JPH08298260A - 誘電体及びその製造方法並びに半導体装置 - Google Patents

誘電体及びその製造方法並びに半導体装置

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JPH08298260A
JPH08298260A JP4092996A JP4092996A JPH08298260A JP H08298260 A JPH08298260 A JP H08298260A JP 4092996 A JP4092996 A JP 4092996A JP 4092996 A JP4092996 A JP 4092996A JP H08298260 A JPH08298260 A JP H08298260A
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dielectric
sih
sif
siof
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JP4092996A
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Takuya Fukuda
琢也 福田
Fumiyuki Kanai
史幸 金井
Kiyotaka Katou
聖隆 加藤
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】半導体装置の配線間を絶縁する誘電体膜の誘電
率を低減し、信号の配線遅延を緩和する。 【解決手段】Si−F,Si−O結合を有する酸化フッ
化珪素膜を、半導体装置の配線の絶縁に用いる。また、
SiF22(X=H,Cl,OCH3,OC25,OC3
7)を反応ガスとして用い、誘電体膜を形成する。 【効果】Si−F,Si−O結合を有する酸化フッ化珪
素膜は、Si−Si結合やO−F結合を含んだ酸化フッ
化珪素膜より誘電率が小さいので、配線遅延が少なくな
り信頼性の高い半導体装置が製造できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、誘電体及びその製
造方法並びに半導体装置に係り、特に半導体集積回路装
置等において、信号の配線遅延を緩和しかつ耐久性を向
上させるに最適な低誘電率の誘電体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の半導体装置製造プロセスにおい
て、電極配線を覆う絶縁膜に誘電率の低い有機膜を用い
て電極配線を伝わる信号の配線遅延を緩和する試みがな
されてきた。しかし、有機膜による電極配線の絶縁は、
有機膜の耐久性に問題があるため、殆ど実用化されてい
ない。
【0003】近年では、耐久性の面から、珪素,酸素,
フッ素からなる誘電体膜(以下SiOF膜と記す)の形成方
法の開発が進んできている。例えば、“Preparation of
SiOFFilms with Low Dielectric Constant by ECR Pla
sma Chemical Vapor Deposition”Extended Abstract o
f the 1993 Conference on Solid State Devices an
d Materials (1993) p. 158に記載のように、反応ガ
スに4フッ化珪素(SiF4)と酸素を用いる方法が知
られている。また、“Formation Mechanism of F−
added SiO2 Films using Plasma CVD”The 16th Procee
dingsof Symposium on Dry Process (1994)p.133に
記載のように、酸化珪素膜形成に必要なガスにフッ素系
のガスを添加する方法も知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のSiOF膜にお
いては、膜の誘電率のばらつきが大きく狙いどおりの低
誘電率の膜が形成されなかったり、耐水性が悪いという
問題がある。
【0005】本発明の目的は、上記の問題を解決するこ
とにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の誘電体は、フッ
素原子と珪素原子の共有結合を有する酸化フッ化珪素物
を含んでいる。
【0007】また、本発明の誘電体の製造方法において
は、SiF22ガスを含むガスに、SiF22が有する
フッ素原子と珪素原子の共有結合を解離させない大きさ
のエネルギーを与えてSiOF膜を形成する。
【0008】さらに、本発明の半導体装置においては、
半導体基板上に位置する複数の配線電極間に、フッ素原
子と珪素原子の共有結合を有する酸化フッ化珪素物を含
む誘電体を設ける。
【0009】物質の誘電率は配向分極,イオン分極、及
び電子分極に基づくものの和になる。SiO2 あるいは
