JPH08297652A - アレイプロセッサ - Google Patents

アレイプロセッサ

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JPH08297652A
JPH08297652A JP7124231A JP12423195A JPH08297652A JP H08297652 A JPH08297652 A JP H08297652A JP 7124231 A JP7124231 A JP 7124231A JP 12423195 A JP12423195 A JP 12423195A JP H08297652 A JPH08297652 A JP H08297652A
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JP7124231A
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Nobuo Takayanagi
信夫 高柳
Yoshihiro Yamada
義浩 山田
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Nippon Steel Corp
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Nippon Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 アレイプロセッサを構成する各プロセッサ要
素を制御するための制御信号線の配線総面積を小さくで
きるようにする。 【構成】 隣接する複数のプロセッサ要素10a〜10
dにそれぞれ設けられている第1〜第4のレジスタ1a
〜1dを、第1のレジスタ1a同士、第2のレジスタ1
b同士のようにそれぞれ共通に接続するとともに、第1
のプロセッサ要素10a内の演算器2aを第1のレジス
タ1aに、第2のプロセッサ要素10b内の演算器2b
を第2のレジスタ2bのように、リードバス3a〜3d
およびライトバス4a〜4dを介して順次接続し、各プ
ロセッサ要素10a〜10dの内部にそれぞれ設けられ
ているレジスタ1a〜1dを共通に制御できるようにす
ることにより、各プロセッサ要素10a〜10dの何れ
か一つに制御信号線5を配線すれば済むようにして、制
御信号線5の配線総面積を低減できるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はアレイプロセッサに関
し、特に、1つのLSI上に多数のプロセッサ要素を格
子状に結合して構成した単一命令多重データ型(SIM
D型)のアレイプロセッサに用いて好適なものである。
【0002】
【従来の技術】従来、多数のプロセッサ要素(プロセッ
サエレメント:PE)をアレイ状に設け、これら多数の
プロセッサ要素で並列演算を行うことにより、処理速度
を速くすることができるようにしたアレイプロセッサが
提案されている。そして、このような並列演算を実現す
るために、処理の制御にSIMD型(単一命令多重デー
タ型)の制御を用いたものがある。
【0003】このSIMD型の制御は、全てのプロセッ
サ要素で同一の命令を処理するようにしたものである。
すなわち、SIMD型のアレイプロセッサでは、各プロ
セッサ要素に共通の制御信号線が接続され、この制御信
号線を介して各プロセッサ要素に1つの命令が送られる
ことにより、各プロセッサ要素で同一の命令が処理され
るようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、SI
MD型のアレイプロセッサでは、制御信号線は全プロセ
ッサ要素に共通である。しかし、1本の制御信号線で全
てのプロセッサ要素を制御しようとすると、シーケンサ
等の駆動回路から全プロセッサ要素の終端に至るまでの
制御信号線の長さが非常に長くなってしまう。このた
め、駆動回路において大きな駆動能力が必要になった
り、信号の伝搬遅延が増大したりすることにより、プロ
セッサ要素の機能が損なわれることがあるという問題が
生じていた。
【0005】したがって、全プロセッサ要素を幾つかの
グループに分割してそれぞれのグループごとに共通の制
御信号線を配線し、それぞれの制御信号線に同一の命令
を与えて各プロセッサ要素を駆動する方が現実的であ
る。その際、各制御信号線が交差しないように配線する
ことができれば、金属配線層を1層使用するだけで済む
ので、配線が容易になり、都合が良い。
