JPH08296882A - 空気調和機の制御装置 - Google Patents

空気調和機の制御装置

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JPH08296882A
JPH08296882A JP7099284A JP9928495A JPH08296882A JP H08296882 A JPH08296882 A JP H08296882A JP 7099284 A JP7099284 A JP 7099284A JP 9928495 A JP9928495 A JP 9928495A JP H08296882 A JPH08296882 A JP H08296882A
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Hiroshi Komano
宏 駒野
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 現在の温熱環境に最適な空調運転ができる空
気調和機の制御装置を提供する。 【構成】 上記室内PMV算出部2は、室内温度センサ
11,室内輻射温度センサ12,室内湿度センサ13およ
び赤外線センサ14から得られた室内の環境要素を表わ
す信号と、着衣量推定部1からの在室者の着衣量推定値
を表わす信号に基づいて、室内の快適度を表わす室内P
MV値を算出する。室外PMV算出部3は、室内湿度セ
ンサ13と外気温度センサ15から得られた室外の環境
要素を表わす信号と、上記着衣量推定値を表わす信号と
に基づいて、室外の快適度を表わす室外PMV値を算出
する。上記室内PMV算出部2により算出された室内P
MV値と室外PMV算出部3により算出された室外PM
V値および着衣量推定部1により推定された着衣量推定
値に基づいて、運転モード判定部4は運転モードを判定
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、冷房,暖房等の運転
モードを自動的に切り替える空気調和機の制御装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、空気調和機の制御装置としては、
特開平6−185785号公報に記載のものがある。こ
の空気調和機の制御装置は、運転開始時に冷房運転か暖
房運転かの運転モードを判定する判定基準(設定温度)
と、運転中の再判定基準(冷房運転を行う冷房設定値と
暖房運転を行う暖房設定値)との差を季節により変化さ
せることによって、季節により変わる在室者の快適感に
合わせて空調運転を制御することができる。すなわち、
空調運転を行ったり、運転開始後に熱負荷が変わったり
すると、温熱環境が変化するために、在室者の希望する
運転モードと実際の運転モードにずれが生じるので、運
転中は運転開始時の判定基準と異なる再判定基準に基づ
いて、運転モードを再判定するのである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記空気調
和機の制御装置は、運転モードの誤判定を防止するため
に、再判定基準と判定基準との差に余裕を持たせておく
必要がある。例えば、運転開始時に室内温度が判定基準
の設定温度より低いので、暖房運転を行って室内温度を
上げる。そして、上記室内温度が暖房運転領域と冷房運
転領域が重なる領域に達した後に運転モードの再判定を
すると、再判定基準の冷房設定温度が低いと、誤って冷
房運転に切り替わってしまう場合がある。また、運転開
始時に室内温度が判定基準の設定温度より高いので、冷
房運転を行って室内温度を下げる。そして、上記室内温
度が暖房運転領域と冷房運転領域が重なる領域に達した
後に運転モードの再判定をすると、再判定基準の暖房設
定温度が高いと、誤って暖房運転に切り替わってしまう
場合がある。したがって、上記再判定のときに誤判定し
ないように、運転開始時の判定基準に対して再判定基準
をある程度判定基準と差のある設定にするため、最適と
考えられる運転モードと現状の運転モードが一致するま
でに時間遅れが生じ、快適性が損なわれるという欠点が
ある。
【0004】また、運転停止後に再度運転を開始する操
作がされた場合、冷房運転と暖房運転の運転モードを判
定するとき、過去の運転によって温熱環境がどの程度変
化しているか分からないので、運転開始時の判定基準と
再判定基準のどちらで運転モードを判定するか判断が困
難という問題がある。
【0005】そこで、この発明の目的は、在室者の室内
の快適度と室外の快適度および季節感を表わす着衣量に
従って、運転モードを切り替えて、過去の運転状態に関
わらず、常に現在の温熱環境に最適な空調運転ができる
空気調和機の制御装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の空気調和機の制御装置は、少なくとも冷
房と暖房の運転モードを切り替える空気調和機の制御装
置において、室内の温度,湿度,輻射温度,気流速度およ
び在室者の活動量を夫々表わす信号と上記在室者の着衣
量を表わす信号とに基づいて、室内の快適度を算出する
室内快適度算出手段と、室外の温度,湿度,輻射温度,気
流速度および上記在室者が室外に出たときの活動量を夫
々表わす信号と上記在室者の着衣量を表わす信号とに基
づいて、上記室外の快適度を算出する室外快適度算出手
段と、外気温度に関する信号に基づいて、上記在室者の
着衣量を推定する着衣量推定手段と、上記室内快適度算
出手段により算出された上記室内の快適度と上記室外快
適度算出手段により算出された上記室外の快適度および
上記着衣量推定手段により推定された上記着衣量に基づ
いて、運転モードを判定する運転モード判定手段とを備
えたことを特徴としている。
【0007】また、請求項2の空気調和機の制御装置
は、請求項1の空気調和機の制御装置において、上記運
転モード判定手段は、ファジィ推論規則によって運転モ
ードを判定するファジィ推論手段を有することを特徴と
している。
【0008】また、請求項3の空気調和機の制御装置
は、請求項1または2の空気調和機の制御装置におい
て、上記着衣量推定手段は、外気温度を表わす信号と所
定期間における上記外気温度の最高温度,最低温度を夫
