JPH08299292A - 健康状態解析装置 - Google Patents

健康状態解析装置

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JPH08299292A
JPH08299292A JP11499695A JP11499695A JPH08299292A JP H08299292 A JPH08299292 A JP H08299292A JP 11499695 A JP11499695 A JP 11499695A JP 11499695 A JP11499695 A JP 11499695A JP H08299292 A JPH08299292 A JP H08299292A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 脈波の挙動から、被験者の健康状態に関連す
る様々な情報を客観的な形態で被験者へ提示できる健康
状態解析装置を提供する。 【構成】 脈波検出部4は被験者の橈骨動脈部の脈波を
測定する。測定された脈波はA/D変換器5でデジタル
信号へ変換され、CPU1へ送出される。CPU1は所
定時間間隔で脈波を取り込み、LF、HF、LF/H
F、RR50、脈拍数を算出してデータメモリ6へ格納
する。その後、被験者が操作部8からこれら情報の表示
を指示すると、CPU1はデータメモリ6から過去所定
日数分の情報を読み出して移動平均を算出する。そし
て、移動平均の値と現在の値とを表示制御回路10へ送
出する。これにより、ディスプレイ9上に移動平均など
がグラフ化されて表示される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、生体から得られる脈波
を解析して生体の状態を表示する健康状態解析装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】ストレスの多くなった現在、突然死、過
労死などの問題がクローズアップされてきており、健康
状態を手軽に診断することができる手段が望まれてい
る。このような背景から、最近は、アーユルヴェーダや
中国の寸関尺法などの、いわゆる賢者の脈診が注目を浴
びている。この種の脈診によれば、賢者が被験者の脈を
看るだけで該被験者の健康状態を詳細に診断することが
できる。しかし、賢者に頼らずとも、器械の使用により
被験者自らの脈診と同様の診断を行うことが可能であれ
ば、極めて有用であると言える。さらに、被験者が常日
頃自分の健康状態を把握できれば、病状が悪化しない早
期の段階で医師の診断を受けることも可能となる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】以上のような観点か
ら、脈波を解析することによって該脈波に含まれる生体
の情報を抽出する装置が切望され、また、かかる装置の
実現が検討されている。本発明者は、このような要望に
応える装置を実現すべく、脈波と生体の状態との関係の
究明を行ってきた。この検討により、脈波の波形の時間
的な変動が人体の内的状態と密接に関連していることが
認められた。この相関関係を客観的に捉えることができ
れば、被験者の病状等の診断を客観化・容易化する一助
となる。本発明は上記の点に鑑みてなされたものであ
り、その目的は、脈波の挙動を解析することにより、被
験者に対して健康状態に関連する様々な情報を提示する
ことが可能な健康状態解析装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
めに、請求項1記載の発明は、生体から脈波を検出する
検出手段と、前記脈波から得られる生体の状態を記憶す
る記憶手段と、所定の時間帯において前記脈波を取り込
み、該脈波から生体の状態を抽出して前記記憶手段へ格
納する第1の解析手段と、使用者からの指示を契機とし
て、前記記憶手段から生体の状態を取り出し、所定の演
算を施して演算結果を出力する演算手段と、前記使用者
からの指示を契機として前記脈波を取り込み、該指示時
点における生体の状態を該脈波から抽出する第2の解析
手段と、前記演算結果および前記指示時点における生体
の状態に基づいて、表示装置上への表示を制御する表示
制御手段とから構成したものである。
【0005】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の発明において、前記演算手段は、過去所定日数にお
いて前記使用者の指示があった時点と同時刻に測定され
た生体の状態について移動平均を算出し、前記表示制御
手段は、前記移動平均と前記指示時点における生体の状
態とを前記表示装置上に並べて表示させることを特徴と
している。
【0006】また、請求項3記載の発明は、請求項1記
載の発明において、前記演算手段は過去所定日数におけ
る生体の状態をそのまま出力し、前記表示制御手段は該
所定日数における生体の状態の推移を前記表示装置上に
表示させることを特徴としている。
【0007】また、請求項4記載の発明は、生体から脈
波を検出する検出手段と、前記脈波から得られる生体の
状態を記憶する記憶手段と、所定の時間帯において前記
脈波を取り込み、該脈波から生体の状態を抽出して前記
記憶手段へ格納する第1の解析手段と、使用者からの指
示を契機として、前記記憶手段から過去所定日数分の生
体の状態を取り出し、該過去所定日数の生体の状態の中
から最大値(若しくは最小値)を求めて出力する演算手
段と、前記使用者からの指示を契機として前記脈波を取
り込み、該指示時点における生体の状態を該脈波から抽
出する第2の解析手段と、前記指示時点における生体の
状態と前記最大値(若しくは前記最小値)との比較を行
って、該生体の状態が該最大値よりも大(若しくは該最
小値よりも小)である場合には、異常がある旨の告知を
行う告知制御手段とから構成したものである。
【0008】また、請求項5記載の発明は、請求項4記
載の発明において、前記演算手段は、前記生体の状態の
最大値(若しくは最小値)を、昼の時間帯と夜の時間帯
について別々に算出し、前記告知制御手段は、現在の時
刻が前記時間帯のいずれに属するかを調べて、該最大値
(若しくは最小値)のいずれかを選択して、前記指示時
点における生体の状態との比較を行うことを特徴として
いる。
【0009】また、請求項6記載の発明は、生体から脈
波を検出する検出手段と、前記脈波から得られる生体の
状態および使用者の体に取り付けられた加速度センサの
測定値とを記憶する記憶手段と、所定の時間帯において
前記脈波を取り込んで該脈波から生体の状態を抽出する
と共に、前記加速度センサの測定値を取り込んで、該生
体の状態と一緒に前記記憶手段へ格納する第1の解析手
段と、前記使用者からの指示を契機として、前記加速度
センサの現在値を取り込み、前記記憶手段に記憶されて
いる加速度センサの測定値の中から、該現在値に最も近
い測定値を選択して、該選択された測定値と一緒に前記
記憶手段へ格納された生体の状態を読み出して、該生体
の状態を出力する演算手段と、前記使用者からの指示を
契機として前記脈波を取り込み、該指示時点における生
体の状態を該脈波から抽出する第2の解析手段と、前記
演算手段が出力した生体の状態と、前記指示時点におけ
る生体の状態とを表示装置上へ表示させる表示制御手段
とから構成したものである。
【0010】また、請求項7記載の発明は、請求項1な
いし6のいずれかの項記載の発明において、前記第1又
は第2の解析手段は、隣接する脈波の時間間隔を算出
し、該時間間隔の変動に対してスペクトル分析を行い、
該分析により得られたスペクトル成分の振幅値を前記生
体の状態として抽出することを特徴している。また、請
求項8記載の発明は、請求項1ないし6のいずれかの項
記載の発明において、前記第1又は第2の解析手段は、
隣接する脈波の時間間隔を算出し、該時間間隔の変動に
対してスペクトル分析を行い、該分析により得られた低
周波のスペクトル成分の振幅と高周波のスペクトル成分
の振幅の比を求め、前記生体の状態として抽出すること
を特徴としている。
【0011】また、請求項9記載の発明は、請求項1な
いし6のいずれかの項記載の発明において、前記第1又
は第2の解析手段は、隣接する脈波の時間間隔を算出し
て、連続する該時間間隔の変動量が所定時間を越える個
数を前記生体の状態として抽出することを特徴としてい
る。また、請求項10記載の発明は、請求項1ないし6
のいずれかの項記載の発明において、前記第1又は第2
の解析手段は、脈波の取り込み時間内に検出された脈波
の数を脈拍数へ換算し、前記生体の状態として抽出する
ことを特徴としている。
【0012】また、請求項11記載の発明は、請求項1
ないし10のいずれかの項記載の発明において、前記記