【0006】そこで、図6に示すように、例えば行方向
および列方向にそれぞれ8個ずつプロセッサ要素が配置
されたアレイプロセッサにおいて、全プロセッサ要素を
1列ごとに8個のグループに分割する。そして、その分
割した各グループに1本ずつ制御信号線を配線すれば、
制御信号線の始端から終端までの長さを短くすることが
できるので、駆動回路における駆動能力や信号の伝搬遅
延の問題を解決することができる。
【0007】しかしながら、図6のように制御信号線を
配線した場合には、1本の制御信号線で全てのプロセッ
サ要素を制御するようにした場合と配線の総面積が変わ
らない。つまり、このような配線では、列方向の配線面
積が過大であるため、各プロセッサ要素内の配線に支障
をきたす可能性があるという問題があった。
【0008】本発明は、このような問題を解決するため
に成されたものであり、プロセッサ要素の機能を損なう
ことなく、アレイプロセッサを構成する各プロセッサ要
素を制御するための制御信号線の総配線面積を小さくす
ることができるようにすることを第1の目的とする。
【0009】また、各プロセッサ要素でデータを他のプ
ロセッサ要素に伝送するためのグローバルバスを削減で
きるようにすることを第2の目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明のアレイプロセッ
サは、1個の演算器とn個のレジスタとを有するプロセ
ッサ要素がグローバルバスを介してアレイ状に複数個配
置されて成るアレイプロセッサにおいて、上記複数個の
プロセッサ要素をn個毎の単位グループに区画し、これ
らの各単位グループのそれぞれに設けられているn個の
レジスタを、1番目のレジスタ同士、2番目のレジスタ
同士、3番目のレジスタ同士〜n番目のレジスタ同士の
ようにそれぞれ接続するとともに、上記各プロセッサ要
素にそれぞれ設けられている演算器を、1番目のプロセ
ッサ要素の演算器と1番目のレジスタ、2番目のプロセ
ッサ要素の演算器と2番目のレジスタ、3番目のプロセ
ッサ要素の演算器と3番目のレジスタ〜n番目のプロセ
ッサ要素の演算器とn番目のレジスタのように、リード
バスおよびライトバスを介してそれぞれ接続し、上記各
プロセッサ要素にそれぞれ設けられている演算器を、ラ
イトバスを介して上記グローバルバスに接続したことを
特徴としている。
【0011】また、本発明の他の特徴とするところは、
上記複数個のプロセッサ要素のうち、隣接するn個のプ
ロセッサ要素を1組にして1つのブロックを構成したこ
とを特徴としている。
【0012】また、本発明のその他の特徴とするところ
は、行方向に隣接するn個のプロセッサ要素を1組にし
て上記ブロックを構成したことを特徴としている。
【0013】また、本発明のその他の特徴とするところ
は、列方向に隣接するn個のプロセッサ要素を1組にし
て上記ブロックを構成したことを特徴としている。
【0014】また、本発明のその他の特徴とするところ
は、上記複数個のプロセッサ要素がアレイ状に配置され
たアレイプロセッサを、上記ブロックを列方向あるいは
行方向に並べたものを一単位として複数のグループに分
割し、上記複数個のプロセッサ要素を制御する制御信号
を送信するための制御信号線を、上記グループごとに別
個に配線するようにしたことを特徴としている。
【0015】また、本発明のその他の特徴とするところ
は、1個の演算器とn個のレジスタとを有するプロセッ
サ要素がグローバルバスを介してアレイ状に複数個配置
されて成るアレイプロセッサにおいて、上記複数個のプ
ロセッサ要素をn個毎の単位グループに区画し、これら
の各単位グループのそれぞれに設けられているn個のレ
ジスタを、1番目のレジスタ同士、2番目のレジスタ同
士、3番目のレジスタ同士〜n番目のレジスタ同士のよ
うにそれぞれ接続するとともに、上記各プロセッサ要素
にそれぞれ設けられている演算器を、1番目のプロセッ
サ要素の演算器と1番目のレジスタ、2番目のプロセッ
サ要素の演算器と2番目のレジスタ、3番目のプロセッ
サ要素の演算器と3番目のレジスタ〜n番目のプロセッ
サ要素の演算器とn番目のレジスタのように、リードバ
スおよびライトバスを介してそれぞれ接続し、 上記単
位グループの中から代表プロセッサ要素を決定し、上記
決定した代表プロセッサ要素の演算器と、隣接する単位
グループの中において決定された代表プロセッサ要素の
レジスタとをリードバスを介して接続し、上記代表プロ
セッサ要素のそれぞれに、自己の単位グループに属して
