JPH08299952A - 硬水軟化装置用食塩再生ユニット - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、硬水軟化装置用食塩再生ユニット
に関する。硬水を軟水化するのに、硬水をイオン交換樹
脂の中を通し、マグネシュウムイオン、カルシュウムイ
オン等の硬水成分を取り除き軟水化している。ところ
が、イオン交換樹脂は次第に前記硬水成分のイオンで飽
和し不活性となる。この不活性になったイオン交換樹脂
を食塩水で再生する場合、どの装置にも簡単に取り付け
できる、食塩再生ユニットを提供することを目的とす
る。 【構成】家庭用の小型硬水軟化装置において、原水バル
ブと、イオン交換樹脂容器との間に取り付けるものであ
って、まず、エジェクター三方切り替え弁を設けその一
方にはフロート球を内臓する水溜めを介して食塩容器に
連結し、かつ、前記エジェクター三方切り替え弁と、前
記イオン交換樹脂容器との間に開閉コックを設けた硬水
軟化装置用食塩再生ユニット。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、硬水軟化装置用食塩再
生ユニットに関する。

【０００２】

【従来の技術】各産業界の水処理装置に対する関心が高
まり、特に、硬水軟化装置の普及に目覚ましいものがあ
る。その中で、特に、小型の軟水器が、飲食業界、美容
業界、一般家庭で注目されている。硬水を軟水化するに
は、硬水をイオン交換樹脂の中を通し、マグネシュウム
イオン、カルシュウムイオン等の硬水成分を取り除き軟
水化している。ところが、イオン交換樹脂の中に硬水を
通し、軟水化していると、イオン交換樹脂は次第に前記
硬水成分のイオンで飽和し不活性となる。この不活性に
なったイオン交換樹脂を、再生するには、食塩水を通
し、ナトリュウムイオンでマグネシュウムイオン、カル
シュウムイオン等を置換する食塩再生ユニットが必要に
なる 大型の硬水軟化装置には、採水−逆洗−再生−押出し−
急速洗浄−張り込み（食塩タンクえの給水）の六工程
を、単一操作バルブを使用し、一連の再生処理を行って
いる。しかし、小型の軟水器には、簡単で、安価な食塩
再生ユニットはなく、イオン交換樹脂容器に適量の食塩
を投入し、イオン交換樹脂の再生を行っている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従来のように、イオン
交換樹脂容器の中に、適量の食塩を投入する方式では、
イオン交換樹脂容器のキャップの着脱も大変面倒だし、
また、キャップの締め付けが、不完全で水漏れのトラブ
ルが起きることもあった。そこで、どこの家庭用の小型
硬水軟化装置にも、組み込むことのできる、構造が簡単
で、使い易く、しかも、安価な食塩再生ユニットを提供
することを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】家庭用の小型硬水軟化装
置において、原水バルブと、イオン交換樹脂容器との間
に、エジェクター三方切り替え弁と、開閉コックを設
け、その一方にはフロート球を内臓する水溜めを介して
食塩容器に連結する家庭用硬水軟化装置の食塩再生ユニ
ット。

【０００５】

【作用】小型の家庭用硬水軟化装置がある。該硬水軟化
装置の原水バルブとイオン交換樹脂容器の間に、本発明
の食塩再生ユニットを配管し、その作用を説明する。ま
ず、開閉コックを開き、原水バルブを開けば、原水はイ
オン交換樹脂容器を通り、軟水採取口より軟水を取り出
すことができる。イオン交換樹脂の寿命がきて不活性に
なると、食塩水を通し、イオン交換樹脂を再生処理する
ことが必要になってくる。そにで、開閉コックを閉じ、
原水を前記エジェクター三方切り替え弁の一方のフロー
ト球を浮かせ、水溜めを通って食塩容器に送り、食塩水
を作る。次に、食塩容器に適量、原水を入れたところ
で、前記開閉コックを開くと、原水は前記エジェクター
三方切り替え弁、前記開閉コックを通り、イオン交換樹
脂容器に流れ込む。この時、前記エジェクター三方切り
替え弁内を、原水が勢いよく流れるので、前記エジェク
ター三方切り替え弁内の圧力が下がり、食塩容器の食塩
水が、吸引され原水と共に、イオン交換樹脂容器に流れ
込み、マグネシュウム、カルシュウム各イオン等の硬水
成分で飽和されたイオン交換樹脂は、ナトリュウムイオ
ンで置換され、再度、活性化される。しばらく、原水を
流し、イオン交換樹脂を洗い、塩分を取り終わってか
ら、再度、軟水を取り出すことになる。