々表わす信号とに基づいて、上記着衣量を表わす信号を
出力するニューラルネットワークを有することを特徴と
している。
【0009】また、請求項4の空気調和機の制御装置
は、請求項1乃至3のいずれか一つの空気調和機の制御
装置において、上記在室者の温冷感に基づく補正指令信
号を受けて、上記室内快適度算出手段により算出された
上記室内の快適度を補正する室内快適度補正手段を備え
たことを特徴としている。
【0010】また、請求項5の空気調和機の制御装置
は、請求項1乃至4のいずれか一つの空気調和機の制御
装置において、上記在室者が就寝中の室内の温度,湿度,
輻射温度,気流速度および在室者の活動量を夫々表わす
信号と就寝時の在室者の着衣量を表わす信号とに基づい
て、就寝時における室内の快適度を算出する就寝時室内
快適度算出手段と、上記在室者が就寝中の室外の温度,
湿度,輻射温度,気流速度および上記在室者の活動量を夫
々表わす信号と上記就寝時の在室者の着衣量を表わす信
号とに基づいて、就寝時の室外の快適度を算出する就寝
時室外快適度算出手段と、外気温度に関する信号に基づ
いて、上記在室者の就寝時の着衣量を推定する就寝時着
衣量推定手段と、上記就寝時室内快適度算出手段により
算出された上記就寝時の室内の快適度と上記就寝時室外
快適度算出手段により算出された上記就寝時の室外の快
適度および上記就寝時着衣量推定手段により推定された
上記就寝時の着衣量に基づいて、運転モードを判定する
就寝時運転モード判定手段とを備えたことを特徴として
いる。
【0011】また、請求項6の空気調和機の制御装置
は、請求項5の空気調和機の制御装置において、上記就
寝時運転モード判定手段は、ファジィ推論規則によって
運転モードを判定する就寝時ファジィ推論手段を有する
ことを特徴としている。
【0012】
【作用】上記請求項1の空気調和機の制御装置によれ
ば、室内の温度,湿度,輻射温度,気流速度および在室者
の活動量を夫々表わす信号と在室者の着衣量を表わす信
号とに基づいて、上記室内快適度算出手段により在室者
の室内の快適度を算出する。また、室外の温度,湿度,輻
射温度,気流速度および在室者が室外に出たときの活動
量を夫々表わす信号と在室者の着衣量を表わす信号とに
基づいて、上記室外快適度算出手段により室外の快適度
を算出する。また、上記外気温度に関する信号に基づい
て、上記着衣量推定手段により着衣量を推定する。上記
着衣量推定手段により推定された着衣量は、在室者が感
じるいわゆる季節感を表しており、春夏秋冬の夫々の季
節により変化する人の温冷感に応じて着衣量を推定す
る。すなわち、夏であれば、薄着となって着衣量が少な
くなり、冬であれば厚着となって着衣量が多くなるので
ある。そして、上記室内快適度算出手段により算出され
た室内の快適度と、室外快適度算出手段により算出され
た室外の快適度および着衣量推定手段により推定された
着衣量に基づいて、運転モード判定手段は、冷房運転や
暖房運転等の運転を切り替えるための運転モードを判定
する。
【0013】したがって、上記室内の快適度,室外の快
適度および着衣量によって、現在の室内,室外の温熱環
境と在室者の現在の温冷感を正確に判断して、運転モー
ドを判定するので、過去の運転状態に関わりなく、現在
の温熱環境に最適な運転モードで空調運転を行うことが
できる。また、外気温度に関する信号に基づいて推定さ
れた着衣量を用いて、リアルタイムに運転モードが判定
されるので、外気の急激な温度変化に対応することがで
き、1日の温冷感の格差が大きい場合でも、快適な温熱
環境を実現できる。
【0014】また、上記請求項2の空気調和機の制御装
置によれば、請求項1の空気調和機の制御装置におい
て、上記運転モード判定手段が運転モードを判定すると
き、室内,室外の温熱環境の差による熱負荷を考慮した
運転モードになるように、人の経験に基づいてファジィ
推論規則を設定することによって、室内,室外の温熱環
境に応じた運転モードの判定を行うことができる。
【0015】また、上記請求項3の空気調和機の制御装
置によれば、請求項1または2の空気調和機の制御装置
において、上記着衣量推定手段は、外気温度を表わす信
号と所定期間における上記外気温度の最高温度,最低温
度を夫々表わす信号とに基づいて、ニューラルネットワ
ークにより着衣量を推定するので、冷夏,暖冬等の季節
差や寒冷な地域と温暖な地域との差による誤差なしに、
季節感を表わす着衣量を得ることができる。
【0016】また、上記請求項4の空気調和機の制御装
置によれば、請求項1乃至3の空気調和機の制御装置に
おいて、上記在室者からの温冷感に基づく補正指令信号
を受けて、上記室内快適度補正手段は、上記室内快適度
算出手段により算出された上記室内の快適度を補正す
る。例えば、上記在室者がリモートコントローラ等の操
作により現在の温冷感が“寒い”か“暑い”かを指令
し、“寒い”ときは、上記室内の快適度を寒い側に補正
する一方、“暑い”ときは、上記室内の快適度を寒い側
に補正するのである。そして、上記補正された室内の快
適度と、室外の快適度および着衣量に基づいて、上記運
転モード判定手段が運転モードを判定するので、在室者
の温冷感の個人差を補正することができる。
【0017】また、上記請求項5の空気調和機の制御装
置によれば、在室者が就寝中の室内の温度,湿度,輻射温
度,気流速度および在室者の活動量を夫々表わす信号と
就寝時の在室者の着衣量を表わす信号とに基づいて、上
記就寝時室内快適度算出手段により就寝時の室内の快適
度を算出する。また、室外の温度,湿度,輻射温度,気流
速度および在室者が室外に出たときの活動量を夫々表わ
す信号と就寝時の在室者の着衣量を表わす信号とに基づ
いて、上記就寝時室外快適度算出手段により就寝時の室
外の快適度を算出する。上記外気温度に関する信号に基
づいて、上記就寝時着衣量推定手段により在室者の就寝
時の着衣量を推定する。そして、上記就寝時室内快適度
算出手段により算出された上記就寝時の室内の快適度と
上記就寝時室外快適度算出手段により算出された上記就
寝時の室外の快適度および上記就寝時着衣量推定手段に
より推定された上記就寝時の着衣量に基づいて、上記就
寝時運転モード判定手段は、冷房運転や暖房運転等を切