いるレジスタに記憶されているデータを読みだすか、或
いは上記隣接する単位グループの中の代表プロセッサ要
素のレジスタのデータを読みだすかを選択する選択手段
を設けたことを特徴としている。
【0016】
【作用】本発明は上記技術手段より成るので、複数個の
プロセッサ要素のそれぞれに、各プロセッサ要素で用い
られるデータを格納するためのレジスタが1個ずつ配置
されることとなり、しかも1つのプロセッサ要素で使用
されるレジスタは、他のプロセッサ要素のレジスタとリ
ードバスおよびライトバスによって接続されているの
で、複数個のプロセッサ要素を1つのプロセッサとして
動作させることができるようになり、これにより、上記
複数個のプロセッサ要素のうちの何れか1つに制御信号
線を配線するだけで上記複数個のプロセッサ要素の全て
を制御するようにすることが可能となる。
【0017】また、本発明の他の特徴によれば、隣接す
るn個のプロセッサ要素で成るブロックを列方向あるい
は行方向に並べたものを一単位として単位グループが構
成され、各単位グループごとに制御信号線が別個に配線
されることにより、上記n個のプロセッサ要素のうちの
何れか1つに制御信号線を配線するだけで上記n個のプ
ロセッサ要素の全てを制御するようにすることを、上記
制御信号線の配線の始端から終端までの長さを長くする
ことなく実現することが可能となる。
【0018】また、本発明のその他の特徴によれば、選
択手段の選択動作によりデータの読みだし先を自己の単
位グループのレジスタか、隣接する単位グループの中か
ら予め設定されている代表プロセッサ要素のレジスタに
するのかを任意に選択することができるので、処理した
データを他のプロセッサ要素に転送することが可能とな
り、グローバルバスの削減が可能となる。
【0019】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1は、本実施例のアレイプロセッサにおける
1ブロックの構成を示す図である。図1において、10
a〜10dは第1〜第4のプロセッサ要素であり、これ
ら第1〜第4のプロセッサ要素10a〜10dにより1
つの単位ブロック10(隣接する単位ブロック20も同
様の構成である)が構成されている。
【0020】上記第1〜第4のプロセッサ要素10a〜
10dは、それぞれ第1〜第4のレジスタ1a〜1dを
有している。そして、各プロセッサ要素10a〜10d
内にある第1のレジスタ1a同士が第1のリードバス3
aおよび第1のライトバス4aを介して接続されてい
る。
【0021】以下同様にして、各プロセッサ要素10a
〜10d内にある第2〜第4のレジスタ1b〜1d同士
が、それぞれ第2〜第4のリードバス3b〜3d、およ
び第2〜第4のライトバス4b〜4dを介して接続され
ている。
【0022】また、上記第1〜第4のリードバス3a〜
3dは、それぞれ各プロセッサ要素10a〜10d内に
ある第1〜第4の演算器2a〜2dの入力端にそれぞれ
設けられているセレクタ8a〜8dに接続されている。
【0023】また、上記第1〜第4のライトバス4a〜
4dは、それぞれ各プロセッサ要素10a〜10d内に
ある上記第1〜第4の演算器2a〜2dの出力端に接続
されているとともに、バッファ21を介してグローバル
バス30と接続されている。上記グローバルバス30
は、他の単位グループのプロセッサ要素とデータ通信を
行うために設けられているものである。
【0024】図2に、第1のプロセッサ要素10aの概
略構成を示す(第2〜第4のプロセッサ要素も同様の構
成である)。なお、図2においては、レジスタ1a〜1
dをまとめて表現している。
【0025】図2にしたように、セレクタ8aには複数
のリードバス3aが接続されており、演算器2aの演算
内容に応じて複数のリードバス3aの中から所定のリー
ドバスをセレクトし、演算内容に応じたデータを上記演
算器2aに供給するようにしている。
【0026】例えば、第1のプロセッサ要素10a内に
ある第1の演算器2aにおいて所定の演算を行うとき
は、まず、各プロセッサ要素10a〜10d内にある全
部で4個の第1のレジスタ1aの中から何れかのレジス
タが指定され、その指定されたレジスタからデータが第
1のリードバス3aに読み出される。そして、この読み
出されたデータが第1の演算器2aに供給される。
【0027】上記第1の演算器2aでは、第1のリード
バス3aを介して供給されたデータを用いて所定の演算
(例えば、論理和、論理積、排他的論理和、加算などの
演算)が行われ、その演算結果が第1のライトバス4a
