JPH08300399A - 装飾フィルム付き成形品の製造方法 - Google Patents
装飾フィルム付き成形品の製造方法Info
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- JPH08300399A JPH08300399A JP11061095A JP11061095A JPH08300399A JP H08300399 A JPH08300399 A JP H08300399A JP 11061095 A JP11061095 A JP 11061095A JP 11061095 A JP11061095 A JP 11061095A JP H08300399 A JPH08300399 A JP H08300399A
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- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C45/00—Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
- B29C45/14—Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor incorporating preformed parts or layers, e.g. injection moulding around inserts or for coating articles
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- Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 樹脂製の部品基材表面に、外観性能に優れた
装飾フィルムを有する成形品を経済的に製造することの
できる装飾フィルム付き成形品の製造方法を提供するこ
と。 【構成】 予備成形した装飾フィルムをコーティングす
べき成形品の端部より長く切断して金型内に装着した
後、溶融樹脂を該金型内に射出成形する際に前記装飾フ
ィルムの端部を成形バリに流し込み、冷却し、脱型した
後に成形品のバリ及び装飾フィルム端部を同時にトリミ
ングすることを特徴とする装飾フィルム付き成形品の製
造方法。
装飾フィルムを有する成形品を経済的に製造することの
できる装飾フィルム付き成形品の製造方法を提供するこ
と。 【構成】 予備成形した装飾フィルムをコーティングす
べき成形品の端部より長く切断して金型内に装着した
後、溶融樹脂を該金型内に射出成形する際に前記装飾フ
ィルムの端部を成形バリに流し込み、冷却し、脱型した
後に成形品のバリ及び装飾フィルム端部を同時にトリミ
ングすることを特徴とする装飾フィルム付き成形品の製
造方法。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、装飾フィルム付き成形
品の製造方法に関し、特に樹脂製の部品基材表面に、外
観性能に優れた装飾フィルムを有する成形品を経済的に
製造することのできる装飾フィルム付き成形品の製造方
法に関する。
品の製造方法に関し、特に樹脂製の部品基材表面に、外
観性能に優れた装飾フィルムを有する成形品を経済的に
製造することのできる装飾フィルム付き成形品の製造方
法に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、装飾フィルム付き成形品は、例え
ば図８に示すような車のドア１１の外側にガードモール
１２として使用されている。この装飾フィルム付き成形
品からなるガードモールは、（１）装飾を施したフィル
ムを予備成形し、トリミングした後、このトリミング品
を金型内に設置し、所定温度に加熱した成形樹脂を射出
成形することにより装飾フィルム付き成形品を得る方
法、（２）装飾フィルムを金型内で真空で吸収して上型
に貼り着かせて、そのまま樹脂を射出成形する方法、
