JPH08296532A - 流体噴射ノズル - Google Patents

流体噴射ノズル

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JPH08296532A
JPH08296532A JP14594596A JP14594596A JPH08296532A JP H08296532 A JPH08296532 A JP H08296532A JP 14594596 A JP14594596 A JP 14594596A JP 14594596 A JP14594596 A JP 14594596A JP H08296532 A JPH08296532 A JP H08296532A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 流体の流れの乱れを大きくし、噴射される流
体の微粒化を促進する流体噴射ノズルを提供する。 【構成】 バルブボディ26の円錐斜面262の一部に
当接可能なニードル25が円錐斜面262から離間する
と、ニードル25の先端部の曲面64、バルブボディ2
6の円錐斜面262およびオリフィスプレート52の入
口面とで区画形成される空間内に燃料が流入し、この燃
料の主流はオリフィス54、56から直接抜けず、球面
64に沿って流れて円環状溝65に引き寄せられ、空間
内において燃料の流れが不安定になった後、オリフィス
54、56で方向制御され、オリフィス54、56から
燃料が噴射される。従って、噴射される燃料は微粒化が
促進された燃料噴霧になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、流体噴射ノズルに関す
るもので、例えば自動車用の内燃機関へ燃料を噴射して
供給する電磁式燃料噴射弁の噴射ノズル部に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】一般に、内燃機関に用いられる燃料噴射
弁は、弁本体の軸方向に形成される案内孔に弁部材を往
復摺動可能に収納し、弁本体の先端部に開口する噴孔を
弁部材の上下動により開閉する。このため、弁部材は、
適正な燃料噴射量を確保するように開弁時のリフト量が
精密に制御されている。
【0003】このような燃料噴射弁では、燃料消費量の
低減、排気エミッションの向上、内燃機関の安定した運
転性等の観点から、噴孔から噴射される「燃料の微粒
化」が重要な要素の一つである。噴射燃料の微粒化を促
進する方法としては、噴射燃料への空気の衝突、噴孔付
近の加熱などによる補助的な微粒化手段があるが、この
微粒化手段はいずれも高価なものとなるという問題があ
る。
【0004】一方、燃料噴射弁の先端部に小孔を形成し
たオリフィスプレートを設け微粒化を促進する方法も種
々考えられているが、例えば特開平3−26476号公
報にみられる構成では燃料流れに十分な乱れが付与され
ないまま直接オリフィスから外部へ噴出してしまい十分
な微粒化が図られないという問題点があった。本発明の
目的は、噴射前の燃料流の乱れが微粒化に大きく影響す
る現象に着目し、噴射される燃料を微粒化する流体噴射
ノズルを提供することにある。
【0005】本発明の他の目的は、微粒化手段直前の燃
料流に乱れを付与するようにした流体噴射ノズルを提供
することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
流体噴射ノズルは、内部に流路を形成する円錐斜面を有
するバルブボディと、前記円錐斜面の一部に当接可能な
当接部を有し、前記円錐斜面の一部と当接および離間可
能なニードルと、前記バルブボディの前記円錐斜面の出
口側に取付けられ、流体を通す孔を有する流れ方向制御
用プレートとを備え、前記孔は、前記流れ方向制御用プ
レートの板厚方向に貫通するオリフィスであって、前記
当接部の下流側の流体の主流方向が前記流れ方向制御用
プレートの入口面に交叉する位置よりも径方向中心側に
あることを特徴とする構成を採用する。
【0007】本発明の請求項2記載の流体噴射ノズル
は、前記構成において、前記ニードルは、先端部に形成
される曲面と、この曲面のニードル中心軸の周りに凹状
に形成される円環状溝とを有することを特徴とする。本
発明の請求項3記載の流体噴射ノズルは、前記構成にお
いて、前記ニードルは、先端部に環状に形成される曲面
と、この曲面の中央部に前記流れ方向制御用プレート側
に突き出すように形成される平坦面とを有することを特
徴とする。
【0008】
【0009】
【作用および発明の効果】本発明の請求項1記載の流体
噴射ノズルによると、バルブボディの円錐斜面の一部に
当接可能なニードルが前記円錐斜面から離間すると、ニ