憶手段、前記第1及び第2の解析手段、前記演算手段、
前記表示制御手段若しくは告知制御手段を前記使用者が
装着する腕時計の本体内部へ組み込み、前記検出手段を
該腕時計のバンドに取り付けたことを特徴としている。
【0013】また、請求項12記載の発明は、請求項1
ないし11のいずれかの項記載の発明において、前記脈
波は、前記使用者の橈骨動脈部の脈波であることを特徴
としている。また、請求項13記載の発明は、請求項1
ないし12のいずれかの項記載の発明において、前記検
出手段は、脈圧を測定することにより前記脈波の検出を
行うことを特徴としている。また、請求項14記載の発
明は、請求項1ないし12のいずれかの項記載の発明に
おいて、前記検出手段は、皮膚下の血管に光を照射し
て、該血管によって反射された反射光を受光することに
より前記脈波の検出を行うことを特徴としている。
【0014】また、請求項15記載の発明は、請求項1
ないし10のいずれかの項記載の発明において、前記記
憶手段、前記第1及び第2の解析手段、前記演算手段、
前記表示制御手段若しくは告知制御手段を内蔵したケー
スを有し、該ケースはネックレスの鎖に取り付けられ、
前記検出手段は、前記ネックレスの鎖へ取り付けられ、
皮膚下の血管に対して光を照射する発光素子と、前記光
が該皮膚下の血管によって反射された反射光を受光する
光センサとからなる光電式脈波センサであることを特徴
としている。
【0015】また、請求項16記載の発明は、請求項1
ないし10のいずれかの項記載の発明において、前記記
憶手段、前記第1及び第2の解析手段、前記演算手段、
前記表示制御手段若しくは告知制御手段ならびに光源を
内蔵したケースであって、その一側面には、液晶パネル
と、該液晶パネルを介して該光源から発射された光を眼
鏡のレンズ上に投射する鏡とが取り付けられたケースを
有し、該ケースは前記眼鏡のフレームの蔓に取り付けら
れ、前記検出手段は、皮膚下の血管に対して光を照射す
る発光素子と、前記光が該皮膚下の血管によって反射さ
れた反射光を受光する光センサとからなる光電式脈波セ
ンサであることを特徴としている。
【0016】
【作用】請求項1記載の発明によれば、生体から脈波を
検出して所定の時間帯にこれを取り込み、該脈波から生
体の状態を抽出して記憶手段へ格納する。その後、使用
者からの指示を契機に、生体の状態を取り出して所定の
演算を施すと共に、この時点での脈波を取り込んで該脈
波から生体の状態を抽出し、該生体の状態と上記の演算
結果に基づいた表示を行う。また、請求項2記載の発明
によれば、過去所定日数において、使用者の指示があっ
た時点と同時刻に測定された生体の状態につき移動平均
を算出し、現時点における生体の状態と並べて表示装置
上に表示する。また、請求項3記載の発明によれば、過
去所定日数における生体の状態をもとに、生体の状態の
推移を表示装置上に表示する。
【0017】また、請求項4記載の発明によれば、生体
から脈波を検出して所定の時間帯にこれを取り込み、該
脈波から生体の状態を抽出して記憶手段へ格納する。そ
の後、使用者からの指示を契機として過去所定日数分の
生体の状態を取り出し、これら生体の状態の中から最大
値(若しくは最小値)を求め、さらにこの指示時点での
脈波を取り込んで該脈波から生体の状態を抽出し、該指
示時点における生体の状態が該最大値よりも大(若しく
は該最小値よりも小)である場合には、異常がある旨の
告知を行う。また、請求項5記載の発明によれば、上記
の生体の状態の最大値(若しくは最小値)を、昼の時間
帯と夜の時間帯について別々に算出するようにして、現
在の時刻がいずれ時間帯に属するかによって最大値(若
しくは最小値)を選択する。
【0018】また、請求項6記載の発明によれば、所定
の時間帯において脈波を取り込んで生体の状態を抽出
し、同時に、使用者の体に取り付けられた加速度センサ
の測定値を取り込んで、これらを一緒に記憶手段へ格納
する。その後、使用者からの指示を契機として、加速度
センサの現在値を取り込み、記憶されている加速度セン
サの測定値の中から現在値に最も近い測定値を選択し
て、これと対になる生体の状態を記憶手段から読み出
す。この時同時に、脈波を取り込んで生体の状態を抽出
する。そして、記憶手段から読み出した生体の状態と、
指示時点で取り込んだ生体の状態とを表示装置上へ表示
させる。
【0019】また、請求項7記載の発明によれば、隣接
する脈波の時間間隔を算出し、該時間間隔の変動に対し
てスペクトル分析を行って、得られたスペクトル成分の
振幅値を生体の状態とする。また、請求項8記載の発明
によれば、隣接する脈波の時間間隔を算出し、該時間間
隔の変動に対してスペクトル分析を行って、該分析によ
り得られた低周波のスペクトル成分の振幅と高周波のス
ペクトル成分の振幅の比を求め、これを生体の状態とす
る。
【0020】また、請求項9記載の発明によれば、隣接
する脈波の時間間隔を算出して、連続する該時間間隔の
変動量が所定時間を越える個数を生体の状態とする。ま
た、請求項10記載の発明によれば、脈波の取り込み時
間内に検出された脈波の数を脈拍数へ換算してこれを生
体の状態とする。また、請求項11記載の発明によれ
ば、検出手段以外の手段を使用者が装着する腕時計の本
体内部へ組み込み、検出手段を該腕時計のバンドに取り
付ける。また、請求項15記載の発明によれば、検出手
段以外の手段を使用者が装着するネックレスの本体内部
へ組み込み、検出手段を該ネックレスの鎖に取り付け
て、発光素子から皮膚下の血管へ光を照射して、該血管
からの反射光を光センサで受光して脈波を測定する。ま
た、請求項16記載の発明によれば、検出手段以外の手
段を眼鏡の蔓に取り付けられたケースへ組み込み、検出
手段を該眼鏡の蔓に接続する。そして、発光素子から皮
膚下の血管へ光を照射して、該血管からの反射光を光セ
ンサで受光して脈波を測定し、また、液晶パネルを介し
て光源からの光を鏡で反射させて、眼鏡のレンズ上に生
体の状態を表示させる。
【0021】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の一実施例につ
いて説明する。 §1.第1実施例 [実施例の概要]人間の状態が一日を周期とした規則的
なリズムに従って興奮、鎮静のサイクルを繰り返してい
ることは良く知られている。このリズムを体外から把握
するための手段の一つに脈波が挙げられる。脈波は侵襲
的または無侵襲的な手法で測定される。無侵襲的に脈波
を得る方法としては、心臓からの血液の拍出に伴う血管
の側圧変化を求めるもの、血管内の血液容量の変化を求
めるものなどがある。また、脈波の具体的な検出手段と
しては、一般的に用いられる圧力センサのほか、可視光
・近赤外線など光によるもの、可聴音・超音波など音に
よるもの、電磁波によるものなども考えられている。
【0022】本実施例では、腕時計に装着された圧力セ
ンサを橈骨動脈部へ押し当てることで脈波を測定してお
り、この脈波から得られる幾つかの測定量を健康状態の
指標としている。詳細は後述するが、これら測定量の具
体例として、LF、HF、RR50、脈拍が挙げられ
る。本実施例では、これらの情報を一定の時間ごとに毎
日採取することとしている。そして、過去数日間におけ
る測定量の移動平均、現時点の測定値などを腕時計へ表
示して、被験者が表示結果から自分の健康状態を把握す
ることができる。また、これら測定量の推移を表示する
ことにより、最近の健康状態の変化に関しても知ること
ができる。
【0023】ところで、上述した情報のうち、LF、H
F、RR50の3つはいわば脈波の「ゆらぎ」に関する
情報である。以下、これらの情報について説明する。な
お、脈拍に関しては特に説明を要しないと思われる。 A.LFおよびHF 心電図において、ある心拍のR波と次の心拍のR波との
時間間隔はRR間隔と呼ばれている。このRR間隔は人
体における自律神経機能の指標となる数値である。図2
は、心電図における心拍と、これら心拍の波形から得ら
れるRR間隔を図示したものである。同図からもわかる
が、心電図の測定結果の解析によれば、RR間隔が時間
の推移とともに変動することが知られている。
【0024】一方、橈骨動脈部などで測定される血圧の
変動は、収縮期血圧および拡張期血圧の一拍毎の変動と
して定義され、心電図におけるRR間隔の変動と対応し
ている。図3は、心電図と血圧との関係を示したもので
ある。この図からわかるように、一拍毎の収縮期および
拡張期の血圧は、各RR間隔における動脈圧の最大値、
および該最大値の直前に見られる極小値として測定され
る。
【0025】これら心拍変動ないしは血圧変動のスペク
トル分析を行うことにより、これらの変動が複数の周波
数の波から構成されていることがわかる。これらは以下
に示す3種類の変動成分に区分される。 ・呼吸に一致した変動であるHF(High Frequency)成
