JPH08298773A - 平滑回路 - Google Patents

平滑回路

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JPH08298773A
JPH08298773A JP7101401A JP10140195A JPH08298773A JP H08298773 A JPH08298773 A JP H08298773A JP 7101401 A JP7101401 A JP 7101401A JP 10140195 A JP10140195 A JP 10140195A JP H08298773 A JPH08298773 A JP H08298773A
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JP
Japan
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circuit
switching element
inductor
capacitor
current
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JP7101401A
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Inventor
Yasuo Ohashi
靖生 大橋
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Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
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    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
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    • Y02B70/10Technologies improving the efficiency by using switched-mode power supplies [SMPS], i.e. efficient power electronics conversion e.g. power factor correction or reduction of losses in power supplies or efficient standby modes

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 交流電源によって発生する、例えば50H
zあるいは60Hzの低周波の交流電圧を整流、平滑す
る平滑回路において、得られる電流波形はIEC100
0−3−2に基づいたガイドラインのクラスAで規定す
る規格値に、また高調波電流はIEC1000−3−2
に基づいたガイドラインのクラスAで規定する規格値以
下にする。 【構成】 交流電圧を直流電圧に整流して負荷側に出
力する整流回路の一方の出力端には、平滑コンデンサと
インダクタからなる直列回路の平滑コンデンサ側の一端
を接続し、インダクタ側の他端は、スイッチング素子を
介して整流回路の他方の出力端に接続される。また、前
記直列回路の両端には、第一のダイオ−ドが並列に接続
される。さらに、スイッチング素子の両端には、第二の
コンデンサと第二のダイオ−ドからなる並列回路を接続
する。なお、スイッチング素子は、交流電圧の位相や電
圧に依存することなく交流電圧の周波数よりも高い周波
数でオン・オフの動作をさせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、交流電源によって発生
する低周波数の交流電圧を直流電圧に変換し、この直流
電圧を負荷側へ出力する平滑回路に関する。
【0002】
【従来の技術】図4を用いて、従来の一般にコンデンサ
インプット型平滑回路と呼ばれている平滑回路1を説明
する。平滑回路1は、整流回路2と、平滑コンデンサ3
とから構成される。整流回路2は、例えば単相ブリッジ
