JPH08295816A - 3、6−ジ(4−ビフェニル)−1、4−ジケト−ピロロ[3、4−c]−ピロールをベースとした顔料組成物 - Google Patents

3、6−ジ(4−ビフェニル)−1、4−ジケト−ピロロ[3、4−c]−ピロールをベースとした顔料組成物

Info

Publication number
JPH08295816A
JPH08295816A JP8089837A JP8983796A JPH08295816A JP H08295816 A JPH08295816 A JP H08295816A JP 8089837 A JP8089837 A JP 8089837A JP 8983796 A JP8983796 A JP 8983796A JP H08295816 A JPH08295816 A JP H08295816A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pigment
weight
composition
component
composition according
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP8089837A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3897374B2 (ja
Inventor
Fridolin Baebler
ベブラー フリドリン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Novartis AG
Original Assignee
Ciba Geigy AG
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ciba Geigy AG filed Critical Ciba Geigy AG
Publication of JPH08295816A publication Critical patent/JPH08295816A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3897374B2 publication Critical patent/JP3897374B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09BORGANIC DYES OR CLOSELY-RELATED COMPOUNDS FOR PRODUCING DYES, e.g. PIGMENTS; MORDANTS; LAKES
    • C09B48/00Quinacridones
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09BORGANIC DYES OR CLOSELY-RELATED COMPOUNDS FOR PRODUCING DYES, e.g. PIGMENTS; MORDANTS; LAKES
    • C09B67/00Influencing the physical, e.g. the dyeing or printing properties of dyestuffs without chemical reactions, e.g. by treating with solvents grinding or grinding assistants, coating of pigments or dyes; Process features in the making of dyestuff preparations; Dyestuff preparations of a special physical nature, e.g. tablets, films
    • C09B67/0033Blends of pigments; Mixtured crystals; Solid solutions

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Nitrogen Condensed Heterocyclic Rings (AREA)
  • Cosmetics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【解決手段】60m2/g未満の比表面積を有する1、4
−ジケト−3、6−ジ(4−ビフェニルイル)−ピロロ
−[3,4−c]−ピロール顔料である成分(A)と6