（３）一度得られた装飾フィルム付き成形品を、端部の
外観を向上させる目的で金型内に再度設置して更に成形
品で鋳包みや端面を覆い隠す方法、などにより製造され
ている。
ば図８に示すような車のドア１１の外側にガードモール
１２として使用されている。この装飾フィルム付き成形
品からなるガードモールは、（１）装飾を施したフィル
ムを予備成形し、トリミングした後、このトリミング品
を金型内に設置し、所定温度に加熱した成形樹脂を射出
成形することにより装飾フィルム付き成形品を得る方
法、（２）装飾フィルムを金型内で真空で吸収して上型
に貼り着かせて、そのまま樹脂を射出成形する方法、
（３）一度得られた装飾フィルム付き成形品を、端部の
外観を向上させる目的で金型内に再度設置して更に成形
品で鋳包みや端面を覆い隠す方法、などにより製造され
ている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の装飾フィルム付き成形品の製造方法には、次の
ような問題点があった。（１）に記載した方法では、装
飾フィルムのトリミング寸法の精度を向上し、成形時の
熱影響による樹脂の伸びを考慮して製造をしないと良好
な成形品が得られなかった。（２）に記載した装飾フィ
ルムを金型内で真空で吸引してそのまま射出成形する方
法では、真空孔や真空スリットの跡が成形品の装飾フィ
ルムに転写されるため装飾的に問題が生じ、成形品端部
の装飾フィルムをトリミングすると、装飾フィルムの断
面が外観上むき出しになるため、やはり装飾的に問題と
なっていた。（３）に記載した後工程で成形品端部の装
飾フィルム１を成形品４（ａ）及び４（ｂ）で鋳包む方
法では、図１１に示すように、射出成形を２度実施する
ため工程が増加し、コストアップになるという問題があ
った。
た従来の装飾フィルム付き成形品の製造方法には、次の
ような問題点があった。（１）に記載した方法では、装
飾フィルムのトリミング寸法の精度を向上し、成形時の
熱影響による樹脂の伸びを考慮して製造をしないと良好
な成形品が得られなかった。（２）に記載した装飾フィ
ルムを金型内で真空で吸引してそのまま射出成形する方
法では、真空孔や真空スリットの跡が成形品の装飾フィ
ルムに転写されるため装飾的に問題が生じ、成形品端部
の装飾フィルムをトリミングすると、装飾フィルムの断
面が外観上むき出しになるため、やはり装飾的に問題と
なっていた。（３）に記載した後工程で成形品端部の装
飾フィルム１を成形品４（ａ）及び４（ｂ）で鋳包む方
法では、図１１に示すように、射出成形を２度実施する
ため工程が増加し、コストアップになるという問題があ
った。
【０００４】従って本発明は、このような従来の問題点
に着目してなされたもので、予備成形のトリミングを正
確に行うことなく、また後工程で鋳包む必要もなく、成
形品端部の装飾フィルムが外観上問題なく仕上がる装飾
フィルム付き成形品の製造方法を提供することを目的と
する。
に着目してなされたもので、予備成形のトリミングを正
確に行うことなく、また後工程で鋳包む必要もなく、成
形品端部の装飾フィルムが外観上問題なく仕上がる装飾
フィルム付き成形品の製造方法を提供することを目的と
する。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明の上記の目的は、
予備成形した装飾フィルムをコーティングすべき成形品
の端部より長く切断して金型内に装着した後、溶融樹脂
を該金型内に射出成形する際に前記装飾フィルムの端部
を成形バリに流し込み、冷却し、脱型した後に成形品の
バリ及び装飾フィルム端部を同時にトリミングすること
を特徴とする装飾フィルム付き成形品の製造方法により
達成された。
予備成形した装飾フィルムをコーティングすべき成形品
の端部より長く切断して金型内に装着した後、溶融樹脂
を該金型内に射出成形する際に前記装飾フィルムの端部
を成形バリに流し込み、冷却し、脱型した後に成形品の
バリ及び装飾フィルム端部を同時にトリミングすること
を特徴とする装飾フィルム付き成形品の製造方法により
達成された。
