ、この第1歯車40のボス部に軸受43を介
して前記ハウジング39を回転自在に支持させている。
また、第2歯車41はハウジング39に挟持した支軸4
4に軸受45を介して回転自在に支持させている。第3
歯車42は、それ自体にハウジング39から突出する軸
部を形成してこの軸部を軸受46によってハウジング3
9に支持させるとともに、前記軸部の突出端部に車輪2
4をスプライン嵌合させた状態でねじ止めしている。こ
のように構成することにより、車輪支持体25には車輪
24が車軸29回りに等間隔おいて3個設けられること
になる。
【0043】また、この車輪支持体25の前記ハウジン
グ39は、車体内側となる部位に後述するストッパーの
係合溝と係合する係合突起47を一体に形成している。
この係合突起47は、ハウジング39の側面を車体内側
へ略円柱状に膨出させるようにして形成し、図8に示す
ように前記第2歯車41と同心となる位置に第2歯車毎
に設けている。すなわち、この係合突起47は、車軸2
9を中心とし第2歯車41の軸心を通る仮想円の円周上
に等間隔おいて3個配設している。前記仮想円を図8中
に二点鎖線Cによって示す。
【0044】このように構成した車輪支持体25では、
車軸29とともに第1歯車40が回転することにより回
転トルクが3個の第2歯車41を介して3個の第3歯車
42にそれぞれ伝達され、この第3歯車42とともに3
個の車輪24がすべて車軸29と同方向に回転する。こ
のとき、図8に示す3個の車輪24のうち左下側に位置
する車輪24が階段の鉛直面(蹴り込面)Vに当接して
回転が規制された場合、車軸29および第1歯車40の
回転方向が図中矢印rで示す方向であれば、ハウジング
39が駆動力により第1歯車40に対して相対的に回転
して同図中に矢印Rで示す方向に前記固定された車輪2
4の軸線回りに回る。このようにハウジング39が回る
ことにより、図8において上側に位置する車輪24が階
段の水平面(踏面)Hに載り移る。この台車1は、上述
した現象を用いて階段を上り下りするように構成してい
る。
【0045】なお、上述したようにハウジング39が回
るようにするために、本実施例では、車輪24と一体に
回転する第3歯車46の歯数を第1歯車40の1/2よ
り小さくなるように設定している。この第1歯車40と
第3歯車42の歯数の比は、階段面の摩擦抵抗、モータ
26の出力、動力伝達経路中の動力摩擦損失、最大積載
重量などに基づいて決定した。
【0046】このように構成した台車1は、走行装置3
に車体フレーム2を連結しかつ荷台6に荷物Wを積載し
た状態での重心位置が図1および図5中に符号Gで示す
位置になるように重量物を配設している。すなわち、図
5に示すように、片側3個の車輪24のうち2輪とスタ
ンド9とを路面Lに接地させた水平状態で、重心Gから
鉛直方向に沿って下方へ延ばした仮装線G1が車体前側
の車輪24の接地点Pの近傍であってこの接地点Pと車
軸29との間を通るように設定している。車体の前後方
向に対する重心Gの位置がこのように位置づけられるた
めに設置位置を考慮した重量物としては、バッテリ7、
コントローラ8、走行装置本体23のクラッチ付減速装
置27と、モータ26などである。なお、荷台6の取付
け位置は、異なる荷物を積載したときであっても上述し
た重心Gの車体前後方向に対する位置関係が変わり難い
ように位置づけられている。
【0047】また、この台車1を路面L上で走行させる
ためには、図5に示した水平状態から車輪支持体25に
対して走行装置本体23を車体フレーム2とともに車軸
29回りに図5において右回りに回し、スタンド9を路
面Lから離間させて行う。このとき、ハンドルバー10
には車体および荷物Wが傾斜することに起因して車軸回
りのモーメントが作用するので、本実施例の台車1では
車体後側の下部に設けたストッパー51によって車輪支
持体25に車体フレーム2を剛直に結合させ、このモー
メントを相殺する構造を採っている。
【0048】ストッパー51は、図3〜図5に示すよう
に、1本の金属製棒体の先端部に係合板52を溶接する
ことによって形成し、ハンドル支持フレーム5の後側下
部に車体の左右方向に向けて支架した揺動軸53の軸方
