JP3129188B2 - 内燃機関用燃料噴射装置 - Google Patents

内燃機関用燃料噴射装置

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JP3129188B2
JP3129188B2 JP08091133A JP9113396A JP3129188B2 JP 3129188 B2 JP3129188 B2 JP 3129188B2 JP 08091133 A JP08091133 A JP 08091133A JP 9113396 A JP9113396 A JP 9113396A JP 3129188 B2 JP3129188 B2 JP 3129188B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、流体の噴霧機構に
関するもので、特に内燃機関用燃料噴射装置に関し、例
えば自動車用の内燃機関へ燃料を噴射して供給する電磁
式燃料噴射弁の噴射ノズル部に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、内燃機関に用いられる燃料噴射
弁は、弁本体の軸方向に形成される案内孔に弁部材を往
復摺動可能に収納し、弁本体の先端部に開口する噴孔を
弁部材の上下動により開閉する。このため、弁部材は、
適正な燃料噴射量を確保するように開弁時のリフト量が
精密に制御されている。
【0003】従来技術として、特開平4−362272
号公報に開示される内燃機関の燃料噴射装置は、燃料を
通す一個の噴孔を有する燃料噴射弁本体にこの噴孔から
の燃料を二個の分岐孔を通して噴出させるアダプタを取
付けている。このアダプタは、前記二個の分岐孔の分岐
部の上端に前記噴孔から噴出する燃料を衝突させる燃料
衝突部を設け、前記アダプタに前記燃料衝突部の上流端
近傍に向けて空気を噴出する空気導入孔を設けている。
この空気導入孔は、前記二個の分岐孔から離れるにした
がって燃料噴射弁本体側に接近する方向に斜めに延びて
いる。
【0004】また、ドイツ特許公開DE4312756
A1号公報に開示されているように、環状スリット状の
エア導入開口部からエアを導入し、燃料噴霧にエアを衝
突させて燃料の微粒化を図るものがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述した従来
の特開平4−362272号公報に開示される内燃機関
の燃料噴射装置によると、(1) 噴射弁本体に組み合わさ
れるアダプタで燃料の方向制御が行われる。すなわち、
この噴射弁は、アダプタに形成される燃料衝突面に燃料
を衝突させた後、二個の分岐孔で燃料を分流し、この燃
料分流後に二個の分岐孔で方向制御するもので、アダプ
タ以外の別部材で燃料を方向制御するものではない。
【0006】また、前記特開平4−362272号公報
に開示される内燃機関の燃料噴射装置によると、(2) 噴
射弁本体に組み合わされるアダプタの分岐部に高精度の
形状寸法精度が要求されるため、従来のアダプタ部品で
ある金属の精密加工によってこれを製造するには生産性
を上げるにも限度があり、コスト高になるという問題が
ある。
【0007】さらに、前記特開平4−362272号公
報に開示される内燃機関の燃料噴射装置によると、噴射
弁本体の噴孔から噴射された燃料に対し、図17に示す
ように、燃料分岐部先端の衝突部201に衝突して流れ
方向が変わった燃料流に向けて一方向から空気流を衝突
させるため、燃料がアダプタ200の壁面に付着し、分
岐孔202、203の出口側に流れる燃料壁流を形成す
ることから、分岐孔202、203から噴出される燃料
の粒径が大径化し、微粒化が損なわれるので、排ガス中
のHC等の未燃成分が増大し、この装置による本来の目
的の一つである燃料微粒化のためのエアアシストによる
燃料微粒化効果が低減するという問題がある。
【0008】また、ドイツ特許公開DE4312756
A1号公報に開示されている燃料噴射装置では、燃料噴
霧の周囲からエア流が燃料噴霧に衝突するので、燃料流
れを各噴霧通路に分離するセパレータに燃料噴霧が付着
して燃料粒径が大径化したり燃料垂れが生じたりする。
その結果、排ガス中のHC等の未燃成分が増大し、燃料
微粒化のためのエアアシストによる燃料微粒化効果が低
減するという問題がある。
【0009】さらに、エアの導入開口部が環状のスリッ
ト状であるため、デポジットによりエア導入開口部の開
口面積が小さくなり易く、エア導入量が減少して燃料微
粒化の妨げになるという問題がある。本発明の目的は、
高度の燃料微粒化と精密な方向制御を適正に行なえるよ
うにした内燃機関用燃料噴射装置を提供することにあ
る。
【0010】本発明の他の目的は、噴射弁本体に組み合
わせるスリーブに工夫をすることにより、噴射燃料の方
向制御と微粒化制御とを安価に両立可能な内燃機関用燃
料噴射装置を提供することにある。本発明のまた他の目
的は、流体を微粒化して噴霧させるスリーブを提供する
ことにある。
【0011】本発明のまた他の目的は、流体を微粒化し
て噴霧させる噴射装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の内燃機関