に出力される。この第1のライトバス4aに出力された
演算結果のデータは、4個ある第1のレジスタ1aの中
から指定されたレジスタに書き込まれるとともに、グロ
ーバルバス30に出力される。
【0028】第2〜第4のプロセッサ要素10b〜10
dにおいて所定の演算を行うときも以上と同様にして行
われる。
【0029】以上のように配線した場合には、1単位ブ
ロックとして構成した4個のプロセッサ要素10a〜1
0dのそれぞれに、各プロセッサ要素10a〜10dで
用いるデータを格納するためのレジスタを1個ずつ配置
するのと等価にすることができる。
【0030】つまり、第1のプロセッサ要素10aを例
に挙げれば、各プロセッサ要素10a〜10dで用いる
データを格納するためのレジスタ1a〜1dを1個ずつ
配置するのと等価にすることができる。
【0031】このように、本実施例では、図1において
同じ種類のハッチングを示したもの(演算器とレジス
タ)同士で1つの機能ブロックを構成し、この機能ブロ
ックを4つまとめて1つの単位ブロック10(隣接する
単位ブロック20)を構成するようにしている。
【0032】ところで、上記第1〜第4のプロセッサ要
素10a〜10dに1個ずつ配置されている同一機能ブ
ロック内の4個のレジスタのうち、何れのレジスタを用
いてデータの読み書きを行うかは、制御信号線5を介し
て送られてくる制御信号によって制御される。なお、こ
の制御信号線5は、複数種類ある制御信号線のうちの1
つであり、上述のように任意のレジスタを選択してデー
タの読み書きを行うための制御信号線を示している。
【0033】上述したように、上記第1〜第4のプロセ
ッサ要素10a〜10dには、それぞれ各プロセッサ要
素10a〜10dで用いるデータを格納するための第1
〜第4のレジスタ1a〜1dが1個ずつ配置されてい
る。
【0034】そして、第1のレジスタ1a同士と第1の
演算器2aとが第1のリードバス3aおよび第1のライ
トバス4aによって接続されて機能ブロックが構成され
ている。
【0035】同様に、第2〜第4のレジスタ1b〜1d
同士と第2〜第4の演算器2b〜2dとが、それぞれ第
2〜第4のリードバス3b〜3dおよび第2〜第4のラ
イトバス4b〜4dによって接続されて各機能ブロック
が構成されている。
【0036】したがって、各プロセッサ要素10a〜1
0dのうちの何れか1つに制御信号線5を配線すれば、
各プロセッサ要素10a〜10dを全て制御することが
できるようになる。
【0037】そこで、本実施例では、図1に示したよう
に、第1のプロセッサ要素10aに制御信号線5を配線
し、この制御信号線5だけで第1〜第4のプロセッサ要
素10a〜10dにおけるデータの読み書きを制御する
ようにしている。もちろん、その他のプロセッサ要素1
0b〜10dに制御信号線5を配線するようにすること
も可能である。
【0038】ここで、本実施例のアレイプロセッサと従
来のアレイプロセッサとの差を明確にするために、図7
に示す従来の構成例について説明を加える。なお、図7
は、上述の図6に示したアレイ状のプロセッサ要素の中
から任意の4個を取り出して示したものである。
【0039】図7に示す従来のアレイプロセッサにおい
ては、各プロセッサ要素10a〜10d内に、それぞれ
のプロセッサ要素10a〜10dで用いるデータを格納
するための4個のレジスタが全て具備されている。例え
ば、第1のプロセッサ要素10aで処理するデータを格
納するための第1のレジスタ1aは、4個とも第1のプ
ロセッサ要素10a内に具備されている。
【0040】すなわち、従来のアレイプロセッサでは、
1つのプロセッサ要素で1つの機能ブロックが構成さ
れ、各プロセッサ要素10a〜10dはそれぞれ独立し
ており、それぞれがその内部に備えられているレジスタ
に対して個々にデータの読み書きを行うようになされて
いた。そこで、データの読み書きを制御するための制御
信号を送る制御信号線5a〜5dが各プロセッサ要素1
0a〜10dごとに配線されていた。
【0041】これに対し、本実施例では、各プロセッサ
要素10a〜10dが各リードバス3a〜3dおよびラ
イトバス4a〜4dによって相互に接続され、各プロセ
ッサ要素10a〜10dが1つのまとまったブロックと
して動作する。したがって、図1に示したように、何れ
か1つのプロセッサ要素に制御信号線5を配線すれば済
むようになる。
【0042】このため、従来のアレイプロセッサでは、
図6のように制御信号線が列方向に8本配線されていた