SiOF膜のような無配向物質の誘電率の主成分は、ほ
ぼ電子分極に基づく誘電率になる。電子分極に基づく誘
電率は、構成原子の原子屈折、あるいは原子間結合の電
子グループ屈折より求められる。
【0010】図1は本発明のSiOF膜、図2〜図8は
従来知られているSiO,SiO2あるいはSiOX
(X=OF,H,OH,Cl)膜の分子構造を示す。同
図内には、本発明者が原子屈折から求めた比誘電率εを
記載している。Fの原子屈折はCF4 の分子屈折からC
の原子屈折を差し引いて求める。また、Siの原子屈折
はSiF4 の分子屈折からFの原子屈折を差し引いて求
める。これらの図および比誘電率εが示すように、Si
OF膜の比誘電率はSiO,SiO2 膜より小さい。さ
らに、本発明者の検討によれば、FとOの共有結合を有
する分子構造のSiOF膜よりも、SiとFの共有結合
を有する分子構造のSiOF膜の方がεが小さい。
【0011】図9は結合の解離エネルギーを示す。O−
F結合は、Si−F結合の1/3程度の弱い結合であ
る。このため、O−F結合を有するSiOF膜よりも、
Si−F結合を有するSiOF膜の方が、εが小さくか
つ化学的に安定である。
【0012】Si−F結合を有する分子構造のSiOF
膜を形成するには、Si−F結合が少なくとも2本あ
り、他の2本のSi−X(Xは原子あるいは原子団)結
合エネルギーがSi−F結合エネルギーよりも小さいS
iF22分子を用いる。図9に示すように、Si−H,
Si−Cl,Si−O結合エネルギーはSi−F結合エ
ネルギーよりも低い。従って、Xが、H,Cl,OCH
3 ,OC25,OC37等である分子を用いることが良
い。
【0013】Si−Xの結合エネルギーがSi−F結合
エネルギーより低い分子を用いる場合、SiF22分子
のSi−Fは結合しているがSi−Xは解離するような
状況を作り出せる。具体的には、SiF22分子1mol
につき、Si−F結合が解離しない541kJのエネル
ギーを与えるように、熱CVD装置の反応温度やプラズ
マ処理装置の導入電力を制御する。このような場合、酸
素は、Si−F結合を2個有しかつXが解離したSiに
結合する。さらに、酸素の未結合手は、別のSiF22
分子における同様のSiに結合する。こうして、図1に
示すようなSiにFが結合した分子構造を有するSiO
F膜を形成することができる。
【0014】なお、図9に示すように、Si−H結合エ
ネルギーは他のSi−Cl,Si−O結合エネルギーよ
りも低い。従って、XがHである分子を用いるとプロセ
スマージンを広くすることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面を用いて詳細
に説明する。
【0016】(実施例1)図10はSiOF膜形成に用
いるCVD装置の1種である電子サイクロン共鳴(EC
R)−CVD装置である。本装置はマイクロ波導入窓1
を有するプラズマ生成室2,反応室3,磁界発生コイル
4,反応ガス導入管5及び6,基板7を保持するホルダ
ー8,基板7に高周波を印加する高周波源9よりなる。
【0017】まず本発明との比較のために、4フッ化珪
素(SiF4 )と酸素(O2 )ガスを用いるSiOF膜
の成膜について説明する。反応ガス導入管5,6から、
それぞれO2 を200(ml/min),SiF4 を40
(ml/min)導入する。反応室3の圧力は排気量を調
整することで0.2(Pa)とする。なお、本図では排気
系は省略している。磁界発生コイル4でプラズマ生成室
2内に0.0875(T)の磁界をかけ、2.45(GH
z)のマイクロ波10を導入してECRプラズマを生成
し、O2 とSiF4 を反応させることで基板にSiOF
膜を成膜する。ここで、基板には125(mmφ)のp型
のSi基板を用いる。また、導入マイクロ波パワー(P
μ)は600(W)である。
【0018】成膜速度(D.R)はPμにほぼ比例して増
加するが、Pμ=600(W)では、D.R=0.2(μ
m/min )である。形成膜のεは3.5 程度である。ま
た、形成膜の結合状態は、Si−Si結合がO−Si−
O結合の10%,Si−O−F結合がSi−F結合の3
0%含まれる。なお、εは形成膜上にAl電極を形成し
て測定することができ、形成膜の結合状態は螢光X線
(XPS)や核磁気共鳴(MNR)で調べることができ
る。
【0019】次に、本発明の一実施例である、2フッ化
シラン(SiH22)を導入してSiOF膜を形成する
成膜方法について説明する。他の成膜条件は、SiF4
の場合と同じである。成膜速度は導入マイクロ波パワー
に依存しないが、導入SiH22ガス量にほぼ比例して
増加する。導入SiH22ガス量が40(ml/min )
では、SiF4 の時の場合の約2倍のD.R=0.38
(μm/min )である。成膜速度の増加はSiH22
方がSiF4 より分解エネルギーが低いためである。
【0020】図11はSiH22とSiF4 を用いて形