【０００６】本発明においては、予備成形した装飾フィ
ルムを未切断状態のまま予備成形品の形状で金型内に装
着しても良い。また、冷却し、脱型した後に成形品のバ
リ及び装飾フィルム端部を同時にトリミングを行うに際
し、トリミングを金型内に設けたトリミング用のスライ
ド機構により行うことが好ましい。更に、本発明の装飾
フィルム付き成形品の製造方法においては、予備成形し
た装飾フィルムを金型内に装着し、型締め時に装飾フィ
ルムの端部を金型に設けた真空孔により吸引固定し位置
決めすることが好ましい。
ルムを未切断状態のまま予備成形品の形状で金型内に装
着しても良い。また、冷却し、脱型した後に成形品のバ
リ及び装飾フィルム端部を同時にトリミングを行うに際
し、トリミングを金型内に設けたトリミング用のスライ
ド機構により行うことが好ましい。更に、本発明の装飾
フィルム付き成形品の製造方法においては、予備成形し
た装飾フィルムを金型内に装着し、型締め時に装飾フィ
ルムの端部を金型に設けた真空孔により吸引固定し位置
決めすることが好ましい。
【０００７】また、本発明による装飾フィルム付き成形
品は、予備成形した装飾フィルムの端部を切断せずに金
型内に装着し、該金型内に設けたスライドコアを用いて
前記装飾フィルムを成形品の端部の下側に巻き込ませ、
次いで溶融樹脂を金型内に射出成形する際に、成形時の
溶融樹脂圧でアンダーカット部を成形し、その後前記ス
ライドコアで成形品のバリ及び余分な装飾フィルムを同
時に切断し、離型時にアンダーカット部を解除して離型
することによっても製造することができる。
品は、予備成形した装飾フィルムの端部を切断せずに金
型内に装着し、該金型内に設けたスライドコアを用いて
前記装飾フィルムを成形品の端部の下側に巻き込ませ、
次いで溶融樹脂を金型内に射出成形する際に、成形時の
溶融樹脂圧でアンダーカット部を成形し、その後前記ス
ライドコアで成形品のバリ及び余分な装飾フィルムを同
時に切断し、離型時にアンダーカット部を解除して離型
することによっても製造することができる。
【０００８】
【作用】以下、本発明の作用を説明する。本発明の製造
方法によれば、樹脂成形品に貼付された装飾フィルムの
外観性能を向上させることができるので、車両の樹脂部
品として用いた場合に、車体色にあるいは内装色に適合
した装飾フィルムが成形品の端部まできちんと貼付され
ており、外観上優れた装飾性を有する車両用樹脂部品が
得られる。
方法によれば、樹脂成形品に貼付された装飾フィルムの
外観性能を向上させることができるので、車両の樹脂部
品として用いた場合に、車体色にあるいは内装色に適合
した装飾フィルムが成形品の端部まできちんと貼付され
ており、外観上優れた装飾性を有する車両用樹脂部品が
得られる。
【０００９】本発明の製造方法では、樹脂製のフィルム
上に装飾及びクリヤー装飾を施した装飾フィルムを得、
次いでこの装飾フィルムの予備成形品を金型内に装着し
溶融樹脂を射出成形することにより、装飾フィルム付き
成形品を得ることができる。
上に装飾及びクリヤー装飾を施した装飾フィルムを得、
次いでこの装飾フィルムの予備成形品を金型内に装着し
溶融樹脂を射出成形することにより、装飾フィルム付き
成形品を得ることができる。
【００１０】本発明において樹脂製フィルムとしては、
塩化ビニル樹脂フィルムやアクリル樹脂フィルム等が挙
げられる。また、射出成形用の溶融樹脂としては、塩化
ビニル樹脂、アクリル樹脂、ポリプロピレン樹脂等が挙
げられるが、接着性の観点から特にフィルムとの相溶性
がある樹脂を選ぶ必要があり、例えばフィルムが塩化ビ
ニルならば射出成形用の樹脂としても塩化ビニル樹脂が
好ましい。
塩化ビニル樹脂フィルムやアクリル樹脂フィルム等が挙
げられる。また、射出成形用の溶融樹脂としては、塩化
ビニル樹脂、アクリル樹脂、ポリプロピレン樹脂等が挙
げられるが、接着性の観点から特にフィルムとの相溶性
がある樹脂を選ぶ必要があり、例えばフィルムが塩化ビ
ニルならば射出成形用の樹脂としても塩化ビニル樹脂が
好ましい。