向両端に、ここから下方へ延在し前記係合板52が車軸
29の後方近傍に位置づけられるようにそれぞれ固定し
ている。前記係合板52は、車体後側に向けた開口部分
から前記車輪支持体25の係合突起47が係合する側面
視略U字状の係合溝54と、この係合溝54の開口部分
に連なるガイド片55とをこの順に揺動軸53側から並
べて形成している。
【0049】前記係合溝54の係合突起47への係合方
向は、係合突起47が位置する前記仮想円Cにおける図
5において右下側の係合突起47と対応する部位での接
線C1と略直交する方向となるように構成している。ま
た、前記ガイド片55は、車体後側となる端面を平坦に
形成し、図5に示す車体の水平状態においてこの平坦面
が係合突起47に前側斜め上方から対向するように位置
づけられている。
【0050】これらの左右のストッパー51のうち車体
右側に位置するストッパー51には、これらのストッパ
ー51を揺動軸53を中心として車体の前後方向に揺動
させるための操作レバー56が溶接してある。この操作
レバー56は1本の管体によって形成し、図9に示すよ
うに、車体右側のストッパー51における揺動軸53に
嵌合し固定ピン53aによって固定される基部管体51
aから上方へ延在するように設けている。
【0051】この操作レバー56には、これを図5に示
す非係合位置や後述する係合位置に保持するための保持
機構57を設けている。この保持機構57は、操作レバ
ー56に設けた位置決めピン58をハンドル支持フレー
ム5側の位置決め穴59に係合させることにより、操作
レバー56とともに左右のストッパー51を所望の位置
に保持する構造になっている。この保持機構57の構成
を図9によってさらに詳細に説明する。
【0052】操作レバー56は、中空部内に操作子組立
体60を上下方向に移動自在に嵌挿させている。この操
作子組立体60は、操作レバー56の上端から上方へ突
出する操作子61と、この操作子61に連結ロッド62
を介して連結したピン支持体63と、このピン支持体6
3に固着した位置決めピン58とから構成している。こ
の位置決めピン58は、操作レバー56の下部に上下方
向に長くなるように形成した嵌合穴56aを通して車体
内側へ突出させている。また、前記操作子61の下面と
操作レバー56の内壁段部との間に、操作子組立体60
を上方へ付勢するための圧縮コイルばね64を弾装して
いる。
【0053】すなわち、この操作子組立体60は、操作
子61を押さない図示の状態では圧縮コイルばね64の
ばね力によって位置決めピン58が嵌合穴56aの上壁
に当接する位置に位置づけられる。また、操作子61を
圧縮コイルばね64のばね力に抗して押し下げると、位
置決めピン58が前記嵌合穴56aに沿って図9中に二
点鎖線で示す位置に下がるようになる。
【0054】一方、ハンドル支持フレーム5の車体右側
に位置する管体5bには、前記操作レバー56と隣接す
る位置に受け板65を車体の後方へ向けて立設してい
る。この受け板65は、操作レバー56とは反対側に位
置する揺動軸支持板66とともに揺動軸53の車体右側
部分を回動自在に支持する構造になっており、上方延在
部に前記位置決めピン58が係合する位置決め穴59を
形成している。
【0055】この位置決め穴59は、図5に示すよう
に、操作レバー56の保持位置に応じた車体の前後方向
の2箇所に、穴壁面を部分的に上方へ遍在させるように
して位置決め凹部59a,59bを形成している。ま
た、これらの凹部59a,59bの下側部分どうしを、
連絡空間59cを形成することにより互いに連通してい
る。これらの位置決め凹部59a,59bのうち車体後
側に位置する凹部59aが操作レバー56の非係合位置
に対応し、車体前側に位置する凹部59bが操作レバー
56の係合位置に対応している。すなわち、位置決めピ
ン58を凹部59aに係入させることによって、保持機
構57により係合規制が行われて図5に示すように操作
レバー56およびストッパー51が非係合位置に位置づ
けられる。
【0056】位置決めピン58を前記凹部59aから凹
部59bに係入させるには、図5に示した状態から操作
