JPH08301068A - シートベルト吊持具 - Google Patents

シートベルト吊持具

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JPH08301068A
JPH08301068A JP8052120A JP5212096A JPH08301068A JP H08301068 A JPH08301068 A JP H08301068A JP 8052120 A JP8052120 A JP 8052120A JP 5212096 A JP5212096 A JP 5212096A JP H08301068 A JPH08301068 A JP H08301068A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シートベルトが長孔の長手方向の例えば一方
の端部側に集中的に集まるようなことがあっても、ベー
ス部材から被覆部材に作用する力を緩和することのでき
るシートベルト吊持具を提供することを目的としてい
る。 【解決手段】 繰出し可能に設けられているとともに、
緊急時に繰出しを停止するように設けられたシートベル
ト(ウェービングベルト)74の途中部を、折り返すよ
うにして摺動自在に吊持するシートベルト吊持具10で
あって、長孔22を有する金属板製のベース部材20
と、このベース部材20の少なくとも前記長孔22の周
囲を被覆し、この長孔20に対応する部分にシートベル
ト挿通孔31を形成する合成樹脂製の被覆部材30とを
備えてなり、前記長孔22の長手方向の端部(短縁部)
22c、22dは、シートベルト74の折り返される方
向に沿って滑らかな曲面状に形成されていることを特徴
としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば自動車用の
3点式シートベルトのように、繰出し可能に設けられて
いるとともに、緊急時に繰出しを停止するように設けら
れたシートベルト(ウェービングベルト)の途中部を、
折り返すようにして摺動自在に吊持するシートベルト吊
持具に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車では衝突時の乗員の安全を
確保するため、腰部だけを保持する2点式のシートベル
トに加えて、乗員の胸の部分をたすき掛け状に保持する
3点式シートベルトが採用されるようになっている。
【0003】図20(a)は3点式シートベルト70の
構成を説明するために示した自動車1の内部の斜視図で
ある。なお、3点式シートベルトは自動車1の前部座席
および後部座席の全てに取り付けられるが、説明を簡単
化するために、運転席2のみに設けた例で説明する。
【0004】3点式シートベルト70は、センタピラー
3の下部に設けられた第1のアンカ71と、運転席2と
助手席4との間の床部に取り付けられた第2のアンカ7
2と、センタピラー3の上部に設けられた第3のアンカ
73との3点の間に掛け渡されるようになっている。そ
して、この3点式シートベルト70は、一端が第1のア
ンカ71に取り付けられ、他端が第3のアンカ73の部
分で折り返されてセンタピラー3に内蔵されたリトラク
タ(図示せず)に巻き取られるウェービングベルト74
と、一端が第2のアンカ72に取り付けられ、他端にバ
ックル77を有する固定ベルト75とを備えている。ま
た、ウェービングベルト74の途中には、バックル77
にロックするタング部76が設けられている。
【0005】図20(b)は第3のアンカ73に取り付
けられる従来のシートベルト吊持具78を示す斜視図で
ある。このシートベルト吊持具78は、図20(b)、
(c)に示すように、ボルト挿通孔81及び長孔82を有
する鋼板製(金属板製)のベース部材80と、このベー
ス部材80の長孔82の周囲を覆い、長孔82の部分に
シートベルト挿通孔91を形成する合成樹脂製の被覆部
材90とを備えている。上記長孔82は、図20(c)
に示すように、その全周にわたってベース部材80の面
に対してほぼ直角に打ち抜かれた状態になっている。さ
らに、長孔82は、図21に示すように、互いに対向す
る長縁部82a、82bと、これらの長縁部82a、8
2bの両端部に対して曲線状に連続するように形成され
た短縁部82c、82dとによって形成されている。そ
して、各長縁部82a、82b、及び短縁部82c、8
2dが、上述したように、ベース部材80の面に対して
ほぼ直角に形成されている。また、シートベルト挿通孔
91は、図21に示すように、上記各長縁部82a、8
2b及び短縁部82c、82dに対応するように開口し
ており、一方の長縁部82aに沿うようにして、ウェー
ビングベルト74の折返摺動部91aが形成されてい
る。
【0006】上記のように構成されたシートベルト吊持
具78においては、ボルト挿通孔81に挿通したボルト
によって第3のアンカ73に固定され、またウェービン
グベルト74を折返摺動部91aで摺動自在に吊持す
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記シート
ベルト吊持具78においては、通常時には図21に示す
ように、折返摺動部91aでウェービングベルト74を
摺動自在に吊持することになる。しかし、ウェービング
ベルト74が急激に引っ張られた場合には、図22に示
すように、ウェービングベルト74が長孔82の一方の