【０００６】

【実施例】本発明の具体的一実施例を図面により説明す
る。まず、（図１）の、従来の硬水軟化装置について説
明する。１は原水バルブ、２はイオン交換樹脂容器で、
中にイオン交換樹脂４が入れられ、キャップ３が締め付
けられている。６、７はフィルター、５、６はチューブ
である。９は採取カップである。原水バルブ１を開く
と、原水はチューブ５、フィルター６を通りイオン交換
樹脂容器２の中に入り、イオン交換樹脂４の中を通ると
き、マグネシュウムイオン、カルシュウムイオン等の硬
水成分を取り除き、軟水化された水はチューブ６を通
り、軟水８を採取カップ９に採取する。不活性になった
イオン交換樹脂を再生するには、キャップ３を外し、食
塩を適量投入して、キャップ３を、再度、ねじ込み、原
水バルブ１を開き、原水を流しながら、イオン交換樹脂
４を、食塩のナトリュウムイオンでマグネシュウムイオ
ン、カルシュウムイオンを置換して再生している。（図
２）は、本発明の食塩再生ユニットの一実施例を（図
１）の従来の硬水軟化装置に、取り付けた時の側面図を
示す。原水バルブ１と、イオン交換樹脂容器２とを繋ぐ
チューブ５の間に、本発明食塩再生ユニットが組み込ま
れている。２４はスタンドで、下には、食塩容器２５が
置かれている。スタンド２４の上には、エジェクター三
方切り替え弁が置かれ、吸引連結チューブ２２で食塩容
器２５に繋がれている。２６は吸引チューブ、２７は食
塩である。エジェクター三方切り替え弁について（図
２）から（図６）の詳細図で説明する。（図３）は、エ
ジェクター三方切り替え弁の詳細断面図を示す。１０は
エジェクター三方切り替え弁本体で、１１はノズル口
金、両端にチューブ５、６がナット２３で締め付けられ
ている。１２、１３は開閉コックで、１４はそのハンド
ルである。三方エジェクター本体１０には、三方口金１
５が、ねじ止めされている。内部にドーナツ状ゴムパッ
キン３３が設けてある。三方口金１５には、０リング１
７を持つ、コック継手１６がねじ込まれている。１９は
フロート球、１８はフロート球パッキン、２０は透明外
筒、２１は上口金である。コック継手１６、透明外筒２
０、上口金２１で、水溜め部を構成する。（図３）は、
開閉コック１２、１３は開かれ、コック継手１６は、締
め付けられ該コック継手１６の先端で、ドーナツ状パッ
キン１６は閉じられた状態になっている。この状態で、
原水バルブ１を開くと、原水はチューブ５よりエジェク
ター三方切り替え弁１０、チューブ６を通ってイオン交
換樹脂容器２に流れ込み、原水は、軟水化される。イオ
ン交換樹脂が不活性となると、食塩水をイオン交換樹脂
容器２に導き、活性化処理される。（図４）は食塩水を
作る時のエジェクター三方切り替え弁１０の断面図を示
す。まず、ハンドル１４を９０度回し開閉コック１３を
閉じ、次に、コック継手１６を緩めドーナツ状パッキン
３３を開いた状態である。原水は透明外筒１９内部、吸
引連結チューブ２２を通って食塩容器２５に入り、食塩
水ができる。（図５）は食塩容器２５に、適量の原水が
入ったところで、ハンドル１４で開閉コック１３を、再
び、開いたエジェクター三方切り替え弁の断面図を示
す。原水はチューブ６よりイオン交換樹脂容器２に流れ
込む。この時、前記エジェクター三方切り替え弁内のノ
ズル口金１１より、原水が流出すると、前記エジェクタ
ー三方切り替え弁内の圧力が下がり、食塩容器２５の食
塩水が吸引され、原水と共に、イオン交換樹脂容器２に
流れ込む。（図６）は、食塩容器２５の食塩水がなくな
り、フロート球は下方に落ち、フロート球パッキン１８
を閉じた時の前記エジェクター三方切り替え弁の断面図
を示す。食塩水がなくなっても、空気の混入を塞いでい
る。暫く、原水を流して、イオン交換樹脂内の塩分を水
洗いする。塩分が洗い流されると、再び、軟水が採取さ
れる。（図７）は、食塩容器２９と、エジェクター三方
切り替え弁とをコンパクトに一体化した時の、本発明の
他の実施例、食塩再生ユニットの断面図を示す。キャッ
プ２８に水溜め部３０をナット３１で締め付けてある。
前記キャップ２８は食塩容器２９に締め付けられてい
る。１９はフロート球、２７は食塩である。

【発明の効果】本発明は、小型の硬水軟水化装置の食塩
再生ユニットで次の効果がある。 （１）どのタイプの小型硬水軟水化装置にも簡単に取り
付けることができる。 （２）構造簡単で、コンパクトで、安価である。 （３）再生の度にキャップを着脱しないので、水漏れの
トラブルが少なくなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】は、従来の硬水軟水化装置の断面図を示す。

【図２】は、本発明の具体的一実施例を（図１）の従来
の硬水軟水化装置に組み込んだ時の断面図を示す。

【図３】は、本発明の具体的一実施例エジェクター三方
切り替え弁の詳細断面図

【図４】は、食塩水を作る時のエジェクター三方切り替
え弁の詳細断面図。

【図５】は、原水と食塩水とを同時に流し、再生処理中
のエジェクター三方切り替え弁の詳細断面図。

【図６】は、食塩水がなくなり、フロート球が閉じ、空
気の混入を塞ぐ時のエジェクター三方切り替え弁の詳細
断面図。

【図７】は、本発明の他の実施例の断面図。

【符号の説明】

１＝原水バルブ ２＝イオン交換樹脂容器
３＝キャップ ４＝イオン交換樹脂 ５、６＝チューブ
６、７＝フィルター ８＝軟水 ９＝採取カップ １０＝エジェク
ター三方切り替え弁本体 １１＝ノズル口金 １２、１３＝開閉コック
１４＝ハンドル １５＝三方口金 １６＝コック継手
１７＝Ｏリング １８＝フロートパッキン １９＝フロート球
２０＝透明外筒 ２１＝上口金 ２２＝吸引チューブ
２３＝ナット ２４＝スタンド ２５＝食塩容器
２６＝吸引チューブ ２７＝食塩 ２８＝キャップ
２９＝食塩容器 ３０＝水溜め部 ３１＝ナット
３２＝吸引チューブ ３３＝ドーナツ状パッキン

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】家庭用の小型硬水軟化装置において、原水
   バルブと、イオン交換樹脂容器との間に、エジェクター
   三方切り替え弁を設け、開閉コックを介してイオン交換
   樹脂容器に連結し、前記エジェクター三方切り替え弁の
   他の一方にはフロート球を内臓する水溜めを介して食塩
   容器に連結した硬水軟化装置の食塩再生ユニット。