成したSiOF膜の赤外吸収スペクトルである。SiF
4 の場合(B)、Si−O振動の中心は1065(c
m-1),低波数側の半値半幅(HWHH)は33(c
m-1)である。また、僅かながら、水分(O−H)も観
測される。
【0021】一方、SiH22では(A)、Si−O振
動の中心は1080(cm-1),低波数側の半値半幅(H
WHH)は24(cm-1)である。なお、中心波数が大き
い程、Si−O結合は強いことを示し、半値半幅が小さ
い程、結合のネットワークが単純、すなわち、結合の種
類が少ないことを示す。
【0022】また、SiH22による形成膜の結合状態
を螢光X線(XPS),核磁気共鳴(MNR)で調べる
と、Si−Si結合及び、Si−O−F結合は観測され
ない。従って、形成膜構造は図1に示したように、ほぼ
Si−OとSi−F結合により構成されている。赤外ス
ペクトルでO−Hが観測されないのは、結合力の弱いS
i−O−Fを含んでいないためである。
【0023】この形成膜のεは3.2 程度である。この
値は、原子屈折から見積もったSiO2膜のε=2.27と
実測されるガラス状態のSiO2 のε=4.0との変換
比率η=1.76を、図1に示すSiOF膜に対して見
積もったε=1.88に乗じた値となっている。
【0024】このように、2フッ化シラン(SiH
22)を導入してSiOF膜を形成すると、成膜速度が
向上し、さらに形成されたSiOF膜が殆どSi−Oと
Si−F結合により構成されるため、耐水性等の化学的
安定性に優れかつ低誘電率の誘電体膜が形成できる。
【0025】(実施例2)SiH22の代わりに2塩化
2フッ化珪素(SiF2Cl2)を導入して、他の条件は
実施例1と同じ条件で成膜すると、形成された膜は、膜
中にClは観測されず、SiOF膜となる。成膜速度
も、SiH22を用いた時と殆ど同じで、D.R=0.3
6(μm/min )である。εは、SiH22を用いた時
より僅かに高い3.3 程度である。すなわち、SiF2
Cl2を用いると、SiF4 を用いるよりも低誘電率の
絶縁膜が形成できる。
【0026】また、SiH22の代わりに2臭化2フッ
化珪素(SiF2Br2)を導入して、他の条件は実施例
1と同じ条件で成膜する場合も、形成された膜からはB
rは観測されず、SiOF膜が形成できる。SiF2
2を導入する場合と同様に、成膜速度はD.R=0.3
6(μm/min )となり、εが3.3 程度である低誘電
率の誘電体膜が形成できる。
【0027】(実施例3)SiH22の代わりにジメト
キシ(Dimetoxy)2フッ化珪素(SiF2(OCH3)2)を導入
して、他の条件は実施例1と同じ条件で成膜すると、形
成された膜は、膜中にCは殆ど観測されず、SiOF膜
となる。成膜速度は、SiH22を用いた時と殆ど同じ
で、D.R=0.36(μ/min )である。εは、SiH
22を用いるより僅かに高く3.3程度である。
【0028】また、SiH22の代わりにジエトキシ(Di
etoxy)2フッ化珪素(SiF2(OC2H5)2)を導入して、他の条
件は実施例1と同じ条件で成膜しても、膜中にCは殆ど
観測されず、SiOF膜を形成できる。成膜速度D.R
は0.15(μm/min)であり、SiH22を用いる場
合よりも低くなる。これは、SiF2(OC25)2の方
が、常温での蒸気圧が低いためである。但し、ソース容
器と配管を加熱して、必要量の40(ml/min)を導入
させるようにすれば、D.Rは0.36(μm/min)に向
上する。なお、εは3.3程度である。
【0029】SiH22の代わりにジプロトキシ(Dipro
toxy)2フッ化珪素(SiF2(OC3H7)2)を導入して、他の条
件は実施例1と同じ条件で成膜しても、同様にSiOF
膜を形成できる。但し、ソース容器と配管を加熱するこ
とで、必要量の40(ml/min)を導入させるように
する。この場合も、D.R=0.36(μm/min),ε=
3.3 程度である。
【0030】なお、本発明者の検討によれば、表面に凹
凸のある基板上にSiOF膜を形成する場合の基板表面
の被覆状態は、用いるソースが、SiF2(OC
372,SiF2(OC252,SiF2(OCH3
2 ,SiH22の順に被覆状態が良い。
【0031】(実施例4)図12にSiOF膜形成に用
いる、平行平板型のRF(RF:Radio Frequency)−CV
D装置を示す。本装置は、反応室11,反応ガス導入管
5及び6,基板7を保持しかつ基板を加熱できるホルダ
ー12,プラズマ生成用の高周波を印加する高周波源1
3よりなる。
【0032】まず、本装置により、SiH22と1酸化
窒素(N2O)ガスを用いてSiOF膜を成膜する場合に
ついて説明する。成膜は反応ガス導入管5,6から、そ
れぞれN2O を800(ml/min ),SiH22を2
00(ml/min )導入する。反応室3の圧力は排気量
を調整(排気系は図示省略)することで、200(Pa)と