0m2/g未満の比表面積を有する2、9−ジクロロキナ
クリドン顔料である成分(B)との物理的混合物を含有
し、成分(A)と(B)との合計重量を基準にして、成
分(A)が30乃至90重量%の量で存在し、そして成
分(B)が10乃至70重量%の量で存在している赤色
着色顔料組成物。 【効果】これらの顔料組成物は高分散性であり、有機マ
トリックス中に容易に配合することができ、高い不透明
度と彩度および高い着色力を有し、かつ卓越した耐光性
および耐候性を有する均質な着色物が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、1、4−ジケト−3、6−ジ
(4−ビフェニルイル)−ピロロ[3、4−c]−ピロ
ール顔料と2、9−ジクロロキナクリドン顔料とを含有
する熱安定な赤色顔料組成物に関する。本発明は、ま
た、かかる赤色顔料組成物を製造する方法にも関する。
本赤色顔料組成物は、塗料およびプラスチック、特に、
エンジニアリングプラスチックの着色に有用である。
【0002】1、4−ジケト−3、6−ジ(4−ビフェ
ニルイル)−ピロロ[3、4−c]−ピロール顔料は、
その高い色度(クロマ)と卓越した耐候性との故に公知
である。これを自動車用塗装に使用することも公知であ
る。しかしながら、1、4−ジケト−3、6−ジ(4−
ビフェニルイル)−ピロロ[3、4−c]−ピロール顔
料は、高性能プラスチック、たとえば極性エンジニアリ
ングプラスチック用の顔料としては、その使用が限定さ
れている。その理由は、この顔料が、そのような基質へ
の使用のためには十分な熱安定性を有していないからで
ある。
【0003】30m2/g 未満の表面積を有する2、9−
ジクロロキナクリドンを、エンジニアリングプラスチッ
ク用の顔料として使用することは公知である。また、
2、9−ジクロロキナクリドン組成物とビス−(4、
5、6、7−テトラクロロ−イソインドリン−1−オン
−3−イリデン)−フェニレン−1、4−ジアミンとを
含有する顔料組成物を、エンジニアリングプラスチック
着色用の顔料として使用することも公知である。これら
の顔料は優れた熱安定性を示すが、着色力が弱いことお
よびマゼンタから青赤色までのカラースペースのみをカ
バーしうるに過ぎないために、総ての用途に適するとは
いえない。
【0004】米国特許第4810304号明細書は、キ
ナクリドンとジケトピロロピロールとの2つ成分を含有
する固溶体顔料を開示している。対応する物理的混合物
と比較した時、かかる顔料固溶体は独特な、そして一般
に向上された顔料特性を有する。
【0005】本発明は、顔料固溶体を形成しなくとも、
ある特定の範囲内において1、4−ジケト−3、6−ジ
(4−ビフェニルイル)−ピロロ[3、4−c]−ピロ
ールと2、9−ジクロロキナクリドンとを含有する物理
的混合物が、向上された顔料特性を示すという驚くべき
発見に関する。本発明の新規顔料組成物は、エンジニア
プラスチックの中において、優れた分散性、高い色濃
度、高い耐候性、高い彩度(saturation)および卓越した
熱安定性を示す。本発明は、60m2/g 未満の比表面積
を有する1、4−ジケト−3、6−ジ(4−ビフェニル
イル)−ピロロ−[3,4−c]−ピロール顔料である
成分(A)と60m2/g 未満の比表面積を有する2、9
−ジクロロキナクリドン顔料である成分(B)との物理
的混合物を含有し、成分(A)と(B)との合計重量を
基準にして、成分(A)が30乃至90重量%の量で存
在し、そして成分(B)が10乃至70重量%の量で存
在している赤色着色顔料組成物に関する。
【0006】本発明による顔料組成物は、成分(A)と
成分(B)との物理的混合物である。物理的混合物は、
そのX線回折図によって同定することができる。すなわ
ち、物理的混合物のX線回折図は、通常個々の成分のX
線回折図の合成である。これに対して、固溶体は、個々
の成分のX線回折図の合成ではないX線回折図を示す。
一般的に、固溶体のX線回折図は、個々の成分のX線回
折図に見られるピークと対応しない新しいピークを含ん
でいるか、あるいは複数の成分のただ1つのX線回折図
に近似している。成分(A)と(B)との両者の比表面
積は、60m2/g 未満でなければならない。成分(A)
の比表面積は好ましくは50m2/g 未満であり、最も好
ましくはおよそ15乃至45m2/g である。成分(B)
の比表面積は好ましくは45m2/g 未満であり、最も好
ましくは4乃至35m2/g である。通常、これら比表面
積は任意の方法、好ましくはBET法によって得られ
る。好ましくは、本組成物は成分(A)を35乃至80