のに対し、本実施例によれば、図3のように列方向に2
本の制御信号線を配線するだけで済むようになる。
【0043】これらの図3と図6とを比べれば明らかな
ように、本実施例によれば、制御信号線5の行方向に対
する配線を増やすことなく、列方向に対する配線数を従
来の1/4にすることができる。したがって、制御信号
線5を配線するために必要な配線面積を従来の1/4に
削減することができる。
【0044】また、図3に示したようにして制御信号線
を配線しても、図示しないシーケンサ等の駆動回路から
配線の終端までの長さは、図6のように配線した場合と
変わらない。すなわち、1本の制御信号線を配した場合
に比べて配線の始端から終端までの長さが短くて済むか
ら、上記駆動回路において大きな駆動能力が必要になっ
たり、制御信号の伝搬遅延が増大したりするという不都
合は生じない。
【0045】また、個々のプロセッサ要素内の配線に着
目して見れば、図1と図7とを比較すれば分かるよう
に、図1に示した第1〜第3のリードバス3a〜3cお
よび第1〜第3のライトバス4a〜4cの長さは、図7
に示した従来のリードバス3a〜3cおよびライトバス
4a〜4cの長さよりも短くて済む。よって、この点か
らも制御信号線の配線面積を従来より小さくすることが
できる。
【0046】なお、図1においては、各プロセッサ要素
10a〜10dの間も各リードバス3a〜3dおよびラ
イトバス4a〜4dによって接続されている。このた
め、その分だけ各リードバス3a〜3dおよびライトバ
ス4a〜4dの長さが長くなるが、多数のプロセッサ要
素が配置されたアレイプロセッサでは、隣接するプロセ
ッサ要素間の距離は非常に短いので、この長さはほとん
ど問題にならない。
【0047】なお、以上の実施例では、行方向に並んだ
4個のプロセッサ要素を1つの単位ブロックとして構成
するようにしているが、列方向に並んだ4個のプロセッ
サ要素を1つの単位ブロックとして構成するようにして
もよい。
【0048】また、1つの単位ブロックを構成するプロ
セッサ要素の数は4個に限られない。すなわち、各プロ
セッサ要素がn個のレジスタを持つのであれば、n個の
プロセッサ要素をまとめて1つの単位ブロックを構成す
るようにすれば良い。この場合には、制御信号線の配線
面積を従来の1/nにすることができる。また、任意の
数のプロセッサ要素で1つの単位ブロックを構成しても
良い。
【0049】また、図1の例では、各プロセッサ要素1
0a〜10d内にあるレジスタ1a〜1dを、同じ行に
並んだもの同士を接続するようにしているが、各プロセ
ッサ要素10a〜10d内にあるレジスタを1個ずつ接
続するのであれば、異なる行のレジスタ同士を接続する
ようにしても良い。つまり、第1のレジスタ1a同士、
第2のレジスタ1b同士、第3のレジスタ1c同士およ
び第4のレジスタ1d同士を各プロセッサ要素10a〜
10d内において異なる行に配置するようにしても良
い。
【0050】次に、図4および図5を参照しながら本発
明のアレイプロセッサの第2の実施例を詳述する。上述
した第1の実施例のアレイプロセッサにおいては、或る
単位グループ10で処理したデータを他の単位グループ
に送信する場合には、グローバルバス30を介して送信
していた。
【0051】したがって、上述した第1の実施例のアレ
イプロセッサの場合には、削減可能な配線面積は制御信
号線についてだけであった。それに対し、この第2の実
施例においては、図4に示したように、グローバルバス
30を設けることなく他の単位グループのプロセッサ要
素にデータを送信することができるようにしている。
【0052】すなわち、図4にしたように、本実施例に
おいては、上記単位グループ10(20)の中から代表
プロセッサ要素10dを設定する。そして、上記代表プ
ロセッサ要素10dの演算器2dと、隣接する単位グル
ープ20の中から予め設定されている代表プロセッサ要
素10aのレジスタ1dとをリードバス3aを介して接
続する。この第2の実施例におけるプロセッサ要素の概
略は、図5に示すようになり、グローバルバス30が削
減されている。
【0053】このようにして接続したら、上記代表プロ
セッサ要素10dにおける選択手段を構成するセレクタ
8dの選択動作により、自己の単位グループ10に属し
ているレジスタ1dに記憶されているデータを読みだし
たり、或いは上記隣接する単位グループ20の中から予
め設定されている代表プロセッサ要素10aのレジスタ
1dのデータを読みだしたりする。