【００１１】本発明において使用される装飾フィルムは
樹脂製フィルムに着色顔料を混合した塗料を塗布したも
のである。また表層の光沢を上げるため装飾フィルム上
にアクリル樹脂系をクリヤー装飾を施しても良い。ま
た、装飾フィルムとしては塗装されたフィルムに限ら
ず、例えば印刷による装飾がほどこされたフィルムや原
料着色されたフィルム、あるいはそれらが積層されたフ
ィルムなどが本発明において使用できる。樹脂製フィル
ムは厚さ５０〜１０００μｍの範囲のものを使用するこ
とができるが、成形上の観点から特に２００〜３００μ
ｍの範囲のものを使用することが好ましい。
樹脂製フィルムに着色顔料を混合した塗料を塗布したも
のである。また表層の光沢を上げるため装飾フィルム上
にアクリル樹脂系をクリヤー装飾を施しても良い。ま
た、装飾フィルムとしては塗装されたフィルムに限ら
ず、例えば印刷による装飾がほどこされたフィルムや原
料着色されたフィルム、あるいはそれらが積層されたフ
ィルムなどが本発明において使用できる。樹脂製フィル
ムは厚さ５０〜１０００μｍの範囲のものを使用するこ
とができるが、成形上の観点から特に２００〜３００μ
ｍの範囲のものを使用することが好ましい。
【００１２】装飾フィルムの予備成形はフィルム材料に
より条件は異なるが、通常フィルム材料の真空成形で用
いられる温度にて成形され、例えば塩化ビニル製フィル
ムならば成形温度１３０〜１５０℃の範囲で行うことが
好ましい。また、成形はやはり通常の射出成形で用いら
れる条件で行うことができ、例えば塩化ビニルを射出成
形する場合ならば、樹脂温度が１８０〜２００℃、射出
圧力が８００〜１０００Ｋｇ／ｃｍ2 、金型温度が６０
〜７０℃の条件で行うことが好ましい。
より条件は異なるが、通常フィルム材料の真空成形で用
いられる温度にて成形され、例えば塩化ビニル製フィル
ムならば成形温度１３０〜１５０℃の範囲で行うことが
好ましい。また、成形はやはり通常の射出成形で用いら
れる条件で行うことができ、例えば塩化ビニルを射出成
形する場合ならば、樹脂温度が１８０〜２００℃、射出
圧力が８００〜１０００Ｋｇ／ｃｍ2 、金型温度が６０
〜７０℃の条件で行うことが好ましい。
【００１３】
【実施例】以下、本発明を実施例によって更に詳細に説
明するが、本発明はこれによって限定されるものではな
い。
明するが、本発明はこれによって限定されるものではな
い。
【００１４】実施例１ 図１に本発明の実施例１に係る装飾フィルム付き成形品
の製造方法を示す。厚さ２００μｍの塩化ビニル樹脂製
のフィルムに、着色顔料を含有させた塩化ビニル樹脂塗
料を厚さが３０μｍとなるように塗布し、更にその上に
アクリル樹脂系のクリヤー装飾を４０μｍ施した装飾フ
ィルム１を得た。
の製造方法を示す。厚さ２００μｍの塩化ビニル樹脂製
のフィルムに、着色顔料を含有させた塩化ビニル樹脂塗
料を厚さが３０μｍとなるように塗布し、更にその上に
アクリル樹脂系のクリヤー装飾を４０μｍ施した装飾フ
ィルム１を得た。
【００１５】この装飾フィルム１を装飾面が表層となる
ように、予め真空成形により１４０℃の成形温度で予備
成形した。次いで、予備成形した装飾フィルムの端部を
成形完成品（トリミング位置２）の端部寸法よりも約３
ｍｍ長く切断し、射出成形用の金型内（１−ａ型及び１
−ａ′型）に設置した。
ように、予め真空成形により１４０℃の成形温度で予備
成形した。次いで、予備成形した装飾フィルムの端部を
成形完成品（トリミング位置２）の端部寸法よりも約３
ｍｍ長く切断し、射出成形用の金型内（１−ａ型及び１
−ａ′型）に設置した。
【００１６】次いで、溶融樹脂（塩化ビニル樹脂）を成
形樹脂温度１９０℃、射出圧力９００Ｋｇ／ｃｍ2 、金
型温度６５℃にて射出成形した。この射出成形時に装飾
フィルムの端部が成形バリ３に流れ込み、冷却し、脱型
した後に成形品のバリと装飾フィルム端部とを同時にト
リミング位置２にてトリミングを行い、実施例１の装飾
フィルム付き成形品４を得た。得られた成形品は図２の
トリミング後５に示すように装飾フィルムが端部までコ