重量%、そして成分(B)を20乃至65重量%含有す
る。最も好ましくは、本組成物は成分(A)を約40乃
至70重量%、そして成分(B)を30乃至60重量%
含有する。
【0007】成分(A)は、60m2/g 未満の比表面積
を有する下記式Iの1、4−ジケト−3、6−ジ(4−
ビフェニルイル)ピロロ−[3,4−c]−ピロールで
ある。
【化1】 この化合物は、3、6−ジ(4−ビフェニル)−2、5
−ジヒドロ−ピロロ−[3,4−c]−ピロール−1,
4−ジオンの名称あるいはまた3、6−ジ(4−ビフェ
ニル)−1、4−ジケトピロロ[3,4−c]ピロール
の名称でも知られている。
【0008】成分(B)は、60m2/g 未満の比表面積
を有する下記式IIの2、9−ジクロロキナクリドンであ
る。
【化2】
【0009】成分(A)の1、4−ジケト−3、6−ジ
(4−ビフェニルイル)−ピロロ−[3,4−c]−ピ
ロールは顔料として公知であり、そして公知の方法、た
とえば米国特許第4579949号明細書に記載されて
いる方法によって製造することができる。成分(B)の
2、9−ジクロロキナクリドンも顔料として公知であ
り、そして公知の方法、たとえば2、9−ジクロロ−
6、13−ジヒドロキナクリドンを酸化することによっ
て製造することができる。
【0010】成分(A)および成分(B)の所望表面積
特性は、当技術分野において公知の方法によって得るこ
とができる。たとえば、製造工程の変更を加えることに
よって、あるいは粗製顔料を適当に後処理することによ
って得られる。粗製顔料の適当な後処理の例は、対応す
る顔料粗生成物を有機溶剤、好ましくは極性溶剤、たと
えばジメチルスルホキシド(DMSO)、N−メチルピ
ロリドンまたはジメチルホルムアミドから再結晶する処
理である。
【0011】成分(A)と(B)との物理的混合物のほ
かに、本発明による組成物は任意成分として顔料組成物
に通常使用されている付加的成分、たとえば組織改良剤
を含有することができる。組織改良剤は、本発明の組成
物の特性を向上させうる付加的成分として特に有用であ
る。適当な組織改良剤の例は、少なくとも12個の炭素
原子を有する脂肪酸、該脂肪酸のアミド、エステルまた
は塩、たとえばステアリン酸、ベヘン酸、ナフテン酸、
ラウリルアミン、ステアリルアミンである。さらに加え
て、脂肪族1、2−ジオール、エポキシ化大豆油、ワッ
クス、樹脂酸および樹脂酸塩なども適当な組織改良剤で
ある。ロジン酸およびロジン酸塩が特に適当な組織改良
剤である。組織改良剤は、成分(A)と(B)とを組み
合せる前、間または後に、組成物中に配合することがで
きる。組織改良剤は、好ましくは、成分(A)と(B)
との合計重量を基準にして、0.05乃至20重量%、
最も好ましくは1乃至10重量%の量で配合される。た
とえば組織改良剤を15%含有する顔料組成物は、成分
(A)50部、成分(B)50部および組織改良剤15
部を含有する物理的混合物でありうる。本発明の顔料組
成物は、常法によって製造することができる。たとえ
ば、乾燥粉末としての個々の成分を混ぜ合わせることに
よって、あるいは好ましく、対応する湿潤プレスケーキ
を混合することによって製造することができる。
【0012】顔料組成物を製造するための1つの好まし
い方法は、下記の工程を包含する: (a)成分(A)、成分(B)を含有する水性懸濁物
を、水溶性ロジン酸塩と混合し; (b)この懸濁物に、二価または三価の金属陽イオンを
添加することによってロジン酸の不溶性塩を沈殿させ;
そして (c)この懸濁物を濾過して組成物を単離する。
【0013】別の方法においては、1、4−ジケト−
3、6−ジ(4−ビフェニルイル)−ピロロ[3,4−
c]−ピロールと2、9−ジクロロキナクリドンとの混
合物を予備摩砕して予備摩砕された顔料をつくり、続い
てこの予備摩砕された顔料を極性溶剤、たとえばジメチ
ルスルホキシド、N−メチルピロリドンまたはジメチル
スルホキシ中において加熱し、そしてこのあと顔料組成
物を単離することによって、対応する顔料粗生成物か
ら、本発明の組成物を製造する。好ましくは、極性溶剤
中の後処理は、本明細書において参照として組み入れら
れている米国特許第5194088号明細書に記載され
た方法に対応する。この後処理は、常用の装置中におい
て、極性溶剤中で顔料混合物の懸濁物を撹拌することに
よって実施されるか、または、ニーダーを使用して少な
い量の有機溶剤中で顔料混合物のペースト状調合物を混
練することによって実施される。極性溶剤中の後処理
は、好ましくは150℃以下の温度で、最も好ましくは