り替えるための運転モードを判定する。
【0018】したがって、上記就寝時の室内の快適度,
室外の快適度および着衣量によって、就寝時の室内,室
外の温熱環境と在室者の温冷感とを正確に判断して、運
転モードを判定することができる。つまり、就寝時に暖
房運転する場合は、例えば冬は布団等が厚くなり着衣量
が多くなるので、昼間の活動時よりも室内の目標設定温
度を低めにする一方、夏は薄着で布団等も少なくなり着
衣量が少なくなると共に、活動量も少ないので、昼間の
活動時よりも室内の目標設定温度を高めにするのであ
る。したがって、就寝時の環境に適した空調運転を行う
ことができる。
【0019】また、上記請求項6の空気調和機の制御装
置によれば、請求項5の空気調和機の制御装置におい
て、上記就寝時運転モード判定手段が運転モードを判定
するとき、室内,室外の温熱環境の差による熱負荷を考
慮した運転モードになるように、人の経験に基づいてフ
ァジィ推論規則を設定することによって、就寝時の室
内,室外の温熱環境に応じた運転モードの判定を行うこ
とができる。
【0020】
【実施例】以下、この発明の空気調和機の制御装置を実
施例により詳細に説明する。
【0021】(第1実施例)図1はこの発明の第1実施
例の空気調和機の制御装置20の要部ブロック図であ
り、1は着衣量推定値を推定する着衣量推定手段として
の着衣量推定部、2は室内の快適度としての室内PMV
(Predicted Mean Vote)値を算出する室内快適度算出
手段としての室内PMV算出部、3は室外の快適度とし
ての室外PMV値を算出する室外快適度算出手段として
の室外PMV算出部、4は上記着衣量推定部1により算
出された着衣量推定値と、上記室内PMV算出部2によ
り算出された室内PMV値および上記室外PMV算出部
3により算出された室外PMV値とに基づいて、運転モ
ードを判定する運転モード判定手段としての運転モード
判定部である。上記制御装置20には、リモートコント
ローラ(以下、リモコンという)10と、室内温度センサ
11と、室内の赤外線放射に基づいて輻射温度を検出す
る室内輻射温度センサ12と、室内湿度センサ13と、
室内の赤外線放射の変化を検出する赤外線センサ14
と、外気温度センサ15とを接続している。
【0022】なお、上記室内PMV算出部2と室外PM
V算出部3は、室内の温度,湿度,輻射温度,気流速度(以
下、気流速という)および在室者の活動度と着衣量に基
づき、国際標準化機構(International Organization
for Standardition;ISO)が定めた国際規格ISO-773
0に記載されている演算式により室内PMV値と室外P
MV値を夫々算出する。上記室内PMV値と室外PMV
値は、室内において在室者が感じる熱的感覚尺度(いわ
ゆる温冷感)であって、例えば+3:暑い,+2:暖かい,
+1:少し暖かい,0:ちょうど良い,−1:少し涼しい,−
2:涼しい,−3:寒いなどを表わす。
【0023】図2は上記制御装置20の着衣量推定部1
と室内PMV算出部2のブロック図であり、上記着衣量
推定部1は、外気温度センサ15からの外気温度を表わ
す信号を受けて、その外気温度を表わす信号と1日24
時間の外気温度の最高温度,最低温度を夫々表わす信号
とを出力する外気情報変換器1aと、上記外気情報変換
器1aからの外気温度,最高温度および最低温度に基づい
て、着衣量推定値を表わす信号を出力するニューラルネ
ットワーク1bとを有している。
【0024】上記ニューラルネットワーク1bは、上記
外気温度と最高温度および最低温度に基づいて、季節に
応じた着衣量を推定するように予め学習されている。す
なわち、上記ニューラルネットワーク1bは、使用に先
立って、外気情報変換器1aからのその時点の外気温度
および1日24時間の最高気温,最低気温を表わす信号
を入力層の各ニューロンに受け、出力層の各ニューロン
に上記時点に応じて与えられる着衣量に関する教師デー
タに基づき、着衣量推定値である出力データと教師デー
タの差を減らすように、自己のネットワークの結合の強
さを変化させる入力処理と重み学習を行う。そして、多
数の入力データについて学習を繰り返して、最適の着衣
量推論値を出力できる状態にしている。
【0025】また、上記室内PMV算出部2は、予め室
内の居住者の位置が定められた室内モデルにおいて、こ
の空気調和機の風量と風向に基づいて、上記室内モデル
の居住者のいる位置の気流速を表わす気流速推定値を推
定する気流速推定部2aと、赤外線センサ14からの赤
外線の変化を表わす信号に基づいて、在室者の活動量を
推定する活動量推定部2bと、室内の快適度を表わす室
内PMV値を算出する室内PMV算出器2cを有してい
る。なお、上記気流速推定部2aは、この制御装置20
が制御する図示しないファンモータの回転数とフラップ
の角度から風量と風向を求めて、その風量と風向に基づ
いて気流速を推定している。また、上記室内PMV算出
器2cは、室内温度センサ11からの室内温度検出値を
表わす信号と、室内輻射温度センサ12からの室内輻射
温度検出値を表わす信号と、室内湿度センサ13からの
室内湿度検出値を表わす信号と、気流速推定部2aから
の気流速推定値を表わす信号と、活動量推定部2bの活
動量推定値を表わす信号および着衣量推定部1からの着
衣量推定値を表わす信号を受けて、上記室内PMV値を
算出する。
【0026】図3は上記制御装置20の室外PMV算出
部3のブロック図であり、上記室外PMV算出部3は、
在室者が室内着のまま室外に出たときの快適度を表わす
室外PMV値を算出する室外PMV算出器3aを有して
いる。上記室外PMV算出器3aは、室外湿度の代わり
としての室内湿度センサ13からの室内湿度検出値を表
わす信号と、室外での気流速を無風(=0.1m/sec)と
する気流速推定値を表わす信号と、室外での活動量を
1.2Met(着座状態)とする活動量推定値を表わす信号
と、外気温度センサ15からの室外温度検出値を表わす
信号と、室外輻射温度(=室外温度)を表わす信号と、着
衣量推定部1からの着衣量推定値を表わす信号とを受け
て、上記室外PMV値を算出する。上記室外湿度,気流
速推定値,活動量推定値および室外輻射温度は、室外用
