JP7439441B2 - フィルムインサート成形品の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、フィルムインサート成形品の製造方法に関するものである。
浴室の棚、浴室の水栓カバー、浴室のミラーキャビネット又は洗面化粧台のミラーキャビネットなどのプラスチック成形品を加飾するために、加飾フィルムをインサート成形したフィルムインサート成形品が知られている(特許文献1)。この種のフィルムインサート成形品は、射出成形用の成形型内へフィルムを挿入する際に、外観面を構成する複数の面のうち一部の面のみに対して当該面の全てを覆うようにフィルムを挿入し、成形型内へ樹脂成形材料を射出することにより製造される。
特開2009-012264号公報
ところで、バンパその他の自動車用部品を加飾する場合、一つの部品を複数色で構成する、いわゆる色分け加飾を採用することがある。自動車ボディの外板は、塗装法により着色されるのが一般的であるが、上述した加飾フィルムの色彩を、塗装法による塗膜の色彩に一致させることは著しく困難である。そのため、自動車用部品を色分け加飾する場合であって、その一部を自動車ボディの色彩と同じ色彩に色分けする場合、たとえば、自動車用部品の一部をA色、その他の部位を自動車ボディと同じB色に色分けする場合、自動車用部品の一部を、A色の加飾フィルムを用いたフィルムインサート成形品としても、その他の部位のB色は、自動車ボディと同じように塗装法により着色する必要がある。
しかしながら、自動車用部品の一部をフィルムのインサート成形によるA色、その他の部位を自動車ボディと同じB色に色分けする場合、A色の部位をマスキング処理してからB色の塗装を行う必要があり、マスキング材の取り付け作業と取り外し作業が必須であった。
本発明が解決しようとする課題は、塗装法による色分けを行う場合であっても、マスキングの取り付け作業が不要なフィルムインサート成形品の製造方法を提供することである。
本発明は、成形品の第1部位を第1色とし、第2部位を第2色として色分けされたフィルムインサート成形品の製造方法において、マスキングフィルムと第2色に着色された加飾フィルムとが、マスキングフィルムが除去可能且つ最上層になるように、積層された多層フィルムを作製し、多層フィルムを第2部位にインサート成形し、前記第1部位と前記第2部位との境界線に沿って連続的に凹む溝部を有する成形中間体を作製し、成形中間体の第1部位に、第1色の塗料を塗装して塗膜を形成し、マスキングフィルムを除去することによって上記課題を解決する。
本発明によれば、成形品の第1部位の第1色が自動車ボディと同色に設定されても色味を合わせることができる一方、マスキングの取り付け作業が不要となる。
本発明のフィルムインサート成形品が適用されるフロントバンパを含む自動車の一例を示す斜視図である。 本発明のフィルムインサート成形品が適用されるフロントバンパの一例を示す斜視図である。 本発明のフィルムインサート成形品の製造方法の一実施の形態を示す工程図である。 本発明のフィルムインサート成形品の製造方法にて用いられる多層フィルムの一例を示す斜視図及び断面図である。 本発明のフィルムインサート成形品の製造方法にて用いられる多層フィルムの製造方法の一例を示す概略構成図である。 図3の多層フィルム準備工程にて実行される賦形・トリム処理の一例を示す斜視図である。 図3の多層フィルムインサート成形工程における加工内容を示す断面図(その1)である。 図3の多層フィルムインサート成形工程における加工内容を示す断面図(その2)である。 図3の多層フィルムインサート成形工程における加工内容を示す断面図(その3)である。 図3の第1色塗装工程における加工内容を示す断面図(その1)である。 図3の第1色塗装工程における加工内容を示す断面図(その2)である。 図3のマスキングフィルム取り外し工程における加工内容を示す断面図である。 