100℃以下の温度で、再結晶温度に応じて、1乃至1
0時間実施される。
【0014】別の方法として、予備摩砕された顔料を、
米国特許第4094699号明細書および第52812
69号明細書に記載された方法に従って、界面活性剤と
アルコールとの存在下において水性塩基中で再結晶する
方法がある。
【0015】好ましい方法においては、塩基性DMSO
(ジメチルスルホキシド)中において、対応する顔料粗
生成物の混合物を溶液から沈殿させることによって本発
明の顔料組成物を製造する。すなわち、本発明の顔料組
成物を、下記工程を包含する方法によって製造する: (a)1、4−ジケト−3、6−ジ(4−ビフェニルイ
ル)−ピロロ[3,4−c]−ピロールと2、9−ジク
ロロキナクリドンとを、塩形成有効量の塩基と該塩基を
可溶化するために十分な量の水とを含有するジメチルス
ルホキシド中に溶解して顔料塩溶液を調製し; (b)該顔料塩溶液から、ジアリールジケトピロロ−
[3,4−c]−ピロール顔料/2、9−ジクロロキナ
クリドン顔料物理的混合物を沈殿させて顔料懸濁物を形
成し; (c)該顔料懸濁物を、50℃以上の温度、好ましくは
還流温度において1/2時間乃至6時間撹拌して顔料を
再結晶させ;そして (d)顔料組成物を単離する。
【0016】この方法の変法においては、本明細書にお
いて参照として組み入れられている米国特許第5286
863号明細書記載の方法に従って、塩基性DMSO中
において2、9−ジクロロ−6、13−ジヒドロキナク
リドンを2、9−ジクロロキナクリドンに酸化して2、
9−ジクロロキナクリドンの顔料塩溶液を得る方法があ
る。酸化が実質的に完了した後、1、4−ジケト−3、
6−ジ(4−ビフェニルイル)−ピロロ−[3,4−
c]−ピロールもその塩基性DMSOに溶解して、本発
明の顔料組成物の両成分を含有する顔料塩溶液が形成さ
れる。この顔料塩溶液形成後、上記のごとく工程(b)
−(d)を実施する。この方法によると、2、9−ジク
ロロキナクリドン粗生成物の単離に伴う余分な工程が回
避できる。
【0017】すなわち、本発明は、下記工程を包含する
顔料組成物の製造方法を包含する: (a)2、9−ジクロロ−6、13−ジヒドロ−キナク
リドンである2、9−ジクロロキナクリドンの前駆物質
を、実質的に該前駆物質、ジメチルスルホキシド、アル
カリ金属水酸化物、水および触媒有効量のキノン触媒か
らなる溶液であって、該ジメチルスルホキシドが該前駆
物質の重量の3乃至20倍の範囲の量で存在し、該水が
該前駆物質1重量部当り0.2乃至3.0重量部の濃度
で存在し、そして該前駆物質に対する該アルカリ金属水
酸化物のモル比が4:1乃至7:1である溶液中におい
て、50乃至90℃の温度において分子状酸素を少なく
とも2重量%含有するガスを該溶液の表面より上または
下に導入することによって2、9−ジクロロキナクリド
ンへ酸化し; (b)次に上記工程(a)からもたらされた溶液中に
1、4−ジケト−3、6−ジ(4−ビフェニルイル)−
ピロロ[3,4−c]−ピロールを溶解して顔料塩溶液
を形成し; (c)該顔料塩溶液から顔料を沈殿させて顔料懸濁物を
形成し; (d)該顔料懸濁物中の顔料を再結晶し;そして (e)顔料組成物を単離する。
【0018】本発明による顔料組成物は、ジケトピロロ
ピロール顔料に要求される高い彩度、優れた分散性、高
い色濃度、優れたマイグレーション耐性および卓越した
熱安定性を有する。本発明の組成物は、注型成形品また
はモールディング成形品に加工されうる高分子材料の着
色にきわめて好適である。したがって、本発明は、高分
子有機材料および本発明の顔料組成物の有効着色量を含
有する顔料着色された組成物、ならびに該顔料着色され
た組成物の製造方法にも関する。本顔料組成物は一般に
高分子有機材料、特にエンジニアリングプラスチックの
顔料着色に使用される。適当な高分子有機材料の例は次
のものを含む。熱可塑性プラスチック、熱硬化性プラス
チックまたはエラストマー、たとえば、セルロースエー
テル;セルロースエステルたとえばエチルセルロース;
線状または架橋ポリウレタン;線状、架橋または不飽和
ポリエステル;ポリカーボネート;ポリオレフィンたと
えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブチレンまた
はポリ−4−メチルペント−1−エン;ポリスチレン;
ポリスルホン;ポリアミド;ポリシクロアミド;ポリイ
ミド、ポリエーテル、ポリエーテルケトン,たとえばポ
リフェニレンオキシド、さらにはポリ−p−キシレン、
ポリハロゲン化ビニルたとえばポリ塩化ビニル、ポリ塩
