JPH08300879A - 筆記具又はペン型容器のキャップ、及びそのキャップの嵌合力調整方法 - Google Patents

筆記具又はペン型容器のキャップ、及びそのキャップの嵌合力調整方法

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JPH08300879A
JPH08300879A JP7108709A JP10870995A JPH08300879A JP H08300879 A JPH08300879 A JP H08300879A JP 7108709 A JP7108709 A JP 7108709A JP 10870995 A JP10870995 A JP 10870995A JP H08300879 A JPH08300879 A JP H08300879A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 サインペン、ボールペン等の筆記具、また
は、ペンタイプの化粧料容器等の密閉性を要求される筆
記具又はペン型容器のキャップ、及びそのキャップの嵌
合力を適正に調整するキャップの嵌合力調整方法を提供
する。 【構成】 ペン型容器の軸筒に着脱自在なキャップ10
において、キャップ10内面部に20℃での粘度が30
万cs〜1000万csの高重合ジメチルポリシロキサ
ンを塗布したことを特徴とするキャップ付ペン型容器の
キャップ。また、本発明方法は、ペン型容器のキャップ
10の軸筒に押し込み嵌合方式で着脱されるキャップの
嵌合力を調整するために、20℃での粘度が30万cs
〜1000万csの高重合ジメチルポリシロキサンをキ
ャップ10の内面部に塗布したことを特徴とするキャッ
プの嵌合力調整方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、サインペン、ボールペ
ン等の筆記具、または、ペンタイプの化粧料容器等の密
閉性を要求される筆記具又はペン型容器のキャップ、及
びそのキャップの嵌合力を適正に調整するキャップの嵌
合力調整方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、筆記具又はペンタイプの化粧料
容器等を始めとしてキャップによる密閉性を要求される
筆記具又はペン型容器のキャップにおいては、その密閉
性を確実にするためにキャップと筆記具軸筒又はペン型
容器軸筒の間の嵌合力を強く設計する傾向があった。キ
ャップと軸筒間の嵌合力が強くなりすぎると、その筆記
具又はペン型容器のキャップを外すことが困難となり、
特に幼子女では全くキャップを外すことができなくなる
等の問題が多々あった。
【0003】このような問題を解決するために、本出願
人は強い嵌合力の場合、キャップ内面部に液状のオイル
からなる潤滑剤を塗布した筆記具を提案している(実公
平5−45512号公報)。
【0004】しかしながら、この潤滑剤を塗布したもの
では、嵌合部に目視で確認できるくらいの油を塗布しな
いと充分な嵌合調整効果を得られないばかりでなく、塗
布した油が筆記具の先軸部等を汚し、それにより使用者
の手指、衣服などを汚す等の若干の課題がある。また、
液状油を使用しての嵌合調整では、キャップ嵌合後、1
カ月程度経過すると徐々に嵌合力が高くなり、再びキャ
ップを外すのが困難となる現象が観察されている。
【0005】
【発明が解決しようとする問題点】本発明は、上記従来
の課題等に鑑み、これを解消しようとするものであり、
確実な密閉性を維持したまま老若男女いずれの人でも容
易に着脱できる筆記具又はペン型容器のキャップ、及び
そのキャップの嵌合力を適正に調整するキャップの嵌合
力調整方法を提供することを目的とする。
【0006】
【問題を解決するための手段】本発明者は、確実な密閉
性を維持したまま老若男女いずれの人でも容易に着脱で
きるキャップについて鋭意検討した結果、キャップ内面
部に特定の化合物を塗布等することにより、目的の筆記
具又はペン型容器のキャップ、及びそのキャップの嵌合
力を適正に調整するキャップの嵌合力調整方法が得られ