ーティングされていた。
形樹脂温度１９０℃、射出圧力９００Ｋｇ／ｃｍ2 、金
型温度６５℃にて射出成形した。この射出成形時に装飾
フィルムの端部が成形バリ３に流れ込み、冷却し、脱型
した後に成形品のバリと装飾フィルム端部とを同時にト
リミング位置２にてトリミングを行い、実施例１の装飾
フィルム付き成形品４を得た。得られた成形品は図２の
トリミング後５に示すように装飾フィルムが端部までコ
ーティングされていた。
【００１７】実施例２ 予め真空成形により予備成形を行った装飾フィルム１の
端部を図３に示すように切断しなかった他は、実施例１
と全く同様にして実施例２の装飾フィルム付き成形品４
を得た。得られた成形品は図２に示すように装飾フィル
ムが端部までコーティングされていた。
端部を図３に示すように切断しなかった他は、実施例１
と全く同様にして実施例２の装飾フィルム付き成形品４
を得た。得られた成形品は図２に示すように装飾フィル
ムが端部までコーティングされていた。
【００１８】実施例３ 溶融樹脂を射出成形し、冷却した後、図４に示すように
金型内（４−ａ型及び４−ａ′型）に油圧機構で作動す
るトリミング用のスライド機構６を設け、離型前にこれ
によりトリミングを行った他は、実施例１と全く同様に
して実施例３の装飾フィルム付き成形品４を得た。得ら
れた成形品は図２に示すように装飾フィルムが端部まで
コーティングされていた。
金型内（４−ａ型及び４−ａ′型）に油圧機構で作動す
るトリミング用のスライド機構６を設け、離型前にこれ
によりトリミングを行った他は、実施例１と全く同様に
して実施例３の装飾フィルム付き成形品４を得た。得ら
れた成形品は図２に示すように装飾フィルムが端部まで
コーティングされていた。
【００１９】実施例４ 図５に示すように装飾フィルムを金型内に装着し、型締
め時に装飾フィルムの端部を左右又は上下型のキャビィ
ティ及びコア（５−ａ型及び５−ａ′型）で挟み込まな
いように、多孔質金属７を利用し真空孔により吸引固定
し型（５−ａ型）の壁面にトリミング位置が中心となる
ように位置決めするようにした他は、実施例１と全く同
様にして実施例４の装飾フィルム付き成形品４を得た。
得れらた成形品は図２に示すように装飾フィルムが端部
までコーティングされていた。
め時に装飾フィルムの端部を左右又は上下型のキャビィ
ティ及びコア（５−ａ型及び５−ａ′型）で挟み込まな
いように、多孔質金属７を利用し真空孔により吸引固定
し型（５−ａ型）の壁面にトリミング位置が中心となる
ように位置決めするようにした他は、実施例１と全く同
様にして実施例４の装飾フィルム付き成形品４を得た。
得れらた成形品は図２に示すように装飾フィルムが端部
までコーティングされていた。
【００２０】実施例５ 図６（Ａ）に示すように装飾フィルム１の端部を切断せ
ずに金型内（６−ａ型及び６−ａ′型）に設置し、金型
内のスライドコア９で装飾フィルム１を成形品の下側に
巻き込ませ、成形時の溶融樹脂圧８によりアンダーカッ
ト部を成形し、その後スライドコア９で成形品のバリ及
び余分な装飾フィルムを同時にスライドトリミング１０
（図６（Ｂ）参照）により切断し、離型時にアンダーカ
ット部を解除して離型し、端部が巻き込んだ成形品を得
る他は、実施例２と全く同様にして実施例５の装飾フィ
ルム付き成形品４を得た。得られた成形品は図７に示す
ように装飾フィルムが成形品端部まで巻き込んでコーテ
ィングされていた。
ずに金型内（６−ａ型及び６−ａ′型）に設置し、金型
内のスライドコア９で装飾フィルム１を成形品の下側に
巻き込ませ、成形時の溶融樹脂圧８によりアンダーカッ
ト部を成形し、その後スライドコア９で成形品のバリ及
び余分な装飾フィルムを同時にスライドトリミング１０
（図６（Ｂ）参照）により切断し、離型時にアンダーカ
ット部を解除して離型し、端部が巻き込んだ成形品を得
る他は、実施例２と全く同様にして実施例５の装飾フィ
ルム付き成形品４を得た。得られた成形品は図７に示す
ように装飾フィルムが成形品端部まで巻き込んでコーテ