分 ・10秒前後の周期で変動するLF(Low Frequency)
成分 ・測定限界よりも低い周波数で変動するトレンド(Tren
d)
【0026】測定した脈波の各々について、隣接する脈
波と脈波の間のRR間隔を求めて、得られたRR間隔の
離散値を適当な方法(たとえば3次のスプライン補間)
により補間する(図2を参照)。そして、補間後の曲線
にFFT(高速フーリエ変換)処理を施してスペクトル
分析を行うことで、上記の変動成分を周波数軸上のピー
クとして取り出すことが可能となる。図4(a)は、測
定した脈波のRR間隔の変動波形、および該変動波形を
上記3つの周波数成分に分解した場合の各変動成分の波
形を示している。また図4(b)は、同図(a)に示し
たRR間隔の変動波形に対するスペクトル分析の結果で
ある。この図からわかるように、0.07Hz付近、
0.25Hz付近の2つの周波数においてピークが見ら
れる。前者がLF成分であり後者がHF成分である。な
お、トレンドの成分は測定限界以下であるため図からは
読み取れない。
【0027】LF成分は交感神経の緊張度の度合いを表
しており、本成分の振幅が大きいほど緊張度が増してい
ることとなる。一方、HF成分は副交感神経の緊張度の
度合いを表しており、本成分の振幅が大きいほどリラッ
クスしていることを意味する。LF成分およびHF成分
の振幅値には個人差があるので、このことを考慮した場
合、LF成分とHF成分の振幅比である「LF/HF」
が、被験者の緊張度の推定に有用である。上述したLF
成分とHF成分の特質から、「LF/HF」の値が大き
いほど緊張の度合いが高く、「LF/HF」の値が小さ
いほど緊張の度合いは低くリラックスしていることとな
る。
【0028】B.RR50 RR50とは、所定時間の脈波の測定において、連続す
る2心拍のRR間隔の絶対値が50ミリ秒以上変動した
個数で定義される。RR50の値が大きいほど被験者は
鎮静状態にあり、一方、RR50の値が小さいほど興奮
状態にあることが解明されている。
【0029】[実施例の構成]図1は、本実施例による
健康状態解析装置の構成を示すブロック図である。この
装置の使用者(被験者)は図5に示す腕時計20を装着
しており、本装置はこの腕時計20に組み込まれてい
る。図1において、CPU(中央処理装置)1は健康状
態解析装置内の各回路を制御する中枢部であって、その
機能に関しては、後述する動作の項にて説明する。ま
た、ROM(リードオンリーメモリ)2にはCPU1の
ための制御プログラムや制御データ等が格納されてい
る。また、一時記憶メモリ3はRAM(ランダムアクセ
スメモリ)の一種であって、CPU1が演算を行う際の
作業領域として使われる。
【0030】脈波検出部4は、使用者の橈骨動脈部にお
ける脈波を常時測定しており、測定結果をアナログ信号
で出力する。A/D(アナログ/デジタル)変換器5
は、このアナログ信号を量子化してデジタル信号へ変換
して出力する。また、データメモリ6はバッテリバック
アップされたRAM等で構成される不揮発性メモリであ
って、CPU1がA/D変換器5から取り込んだ脈波の
データ、過去所定日数分のLF、HF、「LF/H
F」、RR50、脈拍数などが格納される。
【0031】時計回路7は腕時計20へ表示するための
時刻を生成するほか、CPU1に対して割り込みを行う
ための機構を有する。すなわち、CPU1の指定に応じ
て、特定の時刻を検出するか、あるいは、所定時間を経
過した時点でCPU1へ割り込み信号を送出する。操作
部8には腕時計20に設けられた各種ボタン(詳細は後
述)が接続されており、これらのボタンが押下されたこ
とを検出して当該ボタンの種類を出力する。また、ディ
スプレイ9は腕時計20に設けられた各種表示部(詳細
は後述)に相当する表示装置である。また、表示制御回
路10はCPU1が作成した表示情報を受け取って、該
表示情報からディスプレイ9へ送出するための表示デー
タを組み立てる。
【0032】一方、図5に示した腕時計20は、普通の
時計として使用する「通常使用モード」、脈波の解析結
果の表示を行う「解析モード」の2つのモードを有する
時計である。また、符号21は腕時計の本体であって、
上面部には時刻表示部22および図形表示部23が設け
られている。また、右側面部には時刻合わせボタン2
4、モード切替ボタン25、表示切替ボタン26が取り
付けられている。
【0033】時刻表示部22にはCPU1から送出され
た現在時刻が常時表示される。また図形表示部23に
は、通常使用モードでは日付、曜日などが表示され、解
析モードでは脈波の解析結果がグラフ表示される。ま
た、時刻合わせボタン24は、いわゆる竜頭であって、
時刻調整やアラーム設定等に使用する。モード切替ボタ
ン25は通常使用モードと解析モードとの間の切り替え
を行うためのボタンであって、このボタンを押す度に通
常使用モードと解析モードとが切り替わるようになって
いる。なお、電源投入時は通常使用モードに初期化され
る。
【0034】表示切替ボタン26は、解析モードにおい
て図形表示部23上の表示内容を切り替えるために使用
する。図形表示部23には、以下に示す脈波の解析結果
の何れか一つをグラフ化して表示することができる。 「LF/HF」の移動平均および現在値 LFおよびHFの移動平均ならびに現在値 RR50の移動平均および現在値 脈拍数の移動平均および現在値 過去所定期間における「LF/HF」の推移 過去所定期間におけるLFおよびHF 過去所定期間におけるRR50の推移 過去所定期間における脈拍数の推移
【0035】表示切替ボタン26を押す度に、上記〜
の解析結果が順番に図形表示部23へ表示される。ま
た、のグラフを表示している場合に表示切替ボタン2
6を一回だけ押下すると、再びのグラフが表示される
ようになっている。なお、本実施例では、移動平均の値
は過去一週間分の測定量をもとに算出しており、〜
の所定期間についても一週間としている。
【0036】また、27は圧力センサ、28は取り付け
具であって、実際にはこの2つから図1に示す脈波検出
部4が構成されている。圧力センサ27は取り付け具2
8の表面に取り付けられており、取り付け具28は時計
バンド29に摺動自在に取り付けられている。腕時計2
0を手首に装着することで、圧力センサ27が適度な圧
力で橈骨動脈部へ押し当てられるようになっている。こ
こで、圧力センサ27は歪ゲージ等によって構成されて
おり、圧力センサ27両端に設けられた端子(図示略)
から橈骨動脈波形を表す脈波信号がアナログ量で得られ
る。この脈波信号は、時計バンド29内に埋め込まれた
信号線(図示略)を介して図1のA/D変換器5へ送出
される。
【0037】[実施例の動作]次に、上記構成による健
康状態解析装置の動作を説明する。脈波の測定を所定時
間(一例として2時間)間隔で実施するために、電源投
入等を契機として、CPU1は、たとえば「午前0時か
ら2時間置き」に割り込み信号を発生するよう時計回路
7へ指示する。
【0038】(1)脈波の測定と解析 A.脈波の波形の取り込み たとえば、午後2時に時計回路7がCPU1へ割り込み
信号を発生すると、CPU1は脈波の取り込み処理を所
定時間(一例としては30秒間)だけ実施する。そこ
で、まずCPU1は時計回路7に対して30秒間の時間
監視を指示する。ところで、脈波検出部4は使用者の橈
骨動脈部の脈波を常時測定しており、この測定結果がA
/D変換器5でデジタル信号に変換され出力されてい
る。CPU1はこのデジタル信号を読み取って、時計回
路7から読みだした現在時刻(午後2時)とともにデー
タメモリ6へ格納する。CPU1はこの取り込み処理を
繰り返すが、その後、30秒が経過して時計回路7から
割り込み信号が送出されると処理を停止する。以上の処
理によって、30秒間にわたる脈波の波形がデータメモ
リ6へ蓄積される。
【0039】B.脈波の波形の解析 次に、CPU1はデータメモリ6に蓄積された脈波の波
形を解析して、LF、HF、「LF/HF」、RR5
0、脈拍数を算出する。 a.RR間隔の計算 CPU1は脈波の波形から極大点を抽出する。そのため
に、まずCPU1は脈波の波形に対して時間微分をと
る。次に、時間微分値がゼロの時刻を求めて波形が極点
をとる時刻をすべて求める。続いて、各時刻の極点が極
大・極小のいずれであるのかを、該極点の近傍の波形の
傾斜(すなわち時間微分値)から決定する。たとえば、
ある極点に対して、該極点よりも以前の所定時間分につ
き波形の傾斜の移動平均を算出する。この移動平均が正
であれば該極点は極大であり、負であれば極小であるこ
とがわかる。
【0040】次に、CPU1は抽出した極大点の各々に
ついて該極大点の直前に存在する極小点を求める。そし
て、極大点および極小点における脈波の振幅をデータメ