用燃料噴射装置によると、弁本体の円筒孔から噴出され
る燃料は、複孔ノズルの複数の孔と、微粒化機構の複数
の燃料孔とを通る。このとき、燃料流の噴射方向は、噴
射弁本体に組み合わされる複孔ノズルで予め燃料微粒化
と噴射方向を一次的に決め、複孔ノズルの出口側に設け
られ燃料流を複数の燃料孔に分離するセパレータにより
燃料流のばらけを二次的に抑制する。
【0013】そして、微粒化機構の内部にエアが供給さ
れないとき、複孔ノズルにより方向制御された燃料は、
微粒化機構における前記孔より大径の燃料孔を通り抜け
て噴射される。複孔ノズル通過後の燃料流に「ばらけ
流」がある場合、このばらけ流は、セパレータの制御す
る方向に矯正される。このため、高度の燃料微粒化と精
密な燃料方向制御とを簡単な構成で行える。
【0014】微粒化機構の内部にエアが供給されるとき
は、微粒化機構において第1エア流が衝突して径方向外
側に向かう2次エア流と、それと一直線上に形成され、
径方向内側に向かう第2エア流とが燃料流の同一位置
正面衝突することで燃料流がさらに微細な噴霧となる。
このとき燃料流はエア衝突を受けても複孔ノズルの複数
の孔による制御方向を維持するため、燃料流の主流の方
向性は損なわれないで、複孔ノズル通過後の燃料流の
「主流」は、複孔ノズルの複数の孔により制御された方
向を保ちながら、微粒化機構の燃料孔出口から噴射さ
れ、また複孔ノズル通過後の燃料流の「ばらけ流」は、
セパレータの制御する方向に制御される。このため、高
度の燃料微粒化と精密な燃料方向制御とを簡単な構成で
達成できるという効果がある。
【0015】さらに請求項1では、噴霧燃料をエア流が
み2次エア流がセパレータの壁面に沿って燃料下流側
に向かうことにより、セパレータの壁面に噴霧が付着す
ることを防止する。したがって、燃料粒径が大径化した
り燃料垂れが生じたりすることを防止できるので、排ガ
ス中のHC等の未燃成分を減少させることができる。
求項2では、複数の孔の直下で第1エア流が衝突するの
で、第1エア流が衝突して形成される2次エア流が上流
側に位置する複数の孔を形成する部材に押さえられ、下
流側に向かう流れとなる。したがって、2次エア流がセ
パレータに沿い燃料下流側に流れやすくなる。請求項
または4では、内燃機関の仕様に合わせて第1エア流の
数を2または4個にし、適宜所望の噴射形態を得ること
ができる。
【0016】請求項では、燃料流にほぼ直交してエア
流が燃料流を挟むように導入されるので、燃料流に衝突
するエア流のエネルギーを有効に利用し燃料の微粒化を
促進できる。請求項では、エア流れ同士が直交して燃
料流れに衝突するので燃料の微粒化を促進できる。
【0017】請求項では、燃料流れに対してエア流が
同一平面上で衝突するので、エア流同士の衝突エネルギ
ーが加算されることにより、燃料の微粒化を促進でき
る。請求項では、例えば環状のスリット状のエア導入
開口部に比較して、同量のデポジットが付着してもエア
導入開口部の実質的な流路面積を大きくすることができ
る。
【0018】請求項9では、流体が各エア流に挟み込ま
れることにより噴霧通路を形成する壁面に噴霧が付着す
ることを防止できる。したがって、噴霧粒径が大径化し
たり噴霧通路出口から流体垂れが生じたりすることを防
止し、流体の微粒化を促進するとともに、噴霧群の流れ
方向が安定するスリーブを提供できる。しかも、エアの
主流を第1エア流および第2エア流としており、これに
より噴霧群が挟み込まれるので、噴霧群の全周からエア
を供給する場合に比べ二つの噴霧群の分離を維持でき噴
霧群間で流体が再結することなく良好に微粒化できる。
【0019】請求項10では、流体流にほぼ直交してエ
ア流が流体流を挟むように導入されるので、流体流に衝
突するエア流のエネルギーを有効に利用し流体の微粒化
を促進できる。請求項11では、エア流れ同士が直交し
て流体流に衝突するので流体の微粒化を促進できる。
【0020】請求項12では、流体流に対してエア流が
同一平面上で衝突するので、エア流同士の衝突エネルギ
ーが加算されることにより、流体の微粒化を促進でき
る。請求項13では、例えば環状のスリット状のエア導
入開口部に比較して、同量のデポジットが付着してもエ
ア導入開口部の実質的な流路面積を大きくすることがで
きる。
【0021】請求項14では、第1エア流の衝突により
発生する2次エア流と第2エア流とにより噴霧通路に流
れ込む前に各噴霧群が挟み込まれる空間部を有すること
により、噴霧群が確実にエア流に挟み込まれ噴霧群の流
れ方向が安定する。請求項15では、セパレータの壁面
に沿って衝突点からのエアカーテンを形成することがで
き、セパレータへの噴霧の付着を効率的に防止すること
ができる。
【0022】請求項16では、流体の微粒化が促進さ
れ、噴霧群の流れ方向が安定する噴射装置を提供でき
る。請求項17では、オリフィスプレート直下で第1エ
ア流が衝突するので、第1エア流が衝突して形成される
2次エア流が上流側に位置するオリフィスプレートに押
さえられ、下流側に向かう流れとなる。したがって、2
次エア流がセパレータに沿い燃料下流側に流れやすくな
る。請求項18では、流体の微粒化が促進され、噴霧群
