JPH08299290A - 腕装着型携帯機器および腕装着型脈波計測装置 - Google Patents

腕装着型携帯機器および腕装着型脈波計測装置

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JPH08299290A
JPH08299290A JP7114963A JP11496395A JPH08299290A JP H08299290 A JPH08299290 A JP H08299290A JP 7114963 A JP7114963 A JP 7114963A JP 11496395 A JP11496395 A JP 11496395A JP H08299290 A JPH08299290 A JP H08299290A
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pulse wave
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wave measuring
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尚昭 安川
Masayuki Kawada
正幸 河田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 装置本体の形状を改良するだけで、安価に、
しかも、装着感を損なうことなく、装置本体が腕の周り
を不必要に回転しない腕装着型携帯機器および腕装着型
脈波計測装置を提供すること。 【構成】 腕装着型脈波計測装置1では、装置本体10
をリストバンド12で腕に装着する一方、センサユニッ
ト30を幅の狭いセンサ固定用バンドによって指の根元
に装着する。センサユニット30から延びるケーブル2
0の先端には、コネクタピース80が構成され、このコ
ネクタピース80は、コネクタ部70上を12時方向に
向けてスライドさせるだけで装着される。装置本体10
は、裏面部に対して約115°の角度をなす回転止め部
108を有するため、矢印Aまたは矢印Bの方向に回そ
うとしても、不必要に回らない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、時刻情報などを表示可
能な腕装着型携帯機器、および脈拍数などの脈波情報を
表示可能な腕装着型脈波計測装置に関するものであり、
更に詳しくは、その装置本体の構造に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】各種の情報を表示可能な腕装着型携帯機
器としては、腕時計、ストップウォッチ機能付きのラン
ナー用腕時計、時計機能付きの腕装着型携帯無線機など
の他にも、血液の量の変化を光学的に検出し、その検出
結果に基づいて脈拍数などの脈波情報を表示する機器が
ある。かかる光学式の脈波計測装置では、LED(発光
ダイオード)などの発光素子と、フォトトランジスタな
どの受光素子とを備えるセンサユニットを指などに取り
付け、LEDから照射した光のうち指など(血管)から
反射してきた光をフォトトランジスタで受光することに
より、血量変化を受光量の変化として検出し、その検出
結果に基づいて脈拍数などを表示するようになっている
が、いずれの腕装着型携帯機器でも、腕時計と同様、平
坦な裏面部を備える装置本体をリストバンドで手首に止
めるようになっている点で共通している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
腕装着型脈波計測装置(腕装着型携帯機器)では、装置
本体の形状などに対しては、装置本体が腕の周りを回転
することを防止するための配慮がなされていないため、
腕に装着しているうちに、装置本体が腕の周りを不必要
に回ってしまうという問題点がある。たとえば、腕装着
型脈波計測装置を腕に装着してランニングなどを行なう
と、装置本体は、それ自身の重みで腕の外側にずれやす
い。このため、従来の腕装着型携帯機器では、折角、携
帯時に使用できる機能を増やしてあるにもかかわらず、
表示面がずれて見にくいなど、使い勝手が悪いという問
題点がある。特に、液晶表示装置を用いると、視野角が
狭いので、装置本体がずれると、見えなくなってしま
う。また、肘を無理に曲げないと、表示を見ることがで
きなくなってしまう。
【0004】特に、ランナー用腕時計は、ジョギングや
マラソン中に使用することは勿論のこと、腕装着型脈波
計測装置でも、ランニング中の脈波を計測するのに使用
される傾向があるので、ランニング中に、装置本体が腕
の周りを不必要に回ってしまうようでは、使い勝手が極
めて悪い。
【0005】そこで、図21に示すように、装置本体9
8の裏面側に対し、腕の形状に合わせて湾曲させた薄い
プレート99を取付け、装置本体98を腕に装着したと
きにプレート99を変形させて腕に弾接させることによ
り、装置本体98が腕の周りを回ることを防止する構造
が考えられる。しかしながら、この構造では、別体のプ
レート99を装置本体98に取り付けるので、組立て作
業に手間がかかるとともに、プレート99が腕の回りに
完全に密着するので、汗でむれるような感じを受けるな
ど、装着感が悪いという問題点がある。また、この構造
では、手首が細すぎる場合には、回転防止機能を発揮し
ない一方、手首が太すぎる場合には、窮屈な感じになっ
て装着感が悪い。
【0006】かかる問題点に鑑みて、本発明の課題は、
装置本体の形状を改良するだけで、安価に、しかも、装
着感を損なうことなく、装置本体が腕の周りを不必要に
回転しない腕装着型携帯機器および腕装着型脈波計測装
置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明では、各種の情報を表示するための表示部
を備える装置本体と、この装置本体を腕に装着するため
のリストバンドとを有する腕装着型携帯機器において、
装置本体には、手首の上面部(手首の周りのうち、手の
甲の側を意味する。)に密接可能な裏面部を備える本体
ケースと、腕時計における6時の方向において本体ケー
スから延設され、手首の側面部に接することにより装置
本体が手首の周りを回転することを規制する回転止め部
とを設けたことに特徴を有する。
【0008】ここで、本体ケースの裏面部は、手首の上
面部に密接可能であればよく、使用時には、装置本体が
手首の下面側(手首の周りのうち、掌の側を意味す
る。)に位置するように装着してもよい。また、本発明
において、腕時計における何時方向とは、あくまで装置
本体の方向を意味しており、装置本体上での表示が指針
式であることを意味するものでない。
【0009】本発明において、回転止め部は、本体ケー
スからこのケースの裏面部に対して約105°から約1
25°までの範囲の角度をなすように延設されているこ
とが好ましい。
【0010】かかる腕装着型携帯機器は、発光部および
受光部を指表面に向けた状態とされるセンサユニット
と、このセンサユニットから延びて受光部の受光結果を
装置本体に入力するためのケーブルと、装置本体に内蔵
され、受光部の受光結果に基づいて表示部に表示すべき
脈波情報を求めるデータ処理回路とを設けることによっ
て、表示部に脈拍数などの脈波情報を表示可能な腕装着
型脈波計測装置として構成できる。
【0011】本発明では、ケーブルを装置本体に対して
着脱自在とするコネクタ手段を設けることが好ましい。
【0012】この場合に、コネクタ手段には、装置本体
の表面部のうち回転止め部に相当する部分の表面部に第
1の端子群を備えるコネクタ部と、ケーブルの端部に形
成され、コネクタ部を覆うようにこのコネクタ部上に装
着されたときに第1の端子群にそれぞれ電気的接続する
第2の端子群を備えるコネクタ部材と、コネクタ部材と
コネクタ部とを部分的に係合させてコネクタ部上にコネ
クタ部材を保持する係合機構とを設けることが好まし
い。
【0013】また、係合機構は、コネクタ部材をコネク