本発明のフィルムインサート成形品の製造方法により得られた成形品の一例を示す断面図である。 図8のIX部を拡大して示す断面図である。 本発明のフィルムインサート成形品の製造方法のさらに他の実施の形態を示す断面図である。 本発明のフィルムインサート成形品の製造方法のさらに他の実施の形態を示す断面図である。 本発明のフィルムインサート成形品の製造方法のさらに他の実施の形態を示す断面図である。 本発明のフィルムインサート成形品の製造方法のさらに他の実施の形態を示す断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明のフィルムインサート成形品が適用されるフロントバンパを含む自動車の一例を示す斜視図、図2は、図1のフロントバンパの一例を示す斜視図である。
自動車のデザインにおいて、質感やスタイリングの向上を目的として、自動車構成部品の「色分け」のニーズが高まっている。部品の色分けを行う場合、部品を分割して個別に塗装する方法と、マスキングを用いた色分け塗装方法のいずれかが広く採用されている。しかしながら、前者は、部品を分割することによる成形型の製作費用、成形費用、組立費用などが増加する。また後者は、マスキングの取り付け・取り外し作業の工数が増加するなど、いずれの方法もコスト増加が発生する。一方、環境負荷の低減を目的に、塗料を用いた塗装を廃止することによる二酸化炭素の排出削減の取り組みも盛んであり、同時に、塗料を用いた塗装を廃止することで塗装費用の低減効果も期待されている。
塗料を用いた塗装を廃止するための手法の一つとして、従来技術の欄で述べた加飾フィルムを成形型にインサートして射出成形を行うフィルムインサート成形法が知られている。しかしながら、このフィルムインサート成形法は、部品の全体を加飾フィルムで覆うことで、加飾するのが一般的であるため、上述した部品の色分けには適さない。特に、自動車における色分けのニーズは、図2に示すように、車体色に対して部分的にアクセントとなる赤や青、黒などの色を用いることが多い。図2に示すフロントバンパ2においては、中央のバンパ本体21を車体色と同じ色彩(たとえば白色)とし、バンパ下部23をアクセント色としての赤色とし、バンパ上部22をアクセント色としての黒色としたものである。
仮に、こうした色分け塗装を行う自動車1のバンパ2を製作する場合、バンパ本体21をたとえば白の車体色に色分けするのにあたり、インサート成形した加飾フィルムの白色と、実際の自動車ボディの白色との色味を完全に一致させることは難しい。そのため、アクセントになるバンパ上部22の黒色及びバンパ下部23の赤色をフィルムインサート成形とし、バンパ本体21の車体色は、通常の塗装工法とすることが考えられる。しかしながら、射出成形工程でフィルムをインサートしてアクセントの黒色及び赤色を作っても、その後に、バンパ本体21を本体色に塗装するため、バンパ上部22及びバンパ下部23をマスキングする作業が必要となる。
つまり、色分けにフィルムインサート成形を採用すれば、バンパ上部22やバンパ下部23の塗装は削減できる。しかしながら、バンパ本体21を車体色に塗装するため、バンパ上部22及びバンパ下部23のマスキング作業は残ることになるので、結果的に、コスト削減効果は殆ど期待できない。そこで、本発明者は、フィルムインサート成形法により、バンパ上部22及びバンパ下部23に施すアクセント色の塗装を廃止すると共に、色分け塗装のためのマスキングの取付作業も同時に実施することが可能な加工技術を検討した結果、本発明を完成するに至った。
以下の実施形態では、図1に示す自動車1のフロントバンパ2において、図2に示すように、中央のバンパ本体21を車体色と同じ色彩(たとえば白色)とし、バンパ下部23をアクセント色としての赤色とし、バンパ上部22をアクセント色としての黒色とした色分け例を挙げて、本発明を説明する。なお、本発明のフィルムインサート成形品の製造方法は、フロントバンパ2にのみ限定されるものではなく、図1に示すサイドスカート(サイドスポイラー)3、リヤバンパ4、リヤスポイラー5をはじめとする種々の自動車部品にも適用することができる。