短縁部82c側に移動したり、図23に示すように、短
縁部82c側に集中的に集まったりすることがある。特
に、ウェービングベルト74が短縁部82c側に集中的
に集まる場合には、ベース部材80から被覆部材90に
作用する力も大きくなるから、この力を緩和する必要が
ある。
【0008】そこで、本発明は、シートベルトが長孔の
長手方向の例えば一方の端部側に集中的に集まるような
ことがあっても、ベース部材から被覆部材に作用する力
を緩和することのできるシートベルト吊持具を提供する
ことを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に本発明は、繰出し可能に設けられているとともに、緊
急時に繰出しを停止するように設けられたシートベルト
の途中部を、折り返すようにして摺動自在に吊持するシ
ートベルト吊持具であって、長孔を有する金属板製のベ
ース部材と、このベース部材の少なくとも前記長孔の周
囲を被覆し、この長孔に対応する部分にシートベルト挿
通孔を形成する合成樹脂製の被覆部材とを備えてなり、
前記長孔の長手方向の端部は、シートベルトの折り返さ
れる方向に沿って滑らかな曲面状に形成されていること
を特徴としている。
【0010】また、上記長孔の長手方向の端部は、ベー
ス部材の一方の面側に膨出するとともに、シートベルト
の折り返される方向に沿って滑らかな曲面状に形成する
ように構成してもよい。
【0011】さらに、上記長孔の長手方向の端部は、ベ
ース部材の一方の面側及び他方の面側に膨出するととも
に、シートベルトの折り返される方向に沿って滑らかな
曲面状に形成するように構成してもよい。
【0012】また、上記各ベース部材は、高張力鋼の素
材から冷間加工によって成形されたもので構成すること
が好ましい。
【0013】本発明によれば、長孔の長手方向の端部
を、シートベルトを折り返する方向に沿って滑らかな曲
面状に形成しているから、従来例のように長孔をベース
部材に対して直角に貫通するように形成したものより、
上記端部に接触する被覆部材の応力集中を減少させるこ
とができる。したがって、シートベルトが長孔の長手方
向の例えば一方の端部側に集中的に集まるようなことが
あっても、上記端部から被覆部材に作用する力が分散す
るようになるので、ベース部材から被覆部材に作用する
力を緩和することができる。
【0014】また、長孔の長手方向の端部を、ベース部
材の一方の面側に膨出するように構成したもの、あるい
はベース部材の一方の面側及び他方の面側に膨出するよ
うに構成したものにあっては、上記曲面状に形成した端
部の曲率半径を大きくすることができるから、上記端部
に接触する被覆部材の応力集中をさらに減少させること
ができる。しかも、上記端部から被覆部材に作用する面
圧を減少させることができる。したがって、ベース部材
から被覆部材に作用する力をさらに緩和することができ
る。
【0015】一方、ベース部材は、通常、炭素鋼として
例えばJISのS55C程度(SAE1045〜SAE
1050)のもので構成されているため、プレスで成形
した後、熱処理を行って強度の向上を図ることになる。
したがって、製造工数が多くかかるという問題がある。
しかも、熱処理によって、ベース部材に撓みが発生して
しまうから、ベース部材を金型に入れて被覆部材をイン
サート成形しようとすると、金型にはベース部材を正常
な形状に矯正しようとする余計な力が作用することにな
る。このため、金型の寿命が低下してしまうという問題
がある。さらに、S55Cの材料でベース部材を成形し
た場合には、メッキ処理の際に、ベース部材に水素脆性
を生じる危険がある。このため、水素脆性を除去する熱
処理も合わせて行わなければならず、非常に多くの製造
工数がかかるという問題がある。
【0016】しかし、本発明では高張力鋼の素材を冷間
加工することによってベース部材を構成しているから、
表面の仕上がり精度、寸法精度の極めてよいベース部材
を得ることができる。このため、ベース部材を金型内に
入れてインサート成形をする場合でも、ベース部材から
金型に異常な力が作用することがない。したがって、金
型の寿命を向上させることができる。しかも、冷間加工
によって加工硬化し、十分な強度を得ることができるか
ら、ベース部材を熱処理する必要がなくなる。したがっ
て、製造工数の低減を図ることができる。しかも、高張
力鋼で構成しているから、メッキ処理後の水素脆性の心
配がなく、水素脆性を除去する熱処理も必要がなくな
る。したがって、製造工数をさらに低減することがで
き、コストの低減を図ることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しながら説明する。まず、図1を参照して第1実
施の形態を説明する。ただし、図20〜図23に示す従
来例の構成要素と共通する要素には同一の符号を付し、
その説明を省略する。
【0018】図1(a)は、図20(a)で説明した自
動車のセンタピラー3の第3のアンカ73に取り付けら
れるシートベルト吊持具10の構成を示す斜視図であ
り、図1(b)は、シートベルト吊持具10のベース部
材20を示す正面図であり、図1(c)は、図1(b) の
IV−IV線に沿う断面図である。
【0019】シートベルト吊持具10は、図1の各図に
示すように、ベース部材20に被覆部材30をモールド
成形したものである。ベース部材20は、厚さ3mm程
度の鋼板(金属板)材を打ち抜いて、プレス加工により
成形されており、取付部20Aと、シートベルト保持部