の各種センサが必要であったり、測定が困難であるた
め、室外湿度に室内湿度を用い、室外の標準的な環境要
素として気流速推定値,活動量推定値および室外輻射温
度の所定値を定めている。
【0027】図4は上記制御装置20の運転モード判定
部4のブロック図であり、上記運転モード判定部4は、
室内PMV算出部2からの室内PMV値を表わす信号
と、室外PMV算出部3からの室外PMV値を表わす信
号および着衣量推定部1からの着衣量推定値を表わす信
号とを受けて、後述のファジィ推論規則に従って運転モ
ードを判定するファジィ推論部4aを有している。
【0028】上記構成の空気調和機の制御装置20にお
いて、上記リモコン10による運転開始操作がされて、
空調運転を行うと、室内PMV算出部2により算出され
た室内PMV値に基づいて、運転モード判定部4のファ
ジィ推論部4aは、まず前件部で室外PMV値の入力に
対してファジィ変数の適合度を求める。図5(A)に示す
ように、上記室内PMV値が−3.0〜3.0の区間に
おいて、室内の温冷感を表わす5個のファジィ変数(室
内PMV値が−3.0から順に[寒い],[涼しい],
[ちょうど良い],[暖かい],[暑い])を定義してい
る。
【0029】また、上記室外PMV算出部3により算出
された室外PMV値に基づいて、運転モード判定部4の
ファジィ推論部4aは、前件部で室外PMV値の入力に
対してファジィ変数の適合度を求める。図5(B)に示す
ように、上記室外PMV値が−3.0〜3.0の区間に
おいて、室外の温冷感を表わす5個のファジィ変数(室
外PMV値が−3.0から順に[寒い],[涼しい],
[ちょうど良い],[暖かい],[暑い])を定義してい
る。
【0030】また、上記着衣量推定部1により推定され
た着衣量推定値に基づいて、運転モード判定部4のファ
ジィ推論部4aは、前件部で着衣量推定値の入力に対し
てファジィ変数の適合度を求める。図5(C)に示すよう
に、上記着衣量推定値が.0.0〜1.0の区間におい
て、季節感を表わす4個のファジィ変数(室内PMV値
が0.0から順に[夏],[秋],[春],[冬])を定義
している。
【0031】次に、上記ファジィ推論部4aの前件部で
得られた室内,室外における快適感を表わすファジィ変
数と季節感を表わすファジィ変数との夫々の適合度に応
じて、冬のファジィ推論規則(図7(A)に示す)、春のフ
ァジィ推論規則(図7(B)に示す)、秋のファジィ推論規
則(図8(A)に示す)、夏のファジィ推論規則(図8(B)に
示す)に従って推論を行う。そして、図6の上段に示す
運転状態を表わす6個のファジィ変数([普通に冷や
す],[少し冷やす],[涼しくする],[なにもしな
い],[少し暖める],[普通に暖める])のうちから、
上記前件部で得られた室内,室外における快適感を表わ
すファジィ変数と季節感を表わすファジィ変数との夫々
の適合度に応じた推論結果を求める。次に、上記推論結
果を総合してファジィ集合を求め、そのファジィ集合の
重心座標を求める。そして、上記ファジィ推論部4aの
後件部において、図6の下段に示すように、上記重心座
標に対応する運転モードを判定する。すなわち、7つの
運転モードに対応する区間0〜7において、区間0〜
1.5では[冷房]、区間1.5〜2.5では[弱冷
房]、区間2.5〜3.5では[送風,ドライ]、区間
3.5〜4.5では[待機]、区間4.5〜5.5では
[弱暖房]、区間5.5〜7では[暖房]としている。
なお、上記弱暖房モードは、軽負荷時に能力を抑えると
共に温風が室内全体に行き渡るようにする運転モードで
ある。また、上記弱冷房モードは、軽負荷時に能力を抑
えると共に冷風が室内全体に行き渡るようにする運転モ
ードである。また、上記送風,ドライモードは、一つの
運転モードとして扱い、高い湿度の場合はドライ運転を
行い、低い湿度の場合は送風運転を行う。また、上記待
機モードは、強制的に圧縮機を停止して、送風のみを行
うサーモオフ状態とする運転モードである。
【0032】このように、在室者の現在の温冷感に基づ
いて、運転モードをリアルタイムに判定して、その運転
モードで制御装置20は運転を制御するので、過去の運
転状態に影響を受けることなく、常に現在の温熱環境に
最適な運転モードで空調運転をすることができる。ま
た、外気温度と最高温度,最低温度に基づいて推定され
た着衣量によって、リアルタイムに運転モードが判定さ
れるので、外気の急激な温度変化に対応でき、1日の温
冷感の格差が大きい場合でも、快適な温熱環境を実現す
ることができる。
【0033】また、室内と室外の温熱環境の差による熱
負荷を考慮した運転モードになるように、人の経験に基
づいてファジィ推論規則を設定することによって、在室
者の快適度と室内,室外の温熱環境に応じた最適な運転
モードで空調運転することができる。
【0034】また、カレンダーから季節を推定するので
なく、室外温度と最高温度,最低温度に基づいて季節感
を表わす着衣量を推定するので、冷夏,暖冬,初夏の陽気
等の季節感の差や、寒冷な地域と温暖な地域との差を補
正して、最適な運転モードで空調運転することができ
る。
【0035】(第2実施例)図9はこの発明の第2実施
例の空気調和機の制御装置の運転モード判定部5のブロ
ック図を示している。なお、上記運転モード判定部5以
外は、第1実施例と同一の構成をしており、同一構成部
は同一参照番号を付して説明を省略する。上記運転モー
ド判定部5は、リモコン10からの使用者の温冷感に基
づく補正指令信号としての室内PMV補正値を表わす信
号と、室内PMV算出部2からの室内PMV値を表わす
信号とを受けて、室内PMV値を室内PMV補正値に基
づいて補正する室内PMV補正部5aと、上記室内PM
V補正部5aからの補正後の室内PMV値を表わす信号
と、室外PMV算出部3からの室外PMV値を表わす信
号と、外気温度に基づいて着衣量推定部1により推定さ
れた着衣量推定値を表わす信号とを受けて、運転モード
を判定するファジィ推論部5bとを有している。なお、
上記ファジィ推論部5bは、第1実施例のファジィ推論
部3aと同一のファジィ変数とファジィ推論規則により
運転モードを判定する。
【0036】上記構成の空気調和機の制御装置では、空
調運転中に在室者が寒いと感じて、リモコン10の“寒
