JPH082996Y2 - 大電流用フィルムチップコンデンサ - Google Patents

大電流用フィルムチップコンデンサ

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JPH082996Y2
JPH082996Y2 JP6613090U JP6613090U JPH082996Y2 JP H082996 Y2 JPH082996 Y2 JP H082996Y2 JP 6613090 U JP6613090 U JP 6613090U JP 6613090 U JP6613090 U JP 6613090U JP H082996 Y2 JPH082996 Y2 JP H082996Y2
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JP
Japan
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capacitor element
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epoxy resin
capacitor
resin layer
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JP6613090U
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文昭 佐嶋
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Matsuo Electric Co Ltd
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Matsuo Electric Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、大電流用フイルムチップコンデンサの外
部電極と内部導電層との間の接続部の改良に関する。
〔従来の技術〕
従来のフイルムチップコンデンサは、誘電体フイルム
及び導電体薄層を巻回してコンデンサ素子を形成し、そ
のコンデンサ素子の巻回軸方向両端部に直接メタリコン
により外部電極を設けた構成となっている。すなわち、
コンデンサ素子の導電体薄層とそれぞれ対応する外部電
極との接続が、メタリコンによる外部電極形成によって
行われている。
また別に、フイルムコンデンサには、前記コンデンサ
素子の導電体薄層からリード線を引出して外部電極とし
たものもある。これはリード線樹脂被覆による外装によ
って保持されている。
〔考案が解決しようとする課題〕
従来のフイルムチップコンデンサは、メタリコンによ
る外部電極がコンデンサ素子から剥離し易い点に問題が
あり、特に大電流用のものにあっては導電体薄層と外部
電極との良好な接続状態が要求され、またリード線を有
するもののように合成樹脂被覆によって外部電極を保持
するようにすることは、外部電極が適切に露出していて
コンデンサ素子側と結合している状態を確保しなければ
ならないという点で必ずしも容易ではない。
この考案は、外部電極が剥離し難く、外部電極とコン
デンサ素子の導電体薄層との良好な接続状態が確保され
る大電流用に適した構成のフイルムチップコンデンサを
提供しようとするものである。
〔課題を解決するための手段〕
この考案は、誘電体フイルム及び導電体薄層を巻回し
たコンデンサ素子と、そのコンデンサ素子の両端面に形
成されたエポキシ樹脂層と、細長い薄板状に形成され上
記導電体薄層に各別に面接触するように一端が上記コン
デンサ素子内の巻回層間に位置せしめられ他端がコンデ
ンサ素子の端面から上記エポキシ樹脂層を通って互いに
反対方向に突出するように設けられた引出しリード片
と、その各引出しリード片を埋込むように上記エポキシ
樹脂層の外側端面にメタリコンにより形成された外部電
極とを具備することを特徴とする。
〔作用〕
この考案のフイルムチップコンデンサは、外部電極が
コンデンサ素子の両端面にそれぞれエポキシ樹脂層を設
けてそのエポキシ樹脂層にメタリコンにより形成されて
いるものであるから、コンデンサ素子の両端面に直接メ
タリコンにより外部電極を形成する場合よりも強力な結
合作用が得られる。そして外部電極とコンデンサ素子の
導電体薄層とは引出しリード片を介して電気的接続が確
保されている。また、エポキシ樹脂層の存在は、コンデ
ンサ素子の端面の封口、溶射金属の侵入防止、リード片
の抜け止め等の作用がある。
〔実施例〕
この考案の1実施例を第1図乃至第5図を用いて説明
する。図において、1はフイルムチップコンデンサであ
り、コンデンサ素子2、エポキシ樹脂層3、4、引出し
リード片5、6、外部電極7、8等からなる。
コンデンサ素子2は、第3図に示すように、テープ状
誘電体フイルム9、10のそれぞれの上面にテープ状金属
電極箔11、12を置いて重ね合わせ、一端から巻回して形
成される。そのとき引出しリード片5、6が図示のよう
にそれぞれ各別に挟み込まれる。巻回し終った状態で第
4図に示すようにコンデンサ素子2が形成されると共に
その両端面から引出しリード片5、6が突出した状態に
保持されている。この状態で必要に応じて外装として保
護フイルムを巻着しておくと、次工程の操作性がよくな
る。
エポキシ樹脂層3、4は、第4図の状態に形成された
コンデンサ素子2の両端面を完全に覆うような適当な厚
さで、第5図に示すように、引出しリード片5、6が突
出状態で残るように設ける。エポキシ樹脂は接着力が強
いから、コンデンサ素子2の端面に完全に接着した層と
なり、引出しリード片5、6に抜け止め作用が得られ、
誘電体フイルム9、12間の微小な隙間も封口される。
第5図の半成品13の両端に、メタリコンにより引出し
リード片5、6がそれぞれ埋設されるように必要に応じ
て突出したリード片5、6を折曲げて外部電極7、8を
形成してフイルムチップコンデンサ1が完成する。この
ときエポキシ樹脂層3、4の存在は誘電体フイルム9、
10間に溶射金属が侵入することを防止している。
このように構成されたフイルムチップコンデンサ1
は、外部電極7、8がエポキシ樹脂層3、4を介してコ
ンデンサ素子2の両端に強力に結合されており、電気的
には引出しリード片5、6を介して導電体薄層である金
属電極箔11、12に確実に接続されている。
〔考案の効果〕
この考案によれば、フイルムコンデンサ素子の端面に
エポキシ樹脂層を介してメタリコンによる外部電極を形
成すると共にコンデンサ素子の導電体薄層とを引出しリ
ード片を介して接続した構成であるから、外部電極が剥
離し難く、コンデンサ素子の導電体薄層との電気的接続
を確保され、大電流用に適したフイルムチップコンデン
サを提供できる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の1実施例の斜視図、第2図は第1図
の長手方向に沿って縦断面図、第3図乃至第5図はそれ
ぞれこの考案の実施例のコンデンサの製造過程を示す斜
視図で、第3図はコンデンサ素子を巻回形成する途中の
状態、第4図は引出しリード片を保持したコンデンサ素
子、第5図はエポキシ樹脂層を形成した状態である。 1……フイルムチップコンデンサ、2……コンデンサ素
子、3、4……エポキシ樹脂層、5、6……引出しリー
ド片、7、8……外部電極、9、10……誘電体フイル
ム、11、12……金属電極箔(導電体薄層)。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】誘電体フイルム及び導電体薄層を巻回した
    コンデンサ素子と、そのコンデンサ素子の両端面に形成
    されたエポキシ樹脂層と、細長い薄板状に形成され上記
    導電体薄層に各別に面接触するように一端が上記コンデ
    ンサ素子内の巻回層間に位置せしめられ他端がコンデン
    サ素子の端面から上記エポキシ樹脂層を通って互いに反
    対方向に突出するように設けられた引出しリード片と、
    その各引出しリード片を埋込むように上記エポキシ樹脂
    層の外側端面にメタリコンにより形成された外部電極と
    を具備することを特徴とする大電流用フイルムチップコ
    ンデンサ。
JP6613090U 1990-06-22 1990-06-22 大電流用フィルムチップコンデンサ Expired - Lifetime JPH082996Y2 (ja)

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JPH0425224U JPH0425224U (ja) 1992-02-28
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