回路のような整流回路であり、交流電源4の出力端に接
続される。交流電源4は、例えば50Hzあるいは60
Hzのような低周波数の交流電圧を発生する。整流回路
2は、交流電源4によって発生した交流電圧を整流し、
得られた直流電圧を負荷側へ出力する。平滑コンデンサ
3は整流回路2の出力端に接続され、整流回路2によっ
て得られる直流電圧を平滑化する。平滑回路1は回路構
成が簡易で、コストメリットが大きいという特徴を有す
る。
【0003】図5を用いて、従来の一般にチョ−クイン
プット型平滑回路と呼ばれている平滑回路5を説明す
る。平滑回路5は、整流回路2と、平滑コンデンサ3
と、インダクタ6とから構成される。整流回路2は、交
流電源4の出力端に接続される。整流回路2の出力端に
は、直列接続されたインダクタ6と平滑コンデンサ3か
らなる直列回路が接続される。インダクタ6と平滑コン
デンサ3は、整流回路2によって得られる直流電圧を平
滑化する。また、インダクタ6は平滑コンデンサ3の充
電電流のピ−ク値を抑制するので、平滑コンデンサ3に
電流が流れる時間すなわち整流回路2の導通幅を広げる
ことができる。この結果、IEC(国際電気標準会議)
1000草案、パ−ト3、セクション2(以下「IEC
1000−3−2」という)に基づいたガイドラインの
クラスDで規定する規格値以下に高調波電流を抑制する
ことができる。なおIEC1000−3−2に規定する
規格においては、各クラスごとに、高調波次数およびワ
ット当たりの最大許容高調波電流の定格負荷条件に対し
ての高調波電流の限度値および入力電流の波形を規定す
る包絡線に対する波形の形状が定められている。
【0004】図6を用いて、従来の特公昭60−466
37号公報に開示されている他の平滑回路7を説明す
る。平滑回路7は、整流回路2と、平滑コンデンサ3
と、スイッチング素子8と、ダイオ−ド9とから構成さ
れる。スイッチング素子8としては、トランジスタが用
いられる。整流回路2は、交流電源4の出力端に接続さ
れる。整流回路2の一方の出力端には、スイッチング素
子8のコレクタが接続され、他方の出力端にはスイッチ
ング素子8のエミッタ−が平滑コンデンサ3を介して接
続される。スイッチング素子8のコレクタ−とエミッタ
−の間にはダイオ−ド9が、ダイオ−ド9のカソ−ド端
とスイッチング素子8のコレクタ−を共通接続して、並
列に接続される。スイッチング素子8のベ−スには、ス
イッチング素子8の駆動回路(図示せず)から交流電源
の周波数と同期した信号が印加される。スイッチング素
子8は、整流回路2から出力された直流電圧のピ−ク期
間にオフとなり、他の期間にはオンとなるように動作す
る。このため、平滑コンデンサ3への充電電流は、スイ
ッチング素子8によって制御される。平滑コンデンサ3
は、整流回路2によって得られる直流電圧を平滑化し、
ダイオ−ド9は、平滑コンデンサ3の放電電流を負荷側
に流す。この結果、平滑回路7においては、上述した図
4に示す平滑回路1よりも力率が改善され、また高調波
電流もある程度は抑制することができる。
【0005】図7を用いて、従来の他の平滑回路10を
説明する。この平滑回路10は、整流回路2と、平滑コ
ンデンサ3と、インダクタ6と、スイッチング素子8
と、ダイオ−ド9とから構成される。整流回路2は、交
流電源4の出力端に接続される。また、スイッチング素
子8のコレクタ−には、インダクタ6を介して整流回路
2の一方の出力端が接続され、スイッチング素子8のエ
ミッタ−には、平滑コンデンサ3を介して整流回路2の
他方の出力端に接続される。スイッチング素子8のコレ
クタ−には、ダイオ−ド9のカソ−ドが接続され、ま
た、そのエミッタ−にはダイオ−ド9のアノ−ドが接続
される。スイッチング素子8のベ−スには、スイッチン
グ素子8の駆動回路から交流電源の周波数と同期した信
号が入力され、この信号によりスイッチング素子8は、
整流回路2から出力された直流電圧のピ−ク期間にオフ
となり、他の期間にはオンとなるように動作する。この
ため、平滑コンデンサ3への充電電流は、スイッチング
素子8によって制御される。平滑コンデンサ3は、整流
回路2によって得られる直流電圧を平滑化する。ダイオ
−ド9は、平滑コンデンサ3の放電電流を負荷側に流