い”ボタンを1回操作すると、室内PMV補正値を例え
ば−1.0にし、室内PMV補正部5aは室内PMV値
を−1.0補正する。したがって、補正後の室内PMV
値は、ファジィ推論部5bの前件部のファジィ変数[寒
い]側に−1.0だけ移行する。一方、空調運転中に在
室者が暑いと感じて、リモコン10の“暑い”ボタンを
1回操作すると、室内PMV補正値を例えば+1.0に
し、室内PMV補正部5aは室内PMV値を+1.0補
正する。したがって、補正後の室内PMV値は、ファジ
ィ推論部5bの前件部のファジィ変数[暑い]側に室内
PMV値を+1.0だけ移行する。
【0037】このように、在室者の温冷感に従ってリモ
コン10の“寒い”,“暑い”ボタンを操作することに
よって、室内PMV値を補正して、その補正された室内
PMV値を用いて、運転モード判定部5が運転モードを
判定するので、在室者の温冷感の個人差を補正すること
ができる。
【0038】(第3実施例)図10はこの発明の第3実
施例の空気調和機の制御装置の就寝時着衣量推定部31
と就寝時室内PMV算出部32のブロック図を示し、図
11は上記制御装置の就寝時室外PMV算出部33のブ
ロック図を示し、図12は上記制御装置の就寝時運転モ
ード判定部34のブロック図を示している。なお、各種
センサ,着衣量推定部,室内PMV算出部,室外PMV算
出部および運転モード判定部は、第1実施例と同一の構
成をしており、同一構成部は同一参照番号を付して説明
を省略する。
【0039】図10に示すように、上記就寝時着衣量推
定部31は、外気温度センサ15からの外気温度を表わ
す信号を受けて、その外気温度を表わす信号と、1日2
4時間の外気温度の最高温度,最低温度を夫々表わす信
号とを出力する外気情報変換器31aと、外気情報変換
器31aからの外気温度,最高温度および最低温度を夫々
表わす信号に基づいて、着衣量推定値を表わす信号を出
力するニューラルネットワーク31bとを有している。
上記ニューラルネットワーク31bは、就寝時における
季節に応じた着衣量を推定するように、予め学習されて
いる。
【0040】また、上記就寝時室内PMV算出部32
は、予め室内の居住者の位置が決められた室内モデルに
おいて、この空気調和機の風量と風向に基づいて、上記
室内モデルの居住者のいる位置の気流速を表わす気流速
推定値を推定する気流速推定部32aと、室内の快適度
を表わす室内PMV値を算出する室内PMV算出器32
bを有している。上記室内PMV算出器32bは、室内温
度センサ11からの室内温度検出値を表わす信号と、室
内輻射温度センサ12からの室内輻射温度検出値を表わ
す信号と、室内湿度センサ13からの室内湿度検出値を
表わす信号と、気流速推定部32aからの気流速推定値
を表わす信号および活動量を0.8Met(就寝状態)とす
る活動量推定値を表わす信号に基づいて、就寝時の室内
PMV値を算出する。なお、上記就寝時の室内PMV値
を求める関数Fは、熱環境(室内温度,室内湿度,輻射温
度および気流速)が一定の場合、 就寝時の室内PMV値 = F(x,y) x:活動量を就寝状態の0.8Metとした場合の快適度
(PMV値) y:布団等を考慮した就寝時の着衣量 で表される。
【0041】図11に示すように、上記就寝時室外PM
V算出部33は、就寝するべき在室者が就寝時と同等の
着衣量で室外に出たときの快適度を表わす室外PMV値
を算出する室外PMV算出器33aを有している。上記
室外PMV算出器33aは、室外湿度としての室内湿度
センサ13からの室内湿度検出値を表わす信号と、気流
速を無風(=0.1m/sec)とする気流速推定値を表わす
信号と、室外での活動量を0.8Met(就寝状態)とする
活動量推定値を表わす信号と、外気温度センサ15から
の室外温度検出値を表わす信号と、室外輻射温度(=室
外温度)を表わす信号と、就寝時着衣量推定部31から
の就寝時着衣量推定値を表わす信号とを受けて、就寝時
の室外PMV値を算出する。上記室外湿度,気流速推定
値,活動量推定値および室外輻射温度は、室外用の各種
センサが必要であったり、測定が困難であるため、室外
湿度に室内湿度を用い、室外の標準的な環境要素として
気流速推定値,活動量推定値および室外輻射温度の所定
値を定めている。
【0042】図12に示すように、上記就寝時運転モー
ド判定部34は、上記就寝時PMV算出部32からの就
寝時の室内PMV値を表わす信号と、就寝時室外PMV
算出部33からの就寝時の室外PMV値を表わす信号お
よび就寝時着衣量推定部31からの就寝時着衣量推定値
を表わす信号とを受けて、後述するファジィ推論規則に
従って運転モードを判定するファジィ推論部34aを有
している。なお、上記ファジィ推論部34aは、第1実
施例のファジィ推論部3aと同一のファジィ変数とファ
ジィ推論規則により運転モードを推定する。
【0043】上記構成の空気調和機の制御装置におい
て、就寝時室内PMV算出部32により算出された就寝
時の室内PMV値に基づき、運転モード判定部34のフ
ァジィ推論部34aは、まず前件部で就寝時の室内PM
V値の入力に対してファジィ変数の適合度を求める。図
13(A)に示すように、上記就寝時の室内PMV値が−
3.0〜3.0の区間において、室内の温冷感を表わす
5個のファジィ変数(室内PMV値が−3.0から順に
[寒い],[涼しい],[ちょうど良い],[暖かい],
[暑い])を定義している。
【0044】また、上記就寝時室外PMV算出部33に
より算出された就寝時の室外PMV値に基づき、運転モ
ード判定部34のファジィ推論部34aは、前件部で就
寝時の室外PMV値の入力に対してファジィ変数の適合
度を求める。図13(B)に示すように、上記就寝時の室
外PMV値が−3.0〜3.0の区間において、室外の
温冷感を表わす5個のファジィ変数(室外PMV値が−
3.0から順に[寒い],[涼しい],[ちょうど良
い],[暖かい],[暑い])を定義している。
【0045】また、上記就寝時着衣量推定部31により
推定された就寝時着衣量推定値は、就寝時運転モード判
定部34のファジィ推論部34aは、前件部で就寝時着
衣量推定値の入力に対してファジィ変数の適合度を求め
る。図13(C)に示すように、上記着衣量推定値が.