20Bとから構成されている。シートベルト保持部20
Bは、図1(c)に示すように、取付部20Aに対して
所定角度(30度程度)折り曲げられて形成されてい
る。取付部20Aには、ボルト挿通孔21が開けられて
おり、シートベルト保持部20Bには、ウェービングベ
ルト(シートベルト)74(図1(c) )を挿通するため
の長孔22が開けられている。
【0020】長孔22は、図1(b)に示すように、互
いに対向する長縁部22a、22bと、これらの長縁部
22a、22bの両端部に対して連続するように形成さ
れた曲線状の短縁部22c、22dとによって形成され
ている。そして、各長縁部22a、22bは、ベース部
材20の面に対してほぼ直角に打ち抜かれた形状になっ
ている。また、短縁部22c、22dは、図1(b)、
(c)に示すように、ベース部材20の一方の面及び他
方の面側にそれぞれ膨出する膨出部22eによって、断
面が楕円形状に形成されている。
【0021】すなわち、短縁部22c、22dは、ベー
ス部材20の一方の面側及び他方の面側に膨出する膨出
部22eによって、ウェービングベルト74の折り返さ
れる方向に沿って滑らかな曲面状に形成されている。な
お、この実施の形態においては、各膨出部22eは、短
縁部22c、22dに隣接する長縁部22a、22bの
両端部にも連続して形成されている。すなわち、各膨出
部22eは、ウェービングベルト74を急激に引っ張っ
た場合などにおいて、このウェービングベルト74が集
中的に集まる部分に形成されている。
【0022】また、上記各膨出部22eは、冷間加工に
より形成したものであって、ベース部材20の一部分
を、一方の面側に屈曲させ、この屈曲部を他方の面側に
移動するとともに、曲面状に整えることにより形成され
ている。したがって、各膨出部22eは、ベース部材2
0からの膨出量が多く、また強度的にも優れたものとな
っている。
【0023】被覆部材30は、ベース部材20の長孔2
2の周囲を覆うようにモールド成形されたものであり、
長孔22に対応するように開口する部分がシートベルト
挿通孔31になっている。そして、シートベルト挿通孔
31は、ボルト挿通孔31に対して離れた位置にある長
縁部22aに沿う部分がウェービングベルト74を折返
すとともに摺動自在に支持する折返摺動部31aになっ
ている。
【0024】また、ボルト挿通孔21の周囲には、図1
(a) に示すように、所定の間隔をおいて突設された突起
Tが形成されている。この突起Tは、シートベルト吊持
具10を、ボルト(図示しない)で自動車のセンタピラ
ー3の第3のアンカ73(図20(a) 参照)に取り付け
る際に、ボルトの廻り止めとして作用し、従来のワッシ
ャの効果を発揮する。この結果、シートベルト吊持具1
0を取り付ける際に、通常用いるようなワッシャが不要
になるので、部品点数の減少を図ることができる。
【0025】上記のように構成されたシートベルト吊持
具10においては、長孔22の短縁部22c、22d及
びこれらに近接する長縁部22a、22bの端部がウェ
ービングベルト74の折り返される方向に沿って滑らか
な曲面状に形成されているから、これらの短縁部22
c、22dや長縁部22a、22bの端部に接する被覆
部材30の応力集中を極めて小さくすることができる。
したがって、ウェービングベルト74が長孔22の例え
ば短縁部22c側に集中的に集まるようなことがあって
も、上記短縁部22cから被覆部材30に作用する力を
分散することができるので、ベース部材20から被覆部
材30に作用する力を緩和することができる。
【0026】さらに、短縁部22c、22d及びこれら
に近接する長縁部22a、22bの端部には膨出部22
eが形成されているから、短縁部22c、22d及び長
縁部22a、22bの端部から被覆部材30に作用する
面圧を減少させることができる。したがって、ベース部
材20から被覆部材30に作用する力をさらに緩和する
ことができる。
【0027】次ぎに、この発明の第2実施の形態を図2
を参照して説明する。ただし、図1に示す第1実施の形
態と共通する要素には同一の符号を付し、その説明を省
略する。この第2実施の形態が第1実施の形態と異なる
点は、膨出部22eがベース部材20の一方の面側にの
み膨出するように形成されている点である。
【0028】上記膨出部22eは、第1実施の形態と同
様に、長縁部22a、22bの両端部から短縁部22
c、22dの全体に連続するように形成されている。そ
して、膨出部22eを有する部分は、ウェービングベル
ト74の折り返される方向に沿って滑らかな曲面状に形
成されている。また、膨出部22eは、冷間加工により
形成したものであって、ベース部材20の一部分を、一
方の面側に屈曲させ、この屈曲部を曲面状に整えること
により形成されている。したがって、膨出部22eは、
ベース部材20からの膨出量も多く、また強度的にも優
れたものとなっている。
【0029】上記のように構成されたシートベルト吊持
具10においても、第1実施の形態と同様の作用効果を
奏する。
【0030】なお、上記第1実施の形態及び第2実施の
形態においては、ウェービングベルト74を急激に引っ
張った場合などにおいて、このウェービングベルト74
が集中的に集まる短縁部22c、22dやこれらに連続
する長縁部22a、22bの端部に膨出部22eを形成
するように構成したが、このように膨出部22eを設け
ずとも、短縁部22c、22dやこれらに連続する長縁