ることを見い出し、本発明を完成するに至ったのであ
る。
【0007】すなわち、本発明は、次の(1)〜(6)からな
るものである。 (1) 筆記具の軸筒又はペン型容器の軸筒に着脱自在な筆
記具又はペン型容器のキャップにおいて、キャップ内面
部に20℃での粘度が30万cs〜1000万csの高
重合ジメチルポリシロキサンを塗布したことを特徴とす
る筆記具又はペン型容器のキャップ。 (2) 前記高重合ジメチルポリシロキサンは、揮発性溶剤
に溶解された上記(1)記載の筆記具又はペン型容器のキ
ャップ。 (3) 前記揮発性溶剤は、揮発性シリコーン油、脂肪族炭
化水素、芳香族炭化水素、脂肪族アルコール、エステル
系溶剤、ケトン系溶剤及びフルオロアルキル系化合物よ
りなる群から選ばれる上記(2)記載の筆記具又はペン型
容器のキャップ。 (4) 筆記具の軸筒又はペン型容器の軸筒に押し込み嵌合
方式で着脱されるキャップの嵌合力を調整するために、
20℃での粘度が30万cs〜1000万csの高重合
ジメチルポリシロキサンをキャップの内面部に塗布した
ことを特徴とするキャップの嵌合力調整方法。 (5) 前記高重合ジメチルポリシロキサンを揮発性溶剤に
溶解してキャップの内面部に塗布した後、該揮発性溶剤
を揮散せしめてキャップの内面部に高重合ジメチルポリ
シロキサンの薄膜を形成せしめた上記(4)のキャップの
嵌合力調整方法。 (6) 前記揮発性溶剤が揮発性シリコーン油、脂肪族炭化
水素、芳香族炭化水素、脂肪族アルコール、エステル系
溶剤、ケトン系溶剤及びフルオロアルキル系化合物より
なる群から選ばれる上記(5)記載のキャップの嵌合力調
整方法。
【0008】
【作用】本発明では、20℃での粘度が30万cs〜1
000万csの高重合ジメチルポリシロキサンをキャッ
プの内面部に少量塗布し乾燥することで、キャップの内
面部に耐摩耗性等に優れたゴム状のフレキシビリティー
に富んだ薄膜が形成されることとなるので、適正な嵌合
力と密閉性を維持しながら嵌合部を汚すことがなく、従
って、手指、衣服等を汚す危険もなく、しかも、経時で
の嵌合力の上昇も殆どみられない筆記具又はペン型容器
のキャップ、及びそのキャップの嵌合力を適正に調整す
るキャップの嵌合力調整方法が得られることとなる。
【0009】以下、本発明の内容を詳しく説明する。本
発明の筆記具又はペン型容器のキャップは、筆記具の軸
筒又はペン型容器の軸筒に着脱自在なキャップにおい
て、キャップ内面部に20℃での粘度が30万cs〜1
000万csの高重合ジメチルポリシロキサンを塗布し
たことを特徴とする。また、本発明のキャップの嵌合力
調整方法は、筆記具の軸筒又はペン型容器の軸筒に押し
込み嵌合方式で着脱されるキャップの嵌合力を調整する
ために、20℃での粘度が30万cs〜1000万cs
の高重合ジメチルポリシロキサンをキャップの内面部に
塗布したことを特徴とする。
【0010】本発明で用いる高重合ジメチルポリシロキ
サンは、下記式(I)で示され、かつ、20℃での粘度
が30万cs〜1000万csの範囲に入るものであ
り、塗布乾燥後はゴム状のフレキシビリティーに富んだ
被膜を形成し、この被膜は長期間にわたって、優れた耐
水性、耐油性、耐熱性、耐寒性、耐摩耗性及び潤滑性等
を発揮し、しかも、該被膜は被接触物へ付着することが
少ないものである。
【化1】
【0011】前記20℃での粘度が30万cs〜100
0万csの高重合ジメチルポリシロキサンは、揮発性溶
剤で溶解されることが好ましい。この揮発性溶剤として
は、揮発性シリコーン油、脂肪族炭化水素、芳香族炭化
水素、脂肪族アルコール、エステル系溶剤、ケトン系溶
剤及びフルオロアルキル系化合物よりなる群から選ばれ
るものが好ましい。揮発性シリコーン油としては、例え
ば、下記式(II)で示される環状ジメチルポリシロキサ
ン、又は下記式(III)で示される2cs以下の低粘度
ジメチルポリシロキサンが挙げられ、これらは単独で、
又は併用することができる。
【0012】
【化2】 上記式(II)で示される環状ジメチルポリシロキサンの
具体例としては、オクタメチルシクロテトラシロキサ