す。また、インダクタ6は平滑コンデンサ3に流れ込む
電流を抑制するので、平滑コンデンサ3に電流が流れる
時間すなわち整流回路2の導通幅を広げることができ
る。この結果、平滑回路10においては、上述した図6
に示す平滑回路7よりもさらに力率が改善され、また高
調波電流もさらに抑制することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た図4に示す平滑回路1においては、交流電圧のピ−ク
時にのみ整流回路2から平滑コンデンサ4に大きな充電
電流が流れるので力率が悪く、また大きな高調波電流が
流れるという欠点があった。従って、IEC1000−
3−2に基づいたガイドラインのクラスDで規定する規
格値以下に高調波電流を抑制することができなかった。
【0007】上述した図5に示す平滑回路5において
は、IEC1000−3−2に基づいたガイドラインの
クラスDで規定する規格値以下に高調波電流を抑制する
ことができる。しかしながら、高調波電流を十分に抑制
するためには、大きなインダクタンスを有するインダク
タ6を用いる必要があり、平滑回路5の体積および重量
が共に大きくなるという欠点があった。例えば、出力が
100Wの場合には、インダクタンスが20mH程度の
インダクタ6を使用する必要があり、体積が80c
3、また重量が200g程度になってしまうという欠
点が有った。
【0008】上述した図6に示す平滑回路7において
は、上述した図4に示す平滑回路1よりも力率が改善さ
れ、また高調波電流もある程度は抑制することができ
る。しかしながら、スイッチング素子8がオンしたとき
の平滑コンデンサ4への充電電流のピ−ク値が大きいた
め、IEC1000−3−2に基づいたガイドラインの
クラスAで規定する規格値に基づく電流波形の条件を満
足させることが容易でないという問題があった。また、
高調波電流の抑制能力が必ずしも十分でなく、IEC1
000−3−2に基づいたガイドラインのクラスAで規
定する規格値以下にすることができないという問題があ
った。さらに、スイッチング素子8の駆動回路では交流
電源の周波数と同期させるための機能が必要となるた
め、駆動回路が複雑となるという問題があった。
【0009】上述した図7に示す平滑回路10において
はインダクタ6の動作によって平滑コンデンサ4に流れ
る充電電流の波形を滑らかにすることができるので、平
滑回路7と比較して、力率をさらに改善し、また高調波
電流をさらに抑制することができる。この結果、電流波
形および高調波電流については、IEC1000−3−
2に基づいたガイドラインのクラスAで規定する規格値
を満足することができる。しかしながら、例えば、出力
が100Wの場合には、インダクタンスが2mH程度の
インダクタ6を使用する必要があり、体積および重量が
共に比較的大きくなるという欠点があった。また、スイ
ッチング素子8をオフにした場合、インダクタ6の電流
が急速に遮断されるため、負荷側にスパイク状の過電圧
が発生するという問題があった。さらに、スイッチング
素子8の駆動回路では交流電源の周波数と同期するため
の機能が必要となるため、駆動回路が複雑となる問題が
あった。
【0010】そこで、本発明は、上述のような問題を解
決するもので回路構成が簡易で、小形、軽量な平滑回路
を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、次のように構成される。すなわち、交流電
源の出力端に接続された整流回路と、平滑コンデンサと
インダクタを直列に接続してその一端が前記整流回路の
一方の出力端に接続された直列回路と、該直列回路と前
記整流回路の他方の出力端の間に接続されたスイッチン
グ素子と、前記直列回路の両端に接続された第一のダイ
オ−ドと、前記スイッチング素子の両端に接続された第
二のダイオ−ドおよび第二のコンデンサからなる並列回
路とを有するものである。
【0012】
【作用】本発明の平滑回路におけるスイッチング素子
は、交流電源の位相や電圧に依存することなく、交流電
源の周波数よりも高い周波数でオン・オフする。
【0013】スイッチ素子がオンすると、整流回路から
の電流が平滑コンデンサとインダクタの直列回路を通っ