タ部上で腕時計における6時の方向から12時の方向に
向けてスライドさせたときにコネクタ部材とコネクタ部
とが部分的に係合することが好ましい。
【0014】さらに、コネクタ部材に代わってコネクタ
部に装着されるコネクタカバーを設けることが好まし
い。
【0015】
【作用】本発明に係る腕装着型携帯機器(腕装着型脈波
計測装置)において、装置本体の腕時計における6時の
方向には、手首の側面部に接することにより装置本体が
手首の周りを回転することを規制する回転止め部、たと
えば、本体ケースの裏面部に対して約105°から約1
25°の角度をなす回転止め部を有しているため、装置
本体をリストバンドによって腕に装着すると、本体ケー
スの裏面部は、腕の上面部に接する一方、回転止め部
は、腕の側面部に接する。従って、この状態で、装置本
体を腕の周りに回そうとしても、回転止め部は、腕の側
面部に接した状態のまま、それ以上ずれず、本体ケース
の裏面部は、腕の上面部に接した状態のまま、それ以上
ずれない。それ故、腕装着型脈波計測装置を腕に装着し
てランニングを行なっても、装置本体がずれないので、
肘を軽く曲げるだけで常に表示部を覗くことができる。
また、装置本体は、腕の周りに完全に密着した状態でも
ないので、装着感が損なわれない。さらに、腕の回りの
2ヵ所で回転を規制するだけであるため、腕が細くて
も、回転止め効果が確実に得られる一方、腕が太くて
も、窮屈な感じがない。しかも、回転止め部は、あくま
で装置本体(本体ケース)と一体に構成できる。それ
故、本発明によれば、装置本体の形状を改良するだけ
で、安価に、しかも、装着感を損なうことなく、装置本
体が腕の周りを不必要に回転しない腕装着型携帯機器お
よび腕装着型脈波計測装置を実現できる。
【0016】本発明に係る腕装着型脈波計測装置におい
て、ケーブルを装置本体に対して着脱自在とするコネク
タ手段を設けた場合には、指にセンサユニットを取り付
けることにより、ランニング中でも脈波を計測できると
ともに、日常生活では、ケーブルをコネクタ手段によっ
て装置本体から外すだけで、通常の腕時計として用いる
ことができ、便利である。
【0017】コネクタ手段のコネクタ部を回転止め部に
相当する部分の表面部に設けた場合には、回転止め部を
設けるために延設した部分をそのままコネクタ部として
利用できるので、装置本体に余計な張出部分を設ける必
要がない。しかも、コネクタ部は、腕時計における6時
の方向に位置するので、装置本体を腕に装着したとき、
コネクタ手段は、利用者からみると手前側にあり、操作
が簡単である。また、コネクタ手段は、装置本体から腕
時計における3時の方向に張り出さないので、利用者
は、ランニング中に手首を自由に動かすことができると
ともに、利用者がランニング中に転んでも、手がコネク
タ手段にぶつからない。従って、利用者にとって、安全
であるとともに、コネクタ手段が破損しない。さらに、
コネクタ部とコネクタ部材とは、係合機構によって結合
した状態にあるので、ランニング中にケーブルが不用意
に外れることがない。
【0018】また、コネクタ部材をコネクタ部上で腕時
計における6時の方向から12時の方向に向けてスライ
ドさせたときに係合する場合には、かかる装着操作を行
なうときでも、回転止め部によって、装置本体がより回
転しにくい向きに力が加わるだけである。従って、コネ
クタ部材を装着するときにも、装置本体は、手首の周り
を回転しないので、装着操作が簡単である。
【0019】コネクタ部材に代わってコネクタ部上に装
着されるカバーを設けた場合には、日常生活においてコ
ネクタ部材を外して腕時計として用いるときに、第1の
端子群を保護できるとともに、見栄えがよい。
【0020】
【実施例】図面に基づいて、本発明の一実施例を説明す
る。
【0021】(全体構成)図1は、本例の腕装着型脈波
計測装置の使用状態を示す説明図である。
【0022】図1において、本例の腕装着型脈波計測装
置1(腕装着型携帯機器)は、腕時計構造を有する装置
本体10(装置本体)と、この装置本体10に接続され
るケーブル20と、このケーブル20の先端側に設けら
れたセンサユニット30とから大略構成されている。装
置本体10には、腕時計における12時方向から腕に巻
きついてその6時方向で固定されるリストバンド12が
設けられ、このリストバンド12によって、装置本体1
0は、腕に着脱自在である。センサユニット30は、幅
が約10mmのセンサ固定用バンド40を備えており、
このセンサ固定用バンド40によって、人差し指の根元
から指関節までの間に装着されている。
【0023】(装置本体の構成)図2は、本例の腕装着
型脈波計測装置の装置本体を、リストバンドやケーブル
などを外した状態で示す平面図、図3は、この装置本体
の側面図である。
【0024】図2において、装置本体10は、樹脂製の
時計ケース11(本体ケース)を備えており、この時計
ケース11の表面側には、現在時刻や日付に加えて、脈
拍数などの脈波情報などをデジタル表示する液晶表示装
置13(表示部)が構成されている。時計ケース11の
内部には、センサユニット30による検出結果(脈波信
号)に基づいて脈拍数の変化などを表示するために、検
出信号に対する信号処理などを行なうデータ処理回路5
0が内蔵され、このデータ処理回路50および液晶表示
装置13によって、情報表示手段60が構成されてい
る。また、データ処理回路50には、計時回路も構成さ
れているため、情報表示手段60は、通常時刻、ラップ
タイム、スプリットタイムなども液晶表示装置13に表
示可能である。なお、時計ケース11の外周部には、時
刻合わせや表示モードの切り換えなどを行なうためのボ
タンスイッチ111〜115が構成されている。また、
時計ケース11の表面には、ボタンスイッチ116、1
17が構成されている。腕装着型脈波計測装置1の電源
は、時計ケース11に内蔵されている電池59であり、
ケーブル20は、電池からセンサユニット30に電力を
供給するとともに、センサユニット30の検出結果を時
計ケース11内のデータ処理回路50に入力している。
なお、電池59に対して腕時計における9時の方向に
は、報知音を鳴らすための圧電素子58が配置されてい
る。
【0025】(装置本体の回り止め防止構造)図3にお
いて、装置本体10は、時計ケース11の外周部うち、
腕時計における12時の方向には、リストバンド12の
端部に取り付けられた止め軸121を保持するための連
結部105が形成されている。一方、時計ケース11の
外周部うち、腕時計における6時の方向には、腕に巻か
れたリストバンド12が長さ方向の途中位置で折り返さ
れるとともに、このリストバンド12の途中位置を保持
するための留め具122が取り付けられる受け部106
が形成されている。
【0026】本例では、装置本体10の腕時計における
6時方向において、電池蓋118などが取り付けられて
いる平坦な裏面部119の縁から受け部106にまで延
設されている部分は、時計ケース11と一体に成形され
て裏面部119に対して約115°の角度をなす回転止
め部108になっている。従って、本例の腕装着型脈波
計測装置1をリストバンド12によって装置本体10が
右の手首L(腕)の上面部L1(手の甲の側)に位置す
るように装着したとき、時計ケース11の裏面部119
は、手首Lの上面部L1に密着する一方、回転止め部1
08は、腕の橈骨Rの側の側面部L2に当接した状態に
なる。この状態で、装置本体10の裏面部119は、皮
膚を介して腕の橈骨Rと尺骨Uを跨ぐ感じにある一方、
回転止め部108と裏面部119との屈曲部分109
は、皮膚を介して腕の橈骨Rに当接する感じにある。こ
のように、回転止め部108と裏面部119とは、約1
15°という解剖学的に理想的な角度をなしているた
め、図3に示す状態から、装置本体10を矢印Aの方向
に、すなわち、装置本体10を手首Lの周りに手前側か
ら向こう側に回そうとしても、回転止め部12は、手首