子61を押し下げ、凹部59aからその下側の連絡空間
59cに下げる。このようにすると、保持機構57によ
る前記係合規制が解除されて図10に示すように操作レ
バー56およびストッパー51が同図において揺動軸5
3を中心として左回りに揺動する。このように揺動する
のは、ストッパー51の下端部が揺動軸53より車体の
前方に遍在している関係からストッパー51に重力が作
用するからである。本実施例で示したように左右のスト
ッパー51を揺動軸53を介して連結し互いに連動する
ように構成することによって、ストッパー51を車体の
左右方向の一方のみに設ける場合や、左右両方に設けて
もそれぞれ独立して揺動するように構成する場合に較べ
て、揺動させるための力が倍増することになる。
【0057】このように保持機構57による係合規制を
解除して操作レバー56およびストッパー51が上述し
たように揺動すると、ストッパー51の下端に位置する
ガイド片55がこれの近傍に位置する係合突起47に車
体前側から当接する。これとともに、位置決めピン58
が位置決め穴59における二つの凹部59a,59bの
間となる部位に位置するようになる。
【0058】次に、この状態でハンドルバー10を車体
の後方へ引き、図11に示すように車体フレーム2を前
端部のスタンド9が路面Lから離間するように車軸回り
に車輪支持体25に対して揺動させる。このようにする
と、ストッパー51のガイド片55が重力により係合突
起47に押し当てられながら係合突起47に対して摺動
し、その後、ガイド片55の上側に連なる係合溝54が
係合突起47と係合する。図11はこの係合状態を描い
ている。また、この係合状態では、位置決めピン58が
車体前側の凹部59bに係入し、前記圧縮コイルばね6
4のばね力により凹部59bの上壁面に押し当てられ
る。
【0059】このようにストッパー51が係合位置に位
置づけられることにより、車体フレーム2が車輪支持体
25に対してストッパー51を介して剛直に結合される
ことになるから、スタンド9を路面Lから離間させた状
態であっても車体フレーム2が車軸29回りに回動する
ことはできなくなる。このとき、係合溝54と係合突起
47との係合部と揺動軸53とを結ぶ仮装線は、係合突
起47の位置する前記仮装円Cの接線C1と略一致す
る。なお、本実施例では、図11に示すように路面Lに
対して車体フレーム2を傾斜させた状態で重心Gから鉛
直方向に延ばした仮装線G1が丁度車軸29を通るの
で、静止状態ではストッパー51に加わる引張り力や圧
縮力が可及的小さくなる。
【0060】本実施例に示した台車1は、図11に示し
た傾斜状態で平坦な路面L上を走行することによって、
荷物Wを搬送することができる。走行時には、前記クラ
ッチレバー15を操作しクラッチ付減速装置27のドッ
グ式クラッチを切断状態にすることにより、左右計4輪
を接地させた状態で人力にて前進、後進および左右方向
に旋回することができる。このときには、路面Lに設置
している片側2輪の車輪24,24‥‥が車輪支持体2
5に対して回転するとともに車軸29が回転する。左右
の車軸29,29は制限機構付差動装置を介して連結さ
れている関係から、左右方向へ旋回するときにも内輪差
の影響を受け難い。
【0061】このような人力走行時において前記ドッグ
式クラッチを切断状態とすることにより、モータ26や
モータ近傍の歯車27a,27bおよびクラッチ入力歯
車27cなどの減速歯車群に車軸29の回転が伝達され
ないので、走行時の負荷が無用に大きくなるのを防ぐこ
とができる。
【0062】また、この台車1は上述した人力によって
走行する他に、モータ駆動によって走行することができ
る。モータ駆動時には前記ドッグ式クラッチを接続状態
とし、前記操作箱16に設けたメインスイッチ14をO
N操作した状態でアクセルレバー12を操作する。アク
セルレバー12を操作すると、コントローラ8が前記制
御量出力装置13のポテンショメータからの出力に基づ
いてモータ26を駆動する。このとき、モータ26の出
力歯車26aの回転は歯車27a〜27c→ドッグ式ク
ラッチ→出力軸27f→出力歯車27g→制限機構付差
動装置28→車軸29→第1歯車40→第2歯車41→