モリ6から読み出して両者の振幅差を求める。この差が
所定値以上であれば、該極大点の時刻を脈波のピークと
する。そして、上記測定期間内で得られた全ての脈波の
波形に対してこのピークの検出処理を行う。その後、隣
接する2つのピークの時刻をもとに、両者の時間間隔
(RR間隔に相当する)を計算する。
【0041】b.LF、HF、「LF/HF」の計算 上記で得られたRR間隔の値は時間軸上で離散的である
ため、隣接するRR間隔の間を適当な補間方法により補
間して、図4(a)に示すごとき曲線を得る。次に、補
間後の曲線に対してFFT(高速フーリエ変換)処理を
施すと、図4(b)に示すようなスペクトルが得られ
る。そこで、脈波の波形に対して実施した場合と同様の
極大判別処理を適用して、このスペクトルにおける極大
値と該極大値に対応する周波数を求める。そして、低い
周波数領域で得られた極大値をLF成分、高い周波数で
得られた極大値をHF成分とし、各成分の振幅を求めて
両者の振幅比「LF/HF」を計算する。
【0042】c.RR50の計算 次に、CPU1は、上記で得られたRR間隔をもとにし
て隣接するRR間隔の時間差を順次求め、その各々につ
き該時間差が50ミリ秒を越えるかどうかを調べる。そ
して、これに該当する個数を数えてRR50とする。 d.脈拍数の計算 次に、CPU1は、一回の測定期間中に観測された脈波
のピーク数を脈拍の数として、これを1分間における脈
拍数へ換算する。 e.データメモリ6への格納 最後に、LFの振幅、HFの振幅、「LF/HF」、R
R50、脈拍数の各値を、脈波の測定時刻(午後2時)
と一緒にデータメモリ6へ格納する。
【0043】(2)測定結果の表示 使用者が腕時計20のモード切替ボタン25を押下する
と、通常使用モードから解析モードに切り替わる。モー
ド切替ボタン25押下の通知を操作部8から受信して、
CPU1は表示制御回路10へ図形表示部23の消去を
指示する。これにより、図形表示部23上の日付、曜日
の表示がクリアされる。
【0044】A.生体の状態の現在値の採取 次いで、CPU1は、上述した「(1)脈波の測定と解
析」の処理と同様の手順に基づいて脈波の測定ならびに
生体の状態の解析を行う。すなわち、30秒間だけ脈波
の波形をデータメモリ6へ取り込み、取り込んだ脈波の
波形を解析して、「現時点」におけるLF、HF、「L
F/HF」、RR50、脈拍数の値を算出する。そし
て、これらの値を(例えば)一時記憶メモリ3へ格納す
る。
【0045】B.補間処理 次に、CPU1は時計回路7から現在時刻を取得して、
該時刻の前後の脈波測定時刻を求める。上述したよう
に、脈波の測定時刻は毎日午前0時から2時間置きとし
たので、たとえば現在時刻が午後1時30分であると、
前後の脈波測定時刻は正午および午後2時丁度となる。
次に、たとえば過去一週間の各日につき、正午および午
後2時に測定したLF、HF、LF/HF、RR50、
脈拍数の値をデータメモリ6から読み出す。そして、L
F、HF、...の各々について、正午および午後2時
の値を補間することにより現時点における値を推定す
る。そして、CPU1はLF、HF、...の各々につ
き一週間分の平均値を求める。なお、補間の方法によっ
ては直前・直後の時刻よりも広範囲にわたる情報が必要
となるが、そのような場合は必要とする情報を適宜デー
タメモリ6から読み出して補間を行う。
【0046】C.グラフ表示 まずは、「LF/HF」の移動平均の値と現時点(午後
1時30分)における「LF/HF」の現在値から、図
6に示すような棒グラフを作成する。このグラフの表示
情報を表示制御回路10へ送出すると、過去一週間にお
ける「LF/HF」の平均値および現在値がディスプレ
イ9の図形表示部23へ表示される(1画面目)。この
後、使用者が表示切替ボタン26を押下する度に、CP
U1は以下に述べるグラフに対する表示情報を作成し
て、順に図形表示部23へ表示させる。
【0047】・1回目の押下(2画面目) 図7に示すように、LFの過去一週間の平均値と現在
値、およびHFの過去一週間の平均値と現在値が棒グラ
フで表示される。 ・2回目の押下(3画面目) 図8に示すように、RR50の過去一週間の平均値と現
在値が棒グラフで表示される。
【0048】・3回目の押下(4画面目) 図9に示すように、脈拍数の過去一週間の平均値と現在
値が棒グラフで表示される。 ・4回目の押下(5画面目) 過去一週間分の「LF/HF」の値をもとにして、図1
0に示す折れ線グラフを表示する。 ・5回目の押下(6画面目) 過去一週間分のLFおよびHFの値をもとにして、図1
1に示す2つの折れ線グラフを表示する。
【0049】・6回目の押下(7画面目) 過去一週間分のRR50の値をもとにして、図10と同
様の形式の折れ線グラフを表示する。なお、「LF/H
F」の代わりに「RR50」が表示される。 ・7回目の押下(8画面目) 過去一週間分の脈拍数の値をもとにして、図10と同様
の形式の折れ線グラフを表示する。なお、「LF/H
F」の代わりに「脈拍数」が表示される。
【0050】・8回目の押下(9画面目) 図6に示す最初の棒グラフが再び表示される。以後、表
示切替ボタン26を押下すると8画面毎に同じグラフが
表示される。その後に、使用者が再度モード切替ボタン
25を押下すると、通常使用モードへ切り替わる。する
と、CPU1は表示制御回路10へ図形表示部23の消
去を指示し、次いで、日付と曜日を求め直して、これら
を図形表示部23へ表示させる。なお、解析モードにて
モード切替ボタン25が押下された場合には、上記のグ
ラフ表示は中断され、通常使用モードへ移行して日付、
曜日の表示がなされる。
【0051】以上のように、本実施例によれば、日常身
に付ける腕時計へ健康状態解析装置を組み込む構成とし
たため、被験者はいつでも手軽に健康状態を確認するこ
とができる。従って、被験者が定期あるいは不定期にチ
ェックを行って、状態に変化が見られる場合には医者等
の専門機関へ相談するという習慣を身につけることによ
り、効率的な健康管理を行うことができる。
【0052】§2.第2実施例 [実施例の概要]本実施例に係る健康状態解析装置は、
被験者の橈骨動脈部の脈波の代わりに、指尖容積脈波を
用いて解析を行うものである。指尖容積脈波は、無侵襲
的に測定できる末梢循環系における血流脈波であり、末
梢循環の状態、血中酸素濃度、さらに身体の疲労や緊張
状態を評価する方法として利用されている。
【0053】末梢循環系においては、動脈系の末端は細
動脈が網状の毛細血管に分岐した後、再び集合して細静
脈となっており、毛細血管の総断面積は著しく大きい。
この部分の真正毛細血管の虚脱状態が自律神経系の興奮
や、低温環境などにより起こることから、この部分の状
態を測定することで生体内の情報を得ることができると
考えられる。
【0054】[実施例の構成]本実施例による健康状態
解析装置の機能部分は、第1実施例(図1参照)のもの
と全く同じである。しかし、上述したように、本実施例
における脈波の検出手法は第1実施例とは異なるもので
ある。これにより、使用者が装着する腕時計の構造が、
第1実施例の場合(図5参照)と異なったものとなる。
すなわち、第1実施例と本実施例とでは、図1における
脈波検出部4の構成・構造に相違が見られる。
【0055】図12は、本実施例に係る健康状態解析装
置の機械的構成を示している。この図において、符号1
20は腕時計の本体であり、LCD(液晶)表示部12
1、指当て部122、時刻合わせボタン123、解析モ
ードボタン124、表示切替ボタン127が設けられて
いる。LCD表示部121は、時刻表示部121aと図
形表示部121bとから成る。このLCD表示部121
は、図1におけるディスプレイ9に相当する。
【0056】時刻表示部121aには、通常使用モード
時および解析モード時の両方において現在時刻が表示さ
れる。つまり、解析モードにおいても時刻表示は継続さ
れるので、使用者は解析中も現在の時刻を知ることがで
きる。一方、図形表示部121bには、通常使用モード
時において日付および曜日の情報が表示され、解析モー
ド時において測定および解析用のメッセージや情報が表
示される。また、指当て部122には、使用者が腕時計
を装着していない側の手の(例えば)第二指の指尖部を
押し当てる。また、時刻合わせボタン123は、腕時計
の時刻、その他の設定動作に、また、解析モードボタン
124は、脈波解析機能の開始/終了の設定動作に使用
されるボタンである。また、表示切替ボタン127は、
第1実施例における表示切替ボタン26と同様の役割を
果たし、解析モードにおいて図形表示部121b上の表
示内容を切り替える。
【0057】他方、図13は、腕時計に組み込まれた脈
波検出部4のより詳細な構成を示している。この図にお