する。13.6(MHz)の高周波400(W)を上部電
極14に印加してプラズマを生成し、N2O とSiH2
2を反応させることで基板にSiOF膜を成膜する。
基板温度は350(℃)とする。
【0033】SiF4を用いた場合には、膜形成は殆ど
できないが、SiH22 を用いると形成速度D.R=
0.20(μ/min)で形成できる。SiH22を用い、
2O の代わりにO2 を用いてもSiOF膜を形成でき
るが、D.R=0.1(μ/min)以下となる。SiF4
用いた場合には、Si−Fの結合エネルギーが大きいた
め膜形成は殆どできないが、結合エネルギーが小さいS
i−Hを有するSiH22を用いるとRFプラズマでも
SiOFを成膜できる。
【0034】このようにO2 の代わりにN2Oを用いる
と成膜速度が向上するのは、N2Oの方がO2 よりも活
性酸素の生成エネルギーが低いためである。なお、形成
されたSiOF膜の誘電率εは3.2程度である。
【0035】上述のように、SiH22を用いると、R
Fプラズマでも低誘電率のSiOF膜を形成することが
できる。
【0036】(実施例5)図13にSiOF膜形成に用
いるICP(ICP:Inductively Coupled Plasma)−
CVD装置を示す。本装置は、石英製の反応室15,反
応ガス導入管5及び6,基板7を保持するホルダー1
6,プラズマ生成用の高周波を印加するコイル17より
なる。
【0037】先ず、本発明との比較のために、本装置に
より、SiF4 と酸素ガスを用いてSiOF膜を成膜す
る場合について説明する。成膜は反応ガス導入管5,6
から、それぞれO2 を200(ml/min),SiF4
を40(ml/min)導入する。反応室3の圧力は排気
量を調整(排気系は図示省略)することで、0.2(Pa)
とする。13.6(MHz)の高周波1(kW)をコイル
17に印加してプラズマを生成し、O2 とSiF4 を反
応させることで基板にSiOF膜を成膜できる。D.R
=0.2(μ/min)であり、形成膜のεは3.5程度で
ある。また形成膜の結合状態は、Si−Si結合がO−
Si−O結合の10%,Si−O−F結合がSi−F結
合の30%含まれる。
【0038】次に、2フッ化シラン(SiH22)を導
入してもSiOF膜を形成する本発明の実施例について
説明する。他の成膜条件は、SiF4 のときと同じであ
る。SiF4 の時の場合の約2倍のD.R=0.38(μ
/min )である。成膜速度の増加はSiH22の方がS
iF4 より分解エネルギーが低いためである。
【0039】SiH22とSiF4 を用いて形成したS
iOF膜の赤外吸収スペクトルにおいては、ECRプラ
ズマのときと同じく、SiF4 の場合、Si−O振動の
中心は1065(cm-1),低波数側の半値半幅(HWH
H)は33(cm-1)である。また、僅かながら、水分
(O−H)も観測される。一方、SiH22では、Si
−O振動の中心は1080(cm-1),低波数側の半値半
幅(HWHH)は24cm-1)である。
【0040】またSiH22による形成膜には、Si−
Si結合及び、Si−O−F結合は観測されない。従っ
て、形成膜構造は、殆どSi−OとSi−F結合により
構成されている。赤外スペクトルでO−Hが観測されな
いのは、結合力の弱いSi−O−Fを含んでいないため
である。なお、実施例4と同様に、εは3.2 程度であ
り、低誘電率の膜が形成できる。また本形成膜は、化学
的安定性が高い。
【0041】上述のように、SiH22を用いると、I
CPプラズマでも低誘電のSiOF膜を形成することが
できる。
【0042】(実施例6)上記各実施例では、図14に
示すように、半導体装置の半導体基板表面に設けられる
配線18をSiOF膜19で被覆する場合、形成膜上の
凹部の幅が配線間の間隔よりも狭くなる。このため、多
層配線のために第2の配線を膜上に形成する場合、第2
の配線の断線率が高くなり歩留まりの低下を招く。これ
を防ぐためには、SiH4とO2を用いたSiO2 成膜で
は、スパッタを重畳させればよい。スパッタを重畳する
成膜の参考例として、図10の装置を用い、SiF4
代わりにSiH4を用いてSiO2を成膜する場合につい
て説明する。ただし、この場合、基板には高周波電源9
から、400(KHz)を400(W)を印加し、他の
条件は実施例1と同じにする。
【0043】スパッタを重畳させない場合の成膜速度
は、D.R=0.38(μ/min )であり、スパッタを重
畳させた場合の成膜速度は、3割減の0.27(μ/mi
n)である。成膜速度の減少分がスパッタ速度S.Rであ
り、この場合はS.R=0.11(μ/min)となる。この
時の成膜状態を図15に示す。成膜状態はD.RとS.R
の比で決定される。D.Rは導入SiH4量を増やすこと
で増大させることができるが、S.Rは導入O2量を増や
しても増大させることはできない。なお、形成膜の比誘
電率εは4.0 程度である。