の流れ方向が安定する燃料噴射装置を提供できる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づいて説明する。 (第1実施例)本発明をガソリン機関用燃料供給装置の
燃料噴射弁に適用した第1実施例を図1〜図4に示す。
【0024】まず、内燃機関用燃料噴射装置としての燃
料噴射弁を図2に基づいて説明する。図2に示すよう
に、燃料噴射弁10の樹脂製のハウジングモールド11
の内部に、固定鉄心21とスプール91と電磁コイル3
2とコイルモールド31と磁路としての金属プレート9
3、94とが一体成形されている。固定鉄心21は強磁
性材料からなり、コイルモールド31の上方から突出す
るようにハウジングモールド11内に設けられている。
固定鉄心21の内壁にはアジャスティングパイプ29が
固定されている。
【0025】樹脂製のスプール91の外周に電磁コイル
32が巻かれ、その後にスプール91と電磁コイル32
との外周にコイルモールド31が樹脂成形され、コイル
モールド31により電磁コイル32が包囲されている。
コイルモールド31は、電磁コイル32を保護する円筒
状の筒状部31aと、電磁コイル32から電気的に導出
されるリード線を保護するとともに、後述するターミナ
ル34を保持するために筒状部31aから上方に突き出
す突出部31bとからなる。そして、コイルモールド3
1により一体化された状態で固定鉄心21の外周にスプ
ール91と電磁コイル32とが装着される。
【0026】2枚の金属プレート93と94は上方の一
端が固定鉄心21の外周に接し、下方の他端が磁性パイ
プ23の外周に接するように設けられ、電磁コイル32
への通電時の磁束を通す磁路を形成する部材であり、両
側から筒状部31aを挟持するように筒状部31aの外
周に被覆されている。この2枚の金属プレート93と9
4により電磁コイル32が保護されている。
【0027】ハウジングモールド11の上方にはハウジ
ングモールド11の外壁から突出するようにコネクタ部
11aが設けられている。そして、電磁コイル32に電
気的に接続されるターミナル34がコネクタ部11aお
よびコイルモールド31に埋設される。また、ターミナ
ル34は図示しない電子制御装置にワイヤーハーネスを
介して接続されている。
【0028】圧縮コイルスプリング28の一端は、可動
鉄心22に設けられたスプリングの座面に当接し、圧縮
コイルスプリング28の他端は、アジャスティングパイ
プ29の底部に当接している。圧縮コイルスプリング2
8は、可動鉄心22と弁部材としてのニードル25とを
図2の下方へ付勢し、ニードル25の当接部としてのシ
ート部251を弁本体としてのバルブボディ26の弁座
263に着座させる。図示しない電子制御装置によって
ターミナル34からリード線を介して電磁コイル32に
励磁電流が流れると、ニードル25および可動鉄心22
が圧縮コイルスプリング28の付勢力に抗して固定鉄心
21の方向へ吸引される。
【0029】非磁性パイプ24は、固定鉄心21の下部
に接続されている。そして、固定鉄心21の下部に、固
定鉄心21の下端から一部突出するように一方の端部2
4aが接続されている。さらに、非磁性パイプ24の他
方の端部24bの下端には、磁性材料からなり段付きパ
イプ状に形成された磁性パイプ23の小径部23bが接
続されている。なお、非磁性パイプ24の他方の端部2
4bは可動鉄心22の案内部をなしている。
【0030】次に、非磁性パイプ24および磁性パイプ
23の内部空間には、磁性材料からなり筒状に形成され
る可動鉄心22が設けられている。この可動鉄心22の
外径は非磁性パイプ24の他方の端部24bの内径より
僅かに小さく設定され、可動鉄心22は非磁性パイプ2
4に摺動可能に支持されている。また、可動鉄心22の
上端面は、固定鉄心21の下端面と所定の隙間を介して
対向するように設けられている。
【0031】ニードル25の上部には接合部43が形成
されている。そして、接合部43と可動鉄心22とがレ
ーザ溶接され、ニードル25と可動鉄心22とが一体に
連結される。接合部43の外周には燃料通路としての二
面取りが設けられている。固定鉄心21の上方には、燃
料タンクから燃料ポンプ等によって圧送され、燃料噴射
弁10内に流入する燃料中のゴミ等の異物を除去するフ
ィルタ33が設けられている。
【0032】固定鉄心21内にフィルタ33を通して流
入した燃料は、アジャスティングパイプ29からニード
ル25の接合部43に形成された二面取り部との隙間、
さらには、バルブボディ26の円筒面261とニードル
25の摺動部41に形成された四面取り部との隙間を通
過し、ニードル25の先端のシート部251と弁座26
3とよりなる弁部に到り、この弁部から円筒孔8を形成
する円筒面264に到る。
【0033】次に、燃料噴射弁10の吐出部50の構成
について説明する。磁性パイプ23の大径部23aの内
部には、中空円盤状のスペーサ27を介してバルブボデ
ィ26が挿入されレーザ溶接されている。スペーサ27
の厚さは、固定鉄心21と可動鉄心22との間のエアギ
ャップを所定値に保持するように調節される。バルブボ
ディ26の内壁には、ニードル25の摺動部41が摺動
する円筒面261と、ニードル25の円錐状のシート部
251が着座する弁座263とが形成されている。さら