第3歯車42という動力伝達系を介して車輪24に伝達
される。
【0063】前記コントローラ8のモータ駆動回路は図
12に示すように構成しており、前記制御量出力装置1
3のポテンショメータからの出力と、モータ26の軸端
部に設けたエンコーダ71(図6)の出力と、前記操作
箱16に設けたモード切替スイッチ72の選択位置とに
基づいて目標電流値iαを設定し、モータ側電流検出器
73によって検出したフィードバック電流値iFBが前記
目標電流値iαと一致するようにモータ26へ流れる電
流の値を増減させる構造になっている。
【0064】なお、前記モード切替スイッチ72は前進
と後進の切り替えと、最高速の設定とをそれぞれ行うこ
とができる構造になっており、前記操作箱16に取付け
ている。この操作箱16には図12中に符号74で示す
スタンバイランプも取付けている。また、図12におい
て符号75はモータ26の回転方向を設定するためのH
ブリッジドライバー、76はメインリレーで、このメイ
ンリレー76は、メインスイッチ14がON状態で制御
量出力装置13からの制御信号を入力したときにモータ
26の正極側接点R1がバッテリー側接点R2に接続さ
れモータ26に給電する構造になっている。なお、この
メインリレー76は、メインスイッチ14がON状態で
あってもアクセルレバー14を初期位置に戻したときに
は前記正極側接点R1がモータ26の負極側接点R3に
接続されるとともに、4個のFEP(図12においてモ
ータ26の周囲に符号a,b,c,dで示す)をOFF
するように構成している。すなわち、走行中にアクセル
レバー14を戻すことによって、モータ26が発電する
ことに起因して制動力を得ることができるから、坂道や
階段を下りるときに前記制動力によってこの台車1を減
速、停止させることができる。よって、運転者にかかる
負担が少ない。
【0065】また、この台車1は上述した4輪走行の他
に、車体後側の左右2輪のみを接地させた状態で走行す
ることもできる。このようにするには、図11に示した
平坦路走行状態からさらにハンドルバー10を車体後側
へ引き、車体前側の車輪24を路面L1から離間させ
る。このように左右の2輪によって走行すると、方向変
換がきわめて容易になる。なお、図11に示した2輪走
行状態では、重心Gから鉛直方向に延ばした仮装線G2
が車軸29と接地輪の軸心との間を通る。すなわち、こ
のときにはハンドルバー10にはこれを車体の前方へ戻
そうとするモーメントが作用することになる。
【0066】さらに、この台車1により階段を使って荷
物Wを上の階へ搬送するには、図11に示した平坦路走
行状態でこの台車1をモータ駆動あるいは人力によって
後進させ、進行方向前側に位置する車輪24が階段の第
1段目の蹴り込面V(図8)に当接した状態で停止させ
る。そして、前記保持機構57の操作子61を操作レバ
ー56内に押し込んで位置決めピン58と凹部59bと
の係合を解除し、この状態で位置決めピン58が位置決
め穴59の車体後側の穴壁面に当接するまで操作レバー
56を車体後側へ揺動させる。これにより、ストッパー
51が車体前側へ揺動して係合溝55と係合突起47と
の係合が解除される。その後、車体フレーム2を水平状
態へ戻し、操作子61を放すことにより、位置決めピン
59が凹部59aに係入し操作レバー56およびストッ
パー51が非係合位置に保持される。
【0067】次に、モータ駆動により階段を上がる場合
には前記モード切替スイッチ72を低速で後進するよう
に設定した状態でアクセルレバー12を操作する。人力
で上がる場合にはハンドルバー10を上方に引っ張る。
このようにすると、図13に示すように車輪支持体25
が車体フレーム2に対して車軸29回りに回転し、図1
4に示すように、上側に位置していた車輪24が第2段
目の踏面Hに載り移る。その後、第2段目上の車輪が前
記踏面H上を転動するとともに、路面L上の車輪24が
蹴り込面Vを這い上がるようにこの面上で転動すること
により、車体が第2段目に載り移るようになる。
【0068】第2段目の蹴り込面Vに車輪24が当接す
るとき、左右の車輪24のうち一方が先に当接した場合