て流れ、インダクタに電磁エネルギ−が蓄積される。次
に、スイッチング素子がオフになると、インダクタのエ
ネルギ−は当分第二のコンデンサに流れ、この第二のコ
ンデンサを充分に充電すると残りは第一のダイオ−ドを
通って平滑コンデンサに移行する。インダクタの電磁エ
ネルギ−が放電して零になると、今度は第二のコンデン
サの充電電荷がインダクタを流れ電磁エネルギ−を蓄積
する。第二のコンデンサの放電が完了すると、インダク
タのエネルギ−は負荷に流れ、第二のダイオ−ドを通っ
て放電される。この後は、次のサイクルが開始する。
【0014】
【実施例】図1を用いて、本発明にかかる平滑回路の構
成を説明する。従来と同じ構成部分には同じ番号を使用
する。平滑回路は、整流回路2と、平滑コンデンサ3
と、インダクタ6と、スイッチング素子8と、第一のダ
イオ−ド11と、第二のダイオ−ド12と、第二のコン
デンサ13とから構成される。スイッチング素子8とし
ては、トランジスタが用いられる。
【0015】整流回路2は、例えば単相ブリッジ回路の
ような整流回路であり、交流電源4の出力端に接続され
る。交流電源4は、例えば50Hzあるいは60Hzの
ような低周波数の交流電圧を発生する。整流回路2は、
交流電源4によって発生した交流電圧を整流して得られ
た直流電圧を負荷側へ供給する。整流回路2の一方の出
力端には、平滑コンデンサ3の一端が接続される。この
平滑コンデンサ3は、整流回路2から出力された直流電
圧を平滑する。インダクタ6と平滑コンデンサ3は直列
に接続される。この直列回路におけるインダクタ6の他
端は、スイッチング素子8のコレクタ−に接続される。
スイッチング素子8のエミッタ−は、整流回路2の他方
の出力端に接続される。
【0016】スイッチング素子8のベ−スには、駆動回
路(図示せず)から交流電源4の位相や電圧に依存する
ことなく、交流電源4の周波数よりも高い周波数でスイ
ッチング素子8をオン・オフ駆動させるためのパルス信
号が入力される。
【0017】平滑コンデンサ3が接続された整流回路2
の出力端には第一のダイオ−ド11のカソ−ド端が接続
され、第一のダイオ−ド11のアノ−ド端はスイッチン
グ素子8のコレクタ−に接続される。第一のダイオ−ド
11は、スイッチング素子8がオフの時にインダクタ6
に蓄積された電磁エネルギ−を平滑コンデンサ3に移行
させる。
【0018】また、第二のダイオ−ド12と第二のコン
デンサ13が並列に接続され、第二のダイオ−ド12の
カソ−ド端はスイッチング素子8のコレクタ−に接続さ
れ、第二のダイオ−ド12のアノ−ド端はスイッチング
素子8のエミッタ−に接続される。第二のダイオ−ド1
2により、平滑コンデンサ3の放電電流は負荷側に流れ
る。なお、スイッチング素子8としてボディ−ダイオ−
ドを有するMOS−FET(Metal Oxide
Semiconductor − FieldEffe
ct Transistor)を用いれば第二のダイオ
−ド12は使用しなくてもよい。また、駆動回路の周波
数が高い場合には、MOS−FETの寄生容量が活用で
きるので、第二のコンデンサ13は使用しなくてもよ
い。
【0019】次に、図2および図3に示す動作波形を用
いて、本発明の平滑回路の回路動作を説明をする。図2
および図3は平滑回路が定常状態になった場合を示す。
なお、交流電源4から平滑回路に電源が投入された過渡
期においてはスイッチ素子8はオフとなっているので、
整流回路2によって整流された電圧がインダクタ6の両
端にかかることになる。これを防止するため、例えばス
イッチング素子8のコレクタ−とエミッタ−間には、電
源が投入された過渡期にのみオンとなるスイッチと、こ
のスイッチと直列接続した抵抗からなる回路(図示せ
ず)を接続しておく。電源が投入された過渡期において
は、この回路によって平滑コンデンサ3は充電され、充
電が終了するとスイチッはオフにされる。この後にスイ
ッチング素子8をオンにするので、平滑コンデンサ3へ
の突入電流が防止される。
【0020】図2において、Vacは交流電源4によっ
て発生した交流電圧を整流した後の電圧を示す。V3は
平滑コンデンサ3の両端電圧を示す。idsはスイッチ
ング素子8を流れる電流を示す。iacはロ−パスフィ