本発明のフィルムインサート成形品の製造方法は、少なくとも、成形品の第1部位を第1色とし、成形品の第1部位とは異なる第2部位を、第1色とは異なる色彩の第2色として色分けされたフィルムインサート成形品の製造方法である。または、本発明のフィルムインサート成形品の製造方法は、少なくとも、成形品の第1部位を第1色とし、成形品の第1部位とは異なる第2部位を、第1色とは異なる色彩の第2色とし、さらに成形品の第1部位及び第2部位とは異なる第3部位を、第1色及び第2色とは異なる色彩の第3色として色分けするフィルムインサート成形品の製造方法である。図2に示すフロントバンパ2を例に挙げれば、フロントバンパ2(成形品)のバンパ本体21(第1部位)を車体色と同じたとえば白色(第1色)とし、バンパ上部22(第2部位)をアクセント色としての黒色(第2色)とし、さらにバンパ下部23(第3部位)をアクセント色としての赤色(第3色)として色分けされたフロントバンパ2である。本実施形態では、互いに異なる3色に色分けした例を挙げるが、本発明は少なくとも2色に色分けされていればよく、4色以上に色分けされていてもよい。
また、2色に色分けする場合、色分けする部位が2つの部位に限定されず、2つ以上の部位を2色に色分けしてもよい。たとえば、図2に示すフロントバンパ2において、バンパ上部22とバンパ下部23という2つの部位を同じ赤色とし、バンパ本体21を車体色の白色としてもよい。また、色分けする少なくとも2つの部位に対し、多層フィルム6と塗装のいずれを採用するかは、限定されない。図2に示すフロントバンパ2において、以下の実施形態では、バンパ上部22及びバンパ下部23に対して多層フィルム6による着色とし、バンパ本体21に対して塗装による着色としたが、バンパ上部22及びバンパ下部23に対して塗装による着色とし、バンパ本体21に対して多層フィルム6による着色としてもよい。
図3は、本発明のフィルムインサート成形品の製造方法の一実施の形態を示す工程図、図4は、本発明のフィルムインサート成形品の製造方法にて用いられる多層フィルムの一例を示す斜視図及び断面図、図5は、本発明のフィルムインサート成形品の製造方法にて用いられる多層フィルム6の製造方法の一例を示す概略構成図、図6は、図3の多層フィルム準備工程S1にて実行される賦形・トリム処理の一例を示す斜視図、図7A~図7Cは、図3の多層フィルムインサート成形工程S2における加工内容を示す断面図、図7D~図7Eは、図3の第1色塗装工程S3における加工内容を示す断面図、図7Fは、図3のマスキングフィルム取り外し工程S4における加工内容を示す断面図である。本実施形態のフィルムインサート成形品の製造方法は、図3に示すように、多層フィルム準備工程S1と、多層フィルムインサート成形工程S2と、第1色塗装工程S3と、マスキングフィルム取り外し工程S4とを含む。以下、各工程を説明する。
多層フィルム準備工程S1では、多層フィルム6を作製する。本実施形態の多層フィルム6は、図4に示すように、少なくとも第1色に着色された加飾フィルム61とマスキングフィルム63とを備え、必要に応じてクリヤフィルム62を備える。多層フィルム6は、最上層にマスキングフィルム63が位置し、最下層に加飾フィルム61が位置し、これらの中間にクリヤフィルム62が位置するように、積層される。
マスキングフィルム63は、クリヤフィルム62から除去できるように、マスキングフィルム63とクリヤフィルム62との接着力が調整され、マスキングフィルム取り外し工程S4において、作業者又はロボットにより剥がされる。これに対して、加飾フィルム61とクリヤフィルム62は、マスキングフィルム63とクリヤフィルム62との接着力よりも極めて大きな接着力で接着されている。なお、クリヤフィルム62を省略した多層フィルム6の場合、マスキングフィルム63は、クリヤフィルム62から除去できるように、マスキングフィルム63と加飾フィルム61との接着力が調整されている。