には、走行装置3に設けた制限機構付差動装置28の差
動機構部分により先に当接した車輪24は停止するもの
の、他方の車輪24は回転を引き続き回転する。そし
て、左右両輪が蹴り込面Vに当接したときに左右の車輪
支持体25が略同時に回転を開始するようになる。すな
わち、車体の進行方向が階段の延在方向に対して傾いて
しまった場合でも、これを修正しながら階段を上ること
ができる。以下、上述した動作を繰り返して最上段まで
上ることができる。
【0069】階段を下りるときは、台車1を上るときと
同じ方向に向けて前進させる。進行方向前側の車輪24
が路面Lから下り側の第1段目に下りるときには、車輪
支持体25が上り時とは逆方向に回転するとともに、前
側の車輪24が第1段目の蹴り込面Vに沿って転がり下
りる。そして、この車輪24が第1段目の踏面Hに載っ
たときに、図13に示すように車輪支持体25が前記方
向に回転して次の車輪24が第1段目に載り移る。この
動作を繰り返すことにより階段を最下段まで下りること
ができる。
【0070】また、階段を下りるときに車体の進行方向
が階段に対して傾き、左右の車輪24のうち片方が先に
下降を開始したとしても、制限機構付差動装置28の摩
擦板28iおよび摩擦板jの作用により左右の車軸29
の回転数差が小さくなるので、先に下降を開始すること
に起因して負荷が相対的に小さくなる車輪24と他方の
車輪24との回転数差を小さく保った状態で階段を下り
ることができる。これにより安定した状態で階段を下り
ることができる。
【0071】したがって、本実施例に示した台車1は、
左右計4輪を接地させた状態で車体フレーム2を走行可
能なように傾斜させたとしても、ストッパー51を係合
状態とすることによりこれを介して車輪支持体25に車
体フレーム2が剛直に結合されるから、運転者は車体フ
レーム2や車体フレーム2上の荷物Wの荷重の一部を支
える必要がない。また、ストッパー51を係合状態とす
るに当たり、左右計4輪を接地させた状態で車体フレー
ム2を揺動させることによって行えるので、車体を持ち
上げたりしなくてもよい。これとともに、係合溝55と
係合突起47の係合方向が車輪支持体25の回転方向と
は略直交するため、車体フレーム2にこれを車軸29回
りに揺動させる力を加えたとしても係合部は係合状態に
維持される。
【0072】さらに、ストッパー51が自重により係合
方向へ付勢される構成を採ったので、ばねなどの付勢力
を発生する部材を別途設ける必要がない。その上、スト
ッパー51を車体の左右両側に設けてそれぞれを揺動軸
53によって連結し、一方のストッパー51に一つの操
作レバー56を設けたので、一つの操作レバー56によ
って二つのストッパー51,51を操作できるようにな
る。このような構成では、ストッパー51を車体の左右
に単独に設ける場合に較べてストッパー51を係合方向
へ付勢する付勢力が倍増する。
【0073】さらにまた、スタンド9を車体の前端部に
配置し、ストッパー51の係合溝54を、車軸29より
車体の後側の係合突起47と車軸29との間に位置づ
け、車軸29側からこの係合突起47に係合する構成と
したため、ストッパー51を非係合位置に位置づけた状
態では係合溝54が係合突起47から車軸29側に移動
する。このため、階段を上り下りするときにストッパー
51を非係合位置へ移動させるに当たり、移動量が少な
くても図14に示したようにこれが階段と接触すること
がない。これに加えて、ストッパー51が低位置であっ
てしかも台車1の後側に位置づけられるので、荷台6に
干渉することがなく、荷台6を可及的低位位置に設置す
ることができる。
【0074】加えて、ストッパー51を車体の前後方向
に揺動自在に構成し、このストッパー51の揺動軸53
と係合溝54・係合突起47の係合部とを結ぶ仮想直線
が、係合突起47の位置する仮想円Cの接線C1と略一
致するように構成したため、ストッパー51を係合位置
に位置づけて係合溝54を係合突起47に係合させた状
態で車体フレーム2にこれが車軸29回りに揺動するよ
うな力が加わったとしても、ストッパー51を係合が解
除される方向へ付勢する力は生じない。