【0044】一方本発明の実施例であるSiH22とO
2 でSiOF膜を形成する場合、スパッタを重畳させな
い場合の成膜速度は、D.R=0.38(μ/min )であ
り、スパッタを重畳させた場合の成膜速度は、5割減の
0.19(μ/min)である。減少分の0.19(μ/mi
n)がS.Rであり、SiH4を用いる場合よりも大きい
値を示す。スパッタを重畳させた場合のスパッタ速度
S.R の著しい向上は、SiH22のFが膜をエッチン
グするためである。S.Rが向上した分、D.Rを、Si
22量を増やすことにより増大させることができる。
このようにして、D.R=0.66(μ/min )となるS
iH22量条件で配線上に膜形成したところ、すなわち
実効的な成膜速度が0.66(μ/min)で配線上に膜形
成すると、成膜状態は図15に示すようになる。このと
き、形成膜の比誘電率εは3.2 程度である。
【0045】このように、SiH22を用いスパッタを
重畳させて成膜すると、低誘電率の膜を形成できるばか
りでなく、装置電源等の増大化を招くことなく、実効的
な成膜速度の向上が図れる。
【0046】さらに第2の配線の断線率を下げ、歩留ま
りの向上を図るには、図15に示すような形状を形成し
た後、塗布膜を形成して平坦化したり、あるいはエッチ
ングバックをかけて余分な膜の凸部を除去して、図16
に示すような膜構造を作っても良い。エッチングバック
の代わりに、機械的−化学的研磨(CMP)をしても良
い。
【0047】(実施例7)図17は、本発明者の検討結
果である、各種形成条件により成膜されるSiOF膜の誘電
率εと赤外スペクトルにおけるSi−Oピークの低波数
側での半値半幅HWHHの関係を示す。εとHWHHに
は強い相関関係がある。低誘電率のSiOF膜を作るには、
赤外スペクトルで得られるSi−Oピークの低波数側で
の半値半幅HWHHが30cm-1以下のSiOF膜を形成
すればよい。
【0048】(実施例8)実施例1でSiF4を用いて
形成するSiOF膜の絶縁破壊電界B.Vは5(MV/c
m)程度である。通常のSiO2膜では、B.V=9(M
V/cm)である。これまで記述してきたSiOF膜と通
常のSiO2 膜の間の組成を持った膜により、このB.
V を向上できる。
【0049】参考例として、実施例1でのSiF440
の代わりに、SiH4を20(ml/min)とSiF4
20(ml/min)用いる成膜方法がある。この場合、形
成膜の成膜速度D.Rは0.19(μm/min)である。形
成される膜の組成が、SiOF膜と通常のSiO2膜の
間の組成であれば、ε=3.75近傍の値を示す。しか
し、SiF4 を用いて形成したSiOF膜のεは3.9
程度である。すなわち、SiF4 をFのドーピングガス
を用いても、殆どフッ素ドープできない。これは、Si
4 のSi−F結合が、SiH4 のSi−H結合よりも
著しく高いため、プラズマへ投入したエネルギーが殆
ど、SiF4 の解離に使われず、SiH4 の解離に使わ
れてしまうためである。
【0050】一方、本発明の実施例である、実施例1で
のSiF440(ml/min)の代わりに、SiH4 を2
0(ml/min)とSiH22を20(ml/min)を用
いる成膜方法がある。成膜速度D.Rは0.38(μ/mi
n)である。形成したSiOF膜の比誘電率を測定した
ところ、ε=3.75 であった。すなわち、形成膜はS
iOF膜と通常のSiO2 膜の間の組成になる。これ
は、SiH22のSi−H結合エネルギーがSiH4
Si−H結合エネルギーと同程度であるため、プラズマ
へ投入するエネルギーがSiH22とSiH4 の解離に
均等に使われるためである。ε=3.2 からε=4.0
までの範囲でεは流量比(SiH22/SiH4)の一
次関数となるので、εの制御が容易になる。
【0051】このように、フッ素ドーピング用としても
SiH22は好適である。
【0052】(実施例9)図21は本発明を実施した絶
縁膜が用いられるSRAMの断面構造を示す。本SRA
Mは、以下のプロセスにより、製造される。
【0053】p型シリコン基板1に選択酸化法(LOC
OS)によりフィールド酸化膜2が形成された後、所定
の場所に、ゲート7及びn型拡散層4,5を有する第1
のトランジスタと、フィールド酸化膜2を挟んで第1の
トランジスタに隣接する第2のトランジスタが形成され
る。次に、拡散層4,5上にローカル配線となるチタン
シリサイド(TiSi2)膜24が形成される。この膜
の不要部分は、ホトリソグラフィー及びエッチングによ
って除去される。このあと、基板の全面に、燐と硼素を
含有する酸化珪素膜(BSPG)のような絶縁膜が形成
される。絶縁膜の段差が750℃でのリフローにより緩
和される。続いて、プラズマCVD法により、450℃
でSiO2膜が形成される。SiO2膜とステップdで形
成される絶縁膜の積層体に化学的機械的研磨(CMP)
が施されることにより、平坦化パッシベーション絶縁膜