に、バルブボディ26の底部中央には、円筒面264で
形成される円筒孔8が設けられている。
【0034】ニードル25には、磁性パイプ23の大径
部23aの内壁に収容されるスペーサ27の下端面から
所定の隙間を介して対向するようにフランジ36が形成
されている。このフランジ36は、ニードル25の全長
のうちニードル25の先端に形成されるシート部251
側に形成され、フランジ36の下方にはバルブボディ2
6に形成される円筒面261に摺動可能となる摺動部4
1が形成されている。
【0035】そして、バルブボディ26の円筒孔8の出
口に流れ制御機構51が設けられている。この流れ制御
機構51は、図1に示すように、(1) ニードル25、
(2) バルブボディ26、(3) 複孔ノズル61および(4)
微粒化機構でありスリーブとしてのエアアシストスリー
ブ63とからなる。以下、これらの特徴をそれぞれ順に
詳述する。
【0036】(1) ニードル25 ニードル25は、図1に示すように、その先端部に円錐
面255が形成されている。本発明では、円錐面に代え
て球面または球面に近似する曲面であってもよい。図1
は閉弁状態を示しており、この閉弁状態でシート部25
1と弁座263とが接点となり、この接点の集合体が円
環状線となっている。
【0037】(2) バルブボディ26 バルブボディ26は、図1に示す円筒面261、円錐斜
面262および円筒孔8を形成する円筒面264を有
し、これらの各面261、262、264の境界線は円
状となっている。 (3) 複孔ノズル61 複孔ノズル61は、本実施例ではオリフィスプレート5
2からなる。このオリフィスプレート52は、例えばス
テンレス製で、流れ制御機構51の一部を構成し、バル
ブボディ26の先端に溶接例えば全周溶接により接合さ
れる。このオリフィスプレート52には、図4に示すよ
うに、同心状に4個のオリフィス54、55、56、5
7(55、56は図示せず)が板厚方向に貫通して形成
されている。オリフィス54、55、56、57は請求
項1に記載した「複数の孔」に該当する。図4に示すよ
うに、オリフィス54、55、56、57は、円筒形の
直状に形成されており、その円筒中心軸線は、板厚方向
線よりも傾斜角αだけ傾斜している。
【0038】この例では二方向噴霧の例である。すなわ
ちオリフィス54とオリフィス55から噴射される噴霧
(燃料流)は一体となるようにそれぞれのオリフィスの
傾斜角が決められている。同様にオリフィス56とオリ
フィス57から噴射される燃料流についても一体となる
ように傾斜角が決められている。従って、図5に示すよ
うに、オリフィス54とオリフィス55とからはエンジ
ンヘッド60の一方の吸気通路59に設けられる吸気弁
102の傘部に向けて噴霧群としての燃料流F 1 が噴射
され、オリフィス57とオリフィス56とからは他方の
吸気通路58に設けられる吸気弁101の傘部に向けて
燃料流F2 が噴射される。このオリフィス54、55、
56、57の傾斜角αは、10≦α≦40(°)の範囲
が望ましく、エンジンの仕様に合わせて適宜αの値を設
定する。
【0039】(4) エアアシストスリーブ63 エアアシストスリーブ63は、図1および図2に示すよ
うに、樹脂製で、成形型により一体成形により作製され
る。このエアアシストスリーブ63は、バルブボディ2
6の先端外周に圧入嵌合して固定されている。このエア
アシストスリーブ63は、円筒状の取付部64と円筒状
の案内部65とからなる。
【0040】 取付部64は、燃料噴射弁10のバル
ブボディ26の外周壁に嵌合するもので、バルブボディ
26の外周部に嵌合する嵌合穴64aを有する。 案内部65は、取付部64の凹溝64cから円筒状
に延びるもので、燃料出口側にセパレータ66を有す
る。案内部65は、セパレータ66により分岐される噴
霧通路としての2個の燃料孔67、68を有し、2個の
燃料孔67、68は入口側で円筒孔8に連通している。
また案内部65は、オリフィスプレート52の下流側で
ありかつセパレータ66の上流側に空間部75を形成し
ている。
【0041】 燃料孔67、68は、断面がオリフィ
ス54、55、56、57より大径の円形で直状に所定
の角度を成して反バルブボディ26側に貫通している。
また、オリフィス54、55、56、57は燃料孔6
7、68の中央部に開口している。この燃料孔67、6
8の内径はその延びる方向に一定で、円筒形状になって
いる。入口側では燃料孔67と68が連通しており、出
口側ではセパレータ66により分岐されている。燃料孔
67、68の分岐部は、鋭角部69となっている。
【0042】 第1エア通路としての第1エア孔7
1、72および第2エア通路としての第2エア孔73、
74は、図1および図3に示すように、エアアシストス
リーブ63の外部と内部とを連通するもので、外部から
エア流を燃料孔67、68に供給する。図3に示すよう
に、第1エア孔71、72および第2エア孔73、74
はそれぞれ直状の円筒孔である。第1エア孔71、72
と第2エア孔73、74はエアアシストスリーブ63の
軸方向に直交する平面上にあって、互いに直交する方向
に向いている。第1エア孔71、72は、第1エア孔7
1、72を通過した第1エア流が燃料孔67と燃料孔6