【0075】また、本実施例で示したように走行装置3
の動力伝達系におけるモータ26と制限機構付差動装置
28との間にドッグ式クラッチを介装すると、このクラ
ッチでは制限機構付差動装置28によって減速される前
の相対的に小さな回転トルクを伝達すればよいので、動
力伝達に必要な容量を小さくすることができる。この結
果、クラッチ自体の構造を簡素化することができる。
【0076】さらに、本実施例では、走行装置3と車体
フレーム2との間にクッションゴム30,31を介装し
たので、階段を上り下りするときや不整地を走行すると
きなどにおいて荷物Wやハンドルバー10に加わる衝撃
を緩和することができる。
【0077】なお、本実施例では車輪支持体25に車輪
24を3個設けた例を示したが、車輪24の数量はこれ
に限定されることなく、片側4個、5個と適宜変更する
ことができる。この車輪数に対応させて係合突起47も
増やすことはいうまでもない。また、係合突起47の数
量も車輪数と同数とする他に、車輪数の整数倍となる数
だけ設けることができる。この場合、左右の車輪支持体
25で係合突起の数量を同数とするとともに、各車輪支
持体25では車軸29を中心とした仮想円の円周上に係
合突起を等間隔おいて配置する。このような構造を採る
と、ストッパー51を3個の車輪24どうしの間となる
ような位置に配設することができる。しかも、差動機構
の作用により左右の車輪支持体25の車体フレーム2に
対する回転位置が不揃いとなった場合であっても、確実
に係合状態とすることができる。
【0078】また、本実施例ではストッパー51を揺動
軸53を中心にして前後に揺動する構造とした例を示し
たが、このストッパーは、例えば車輪支持体25に対し
て接離するように車体フレーム2に進退自在に取付けて
もよい。その上、ストッパー側に係合突起を形成し、車
輪支持体側に係合溝を形成してもよい。
【0079】さらに、本実施例では本発明に係る多輪公
転式移動装置を台車に適用した例を示したが、本発明は
台車に限定されるものではなく、階段を上り下りする装
置であればどのようなものにも適用することができる。
【0080】
【発明の効果】以上説明したように第1の発明に係る多
輪公転式移動装置は、車輪支持体側係合子とストッパー
側係合子の係合構造を、車軸を中心とする仮想円の接線
と略直交する方向へストッパー側係合子をストッパーに
より付勢することによって両係合子が係合する構造と
し、車体フレームを水平状態としストッパーの係合規制
を解除した状態で、車輪支持体側係合子より車体フレー
ムがスタンドの接地方向へ揺動するときの回転方向前側
にストッパー側係合子を位置づけるとともに、このスト
ッパー側係合子と車輪支持体側係合子との間に、凹形係
合子から前記接線に沿って延びるガイド片を介在させた
ため、車体フレームを水平状態としストッパーの係合規
制を解除した状態で、車体フレームを車軸回りにスタン
ドが上昇する方向へ揺動させることによって、ストッパ
ー側係合子がガイド片によって車輪支持体側係合子に導
かれこれに係合する。この状態では車体フレームがスト
ッパーを介して車輪支持体に剛直に支持され、車体フレ
ームや車体フレーム上の荷物を車軸回りに前記方向へ回
転させようとするモーメントが相殺される。
【0081】このため、左右計4輪を接地させた状態で
平坦路を走行するに当たり車体フレームを揺動させたと
しても、運転者は車体フレームや車体フレーム上の荷物
の荷重の一部を支える必要がない。したがって、疲労を
軽減することができる。また、ストッパーを係合状態と
するに当たり、左右計4輪を接地させた状態で車体フレ
ームを揺動させることによって行えるので、車体を持ち
上げたりすることなくきわめて容易に行うことができ
る。
【0082】しかも、二つの係合子の係合方向が車輪支
持体の回転方向とは略直交するため、車体フレームにこ
れを車軸回りに車輪支持体に対して揺動させる力を加え
たとしても係合部は係合状態に維持される。このため、
階段の上り下り時は勿論、前進時および後進時の何れに
おいてもストッパーを機能させることができる。
【0083】第2の発明に係る多輪公転式移動装置は、
第1の発明に係る多輪公転式移動装置において、ストッ