0.0〜5.0の区間において、季節感を表わす4個の
ファジィ変数(着衣量推定値が0.0から順に[夏],
[秋],[春],[冬])を定義している。つまり、就寝
時は布団等により着衣量が昼間の活動時より多くなるの
である。
【0046】次に、上記ファジィ推論部34aの前件部
で得られたファジィ変数の夫々の適合度に応じて、第1
実施例と同一の冬,春,秋,夏のファジィ推論規則(図7
(A),(B)と図8(A),(B)に示す)に従って推論を行う。そ
して、図6の上段に示す運転状態を表わす6個のファジ
ィ変数([普通に冷やす],[少し冷やす],[涼しくす
る],[なにもしない],[少し暖める],[普通に暖め
る])のうちから上記前件部で得られたファジィ変数の
夫々の適合度に応じた推論結果を求める。次に、上記推
論結果を総合してファジィ集合を求め、そのファジィ集
合の重心座標を求める。そして、図6に示すように、上
記ファジィ推論部34aの後件部で上記重心座標に対応
する運転モードを決定する。
【0047】したがって、上記就寝時の室内PMV値,
室外PMV値および着衣量推定値によって、就寝時の室
内,室外の温熱環境と在室者の温冷感とを正確に判断し
て、運転モードを判定することができる。つまり、就寝
時に暖房運転する場合は、例えば冬は布団等が厚くなり
着衣量が多くなるので、昼間の活動時よりも室内の目標
設定温度を低めにする一方、夏は薄着で布団等も少なく
なり着衣量が少なくなると共に、活動量も少ないので、
昼間の活動時よりも室内の目標設定温度を高めにするの
である。したがって、就寝時の環境に適した空調運転を
行うことができる。
【0048】(第4実施例)図14はこの発明の第4実
施例の空気調和機の制御装置の就寝時運転モード判定部
40のブロック図を示しており、就寝時運転モード判定
部40以外は、第4実施例と同一の構成をしており、図
と説明を省略する。
【0049】図14において、上記就寝時運転モード判
定部40は、上記就寝時PMV算出器40aからの就寝
時の室内PMV値を表わす信号と、リモコン10からの
使用者の温冷感情報である室内PMV補正値を表わす信
号とを受けて、室内PMV値を室内PMV補正値に基づ
いて補正する室内PMV補正部40aを有すると共に、
上記室内PMV補正部40aからの補正後の室内PMV
値を表わす信号と、就寝時室外PMV算出部33からの
就寝時の室外PMV値を表わす信号および就寝時着衣量
推定部31からの就寝時着衣量推定値を表わす信号とを
受けて、ファジィ推論規則に従って運転モードを判定す
るファジィ推論部40bを有している。なお、上記ファ
ジィ推論部40bは、第1実施例のファジィ推論部3aと
同一のファジィ変数とファジィ推論規則とする。
【0050】上記構成の空気調和機の制御装置では、空
調運転中に在室者が寒いと感じて、リモコン10の“寒
い”ボタンを1回操作すると、室内PMV補正値を例え
ば−1.0にし、室内PMV補正部40aは室内PMV
値を−1.0補正する。したがって、補正後の室内PM
V値は、ファジィ推論部40bの前件部のファジィ変数
[寒い]側に室内PMV値を−1.0だけ移行する。一
方、空調運転中に在室者が暑いと感じて、リモコン10
の“暑い”ボタンを1回操作すると、室内PMV補正値
を例えば+1.0にし、室内PMV補正部40aは室内
PMV値を+1.0補正する。したがって、補正後の室
内PMV値は、ファジィ推論部40bの前件部のファジ
ィ変数[暑い]側に室内PMV値を+1.0だけ移行す
る。
【0051】このように、就寝時に、在室者の温冷感に
従ってリモコン10を操作することによって、室内PM
V値を補正して、その補正された室内PMV値を用いて
運転モード判定部5が運転モードを判定するので、在室
者の温冷感の個人差を補正することができる。
【0052】上記第1,第2,第3,第4実施例では、運
転モード判定部4,5と就寝時運転モード判定部34,4
0にファジィ推論部4a,5b,34a,40bを用いて、運
転モードの判定を行ったが、運転モード判定手段と就寝
時運転モード判定手段はファジィ推論手段を用いずに、
他の手段により運転モードを判定してもよい。例えば、
上記室内PMV値,室外PMV値および着衣量と運転モ
ードとの関係を数式で表し、その数式を用いて演算によ
り運転モードを求めてもよい。
【0053】また、上記第1,第2,第3,第4実施例で
は、着衣量推定手段としての着衣量推定部1と就寝時着
衣量推定手段としての就寝時着衣量推定部31にニュー
ラルネットワーク1b,31bを用いたが、着衣量推定手
段と就寝時着衣量推定手段は、ニューラルネットワーク
を用いずに着衣量を推定してもよい。また、上記着衣量
推定部1と就寝時着衣量推定部31は、外気温度と最高
温度および最低温度に基づいて着衣量を推定したが、こ
れに限らず、着衣量推定手段は、外気温度に関する信号
(例えば外気温度と平均温度等)に基づいて着衣量を推定
してもよい。
【0054】また、上記第2,第4実施例では、室内快
適度補正手段としての室内PMV補正部5a,40aによ
り室内PMV値を補正したが、室内快適度補正手段はな
くともよい。
【0055】また、上記第3,第4実施例では、着衣量
推定手段としての着衣量推定部1と就寝時着衣量推定手
段としての就寝時着衣量推定部31を別々に設けたが、
一つの着衣量推定手段のニューラルネットワークに就寝
時か否かの情報を入力して、就寝時でないときは昼間の
活動時の着衣量を推定する一方、就寝時のときは就寝時
の着衣量を推定するようにニューラルネットワークを学
習させてもよい。
【0056】また、上記第3,第4実施例では、室内快
適度算出手段としての室内PMV算出部2と就寝時室内
快適度算出手段としての就寝時室内PMV算出部32を
別々に設けたが、一つの室内快適度算出手段で室内の快
適度と就寝時の室内の快適度とを求めるようにしてもよ
い。さらに、上記室外快適度算出手段としての室外PM
V算出部3と就寝時室外快適度算出手段としての就寝時
室外PMV算出部33を別々に設けたが、一つの室外快
適度算出手段で室外の快適度と就寝時の室外の快適度と
を求めるようにしてもよい。この場合、上記運転モード
判定手段は、就寝時運転モード判定手段を兼ねる。
【0057】
【発明の効果】以上より明らかなように、請求項1の発
明の空気調和機の制御装置は、少なくとも冷房と暖房の