8の二股に分岐されるその間で互いに衝突し合うように
第1エア流を導く方向に延びている。第1エア流の衝突
点は断面だるま形状の二つの燃料流(噴霧群)の流れ方
向の中心線を含む噴霧面上に位置している。第2エア孔
73、74は、二股に分かれる燃料孔67、68の燃料
流を両側から挟み込む方向にスリーブ外部からスリーブ
内部に第2エア流が流入する方向に延びている。第1エ
ア流および第2エア流はそれぞれ燃料流にほぼ直交する
ように導入されている。第1エア孔71、72から互い
に流入した第1エア流は内部で衝突し、図3に示すよう
に衝突した第1エア流と第2エア孔73、74からの第
2エア流とで燃料孔67、68を流れる燃料流を両側か
ら挟み込んで燃料の微粒化を促進する。この第1エア流
と第2エア流とで挟み込む位置は、セパレータ66の鋭
角部69よりも入口側部分の空間部75で行われる。す
なわち、燃料孔67、68と第1エア孔71、72と第
2エア孔73、74の交差する空間部75において燃料
流とエア流とが衝突することで、空間中で燃料の微粒化
を促進する。そして、第3実施例で詳細に後述するよう
に、第1エア流同士が衝突することにより得られるセパ
レータ66の壁面に沿ったエア流がエアカーテンの作用
をする。これにより、セパレータ66の壁面を流れる壁
流を減らしている。
【0043】この第1実施例によると、第1エア孔7
1、72および第2エア孔73、74から供給されるエ
ア流とオリフィスプレート52のオリフィス54、5
5、56、57から噴射され、その後一体となった断面
だるま形状の燃料流とが衝突し、セパレータ66の入口
側で燃料の噴霧状態の良好な細微粒化した燃料噴霧状態
に変化される。第1エア孔71、72および第2エア孔
73、74に供給されるエア量は、例えば吸気管負圧に
より吸引されるエア供給通路の弁開部により制御され
る。燃料孔67、68を通る燃料は、あらかじめオリフ
ィスプレート52に開口されるオリフィス54、55、
56、57の形状ないし大きさにより方向制御されてい
る。この燃料孔67、68を通る燃料流に第1エア孔7
1、72および第2エア孔73、74から供給されるエ
アが衝突すると、燃料の微粒化が図られ、この微粒化さ
れた燃料が燃料孔67、68の出口から所望の方向に燃
料噴射される。
【0044】この第1実施例によると、オリフィスプレ
ート52のオリフィス54、55、56、57により方
向制御された燃料流が更にエアアシストスリーブ63内
の燃料孔67、68により案内されてこれらの要素によ
り方向制御された燃料流が所望のエンジンの吸気系に供
給される。このとき、アシストエアが第1エア孔71、
72および第2エア孔73、74から供給されるのであ
れば、このエア孔71、72、73、74を通るエアが
エアアシストスリーブ63内の燃料流の微粒化を促進
し、微粒化して良好な噴霧形態の燃料が燃料孔67、6
8からエンジン側の吸気系に供給される。燃料流の方向
制御は、一次側はオリフィスプレート52のオリフィス
54、55、56、57によりなされ、二次側として補
充的に燃料孔67、68によりなされる。したがって基
本的には燃料流の方向制御はオリフィスプレート52に
よりなされる。エアアシストスリーブ63の燃料孔6
7、68については、この方向制御を補助する機能を有
し、更には微粒化燃料の噴霧形態を良好にするという機
能をもつ。
【0045】この第1実施例によると、エアアシストス
リーブ63の内部における燃料とエアの衝突が燃料孔6
7、68とエア孔71、72、73、74の交差する空
間部分において衝突し第1エア孔71、72から流入す
る第1エア流は中央で衝突し図3で左右方向の流れとな
る。また左右方向から第2エア孔73、74を通して内
部に第2エア流が流入するため、第1エア流と第2エア
流が燃料流に衝突し、燃料流は二方向から空間中で挟ま
れるように保たれてセパレータ66への壁面への付着が
低減される。これにより、燃料の壁流が低減されるた
め、エアアシスト時の燃料の微粒化が向上する。また、
空間部をセパレータ66の上端側に設けており、第1エ
ア孔71、72および第2エア孔73、74をエアアシ
ストスリーブ63の軸と垂直方向に形成してるのでエア
スリーブ63を小型にすることができる。
【0046】(第2実施例)本発明の第2実施例を図6
に示す。図6に示す第2実施例は、エアアシストスリー
ブ63に形成する第1エア孔を4個にし、第2エア孔を
2個にした例である。図6に示すように、第1エア通路
としての第1エア孔81、82、83、84は、エアア
シストスリーブ63の外側からエアアシストスリーブ6
3の内側に向けて燃料孔67、69に貫通する円筒孔で
ある。その他の部分は第1実施例と同様であるので、同
一部分には同一符号をし、説明を省略する。
【0047】この第2実施例によると、第1エア孔8
1、82、83、84から供給される第1エア流は、燃
料孔67と燃料孔68の共通部分の空間部75において
衝突し、図6で矢印a、bの左右方向に相反する方向に
流れる。一方、第2エア孔73、74から燃料孔67、
68側に矢印cに示すように第2エア流が導かれ、第1
エア流と第2エア流とが衝突する。このエアの衝突は燃
料孔67、68の空間部75において燃料流と衝突する