本実施形態の多層フィルム6を構成する加飾フィルム61、クリヤフィルム62、マスキングフィルム63の材質は、特に限定されず、種々の熱可塑性樹脂のなかでも結晶化する結晶性プラスチック及び結晶化が少ない非晶性プラスチックの両方を適用することができる。たとえば、ポリプロピレン(PP)、ポリアミド(PA)、ポリスチレン(PS)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン(ABS)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリメタクリル酸メチル(PMMA)、ポリカーボネート(PC)、ポリ塩化ビニル(PVC)等を挙げることができる。
これら多層フィルム6を構成する加飾フィルム61、クリヤフィルム62、マスキングフィルム63の材質を選定するに際しては、成形品の射出成形で用いられる樹脂材料と同じ樹脂を選定することがより好ましい。こうすることで、インサートしたフィルムとの密着力が高く、成形時の収縮も近似することから、成形品質が確保しやすくなる。本実施形態のフロントバンパ2は、ポリプロピレン製であるから、多層フィルム6を構成する加飾フィルム61、クリヤフィルム62、マスキングフィルム63も、ポリプロピレン製とすることが望ましい。
多層フィルム6を構成する加飾フィルム61、クリヤフィルム62、マスキングフィルム63の厚さは特に限定されないが、加飾フィルム61及びクリヤフィルム62は、フロントバンパ2の表面に露呈するので、耐候性・耐薬品性・耐傷付き性などの観点から選定することが望ましい。また、マスキングフィルム63は、第1色塗装工程S3を終えた後に除去されることから、第1色塗装工程S3、特に乾燥炉にて耐え得る厚さを備えればよく、たとえば200μm±100μmである。
多層フィルム6は、図5に示す多層フィルム製造装置7を用いて製造することができる。すなわち、加飾フィルム61、クリヤフィルム62、マスキングフィルム63の3層からなる多層フィルム6の場合、まず3つの押出成形機71,72,73を用いて3つそれぞれの樹脂材料を、ノズル74を介して押し出し、押し出された3層の原材を、延伸ローラ75を用いて延伸する。これにより、加飾フィルム61、クリヤフィルム62、マスキングフィルム63を同時にフィルム成形することができる。またはこれに代えて、加飾フィルム61、クリヤフィルム62、マスキングフィルム63の各フィルムを個別に成形したのち、各フィルムを接着剤により貼り付けてもよい。
後述する多層フィルムインサート成形工程S2において、多層フィルム6をインサート成形する場合、多層フィルム6がインサートされる第2部位や第3部位の表面、すなわちバンパ上部22及びバンパ下部23の表面は、通常平面形状のみではなく、三次元形状とされている。そのため、多層フィルム6を成形型にインサートする前に、多層フィルム6を第2部位や第3部位の表面形状に賦形することが望ましい。この種の多層フィルム6の賦形工法は、図6に示すように、図6(A)に示す多層フィルム6の原板6aを用意し、図6(B)に示すように多層フィルム6の原板6aを加熱しながら成形型(不図示)を用いて真空成形し、賦形原板6bを得る。そして、図6(C)に示すように、賦形原板6bの周囲の余分な部分を、ロボット64を用いてトリム加工することで、賦形された多層フィルム6cを得る。トリム加工は、超音波カット、レーザー加工、プレスカットなどにより行うことができる。なお、真空成形に代えて真空圧空成形を用いてもよい。
図3に戻り、続く多層フィルムインサート成形工程S2では、多層フィルム6X,6Yを、第2部位及び第3部位、すなわちバンパ上部22及びバンパ下部23に相当する成形型の位置にインサート成形して成形中間体9を作製する。