化ビニリデン,ポリフッ化ビニリデンまたはポリテトラ
フルオロエチレン;アクリル系ポリマーたとえばポリア
クリレート、ポリメタクリレートまたはポリアクリロニ
トリル、ゴム、シリコーン重合体、フェノール/ホルム
アルデヒド樹脂、メラミン/ホルムアルデヒド樹脂、尿
素/ホルムアルデヒド樹脂、エポキシ樹脂、スチレンブ
タジエンゴム、アクリロニトリル−ブタジェンゴムまた
はクロロプレンゴムなど。これらは単一物質または混合
物でありうる。
【0019】一般に、本組成物の有効着色量が高分子有
機材料中に配合される。特に被顔料着色高分子有機材料
を基準にして、0.01乃至30重量%の量、好ましく
は0.1乃至10重量%の量の顔料組成物が高分子有機
材料中に配合される。多くの有機顔料は、エンジニアリ
ングプラスチック中に使用されるには熱安定性が不十分
である。この低い熱安定性は高温、特に400乃至60
0°F(205乃至315℃)の温度範囲における顔料
の部分溶解性によるものと考えられる。これに対して、
本発明による顔料組成物は、高温において加工された場
合においても、変色あるいは色の鈍化をほとんど示さな
い。本発明の顔料組成物を他の有機および/または無機
顔料および/またはポリマー溶解性染料と混合して使用
すると、純粋で高色度の有用な新規な色を得ることがで
きる。さらに、本発明の顔料組成物は高分散性であり、
有機マトリックス中に容易に配合することができ、高い
不透明度と彩度および高い着色力を有し、かつ卓越した
耐光性および耐候性を有する均質な着色物が得られる。
【0020】本発明の顔料組成物を使用して高分子有機
材料を顔料着色する場合、本組成物を、場合によっては
マスターバッチの形で、ロールミル、混合装置または摩
砕装置を含む高剪断技術を使用して基質材料中に混入す
ることによって実施される。顔料着色された材料は、つ
ぎに公知方法、たとえばカレンダー加工、プレス、押出
し、刷毛塗り、注型成形または射出成形によって所望の
最終形状に成形加工されうる。本組成物を使用して顔料
着色された成形品は、特に、配向応力によって得られる
物品であり、たとえばモールディングおよび注型、リボ
ン、繊維あるいはロール巻きシートなどである。成形操
作の前に、その高分子化合物に可塑剤を配合して、軟質
成形品を製造、あるいは重合体の脆性を低減する。適当
な可塑剤は、たとえばリン酸、フタル酸またはセバシン
酸のエステルである。可塑剤は、本発明による顔料組成
物を配合する前または後のどちらにおいても重合体に添
加されうる。その優れた熱安定性と耐候性のゆえに、本
発明の顔料組成物は溶剤または水ベースの自動車用塗料
および工業用ペイントのごとき塗料組成物のためにも有
用である。以下の実施例によって本発明をさらに説明す
る。これら実施例は本発明の範囲を限定するものではな
い。実施例中の部は、別途記載のない限り、すべて重量
部である。
【0021】実施例1 温度計、撹拌器および凝縮器を具備した500ml容のフ
ラスコに、水酸化カリウムの45%水溶液29.3g,
水28mlおよびジメチルスルホキシド(DMSO)25
0mlを装填する。これに、50乃至60℃において、撹
拌しながら、1、4−ジケト−3、6−ジ(4−ビフェ
ニルイル)−ピロロ−[3,4−c]−ピロールの2
3.0gおよび粗製2、9−ジクロロキナクリドン顔料
23.0gを添加する。この混合物を75乃至80℃に
加熱し、そして75乃至80℃において10分間撹拌す
る。これによって、二カリウム塩として顔料が溶解す
る。得られた溶液を、18乃至40℃のメタノールの8
50ml中に入れて顔料懸濁物をつくる。この顔料懸濁物
を還流加熱し、そして還流温度において4時間撹拌す
る。得られた赤色顔料を濾過単離し、DMSOがなくな
るまでメタノールで洗い、次にpH7.0乃至8.0にな
るまで水洗し、乾燥する。得られた顔料のX線回折図
は、顔料中に2つの成分が物理的混合物として存在して
いることを示した。BET法で測定した比表面積は4
1.6m2/g であった。得られた赤色顔料組成物は、エ
ンジニアリングプラスチックを着色するのに適してお
り、優れた熱安定性を有する高い色濃度の着色物を与え
た。
【0022】実施例2 実施例1の操作をくりかえした。だだし、1、4−ジケ
ト−3、6−ジ(4−ビフェニルイル)−ピロロ−
[3,4−c]−ピロールおよび粗製2、9−ジクロロ
キナクリドン顔料の量を、それぞれ23.0gから2
7.0gおよび18.0gに変更した。しかして、比表
面積が38m2/g の赤色顔料組成物を得た。この顔料組
成物をエンジニアリングプラスチックに配合したとこ