位置で行われる。従って、燃料の微粒化が促進される。
セパレータ66に燃料を吹き付けるのではないから燃料
流の壁流が低減され、燃料孔67、68の出口から噴出
される燃料の微粒化が促進される。
【0048】(第3実施例)本発明の第3実施例を図7
〜図13に示す。第1実施例と実質的に同一構成部分に
は同一符号を付し、説明を省略する。図7に示す第3実
施例の燃料噴射弁110は、弁部材としてのニードル1
11のシート部256が、図8に示すように比較的平坦
な曲面に形成されており、シート部256から図13に
示すオリフィスプレート52のニードル側平面迄の距離
が短くなっている。つまりシート部256とオリフィス
プレート52との間に形成される空間が小さくなってい
る。オリフィスプレート52には、図13に示すように
4個のオリフィス54、55、56、57が正方形の頂
点位置に設けられている。オリフィス54、55は噴射
方向に向かうにつれて軸中心から図8における右側、つ
まり離れる方向に傾斜するように形成され、オリフィス
56、57も同じく噴射方向に向かうにつれて軸中心か
ら図8における左側、つまり離れる方向に傾斜するよう
に形成されている。
【0049】次に、ニードル111が弁座263から離
座したときの燃料流れを、(1) オリフィス上流側、(2)
オリフィス下流側に分けて説明する。 (1) シート部256が弁座263から離座すると、シー
ト部256と弁座263との隙間から円錐斜面262に
沿ってオリフィスプレート52側に燃料が進む。ここ
で、シート部256が比較的平坦な曲面に形成されてい
ることにより、オリフィスプレート52側に向かう燃料
がシート部256に沿ってオリフィスプレート52とほ
ぼ平行な流れを生じやすい。オリフィスプレート52と
ほぼ平行にオリフィスプレート52の中心部に向かう燃
料流れは、オリフィスプレート52の径方向外側から
各オリフィスに直接向かう燃料流れと、オリフィス間
を通過しオリフィスプレート52の中心部で互いに衝突
しオリフィスプレート52の中心部から径方向外側に向
かってUターンする燃料流れとを有する。との燃料
流れは各オリフィスの上流側直上で衝突し、燃料同士の
衝突エネルギーを大きくして燃料の微粒化が促進され
る。オリフィスプレート52の上流側で微粒化された燃
料は各オリフィスからオリフィスプレート52の下流側
に噴出する。
【0050】(2) 各オリフィスから噴出した燃料は二つ
の燃料流となって、すなわちオリフィス54、55から
の噴霧が一つの燃料流(図9に示すような断面だるま形
状の燃料流)になり、オリフィス56、57からの噴霧
が別の一つの燃料流となって空間部75に流れ込む。図
9に示すように、第1エア孔71および72から空間部
75の中心に向かって流入した第1エア流が衝突し、第
1エアの流入流れと直交しかつ径方向外側に向かう2次
エア流が生じる。第2エア孔73および74から空間部
75の中心に向かって流入した第2エア流と前述した2
次エア流とは、各オリフィスから空間部75に噴出され
た燃料流に衝突しさらに燃料を微粒化させるとともに、
微粒化された噴霧を挟み込む。微粒化された噴霧は、第
2エア流と2次エア流とにより挟み込まれた状態で、図
10および図11に示すようにセパレータ66に案内さ
れて燃料孔67、68を通過する。
【0051】第1エア孔71および72から空間部75
の中心に向かって流入した第1エア流の衝突位置はオリ
フィスプレート52の下流側直下であるため、衝突後の
2次エア流はオリフィスプレート52により上流側への
流れを押さえられる。したがって、前述したように燃料
流に衝突して燃料をさらに微粒化させるエア流を生じる
とともに、図12に示すようにセパレータ66に沿って
燃料下流側に向かうエア流を生じる。このセパレータ6
6に沿って燃料下流側に向かうエア流は、微流化された
燃料噴霧を挟み込むとともに、燃料噴霧がセパレータ6
6の壁面に付着することを防止するエアカーテンとして
の機能をも併せもつ。
【0052】(第4実施例)本発明の第4実施例を図1
4に示す。図14に示す第4実施例では、第3実施例に
対し、図14の(A)に示すようにオリフィスプレート
120に形成されるオリフィスの数が6孔になってい
る。そして、各オリフィスからの噴霧はそれらの一部が
重なり合い、図14の(B)に示すように燃料流が形成
される。
【0053】この燃料流にエアが衝突し第3実施例と同
様に燃料の微粒化を実現するとともに、微粒化された燃
料の方向性をも維持できる。 (第5実施例)本発明の第5実施例を図15に示す。図
15に示す第5実施例では、第3実施例に対し、図15
の(A)に示すようにオリフィスプレート130に形成
されるオリフィスの数が8孔になっている。そして、各
オリフィスからの噴霧はそれらの一部が重なり合い、図
15の(B)に示すように燃料流が形成される。
【0054】この燃料流にエアが衝突し第3実施例と同
様に燃料の微粒化を実現するとともに、微粒化された燃
料の方向性をも維持できる。 (他の実施例)上記各実施例においては、燃料流はオリ
フィスからの噴霧の一部が重なり合う断面だるま形状を
有する燃料流として説明したが、噴霧が重なり合わない
二つの円形の燃料流または二つの楕円形の燃料流であっ