部22a、22bの端部を、例えば図4に示すように、
単にウェービングベルト74の折り返される方向に沿っ
て滑らかな曲面状に形成するようにしてもよい。ただ
し、膨出部22eを設けない場合には、上記曲面の曲率
半径が小さくなるから、短縁部22c、22d等に接触
する被覆部材30の応力集中が大きくなる。しかも、短
縁部22c、22d等から被覆部材に作用する面圧も大
きくなる。したがって、短縁部22c、22d等には、
膨出部22eを設けることが好ましい。
【0031】また、ウェービングベルト74が集中的に
集まることのない部分であれば、短縁部22a、22b
や長縁部22a、22bの端部であっても、膨出部22
eを形成したり、曲面状に形成したりしなくてもよいこ
とはいうまでもない。
【0032】次ぎに、この発明の第3実施の形態を図3
〜図4を参照して説明する。ただし、図1に示す第1実
施の形態の構成要素と共通する要素には同一の符号を付
し、その説明を省略する。この第3実施の形態が第1実
施の形態と異なる点は、長孔22の長手方向の端部が大
きく開口している点である。
【0033】すなわち、長孔22の短縁部22c、22
dは、長縁部22a、22b間の寸法より大きな直径の
円弧によって形成している。なお、この短縁部22c、
22dは、楕円や他の形状の曲面状に形成してもよい。
ただし、例えば楕円状の曲面で形成した場合には、楕円
を図3において上下に長くなるように配置することが好
ましい。
【0034】また、長孔22の短縁部22c、22d及
びこれらに近接する長縁部22a、22b、あるいは長
孔22の全周は、図4に示すように、ウェービングベル
ト74の折り返される方向に沿って滑らかに湾曲するよ
うに形成されている。
【0035】さらに、ベース部材20には、図3に示す
ように、外周縁部23における被覆部材30との境界部
23aに、外周縁部23より一段低くなるように形成し
た段部24が設けられている。この段部24は、外周縁
部23に対してほぼ直角に形成されているとともに、被
覆部材30の表面と外周縁部23の面とがほぼ面一状に
なるような高さに形成されている。すなわち、ベース部
材20の外周縁部23は、段部24によって、被覆部材
30側の部分が被覆部材30の厚さ分だけ低く形成され
た状態になっている。
【0036】上記のように構成されたシートベルト吊持
具10においては、短縁部22c、22dの曲率半径が
大きくなるから、同短縁部22c、22dの応力集中を
緩和することができる。このため、短縁部22c、22
dに生じる応力を低減することができるから、ウェービ
ングベルト74からの力に対する短縁部22c、22d
の強度を向上させることができ、ベース部材20の強度
を実質的に向上させることができる。しかも、長孔22
の長縁部22a、22bの間の間隔を狭めることができ
るから、長縁部22aに沿う部分の幅W1、すなわちウ
ェービングベルト74を保持する部分の幅W1を、短縁
部22c、22dの部分の幅W2より広げることができ
る。したがって、ウェービングベルト74からの力に対
する、一方の長縁部22aに沿う部分の強度も向上させ
ることができる。
【0037】また、長孔22の短縁部22c、22d及
びこれらに近接する長縁部22a、22b、あるいは長
孔22の全周が被覆部材30と滑らな曲面で接触するこ
とになるから、長孔22に接する被覆部材30のすべて
の部分において応力集中の緩和を図ることができる。し
たがって、長孔22に沿う被覆部材30のすべての部分
において、強度の向上を図ることができる。しかも、万
が一にも生じることではないが、もし被覆部材30が破
損したとしても、長孔22がウェービングベルト74の
折り返される方向に沿って滑らかな曲面状に形成されて
いるから、ウェービングベルト74が長孔22に当たっ
て傷付くのを防止することができる。
【0038】さらに、被覆部材30はいわゆるインサー
ト成形により、ベース部材20に一体に成形されるが、
ベース部材20の外周縁部23に、被覆部材30側に一
段低く設定した段部24を設けているから、インサート
成形時において、境界部23aから外周縁部23に沿っ
て樹脂が漏れるのを防止することができる。したがっ
て、ベース部材20と被覆部材30との境界部23aに
被覆部材30によるバリが生じるのを防止することがで
きる。
【0039】しかも、上述のように樹脂の漏れを防止す
ることができるから、従来型締力を大きく設定すること
により上記のような樹脂の漏れを防止していたが、この
ように型締力を大きく設定する必要がなくなる。したが
って、金型の耐久性を向上させることができる。その
他、第1実施の形態と同様の作用効果を奏する。
【0040】次ぎに、この発明の第4実施の形態を図5
を参照して説明する。ただし、図3及び図4に示す第3
実施の形態の構成要素と共通する要素には同一の符号を
付し、その説明を省略する。この第4実施の形態が第3
実施の形態と異なる点は、長孔22における一方の長縁
部22aに沿って、膨出部22eが設けられている点で
ある。
【0041】すなわち、長孔22におけるウェービング
ベルト74を折り返す側の長縁部22aには、図1
(c)や、図2に示すような膨出部22eが設けられて
いる。この膨出部22eは、ウェービングベルト74の
力が作用する長縁部22aの部分の強度を向上させるこ
とができるとともに、第1実施の形態及び第2実施の形
態で示した膨出部22eと同様の作用効果を奏する。