いて、指当て部122の裏側には、光学式脈波センサ1
25および歪ゲージ126が設けられている。光学式脈
波センサ125は、赤外線(波長:940nm)発光ダ
イオード135および光センサ(フォトトランジスタ)
136より構成されている。赤外線発光ダイオード13
5から放射された光は、指当て部122に置かれた指尖
部の血管を介して反射され、光センサ136により受光
されて光電変換された結果、脈波検出信号Mが得られ
る。この脈波検出信号Mは、図1に示したA/D変換器
5によってデジタル信号へ変換されたのち、CPU1に
よって読み取られる。
【0058】また、歪ゲージ126の抵抗値は歪みに応
じて変化するので、指当て部122を介して押圧される
使用者の指の押圧力に応じた圧力信号Pが検出される。
A/D変換器133は、圧力信号Pをデジタル信号に変
換する。このデジタル信号は、図1のCPU1によって
直接読み取られる。また,本実施例においては、指当て
部122へ与えるべき押圧力は、予め<67,83,1
00,117,133>g/cm2 のいずれかに設定さ
れている。以下の説明においては、押圧力が、83g/
cm2 に設定されているものとする。さらに、押圧力の
調整は、使用者の指の押圧加減に頼るものであるため、
各押圧力に対しては相応の許容範囲を設けなければ測定
が困難となる。そこで、上記各押圧力に対して、「±2
g/cm2 」という許容範囲が設定されている。
【0059】なお、前述したCPU1は、使用者に対し
て解析手順を案内するためのメッセージデータや、使用
者が適正な押圧力をもって指当て部122を押圧できる
ようにするためのガイド用グラフィックデータ等を図1
の表示制御回路10へ送出する。表示制御回路10は、
これらの表示情報から表示データを作成して図形表示部
121bに出力する。
【0060】ところで、本実施例のような電池式腕時計
の消費電力を低く抑えるためには、解析モードが実行さ
れている時にのみ、光学式脈波センサ125および歪ゲ
ージ126の電源を駆動させることが望ましい。このた
め、これらの各センサに電源を供給するライン上には、
スイッチが設けられている。図13における符号Sは、
光学式脈波センサ125に対して設けられたスイッチで
ある。また、歪ゲージ126に対しても同様のスイッチ
(図示略)が設けられている。そして、図示しないスイ
ッチ駆動回路が、これら各スイッチのオン/オフ状態を
切り換えて、センサ等に断続的に電源を供給している。
【0061】すなわち、腕時計が通常の腕時計としての
み動作している間は、上記各スイッチはオフ状態にさ
れ、光学式脈波センサ125および歪ゲージ126には
電源が供給されない。一方、使用者が解析モードボタン
124を押下することによって解析モードに入ると、各
スイッチがオン状態にされて、光学式脈波センサ125
および歪ゲージ126に電源が供給される。そして、再
び使用者が解析モードボタン124を押下して解析モー
ドが終了すると、各スイッチはオフ状態にされ、各セン
サには電源が供給されなくなる。
【0062】使用者がこの腕時計を装着する全体の時間
から見ると、解析モードにある時間は極めて短時間であ
ると考えられる。従って、上記のようにして解析モード
で使用する各センサに電源を供給することによって、解
析モードが実行されている間のみ各センサに電流が供給
され、腕時計全体から見た消費電力を相当程度低減する
ことが可能となる。なお、歪ゲージ126についても、
同様の構成が可能である。
【0063】[実施例の動作]次に、上記構成による健
康状態解析装置の動作を説明する。脈波の測定を、毎日
所定の時間に実施するために、電源投入等を契機とし
て、CPU1は、たとえば「午前8時から午後10時ま
で2時間置き」に割り込み信号を発生するよう時計回路
7へ指示する。ここで、本実施例では使用者が指を押圧
することで脈波の測定を実施するために、測定時間とし
て夜間の時間帯を設定しないようにしている。
【0064】(1)脈波の測定と解析 脈波の測定を所定時間(一例として2時間)間隔で実施
するために、電源投入等を契機として、CPU1は、た
とえば「午前0時から2時間置き」に割り込み信号を発
生するよう時計回路7へ指示する。 A.脈波の波形の取り込み たとえば、午後2時に時計回路7がCPU1へ割り込み
信号を発生すると、CPU1は第1実施例と同様にし
て、脈波の取り込み処理を所定時間(一例としては30
秒間)だけ実施する。この取り込み処理を以下に詳述す
る。
【0065】まず、CPU1は既存の方法によりアラー
ム音を発生させて、脈波の測定の時間となったことを使
用者へ知らせる。この時、表示制御回路10へ指示を行
って、図形表示部121bに「ミャクヲハカリマ
ス」(;脈を測ります)などというメッセージを表示さ
せる。これを見た使用者が解析モードボタン124を押
下することにより、腕時計は健康状態解析装置として使
用可能となる。なお、再度、解析モードボタン124が
押下されると腕時計は通常の動作に復帰する。さらに、
解析途中に、再度解析モードボタン124が押下された
場合には、解析動作が中断されて通常の動作に復帰す
る。
【0066】次に、図1の操作部8から解析モードボタ
ン124の押下の通知がなされると、CPU1は、図形
表示部121bへ「2マデオウアツ」(;2まで押圧)
というメッセージを表示させる。これを見た使用者が指
当て部122に指を置くと、歪ゲージ126の抵抗値が
変化して、圧力信号Pが変化する。CPU1は、この圧
力変化をA/D変換器133の出力から検知して、図形
表示部121bを、図14(A)に示すようなグラフ表
示に切り換える。ここで、同図における逆三角形状のマ
ークm1〜m5は、左から順に、上述した押圧力<6
7,...,133>g/cm2 に対応した測定ポイン
トを意味している。
【0067】そして、使用者が指を押し当てる力を強め
て徐々に押圧してゆくと、CPU1は、読み取った圧力
信号Pをもとに、歪ゲージ126が検出した実際の押圧
力の大きさに対応する個数だけ、符号PM(図14参
照)で示すような棒状のマークを、順次左から表示させ
る。使用者は、この棒状マークを参照しながら、第2の
測定ポイントを示すマークm2の位置までマークPMが
表示されるように(図14(B)の状態)、第二指を指
当て部122に押圧する。
【0068】マークm2の位置までマークPMが表示さ
れている状態においては、現在の押圧力が第2の測定ポ
イントの測定許容範囲(83±2g/cm2 )にあるこ
とを示している。また、押圧力が測定許容範囲をわずか
に外れると、当該マークPMの前後のマークPMが、ち
らちら点滅するような状態となる。そして、ある短い時
間、押圧力が上記の測定許容範囲内にあることが検出さ
れると、CPU1は図形表示部121bのグラフ表示を
終了させ、その代わりに「ソノママセイシ」(;そのま
ま静止)というメッセージを表示させる。
【0069】なお、この短い期間中に使用者が指を動か
してしまい、押圧力が上記測定許容範囲内から外れた場
合には、図形表示部121bに「ヤリナオシテクダサ
イ」(;やり直して下さい)というメッセージが表示さ
れる。この後、図形表示部121bの表示は、再び上記
のグラフ表示に切り替わるので、使用者は再びマークP
Mがマークm2の位置まで表示されるように押圧力を調
整する。
【0070】このようにして押圧力がほぼ一定になる
と、引き続いて脈波の測定が行われる。この脈波の測定
動作は第1実施例と同じものでり、CPU1は、時計回
路7に所定時間(例えば30秒)を設定して、この期間
中だけA/D変換器5から脈波の信号をデータメモリ6
へ取り込む。
【0071】B.脈波の波形の解析 次に、CPU1は、第1実施例の解析処理と同様に、脈
波の波形を解析してRR間隔を算出する。次いで、RR
間隔を補間してスペクトル分析を行うことにより、L
F,HF,「LF/HF」,RR50,脈拍数を順次計
算し、測定時刻と共にデータメモリ6へ格納する。以上
のようにして、生体の状態の定期的な測定がなされる。
【0072】(2)測定結果の表示 使用者が現在の健康状態を知るために解析モードボタン
124を押すと、CPU1は第1実施例と同様にして図
形表示部121bをクリアする。ここで、このボタン押
下の時点は脈波の定期測定の時刻に当たらないため、C
PU1はこのボタンの押下が使用者の意志によるもので
あることを認識することができる。 A.生体の状態の現在値の採取
【0073】次に、CPU1は上述した「(1)脈波の
測定と解析」処理を実行する。すなわち、30秒の間、
指尖脈波をデータメモリ6へ取り込んで、脈波の波形解
析から現時点のLF、HF、「LF/HF」、RR50
の値を算出する。 B.補間処理 次いで、第1実施例と同様に、CPU1は過去の生体の