インサート成形法としては、熱可塑性樹脂の成形工法に適応可能な、射出成形法、プレス成形法、ブロー成形法等が採用可能である。本実施形態では、最も一般的な射出成形法による多層フィルム6のインサート成形を例に挙げる。射出成形法は、一対の成形型を横に配置した横型と、上下に配置した縦型があるが、自動車用部品のような大きな成形品を扱い易い横型成形機の成形型8を図7A~図7Fに示す。一例として図7Aに示す成形型8の構造は、コア型81とキャビティ型82の2分割の金型を用い、本実施形態では、キャビティ型82をフロントバンパ2の意匠面(自動車の表面)としている。
フィルムインサート成形に用いる樹脂材料は、多層フィルム6と同様に、結晶性、非晶性プラスチックを用いることができる。一方において、成形品質の確保の観点から、本実施形態では、多層フィルム6と同材質のポリプロピレン樹脂を用いることが望ましい。
多層フィルムインサート成形工程S2では、図7Aに示すように、予め賦形しておいた多層フィルム6X,6Yを、第2部位及び第3部位であるバンパ上部22及びバンパ下部23に相当するキャビティ型82の位置にセットする。多層フィルム6X,6Yのセット方法は特に限定されず、溶融樹脂の射出により位置ずれが生じない方法を採用すればよい。本実施形態では、賦形した多層フィルム6X,6Yを、インサートする前に帯電させておき、図7Bに示すように静電接着によりキャビティ型82に固定する。
次いで、図7Cに示すように、コア型81とキャビティ型82を型締めし、押し出し機83から溶融樹脂Rを型内へ射出する。所定の冷却時間をおいてコア型81とキャビティ型82を型開きし、成形品を脱型することにより成形中間体9を得る。多層フィルムインサート成形工程S2で得られる成形中間体9は、図7Dに示すように、バンパ上部22の表面に多層フィルム6Xがインサート成形され、バンパ下部23に多層フィルム6Yがインサート成形されたものである。ここで、バンパ上部22にインサート成形された多層フィルム6Xも、バンパ下部23にインサート成形された多層フィルム6Yも、その最上面にマスキングフィルム63を含んでいる。また、バンパ本体21は、第2色である車体色の塗装が施されていない状態であり、射出成形された樹脂のままである。
図3に戻り、第1色塗装工程S3では、図7Dに示すように、フロントバンパ2の第2部位であるバンパ本体21に、車体色のたとえば白色塗料を塗装する。ここで用いられる塗料は、一般的な樹脂基材用塗料を用いることができ、車体色の着色顔料を含む上塗り塗料のほか、その下地としてプライマー塗料や中塗り塗料を用いてもよい。塗料の塗装方法は特に限定されず、静電塗装法などを適宜採用することができる。また、熱硬化性塗料を用いた場合は、塗料を塗装したのち、所定条件にて塗料を乾燥させる。これにより、図7Eに示すように、フロントバンパ2のバンパ本体21に第2色の塗膜10が形成される。塗膜10の膜厚は特に限定されないが、たとえば150μm±100μm、より好ましくは150μm±50μmである。
なお、スプレーガンなどを用いて塗装する場合、主としてバンパ本体21に塗料を吹き付けるが、バンパ上部22やバンパ下部23は、マスキングフィルム63を含む多層フィルム6X,6Yがインサート成形されているので、これらバンパ上部22やバンパ下部23にオーバースプレーしてもよい。むしろ、バンパ本体21の境界付近の膜厚を確保するためには、境界付近のバンパ上部22やバンパ下部23にオーバースプレーさせることが望ましい。
図3のマスキングフィルム取り外し工程S4では、図7Fに示すように、インサート成形した多層フィルム6X,6Yの最上層にあるマスキングフィルム63X,63Yを剥がし、除去する。上述したとおり、マスキングフィルム63は、多層フィルム6の直下に積層されたクリヤフィルム62(クリヤフィルムがない場合は加飾フィルム61)との接着力が調整されて除去可能とされているので、容易に剥がすことができる。以上の工程S1~S4により、図7Fに示すように、バンパ本体21が塗装による車体色と同色、バンパ上部22がフィルムインサート成形による黒色、バンパ下部23がフィルムインサート成形による赤色という3色に色分けされた、最終成形品であるフロントバンパ2が得られる。