ろ、鮮明な色が表現され、そして色は優れた熱安定性お
よび耐光堅牢性を有していた。
【0023】実施例3A アトライター・ミルに、粗製1、4−ジケト−3、6−
ジ(4−ビフェニルイル)−ピロロ−[3,4−c]−
ピロールの250gおよび粗製2、9−ジクロロキナク
リドンの250gを装填した。このミルにL字形アーム
を取り付け、そして直径0.6cmのステンレス・スチー
ル玉摩砕材3.78リットルを加えた。次に、このミル
を窒素雰囲気下において500rpm の回転速度で80分
間回転させた。この摩砕サイクルの終りに、予備摩砕さ
れた粉末を回収して、高度に凝集した暗赤色予備摩砕粉
末480gを得た。実施例3B 撹拌器、温度計および凝縮器を具備した1リットル容の
フラスコに、DMSOの500mlと上記の予備摩砕粉末
(実施例3A)50gとを装填した。この懸濁物を90
℃に加熱し、そして90乃至95℃において7時間撹拌
した。熱時の顔料懸濁物を濾過し、そして濾過プレスケ
ーキをDMSOがなくなるまで最初メタールで、次に水
で洗い、そしてオーブン中において80乃至100℃で
乾燥して、赤色顔料組成物48gを得た。この顔料組成
物は、BET法で測定して39m2/gの比表面積を有し
ていた。この顔料組成物のX線回折図は両方の顔料成分
のピークを示した。これは両成分が得られた顔料内に1
つの物理的混合物として存在していることを示す。この
赤色顔料組成物をエンジニアリングプラスチックに配合
したところ、鮮明な色が表現され、そしてその色は優れ
た熱安定性および耐光堅牢性を有していた。実施例3C 実施例3Bの操作を繰り返した。ただし、溶剤としてN
−ジメチルホルムアミド(DMF)を使用した。良好な
熱安定性および各種堅牢性を有する赤色顔料組成物を得
た。実施例3D 実施例3Bの操作を繰り返した。ただし、溶剤としてN
−メチルピロリドン(NMP)を使用した。同様に良好
な顔料特性を有する赤色顔料組成物を得た。
【0024】実施例4 撹拌器、温度計、凝縮器およびガス導入管を具備した1
リットル容のフラスコに、2、9−ジクロロ−6、13
−ジヒドロキナクリドンの50g,アントラキノン−2
−スルホン酸ナトリウム塩一水和物0.8gおよびジメ
チルスルホキシドの630mlを装填する。この懸濁物を
撹拌し、そして水酸化カリウムの45%水溶液63.7
gと水60mlとの混合物を添加する。得られた溶液を8
0乃至83℃に加熱する。この加熱の間に、酸素分析器
による分析で排出ガス流中の酸素分が0%となるまで、
混合物を窒素で洗浄する。このあと、撹拌中の反応混合
物の表面の下に空気を200ml/分の速度で、酸素分析
器が排出ガス流中の酸素含量が6乃至7%であることを
示すまで、導入する。2、9−ジクロロキナクリドンの
生成が実質的に終了した後、過度の酸化によって所望さ
れない2、9−ジクロロキナクリドンキノンが生成する
のを回避するため、空気に代えて窒素を導入し、そして
この反応混合物に1、4−ジケト−3、6−ジ(4−ビ
フェニルイル)−ピロロ[3,4−c]−ピロールの5
0gを添加し、窒素流の下において80乃至83℃で1
0分間撹拌して溶解させる。得られた溶液を18乃至4
0℃のメタノールの2リットル中に入れる。この顔料懸
濁物を還流加熱し、そして還流温度において4時間撹拌
する。得られた赤色顔料を濾過単離し、DMSOがなく
なるまでメタノールで洗い、次にpH7.0乃至8.0に
なるまで水で洗って乾燥する。得られた顔料は両方の成
分の重畳したX線回折図を示し、この組成物が2つの成
分の物理的混合物であることを示した。BET法で測定
した比表面積は42m2/g であった。得られた赤色顔料
組成物は、プラスチックまたは塗料に配合して使用した
時に、分散性、色濃度、熱安定性、耐光性などにおい
て、優れた顔料特性を示した。
【0025】実施例5 約0.47リットル(1パイント)容のジャーに、27
m2/g の比表面積を有する2、9−ジクロロキナクリド
ン顔料15gおよび29.8m2/g の比表面積を有する
1、4−ジケト−3、6−ジ(4−ビフェニルイル)−
ピロロ[3,4−c]−ピロールの15gを装填した。
このジャーを、ローラーギアーの上に載せて2時間回転
させ、28.7m2/g の比表面積を有する赤色顔料組成
物を得た。この赤色顔料組成物をエンジニアリングプラ
スチックに配合した時、鮮明な色および優れた耐熱性お
よび耐光性を示した。
【0026】実施例6 29m2/g の比表面積を有する1、4−ジケト−3、6
−ジ(4−ビフェニルイル)−ピロロ[3,4−c]−
ピロールの20gを含有する水性プレスケーキの58.