状態の値を補間して、現時点における生体の状態を算出
する。加えて、それぞれの生体の状態について移動平均
を求める。 C.グラフ表示 第1実施例と全く同様の手順により、使用者の表示切替
ボタン127の押下に従って、図6〜図11に示す生体
の状態のグラフを図形表示部121b上に表示する。
【0074】なお、本実施例においては、押圧力の検出
手段として歪ゲージを採用したが、これに限るものでは
なく、指当て部をバネによる可動機構とし、このバネの
伸縮度から押圧力を検出しても良い。また、健康状態解
析装置をポータブルにした形態として腕時計を提示した
が、これに限るものではなく、その他の日常身の回りに
あるものに、同様の装置を組み込むことが可能である。
また、脈波を検出する部位は手指の指尖部に限るもので
はなく、足指やその他の末端部を同様に押圧測定しても
良い。また、脈波の定期測定時点においても、図6〜図
11に示すグラフ表示を実施するようにしても良い。
【0075】§3.第3実施例 本実施例では、健康状態解析装置をアクセサリー(装身
具)と組み合わせた場合について説明する。ここでは、
アクセサリーの一例として図15に示すネックレスを取
り上げるが、その他のアクセサリーであっても何ら問題
ない。この図において、131はセンサパッドであっ
て、たとえばスポンジ状の緩衝材で構成される。センサ
パッド131の中には、図1の脈波検出部4に相当する
光電式脈波センサ125が皮膚面に接触するように取り
付けられている。これにより、このネックレスを首にか
けると、光電式脈波センサ125が首の後ろ側の皮膚に
接触して脈波を測定することができる。なお、上記の光
電式脈波センサ125は図13に示したものとまったく
同じである。
【0076】中空部を有する本体137には、脈波検出
部4を除いた図1の各部(CPU1など)が組み込まれ
ている。この本体137はブローチ様の形状をしてお
り、その前面には、図5に示したのと同様の図形表示部
23、モード切替ボタン25、表示切替ボタン26が設
けられている。また、光電式脈波センサ125と本体1
37はそれぞれ鎖134に取り付けられており、この鎖
134の中に埋め込まれたリード線(図示略)を介して
電気的に接続されている。なお、本実施例では時計機能
そのものは不要であるため、本体137には図5に示し
た時刻表示部22及び時刻合わせボタン24は設けられ
ていない。
【0077】本実施例では、脈波が図5の圧力センサ2
7でなく光電式脈波センサ125によって取り込まれ、
橈骨動脈部脈波ではなく首の部分の脈波が測定されるこ
とが相違するのみである。すなわち、本実施例による健
康状態解析装置では、脈波が第2実施例で説明したよう
に取り込まれる以外は第1実施例と同じであって、所定
時間おきに生体の状態が自動的に採取され、使用者の指
示に従って解析結果が表示される。従って、本実施例に
よる健康状態解析装置の詳細な動作の説明については省
略する。
【0078】§4.第4実施例 本実施例では健康状態解析装置を眼鏡と組み合わせた場
合について説明する。図16は、健康状態解析装置を眼
鏡に取り付けた様子を表わす斜視図である。この図に示
すように、健康状態解析装置は眼鏡のフレームの蔓(つ
る)151に取り付けられている。この健康状態解析装
置の本体は本体152aと本体152bに分かれ、それ
ぞれ別々に蔓151に取り付けられている。また、これ
ら本体は蔓151内部に埋め込まれたリード線を介して
互いに電気的に接続されている。なお、このリード線は
蔓151に沿って這わせるようにしても良い。
【0079】本体152aは図1の表示制御回路10に
相当する。この本体152aのレンズ150側の側面に
は、全面に液晶パネル153が取り付けられている。ま
た、該側面の一端には鏡154が所定の角度で固定され
ている。さらに本体152bには、光源(図示略)を含
む液晶パネル153の駆動回路と表示データを作成する
ための回路が組み込まれている。この光源から発射され
た光は、液晶パネル153を介して鏡154で反射され
て、眼鏡のレンズ150に投射される。なお、鏡154
については、使用者が液晶パネル153と鏡154との
角度を調整できるように可動式としても良い。
【0080】また、本体152bには、脈波検出部4、
ディスプレイ9および表示制御回路10を除いた図1の
各部(CPU1など)が組み込まれており、その上面に
は図5と同じモード切替ボタン25,表示切替ボタン2
6が設けられている。なお、上記の第3実施例と同様、
モード切替ボタン25,表示切替ボタン26は本体15
2bのどこに取り付けてあっても良く、時刻表示等も不
要であることから図5の時刻表示部22、時刻合わせボ
タン24等は設けられていない。
【0081】さらに、脈波検出部4(図1参照)の構成
は第3実施例と同じであって、図13に示す光学式脈波
センサ125である。ここで、赤外線発光ダイオード1
35および光センサ136は、それぞれ図16に示すパ
ッド155及び156に内蔵されており、パッド155
及びパッド156で耳朶を挟むことにより耳へ固定する
ようになっている。また、これらのパッド155及びパ
ッド156は、本体152bから引き出されたリード線
157,157によって図13に示すように電気的に接
続されている。なお、本実施例では上述した様々なグラ
フを眼鏡のレンズ150に映すように構成しているの
で、眼鏡のレンズ150が図1のディスプレイ9に相当
すると言える。
【0082】本実施例と上記第1実施例との相違点は、
脈波が図5の圧力センサ27でなく図13の光電式脈波
センサ125によって取り込まれるので、橈骨動脈部脈
波ではなく耳朶の脈波が測定されること、および、図6
ないし図11に示したグラフがレンズ150上に表示さ
れることのみである。従って、本実施例による健康状態
解析装置の動作は、上述した実施例と同じであり、ここ
ではその説明を省略する。なお、本実施例では本体を本
体152aと本体152bの2つに分けた場合について
説明したが、これらを一体化して構成しても何ら問題な
い。
【0083】なお、上記実施例では、直接視覚に訴える
という観点から、健康状態の解析結果をグラフで表示す
ることとしたが、これに限られるものではなく、たとえ
ば数字表示としても良い。また、例えば、過去一週間の
RR50、LF等の最大値・最小値を各々検出してお
き、現在値がそれらの値より大または小の場合にブザー
等による警報を発したり、異常の表示を行うようにして
もよい。また、昼と夜とではRR50等の値に差が生じ
る。そこで、昼の時間帯における最大値・最小値、夜の
時間帯における最大値・最小値を各々別々に求めてお
き、現在が昼の時間帯か夜の時間帯かに応じて、各時間
帯における値と現在値とを比較するようにしても良い。
【0084】また、RR50等の値は、使用者の動きの
激しさによって変化する。そこで、次のように構成して
もよい。すなわち、使用者の体の一部に加速度センサを
付け、脈波の測定と同時に加速度センサの値も測定す
る。そして、RR50等の値と加速度センサの値とを対
でメモリに記憶させる。そして、現在の健康状態を知り
たい時は、モード切替ボタン25を押下する。モード切
替ボタンが押下されると、脈波の測定が行われると共
に、加速度センサの出力が検出される。次いで、現在の
加速度センサの出力値に最も近いメモリ内の加速度セン
サの値が検出され、検出された加速度センサの値と対に
なっているRR50等の値がメモリから読み出され、現
在値と共に表示される。
【0085】また、上記実施例では、モード切替ボタン
25が押されたのちに、脈波を測定して「現在」の生体
の状態を計算するようにしていた。これに代わる方法と
して、脈波の波形を常にデータメモリ6へ取り込んで、
所定時間(例えば30秒間)分の波形を常時データメモ
リ6へ蓄積しておく方法が考えられる。そして、モード
切替ボタン25が押された場合には、改めて脈波を測定
することなく、蓄積された脈波の波形から生体の状態を
計算することとする。このようにすれば、使用者がボタ
ンを押してから、結果が表示されるまでの時間を大幅に
短縮することが可能となる。
【0086】また、被験者が異常を認めた場合に、医師
等が様々な観点から診断を下すことができるように、R
R間隔のスペクトル分析の結果などをグラフ表示するよ
うにしても良い。また、使用者が表示切替ボタン26を
押下することにより、図形表示部23へ表示させる情報
を切り替えるようにした。しかし、これを自動化して、
所定時間(たとえば5秒)置きに順番に表示するように
しても良い。このようにすれば、別の情報を見る度にボ
タンを操作する煩わしさを解消することができる。
【0087】また、健康状態解析装置をポータブルにし
た形態として腕時計、ネックレス、眼鏡を提示したが、
これに限るものではなく、その他の日常身の回りにある