【0042】次ぎに、この発明の第5実施の形態を図6
を参照して説明する。ただし、図3及び図4に示す第3
実施の形態の構成要素と共通する要素には同一の符号を
付し、その説明を省略する。この第5実施の形態が第3
実施の形態と異なる点は、長孔22の短縁部22c、2
2d及び及びこれらに近接する長縁部22a、22bの
端部に、膨出部22eが設けられている点である。そし
て、膨出部22eは、図1(c)や、図2に示すものと
同様のもので構成されており、第1実施の形態及び第2
実施の形態と同様の作用効果を奏する。
【0043】次ぎに、この発明の第6実施の形態を図7
を参照して説明する。ただし、図3及び図4に示す第3
実施の形態の構成要素と共通する要素には同一の符号を
付し、その説明を省略する。この第6実施の形態が第3
実施の形態と異なる点は、長孔22の全周にわたって、
膨出部22eが設けられている点である。そして、膨出
部22eは、図1(c)や、図2に示すものと同様のも
ので構成されており、第1実施の形態、第2実施の形
態、第4実施の形態、第5実施の形態と同様の作用効果
を奏する。
【0044】次ぎに、この発明の第7実施の形態を図8
〜図10を参照して説明する。ただし、図3及び図4に
示す第3実施の形態の構成要素と共通する要素には同一
の符号を付し、その説明を省略する。この第7実施の形
態が第3実施の形態と異なる点は、長孔22の短縁部2
2c、22dの外側の部分に沿って、補強部22fが設
けられている点である。
【0045】すなわち、補強部22fは、図8及び図9
に示すように、シートベルト保持部20Bの一方の面側
に盛り上がるように形成されている。また、この補強部
22fは、図10に示すように、一方及び他方の面側に
盛り上がるように形成されたものであってもよい。そし
て、上記補強部22fを設けることによって、ベース部
材20における短縁部22c、22dの周囲の部分の強
度を向上させることができる。
【0046】次ぎに、この発明の第8実施の形態を図1
1(a)を参照して説明する。ただし、図3及び図4に
示す第3実施の形態の構成要素と共通する要素には同一
の符号を付し、その説明を省略する。この第8実施の形
態が第3実施の形態と異なる点は、長孔22の一方の長
縁部22aの外側の部分に沿って、補強部22fが設け
られている点である。
【0047】すなわち、長孔22におけるウェービング
ベルト74を折り返す側の長縁部22aには、その長縁
部22aの下側の部分に沿って、図9や図10に示すよ
うな補強部22fが設けられている。そして、上記補強
部22fを設けることによって、ベース部材20におけ
るウェービングベルト74を保持する部分の強度を向上
させることができる。
【0048】なお、上記第3〜第8の各実施の形態にお
いては、図11(b)に示すように、段部24を外周縁
部23に対してほぼ直角に形成したが、この段部24
は、図11(c)に示すように、外周縁部23の内側に
斜めに食い込むように形成したり、図11(d)に示す
ように、被覆部材30側に斜めに傾斜するように形成し
たりしてもよい。ただし、外周縁部23に沿って樹脂が
漏れるのを防止する上では、図11(b)に示すよう
に、段部24を外周縁部23に対してほぼ直角に形成し
たり、図11(c)に示すように、外周縁部23の内側
に斜めに食い込むように形成することが好ましい。
【0049】また、上記第3〜第8の各実施の形態にお
いては、被覆部材30の表面と外周縁部23の面とがほ
ぼ面一状になるように、段部24の高さを設定している
が、樹脂が外周縁部23に沿って漏れるのを防止する上
では、外周縁部23の面が被覆部材30の表面よりわず
かに高くなるように段部24の高さを設定することが好
ましい。
【0050】次ぎに、この発明の第9実施の形態を図1
2を参照して説明する。ただし、図1に示す第1実施の
形態の構成要素と共通する要素には同一の符号を付し、
その説明を省略する。この第9実施の形態が第1実施の
形態と異なる点は、対向する短縁部22c、22dのち
ょうど向き合う部分に沿って膨出部22eが設けられて
いる点である。
【0051】すなわち、上記短縁部22c、22dの互
いに向き合う部分には、図12(b)又は(c)に示す
ような膨出部22eが設けられている。この膨出部22
eは、図1(c)や図2に示すものと同様の形状のもの
で構成されている。ただし、この実施の形態で示す膨出
部22eは、各短縁部22c、22dの上下方向の中央
部付近が最も高くなるように形成され、その上端側及び
下端側に向かうにしたがって徐々に低くなるように形成
されている。
【0052】そして、上記膨出部22eは、図1(c)
や図2に示すものと同様の作用効果を奏する。しかも、
膨出部22eを設ける部分が少ないので、製造が簡単に
なる利点がある。さらに、膨出部22eによって各短縁
部22c、22dに沿う部分を補強することができるの
で、ウェービングベルト74の力に対する、各短縁部2
2c、22dに沿う部分の強度を向上させることができ
る。なお、図1(c)や図2に示す膨出部22eも各短
縁部22c、22dに沿う部分を補強することができ
る。
【0053】次ぎに、この発明の第10実施の形態を図
13を参照して説明する。ただし、図1に示す第1実施
の形態の構成要素と共通する要素には同一の符号を付
し、その説明を省略する。この第10実施の形態が第1
実施の形態と異なる点は、対向する短縁部22c、22
dのちょうど向き合う部分が互いに近付くように湾曲し