ィングされていた。
【００２１】比較例１ 予備成形した装飾フィルム１を成形完成品の寸法と同様
のトリミング品を金型内に設置した他は、実施例１と全
く同様にして比較例１の装飾フィルム付き成形品４を得
た。得られた成形品は、図９に示すように装飾フィルム
が成形時の熱影響により伸びや収縮が見られた。得られ
た装飾フィルム付き成形品は表面に皺が発生し又は成形
品端部に成形品の下地１３が現れ、良好な成形品は得ら
れなかった。
のトリミング品を金型内に設置した他は、実施例１と全
く同様にして比較例１の装飾フィルム付き成形品４を得
た。得られた成形品は、図９に示すように装飾フィルム
が成形時の熱影響により伸びや収縮が見られた。得られ
た装飾フィルム付き成形品は表面に皺が発生し又は成形
品端部に成形品の下地１３が現れ、良好な成形品は得ら
れなかった。
【００２２】比較例２ 真空孔のある金型を用いた他は、実施例１と全く同様に
して比較例２の装飾フィルム付き成形品４を得た。得ら
れた成形品は真空孔や真空スリットの跡が成形品の装飾
フィルムに転写され、装飾的に難点のある製品が得られ
た。また、成形品端部の装飾フィルムをトリミングする
と、図１０に示すように装飾フィルムの断面１４が外観
上むき出しになり、装飾的に難点がある製品が得られ
た。
して比較例２の装飾フィルム付き成形品４を得た。得ら
れた成形品は真空孔や真空スリットの跡が成形品の装飾
フィルムに転写され、装飾的に難点のある製品が得られ
た。また、成形品端部の装飾フィルムをトリミングする
と、図１０に示すように装飾フィルムの断面１４が外観
上むき出しになり、装飾的に難点がある製品が得られ
た。
【００２３】＜試験評価＞各実施例及び比較例により得
られた装飾フィルム付き成形品について、目視により製
品外観をチェックした。特に装飾フィルムの皺、弛み、
伸び、引け又は成形非端部の装飾フィルムとの境界部分
の状況を観察した。
られた装飾フィルム付き成形品について、目視により製
品外観をチェックした。特に装飾フィルムの皺、弛み、
伸び、引け又は成形非端部の装飾フィルムとの境界部分
の状況を観察した。
【００２４】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明の製造
方法によれば、請求項１に記載の構成とすることによ
り、装飾フィルムは皺を発生することなく、フィルムの
端部は成形時に成形品の成形バリに流れ込み、冷却した
後固定され、次いで成形品を冷却し、脱型した後に成形
品のバリと装飾フィルム端部と同時にトリミングするこ
とにより成形品端部まで装飾フィルムで覆い隠すことが
できるため、装飾性に優れた外装部品を得ることができ
る。
方法によれば、請求項１に記載の構成とすることによ
り、装飾フィルムは皺を発生することなく、フィルムの
端部は成形時に成形品の成形バリに流れ込み、冷却した
後固定され、次いで成形品を冷却し、脱型した後に成形
品のバリと装飾フィルム端部と同時にトリミングするこ
とにより成形品端部まで装飾フィルムで覆い隠すことが
できるため、装飾性に優れた外装部品を得ることができ
る。
【００２５】また、請求項２に記載の構成を、予備成形
した装飾フィルムの成形品の端部を切断することなく予
備成形品の形状で用いることにより、同様に装飾フィル
ムは皺を発生せず、装飾フィルム端部は成形品の端部よ
りも大きく仕上がり、成形品のバリと同時にトリミング
することができる。このため、成形品端部まで装飾フィ
ルムで覆い隠すことができ、装飾性に優れ、かつ加工工
程を短縮することができるので、生産性をも高めること
ができる。
した装飾フィルムの成形品の端部を切断することなく予
備成形品の形状で用いることにより、同様に装飾フィル
ムは皺を発生せず、装飾フィルム端部は成形品の端部よ
りも大きく仕上がり、成形品のバリと同時にトリミング
することができる。このため、成形品端部まで装飾フィ
ルムで覆い隠すことができ、装飾性に優れ、かつ加工工
程を短縮することができるので、生産性をも高めること
ができる。