てもよい。図16の(A)、(B)、(C)は、それぞ
れオリフィスが4孔、6孔、8孔の場合の噴霧が重なり
合わない燃料流の断面形状を示している。さらに、図示
はしないがオリフィスが2孔であり、オリフィスからの
噴霧がそのまま燃料孔内の燃料流になるものでもよい。
【0055】以上説明した本発明の上記各実施例では、
第1エア孔、第2エア孔の形状をいずれも円筒状とした
が、本発明のエア孔の形状についてはこれに限られるも
のではなく、またエアアシストスリーブの軸方向に直交
する平面上に第1エア孔と第2エア孔を設けたが、この
面上に限られるものではない。たとえば、第1エア孔お
よび第2エア孔を傾斜する方向に延びるように形成して
もよい。
【0056】また、上記各実施例では複孔ノズル61を
薄板状のオリフィスプレート52を用いたが、本発明で
は、燃料方向制御を行う手段はこのプレート状のものに
限らない。また、上記各実施例では燃料の微粒化機構に
本発明を用いた例を示したが、流体を微粒化して噴射す
る用途であれば、どのような流体の微粒化機構に本発明
を応用することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例による内燃機関用燃料噴射
装置の主要部の断面図である。
【図2】本発明の第1実施例の内燃機関用燃料噴射装置
の断面図である。
【図3】図1に示すIII-III 線断面の中央部分拡大図で
ある。
【図4】第1実施例のバルブボディ出口の複孔ノズルの
拡大断面図である。
【図5】第1実施例の流れ制御機構から噴射される燃料
流の説明図である。
【図6】本発明の第2実施例の内燃機関用燃料噴射装置
の図3に対応する中央部分拡大図である。
【図7】本発明の第3実施例の内燃機関用燃料噴射装置
の断面図である。
【図8】第3実施例による内燃機関用燃料噴射装置の主
要部の断面図である。
【図9】図8のIX−IX線断面図である。
【図10】第3実施例のエア流を示す説明図である。
【図11】第3実施例のエア流を示す図10のXI−XI線
断面図である。
【図12】第3実施例のエア流を示す説明図である。
【図13】第3実施例のオリフィスプレートを燃料流の
下流側からみた底面図である。
【図14】本発明の第4実施例の要部を示し、(A)は
オリフィスプレートを燃料流の下流側からみた底面図で
あり、(B)は燃料流の断面形状を示す断面図である。
【図15】本発明の第5実施例の要部を示し、(A)は
オリフィスプレートを燃料流の下流側からみた底面図で
あり、(B)は燃料流の断面形状を示す断面図である。
【図16】各噴霧が重なり合わない他の実施例を示し、
(A)はオリフィスが4孔、(B)はオリフィスが6
孔、(C)はオリフィスが8孔の場合の燃料流れを示す
断面図である。
【図17】従来例の内燃機関用燃料噴射装置の断面図で
ある。
【符号の説明】
8 噴孔(円筒孔) 10 燃料噴射弁 25 ニードル(弁部材) 26 バルブボディ(弁本体) 51 流れ制御機構 52 オリフィスプレート(複孔ノズル) 54、57 オリフィス(孔) 58、59 吸気通路 60 エンジンヘッド 61 複孔ノズル 63 エアアシストスリーブ(微粒化機構) 64 取付部 65 案内部 66 セパレータ 67、68 燃料孔(噴霧通路) 69 鋭角部 71、72 第1エア孔(第1エア通路) 73、74 第2エア孔(第2エア通路) 75 空間部 81、82、83、84 第1エア孔(第1エア通
路) 110 燃料噴射弁 111 ニードル(弁部材)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−101599(JP,A) 特開 平4−50472(JP,A) 特開 平6−81754(JP,A) 特開 平5−133300(JP,A) 実開 平2−122168(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02M 61/18 360 F02M 61/18 340 F02M 51/08 F02M 69/00 310 F02M 69/00 360 F02M 69/04

Claims (18)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒孔ならびにこの円筒孔の入口側に形
    成される円錐斜面を有する弁本体と、 前記円錐斜面の一部に当接可能な当接部を有し、前記円
    錐斜面の一部と当接および離間可能な弁部材と、 前記弁本体の円筒孔出口面に設けられ、前記円筒孔に連
    通し燃料の噴射方向制御を行なう複数の孔を有する複孔
    ノズルと、 この複孔ノズルの出口側に設けられ、前記孔より大径の
    複数の燃料孔を有し、前記複数の燃料孔の入口側に前記
    複数の孔と連通する空間部を有し、燃料流れを前記各燃
    料孔に分離するセパレータを有し、前記燃料孔を流れる
    燃料を微粒化する微粒化機構であって、前記空間部で複
    数の第1エア流が衝突して径方向外側に向かう2次エア
    流を形成し、該2次エア流に対し一直線上に形成され径
    方向内側に向かう第2エア流とともに前記複数の孔を通
    過した燃料流を挟むとともに、前記2次エア流と前記第
