JPH08299721A - 耐熱性濾布 - Google Patents
耐熱性濾布Info
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- JPH08299721A JPH08299721A JP11213295A JP11213295A JPH08299721A JP H08299721 A JPH08299721 A JP H08299721A JP 11213295 A JP11213295 A JP 11213295A JP 11213295 A JP11213295 A JP 11213295A JP H08299721 A JPH08299721 A JP H08299721A
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Abstract
得、かつ機械的強度が高い耐熱性濾布を提供すること 【構成】 耐熱性繊維の基布の両面にポリベンザゾール
繊維とガラス繊維とからなるウエブを有し、そして該基
布と該ウエブとの間の該繊維が絡合したフェルトでな
る、耐熱性濾布。
Description
面に、ポリベンザゾール繊維とガラス繊維とからなるウ
エブを有するフェルトでなる耐熱性濾布に関し、特に、
機械的強度が高い耐熱性濾布に関する。
ス中の微細粉塵を捕集する耐熱性の濾布には、メタアラ
ミド繊維、ポリフェニレンサルファイト繊維、テフロン
繊維、ガラス繊維、またはそれらの混合繊維からなる織
物、あるいはフェルトが用いられる。このような耐熱性
濾布のうち、ガラス繊維を絡合させたフェルトは、優れ
た耐熱性および耐薬品性を有することが知られている。
さらに、このガラス繊維を用いた耐熱性濾布は、ガラス
繊維の単繊維径が数μmであり、従って、その表面積が
大きい。そのため、濾布に対する圧力損失を低く維持し
たまま、高温ガス中の微細粉塵を高い効率で捕集するこ
とが可能である。従って、このガラス繊維を用いた多く
の耐熱性濾布が実用化されている。
布は、機械的強度が低いために、濾布の単位面積当たり
の濾過流量を大きくすることができない。
な問題の解決を課題とするものであり、ガラス繊維が有
する優れた微細粉塵の捕集効率を維持したまま、引っ張
り強さのような機械的強度が高い耐熱性濾布を提供する
ことを目的とする。
基布の両面にポリベンザゾール繊維とガラス繊維とから
なるウエブを有し、そして基布とウエブとの間の繊維が
絡合したフェルトでなる、耐熱性濾布であり、そのこと
により上記目的が達成される。
る。
融点または分解点が270℃以上である耐熱性繊維から
製造される。この基布の材料となる耐熱性繊維の例とし
ては、メタアラミド繊維、ポリフェニレンサルファイト
繊維、ポリイミド繊維、ポリベンザゾール繊維などが挙
げられる。本発明に用いられる基布は、200g/m2
以下、好ましくは150g/m2以下、さらに好ましく
は70g/m2以下、最も好ましくは10〜70g/m2
の目付けを有する。一般の耐熱性濾布の基布はその強度
および寸法安定性の観点から70〜200g/m2の目
付けの布帛が用いられる。しかし、本発明の耐熱性濾布
は、ポリベンザゾール繊維とガラス繊維とからなるウエ
ブ(後述)の強度が高いことから、上記よりも低い目付
けの基布を用いることができ、その結果、濾過特性が向
上する。
は、ポリベンザゾール(PBZ)ポリマーでなる繊維で
ある。このようなポリベンザゾール(PBZ)ポリマー
には、ポリベンゾオキサゾール(PBO)、ポリベンゾ
チアゾール(PBT)などのホモポリマー、およびそれ
らの構成成分でなるランダム、シーケンシャル、または
ブロック共重合体ポリマーが挙げられる。
ンゾチアゾール、およびそれらの構成成分でなるランダ
ム、シーケンシャルあるいはブロックコポリマーは、例
えば、以下の文献に記載されている:Wolfeら、米国特
許第4,703,103号(1987年10月27日)、「液晶ポリマー
組成物、製造方法、および生成物」;米国特許第4,533,
692号(1985年8月6日)、「液晶ポリマー組成物、製
造方法、および生成物」;米国特許第4,533,724号(198
5年8月6日)、「液晶ポリ(2,6-ベンゾチアゾール)
組成物、製造方法、および生成物」;米国特許第4,533,
693号(1985年8月6日)、「液晶ポリマー組成物、製
造方法、および生成物」;Evers、米国特許第4,359,567
号(1982年11月16日)、「熱酸化的に安定して結合した
p-ベンゾビスオキサゾールおよびp-ベンゾビスチアゾー