【0054】このような処理を繰り返し行うことによ
り、ある単位グループで処理したデータを他の単位グル
ープに送信することが可能となる。したがって、例え
ば、ある単位グループで処理したプロセッサ要素4個分
のデータを代表プロセッサ要素に集約し、上記集約した
4個分のデータを他の単位グループに転送するようにす
れば、転送先では8個分のデータを集約することができ
る。
【0055】したがって、このような処理を繰り返し行
うようにすることにより、16個分のデータ→32個分
のデータ→64個分のデータ・・・のように転送および
集約を行うことができるので、グローバルバス30を削
減することができる。
【0056】したがって、本実施例の場合には、制御信
号線のみならずグローバルバス30の配線面積を削減す
ることができるので、削減可能な配線面積を大幅に増加
することができる。なお、グローバルバス30を削減し
ても転送速度が低下する不都合は生じない。
【0057】
【発明の効果】本発明は上述したように、各プロセッサ
要素にそれぞれ設けられているn個のレジスタを、1番
目のレジスタ同士、2番目のレジスタ同士〜n番目のレ
ジスタ同士のようにそれぞれ接続するとともに、上記各
プロセッサ要素にそれぞれ設けられている演算器を、1
番目のプロセッサ要素の演算器と1番目のレジスタ、2
番目のプロセッサ要素の演算器と2番目のレジスタ〜n
番目のプロセッサ要素の演算器とn番目のレジスタのよ
うに、リードバスおよびライトバスを介してそれぞれ接
続し、上記各プロセッサ要素にそれぞれ設けられている
演算器を、ライトバスを介して上記グローバルバスに接
続するようにしてアレイプロセッサを構成したので、複
数個のプロセッサ要素を1つのプロセッサとして動作さ
せるようにすることができ、これにより、上記複数個の
プロセッサ要素の全てを1つの制御信号線で制御するこ
とができるようになる。このため、上記複数個のプロセ
ッサ要素のうちの何れか1つに制御信号線を配線すれば
済むので、制御信号線の配線面積を従来よりも大幅に低
減することができる。したがって、このようにして配線
面積を削減することができた部分を、プロセッサ要素の
機能を増強するための回路に当てたり、LSI上のプロ
セッサ要素の数を増やしたりするのに当てたりすること
ができる。
【0058】また、本発明の他の特徴によれば、隣接す
るn個のプロセッサ要素で成る単位ブロックを列方向あ
るいは行方向に並べたものを一単位としてグループを構
成し、各グループごとに制御信号線を別個に配線するよ
うにしたので、n個のプロセッサ要素のうちの何れか1
つにのみ制御信号線を配線して上記n個のプロセッサ要
素の全てを制御するようにすることを、上記制御信号線
の始端から終端までの長さを長くすることなく実現する
ことができ、プロセッサ要素の駆動回路において大きな
駆動能力が必要になったり、制御信号の伝搬遅延が増大
したりするという不都合を生じることなく、制御信号線
の配線面積を従来よりも大幅に低減することができる。
【0059】また、本発明のその他の特徴によれば、単
位グループの中から予め設定されている代表プロセッサ
要素の演算器と、隣接する単位グループの中から予め設
定されている代表プロセッサ要素のレジスタとをリード
バスを介して接続し、上記代表プロセッサ要素のそれぞ
れに、自己の単位グループに属しているレジスタに記憶
されているデータを読みだすか、或いは上記隣接する単
位グループの中から予め設定されている代表プロセッサ
要素のレジスタのデータを読みだすかを選択する選択手
段を設けたので、上記選択手段の選択動作によりデータ
の読みだし先を自己の単位グループのレジスタか、隣接
する単位グループの中から予め設定されている代表プロ
セッサ要素のレジスタにするのかを任意に選択すること
ができるようになり、処理したデータを他のプロセッサ
要素に転送することが可能となり、グローバルバスの削
減が可能となる。したがって、グローバルバスを配線す
る面積を削減することができるので、プロセッサ要素の
機能を増強したり、LSI上のプロセッサ要素の数を増
やしたりすることをより一層可能にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例のアレイプロセッサにおける機能
ブロックの構成を示す図である。
【図2】図1のプロセッサ要素の概略を示す構成図であ
る。
【図3】第1の実施例のアレイプロセッサにおける制御
信号線の配線例を示す図である。
【図4】第2の実施例のアレイプロセッサにおける機能
ブロックの構成を示す図である。