ものに組み込むようにしても良い。また、脈波を検出す
る部位は橈骨動脈部や首に限るものではなく、上記実施
例と同様の脈波の特性が得られるのであれば、他の部位
にて測定を行っても良い。また、脈波の検出方法は上記
実施例に示した手法に限られず、その他の光学的な方
法、音、電磁波等による方法など様々なものが考えられ
る。
【0088】また、第2実施例ないし第4実施例で使用
した光学式の脈波センサを第1実施例に応用することも
可能である。すなわち、図13の光学式脈波センサ12
5を図1の脈波検出部4として図5の腕時計20へ内蔵
させる。そして、腕時計20の裏面に窓を設け、プラス
チック板などを挟んで、この窓から図13の赤外線発光
ダイオード135及び光センサ136を露出させる。こ
のように構成することで、赤外線発光ダイオード135
から放射された光は腕時計20の裏面(に取り付けた上
記プラスチック板)に接触する皮膚に照射され、該皮膚
直下を通る血管で反射して光センサ136により受光さ
れる。この光は光センサ136で光電変換され、その結
果得られた脈波検出信号Mが図1のA/D変換器5へ送
出されて脈波の測定に供される。
【0089】また、上記の光学式脈波センサ125を使
用することにより、以下のような変形例も考えられる。
第1実施例において橈骨動脈部の脈波を測定するのでは
なく、指の付け根で脈波を測定するようにする。すなわ
ち、図1の脈波検出部4を(図5の圧力センサ27の代
わりに)図17のごとく構成するのである。図17にお
いて、たとえば第二指の付け根にはバンド141が巻か
れている。このバンド141には、図13の光学式脈波
センサ125(図示略)が設けられており、指の付け根
の脈波が脈波検出信号Mとして該センサの出力端子に得
られる。また、バンド141と腕時計20はリード線1
42で電気的に接続されており、得られた脈波検出信号
Mはリード線142を介して図1のA/D変換器5へ送
出される。このようにして、上記と同様に脈波の測定が
行われる。
【0090】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によれば、生体から脈波を検出して所定の時間帯にこ
れを取り込み、該脈波から生体の状態を抽出して記憶手
段へ格納し、その後、使用者からの指示を契機に、生体
の状態を取り出して所定の演算を施すと共に、この時点
での脈波を取り込んで該脈波から生体の状態を抽出し、
該生体の状態と上記の演算結果に基づいた表示を行うの
で、使用者の意志により、随時、自分の健康状態の解析
結果を表示することができるという効果が得られる。
【0091】また、請求項2記載の発明によれば、過去
所定日数において、使用者の指示があった時点と同時刻
に測定された生体の状態につき移動平均を算出し、現時
点における生体の状態と並べて表示するので、現時点の
自分の健康状態が普段と比べた場合にどのようになって
いるかを定量的に把握することができるという効果が得
られる。また、請求項3記載の発明によれば、過去所定
日数における生体の状態をもとに、生体の状態の推移を
表示するので、使用者は、最近の自分の健康状態がどの
ように変動しているのかを知ることができ、健康状態の
チェックを行うための一助となるという効果が得られ
る。
【0092】また、請求項4記載の発明によれば、生体
から脈波を検出して所定の時間帯に取り込み、生体の状
態を抽出して記憶手段へ格納し、使用者からの指示を契
機として過去所定日数分の生体の状態を取り出して最大
値(若しくは最小値)を求め、該指示時点における脈波
から抽出した生体の状態が該最大値よりも大(若しくは
該最小値よりも小)である場合に異常がある旨の告知を
行うようにしたので、使用者の健康状態が、最近の健康
状態から著しく逸脱した場合に、使用者に対して注意を
促すことができるという効果が得られる。また、請求項
5記載の発明によれば、上記の生体の状態の最大値(若
しくは最小値)を、昼の時間帯と夜の時間帯について別
々に算出して、現在の時刻が属する時間帯に応じていず
れかの最大値(若しくは最小値)を選択することとした
ので、生体の状態が日内変動を有することを考慮に入れ
た、より正確な健康状態の測定が可能となるという効果
が得られる。
【0093】また、請求項6記載の発明によれば、所定
の時間帯において、脈波に加えて、使用者の体に取り付
けられた加速度センサの測定値を取り込み、使用者から
の指示を契機として、加速度センサの現在値に最も近い
測定値を過去の測定値から選択して、これと対になる生
体の状態を抽出して、使用者の指示時点における生体の
状態とともに表示するようにしたので、使用者が運動を
していること等の理由から生体の状態に影響を及ぼすよ
うな場合であっても、過去の類似の活動状態をもとにし
て、使用者の動きに合致した指標(基準値)を提示する
ことができるという効果が得られる。
【0094】また、請求項7記載の発明によれば、隣接
する脈波の時間間隔を算出し、該時間間隔の変動に対し
てスペクトル分析を行って、得られたスペクトル成分の
振幅値を生体の状態とするので、得られる生体の状態は
交感神経や副交感神経の緊張度を表すこととなり、使用
者は、現時点で自分が鎮静状態にあるのか興奮状態にあ
るのか把握することができるという効果が得られる。ま
た、請求項8記載の発明によれば、隣接する脈波の時間
間隔を算出し、該時間間隔の変動に対してスペクトル分
析を行って、該分析により得られた低周波のスペクトル
成分の振幅と高周波のスペクトル成分の振幅の比を求
め、これを生体の状態とするので、得られる生体の状態
は個人差によるばらつきを排除した緊張度を表すことと
なり、健康状態を把握する上での客観的な判断材料を提
供することができるという効果が得られる。
【0095】また、請求項9記載の発明によれば、隣接
する脈波の時間間隔を算出して、連続する該時間間隔の
変動量が所定時間を越える個数を生体の状態とするの
で、得られる生体の状態は、自律神経の状態を示す一指
標となり、使用者は現時点で自分が鎮静状態にあるのか
興奮状態にあるのかを把握できるという効果が得られ
る。また、請求項10記載の発明によれば、脈波の取り
込み時間内に検出された脈波の数を脈拍数へ換算してこ
れを生体の状態とするので、使用者は日頃聞きなれた脈
拍数を基準として健康状態の管理に役立てることができ
るという効果が得られる。また、請求項11,15又は
16記載の発明によれば、検出手段を除く手段を使用者
が装着する腕時計,ネックレス又は眼鏡の本体内部へ組
み込み、検出手段を該腕時計のバンド,該ネックレスの
鎖又は該眼鏡の蔓に取り付けて、使用者の装着する腕時
計,ネックレス又は眼鏡に組み込むようにしたので、使
用者はいつでも手軽に自分の健康状態を確認することが
でき、効率的な健康管理を行うことができるという効果
が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による健康状態解析装置の構
成を示すブロック図である。
【図2】心電図とRR間隔の関係を示す図である。
【図3】心電図と脈波との関係を示す図である。
【図4】(a)はRR間隔変動と該変動を構成する周波
数成分の関係を示す図である。また、(b)はRR間隔
変動のスペクトル分析を行った結果を示した図である。
【図5】同装置が組み込まれた腕時計20の斜視図であ
る。
【図6】同実施例において、図形表示部23へ表示され
る「LF/HF」の棒グラフである。
【図7】同実施例において、図形表示部23へ表示され
るLFおよびHFの棒グラフである。
【図8】同実施例において、図形表示部23へ表示され
るRR50の棒グラフである。
【図9】同実施例において、図形表示部23へ表示され
る脈拍数の棒グラフである。
【図10】同実施例において、図形表示部23へ表示さ
れる「LF/HF」の過去一週間の推移を示す折れ線グ
ラフである。
【図11】同実施例において、図形表示部23へ表示さ
れるLFおよびHFの過去一週間の推移を示す折れ線グ
ラフである。
【図12】 本発明の第2実施例における健康状態解析
装置が組み込まれた腕時計の斜視図である。
【図13】 同装置の内部構成を示す図である。
【図14】 同装置使用時のガイドメッセージ表示例を
示す図である。
【図15】 健康状態解析装置をネックレスと組み合わ
せた場合の図である。
【図16】 健康状態解析装置を眼鏡と組み合わせた場
合の図である。
【図17】 本発明の第1実施例において、脈波検出部
4を指の付け根に装着した場合の図である。
【符号の説明】 1…CPU、2…ROM、3…一時記憶メモリ、4…脈
波検出部、5…A/D変換器、6…データメモリ、7…
時計回路、8…操作部、9…ディスプレイ、10…表示
制御回路、20…腕時計、21…腕時計の本体、22…