Lの側面部L2に接した状態のまま、それ以上ずれな
い。逆に、装置本体10を矢印Bの方向に、すなわち、
装置本体10を手首Lの周りに手前側に回そうとして
も、装置本体10の裏面部119は、手首Lの上面部L
1に接した状態のまま、それ以上ずれない。
【0027】しかも、装置本体10は、手首Lの周りに
完全に密着した状態になく、手首Lの表面との間に部分
的な隙間があるので、回転止め部108を設けても、装
着感が損なわることがない。
【0028】ここで、裏面部119と回転止め部108
とがなす角度は、解剖学的見地からみて、約105°か
ら約125°の範囲に設定すれば、装置本体10が腕の
周りを回ることを防止できることが確認できている。
【0029】なお、本例の腕装着型脈波検出装置1は、
装置本体10が手首Lの下面部L3(掌の側)に位置す
るように装着してもよく、この場合には、装置本体10
の回転止め部108は、腕の尺骨Uの側の側面部L4に
当接した状態になる。この状態でも、装置本体10は、
矢印Aまたは矢印Bのいずれの方向に力を加えても不必
要に回転しない。
【0030】(センサユニットの構成)図4(a)は、
本例の腕装着型脈波計測装置に用いたセンサユニットの
光学ユニットの平面図、図4(b)は、この腕装着型脈
波計測装置に用いたセンサユニットのセンサ固定用バン
ドを展開した状態を示す平面図、図4(c)は、別のセ
ンサユニットの構造を示す説明図、図5は、指の根元に
センサユニットを装着した状態を示す説明図である。
【0031】再び、図1において、センサユニット30
は、センサ固定用バンド40と光学ユニット300とか
ら構成されている。センサ固定用バンド40は、可撓性
をもつ肉厚の樹脂成形品から構成されており、丸くくる
まっている状態から、それを広げて指の根元に巻付けた
後、そのまま手を離すと、それ自身の形状復帰力によ
り、指の根元に巻きついた状態となる。
【0032】センサ固定用バンド40の略中央部分は、
さらに肉厚になっているともに、そこには、光学ユニッ
ト300を収納できる穴41が形成されている。
【0033】図4(a)において、光学ユニット300
は、両側に一対の突起部分311、312をもつ角形形
状に樹脂により外装されており、この光学ユニット30
0の内部からケーブル20が引き出されている。
【0034】一方、図4(b)において、センサ固定用
バンド40の穴41は、光学ユニット300を嵌め込む
ことのできる形状および大きさであり、かつ、そこに光
学ユニット300を嵌め込んだとき、突起部分311、
312が嵌まる凹部411、412が脱落防止用に形成
されている。なお、センサ固定用バンド40には、それ
を指に装着しやすいように縊れ部分410が4ヵ所に形
成されている。
【0035】センサユニット30については、指の根元
に装着しても手を軽く握ることができればよいという観
点から、センサ固定用バンド40の幅は、約20mm位
でも支障がない。また、図4(c)に示すように、セン
サ固定用バンド40のうち、光学ユニット300を取り
付ける部分の幅のみがやや広めになっている構造でもよ
い。
【0036】図5において、光学ユニット300では、
そのケース体としてのセンサ枠301に裏蓋302が被
されてその内部が部品収納空間になっている。センサ枠
301の上面部分には、ガラス板304(フィルタ)で
光透過窓が形成され、このガラス板304に対向するよ
うに回路基板305がセンサ枠301の内部に固定され
ている。回路基板305には、LED31、フォトトラ
ンジスタ32、およびトランジスタ(図示せず。)など
の電子部品が実装されており、LED31およびフォト
トランジスタ32は、それぞれ発光面および受光面をガ
ラス板304の方に向けている。
【0037】本例では、LED31として、InGaN
系(インジウム−ガリウム−窒素系)の青色LEDを用
いてあり、その発光スペクトルは、図6に示すように、
450nmに発光ピークを有し、その発光波長領域は、
350nmから600nmまでの範囲にある。かかる発
光特性を有するLED31に対応させて、本例では、フ
ォトトランジスタ32として、GaAsP系(ガリウム
−砒素−リン系)のフォトトランジスタを用いてあり、
その素子自身の受光波長領域は、図7に示すように、主
要感度領域が300nmから600nmまでの範囲にあ
って、300nm以下にも感度領域がある。ここで、フ
ォトトランジスタ32として、素子にフィルタを付加し
たセンサユニットを用いることもあり、このようなセン
サユニットの受光波長領域の一例は、図8に示すよう
に、主要感度領域が400nmから550nmまでの範
囲にある。これらのLED31およびフォトトランジス
タ32は、消費電力が比較的小さいので、本例の腕装着
型脈波計測装置1のように、計時機能と脈波計測機能を
1つの小型電池で駆動する場合でも、連続稼働時間が長
い。
【0038】なお、図5に示すように、光学ユニット3
00は、センサ固定用バンド40に対し、ガラス板30
4が内側に向くように取り付けられているため、センサ
固定用バンド40を指の根元に装着すると、LED31
およびフォトトランジスタ32は、それぞれの発光面お
よび受光面を指の表面に向いた状態になる。従って、L
ED31から指に向けて光を照射すると、生体(血管)
から反射してきた光をフォトトランジスタ32が受光
し、その受光結果(脈波信号)を、光学ユニット300
がケーブル20を介して装置本体10に入力すると、装
置本体10では、脈波信号から脈拍数が求められる。
【0039】(データ処理回路の構成)すなわち、図9
には、時計ケースの内部に構成されたデータ処理回路の
機能の一部をブロック図で示すように、データ処理回路
50において、脈波信号変換部51は、センサユニット
30からケーブル20を介して入力された信号をデジタ
ル信号に変換して脈波信号記憶部52に出力するように
なっている。脈波信号記憶部52は、デジタル信号に変
換された脈波データを記憶しておくRAMである。脈波
信号演算部53は、脈波信号記憶部52に記憶されてい
る信号を読み出してそれに周波数分析を行ない、その結
果を脈波成分抽出部54に入力するようになっている。
脈波成分抽出部54は、脈波信号演算部53からの入力
信号から脈波成分を抽出して脈拍数演算部55に出力
し、この脈拍数演算部55は、入力された脈波の周波数
成分により脈拍数を演算し、その結果を液晶表示装置1
3に出力するようになっている。
【0040】(コネクタ手段の構成)図10は、コネク
タ部にコネクタピースを装着した状態を腕時計における
3時の方向から見た拡大図、図11は、コネクタピース
側におけるセンサ回路の電極部、およびこのセンサ回路
と信号の入出力を行なうためのコネクタ部側の端子の組
合せを示す説明図である。
【0041】本例の腕装着型脈波計測装置1を日常生活
において通常の腕時計と同様に扱えるように、図1に示
すように、ケーブル20およびセンサユニット30は、
装置本体10の腕時計における6時の方向に位置する端
部の表面側で着脱できるようになっている。すなわち、
図10において、装置本体10の端部のうち、腕時計に
おける6時の方向において、回転止め部108として延
設されている部分の表面側には、コネクタ部70が構成
され、そこには、ケーブル20の端部に構成されたコネ
クタピース80(コネクタ部材)を装着できるようにな
っている。
【0042】このコククタ部70およびコネクタピース
80を利用したコネクタ手段において、コネクタ部70
とコネクタピース80との間で行なわれる電気的な接続
は、図11に示すとおりである。
【0043】図11において、装置本体10の側に構成
されているコネクタ部70には、端子751〜756
(第1の端子群)が構成されており、これらの端子75
1〜756に対応して、コネクタピース80には、電極
部831〜836(第2の端子群)が構成されている。
ここで、コネクタ部70に対してコネクタピース80を