ここで、第1部位であるバンパ本体21と、第2部位であるバンパ上部22との境界、及び第1部位であるバンパ本体21と第3部位であるバンパ下部23との境界には、インサート成形された多層フィルム6や塗装により形成された塗膜10による段差が生じる可能性がある。図8は、本発明のフィルムインサート成形品の製造方法により得られた成形中間体9の一例を示す断面図、図9は、図8のIX部を拡大して示す断面図である。なお、図8のIX´部にも同様の段差が生じるが、図9に示す断面と上下線対称であるからその図示を省略する。
図9(A)は、図3の第1色塗装工程S3を開始する前の状態を示す断面図、図9(B)は、同じく第1色塗装工程S3を終えた後の状態を示す断面図である。すなわち、図9(A)は成形中間体9の断面を示し、図9(B)は最終成形品であるフロントバンパ2の断面を示す。図9(B)の第1色塗装工程S3を終えた後の状態を示す断面図のとおり、最終成形品であるフロントバンパ2の表面は、バンパ本体21に塗装された塗膜10と、バンパ上部22にインサート成形された多層フィルム6Xのクリヤフィルム62Xとが、その境界部分で接する。
これら塗膜10とクリヤフィルム62X(クリヤフィルム62Xがない場合は加飾フィルム61X)との境界が面一となって見栄えが良くなるためには、図9(A)に示す成形中間体9の状態において、第1部位であるバンパ本体21の塗装前の表面に対し、第2部位であるバンパ上部22の多層フィルム6Xの表面(マスキングフィルム63Xの表面)が、塗膜10の膜厚t1と、マスキングフィルム63Xの厚さt2とを加算した段差t(=t1+t2)だけ高くなっていればよい。このような段差tを有する段部11が、成形中間体9の第1部位であるバンパ本体21に形成されることが望ましい。たとえば、塗膜10の膜厚t1が150μm、クリヤフィルム62Xの厚さt2が200μmである場合には、段部11の段差tの目標寸法を350μmとすればよい。
また、塗膜10とクリヤフィルム62X(クリヤフィルム62Xがない場合は加飾フィルム61X)との境界の見栄えの悪さを解消するために、第1部位であるバンパ本体21の表面及び第2部位であるバンパ上部22の表面から、境界線に沿って連続的に凹む溝部12を形成してもよい。図10~図13は、それぞれ、本発明のフィルムインサート成形品の製造方法のさらに他の実施の形態を示す断面図である。
図10は、フロントバンパ2の成形中間体9のバンパ上部22とバンパ本体21との境界を含む部位を断面図で示したものである。バンパ上部22とバンパ本体21との境界に形成した溝部12の断面形状は、V字形状溝、U字形状溝、矩形形状溝などいずれでもよいが、成形品の脱型時の抜きに影響が少ないV字形状の溝部12とすることが望ましい。V字形状の溝部12とした場合のバンク角θは、30°~120°の範囲が好ましい。120°を超えると溝部12による見栄え向上効果が低下し、30°未満では、成形品の脱型時の抜きに悪影響を及ぼすおそれがある。また、V字形状の溝部12とした場合の溝部12の深さDは、溝部12の片側の平面部が0.5mm~5mmの範囲であることが好ましい。また、V字形状の溝部12とした場合の溝部12の開口両端のR1寸法及び付根のR2寸法は、いずれも0.1mmR~2mmRであることが好ましい。
多層フィルム6Xの下端の境界位置に対し、溝部12をどの位置に設定するかについては、図10~図12に示す三つの形態の何れであってもよい。図10に示す実施形態では、多層フィルム6Xの下端の境界位置が、溝部12の上側の平面部に設定されている。また、図11に示す実施形態では、多層フィルム6Xの下端の境界位置が、溝部12の上側の上端に設定され、図12に示す実施形態では、多層フィルム6Xの下端の境界位置が、溝部12の下側の平面部に設定されている。