時刻表示部、23…図形表示部、24…時刻合わせボタ
ン、25…モード切替ボタン、26…表示切替ボタン、
27…圧力センサ、28…取り付け具、29…時計バン
ド、120…腕時計の本体、121…LCD表示部、1
21a…時刻表示部、121b…図形表示部、122…
指当て部、123…時刻合わせボタン、124…解析モ
ードボタン、125…光学式脈波センサ、127…表示
切替ボタン、131…センサパッド、133…A/D変
換器、134…鎖、135…発光ダイオード、136…
光センサ、137…本体、141…バンド、142…リ
ード線、150…レンズ、151…蔓、153…液晶パ
ネル、154…鏡、155,156…パッド

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生体から脈波を検出する検出手段と、 前記脈波から得られる生体の状態を記憶する記憶手段
    と、 所定の時間帯において前記脈波を取り込み、該脈波から
    生体の状態を抽出して前記記憶手段へ格納する第1の解
    析手段と、 使用者からの指示を契機として、前記記憶手段から生体
    の状態を取り出し、所定の演算を施して演算結果を出力
    する演算手段と、 前記使用者からの指示を契機として前記脈波を取り込
    み、該指示時点における生体の状態を該脈波から抽出す
    る第2の解析手段と、 前記演算結果および前記指示時点における生体の状態に
    基づいて、表示装置上への表示を制御する表示制御手段
    とを具備してなる健康状態解析装置。
  2. 【請求項2】 前記演算手段は、過去所定日数において
    前記使用者の指示があった時点と同時刻に測定された生
    体の状態について移動平均を算出し、 前記表示制御手段は、前記移動平均と前記指示時点にお
    ける生体の状態とを前記表示装置上に並べて表示させる
    ことを特徴とする請求項1記載の健康状態解析装置。
  3. 【請求項3】 前記演算手段は過去所定日数における生
    体の状態をそのまま出力し、 前記表示制御手段は該所定日数における生体の状態の推
    移を前記表示装置上に表示させることを特徴とする請求
    項1記載の健康状態解析装置。
  4. 【請求項4】 生体から脈波を検出する検出手段と、 前記脈波から得られる生体の状態を記憶する記憶手段
    と、 所定の時間帯において前記脈波を取り込み、該脈波から
    生体の状態を抽出して前記記憶手段へ格納する第1の解
    析手段と、 使用者からの指示を契機として、前記記憶手段から過去
    所定日数分の生体の状態を取り出し、該過去所定日数の
    生体の状態の中から最大値(若しくは最小値)を求めて
    出力する演算手段と、 前記使用者からの指示を契機として前記脈波を取り込
    み、該指示時点における生体の状態を該脈波から抽出す
    る第2の解析手段と、 前記指示時点における生体の状態と前記最大値(若しく
    は前記最小値)との比較を行って、該生体の状態が該最
    大値よりも大(若しくは該最小値よりも小)である場合
    には、異常がある旨の告知を行う告知制御手段とを具備
    してなる健康状態解析装置。
  5. 【請求項5】 前記演算手段は、前記生体の状態の最大
    値(若しくは最小値)を、昼の時間帯と夜の時間帯につ
    いて別々に算出し、 前記告知制御手段は、現在の時刻が前記時間帯のいずれ
    に属するかを調べて、該最大値(若しくは最小値)のい
    ずれかを選択して、前記指示時点における生体の状態と
    の比較を行うことを特徴とする請求項4記載の健康状態
    解析装置。
  6. 【請求項6】 生体から脈波を検出する検出手段と、 前記脈波から得られる生体の状態と、使用者の体に取り
    付けられた加速度センサの測定値とを記憶する記憶手段
    と、 所定の時間帯において前記脈波を取り込んで該脈波から
    生体の状態を抽出すると共に、前記加速度センサの測定
    値を取り込んで、該生体の状態と一緒に前記記憶手段へ
    格納する第1の解析手段と、 前記使用者からの指示を契機として、前記加速度センサ
    の現在値を取り込み、前記記憶手段に記憶されている加
    速度センサの測定値の中から、該現在値に最も近い測定
    値を選択して、該選択された測定値と一緒に前記記憶手
    段へ格納された生体の状態を読み出して、該生体の状態
    を出力する演算手段と、 前記使用者からの指示を契機として前記脈波を取り込
    み、該指示時点における生体の状態を該脈波から抽出す
    る第2の解析手段と、 前記演算手段が出力した生体の状態と、前記指示時点に
    おける生体の状態とを表示装置上へ表示させる表示制御
    手段とを具備してなる健康状態解析装置。
  7. 【請求項7】 前記第1又は第2の解析手段は、隣接す
    る脈波の時間間隔を算出し、該時間間隔の変動に対して
    スペクトル分析を行い、該分析により得られたスペクト
    ル成分の振幅値を前記生体の状態として抽出することを
    特徴とする請求項1ないし6のいずれかの項記載の健康
    状態解析装置。
  8. 【請求項8】 前記第1又は第2の解析手段は、隣接す
    る脈波の時間間隔を算出し、該時間間隔の変動に対して
    スペクトル分析を行い、該分析により得られた低周波の
    スペクトル成分の振幅と高周波のスペクトル成分の振幅
    の比を求め、前記生体の状態として抽出することを特徴
    とする請求項1ないし6のいずれかの項記載の健康状態
    解析装置。
  9. 【請求項9】 前記第1又は第2の解析手段は、隣接す
    る脈波の時間間隔を算出して、連続する該時間間隔の変
    動量が所定時間を越える個数を前記生体の状態として抽
    出することを特徴とする請求項1ないし6のいずれかの
    項記載の健康状態解析装置。
  10. 【請求項10】 前記第1又は第2の解析手段は、脈波
    の取り込み時間内に検出された脈波の数を脈拍数へ換算
    し、前記生体の状態として抽出することを特徴とする請
    求項1ないし6のいずれかの項記載の健康状態解析装
    置。
  11. 【請求項11】 前記記憶手段、前記第1及び第2の解
    析手段、前記演算手段、前記表示制御手段若しくは告知
    制御手段を前記使用者が装着する腕時計の本体内部へ組
    み込み、前記検出手段を該腕時計のバンドに取り付けた
    ことを特徴とする請求項1ないし10のいずれかの項記
    載の健康状態解析装置。
  12. 【請求項12】 前記脈波は、橈骨動脈部の脈波である
    ことを特徴とする請求項1ないし11のいずれかの項記
    載の健康状態解析装置。
  13. 【請求項13】 前記検出手段は、脈圧を測定すること
    により前記脈波の検出を行うことを特徴とする請求項1
    ないし12のいずれかの項記載の健康状態解析装置。
  14. 【請求項14】 前記検出手段は、皮膚下の血管に光を
    照射して、該血管によって反射された反射光を受光する
    ことにより前記脈波の検出を行うことを特徴とする請求
    項1ないし12のいずれかの項記載の健康状態解析装
    置。
  15. 【請求項15】 前記記憶手段、前記第1及び第2の解
    析手段、前記演算手段、前記表示制御手段若しくは告知
    制御手段を内蔵したケースを有し、 該ケースはネックレスの鎖に取り付けられ、 前記検出手段は、前記ネックレスの鎖へ取り付けられ、
    皮膚下の血管に対して光を照射する発光素子と、前記光
    が該皮膚下の血管によって反射された反射光を受光する
    光センサとからなる光電式脈波センサであることを特徴
    とする請求項1ないし10のいずれかの項記載の健康状
    態解析装置。
  16. 【請求項16】 前記記憶手段、前記第1及び第2の解
    析手段、前記演算手段、前記表示制御手段若しくは告知
    制御手段ならびに光源を内蔵したケースであって、その
    一側面には、液晶パネルと、該液晶パネルを介して該光
    源から発射された光を眼鏡のレンズ上に投射する鏡とが
    取り付けられたケースを有し、 該ケースは前記眼鏡のフレームの蔓に取り付けられ、 前記検出手段は、皮膚下の血管に対して光を照射する発
    光素子と、前記光が該皮膚下の血管によって反射された
    反射光を受光する光センサとからなる光電式脈波センサ
    であることを特徴とする請求項1ないし10のいずれか
    の項記載の健康状態解析装置。
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