ードル先端面、バルブボディの円錐斜面および流れ方向
制御用プレートの入口面とで区画形成される空間内に流
体が流入し、この流れの主流は流れ方向制御用プレート
の孔から直接抜けず、流れ方向制御用プレートに衝突す
るため、前記空間内において流体の流れが不安定になっ
た後、流れ方向制御用プレートの孔から流体が噴出す
る。従って、流れ方向制御用プレートから噴出される流
体は所定の方向に微粒化が促進された燃料噴霧になる。
【0010】本発明の請求項2記載の流体噴射ノズルに
よると、バルブボディの円錐斜面からニードルが離間す
ると、ニードル先端面、バルブボディの円錐斜面および
流れ方向制御用プレートの入口面とで区画形成される空
間内に流体が流入し、この流体の主流は、ニードルの円
環状溝に引き寄せられ、空間内にて渦流が形成される。
従って、この空間内の流体は流れ方向制御用プレートの
孔から直接抜けず、流れ方向制御用プレートから噴出さ
れる流体の微粒化が促進される。
【0011】本発明の請求項3記載の流体噴射ノズルに
よると、ニードルの先端部に環状に形成される曲面と、
この曲面の中央部に形成される平坦面と、バルブボディ
内壁面と、流れ方向制御用プレートの入口面とで区画形
成される空間内で流体の流れが不安定になり、流れ方向
制御用プレートから方向制御されて噴出される燃料噴霧
の微粒化が促進される。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。 (第1実施例)本発明をガソリン機関の燃料供給装置の
燃料噴射弁に適用した一実施例を図1〜図6に示す。
【0013】まず、流体噴射ノズルとしての燃料噴射弁
を図3に基づいて説明する。図3に示すように、流体噴
射ノズルとしての燃料噴射弁10の樹脂製のハウジング
モールド11の内部に、固定鉄心21とスプール91と
電磁コイル32とコイルモールド31と磁路としての金
属プレート93、94とが一体成形されている。固定鉄
心21は強磁性材料からなり、コイルモールド31の上
方から突出するようにハウジングモールド11内に設け
られている。固定鉄心21の内壁にはアジャスティング
パイプ29が固定されている。
【0014】樹脂製のスプール91の外周に電磁コイル
32が巻かれ、その後にスプール91と電磁コイル32
との外周にコイルモールド31が樹脂成形され、コイル
モールド31により電磁コイル32が包囲されている。
コイルモールド31は、電磁コイル32を保護する円筒
状の筒状部31aと、電磁コイル32から電気的に導出
されるリード線を保護するとともに、後述するターミナ
ル34を保持するために筒状部31aから上方に突き出
す突出部31bとからなる。そして、コイルモールド3
1により一体化された状態で固定鉄心21の外周にスプ
ール91と電磁コイル32とが装着される。
【0015】2枚の金属プレート93と94は上方の一
端が固定鉄心21の外周に接し、下方の他端が磁性パイ
プ23の外周に接するように設けられ、電磁コイル32
への通電時の磁束を通す磁路を形成する部材であり、両
側から筒状部31aを挟持するように筒状部31aの外
周に被覆されている。この2枚の金属プレート93と9
4により電磁コイル32が保護されている。
【0016】ハウジングモールド11の上方にはハウジ
ングモールド11の外壁から突出するようにコネクタ部
11aが設けられている。そして、電磁コイル32に電
気的に接続されるターミナル34がコネクタ部11aお
よびコイルモールド31に埋設される。また、ターミナ
ル34は図示しない電子制御装置にワイヤーハーネスを
介して接続されている。
【0017】圧縮コイルスプリング28の一端は、可動
鉄心22に溶接固定されるニードル25の上端面に当接
し、圧縮コイルスプリング28の他端は、アジャスティ
ングパイプ29の底部に当接している。圧縮コイルスプ
リング28は、可動鉄心22とニードル25とを図3の
下方へ付勢し、ニードル25のシート部をバルブボディ
26の弁座263に着座させる。図示しない電子制御装
置によってターミナル34からリード線を介して電磁コ
イル32に励磁電流が流れると、ニードル25および可
動鉄心22が圧縮コイルスプリング28の付勢力に抗し
て固定鉄心21の方向へ吸引される。
【0018】非磁性パイプ24は、固定鉄心21の下部
に接続されている。そして、固定鉄心21の下部に、固
定鉄心21の下端から一部突出するように一方の端部2
4aが接続されている。さらに、非磁性パイプ24の他
方の端部24bの下端には、磁性材料からなり段付きパ
イプ状に形成された磁性パイプ23の小径部23bが接
続されている。なお、非磁性パイプ24の他方の端部2
4bは可動鉄心22の案内部をなしている。
【0019】次に、非磁性パイプ24および磁性パイプ
23の内部空間には、磁性材料からなり筒状に形成され