9が形成される。さらに、チタンシリサイド(TiSi
2)膜24上に、ホトリソグラフィー及びエッチングによ
ってコンタクトホールが形成される。コンタクトホール
内には、タングステンからなる、ビットラインや配線層
の接続プラグが形成される。次に、引出線連結のための
パッド及び1層目の配線層11が形成される。
【0054】この配線層11が形成された後、SiF2
2を用いプラズマCVD法によりSiOF膜(比誘電
率3.3)が基板上の全面に形成される。SiOF膜に
化学的機械的研磨(CMP)が施されることにより、1
層目の平坦化絶縁膜12が形成される。平坦化絶縁膜1
2にはコンタクトホールが形成され、そしてコンタクト
ホール内にタングステンからなるプラグ16,17が形
成される。続いて、2層目の配線層14が形成された
後、SiF22を用いて、SiOF膜からなる絶縁膜1
5が形成される。絶縁膜15には、スルーホールと、タ
ングステンからなるプラグ16,17と、が形成され
る。
【0055】その後、同様のプロセスによって、3層目
の配線層20,3層目の平坦化絶縁膜19,プラグ2
1,4層目の配線層22,4層目の平坦化絶縁膜23が
形成される。
【0056】本発明者の検討によれば、上記のようなS
RAMにおいて、信号遅延時間は22psである。これ
に対し、絶縁膜がSiH4を用いて形成されるSiO2
であると信号遅延時間は28psであり、絶縁膜がSi
4 を用いて形成されるSiOF膜であると信号遅延時
間は25psである。また、100000時間に相当する加速
試験において、従来のSRAMでは信号遅延時間が22
〜36ps程度に大きくばらつくが、本発明を実施した
SRAMでは信号遅延時間は殆ど変化しない。従って、
SiF22を用いて形成されるSiOF膜を配線間の絶
縁膜として使用すれば、SRAMにおける信号遅延が低
減されるとともに、SRAMの信頼性が向上する。この
ような効果は、集積度が大きくなり配線間の距離が微細
になるほど顕著である。
【0057】図22は本発明を実施した絶縁膜が用いら
れるDRAMの断面構造を示す。図23は本DRAMの
メモリセルの上面図である。これらの図中、BL,WL
はそれぞれビットライン,ワードラインを示す。SN c
ont,BL contはそれぞれストレージノードへの接続
部,ビットラインへの接続部を示す。SAはメモリセル
と投影面積を示し、x,yはメモリセルの寸法を示す。
256MビットDRAMの場合、x,yはそれぞれ0.85
μm,0.65μmである。本DRAMは、以下のプロ
セスにより製造される。
【0058】p型シリコン基板1に選択酸化法(LOC
OS)によりフィールド酸化膜2が形成された後、所定
の場所に、ゲート7及びn型拡散層4,5を有する第1
のトランジスタと、フィールド酸化膜2を挟んで第1の
トランジスタに隣接する第2のトランジスタが形成され
る。このあと、基板の全面に、燐と硼素を含有する酸化
珪素膜(BSPG)のような絶縁膜が形成される。続い
て、プラズマCVD法によりSiO2膜が形成される。
SiO2膜と絶縁膜の積層体に化学的機械的研磨(CM
P)が施されることにより、平坦化パッシベーション絶
縁膜9が形成される。平坦化パッシベーション絶縁膜9
にはコンタクトホールが形成される。コンタクトホール
内には、燐ドープシリコンからなり、ビットラインB
L,ストレージノードSN、及び1層目の配線層が接続
される接続プラグ10が形成される。次に、ビットライ
ンBLおよびストレージノードSNが連結されるパッド
と、配線層11とが形成される。パッド及び配線層は、
どちらもTiN/Al/TiN積層構造を有し、同時に
形成される。
【0059】この配線層11が形成された後、SiF2
2を用いプラズマCVD法によりSiOF膜が基板上
の全面に形成される。SiOF膜に化学的機械的研磨(C
MP)が施されることにより、1層目の平坦化絶縁膜12
が形成される。平坦化絶縁膜12にはコンタクトホール
が形成され、そしてコンタクトホール内にタングステン
からなるプラグ13,14が形成される。
【0060】次に、キャパシタが形成される。キャパシ
タ形成部の投影領域の寸法は、0.65μm×0.65μm
である。キャパシタは、電荷蓄積容量を大きくするため
に、高さ0.5μm の筒状構造を有する。キャパシタ
は、以下のようにして形成される。
【0061】CVD法により形成される厚さ0.2μm
のタングステン膜がホトリソグラフィー及びドライエッ
チングにより加工されることにより、ストレージノード
SNの下部電極が形成される。次に、ストレージノード
SNの側面電極の形成のために、厚さ0.3μmのSi
2膜が堆積される。本SiO2 膜は、ホトリソグラフ
ィー及びドライエッチングにより、0.4μm×0.4μ
mの柱状ブロックに加工される。柱状ブロックの上には
CVD法により厚さ0.2μm のタングステン膜が形成
される。タングステン膜は、エッチングバックにより加