    2エア流とは前記燃料孔を流れる燃料に同一位置で正面
    衝突することにより燃料を微粒化し、前記2次エア流
    は、前記セパレータに沿って燃料下流側に向かう微粒化
    機構を備えることを特徴とする内燃機関用燃料噴射装
    置。
  2. 【請求項2】 前記複数の孔の直下で第1エア流は衝突
    することを特徴とする請求項1記載の内燃機関用燃料噴
    射装置。
  3. 【請求項3】 第1エア流は、外部から前記空間部にエ
    アを導入する2個のエア流であることを特徴とする請求
    項1または2記載の内燃機関用燃料噴射装置。
  4. 【請求項4】 第1エア流は、外部から前記空間部にエ
    アを導入する4個のエア流であることを特徴とする請求
    項1または2記載の内燃機関用燃料噴射装置。
  5. 【請求項5】 第1エア流および第2エア流はそれぞれ
    前記複数の孔を通過した燃料流にほぼ直交する方向に導
    入されることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項
    記載の内燃機関用燃料噴射装置。
  6. 【請求項6】 第1エア流を導入する第1エア通路と第
    2エア流を導入する第2エア通路とのなす角度はほぼ直
    角であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項
    記載の内燃機関用燃料噴射装置。
  7. 【請求項7】 前記第1エア通路と前記第2エア通路は
    ほぼ同一平面上にあることを特徴とする請求項6記載の
    内燃機関用燃料噴射装置。
  8. 【請求項8】 第1エア流および第2エア流は複数のエ
    ア導入開口部から導入されることを特徴とする請求項1
    〜7のいずれか一項記載の内燃機関用燃料噴射装置。
  9. 【請求項9】 下流側に向けて流路間の距離が拡大する
    とともに二つの噴霧群がそれぞれ通過する2本の噴霧通
    路と、この噴霧通路の上流側に径方向外側から径方向内
    側に向けて供給されるエアの主流をなす複数の第1エア
    流および複数の第2エア流をそれぞれ供給する複数の第
    1エア通路および複数の第2エア通路と、噴霧を前記各
    噴霧通路に分離するセパレータとを備えるスリーブであ
    って、 前記セパレータの上流側の衝突点で前記第1エア流を衝
    突させて形成した2次エア流は径方向外側に向かい、
    記2次エア流に対し、一直線上に形成されて、径方向内
    側に向かう前記第2エア流とともに、前記各噴霧通路に
    おいて前記噴霧群を挟むとともに、前記2次エア流と前
    記第2エア流とは前記燃料孔を流れる燃料に同一位置で
    正面衝突することにより燃料を微粒化し、前記2次エア
    流は前記セパレータに沿って燃料下流側に向かうことを
    特徴とするスリーブ。
  10. 【請求項10】 第1エア流および第2エア流はそれぞ
    れ前記噴霧通路に噴出される前記噴霧群にほぼ直交する
    方向に導入されることを特徴とする請求項9記載のスリ
    ーブ。
  11. 【請求項11】 第1エア流を導入する第1エア通路と
    第2エア流を導入する第2エア通路とのなす角度はほぼ
    直角であることを特徴とする請求項9または10記載の
    スリーブ。
  12. 【請求項12】 前記第1エア通路と前記第2エア通路
    はほぼ同一平面上に形成されることを特徴とする請求項
    9、10または11記載のスリーブ。
  13. 【請求項13】 第1エア流および第2エア流はそれぞ
    れ複数のエア導入開口部から導入されることを特徴とす
    る請求項9〜12のいずれか一項記載のスリーブ。
  14. 【請求項14】 前記セパレータの上流側に、前記噴霧
    群が導入されるとともに前記第1エア流および前記第2
    エア流が導入される空間部を有することを特徴とする請
    求項9〜13のいずれか一項記載のスリーブ。
  15. 【請求項15】 前記衝突点は前記二つの噴霧群の方向
    により形成される噴霧面内に位置しており、前記セパレ
    ータは前記噴霧群の方向に沿って形成された壁面を有し
    ていることを特徴とする請求項9〜14のいずれか一項
    記載のスリーブ。
  16. 【請求項16】 請求項9〜15のいずれか一項記載の
    スリーブに加え、前記噴霧通路の入口に向けて前記噴霧
    群を形成する噴霧を噴出する複数のオリフィスを形成
    し、前記噴霧通路の上流側に配設されるオリフィスプレ
    ートを有することを特徴とする噴射装置。
  17. 【請求項17】 前記オリフィスプレート直下で第1エ
    ア流は衝突することを特徴とする請求項16記載の噴射
    装置。
  18. 【請求項18】 請求項9〜15のいずれか一項記載の
    スリーブ、あるいは請求項16または17記載の噴射装
    置を用い、前記噴霧通路から燃料を噴射することを特徴
    とする内燃機関用燃料噴射装置。
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