運転モードを切り替える空気調和機の制御装置におい
て、室内の温度,湿度,輻射温度,気流速度および在室者
の活動量を夫々表わす信号と在室者の着衣量を表わす信
号とに基づいて、室内快適度算出手段により室内の快適
度を算出し、室外の温度,湿度,輻射温度,気流速度およ
び上記在室者が室外に出たときの活動量を夫々表わす信
号と在室者の着衣量を表わす信号とに基づいて、室外快
適度算出手段により室外の快適度を算出し、外気温度に
関する信号に基づいて、着衣量推定手段により在室者の
着衣量を推定すると共に、室内快適度算出手段により算
出された室内の快適度と室外快適度算出手段により算出
された室外の快適度および着衣量推定手段により推定さ
れた着衣量に基づいて、運転モード判定手段により運転
モードを判定するものである。
【0058】したがって、請求項1の発明の空気調和機
の制御装置によれば、上記着衣量推定手段により推定さ
れた着衣量は、在室者が感じるいわゆる季節感を表して
おり、春夏秋冬の夫々の季節により変化する人の温冷感
に応じて着衣量を推定する。すなわち、夏であれば、薄
着となって着衣量が少なくなり、冬であれば厚着となっ
て着衣量が多くなるのである。そして、上記室内快適度
算出手段により算出された室内の快適度と、室外快適度
算出手段により算出された室外の快適度および着衣量推
定手段により推定された着衣量に基づいて、運転モード
判定手段は、冷房運転や暖房運転等の運転を切り替える
ための運転モードを判定する。
【0059】したがって、上記運転モード判定手段は、
室内の快適度,室外の快適度および季節感を表わす着衣
量によって、在室者の現在の温冷感を正確に判断して運
転モードを判定する。したがって、過去の運転状態に関
わりなく、現在の温熱環境に最適な運転モードを判定で
き、その運転モードで空調運転を行うことができる。ま
た、外気温度に関する信号に基づいて推定された着衣量
を用いて、リアルタイムに運転モードが判定されるの
で、天候の急激な変化に対応することができ、1日の温
冷感の格差が大きい場合でも、快適な温熱環境を実現す
ることができる。
【0060】また、請求項2の発明の空気調和機の制御
装置は、請求項1の空気調和機の制御装置において、上
記運転モード判定手段のファジィ推論手段は、ファジィ
推論規則によって運転モードを判定するものである。
【0061】したがって、請求項2の発明の空気調和機
の制御装置によれば、上記運転モード判定手段が運転モ
ードを判定するとき、室内,室外の温熱環境の差による
熱負荷を考慮した運転モードになるように、人の経験に
基づいてファジィ推論規則を設定することによって、フ
ァジィ推論手段により室内,室外の温熱環境に応じた運
転モードの判定を行うことができる。
【0062】また、請求項3の発明の空気調和機の制御
装置は、請求項1または2の空気調和機の制御装置にお
いて、上記着衣量推定手段のニューラルネットワーク
は、外気温度を表わす信号と所定期間における上記外気
温度の最高温度,最低温度を夫々表わす信号とに基づい
て、上記着衣量を推定するものである。
【0063】したがって、請求項3の発明の空気調和機
の制御装置によれば、冷夏,暖冬等の季節差や寒冷な地
域と温暖な地域との差なしに、季節感を表わす着衣量を
得ることができる。
【0064】また、請求項4の発明の空気調和機の制御
装置は、請求項1乃至3のいずれか一つの空気調和機の
制御装置において、上記在室者の温冷感に基づく補正指
令信号を受けて、室内快適度補正手段は、上記室内快適
度算出手段により算出された上記室内の快適度を補正す
るものである。
【0065】したがって、請求項4の発明の空気調和機
の制御装置によれば、在室者の現在の温冷感の“寒い”
“暑い”等を表わす補正指令信号に基づいて補正された
室内の快適度と、室外の快適度および着衣量に基づい
て、上記運転モード判定手段が運転モードを判定するの
で、在室者の温冷感の個人差を補正することができる。
【0066】また、請求項5の発明の空気調和機の制御
装置は、請求項1乃至4のいずれか一つの空気調和機の
制御装置において、上記在室者が就寝中の室内の温度,
湿度,輻射温度,気流速度および在室者の活動量を夫々表
わす信号と就寝時の在室者の着衣量を表わす信号とに基
づいて、就寝時室内快適度算出手段により就寝時におけ
る室内の快適度を算出し、上記在室者が就寝中の室外の
温度,湿度,輻射温度,気流速度および上記在室者の活動
量を夫々表わす信号と就寝時の在室者の着衣量を表わす
信号とに基づいて、就寝時室外快適度算出手段により就
寝時の室外の快適度を算出し、外気温度に関する信号に
基づいて、就寝時着衣量推定手段により在室者の就寝時
の着衣量を推定すると共に、就寝時室内快適度算出手段
により算出された就寝時の室内の快適度と就寝時室外快
適度算出手段により算出された就寝時の室外の快適度お
よび就寝時着衣量推定手段により推定された就寝時の着
衣量に基づいて、就寝時運転モード判定手段により運転
モードを判定するものである。
【0067】したがって、請求項5の発明の空気調和機
の制御装置によれば、上記就寝時の室内の快適度,室外
の快適度および着衣量によって、就寝時の室内,室外の
温熱環境と在室者の温冷感とを正確に判断して、運転モ
ードを判定することができ、就寝時の環境に適した空調
運転を行うことができる。
【0068】また、請求項6の発明の空気調和機の制御
装置は、請求項5の空気調和機の制御装置において、上
記就寝時運転モード判定手段の就寝時ファジィ推論手段
は、ファジィ推論規則によって運転モードを判定するも
のである。
【0069】したがって、請求項6の発明の空気調和機
の制御装置によれば、上記就寝時運転モード判定手段が
運転モードを判定するとき、就寝時の室内,室外の温熱
環境の差による熱負荷を考慮した運転モードになるよう
に、人の経験に基づいてファジィ推論規則を設定するこ
とによって、就寝時ファジィ推論手段により就寝時の室
内,室外の温熱環境に応じた運転モードの判定を行うこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1はこの発明の第1実施例の空気調和機の
制御装置の要部ブロック図である。
【図2】 図2は上記制御装置の着衣量推定部と室内P
MV算出部のブロック図である。
【図3】 図3は上記制御装置の室外PMV算出部のブ