ルポリマー」;Tsaiら、米国特許第4,578,432号(1986
年3月25日)、「ヘテロ環式ブロックコポリマーの製造
方法」。 PBZポリマーは、以下の構造式(a)〜
(h)の少なくとも1種を主構成単位とするホモポリマ
ーまたはコポリマーからなるライオトロピック液晶ポリ
マーである。
記構造式(a)〜(c)からなる群より選択される少な
くとも1種を主構成単位とすることが好ましい。
ーは、例えば、Wolfeら、米国特許第4,533,693号(1985
年8月6日)、Sybertら、米国特許第4,772,678号(198
8年9月20日)、Harris、米国特許第4,847,350号(1989
年7月11日)に記載される公知の方法を用いて合成され
る。
を溶解し得る非酸化性の酸を溶媒として、PBZポリマ
ーのドープを形成する。この非酸化性の酸溶媒の例に
は、ポリリン酸、メタンスルホン酸、高濃度の硫酸、ま
たはそれらの混合物が挙げられる。好適な溶媒は、ポリ
リン酸およびメタンスルホン酸であり、ポリリン酸が最
も好ましい。
リマーを含有する。このドープのポリマー濃度は、好ま
しくは、少なくとも10重量%であり、そして最も好ま
しくは、少なくとも14重量%である。しかし、このポ
リマーの濃度は、ポリマーの溶解性を高め、そしてドー
プ粘度を低下させるという取り扱いの容易さの点から、
通常、20重量%未満に調製される。このドープもま
た、米国特許第4,533,693号、第4,772,678号、および第
4,847,350号において公知である。さらに、Gregoryら、
米国特許第5,089,591号(1992年2月18日)には、PB
Zポリマーが、脱水性の酸溶媒中、比較的、高温および
高剪断条件下において、高い反応速度を有し、そして高
分子量化を可能とすることが記載されている。
えば、米国特許第5,385,702号(1995年1月31日)に記
載の方法)を用いてポリベンザゾールの繊維が製造され
る。得られたポリベンザゾールの単糸繊維は、さらに通
常の捲縮工程および切断工程が施され、ポリベンザゾー
ル繊維のステープルに加工される。
を大きくし濾過特性を向上させる点から、3μmから1
2μmの繊維径を有することが好ましい。
維を用いて、それらの繊維の混合物のカーディング、ま
たはそれぞれ単独の繊維から製造したウエブの積層を行
うことにより、目付け50g/m2〜500g/m2のポ
リベンザゾール繊維とガラス繊維とからなるウエブが製
造され得る。このようなポリベンザゾール繊維とガラス
繊維とからなるウエブのポリベンザゾール繊維の含有量
は、ウエブの全重量に対し、ウエブの強度を向上させる
点から、10%以上であることが好ましく、そしてガラ
ス繊維の濾過特性を低下させない点から50%以下であ
ることが好ましい。
ベンザゾール繊維とガラス繊維とからなるウエブが積層
される。次いで、これらのウエブと基布との間の繊維
を、例えば、通常のニードルパンチ法を用いて絡合させ
ることにより、フェルトが製造される。
目的から、必要に応じて上記フェルトの表面に、テフロ
ン(登録商標)の多孔質膜をラミネートするか、または
耐熱性樹脂をコーティングすることも推奨される。
にポリベンザゾール繊維とガラス繊維とからなるウエブ
を有するフェルトでなる、耐熱性濾布が得られる。
明する。しかし、これらは、本発明の範囲を制限するも
のではない。
gのシス−ポリベンゾオキサゾールを、14重量%溶解
させてドープを得た。次いで、このドープを、オリフィ
ス径が0.22mmの334個の孔数を有するノズルか
ら、160℃の温度下にて、単孔あたり0.122ml
/分の吐出量で、押し出した。押し出した繊維状ドープ
を、22cmのエアーギャップを通過させ、延伸し、約
22℃に調製された凝固浴を通過させて、走行速度約2
00m/分で5対以上のローラーを通して連続的に水洗
した。これを巻き取ることなく乾燥し、紡績用油剤を付
与し、そして巻き取り、単糸繊維を得た。得られた単糸
繊維は、1.5dであり、そしてその強度は42g/d
であった。次いで、この単糸繊維を30000デニール
のトウに合糸し、押し込み式クリンパで捲縮を付与し、
そしてロータリーカッターで切断して、繊維長44mm
のポリベンゾオキサゾール(PBO)繊維のステープル
を得た。
さ3μmおよび長さ30mmのガラス繊維70重量%
を、カーディング工程を経て、目付け200g/m2の
ウエブを製造した。このPBO繊維とガラス繊維とから
なるウエブを、20番手のメタアラミド紡績糸から作製
した目付け50g/m2の基布の両面に積層し、ニード
ルパンチによりフェルトを製造した。得られたフェルト