装着したとき、電極部831〜836と端子751〜7
56とがそれぞれ電気的接続するようになっている。そ
のうち、端子752は、電極部832を介してLED3
1に第2の駆動電圧VDDの供給するためのプラス端
子、端子753は、電極部833を介してLED31の
マイナス電位とされる端子、端子754は、電極部83
4を介してフォトトランジスタ32のコレクタ端子に駆
動用の定電圧VREGを供給するための端子、端子75
1は、電極部831を介してフォトトランジスタ32の
エミッタ端子からの信号が入力される端子、端子755
は、電極部835を介してコネクタピース80をコネク
タ部70に装着したか否かを検出するための信号が入力
される端子である。電極部836は、センサユニット3
0において人体にアースを落としており、端子756と
電極部836とが電気的に接続したとき、VDDをグラ
ンド線とすることによって、電極部831〜836をシ
ールドするようになっている。
【0044】また、コネクタピース80では、LED3
1の端子間(電極部832、833の間)に対して、第
1のキャパシタC1、および第1のスイッチSW1が介
挿されている。このスイッチSW1は、コネクタピース
80をコネクタ部70から外したときに閉状態になっ
て、LED31に対して第1のキャパシタC1を並列接
続させ、コネクタピース80をコネクタ部70に装着し
たときに開状態になる。同様に、フォトトランジスタ3
2の端子間(電極部831、834)に対しては、第2
のキャパシタC2、および第2のスイッチSW2が介挿
されている。このスイッチSW2は、コネクタピース8
0をコネクタ部70から外したときに閉状態になって、
フォトトランジスタ32に対して第2のキャパシタC2
を並列接続させ、コネクタピース80をコネクタ部70
に装着したときに開状態になる。
【0045】このような構成のコネクタ部70にコネク
タピース80を着脱するコネクタ手段の構成を、さら
に、図12〜図15も参照して説明する。
【0046】図12は、ケーブルの端部に構成されたコ
ネクタピースの構成を示す拡大図、図13は、装置本体
側のコククタ部の拡大図、図14は、コネクタ部に対し
てコネクタピースを結合させた状態を示す縦断面図、図
15は、コネクタピース側における各電極部の配置、お
よび回路パターンを示す説明図である。
【0047】図12において、コネクタピース80の下
面部801には、その両側で下方に向けて張り出す一対
の突出部81、82が形成されている。これらの突出部
81、82の下端部では、その内側に向かって4個の係
合片811、812、821、822(第2の係合用突
起群)が突き出ている。
【0048】コネクタピース80の下面部801には、
6つの電極部831、832、833、834、83
5、836(第2の端子群)が形成されており、その周
囲には環状の凸条部841、842、843、844、
845、846が形成されている。ここで、コネクタピ
ース80をコネクタ部70に装着する際には、後述する
とおり、コネクタピース80をコネクタ部70に被せた
後、矢印Qの方向にコネクタピース80をスライドさせ
るが、かかるスライド方向(矢印Qの方向)に沿って、
電極部831〜836は、電極部831、832、83
3と、電極部834、835、836との2列に形成さ
れている。また、いずれの列でも、各電極部831〜8
36は、コネクタピース80のスライド方向(矢印Qの
方向)に対して直交する方向にずれるように斜めに配置
されている。
【0049】さらに、コネクタピース80の底面部に
は、装置本体10にケーブル20を接続したときの静電
気の影響を防止するための回路をスイッチングする2本
の作動ピン837、838が形成されている。これらの
作動ピン837、838は、その取付け構造については
図14を参照して後述するとおり、コネクタ部70から
コネクタピース80を外した状態で先端がコネクタピー
スの下面部801から突出した状態にある。
【0050】一方、図13に示すように、装置本体10
のコネクタ部70には、その側面部に、外側に張り出す
係合部71、72、73、74(第1の係合用突起群)
が形成されている。従って、コクネタピース80の突出
部81、82がコネクタ部70の係合部71、72、7
3、74が外側に位置し、かつ、係合部71と係合部7
2との間、および係合部73と係合部74との間に、コ
ネクタピース80の係合片811、821が位置するよ
うに、コネクタピース80をコネクタ部70に被せた
後、係合片811、821が係合部71と係合部72と
の間、および係合部73と係合部74との間をそれぞれ
通り抜けるように、コネクタピース80をコネクタ部7
0に向けて押し付け(コネクタピース80をコネクタ部
70に装着するための第1の動作)、しかる後に、矢印
Qの方向(コネクタピース80の装着方向、装置本体1
0の6時の方向から12時の方向)にコネクタピース8
0をスライドさせると(コネクタピース80をコネクタ
部70に装着するための第2の動作)、係合部71、7
3の下に係合片811、821が潜り込む。また、係合
部72、74の下に係合片812、822が潜り込む。
その結果、係合片811、821、812、822は、
コネクタピース80の下面部801との間に係合部7
1、72、73、74をそれぞれ保持する状態になり、
コネクタピース80は、コネクタ部70に簡単に、か
つ、確実に装着される。
【0051】ここで、各端子751〜756は、電極部
831〜836と同様、コネクタピース80のスライド
方向(矢印Qの方向)に沿って、端子751、752、
753と、端子754、755、756の2列に形成さ
れている。また、いずれの列でも、各端子751〜75
6は、電極部831〜836と同様、コネクタピース8
0のスライド方向(矢印Qの方向)に対して直交する方
向にずれるように斜め配置されている。従って、コネク
タピース80をコネクタ部70に装着すると、6つの電
極部831〜836に対して、6つの端子751〜75
6がそれぞれ電気的に接続して、センサユニット30で
の計測結果をケーブル20を介して装置本体10に入力
することが可能となる。
【0052】なお、端子751〜756、および電極部
831〜836は、コネクタピース80のスライド方向
に沿って2列に配置され、かつ、このスライド方向に直
交する方向に、各端子間および各電極間の位置が斜めに
ずれているので、コネクタピース80をコネクタ部70
の上でスライドさせても、対応しない端子751〜75
6と電極部831〜836とが接触するということがな
い。しかも、コネクタ部70の形成面積を狭くしても、
端子同士および電極部同士を離れた位置に配置できるの
で、コネクタピース80とコネクタ部70との間に水が
侵入した場合でも、端子間および電極間がショートしに
くい。また、駆動電圧がかかる端子752、754、7
56、および電極部832、834、836について
は、特に、離れるように配置してあるため、コネクタピ
ース80とコネクタ部70との間にたとえ水が侵入して
も、異なる電位の端子同士および電極部同士の間では、
特にトラッキングが発生しない。このため、LED31
やフォトトランジスタ32に過電圧がかかることがな
い。
【0053】コネクタピース80をコネクタ部70から
外すときには、コネクタピース80を逆に矢印Rの方向
にスライドさせる。その結果、係合片811、821
は、係合部71と係合部72との間、および係合部73
と係合部74との間に位置するまで戻る。従って、その
まま、コネクタピース80を持ち上げれば、コネクタピ
ース80は、コネクタ部70から簡単に、かつ、確実に
外れる。
【0054】このようにして、コネクタピース80をコ
ネクタ部70上でスライドさせたときに係合してコネク
タ部70上にコネクタピース80が装着された状態を保
持するとともに、この状態からコネクタピース80を逆
の方向(矢印Rの方向)にスライドさせたときに係合状
態が解除される係合機構700が構成されている。かか