ルタ(図示せず)を介した場合に交流電源4を流れる電
流を示す。なお、tは時間である。
【0021】図3において、i6はインダクタ6を流れ
る電流、V13は第二のコンデンサ13の両端電圧、i
13は第二のコンデンサ13を流れる電流、i11は第
一のダイオ−ド11を流れる電流、i12は第二のダイ
オ−ド12を流れる電流、Vgsはスイッチング素子8
を動作させるための駆動信号(ゲ−トとソ−ス間の電
圧)、Vdsはスイッチング素子8の両端電圧(ドレイ
ンとソ−ス間の電圧)、idsはスイッチング素子8を
流れる電流を各々時間tの経過とともに示す。なお、イ
ンダクタ6を流れる電流i6は、平滑コンデンサ3を流
れる電流i3と等しく、また、第二のコンデンサ13の
両端電圧V13は、スイッチング素子8のコレクタ−と
エミッタ−間の電圧Vdsと等しい。
【0022】電圧Vacが、平滑コンデンサ3の両端の
電圧V3より大きく、かつスイッチング素子8がオンし
た時のみ、スイッチング素子8には電流idsが流れ
る。また、インダクタ6は平滑コンデンサ3に流れる電
流i3のピ−ク値を抑制するので、平滑コンデンサ3に
電流が流れる時間すなわち整流回路2の導通幅が広が
る。なお、スイッチング素子8を流れる電流idsは、
インダクタ6に流れる電流i6と等しい三角波状の電流
となる。この電流idsをロ−パスフィルタを通過させ
ることにより連続した滑らかな電流iacが得られる。
ロ−パスフィルタは、例えばコイルとコンデンサを直列
に接続した直列回路であり、交流電源4の出力端に接続
される。この結果、力率が改善され高調波は低減され
る。
【0023】次に、図3を用いてスイッチング素子8が
オン・オフした場合の回路動作について説明する。この
場合、交流電源4の周波数よりも高い周波数のパルス信
号をゲ−トに入力してスイッチング素子8をオン・オフ
させるので、スイッチング素子8がオンの時でもオフの
時でも電圧VacおよびV3の電圧変化は微小であり、
ほぼ一定とみなすことができる。なお、パルス信号のパ
ルス幅は、駆動回路で定められる。
【0024】時刻t0〜t1の期間では、インダクタ6
に蓄えられた電磁エネルギ−は第二のダイオ−ド12お
よび平滑コンデンサ3を介して負荷側に放出される。こ
の結果、インダクタ6を流れる電流i6は直線的に減少
する。インダクタ6を流れる電流i6は第二のダイオ−
ド12を流れるのでスイッチング素子8のコレクタ−と
エミッタ−間の電圧Vdsはゼロである。従って、時刻
t0〜t1の間に、スイッチング素子8のベ−スに駆動
信号Vgsを入力してスイッチング素子8をタ−ンオン
しても、スイッチング素子8のコレクタ−とエミッタ−
間には電流idsは流れない。
【0025】時刻t1〜t2の期間では、インダクタ6
を流れる電流i6はスイッチング素子8を流れ、直線的
に増加する。スイッチング素子8に電流が流れ出す時刻
t1では、スイッチング素子8はすでにオン状態になっ
ているので、零電圧スイッチングとなる。なお、インダ
クタ6に流れる電流i6とスイッチング素子8を流れる
電流idsは等しい。
【0026】時刻t2〜t3の期間では、時刻t2でス
イッチング素子8の駆動信号Vgsが立ち下がりスイッ
チング素子8はタ−ンオフされてスイッチング素子8を
流れる電流idsはゼロとなるが、インダクタ6を流れ
る電流i6は第二のコンデンサ13に流れ込む。第二の
コンデンサ13には電流i13が流れ、第二のコンデン
サ13の両端電圧V13は上昇する。スイッチング素子
8のコレクタ−とエミッタ−間の電圧Vdsは、第二の
コンデンサ13の両端の電圧V13と等しい。従って、
スイッチング素子8の零電圧スイッチングが達成され、
またインダクタ6を流れる電流i6の連続性が確保され
る。時刻t3では、第二のコンデンサ13の両端の電圧
V13は、交流電圧を整流した電圧Vacに等しくな
る。
【0027】時刻t3〜t4の期間では、第二のコンデ
ンサ13の両端の電圧V13は交流電圧を整流した電圧
Vacに等しく、第二のコンデンサ13を流れる電流i
13はゼロとなる。インダクタ6を流れる電流i6は、
第一のダイオ−ド11を流れて直線的に減少し、時刻t
4でゼロとなる。
【0028】時刻t4〜t5の期間では、第一のダイオ