【図5】図4のプロセッサ要素の概略を示す構成図であ
る。
【図6】従来のアレイプロセッサにおける制御信号線の
配線例を示す図である。
【図7】従来のアレイプロセッサにおける一部分の構成
を示す図である。
【符号の説明】
1a〜1d レジスタ 2a〜2d 演算器 3a〜3d リードバス 4a〜4d ライトバス 5 制御信号線 8a〜8d セレクタ 10 単位グループ 10a〜10d プロセッサ要素 20 単位グループ 30 グローバルバス

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1個の演算器とn個のレジスタとを有す
    るプロセッサ要素がグローバルバスを介してアレイ状に
    複数個配置されて成るアレイプロセッサにおいて、 上記複数個のプロセッサ要素をn個毎の単位グループに
    区画し、これらの各単位グループのそれぞれに設けられ
    ているn個のレジスタを、1番目のレジスタ同士、2番
    目のレジスタ同士、3番目のレジスタ同士〜n番目のレ
    ジスタ同士のようにそれぞれ接続するとともに、 上記各プロセッサ要素にそれぞれ設けられている演算器
    を、1番目のプロセッサ要素の演算器と1番目のレジス
    タ、2番目のプロセッサ要素の演算器と2番目のレジス
    タ、3番目のプロセッサ要素の演算器と3番目のレジス
    タ〜n番目のプロセッサ要素の演算器とn番目のレジス
    タのように、リードバスおよびライトバスを介してそれ
    ぞれ接続し、 上記各プロセッサ要素にそれぞれ設けられている演算器
    を、ライトバスを介して上記グローバルバスに接続した
    ことを特徴とするアレイプロセッサ。
  2. 【請求項2】 上記複数個のプロセッサ要素のうち、隣
    接するn個のプロセッサ要素を1組にして1つのブロッ
    クを構成したことを特徴とする請求項1に記載のアレイ
    プロセッサ。
  3. 【請求項3】 行方向に隣接するn個のプロセッサ要素
    を1組にして上記ブロックを構成したことを特徴とする
    請求項2に記載のアレイプロセッサ。
  4. 【請求項4】 列方向に隣接するn個のプロセッサ要素
    を1組にして上記ブロックを構成したことを特徴とする
    請求項2に記載のアレイプロセッサ。
  5. 【請求項5】 上記複数個のプロセッサ要素がアレイ状
    に配置されたアレイプロセッサを、上記ブロックを列方
    向あるいは行方向に並べたものを一単位として複数のグ
    ループに分割し、上記複数個のプロセッサ要素を制御す
    る制御信号を送信するための制御信号線を、上記グルー
    プごとに別個に配線するようにしたことを特徴とする請
    求項2〜4の何れか1項に記載のアレイプロセッサ。
  6. 【請求項6】 1個の演算器とn個のレジスタとを有す
    るプロセッサ要素がグローバルバスを介してアレイ状に
    複数個配置されて成るアレイプロセッサにおいて、 上記複数個のプロセッサ要素をn個毎の単位グループに
    区画し、これらの各単位グループのそれぞれに設けられ
    ているn個のレジスタを、1番目のレジスタ同士、2番
    目のレジスタ同士、3番目のレジスタ同士〜n番目のレ
    ジスタ同士のようにそれぞれ接続するとともに、 上記各プロセッサ要素にそれぞれ設けられている演算器
    を、1番目のプロセッサ要素の演算器と1番目のレジス
    タ、2番目のプロセッサ要素の演算器と2番目のレジス
    タ、3番目のプロセッサ要素の演算器と3番目のレジス
    タ〜n番目のプロセッサ要素の演算器とn番目のレジス
    タのように、リードバスおよびライトバスを介してそれ
    ぞれ接続し、 上記単位グループの中から代表プロセッサ要素を決定
    し、上記決定した代表プロセッサ要素の演算器と、隣接
    する単位グループの中において決定された代表プロセッ
    サ要素のレジスタとをリードバスを介して接続し、 上記代表プロセッサ要素のそれぞれに、自己の単位グル
    ープに属しているレジスタに記憶されているデータを読
    みだすか、或いは上記隣接する単位グループの中の代表
    プロセッサ要素のレジスタのデータを読みだすかを選択
    する選択手段を設けたことを特徴とするアレイプロセッ
    サ。
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