工されて、ストレージノードSNの側壁となる。このあ
と、不要となった柱状ブロックは、ウェットエッチング
により除去される。続いて、5酸化タンタル(Ta25)
膜がCVD法により形成された後、この膜の不要部分が
ホトリソグラフィー及びドライエッチングにより除去さ
れる。次に、厚さ0.2μm 窒化チタン(TiN)膜を
全面に形成する。窒化チタン膜のプレート電極PL引出
部がホトリソグラフィーによりレジストで被われた後、
エッチングバックによりプレート電極PLが形成され
る。この時点で、プラグ14上に寸法0.5μm×0.5
μmのキャパシタが形成される。次に、TiN膜,Al
膜,TiN膜を順次形成された後、この積層体がホトリ
ソグラフィーおよびドライエッチングにより加工される
ことにより、周辺回路の配線層が形成される。
【0062】この後、キャパシタの保護と2層目の配線
層の絶縁とのために、絶縁膜が形成される。本絶縁膜
は、有機シランを用いて形成される酸化膜からなる。次
に、スルーホールと、タングステンからなるプラグ1
6,17とが形成される。なお、タングステンの選択成
長法により、図22のような高さの異なるプラグ16,
17の形成が可能になる。
【0063】次に、3層目の配線層18およびパッド1
9が形成される。さらに、前述した方法により、3層目
の平坦化SiOF絶縁膜20が形成される。その後、上
述した手順により、プラグ21,4層目の配線層22、
及び4層目の平坦化絶縁膜23が形成される。
【0064】本発明者の検討によれば、200時間のプ
レッシャークッカー試験における不良発生率は、本発明
を実施した上記のようなDRAMでは3%程度である。
これに対し、絶縁膜がSiH4を用いて形成されるSi
2膜であると不良発生率は38%程度であり、絶縁膜
がSiF4 を用いて形成されるSiOF膜であると不良
発生率62%程度である。従って、SiF22を用いて
形成されるSiOF膜を絶縁膜として使用すれば、DR
AMの信頼性が向上する。
【0065】さらに、本発明者は、SiH22を用いて
形成したSiOF膜をTFT−LCDのゲート絶縁膜とし
て用いてTFT特性について検討した。また、従来から
使用されていたSiH4 により形成したSiO2 膜をつ
けたTFTについても検討した。これによると、SiO
F膜を用いた場合、移動度μは0.6(cm2/v.s)程度
であり、一方、SiO2 膜を用いた場合μ=0.4(cm2
/v.s)程度である。このようなμの差は、SiH2
2を用いるとプラズマ中に遊離するフッ素が膜形成面を
平滑化するために生じる。
【0066】なお、SiOF膜には疎水性があるので、
LSI,パワートランジスタ,TFT用のパッシベーショ
ン膜にも好適である。
【0067】(実施例10)実施例1のような装置及び
方法で、反応圧力,導入パワー、及びガス流量を変化さ
せて形成されるSiOF膜について、本発明者が検討し
た結果を説明する。図18は、形成膜の比誘電率と密度
の関係を示す。比誘電率は、密度に依存し、特に密度が
1.8〜2.4(g/cm-3)でほぼ密度の一次関数とな
る。すなわち、この密度範囲では、密度を下げることで
低誘電率化が図れる。
【0068】図19は、形成膜の絶縁破壊電界と密度の
関係を示す。密度が1.8(g/cm-3)以上では、配線間の
絶縁膜として十分な絶縁破壊電界を示す。
【0069】以上のように、密度が1.8(g/cm-3)以
上2.4(g/cm-3)以下のSiOF膜が、低誘電率絶縁
膜として好ましい。
【0070】(実施例11)実施例10のSiOF膜の
脱水分量について、本発明者が検討した結果について説
明する。
【0071】図20は、形成膜の比誘電率と、膜を60
0(℃)に加熱したときに出てくる脱水分量の関係を示
す。ただし、脱水分量の値は、実施例1のSiH22
用いて形成する膜の比誘電率の値で規格化されている。
図が示すように、比誘電率が2.8〜3.2で、脱水分量
は一定であるが、比誘電率が2.8以下及び3.2以上で
増加する。比誘電率が2.8 未満では、密度低下のため
膜内において膜物質が粗な位置が生じ、粗となる原因位
置に空気中の水分が取り込まれるために脱水分量が増加
する。また、比誘電率が3.2 よりも大きいと、O−F
結合やSi−Si結合があるために、空気中の水分ある
いは水分中の水酸基OHが膜中に取り込まれやすいた
め、脱水分量が増加する。
【0072】このように、膜の水分含有量を低減するた
めには、比誘電率が2.8〜3.2の膜を用いることが好
ましい。このような膜を用いれば、LSI等の半導体装
置の信頼性が向上する。
【0073】なお、酸化性ガスの代わりに、N2,NH3
等の窒化性ガスを用いると、SiNF膜が形成できる。Si
22と窒化性のN2,NH3等のガスからSiNF膜を
形成し、これをTFTゲート膜に用いると、SiH4
用いて形成したSiN膜をゲート膜として用いるTFT
より良好な特性が得られる。このように、SiH22
半導体のゲート絶縁膜形成に好適である。