る可動鉄心22が設けられている。この可動鉄心22の
外径は非磁性パイプ24の他方の端部24bの内径より
僅かに小さく設定され、可動鉄心22は非磁性パイプ2
4に摺動可能に支持されている。また、可動鉄心22の
上端面は、固定鉄心21の下端面と所定の隙間を介して
対向するように設けられている。
【0020】ニードル25の上部には接合部43が形成
されている。そして、接合部43と可動鉄心22とがレ
ーザ溶接され、ニードル25と可動鉄心22とが一体に
連結される。接合部43の外周には燃料通路としての二
面取りが設けられている。固定鉄心21の上方には、燃
料タンクから燃料ポンプ等によって圧送され、燃料噴射
弁10内に流入する燃料中のゴミ等の異物を除去するフ
ィルタ33が設けられている。
【0021】固定鉄心21内にフィルタ33を通して流
入した燃料は、アジャスティングパイプ29からニード
ル25の接合部43に形成された二面取り部との隙間、
さらには、バルブボディ26の円筒面261とニードル
25の摺動部41に形成された四面取り部との隙間を通
過し、ニードル25の先端のシート部(当接部)251
と弁座263とよりなる弁部に到り、この弁部から噴孔
を形成する円筒面264に到る。
【0022】次に、燃料噴射弁10の吐出部50の構成
について図4に基づいて説明する。磁性パイプ23の大
径部23aの内部には、中空円盤状のスペーサ27を介
してバルブボディ26が挿入されレーザ溶接されてい
る。スペーサ27の厚さは、図3に示す固定鉄心21と
可動鉄心22との間のエアギャップを所定値に保持する
ように調節される。バルブボディ26の内壁には、ニー
ドル25の摺動部41が摺動する円筒面261と、ニー
ドル25の円錐状のシート部251が着座する弁座26
3とが形成されている。さらに、バルブボディ26の底
部中央には円筒面264が形成されている。
【0023】ニードル25には、磁性パイプ23の大径
部23aの内壁に収容されるスペーサ27の下端面から
所定の隙間を介して対向するようにフランジ36が形成
されている。このフランジ36は、ニードル25の全長
のうちニードル25の先端に形成されるシート部251
側に形成され、フランジ36の下方にはバルブボディ2
6に形成される円筒面26aに摺動可能となる摺動部4
1が形成されている。
【0024】そして、バルブボディ26の円筒面264
の出口に流れ制御機構51が設けられている。この流れ
制御機構51は、図1、2、5に示すように、ニードル
25、バルブボディ26およびオリフィスプレート52
の形状、位置およびこれらの組合せ等より構成されてい
る。
【0025】以下、これらの特徴をそれぞれ順次説明す
る。 (1) ニードル25 ニードル25は、図1に示すように、その先端部に中実
円筒面61、円錐斜面62、円錐斜面63、および球面
64が形成されている。これらの各面61、62、6
3、64は順次境界線が円状になるように形成されてお
り、中実円筒面61と円錐斜面62との境界の円環状線
が当接部(シート部)251となる。図1は、閉弁状態
を示しており、この閉弁状態で当接部251と弁座26
3とが接点となり、この接点の集合体が円環状線となっ
ている。
【0026】 球面64は、図2に示すように、球面
または球面に近似する曲面で形成されており、先端中央
部に円環状溝65が形成されている。 円環状溝65は、特許請求の範囲記載の乱れ制御手
段の一部に相当する部分で、底面が滑らかな曲面となる
ように凹状に形成されており、ニードル先端側から見る
と円環状の溝に形成されている。ニードル25のリフト
時にシート部251からニードル先端側に流入する燃料
流は、球面64に沿って中央部側に流れ円環状溝65に
流れ込むと、この円環状溝65内に流路が拡大すること
で、ニードル軸方向の循環渦(縦渦)を生じる。この燃
料流がオリフィスプレート52の後述するオリフィス5
4、55、56、57に流入するとき、オリフィス5
4、55、56、57への燃料流入によりニードル軸直
角方向の渦(横渦)となる。この縦渦と横渦が同時に存
在する燃料流が形成されるため、オリフィスプレート5
2の入口側で燃料流は著しく不安定となり、不安定な燃
料流がオリフィス54、55、56、57を流出すると
き燃料の微粒化が促進される。
【0027】 凸部66は、ニードル25の先端中央
部に形成され、円環状溝65の中央部に位置している。
この凸部66の先端面はほぼ平坦面状である。この凸部
66の周囲に位置する円環状溝65の内部にて渦流が著
しくなる。 (2) バルブボディ26 バルブボディ26は、図4に示す円筒面261、円錐斜
面262および円筒孔を形成する円筒面264からな
り、これらの各面261、262、264の境界線は円