ン、デカメチルシクロペンタシロキサン等が挙げられ
る。
【0013】
【化3】
【0014】脂肪族炭化水素としては、例えば、ガソリ
ン、ケロシン等が挙げられ、芳香族炭化水素としては、
例えば、トルエン、キシレン等が挙げられ、脂肪族アル
コールとしては、例えば、n−ブタノール、ペンチルア
ルコール等が挙げられ、エステル系揮発性溶剤として
は、例えば、沸点が200℃以下である酢酸ブチル、酢
酸エチル等が挙げられ、また、ケトン系揮発性溶剤とし
ては、例えば、アセトン、メチルエチルケトン等が挙げ
られ、これらの脂肪族炭化水素、芳香族炭化水素、脂肪
族アルコール、エステル系及びケトン系揮発性溶剤は単
独で、又は併用することができる。更に、フルオロアル
キル系化合物としては、例えば、常温で液体のフロンF
−113、F−11又はF−113と常温で気体のF−
114の混合溶剤等のフルオロカーボン等が挙げられ、
これらは単独で、又は併用することができる。なお、上
記揮発性溶剤と相溶するが、当該高重合ジメチルポリシ
ロキサンに対して貧な溶剤、例えば、エタノールと良溶
媒であるオクタメチルシクロテトラシロキサン等を適当
にブレンドし、当該高重合ジメチルポリシロキサンの溶
解度を調整して使用することもできる。この貧溶剤のブ
レンドにより、キャップに付着する高重合ジメチルポリ
シロキサンが付着過ぎないように調整することができ
る。
【0015】これらの揮発性溶剤は、揮発性であるため
に塗布後は乾きが早く、また、粘度が低いので、非常に
伸展性がよいものである。従って、前記特性を有する高
重合ジメチルポリシロキサンに該揮発性溶剤を溶解した
ものを使用すれば、塗布後は揮発性溶剤は揮散・除去さ
れるために、塗布面上に残存した高重合ジメチルポリシ
ロキサンがゴム状のフレキシビリティーに富んだ被膜を
形成することとなる。該揮発性溶剤の使用により、高重
合ジメチルポリシロキサン単独塗布の場合に較べ、使用
者には認識できない程度の極めて薄い均一な被膜を形成
できる利点を有する。
【0016】本発明では、20℃での粘度が30万cs
〜1000万csの高重合ジメチルポリシロキサンを、
または、該高重合ジメチルポリシロキサンを上記各種の
揮発性溶剤に溶解したものを刷毛、エアロゾル、インク
ジェットなどの方法で筆記具又はペン型容器のキャップ
内面部の嵌合部に塗布し、それを乾燥させることによ
り、または、揮発性溶剤を揮散させることによりキャッ
プ内面部の嵌合部に高重合ジメチルポリシロキサンの薄
膜を形成させた筆記具又はペン型容器のキャップが得ら
れ、また、そのキャップの嵌合力を適正に調整するキャ
ップの嵌合力調整方法が得られる。なお、筆記具又はペ
ン型容器を組立後、筆記具又はペン型容器の軸筒の先軸
部に塗布し、その後キャップをすることでキャップ内面
部に転写させ、結果としてキャップ内面部に塗布すると
いう手段を用いることも可能である。
【0017】筆記具又はペン型容器のキャップ内面部に
塗布する部位としては、筆記具の軸筒又はペン型容器の
軸筒に嵌合される部分に塗布することが好ましく、キャ
ップ内面部の全面であっても構わない。図1及び図2
は、本発明をペン型口紅容器の塗布具に適用した場合で
ある。図1はキャップ10の縦断面図であり、図中Xが
望ましい塗布部位、すなわち、圧入嵌合部11、内周部
に所定間隔ごとに配設された凸状嵌合部12、12…を
含む周辺部に塗布する場合であり、図中Yが更に望まし
い塗布部位、すなわち、圧入嵌合部11を含む周辺部に
塗布する場合である。図2は、ペン型容器20の軸筒2
1の先軸部22に装着した状態を示すものであり、キャ
ップ10の内面部のX部分に薄く高重合ジメチルポリシ
ロキサンの薄膜(図示せず)が形成されている。なお、
23は平筆からなる塗布体である。このように構成され
るキャップ10を、図2に示すように、ペン型容器20
の先軸部22に装着した場合には、キャップ10内面部
と先軸部22の嵌合面とは高重合ジメチルポリシロキサ
ン薄膜を介して接触する構造となるので、両者の摩擦は
極めて小さく、また、該薄膜は耐摩耗性に優れるので、
経時での嵌合力の上昇も殆どみられないこととなる。