る構成の係合機構は、少ない部品でありながら、係合が
確実である。
【0055】(ストッパー機構の構成)図13からわか
るように、係合部71〜74には、側面から見ると、矢
印Qの方向の側に垂直壁711、721、731、74
1が連続して形成されている。従って、コネクタピース
80をコネクタ部70に装着するときに、コネクタピー
ス80を矢印Rの方向にスライドさせると(第2の動
作)、係合片811、812、821、822は、垂直
壁711、721、731、741にそれぞれ当接し、
コネクタピース80をコネクタ部70の装着位置で停止
させる。従って、垂直壁711、721、731、74
1は、コネクタピース80に対する第1のストッパーと
して機能するようになっている。
【0056】逆に、コネクタピース80をコネクタ部7
0から外すために矢印Rの方向にスライドさせると、係
合片811、821は、それぞれ係合部72、74の垂
直壁721、741の裏側に当接し、コネクタピース8
0をコネクタ部70を元の位置で停止させる。従って、
垂直壁721、741の裏側は、コネクタピース80に
対する第2のストッパーとして機能するようになってい
る。
【0057】それ故、利用者は、コネクタ部70に対し
てコネクタピース80を手探りでも簡単に着脱すること
ができる。また、利用者は、誤って過大な力をかけるこ
とがないので、コネクタ部70などが破損しない。
【0058】(端子および電極部の構造)コネクタ部7
0において、端子751〜756は、いずれも、コネク
タ部70に形成された孔761、762、763、76
4、765、766の内部に配置されており、そのうち
の端子753、756、作動ピン838、および電極部
833、836の形成位置を通る位置で切断したときの
断面が、図14に表れている。
【0059】図14において、コネクタピース80は、
内部に回路基板85を収容可能な外装ケース805に蓋
材806を被せた構造になっている。蓋材806には、
孔863、866が形成され、その下方側の開口縁に沿
って環状の凸条部843、846が形成されている。孔
863、866の内部には、電極部833、836が配
置されている。電極部833は、ねじ881によって固
定され、電極部836は、回路基板85と蓋材806と
に挟まれて固定されている。電極部833、836に対
しては、防水パッキン873、876が装着されてい
る。電極部833、836は、コネクタピース80の内
部に配置された回路基板85の回路パターン上に電気的
接続されている。かかる電極構造は、電極部833、8
36以外の電極部831、832、834、835も同
様である。なお、回路基板85の回路パターン上には、
ケーブル20の芯線もハンダ付けにより電気的接続され
ている。
【0060】(クリック機構の構成)コネクタ部70で
は、その凹部に蓋材706を被せた構造になっている。
蓋材706には孔763、766が形成されている。こ
れらの孔763、766の内部において、端子753、
756は、先端を孔763、766から突出させた状態
となるように進退可能な進退ピンとして配置されてい
る。各端子753、756の基部側に形成された鍔部7
83、786に対しては、コイルばね773、776が
配置されており、これらのコイルばね773、776に
よって、端子753、756は、孔763、766から
突出する方向に向けて付勢されている。但し、鍔78
3、786の外径は、孔763、766の内径よりも大
きいので、端子753、756が孔763、766から
抜け出てしまうことはない。かかる端子構造は、端子7
53、756以外の端子751、752、754、75
5も同様である。
【0061】このように構成した端子構造において、コ
ネクタピース80をコネクタ部70とを装着するときに
は、コネクタピース80をコネクタ部70上でスライド
させるため、端子753、756は、コネクタピース8
0の環状の凸条部843、846をコイルばね773、
776に付勢されながら乗り越えて、電極部833、8
36に対して確実に接続する。また、かかる凸条部84
3、846、端子753、756、およびコイルばね7
73、776をそのまま利用して、クリック機構が構成
されているので、コネクタピース80をコネクタ部70
に確実に装着できる。なお、かかるクリック機構を構成
するには、本例とは逆に、コネクタピース80の側に進
退ピンを利用した端子を設け、コネクタ部70の側に凸
条部を設けてもよい。
【0062】(スイッチ機構の構成)さらに、コネクタ
ピース80の蓋材806には、孔868が形成されてお
り、この孔838には、作動ピン838が配置されてい
る。この作動ピン838は、先端を孔868から突出さ
せた状態となるように孔868の内部で進退可能な状態
にある。作動ピン838の基部に形成された鍔部898
に対しては、板ばね状のスイッチばね88が配置されて
いる。スイッチばね88は、その先端部885によって
作動ピン838を孔868から突出する方向に向けて付
勢している。但し、鍔898の外径は、孔868の内径
よりも大きいので、作動ピン838は、孔868から抜
け出ることがない。スイッチばね88は、その基部が電
極部833の上端面にねじ881によって止められ、電
極部833に電気的接続している。
【0063】図15において、スイッチばね88の先端
部885は、作動ピン838の基部に接する当接部88
6と、そこから側方に張り出した部分に形成された接点
887とを備えている。この接点887は、回路基板8
5の回路パターン852に電気的接続している。この回
路パターン852は、その図示を省略するが、第1のキ
ャパシタC1と電極部833との間に介挿されている。
【0064】従って、作動ピン838は、コネクタピー
ス80をコネクタ部70に装着しない状態では、図14
に実線で示すように、スイッチばね88に押されて先端
が孔868から突出し、この状態では、スイッチばね8
8の接点887は、回路基板85の回路パターン852
に電気的接続した状態になる。すなわち、図11におい
て、矢印で表す作動ピン838の動きに連動して、第1
のスイッチSW1が閉じて、第1のコンデンサC1は、
LED31に並列に電気的接続している状態にある。従
って、静電気によって高い電位にあるものが電極部83
2、833に触れても、その電荷は、第1のコンデンサ
C1に蓄積されるので、LED31は、破損しない。
【0065】これに対して、コネクタピース80をコネ
クタ部70に装着すると、作動ピン838は、図14に
二点鎖線で示すように、孔868の内部に引っ込む方向
に移動して、スイッチばね88を二点鎖線で示すように
変形させる。このようにスイッチばね88が変形したと
き、その接点887は、回路基板85の回路パターン8
52から浮き上がり、電気的接続が絶たれた状態とな
る。すなわち、図11において、コネクタピース80を
コネクタ部70に装着したとき、第1のスイッチSW1
は、開いた状態になるので、脈波を計測可能な回路構成
になる。しかも、第1のコンデンサC1に電荷が蓄積さ
れていても、この電荷は、電極部832、833、およ
び端子752、753を介して放電しないので、コネク
タ部70および装置本体10に内蔵されている各回路
は、破損しない。
【0066】また、かかるスイッチ機構は、簡単な構成
でありながら、コネクタ部70へのコネクタピース80
の装着動作に確実に連動する。
【0067】なお、このような構成のスイッチ機構は、
図11に示すように、フォトトランジスタ32に対して
も構成されているが、その構成は、図15からわかるよ
うに、LED31に対するスイッチ機構と同様、作動ピ
ン837およびスイッチばね89を利用したものである
ため、その説明を省略する。
【0068】(コネクタカバーの構成)図16は、腕装
着型脈波計測装置1からケーブル20およびセンサユニ
ット30を外して、それを通常の腕時計として用いると
き、コネクタピース80に代えて、コネクタ部70に装