【００２６】更に、請求項３に記載の構成とすることに
より、成形品のバリ取り後に加工の必要はなく、加工工
程の大幅な短縮が図れ、生産性を向上させることができ
る。
より、成形品のバリ取り後に加工の必要はなく、加工工
程の大幅な短縮が図れ、生産性を向上させることができ
る。
【００２７】また、請求項４に記載の構成では、型締め
時の噛み込みを確実に防止することができるため、良品
の部留まりが高くなり生産性を向上させることができ
る。
時の噛み込みを確実に防止することができるため、良品
の部留まりが高くなり生産性を向上させることができ
る。
【００２８】更に、請求項５に記載の構成では、生産性
及び装飾性に優れ、端部からの装飾フィルムの剥離が生
じることもなく、耐久性に優れた外装部品を得ることが
できる。
及び装飾性に優れ、端部からの装飾フィルムの剥離が生
じることもなく、耐久性に優れた外装部品を得ることが
できる。
【００２９】また、本発明の製造方法により得られる成
形品は、溶剤を使用せずに装飾同等の装飾性を有し、安
価な生産性を有しているため、自動車の内外装部品に好
適に使用することができる。
形品は、溶剤を使用せずに装飾同等の装飾性を有し、安
価な生産性を有しているため、自動車の内外装部品に好
適に使用することができる。
【図１】本発明の実施例１に係る装飾フィルム付き成形
品の製造方法を説明する図である。
品の製造方法を説明する図である。
【図２】本発明の装飾フィルム付き成形品のトリミング
後の状況を説明する図である。
後の状況を説明する図である。
【図３】本発明の実施例２に係る装飾フィルム付き成形
品の製造方法を説明する図である。
品の製造方法を説明する図である。
【図４】本発明の実施例３に係る装飾フィルム付き成形
品の製造方法を説明する図である。
品の製造方法を説明する図である。
【図５】本発明の実施例４に係る装飾フィルム付き成形
品の製造方法を説明する図である。
品の製造方法を説明する図である。
【図６】本発明の実施例５に係る装飾フィルム付き成形
品の製造方法を説明する図である。
品の製造方法を説明する図である。
【図７】本発明の実施例５に係る装飾フィルム付き成形
品のトリミング後の状況を説明する図である。
品のトリミング後の状況を説明する図である。
【図８】車両のドアアウタに用いられている装飾フィル
ム付き成形品よりなるガードモールを示す図である。
ム付き成形品よりなるガードモールを示す図である。
【図９】従来の製造方法による装飾フィルム付き成形品
の断面図である。
の断面図である。
【図１０】従来の製造方法による装飾フィルム付き成形
品の断面図である。
品の断面図である。
【図１１】従来の製造方法による装飾フィルム付き成形
品の断面図である。
品の断面図である。
１ 装飾フィルム ２ トリミング位置 ３ 成形バリ ４ 成形品 ５ トリミング後 ６ スライドトリミング ７ 多孔質金属 ８ 溶融樹脂圧 ９ スライドコア １０ スライドトリミング １１ 車のドア １２ ガードモール １３ 成形品の下地 １４ 装飾フィルムの断面
Claims (5)
- 【請求項１】 予備成形した装飾フィルムをコーティン
グすべき成形品の端部より長く切断して金型内に装着し
た後、溶融樹脂を該金型内に射出成形する際に前記装飾
フィルムの端部を成形バリに流し込み、冷却し、脱型し
た後に成形品のバリ及び装飾フィルム端部を同時にトリ
ミングすることを特徴とする装飾フィルム付き成形品の
製造方法。 - 【請求項２】 予備成形した装飾フィルムを未切断状態
のまま予備成形品の形状で金型内に装着することを特徴
とする請求項１記載の装飾フィルム付き成形品の製造方
法。 - 【請求項３】 冷却し、脱型した後に成形品のバリ及び
装飾フィルム端部を同時にトリミングを行うに際し、前
記トリミングを金型内に設けたトリミング用のスライド
機構により行うことを特徴とする請求項１又は２記載の
装飾フィルム付き成形品の製造方法。 - 【請求項４】 予備成形した装飾フィルムを金型内に装
着し、型締め時に装飾フィルムの端部を前記金型に設け