ている点である。
【0054】すなわち、上記短縁部22c、22dの互
いに向き合う部分は、図13(a)に示すように、その
向き合う部分の中央部が最も盛り上がるように滑らかに
湾曲してる。そして、短縁部22c、22dの断面は、
図13(b)に示すように、ベース部材20の一方の面
から他方の面に滑らかに湾曲するように形成されてい
る。
【0055】また、ウェービングベルト74の力が作用
する下側の長縁部22aは、図13(a)に示すよう
に、両端部から中央部に向かうにしたがって、滑らかに
湾曲するように盛り上がっている。すなわち、長縁部2
2aの中央部に対応する部分の幅W1が短縁部22c、
22dに位置する両端部に対応する部分の幅W2より広
く形成されている。また、折返摺動部31aも長縁部2
2aに沿うようにして、両端部から中央部に向かうにし
たがって、滑らかに盛り上がるように形成されている。
【0056】そして、短縁部22c、22dの向き合う
部分が互いに近付くように湾曲しているから、短縁部2
2c、22dに沿う部分の断面積が増加し、したがって
ウェービングベルト74の力に対する、各短縁部22
c、22dに沿う部分の強度を向上させることができ
る。また、上記幅W1が幅W2より大きく形成されてい
るから、ウェービングベルト74からの力に対する、一
方の長縁部22aに沿う部分の強度も向上させることが
できる。
【0057】さらに、折返摺動部31aの中央部が盛り
上がっているから、ウェービングベルト74に力が作用
すれば、このウェービングベルト74が幅方向に広げら
れるようにして折返摺動部31aに密着することにな
る。このため、折返摺動部31aが一方の短縁部22c
又は他方の短縁部22dにずれるのを防止することがで
きる利点がある。
【0058】なお、上記第10実施の形態においては、
折返摺動部31aを、長縁部22aに沿うように湾曲す
るように形成したが、この折返摺動部31aは、図14
に示すように、長手方向に直線状に延在するように形成
してもよい。
【0059】また、上記第1実施の形態〜第10実施の
形態で示したベース部材20は、高張力鋼を用いて冷間
加工により成形することが好ましい。高張力鋼として
は、表1に示す化学成分のものを用いることが好まし
い。また、この高張力鋼の試験結果は表2の通りであ
る。
【0060】
【表1】
【表2】 上記高張力鋼を用いた冷間加工によりベース部材20を
構成することによって、表面の仕上がり精度及び寸法精
度の極めてよいベース部材20を得ることができる。こ
のため、ベース部材20を金型内に入れてインサート成
形をする場合に、ベース部材20のたわみによって、こ
のベース部材20から金型に異常な力が作用することが
ない。したがって、金型の寿命の向上を図ることができ
る。しかも、冷間加工によって加工硬化し、十分な強度
を得ることができるから、熱処理が不要となる。したが
って、ベース部材20における製造工数の低減を図るこ
とができる。さらに、高張力鋼で構成しているから、メ
ッキ処理後の水素脆性の心配がなく、水素脆性を除去す
る熱処理も必要がなくなる。したがって、製造工数をさ
らに低減することができ、コストの低減を図ることがで
きる。
【0061】次ぎに、高張力鋼を用いて、ベース部材2
0を冷間加工する工程を図15〜図19を用いて説明す
る。なお、この冷間加工により製造するベース部材20
は、図2に示すベース部材20にほぼ相当するものであ
って、膨出部22eが一方の側にのみ突出したものであ
る。ただし、この冷間加工により成形する長孔22は、
膨出部22eのない部分についても、図4や図13
(b)に示すような曲面に形成されている。
【0062】このベース部材20は、図15〜図19に
示す各工程の作業を自動連続的に遂行する一式のプレス
機械によって製造される。
【0063】まず、ベース部材20の素材となるコイル
状に巻かれた高張力鋼板Sが平面状に修正されながら、
逐次プレス機械に送り込まれる。
【0064】そうすると、まず第1工程P1(図15参
照)で、隣接して成形する各ベース部材20を分けるた
めのスリットS1を打ち抜くとともに、位置決め穴H1
を打ち抜く。この際、必要な数字、記号等の刻印も同時
にプレスする。
【0065】次ぎに、第2工程P2で、長孔22を成形
するための下孔S2を打ち抜く。この際、下穴S2を打
ち抜き出した側にバリが生じる。
【0066】そして、第3工程P3で、下穴S2のバリ
が生じた側の角部を面押しして、同下穴S2の角部を丸
く仕上げる。これにより、第2工程で生じたバリが押し
込まれるようにして除去された状態になる。
【0067】さらに、第4工程P4(図16参照)で、
下穴S2における上記バリとは反対側の角部を面押しし
て、同角部を丸く仕上げる。そして、上記第3及び第4
工程を経過した後の下穴S2は、その全周が図4の長縁
部22a、22bに示すような曲面状に綺麗に仕上が
る。
【0068】次ぎに、第5工程P5で、下穴S2におけ
る長孔22の短縁部22c、22dに対応する部分を折
り曲げて、膨出部22eに対応する凸状S3を形成す
る。この際、凸状S3の周囲の部分は、凸状S3の突出
する方向に少し湾曲した状態になる。すなわち、凸状S
3の周囲の部分が歪んだ状態になる。
【0069】そこで、第6工程P6(図17参照)で、
凸状S3の周囲を平らになるように成形する。これによ
り、平らな高張力鋼板Sから凸状S3のみが盛り上がっ