【0018】なお、本発明の対象となる筆記具は、特に
限定されるものではなく、例えば、サインペン、ボール
ペン、マーキングペン等が挙げられる。また、本発明の
対象となるペン型容器も、特に限定されるものではな
く、例えば、ペン型口紅容器塗布具、ペン型マニキュア
容器塗布具等のペン型容器の塗布具が挙げられる。
【0019】本発明では、20℃での粘度が30万cs
〜1000万csの高重合ジメチルポリシロキサンをキ
ャップの内面部に少量塗布することで、従来の液状オイ
ルからなる潤滑剤と違い、塗布後はゴム状のフレキシビ
リティーに富んだ被膜となるので、筆記具の先軸部等を
汚したり、また、手指、衣服などを汚すことがなく、し
かも、この高重合ジメチルポリシロキサンの被膜は、特
に、耐摩耗性等に優れるので経時での嵌合力の上昇も殆
どみられない筆記具又はペン型容器のキャップ、及びそ
のキャップの嵌合力を適正に調整するキャップの嵌合力
調整方法が達成されることとなる。
【0020】
【実施例】以下に、実施例、比較例をあげて本発明を説
明するが、本発明は、これらの実施例に限定されるもの
ではない。なお、キャップ等の形状は、図1及び図2に
示されるキャップ、ペン型口紅容器の塗布具を使用し
た。
【0021】(実施例1)20℃で粘度が100万cs
の高重合ジメチルポリシロキサンをオクタメチルシクロ
テトラポリシロキサンに50W/W%になるように溶解
した。これを刷毛を用いて内径10mmのポリプロピレ
ン製キャップ(以下、「PPキャップ」という)の内側
に約0.8μリットル塗布した。これを55℃のオーブンで
12時間乾燥してキャップの嵌合部位に薄膜を形成し
た。
【0022】(実施例2)20℃で粘度が30万csの
高重合ジメチルポリシロキサンを酢酸エチルに80W/
W%%になるように溶解した。これを加圧インクジェッ
トノズルにより内径10mmのPPキャップの内側嵌合
部に向かって1周約20ドット計約1.5μリットル塗布し
た。これを40℃の防爆オーブンで3時間乾燥してキャ
ップの嵌合部位に薄膜を形成した。
【0023】(実施例3)20℃で粘度が1000万c
sの高重合ジメチルポリシロキサンをフロンF−113
に50W/W%%になるように溶解した。これを武蔵エ
ンジニアリング製システムディスペンサーで内径10m
mのPPキャップの内側嵌合部に約0.5μリットル塗布し
た。これを25℃で1日乾燥し、キャップの嵌合部位に
薄膜を形成した。揮発したフロンは回収して再利用し
た。
【0024】(比較例1)20℃で粘度が500csの
メチルポリシロキサンを刷毛で内径10mmのPPキャ
ップの内側嵌合部に約2.0μリットル塗布した。
【0025】(比較例2)20℃で粘度が5000万c
sの高重合ジメチルポリシロキサンをフロンF−113
に30W/W%%になるように溶解した。これを武蔵エ
ンジニアリング製システムディスペンサーで内径10m
mのPPキャップの内側嵌合部に約0.8μリットル塗布し
た。これを25℃で2日乾燥し、キャップの嵌合部位に
薄膜を形成した。揮発したフロンは回収して再利用し
た。
【0026】上記実施例1〜3及び比較例1〜2で作製
したキャップを用いて初期嵌合力及び1カ月経過後の嵌
合力を測定した。嵌合力の測定は、イマダ社製プッシュ
プルゲージ5kgfでスタンド上昇10cm/minで
測定した。また、先軸部外観については、該キャップを
ペン型口紅容器の塗布具の先軸に嵌合させた後10回着
脱し、その後キャップを外して先軸部側に付着した油な
どの汚れを目視で評価した。これらの結果を下記表1に
示す。
【0027】
【表1】
【0028】〔表1の考察〕総論的にみると、本発明範
囲となる実施例1〜3では、本発明範囲外となる比較例
1〜2に較べて嵌合力も低く、経時での嵌合力の上昇も
殆どみられず、また、先軸部外観も油などの汚れのない
キャップであることが判った。なお、未処理(コントロ
ール)はキャップ内面部に何等の処理を施していない場
合である。個別的にみると、本発明範囲となる実施例1
は粘度が100万csで、揮発性溶剤として揮発性シリ