【0074】
【発明の効果】本発明によれば、低誘電率でかつ信頼性
の高い誘電体膜が形成できるため、信号の配線遅延の少
ない半導体装置や特性の優れた半導体装置の製造ができ
る。また、低誘電率でかつ信頼性の高い誘電体膜が効率
良く形成できるため、半導体装置の製造価格を低減でき
る効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のSiOF膜構造。
【図2】膜構造と誘電率。
【図3】膜構造と誘電率。
【図4】膜構造と誘電率。
【図5】膜構造と誘電率。
【図6】膜構造と誘電率。
【図7】膜構造と誘電率。
【図8】膜構造と誘電率。
【図9】結合エネルギーと活性酸素の生成エネルギー。
【図10】成膜装置の一例。
【図11】形成膜の赤外吸収スペクトル例。
【図12】成膜装置の一例。
【図13】成膜装置の一例。
【図14】配線上の膜形成状況。
【図15】配線上の膜形成状況。
【図16】配線上の膜形成状況。
【図17】誘電率と半値半幅の関係。
【図18】形成膜の密度と比誘電率の関係。
【図19】形成膜の密度と絶縁破壊電界の関係。
【図20】形成膜の比誘電率と脱水分量の関係。
【図21】本発明のSiOF膜が用いられるSRAMの
断面構造。
【図22】本発明のSiOF膜が用いられるDRAMの
断面構造。
【図23】図22のDRAMにおけるメモリセルの上面
図。
【符号の説明】
5,6…反応ガス導入管、7…基板、HWHH…半値半
幅、14…上部電極、17…コイル、18…配線、19
〜21…SiOF膜。

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フッ素原子と珪素原子の共有結合を有する
    酸化フッ化珪素物を含むことを特徴とする誘電体。
  2. 【請求項2】請求項1において、酸化フッ化珪素物がさ
    らに珪素原子と酸素原子の共有結合を有することを特徴
    とする誘電体。
  3. 【請求項3】赤外吸収スペクトルの低周波側の半値半幅
    が30cm-1以下であり、酸化フッ化珪素物を含むことを
    特徴とする誘電体。
  4. 【請求項4】密度が1.8g/cm3以上2.4g/cm3以下
    であり、酸化フッ化珪素物を含むことを特徴とする誘電
    体。
  5. 【請求項5】比誘電率が2.8以上3.2以下であり、酸
    化フッ化珪素物を含むことを特徴とする誘電体。
  6. 【請求項6】基板上にSiF22ガスを含むガスを導入
    し、このガスにSiF22が有するフッ素原子と珪素原
    子の共有結合を解離させないエネルギーを与えることを
    特徴とする誘電体の製造方法。
  7. 【請求項7】請求項6において、Xが、H,Cl,B
    r,OCH3,OC25,OC37 のいずれかであるこ
    とを特徴とする誘電体の製造方法。
  8. 【請求項8】請求項6において、前記エネルギーが、S
    iF221mol あたり541kJ未満であることを特徴
    とする誘電体の製造方法。
  9. 【請求項9】請求項6において、前記エネルギーが、C
    VD装置により与えることを特徴とする誘電体の製造方
    法。
  10. 【請求項10】請求項6において、前記エネルギーが、
    プラズマ処理装置により与えることを特徴とする誘電体
    の製造方法。
  11. 【請求項11】請求項9において、スパッタを重畳する
    ことを特徴とする誘電体の製造方法。
  12. 【請求項12】請求項10において、ラジオ波によりプ
    ラズマを生成することを特徴とする誘電体の製造方法。
  13. 【請求項13】半導体基板と、 半導体基板の表面上に位置する複数の電極配線と、 複数の配線電極間に位置し、フッ素原子と珪素原子の共
    有結合を有する酸化フッ化珪素物を含む誘電体と、を有
    することを特徴とする半導体装置。
  14. 【請求項14】半導体基板と、 半導体基板の表面上に位置する複数の配線電極と、 複数の配線電極間に位置し、赤外吸収スペクトルの低周
    波側の半値半幅が30cm-1以下であり、酸化フッ化珪素
    物を含む誘電体と、を有することを特徴とする半導体装
    置。
  15. 【請求項15】半導体基板と、 半導体基板の表面上に位置する複数の電極配線と、 複数の配線電極間に位置し、密度が1.8g/cm3以上
    2.4g/cm3以下であり、酸化フッ化珪素物を含む誘電
    体、を有することを特徴とする半導体装置。
  16. 【請求項16】半導体基板と、 半導体基板の表面上に位置する複数の電極配線と、 複数の配線電極間に位置し、比誘電率が2.8以上3.2
    以下であり、酸化フッ化珪素物を含む誘電体と、を有す
    ることを特徴とする半導体装置。
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