パー側係合子を係合方向へ付勢するに当たりストッパー
の重量を用いたため、ばねなどの付勢力を発生する部材
を別途設ける必要がない。このため、部品点数を可及的
少なくしてコストダウンを図ることができる。
【0084】第3の発明に係る多輪公転式移動装置は、
第1または第2の発明に係る多輪公転式移動装置におい
て、ストッパーを車体の左右両側に設けて左右のストッ
パーどうしを連結部材を介して連結し、これら両ストッ
パーに、車輪支持体側係合子に係合するストッパー側係
合子をそれぞれ設け、左右のストッパーを1個の操作部
材によって操作する構造としたため、一つの操作部材に
よって左右のストッパーが操作される。
【0085】このため、片手でストッパーを操作できる
ので、階段を上り下りするときであっても片手は車体側
の把持部を把持した状態を維持できる。また、ストッパ
ーの重量によって付勢力を発生させる構成を採ると、ス
トッパーを車体の左右に単独に設ける場合に較べて付勢
力が倍増するから、ストッパー側係合子を確実に車輪支
持体側係合子に係合させることができる。
【0086】第4の発明に係る多輪公転式移動装置は、
第1ないし第3の発明のうち何れか一つの多輪公転式移
動装置において、スタンドを車体の前後方向の一端部に
位置づけ、ストッパー側係合子を、車軸より前記スタン
ドとは車体の前後方向の反対側に位置する車輪支持体側
係合子と車軸との間に位置づけ、車軸側から車輪支持体
側係合子に係合する構成としたため、ストッパーを非係
合位置に位置づけた状態ではストッパー側係合子が車輪
支持体側係合子から車軸側に移動する。このため、階段
を上り下りするときにストッパーを非係合位置へ移動さ
せるに当たり、移動量が少なくてもこれが階段と接触し
ないようになる。
【0087】したがって、ストッパの操作量が少なくて
よいから操作性が高い。しかも、ストッパーは車体の前
後方向の一側に配設されるから、車軸の上方に荷台を設
置したとしてもこれをストッパーとの干渉を避けつつ可
及的低位置に位置づけることができる。
【0088】第5の発明に係る多輪公転式移動装置は、
第1ないし第4の発明のうち何れか一つの多輪公転式移
動装置において、ストッパーを車体の前後方向に揺動自
在に構成し、このストッパーの揺動軸と、両係合子どう
しが係合した係合部とを結ぶ仮想直線が、車輪支持体側
係合子が位置する前記車軸を中心とする仮想円の接線と
略一致するように構成したため、ストッパーを係合位置
に位置づけてストッパー側係合子を車輪支持体側係合子
に係合させた状態で車体フレームにこれが車軸回りに車
輪支持体に対して揺動するような力が加わったとして
も、ストッパーを係合が解除される方向へ付勢する力は
生じない。
【0089】このため、ストッパーを係合位置に位置づ
けた状態でストッパー側係合子が車輪支持体側係合子か
ら外れないようにするためのロック機構などは不要であ
るから、ストッパーは単純な構造でよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る多輪公転式移動装置としての台
車の側面図である。
【図2】 本発明に係る多輪公転式移動装置としての台
車の正面図である。
【図3】 本発明に係る多輪公転式移動装置としての台
車の背面図である。
【図4】 車体下部の平面図である。
【図5】 車体下部の縦断面図で、同図は図4における
V−V線断面図である。
【図6】 駆動装置のモータ側を示す横断面図である。
【図7】 駆動装置の車輪側を示す横断面図で、同図は
図1におけるVII−VII線断面図である。
【図8】 車輪支持体内の構成を示す側面図である。
【図9】 図5におけるストッパーのIX−IX線断面図で
ある。
【図10】 保持機構による係合規制を解除したときの
ストッパーの状態を示す側面図である。
【図11】 ストッパー側係合子を車輪側係合子に係合
させた状態を示す側面図である。
【図12】 モータ駆動回路の構成図である。
【図13】 階段を上り下りしているときの状態を示す
側面図である。
【図14】 階段の角部とストッパーの位置関係を示す
側面図である。
【符号の説明】