3g,19m2/g の比表面積を有する2、9−ジクロロ
キナクリドンの20gを含有する水性プレスケーキの6
2g、および湯水40mlに溶解したロジンのナトリウム
塩(HERCULES Corp 社の DRESINATE X) 1.2gを、約
300mlの水と一緒に混合して懸濁物を形成する。撹
拌されたこの顔料懸濁物に、水30mlに溶解した塩化
カルシウム0.4gを添加して、ロジンのカルシウム塩
を沈殿させる。得られた均質な顔料懸濁物を、pH5.0
乃至5.5において濾過する。得られた顔料プレスケー
キを水洗し、乾燥し、粉末化する。このようにして、2
3.5m2/g の比表面積を有する赤色顔料組成物40g
を得た。この顔料組成物は彩度が高く、熱安定性および
耐候性が優れており、自動車用塗料およびエンジニアリ
ングの着色のためにきわめて好適である。
【0027】実施例7 1、4−ジケト−3、6−ジ(4−ビフェニルイル)−
ピロロ[3,4−c]−ピロールの12gと2、9−ジ
クロロキナクリドンの18gとを使用して実施例5の操
作を繰り返して、同様に優れた顔料特性を有する赤色顔
料組成物を得た。
【0028】実施例8 ポリ塩化ビニル 63.0g エポキシ化大豆油 3.0g バリウム/カドミウム熱安定化剤 2.0g ジオクチルフタレート 32.0g 実施例1の方法によって製造された顔料組成物 1.0g をガラスビーカー中において、撹拌棒を使用して撹拌混
合した。この混合物を2本ロール実験用ロールミルにか
け、温度160℃、ローラー速度25rpm.,フリクショ
ン1:1.2の条件下において、折りまげ、排出、供給
を定常的にくりかえして8分間圧延加工して、厚さ約
0.4mmの軟質PVCシートを作成した。得られた軟
質PVCシートは熱、光およびマイグレーションに対す
る優れた堅牢性を有する色彩魅力的な赤色を呈した。
【0029】実施例9 実施例1の方法によって製造された顔料組成物 5.0g 立体障害アミン光安定化剤 2.5g ベンゾトリアゾールUV吸収剤 1.0g 立体障害フェノール酸化防止剤 1.0g ホスファイト・プロセス安定化剤 1.0g を、溶融後30秒間、高密度ポリエチレンの1000g
と一緒に175乃至200rpm の回転速度で混合した。
この顔料着色溶融樹脂を、まだ温かく展性のあるうち
に、切断して造粒機に供給した。得られた顆粒を射出成
形機にかけ、滞留時間5分間、サイクル時間30秒で、
異なる温度すなわち205℃、260℃および315℃
の温度において、それぞれ成形した。いずれの温度段階
においても、同じような赤色に均質に着色されたチップ
が得られ、本発明による顔料組成物の優秀な熱安定性を
証明した。同様な結果が、実施例1の顔料組成物の代わ
りに実施例2、3B、3C、3D、4、5、6または7
の顔料組成物を使用した場合にも得られた。
【0030】実施例10 実施例1の方法によって製造された顔料組成物0.2g
と着色成分としてTiO21.8gとを使用して、実施例8
記載の操作を繰り返した。非常に鮮明な赤色に着色され
たPVCシートを得た。
【0031】実施例11 流体ミキサー内において、下記成分を1400rpm の速
度で約5分間撹拌して硬質PVC混合物を調製した: ビニル樹脂 92.0g ビニル共重合体 8.0g エポキシ化大豆油可塑剤 1.5g バリウム/カドミウム安定剤 2.8g 有機亜リン酸エステル補助安定剤 0.7g 脂肪酸エステル 0.4g パラフィン油誘導体潤滑剤360 0.2g ベンゾトリアゾール誘導体光安定剤 0.25g 得られた硬質PVC混合物1.5重量部と実施例1の方
法によって製造された顔料組成物0.05重量部との混
合物を、室温において約3分間、約2000rpm の速度
で混合した。得られた顔料着色硬質PVCを、190
℃、25rpm.,フリクション1:1.2で約3分間ロー
ルミルにかけてプレスし、そして次にプレスの2枚のク
ロムメッキ鋼板の間で190℃において6分間プレスし
て約1mmの厚さのシートに加工した。これによって得ら
たプレス・シートは優れた耐光性および耐候性を有する
赤色に着色されていた。同様な結果が、実施例1の顔料
組成物の代わりに実施例2、3B、3C、3D、4、
5、6または7の顔料組成物を使用した場合にも得られ
た。
【0032】実施例12 基質として、高密度ポリエチレンの代わりにのポリプロ
ピレンを使用して実施例9の操作をくりかえした。耐熱
性および耐光性に優れた赤色に着色されたチップを得
た。
【0033】実施例13 実施例2の方法によって製造された顔料組成物 6.0g 立体障害アミン光安定剤 9.0g ベンゾトリアゾールUV吸収剤 3.0g 立体障害フェノール酸化防止剤 3.0g を、溶融後30秒間、ABS樹脂1200gと共に17
5乃至200rpm の速度で混合した。この着色溶融樹脂
を、まだ温かく展性のあるうちに、細断して造粒機に供
給した。得られた顆粒を射出成形機にかけ、滞留時間7
分間、サイクル時間42秒で、232℃(450°F)