着するコネクタカバー90の構成を示す説明図である。
このコネクタカバー90は、コネクタピース80と異な
り、電極部、センサー回路、およびケーブルが不要であ
るため、全体に薄く、コネクタ部70に装着したときの
見栄えを損なわない形状になっている。但し、コネクタ
部70に対する装着構造は、コネクタピース80と同じ
構成になっている。すなわち、コネクタカバー90の下
面部901では、その両側で下方に向けて張り出す一対
の突出部91、92が形成されている。これらの突出部
91、92の下端部では、その内側に向かって4個の係
合片911、912、921、922(第2の係合用突
起群)が突き出ている。また、コネクタカバー90の下
面部901には、コネクタ部70の端子751〜756
が配置されている位置に対応して、端子751〜756
とクリック機構を構成する凸条部941〜946が形成
されている。
【0069】コネクタカバー90をコネクタ部70に装
着する際には、コネクタピース80と同様、係合部71
と係合部72との間、および係合部73と係合部74と
の間に、コネクタカバー90の係合片911、921が
位置するように、コネクタカバー90をコネクタ部70
に被せた後、係合片911、921が係合部71と係合
部72との間、および係合部73と係合部74との間を
それぞれ通り抜けるように、コネクタカバー90をコネ
クタ部70に向けて押し付け、しかる後に、矢印Qの方
向(装置本体10の6時の方向から12時の方向)にコ
ネクタカバー90をスライドさせると、係合部71、7
3の下に係合片911、921が潜り込む。また、係合
部72、74の下に係合片912、922が潜り込む。
その結果、係合片911、921、912、922は、
コネクタカバー90の下面部901との間に係合部7
1、72、73、74をそれぞれ保持する状態になると
ともに、コネクタ部70の端子751〜756は、凸条
部941〜946を乗り越えてクリック力を発揮する。
このようにして、コネクタカバー90は、コネクタ部7
0に装着されるた状態となる。
【0070】(動作)このように構成した腕装着型脈波
計測装置1の動作を、図1および図5を参照して簡単に
説明する。
【0071】まず、図1において、腕装着型脈波計測装
置1を通常の腕時計として用いる場合には、ケーブル2
0およびセンサユニット30を装置本体10のコネクタ
部70で外した状態で、装置本体10をリストバンド1
2で腕に装着する。このとき、コネクタ部70には、図
16に示したコネクタカバー90を装着し、その見栄え
を高めるとともに、コネクタ部70を保護する。
【0072】一方、腕装着型脈波計測装置1を用いてラ
ンニング中の脈拍数を計測する場合には、コネクタピー
ス80をコネクタ部70に装着して、ケーブル20を装
置本体10に接続した後、装置本体10をリストバンド
12で腕に装着する。また、センサユニット30(光学
ユニット300のガラス板304)をセンサ固定用バン
ド40によって指に密着させた後、ランニングを行な
う。
【0073】この状態で、図5に示すように、LED3
1から指に向けて光を照射すると、この光が血管に届い
て血液中のヘモグロビンによって一部が吸収され、一部
が反射する。指(血管)から反射してきた光は、フォト
トランジスタ32によって受光され、その受光量変化
は、血液の脈波によって生じる血量変化に対応する。す
なわち、血量が多いときには、反射光が弱くなる一方、
血量が少なくなると、反射光が強くなるので、反射光強
度の変化をフォトトランジスタ32で監視すれば、脈拍
などを検出できる。かかる検出を行なうために、図9に
示したデータ処理回路50では、フォトトランジスタ3
2(センサユニット30)から入力された信号をデジタ
ル信号に変換し、このデジタル信号に周波数分析などを
行なって脈拍数を演算する。そして、演算により求めた
脈拍数を液晶表示装置13に表示させる。すなわち、腕
装着型脈波計測装置1は、脈拍計として機能する。
【0074】再び、図5において、LED31から発せ
られた光は、その一部が矢印Cで示すように指を通って
血管にまで到達し、血液中のヘモグロビンからの反射光
が矢印Dで示すようにフォトトランジスタ32に届く。
この経路で受光された光量が生体反射量である。また、
LED31から発せられた光は、その一部が矢印Eで示
すように指表面で反射してフォトトランジスタ32に届
く。この経路で受光された光量が皮膚反射量である。さ
らに、LED31から発せられた光、および血管から反
射した光の一部は、矢印F、Gで示すように、指内で吸
収、または分散して、フォトトランジスタ32に届かな
い。
【0075】また、センサユニット30では、発光波長
領域が350nmから600nmまでの範囲にあるLE
D31と、受光波長領域が300nmから600nmま
での範囲のフォトトランジスタ32とを用いてあり、そ
の重なり領域である約300nmから約600nmまで
の波長領域における検出結果に基づいて生体情報を表示
する。かかるセンサユニット30を用いれば、外光に含
まれる光のうち、波長領域が700nm以下の光は、指
を導光体としてフォトトランジスタ32(受光部)にま
で到達しない一方、300nm以下の光は、皮膚表面で
ほとんど吸収される。従って、検出結果は、外光の影響
を受けることなく、発光部の光のみに基づく約300n
mから約600nmまでの波長領域の検出結果から生体
情報を計測することができる。なお、外光の影響を受け
ることなく、脈波情報を得るという観点からすれば、L
ED31として、発光波長領域が300nmから700
nmまでの範囲のものを用い、フォトトランジスタ32
として、受光波長領域が700nm以下のものを用いて
もよい。
【0076】(実施例の効果)以上のとおり、本例の腕
装着型脈波計測装置1(腕装着型携帯機器)において、
装置本体10は、裏面部119に対して約115°とい
う解剖学的に理想的な角度をなす回転止め部108を有
するため、図3を参照して説明したように、装置本体1
0を矢印Aまたは矢印Bの方向に回そうとしても、回転
止め部12は、手首Lの側面部L2からそれ以上ずれ
ず、裏面部119は、手首Lの上面部L1からそれ以上
ずれない。従って、腕装着型脈波計測装置1を腕に装着
してランニングを行なっても、装置本体10がずれない
ので、肘を軽く曲げるだけで常に液晶表示装置13を覗
くことができる。しかも、装置本体10は、手首Lの周
りに完全に密着した状態になく、手首Lの表面との間に
部分的な隙間があるので、汗でむれるような感じを受け
ない。また、裏面部119および回転止め部108によ
って腕の回りの片側2ヵ所で回転を規制するだけであ
る。このため、腕が細くても、裏面部119および回転
止め部108は、確実に腕に接するので、回転止め効果
が確実に得られる一方、腕が太くても、窮屈な感じがな
い。さらに、回転止め部108は、時計ケース11の張
出部分として一体に形成すればよい。それ故、本例の腕
装着型脈波計測装置1では、装置本体10の形状を改良
するだけで、安価に、しかも、装着感を損なうことな
く、装置本体10の不必要な回転を確実に防止できる。
【0077】また、センサユニット30から延びるケー
ブル20に対しては、このケーブル20を装置本体10
に接続した状態および装置本体10から外した状態に切
換可能なコネクタ手段(コネクタ部70およびコネクタ
ピース80)を設けてあるため、センサユニット30お
よびケーブル20を装置本体10から外せば、通常の腕
時計として用いることができるので、便利である。
【0078】さらに、コネクタ部70を回転止め部10
8に相当する部分の表面部に形成してあるので、回転止
め部108を設けるために延設した部分をそのままコネ
クタ部70として利用できる。従って、装置本体10に
余計な張出部分を設ける必要がない。しかも、コネクタ
部70は、腕時計における6時の方向に位置するので、
装置本体10を腕に装着したとき、コネクタ部70は、