1…台車、2…車体フレーム、3…走行装置、24…車
輪、25…車輪支持体、29…車軸、47…係合突起、
51…ストッパー、53…揺動軸、54…係合溝、55
…ガイド片、56…操作レバー、57…保持機構、W…
荷物。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車軸回りに少なくとも3個の車輪および
    回転規制用凹凸形係合子が設けられて前記車軸を介して
    車体フレームに枢支された左右一対の車輪支持体と、前
    記係合子に係合する係合子を有し保持機構による係合規
    制が解除された状態で前記車輪支持体の回転を規制する
    ストッパーと、車体フレームの前後方向一端部を支承す
    ることにより車体フレームを略水平状態に保つスタンド
    とを備えた多輪公転式移動装置において、前記両係合子
    の係合構造を、車軸を中心とする仮想円の接線と略直交
    する方向へストッパー側係合子をストッパーにより付勢
    することによって両係合子が係合する構造とし、車体フ
    レームを前記水平状態として前記保持機構によるストッ
    パーの係合規制を解除した状態で、車輪支持体側係合子
    より車体フレームが車軸回りにスタンドの接地方向へ揺
    動するときの回転方向前側にストッパー側係合子を位置
    づけるとともに、このストッパー側係合子と車輪支持体
    側係合子との間に、凹形となる係合子の係合口から前記
    接線の延長方向に沿って延びるガイド片を介在させたこ
    とを特徴とする多輪公転式移動装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の多輪公転式移動装置にお
    いて、ストッパー側係合子を係合方向へ付勢するに当た
    りストッパーの重量を用いたことを特徴とする多輪公転
    式移動装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2記載の多輪公転
    式移動装置において、ストッパーを車体の左右両側に配
    設してこれら左右のストッパーどうしを連結部材を介し
    て連動するように連結するとともに、これら両ストッパ
    ーに、車輪支持体側係合子に係合するストッパー側係合
    子をそれぞれ設け、左右のストッパーを1個の操作部材
    によって操作する構造としたことを特徴とする多輪公転
    式移動装置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし請求項3のうち何れか一
    つの多輪公転式移動装置において、スタンドを車体の前
    後方向の一端部に位置づけるとともに、ストッパー側係
    合子を、車軸より前記スタンドとは車体の前後方向の反
    対側に位置する車輪支持体側係合子と車軸との間に位置
    づけ、車軸側から車輪支持体側係合子に係合する構成と
    したことを特徴とする多輪公転式移動装置。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし請求項4のうち何れか一
    つの多輪公転式移動装置において、ストッパーを車体の
    前後方向に揺動自在に構成し、このストッパーの揺動軸
    と、ストッパー側係合子および車輪支持体側係合子が係
    合した係合部とを結ぶ仮想直線が、車輪支持体側係合子
    が位置する前記車軸を中心とする仮想円の接線と略一致
    するように構成したことを特徴とする多輪公転式移動装
    置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002035661A (ja) * 2000-07-25 2002-02-05 New Delta Ind Co 動力噴霧機
KR20190004868A (ko) * 2017-07-04 2019-01-15 현대자동차주식회사 휠 구동 기구 및 이를 이용한 이동장치

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