ロック図である。
【図4】 図4は上記制御装置の運転モード判定部のブ
ロック図である。
【図5】 図5(A)〜(C)は上記運転モード判定部のファ
ジィ推論部の前件部のファジィ変数を示す図である。
【図6】 図6は上記運転モード判定部のファジィ推論
部の後件部のファジィ変数を示す図である。
【図7】 図7(A)は上記ファジィ推論部の冬における
ファジィ推論規則を示す図であり、図7(B)は上記ファ
ジィ推論部の春におけるファジィ推論規則を示す図であ
る。
【図8】 図8(A)は上記ファジィ推論部の秋における
ファジィ推論規則を示す図であり、図8(B)は上記ファ
ジィ推論部の夏におけるファジィ推論規則を示す図であ
る。
【図9】 図9はこの発明の第2実施例の空気調和機の
制御装置の運転モード判定部のブロック図である。
【図10】 図10はこの発明の第3実施例の空気調和
機の制御装置の就寝時着衣量推定部と就寝時室内PMV
算出部のブロック図である。
【図11】 図11は上記制御装置の就寝時室外PMV
算出部のブロック図である。
【図12】 図12は上記制御装置の就寝時運転モード
判定部のブロック図である。
【図13】 図13(A)〜(C)は上記就寝時運転モード判
定部のファジィ推論部の前件部のファジィ変数を示す図
である。
【図14】 図14はこの発明の第4実施例の空気調和
機の制御装置の就寝時運転モード判定部のブロック図で
ある。
【符号の説明】
1…着衣量推定部、1a…外気情報変換器、1b…ニュー
ラルネットワーク、2…室内PMV算出部、2a…気流
速推定部、2b…活動量推定部、2c…室内PMV算出
器、3…室外PMV算出部、3a…室外PMV算出器、
4…運転モード判定部、4a…ファジィ推論部、10…
リモコン、11…室内温度センサ、12…室内輻射温度
センサ、13…室内湿度センサ、14…赤外線センサ、
15…外気温度センサ、20…制御装置。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも冷房と暖房の運転モードを切
    り替える空気調和機の制御装置において、 室内の温度,湿度,輻射温度,気流速度および在室者の活
    動量を夫々表わす信号と上記在室者の着衣量を表わす信
    号とに基づいて、室内の快適度(PMV)を算出する室内
    快適度算出手段(2)と、 室外の温度,湿度,輻射温度,気流速度および上記在室者
    が室外に出たときの活動量を夫々表わす信号と上記在室
    者の着衣量を表わす信号とに基づいて、上記室外の快適
    度(PMV)を算出する室外快適度算出手段(3)と、 外気温度に関する信号に基づいて、上記在室者の着衣量
    を推定する着衣量推定手段(1)と、 上記室内快適度算出手段(2)により算出された上記室内
    の快適度(PMV)と上記室外快適度算出手段(3)により
    算出された上記室外の快適度(PMV)および上記着衣量
    推定手段(1)により推定された上記着衣量に基づいて、
    運転モードを判定する運転モード判定手段(4)とを備え
    たことを特徴とする空気調和機の制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の空気調和機の制御装置
    において、上記運転モード判定手段(4)は、ファジィ推
    論規則によって運転モードを判定するファジィ推論手段
    (4a)を有することを特徴とする空気調和機の制御装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の空気調和機の
    制御装置において、上記着衣量推定手段(1)は、外気温
    度を表わす信号と所定期間における上記外気温度の最高
    温度,最低温度を夫々表わす信号とに基づいて、上記着
    衣量を表わす信号を出力するニューラルネットワーク
    (1b)を有することを特徴とする空気調和機の制御装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれか一つに記載の
    空気調和機の制御装置において、上記在室者の温冷感に
    基づく補正指令信号を受けて、上記室内快適度算出手段
    (2)により算出された上記室内の快適度(PMV)を補正
    する室内快適度補正手段(5a)を備えたことを特徴とす
    る空気調和機の制御装置。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれか一つに記載の
    空気調和機の制御装置において、上記在室者が就寝中の
    室内の温度,湿度,輻射温度,気流速度および在室者の活
    動量を夫々表わす信号と就寝時の在室者の着衣量を表わ
    す信号とに基づいて、就寝時における室内の快適度(P
    MV)を算出する就寝時室内快適度算出手段(32b)と、
    上記在室者が就寝中の室外の温度,湿度,輻射温度,気流
    速度および上記在室者の活動量を夫々表わす信号と上記
    就寝時の在室者の着衣量を表わす信号とに基づいて、就
    寝時の室外の快適度(PMV)を算出する就寝時室外快適
    度算出手段(33a)と、外気温度に関する信号に基づい
    て、上記在室者の就寝時の着衣量を推定する就寝時着衣
    量推定手段(31)と、上記就寝時室内快適度算出手段
    (32)により算出された上記就寝時の室内の快適度(P
    MV)と上記就寝時室外快適度算出手段(33)により算
    出された上記就寝時の室外の快適度(PMV)および上記
    就寝時着衣量推定手段(31)により推定された上記就寝
    時の着衣量に基づいて、運転モードを判定する就寝時運
    転モード判定手段(34)とを備えたことを特徴とする空
    気調和機の制御装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の空気調和機の制御装置
    において、上記就寝時運転モード判定手段(34)は、フ
    ァジィ推論規則によって運転モードを判定する就寝時フ
    ァジィ推論手段(34a)を有することを特徴とする空気
    調和機の制御装置。
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