−ド11の両端の電位差がないため、コンデンサ13に
蓄えられた電荷はインダクタ6を介して負荷側に放電
し、時刻t5で、第二のコンデンサ13の両端電圧V1
3および第二のコンデンサ13に流れる電流i13はゼ
ロとなる。
【0029】時刻t5〜t6では、インダクタ6に蓄え
られた電磁エネルギ−が第二のダイオ−ド12および平
滑コンデンサ3を介して負荷側に放出されて、直線的に
減少する。なお、時刻t5〜t6における回路動作は、
時刻t0〜t1の回路動作と同じである。以降t1〜t
6の回路動作を繰り返す。
【0030】
【発明の効果】本発明の平滑回路は、上述のように構成
されるため、交流電源によって発生する交流電圧を整流
して得られる電流波形はIEC1000−3−2に基づ
いたガイドラインのクラスAで規定する規格値に、また
高調波電流はIEC1000−3−2のガイドラインに
基づくクラスAで規定する規格値以下にすることができ
る。すなわち、入力電流の波形を規定する包絡線と、交
流電圧を整流して得られる電流波形を重ね合わせた時
に、交流電圧を整流して得られる電流波形の5%以上が
包絡線の外側にあるという規格を満足させることがで
き、かつ高調波電流については高調波次数およびワット
当たりの最大許容高調波電流の定格負荷条件に対しての
高調波電流の限度値以下に抑えることができる。またイ
ンダクタに起因するスパイク状の過電圧を負荷側に印加
することもない。また、スイッチング素子の駆動回路
は、交流電圧と同期させずに、交流電源4の周波数より
も高い周波数でスイッチング素子8をオン・オフさせる
駆動信号を発生させるので回路が簡素化できる。更に、
スイッチング素子は零電圧スイッチングするので、スイ
ッチング損失、雑音が少なくなる。さらに、インダクタ
の小形・軽量化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の、平滑回路を示す回路図である。
【図2】本発明の、平滑回路の動作を示す動作波形図で
ある。
【図3】本発明の、平滑回路の各部品の動作を示す動作
波形図である。
【図4】従来の第一の平滑回路を示す回路図である。
【図5】従来の第二の平滑回路を示す回路図である。
【図6】従来の第三の平滑回路を示す回路図である。
【図7】従来の第四の平滑回路を示す回路図である。
【符号の説明】
2 整流回路 3 平滑コンデンサ 4 交流電源 6 インダクタ 8 スイッチング素子 9 ダイオ−ド 11 第一のダイオ−ド 12 第二のダイオ−ド 13 第二のコンデンサ Vac 交流電源で発生した交流電圧を整流した電圧 iac 交流電源を流れる電流 V3 平滑コンデンサの両端電圧 i3 平滑コンデンサを流れる電流 i6 インダクタを流れる電流 i11 第一のダイオ−ドを流れる電流 i12 第二のダイオ−ドを流れる電流 V13 第二のコンデンサの両端電圧 i13 第二のコンデンサを流れる電流 Vgs スイッチング素子を動作させる駆動信号 Vds スイッチング素子の両端電圧 ids スイッチング素子を流れる電流

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交流電源の出力端に接続された整流回路
    と、平滑コンデンサとインダクタを直列に接続してその
    一端が前記整流回路の一方の出力端に接続された直列回
    路と、該直列回路と前記整流回路の他方の出力端の間に
    接続されたスイッチング素子と、前記直列回路の両端に
    接続された第一のダイオ−ドと、前記スイッチング素子
    の両端に接続された第二のダイオ−ドおよび第二のコン
    デンサからなる並列回路とを有することを特徴とする平
    滑回路。
JP7101401A 1995-04-25 1995-04-25 平滑回路 Pending JPH08298773A (ja)

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JP7101401A JPH08298773A (ja) 1995-04-25 1995-04-25 平滑回路

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