た状態になる。この際、凸条S3に丸みを付ける成形も
同時に行う。
【0070】次ぎに、第7工程P7で、下穴S2に沿っ
て面押しすることによって、凸状S3及び他の部分を滑
らかな曲面状に仕上げる。これにより、凸状S3の部分
が図2に示すような曲面状の膨出部22eを有する短縁
部22c、22dになり、他の部分が図4に示すような
曲面状の長縁部22a、22bになる。
【0071】そして、第8工程P8(図18参照)で、
隣接して成形されるベース部材20の下側と上側の部分
を成形するための穴S4を打ち抜く。
【0072】さらに、第9工程P9で、必要な穴S5を
打ち抜く。
【0073】次ぎに、第10工程P10(図19参照)
で、ボルト挿通孔21を打ち抜くとともに、ベース部材
20の外周縁部23を打ち抜く。ただし、隣接するベー
ス部材20を連結するための連結板S6だけは残してお
く。
【0074】そして、第11工程P11で、連結板S6
を隣接するベース部材20から切り離すことによって、
個々に分離したベース部材20が完成する。
【0075】上記のように構成したベース部材20の製
造方法においては、下穴S2の縁の部分を折り曲げるこ
とによって、膨出部22eを形成しているから、この膨
出部22eをベース部材20の板面から大きく突出させ
ることができる。しかも、面押しによって、膨出部22
e及び他の部分を滑らかな曲面状に綺麗に仕上げること
ができる。すなわち、プレス機械のみで、長孔22の縁
の部分を曲面状に綺麗に仕上げることができるから、別
工程で仕上加工(バレル研磨加工)を行う必要がなくな
る。したがって、コストの低減を図ることができる。
【0076】また、膨出部22eの突出量は、基板2の
板厚の0.2〜0.5倍に形成することができる。した
がって、長孔22と被覆部材30との接触面積を大きく
することができ、被覆部材30に対する面圧を低減する
ことができる。
【0077】なお、上記第5工程P5の凸状S3を一方
の側に湾曲形成する工程に加えて、凸状S3を他方の側
に押し戻す工程を設けることにより、ベース部材20の
一方及び他方の側にそれぞれ突出する膨出部22eを成
形することができる。すなわち、図1(c)に示すよう
な膨出部22eを成形することができる。この場合に生
じる各膨出部22eの突出量も、ベース部材20の板厚
の0.2〜0.5倍に形成することができる。
【0078】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
長孔の長手方向の端部を、シートベルトを折り返する方
向に沿って滑らかな曲面状に形成しているから、従来例
のように長孔をベース部材に対して直角に貫通するよう
に形成したものより、上記端部に接触する被覆部材の応
力集中を減少させることができる。したがって、シート
ベルトが長孔の長手方向の例えば一方の端部に集中する
ことがあっても、上記端部から被覆部材に作用する力が
分散するようになるので、ベース部材から被覆部材に作
用する力を緩和することができる。
【0079】また、長孔の長手方向の端部を、ベース部
材の一方の面側に膨出するように構成したもの、あるい
はベース部材の一方の面側及び他方の面側に膨出するよ
うに構成したものにあっては、上記のように曲面状に形
成した端部の曲率半径を大きくすることができるから、
上記端部に接触する被覆部材の応力集中をさらに減少さ
せることができる。しかも、上記端部から被覆部材に作
用する面圧を減少させることができる。したがって、ベ
ース部材から被覆部材に作用する力をさらに緩和するこ
とができる。
【0080】一方、ベース部材は、通常、炭素鋼として
例えばS55C程度(SAE1045〜SAE105
0)のもので構成されているため、プレスで成形した
後、熱処理を行って強度の向上を図ることになる。した
がって、製造工数が多くかかるという問題がある。しか
も、熱処理によって、ベース部材に撓みが発生してしま
うから、ベース部材を金型に入れて被覆部材をインサー
ト成形しようとすると、金型にはベース部材を正常な形
状に矯正しようとする余計な力が作用することになる。
このため、金型の寿命が低下してしまうという問題があ
る。さらに、S55Cの材料でベース部材を成形した場
合には、メッキ処理の際に、ベース部材80に水素脆性
を生じる危険がある。このため、水素脆性を除去する熱
処理も合わせて行わなければならず、非常に多くの製造
工数がかかるという問題がある。
【0081】しかし、本発明では高張力鋼の素材を冷間
加工することによってベース部材を構成しているから、
表面の仕上がり精度、寸法精度の極めてよいベース部材
を得ることができる。このため、ベース部材を金型内に
入れてインサート成形をする場合でも、ベース部材から
金型に異常な力が作用することがない。したがって、金
型の寿命を向上させることができる。しかも、冷間加工
によって加工硬化し、十分な強度を得ることができるか
ら、ベース部材を熱処理する必要がなくなる。したがっ
て、製造工数の低減を図ることができる。しかも、高張
力鋼で構成しているから、メッキ処理後の水素脆性の心
配がなく、水素脆性を除去する熱処理も必要がなくな
る。したがって、製造工数をさらに低減することがで
き、コストの低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施の形態として示したシートベ
ルト吊持具の図であって、(a)は斜視図、(b) はベース
部材を示す正面図、(c) は(b) のIV−IV線に沿う断面図