図10~図12に示すように、塗膜10とクリヤフィルム62X(クリヤフィルム62Xがない場合は加飾フィルム61X)との境界位置を溝部12の平面部又は上端に設定することで、当該境界位置が視認し難くなるので見栄えの問題の発生を抑制することができる。したがって、溝部12を設けてここに境界位置を設定する場合には、図9に示す段部11を形成する必要性は低い。ただし、見栄えをより良くするために、図13に示すように、V字形状の溝部12に、成形中間体9の状態(塗装前の状態)において、第1部位であるバンパ本体21の塗装前の表面に対し、第2部位であるバンパ上部22の多層フィルム6Xの表面(マスキングフィルム63Xの表面)が、塗膜10の膜厚t1と、マスキングフィルム63Xの厚さt2とを加算した段差t(=t1+t2)だけ高くなる段部11を形成してもよい。
以上のとおり、本実施形態のフィルムインサート成形品の製造方法では、少なくとも、フロントバンパ2のバンパ本体21を第1色とし、バンパ上部22を第2色として色分けする場合に、マスキングフィルム63Xと第2色に着色された加飾フィルム61Xとが、マスキングフィルム63Xが除去可能且つ最上層になるように、積層された多層フィルム6Xを作製し、多層フィルム6Xをバンパ上部22にインサート成形して成形中間体9を作製し、成形中間体9のバンパ本体21に、第1色の塗料を塗装して塗膜10を形成し、多層フィルム6Xのマスキングフィルム63Xを除去する。また、本実施形態のフィルムインサート成形品の製造方法では、少なくとも、フロントバンパ2のバンパ本体21を第1色とし、バンパ上部22を第2色とし、バンパ下部23を第3色として色分けする場合に、マスキングフィルム63Xと第2色に着色された加飾フィルム61Xとが、マスキングフィルム63Xが除去可能且つ最上層になるように、積層された多層フィルム6Xを作製し、マスキングフィルム63Yと第3色に着色された加飾フィルム61Yとが、マスキングフィルム63Yが除去可能且つ最上層になるように、積層された多層フィルム6Yを作製し、多層フィルム6Xをバンパ上部22に、多層フィルム6Yをバンパ下部23にそれぞれインサート成形して成形中間体9を作製し、成形中間体9のバンパ本体21に第1色の塗料を塗装して塗膜10を形成し、多層フィルム6Xのマスキングフィルム63Xと多層フィルム6Yのマスキングフィルム63Yをそれぞれ除去する。これにより、フロントバンパ2のバンパ本体21に第1色を塗装することで自動車ボディと色味を合わせることができる。また、多層フィルム6のインサート成形時に、マスキングフィルム63も同時に装着されたかたちになるので、マスキングの取り付け作業が不要となる。
また、本実施形態のフィルムインサート成形品の製造方法によれば、多層フィルム6の加飾フィルム61の上面であって、マスキングフィルム63の下面の層に、透明なクリヤフィルム62をさらに含むので、最終成形品となったフロントバンパ2の耐傷付き性を高めることができる。
また、本実施形態のフィルムインサート成形品の製造方法によれば、マスキングフィルム63とクリヤフィルム62の接着力は、加飾フィルム61とクリヤフィルム62の接着力より小さいので、第1色塗装工程S3を終了した後のマスキングフィルム取り外し工程S4において、マスキングフィルム63を容易に剥がすことができる。
また、本実施形態のフィルムインサート成形品の製造方法によれば、多層フィルム6を構成するフィルム61,62,63は、フィルムインサート成形品の本体と同じ樹脂材料で構成されているので、最終成形品となったフロントバンパ2において加飾フィルム61,クリヤフィルム62とフロントバンパ2の本体との密着性を高めることができる。
また、本実施形態のフィルムインサート成形品の製造方法によれば、成形中間体9のバンパ本体21とバンパ上部22との境界又はバンパ本体21とバンパ下部23との境界に、塗膜10の膜厚t1とマスキングフィルム63の厚さt2との総和に相当してバンパ本体21が低くなる段部11が形成されているので、最終成形品となったフロントバンパ2の塗膜10の表面とクリヤフィルム62の表面とが面一になり、見栄えが向上する。