利用者からみると手前側にあり、操作が簡単である。ま
た、コネクタ部70は、装置本体10から腕時計におけ
る3時の方向に張り出さないので、利用者は、ランニン
グ中に手首を自由に動かすことができるとともに、利用
者がランニング中に転んでも、手の甲がコネクタ部70
にぶつからない。従って、利用者にとって、安全である
とともに、コネクタ部70が破損しない。さらに、コネ
クタ部70とコネクタピース80とが係合機構によって
結合した状態にあるので、ランニング中にケーブル20
が不用意に外れることがない。
【0079】また、コネクタピース80は、コネクタ部
70上で腕時計における6時の方向から12時の方向に
向けてスライドさせたときに装着されるが、このとき装
置本体10に加わる力は、回転止め部108によって、
装置本体10がより回転にくい向きである。従って、コ
ネクタピース80を装着するときに、装置本体10は、
手首の周りを回転しないので、装着が簡単である。
【0080】さらに、本例の腕装着型脈波計測装置1で
は、LED31の発光波長領域が350nmから600
nmまでの範囲にあり、フォトトランジスタ32の受光
波長領域は、主要感度領域が300nmから600nm
までの範囲にある。一方、フォトトランジスタ32とし
て、素子とフィルタとを組み合わせたユニットを用いた
ときの受光波長領域は、400nmから550nmまで
の範囲にある。従って、図1に示す簡単な遮光状態で脈
波を計測しても、外光に含まれる光のうち、波長領域が
700nm以下の光は、指を導光体としてフォトトラン
ジスタ32(受光部)にまで到達せず、検出には影響を
与えない波長領域の光だけが、指を導光体として通って
くることから、本例では、指の露出部分に外光があたっ
ても、脈波の検出結果には外光の影響が及ばないので、
幅の狭いセンサ固定用バンド40で検出部を遮光するセ
ンサユニット30を用いることができる。それ故、本例
のような小さなセンサユニット30であれば、指の根元
に装着した状態で手を握ることができるので、ランニン
グに支障がない。また、センサユニット30を指の根元
に装着すると、ケーブル20が短くて済むので、ケーブ
ル20は、ランニング中に邪魔にならない。それ故、本
例の腕装着型脈波計測装置1は、ランニング中の脈拍数
などを計測するのに適している。
【0081】また、掌から指先までの体温の分布を計測
すると、寒いときには、指先の温度が著しく低下するの
に対し、指の根元の温度は比較的低下しない。すなわ
ち、寒いときでも、指の根元では、血流が著しく低下し
ない。従って、指の根元にセンサユニット30を装着す
れば、寒い日に屋外でランニングしたときでも、脈拍数
などを正確に計測できる。
【0082】さらに、約300nmから約700nmま
での波長領域の光を利用して、脈波情報を得ているの
で、血量変化に基づく脈波信号のS/N比が高い。
【0083】これらの理由を以下に説明する。
【0084】まず、外光の影響を受けにくい理由を、図
17(a)を参照して説明する。図17(a)には、光
の波長と、皮膚の光透過度との関係を示してある。ここ
で、折れ線aは、波長が200nmの光における透過特
性、折れ線bは、波長が300nmの光における透過特
性、折れ線cは、波長が500nmの光における透過特
性、折れ線dは、波長が700nmの光における透過特
性、折れ線eは、波長が1μmの光における透過特性を
示す。この図から明らかなように、外光に含まれる光の
うち、波長領域が700nm以下の光は、指を透過しに
くい傾向にあるため、外光がセンサ固定用バンド40で
覆われていない指の部分に照射されても、図5に点線X
で示すように、指を通ってフォトトランジスタ32まで
届かない。それ故、本例のように、700nm以下の光
を検出光として用いれば、指を大掛かりに覆わなくても
必要最小限の範囲を覆うだけで、外光の影響を抑えるこ
とができるので、本例の腕装着型脈波計測装置1は、屋
外での使用が可能である。なお、300nmより低波長
領域の光は、皮膚表面でほとんど吸収されるので、受光
波長領域を700nm以下としても、実質的な受光波長
領域は、300nm〜700nmとなる。
【0085】これに対し、880nm付近に発光ピーク
を有するLEDと、シリコン系のフォトトランジスタと
を用いると、その受光波長範囲は、図18に示すよう
に、350nmから1200nmまでの範囲に及ぶ。従
って、従来の光学系(検出装置)では、外光のうち、図
5に矢印Yで示すように、指を導光体として受光部にま
で容易に届いてしまう1μmの波長の光、すなわち、図
17(a)の折れ線eで示す光による検出結果に基づい
て脈波を検出しているので、外光の変動に起因する誤検
出が起こりやすい。
【0086】次に、本例の腕装着型脈波計測装置1で
は、脈波信号のS/N比が高い理由を、図17(b)を
参照して説明する。図17(b)は、光の波長と各種の
ヘモグロビンの吸光特性との関係を示す説明図である。
【0087】図17(b)には、酸素と未結合のヘモグ
ロビンの吸光特性を曲線Hbで示してあり、酸素と結合
しているヘモグロビンの吸光特性を曲線HbO2 で示し
てある。これらの曲線が示すように、血液中のヘモグロ
ビンは、波長が300nmから700nmまでの光に対
する吸光係数が大きく、従来の検出光である波長が88
0nmの光に対する吸光係数に比して数倍〜約100倍
以上大きい。従って、本例のように、ヘモグロビンの吸
光特性に合わせて、吸光係数が大きい波長領域(300
nmから700nm)の光を検出光として用いると、そ
の検出値は、血量変化に感度よく変化するので、血量変
化に基づく脈波の検出率(S/N比)が高い。
【0088】なお、光学ユニットとしては、図19に示
すように、540nmから570nmまでの範囲に主要
発光領域を有するGaP系のLEDと、受光感度特性を
図20に示すように、200nmから700nm近くま
での範囲に感度領域を有するGaP系のフォトトランジ
スタを用いてもよい。
【0089】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る腕装
着型携帯機器(腕装着型脈波計測装置)において、装置
本体の腕時計における6時の方向には、手首の側面部に
接することにより装置本体が手首の周りを回転すること
を規制する回転止め部、たとえば、本体ケースの裏面部
に対して約105°から約125°の角度をなす回転止
め部を有していることに特徴を有する。従って、本発明
によれば、装置本体をリストバンドによって腕に装着す
ると、本体ケースの裏面部は、腕の上面部に接する一
方、回転止め部は、腕の側面部に接するので、この状態
で、装置本体を腕の周りに回そうとしても、回転止め部
は、腕の側面部に接した状態のまま、それ以上ずれず、
本体ケースの裏面部は、腕の上面部に接した状態のま
ま、それ以上ずれない。それ故、腕装着型脈波計測装置
を腕に装着してランニングを行なっても、装置本体がず
れないので、肘を軽く曲げるだけで常に表示部を覗くこ
とができる。また、装置本体は、腕の周りに完全に密着
した状態でもないので、装着感が損なわれない。さら
に、腕の回りの2ヵ所で回転を規制するだけであるた
め、腕が細くても、回転止め効果が確実に得られる一
方、腕が太くても、窮屈な感じがない。しかも、回転止
め部は、あくまで装置本体(本体ケース)と一体に構成
できる。それ故、本発明によれば、装置本体の形状を改
良するだけで、安価に、しかも、装着感を損なうことな
く、装置本体が腕の周りを不必要に回転しない腕装着型
携帯機器および腕装着型脈波計測装置を実現できる。
【0090】本発明に係る腕装着型脈波計測装置におい
て、ケーブルを装置本体に対して着脱自在とするコネク
タ手段を設けた場合には、指にセンサユニットを取り付
けることにより、ランニング中でも脈波を計測できると
ともに、日常生活では、ケーブルをコネクタ手段によっ
て装置本体から外すだけで、通常の腕時計として用いる
ことができ、便利である。