は、目付け540g/m2、厚み3mmであった。
994)の一般長繊維不織布試験方法に基づき、引っ張
り強さについて測定したところ、80kg/5cmの値
を得た。
く、実施例1と同様のガラス繊維のみから、目付け20
0g/m2のウエブを作製した。このウエブを、20番
手のメタアラミド紡績糸から作製した目付け50g/m
2の基布の両面に積層し、ニードルパンチによりフェル
トを製造した。得られたフェルトは、目付け530g/
m2、厚み3mmであった。
張り強さについて測定したところ、35kg/5cmの
値を得た。
熱性濾布が提供される。本発明の耐熱濾布を焼却場など
で発生する高温ガス中の微細粉塵の捕集に用いると、単
位面積当たりの濾過流量を大きくしても、該微細粉塵が
高い効率で捕集される。
Claims (2)
- 【請求項1】 耐熱性繊維の基布の両面にポリベンザゾ
ール繊維とガラス繊維とからなるウエブを有し、そして
該基布と該ウエブとの間の該繊維が絡合したフェルトで
なる、耐熱性濾布。 - 【請求項2】 前記ポリベンザゾール繊維が、該ポリベ
ンザゾール繊維とガラス繊維とからなるウエブの全重量
に対して10重量%以上50重量%以下の割合で存在す
る、請求項1に記載の耐熱性濾布。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11213295A JP3612689B2 (ja) | 1995-05-10 | 1995-05-10 | 耐熱性濾布 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11213295A JP3612689B2 (ja) | 1995-05-10 | 1995-05-10 | 耐熱性濾布 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH08299721A true JPH08299721A (ja) | 1996-11-19 |
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Family
ID=14579012
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11213295A Expired - Fee Related JP3612689B2 (ja) | 1995-05-10 | 1995-05-10 | 耐熱性濾布 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3612689B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0858838A1 (en) * | 1997-02-10 | 1998-08-19 | Scapa Group Plc | Phase separation media, e.g. papermachine clothing or filters |
JP2007136453A (ja) * | 2005-10-21 | 2007-06-07 | Morimura Kosan Kk | 繊維濾過膜体 |
JP2014023999A (ja) * | 2012-07-26 | 2014-02-06 | Nippon Muki Co Ltd | 袋状フィルタ、吹流し型フィルタ及び袋状フィルタ用濾材の作製方法 |
CN111514655A (zh) * | 2020-04-23 | 2020-08-11 | 浙江锐捷滤材科技有限公司 | 一种高效耐腐过滤材料的生产工艺 |
-
1995
- 1995-05-10 JP JP11213295A patent/JP3612689B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2007136453A (ja) * | 2005-10-21 | 2007-06-07 | Morimura Kosan Kk | 繊維濾過膜体 |
JP2014023999A (ja) * | 2012-07-26 | 2014-02-06 | Nippon Muki Co Ltd | 袋状フィルタ、吹流し型フィルタ及び袋状フィルタ用濾材の作製方法 |
CN111514655A (zh) * | 2020-04-23 | 2020-08-11 | 浙江锐捷滤材科技有限公司 | 一种高效耐腐过滤材料的生产工艺 |
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