である。
【図2】本発明の第2実施の形態として示したシートベ
ルト吊持具の図であって、図1(b) のIV−IV線に沿う断
面位置に相当する断面図である。
【図3】本発明の第3実施の形態として示したシートベ
ルト吊持具のベース部材を示す正面図である。
【図4】同シートベルト吊持具の断面図であって、図3
のVII −VII 線に沿う断面図である。
【図5】本発明の第4実施の形態として示したシートベ
ルト吊持具のベース部材を示す正面図である。
【図6】本発明の第5実施の形態として示したシートベ
ルト吊持具のベース部材を示す正面図である。
【図7】本発明の第6実施の形態として示したシートベ
ルト吊持具のベース部材を示す正面図である。
【図8】本発明の第7実施の形態として示したシートベ
ルト吊持具のベース部材を示す正面図である。
【図9】同シートベルト吊持具の補強部を示す断面図で
ある。
【図10】同シートベルト吊持具の補強部の他の例を示
す断面図である。
【図11】本発明の第8実施の形態として示したシート
ベルト吊持具のベース部材を示す図であって、(a)は
正面図、(b)は段部を示す拡大図、(c)は段部の第
1の他の例を示す拡大図、(d)は段部の第2の他の例
を示す拡大図である。
【図12】本発明の第9実施の形態として示したシート
ベルト吊持具のベース部材を示す図であって、(a)は
正面図、(b)は(a)のX−X線に沿う断面図、
(c)は(b)の他の例を示す断面図である。
【図13】本発明の第10実施の形態として示したシー
トベルト吊持具のベース部材を示す図であって、(a)
は正面図、(b)は(a)のY−Y線に沿う断面図であ
る。
【図14】同シートベルト吊持具のベース部材の他の例
を示す正面図である。
【図15】シートベルト吊持具のベース部材を製造する
ための第1工程〜第3工程を示す高張力鋼板の平面図で
ある。
【図16】同シートベルト吊持具のベース部材を製造す
るための第4工程〜第5工程を示す高張力鋼板の平面図
である。
【図17】同シートベルト吊持具のベース部材を製造す
るための第6工程〜第7工程を示す高張力鋼板の平面図
である。
【図18】同シートベルト吊持具のベース部材を製造す
るための第8工程〜第10工程を示す高張力鋼板の平面
図である。
【図19】同シートベルト吊持具のベース部材を製造す
るための第10工程〜第11工程を示す高張力鋼板の平
面図である。
【図20】3点式シートベルトの構成を説明する図であ
って、(a) は同3点式シートベルトの全体の構成を示す
斜視図、(b) は従来のシートベルト吊持具を示す斜視
図、(c) は(b) のZ−Z線に沿う断面図である。
【図21】従来のシートベルト吊持具を示す正面図であ
る。
【図22】同シートベルト吊持具の問題点を示す説明図
である。
【図23】同シートベルト吊持具の問題点を示す説明図
である。
【符号の説明】
10 シートベルト吊持具 20 ベース部材 22 長孔 22c、22d 端部(短縁部) 30 被覆部材 31 シートベルト挿通孔 74 シートベルト(ウェービングベルト)
【手続補正書】
【提出日】平成8年4月26日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図12
【補正方法】変更
【補正内容】
【図12】
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図13
【補正方法】変更
【補正内容】
【図13】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図14
【補正方法】変更
【補正内容】
【図14】

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 繰出し可能に設けられているとともに、
    緊急時に繰出しを停止するように設けられたシートベル
    トの途中部を、折り返すようにして摺動自在に吊持する
    シートベルト吊持具であって、 長孔を有する金属板製のベース部材と、 このベース部材の少なくとも前記長孔の周囲を被覆し、
    この長孔に対応する部分にシートベルト挿通孔を形成す
    る合成樹脂製の被覆部材とを備えてなり、 前記長孔の長手方向の端部は、シートベルトの折り返さ
    れる方向に沿って滑らかな曲面状に形成されていること
    を特徴とするシートベルト吊持具。
  2. 【請求項2】 長孔の長手方向の端部は、ベース部材の
    一方の面側に膨出するとともに、シートベルトの折り返
    される方向に沿って滑らかな曲面状に形成されているこ
    とを特徴とする請求項1記載のシートベルト吊持具。
  3. 【請求項3】 長孔の長手方向の端部は、ベース部材の
    一方の面側及び他方の面側に膨出するとともに、シート
    ベルトの折り返される方向に沿って滑らかな曲面状に形
    成されていることを特徴とする請求項1記載のシートベ
    ルト吊持具。
  4. 【請求項4】 ベース部材は、高張力鋼の素材から冷間
    加工によって成形されたものであることを特徴とする請
    求項1、請求項2又は請求項3記載のシートベルト吊持
    具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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