【0091】コネクタ手段のコネクタ部を回転止め部に
相当する部分の表面部に設けた場合には、回転止め部を
設けるために延設した部分をそのままコネクタ部として
利用できるので、装置本体に余計な張出部分を設ける必
要がない。しかも、コネクタ部は、腕時計における6時
の方向に位置するので、装置本体を腕に装着したとき、
コネクタ手段は、利用者からみると手前側にあり、操作
が簡単である。また、コネクタ手段は、装置本体から腕
時計における3時の方向に張り出さないので、利用者
は、ランニング中に手首を自由に動かすことができると
ともに、利用者がランニング中に転んでも、手がコネク
タ手段にぶつからない。従って、利用者にとって、安全
であるとともに、コネクタ手段が破損しない。さらに、
コネクタ部とコネクタ部材とは、係合機構によって結合
した状態にあるので、ランニング中にケーブルが不用意
に外れることがない。
【0092】また、係合機構は、コネクタ部材をコネク
タ部上で腕時計における6時の方向から12時の方向に
向けてスライドさせたときに係合する場合には、回転止
め部によって、装置本体がより回転にくい向きに力が加
わるだけである。従って、コネクタ部材を装着するとき
にそれをスライドさせても、装置本体は、手首の周りを
回転しないので、装着操作が簡単である。
【0093】コネクタ部材に代わってコネクタ部上に装
着されるカバーを設けた場合には、日常生活においてコ
ネクタ部材を外して腕時計として用いるときに、第1の
端子群を保護できるとともに、見栄えがよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る腕装着型脈波計測装置
の使用状態を示す説明図である。
【図2】図1に示す腕装着型脈波計測装置の装置本体の
平面図である。
【図3】図1に示す腕装着型脈波計測装置の装置本体を
腕時計の3時の方向からみたときの側面図である。
【図4】(a)は、図1に示す腕装着型脈波計測装置に
用いたセンサユニットの光学ユニットの平面図、(b)
は、この腕装着型脈波計測装置に用いたセンサユニット
のセンサ固定用バンドを展開した状態を示す平面図、
(c)は、別のセンサユニットの構造を示す説明図であ
る。
【図5】図1に示す腕装着型脈波計測装置において、セ
ンサユニットを指に装着した状態を示す説明図である。
【図6】図1に示す腕装着型脈波計測装置に用いたIn
GaN系青色LEDの発光スペクトルを示す説明図であ
る。
【図7】図1に示す腕装着型脈波計測装置に用いたIn
GaP系フォトトランジスタの受光特性を示す説明図で
ある。
【図8】図1に示す腕装着型脈波計測装置に用いたフィ
ルタ付きのフォトトランジスタユニットの受光特性を示
す説明図である。
【図9】図1に示す腕装着型脈波計測装置のデータ処理
回路の機能を示すブロック図である。
【図10】図1に示す腕装着型脈波計測装置のコネクタ
部を腕時計における3時の方向からみたときの拡大図で
ある。
【図11】図1に示す腕装着型脈波計測装置のコネクタ
部における電気的な接続関係を示す説明図である。
【図12】図10に示すコネクタ手段に用いたコネクタ
ピースの構造を示す説明図である。
【図13】図10に示すコネクタ手段に用いたコネクタ
部の構造を示す説明図である。
【図14】図12に示すコネクタピースを図13に示す
コネクタ部に装着した状態を示す断面図である。
【図15】図12に示すコネクタピースにおける各電極
の配置を示す平面図である。
【図16】図1に示す腕装着型脈波計測装置において、
コネクタピース代えてコネクタ部を覆うコネクタカバー
の構成を示す説明図である。
【図17】(a)は、光の波長と皮膚の光透過度との関
係を示すグラフ図、(b)は、光の波長と各種のヘモグ
ロビンの吸光特性との関係を示す説明図である。
【図18】従来の腕装着型脈波計測装置に用いたシリコ
ン系のフォトトランジスタの受光特性を示す説明図であ
る。
【図19】図1に示す腕装着型脈波計測装置に用いたG
aP系のLEDの発光スペクトルを示す説明図である。
【図20】図1に示す腕装着型脈波計測装置に用いたG
aAsP系フォトトランジスタの受光特性を示す説明図
である。
【図21】参考例に係る装置本体の回り止め構造の説明
図である。
【符号の説明】
1・・・腕装着型脈波計測装置 10・・・装置本体 11・・・時計ケース(本体ケース) 12・・・リストバンド 13・・・液晶表示装置 20・・・ケーブル 31・・・LED(発光部) 32・・・フォトトランジスタ(受光部) 40・・・センサ固定用バンド 70・・・コネクタ部 80・・・コネクタ部材(コネクタピース) 108・・・回転止め部 119・・・時計ケースの裏面部 300・・・光学ユニット 700・・・係合機構

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各種の情報を表示するための表示部を備
    える装置本体と、 該装置本体を腕に装着するためのリストバンドとを有す
    る腕装着型携帯機器において、 前記装置本体は、手首の上面部に密接可能な裏面部を備
    える本体ケースと、腕時計における6時の方向において
    前記本体ケースから延設され、手首の側面部に接するこ
    とにより前記装置本体が手首の周りを回転することを規
    制する回転止め部とを備えていることを特徴とする腕装
    着型携帯機器。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記回転止め部は、
    前記本体ケースの裏面部に対して約105°から約12
    5°までの範囲の角度をなすように延設されていること
    を特徴とする腕装着型携帯機器。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に規定する腕装着型携
    帯機器から構成され、前記表示部に脈拍数などの脈波情
    報を表示可能な腕装着型脈波計測装置であって、 発光部および受光部を指表面に向けた状態とされるセン
    サユニットと、 該センサユニットから延びて前記受光部の受光結果を前
    記装置本体に入力するためのケーブルと、 前記装置本体に内蔵され、前記受光部の受光結果に基づ
    いて前記表示部に表示すべき脈波情報を求めるデータ処
    理回路とを有することを特徴とする腕装着型脈波計測装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項3において、前記ケーブルを前記
    装置本体に対して着脱自在とするコネクタ手段を有する
    ことを特徴とする腕装着型脈波計測装置。
  5. 【請求項5】 請求項4において、前記コネクタ手段
    は、前記装置本体の表面部のうち前記回転止め部に相当
    する部分の表面部に第1の端子群を備えるコネクタ部
    と、前記ケーブルの端部に形成され、前記コネクタ部に
    装着されたときに前記第1の端子群にそれぞれ電気的接
    続する第2の端子群を備えるコネクタ部材と、前記コネ
    クタ部材と前記コネクタ部とを部分的に係合させて前記
    コネクタ部上に前記コネクタ部材を保持する係合機構と
    を有することを特徴とする腕装着型脈波計測装置。
  6. 【請求項6】 請求項5において、前記係合機構は、前
    記コネクタ部材を前記コネクタ部上で腕時計における6
    時の方向から12時の方向に向けてスライドさせたとき
    に前記コネクタ部材と前記コネクタ部とが部分的に係合
    することを特徴とする腕装着型脈波計測装置。
  7. 【請求項7】 請求項5または6において、さらに、前
    記コネクタ部材に代わって前記コネクタ部に装着される
    コネクタカバーを有することを特徴とする腕装着型脈波
    計測装置。
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