1…自動車
2…フロントバンパ
21…バンパ本体
22…バンパ上部
23…バンパ下部
3…サイドスカート
4…リヤバンパ
5…リヤスポイラー
6,6X,6Y…多層フィルム
6a…多層フィルムの原板
6b…多層フィルムの賦形原板
6c…賦形された多層フィルム
61,61X,61Y…加飾フィルム
62,62X,62Y…クリヤフィルム
63,63X,63Y…マスキングフィルム
64…ロボット
7…多層フィルム製造装置
71,72,73…押出成形機
74…ノズル
75…延伸ローラ
8…成形型
81…コア型
82…キャビティ型
83…押し出し機
9…成形中間体
10…塗膜
11…段部
12…溝部

Claims (6)

  1. 少なくとも、成形品の第1部位を第1色とし、前記成形品の前記第1部位とは異なる第2部位を、前記第1色とは異なる色彩の第2色として色分けするフィルムインサート成形品の製造方法であって、
    マスキングフィルムと前記第2色に着色された加飾フィルムとが、前記マスキングフィルムが除去可能且つ最上層になるように、積層された第1多層フィルムを作製し、
    前記第1多層フィルムを前記第2部位にインサート成形し、前記第1部位と前記第2部位との境界線に沿って連続的に凹む溝部を有する成形中間体を作製し、
    前記成形中間体の前記第1部位に、前記第1色の塗料を塗装して塗膜を形成し、
    前記第1多層フィルムのマスキングフィルムを除去するフィルムインサート成形品の製造方法。
  2. 少なくとも、成形品の第1部位を第1色とし、前記成形品の前記第1部位とは異なる第2部位を、前記第1色とは異なる色彩の第2色とし、前記成形品の前記第1部位及び前記第2部位とは異なる第3部位を、前記第1色及び前記第2色とは異なる色彩の第3色として色分けするフィルムインサート成形品の製造方法であって、
    マスキングフィルムと前記第2色に着色された加飾フィルムとが、前記マスキングフィルムが除去可能且つ最上層になるように、積層された第1多層フィルムを作製し、
    マスキングフィルムと前記第3色に着色された加飾フィルムとが、前記マスキングフィルムが除去可能且つ最上層になるように、積層された第2多層フィルムを作製し、
    前記第1多層フィルムを前記第2部位に、前記第2多層フィルムを前記第3部位にそれぞれインサート成形し、前記第1部位と前記第2部位との境界線に沿って連続的に凹む溝部を有する成形中間体を作製し、
    前記成形中間体の前記第1部位に、前記第1色の塗料を塗装して塗膜を形成し、
    前記第1多層フィルムのマスキングフィルムと前記第2多層フィルムのマスキングフィルムをそれぞれ除去するフィルムインサート成形品の製造方法。
  3. 前記溝部の断面形状は、V字形状溝、U字形状溝又は矩形形状溝である請求項1又は2に記載のフィルムインサート成形品の製造方法。
  4. 前記溝部は、バンク角が30~120°のV字形状溝である請求項3に記載のフィルムインサート成形品の製造方法。
  5. 前記第1多層フィルムの前記第1部位との境界は、前記溝部の上側の平面部又は前記溝部の上端に設定されている請求項1~4のいずれか一項に記載のフィルムインサート成形品の製造方法。
  6. 前記成形中間体の前記第1部位と前記第2部位との境界又は前記第1部位と前記成形品の前記第1部位及び前記第2部位とは異なる部位であって前記第1色及び前記第2色とは異なる色彩の第3色として色分けする第3部位との境界に、前記塗膜の膜厚と前記マスキングフィルムの厚さとの総和に相当して前記第1部位が低くなる段部が形成されている請求項1~5のいずれか一項に記載のフィルムインサート成形品の製造方法。
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