状となっている。円錐斜面262に形成される弁座26
3はニードル25のシート部251が当接可能な位置に
ある。円筒面264は、オリフィスプレ−ト52の入口
側においてニードル25の円環状溝65に形成される不
安定な燃料流の乱れを保持する程度にニードル軸方向に
短い距離に形成されている。
【0028】(3) オリフィスプレート52 流れ方向制御用プレートとしての流れ制御機構51の一
部を構成するオリフィスプレート52は、例えばステン
レス製で、図4(A)(B)に示すように、バルブボデ
ィ26の先端に溶接例えば全周溶接により接合される。
このオリフィスプレート52には、4個のオリフィス5
4、55、56、57が板厚方向に貫通して形成されて
いる。
【0029】 オリフィス(孔)の傾斜角 図4に示すように、オリフィス54、55、56、57
(以下、「孔54、55、56、57」という。)は、
この場合4個設けられているが、それぞれの孔54、5
5、56、57は、円筒形の直状に形成されており、そ
の円筒中心軸線は、図1に示すように、板厚方向線より
も傾斜角αだけ傾斜している。
【0030】この例では二方向噴霧の例である。例えば
図6に示すように、孔54と孔55とからは一方の吸気
弁102の傘部に向けて燃料流F1 が噴射され、孔57
と孔56とからは他方の吸気弁101の傘部に向けて燃
料流F2 が噴射される。この孔54、55、56、57
の傾斜角αは、10≦α≦40(°)の範囲が望まし
く、エンジンの仕様に合わせて適宜αの値を設定する。
【0031】 オリフィス(孔)の位置 孔54、55、56、57は、開弁時、ニードル25と
バルブボディ26との間の隙間を流れる主流が直接的に
孔54、55、56、57を通り抜けることがない位置
に設けられている。孔54、55、56、57の入口側
で燃料流の主流は、環状溝65に引き寄せられ、燃料流
の乱れが増大する。孔54、55、56、57の入口か
ら孔54、55、56、57の出口を通る燃料は、この
孔54、55、56、57の傾斜する傾斜角αに沿って
精度良く形成されて噴射される。
【0032】上記第1実施例は、図6に示すような二方
向噴射方式のものについて本発明を適用した例である。
この二方向噴射方式の例を図6について簡単に説明す
る。図6に示すように、エンジン160の燃焼室161
に開口する吸気ポート162、163に吸気弁101、
102が開閉可能に取付けられている。吸気ポート16
2と吸気ポート163との間には両ポートを区画する壁
体164が形成されている。流れ制御機構51を備えた
燃料噴射弁10は、燃料を吸気弁101、102の傘部
に向けて噴射する方向になるように取付けられている。
【0033】この第1実施例によると、ニードル25と
バルブボディ26とが離間している場合、弁座263の
近傍から図1において円錐斜面262に沿って円筒面2
64の方向に流れる燃料が円錐斜面62、63と球面6
4と円錐斜面262との間の隙間を通るとき、燃料の流
れを円環状溝65の底面側に引き寄せることによって主
流の向きが変えられ、円環状溝65の内部に渦流が発生
する。これによってオリフィス54、55、56、57
の入口側で燃料流が不安定となるため、オリフィス5
4、55、56、57から噴出される燃料の微粒化が促
進されるという効果がある。同時に、オリフィス54、
55、56、57から噴出される燃料の噴霧の方向制御
がオリフィス54、55、56、57によって精密に制
御される。
【0034】(第2実施例)本発明の第2実施例を図7
に示す。図7に示す第2実施例は、ニードルの先端部に
平坦面を形成した例である。図7に示すように、ニード
ル25の先端部にバルブボディ26の内壁面形状に沿っ
て円環状の曲面74が形成される。曲面74は、図7に
示すように、基本形が円錐面状でその縦断面が変曲点を
もつように形成され、最先端部が平坦面75に形成され
る。平坦面75は、オリフィスプレート52の入口面と
ほぼ平行に形成されおり所定の高さhに設定されてい
る。
【0035】平坦面75の外径D1 は、オリフィスプレ
ート52の入口面におけるオリフィス54、55、5
6、57の最大外径d1 以上(D1 ≧d1 )になってい
る。これにより、ニードル25がバルブボディ6の円錐
斜面262から離間したとき、燃料流が円錐斜面262
および円筒面264と曲面74との間の隙間をとおり、
この燃料流の主流がオリフィスプレート52のオリフィ
ス54、55、56、57に直接通り抜けないように
し、曲面74の面形状に沿ってオリフィスプレート52
側に流れる燃料流がオリフィスプレート52の入口面に
衝突し、平坦面75とオリフィスプレート52の入口面
との間で不安定な燃料流になり、この不安定な燃料流の
状態でオリフィス54、55、56、57に燃料流が入