た真空孔により吸引固定して位置決めすることを特徴と
する請求項１又は２記載の装飾フィルム付き成形品の製
造方法。 - 【請求項５】 予備成形した装飾フィルムの端部を切断
せずに金型内に装着し、該金型内に設けたスライドコア
を用いて前記装飾フィルムを成形品の端部の下側に巻き
込ませ、次いで溶融樹脂を金型内に射出成形する際に、
成形時の溶融樹脂圧でアンダーカット部を成形し、その
後前記スライドコアで成形品のバリ及び余分な装飾フィ
ルムを同時に切断し、離型時に前記アンダーカット部を
解除して離型することを特徴とする装飾フィルム付き成
形品の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11061095A JPH08300399A (ja) | 1995-05-09 | 1995-05-09 | 装飾フィルム付き成形品の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11061095A JPH08300399A (ja) | 1995-05-09 | 1995-05-09 | 装飾フィルム付き成形品の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08300399A true JPH08300399A (ja) | 1996-11-19 |
Family
ID=14540197
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11061095A Pending JPH08300399A (ja) | 1995-05-09 | 1995-05-09 | 装飾フィルム付き成形品の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08300399A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2010055822A1 (ja) * | 2008-11-13 | 2010-05-20 | ポリマテック株式会社 | 加飾成形体の製造方法及び加飾成形体 |
| US7875339B2 (en) | 2006-12-19 | 2011-01-25 | Fujitsu Component Limited | Thermoplastic resin casing and method for fabricating the same |
| KR102250797B1 (ko) * | 2019-12-30 | 2021-05-12 | 케이비아이동국실업 주식회사 | 자동차 내장재의 성형방법 및 이에 의한 자동차 내장재 |
-
1995
- 1995-05-09 JP JP11061095A patent/JPH08300399A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7875339B2 (en) | 2006-12-19 | 2011-01-25 | Fujitsu Component Limited | Thermoplastic resin casing and method for fabricating the same |
| WO2010055822A1 (ja) * | 2008-11-13 | 2010-05-20 | ポリマテック株式会社 | 加飾成形体の製造方法及び加飾成形体 |
| KR102250797B1 (ko) * | 2019-12-30 | 2021-05-12 | 케이비아이동국실업 주식회사 | 자동차 내장재의 성형방법 및 이에 의한 자동차 내장재 |
| WO2021137353A1 (ko) * | 2019-12-30 | 2021-07-08 | 케이비아이동국실업 주식회사 | 자동차 내장재의 성형방법 및 이에 의한 자동차 내장재 |
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