コーン油を使用した場合、実施例2は粘度が30万cs
で、揮発性溶剤としてエステル系溶剤を使用した場合、
実施例3は粘度が1000万csで、揮発性溶剤として
フルオロアルキル系化合物を使用した場合であり、これ
らは、嵌合力も低く、経時での嵌合力の上昇も殆どみら
れず、しかも、先軸部外観も油などの汚れのない良好と
なるキャップであることが判った。
【0029】これに対して比較例1は、粘度が500c
sであるため、先軸部外観には油が大量に認められ、経
時での嵌合力の上昇が認められ好ましくなかった。比較
例2は、粘度が5000万csであるため、先軸部外観
は良好であるが、嵌合力が高く好ましくなかった。
【0030】
【発明の効果】本発明によれば、20℃での粘度が30
万cs〜1000万csの高重合ジメチルポリシロキサ
ンをキャップの内面部に塗布することで薄膜状のフレキ
シビリティーに富んだ被膜を形成でき、該被膜は適正な
嵌合力と密閉性を維持することができ、しかも、従来の
液状オイルからなる潤滑剤と較べ嵌合部を汚すことがな
いので、手指、衣服等を汚す危険もなく、更に、経時で
の嵌合力の上昇も殆どみられない筆記具又はペン型容器
のキャップ、及びそのキャップの嵌合力を適正に調整す
るキャップの嵌合力調整方法が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のキャップの一例を示す部分断面図であ
る。
【図2】本発明の実施の一例を示す要部の部分断面図で
ある。
【符号の説明】
10 キャップ 20 ペン型容器 21 軸筒 22 先軸部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筆記具の軸筒又はペン型容器の軸筒に着
    脱自在な筆記具又はペン型容器のキャップにおいて、キ
    ャップ内面部に20℃での粘度が30万cs〜1000
    万csの高重合ジメチルポリシロキサンを塗布したこと
    を特徴とする筆記具又はペン型容器のキャップ。
  2. 【請求項2】 前記高重合ジメチルポリシロキサンは、
    揮発性溶剤に溶解された請求項1記載の筆記具又はペン
    型容器のキャップ。
  3. 【請求項3】 前記揮発性溶剤が揮発性シリコーン油、
    脂肪族炭化水素、芳香族炭化水素、脂肪族アルコール、
    エステル系溶剤、ケトン系溶剤及びフルオロアルキル系
    化合物よりなる群から選ばれる請求項2記載の筆記具又
    はペン型容器のキャップ。
  4. 【請求項4】 筆記具の軸筒又はペン型容器のキャップ
    の軸筒に押し込み嵌合方式で着脱されるキャップの嵌合
    力を調整するために、20℃での粘度が30万cs〜1
    000万csの高重合ジメチルポリシロキサンをキャッ
    プの内面部に塗布したことを特徴とするキャップの嵌合
    力調整方法。
  5. 【請求項5】 前記高重合ジメチルポリシロキサンを揮
    発性溶剤に溶解してキャップの内面部に塗布した後、該
    揮発性溶剤を揮散せしめてキャップの内面部に高重合ジ
    メチルポリシロキサンの薄膜を形成せしめた請求項4記
    載のキャップの嵌合力調整方法。
  6. 【請求項6】 前記揮発性溶剤が揮発性シリコーン油、
    脂肪族炭化水素、芳香族炭化水素、脂肪族アルコール、
    エステル系溶剤、ケトン系溶剤及びフルオロアルキル系
    化合物よりなる群から選ばれる請求項5記載のキャップ
    の嵌合力調整方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2004103724A3 (en) * 2003-05-20 2006-10-05 Seven Towns Ltd Caps with a display for writing instruments
JP2009056603A (ja) * 2007-08-29 2009-03-19 Pentel Corp 出没式筆記具

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