り、その後オリフィス54、55、56、57から燃料
が噴霧され、この噴霧された燃料の微粒化が促進され
る。
【0036】この第2実施例によると、ニードル25の
先端部に平坦面75が形成されるため、シート部251
から流れ進んだ燃料流が、直接オリフィス54、55、
56、57に流入することができず、ニードル25の先
端の平坦面75とオリフィスプレート52の入口面との
間の空間方向に曲げられた後、燃料流同士が衝突しあ
い、燃料流とほぼ直角方向に近いオリフィス54、5
5、56、57から燃料流が噴出する。従って、オリフ
ィス54、55、56、57の入口側で燃料の流れ方向
が不安定となり、オリフィス54、55、56、57の
出口側で燃料の微粒化が促進されるという効果がある。
【0037】本発明では、流れ方向制御用プレートとし
てのオリフィスプレートに形成する孔の個数は限られ
ず、孔の傾斜方向をも特別な角度に限られない。また、
オリフィスプレートを用いることで燃料の方向制御を行
っているが、燃料の方向を制御をする手段は、燃料の主
流が衝突後に燃料を通す孔まで燃料を案内する平面部を
有していれば、プレート状のものに限られず、スリーブ
状のものであってもよくまたその他の方向制御用プレー
トであってもよい。更には上記実施例では二方向噴射の
例について説明したが、一方向噴射方式にも本発明を適
用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例による燃料噴射弁の噴射ノ
ズル部を示す断面図である。
【図2】第1実施例のニードル先端部を示す平面図であ
る。
【図3】本発明の第1実施例による燃料噴射弁の縦断面
図である。
【図4】第1実施例の燃料噴射弁の噴射ノズル部を示す
もので、(A)は断面図、(B)はB方向矢視図であ
る。
【図5】図4に示すV-V 線断面図である。
【図6】二方向噴射方式の燃料噴霧状態を示す説明図で
ある。
【図7】本発明の第2実施例による燃料噴射弁の噴射ノ
ズル部の断面図である。
【符号の説明】
10 燃料噴射弁 25 ニードル 26 バルブボディ 41 摺動部 51 流れ制御機構 52 オリフィスプレート(流れ方向制御用プレー
ト) 54、55、56、57 オリフィス(孔) 61 中実円筒面 62 円錐斜面 63 円錐斜面 64 球面(曲面) 65 円環状溝 66 凸部 74 曲面 75 平坦面 81 円環状曲面 82 平坦面 251 シート部(当接部) 261 円筒面 262 円錐斜面 263 弁座 264 円筒面

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に流路を形成する円錐斜面を有する
    バルブボディと、 前記円錐斜面の一部に当接可能な当接部を有し、前記円
    錐斜面の一部と当接および離間可能なニードルと、 前記バルブボディの前記円錐斜面の出口側に取付けら
    れ、流体を通す孔を有する流れ方向制御用プレートとを
    備え、 前記孔は、前記流れ方向制御用プレートの板厚方向に貫
    通するオリフィスであって、前記当接部の下流側の流体
    の主流方向が前記流れ方向制御用プレートの入口面に交
    叉する位置よりも径方向中心側にあることを特徴とする
    流体噴射ノズル。
  2. 【請求項2】 前記ニードルは、先端部に形成される曲
    面と、この曲面のニードル中心軸の周りに凹状に形成さ
    れる円環状溝とを有することを特徴とする請求項1記載
    の流体噴射ノズル。
  3. 【請求項3】 前記ニードルは、先端部に環状に形成さ
    れる曲面と、この曲面の中央部に前記流れ方向制御用プ
    レート側に突き出すように形成される平坦面とを有する
    ことを特徴とする請求項1記載の流体噴射ノズル。
JP14594596A 1996-06-07 1996-06-07 燃料噴射弁 Expired - Lifetime JP3613363B2 (ja)

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US7066408B2 (en) 2003-04-25 2006-06-27 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Fuel injection valve
JP2015523501A (ja) * 2012-08-01 2015-08-13 スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー ノズルから出る流れを軸外に向けることによる、燃料放出の方向付け

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