および288℃(550°F)の温度において、それぞ
れ成形した。いずれの温度段階においても、同じような
赤色に均質に着色されたチップを得た。
【0034】実施例14 ポリエチレンテレフタレート顆粒100gと実施例1の
方法によって製造された組成物0.5gとの混合物を、
ローラーギア回転台上のガラスびん中において15分間
混合した。この混合物を実験用押出機にかけてリボンに
加工して、優れた耐光性および耐熱性を有する均質に赤
色に着色されたリボンを得た。実施例1の顔料組成物の
代わりに実施例2、3B、3C、3D、4、5、6また
は7の顔料組成物を使用した場合にも同様な結果を得
た。
【0035】実施例15 ポリエチレンテレフタレートの代わりにポリウレタンを
使用して実施例14記載の操作をくりかえして、優れた
耐光性を有する赤色ポリウレタンリボンを得た。
【0036】実施例16 ポリエチレンテレフタレートの代わりにポリフェニレン
エーテル/ポリアミド混合物を使用して実施例14記載
の操作をくりかえして、優れた堅牢性を有する均質な赤
色リボンを得た。
【0037】実施例17 ポリエチレンテレフタレートの代わりにポリメチルメタ
クリレート顆粒を使用して実施例14記載の操作をくり
かえして、優れた堅牢性を有する赤色リボンを得た。
【0038】実施例18 ポリアミド顆粒を使用して実施例9記載の操作を繰り返
して、優れた耐熱性および耐光性を有する赤色に着色さ
れたチップを得た。
【0039】実施例19 ポリエチレンテレフタレートの代わりにポリカーボネー
トを使用して実施例14記載の操作を繰り返して、優れ
た堅牢性を有する均質鮮明な赤色に着色されたリボンを
得た。
【0040】実施例20 直径8mmのステアタイト球130gと下記組成のアル
キドメラミン焼付上塗り塗料47.5gとの混合物を、
回転スタンドに載せたねじキャップ付き200ml容のガ
ラスフラスコの中で72時間分散させた。 焼付塗料の組成: アルキド樹脂〔キシレン:ブタノール(2:1混合物)中50%〕 60g キシレン 2g エチレングリコールモノメチルエーテル 2g 実施例1によって得られた顔料組成物 2.5g ステアタイト球を分離した後、分散されたフルトーン混
合物2.4gを二酸化チタンの9.6gと混合し、そし
てこれにさらに上記のアルキドメラミン焼付上塗り塗料
24.0gを混合した。これによって得られた混合物を
アルミニウムパネルにスプレー塗布し、そして130℃
において30分間焼付けた。得られた赤色上塗り塗層は
高い着色力および優れた各種堅牢性を示した。実施例1
の顔料組成物の代わりに実施例2、3B、3C、3D、
4、5、6または7の顔料組成物を使用した場合にも同
様な結果を得た。
【0041】実施例21 直径8mmのステアタイト球130gと下記組成の熱硬
化性アクリル上塗り塗料45.5gとの混合物を、回転
スタンドに載せたねじキャップ付き200ml容のガラス
フラスコの中で72時間分散させた。 塗料の組成: アクリル樹脂 41.3g メラミン樹脂 16.3g キシレン 32.8g エチレングリコールアセテート 4.6g 酢酸ブチル 2.0g Siliconoil A〔キシレン中1%、(BAYER社)〕 1.0g 実施例1によって得られた顔料組成物 2.5g ステアタイト球を分離し、そしてミルベース8.0g,
アルミニウムペースト0.6g,メチルエチルケトン
1.0gおよび上記の熱硬化性アクリル上塗り塗料1
8.4gを十分に混合した。得られた混合物をアルミニ
ウムパネルにスプレー塗布し、そして130℃において
30分間焼付けた。優れた堅牢性を有する非常に鮮明な
赤色金属化塗層を得た。実施例1の顔料組成物の代わり
に実施例2、3B、3C、3D、4、5、6または7の
顔料組成物を使用した場合にも同様な結果を得た。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 60m2/g 未満の比表面積を有する1、
    4−ジケト−3、6−ジ(4−ビフェニルイル)−ピロ
    ロ−[3,4−c]−ピロール顔料である成分(A)と
    60m2/g 未満の比表面積を有する2、9−ジクロロキ
    ナクリドン顔料である成分(B)との物理的混合物を含
    有し、成分(A)と(B)との合計重量を基準にして、
    成分(A)が30乃至90重量%の量で存在し、そして
    成分(B)が10乃至70重量%の量で存在している赤
    色着色顔料組成物。
  2. 【請求項2】 成分(A)の比表面積が50m2/g 未満
    である請求項1記載の組成物。
  3. 【請求項3】 成分(B)の比表面積が45m2/g 未満
    である請求項1記載の組成物。
  4. 【請求項4】 成分(A)と(B)との合計を基準にし
    て、成分(A)を35乃至80重量%、そして成分
    (B)を20乃至65重量%含有している請求項1記載
    の組成物。
  5. 【請求項5】 さらに、少なくとも12個の炭素原子を
    有する脂肪酸、該脂肪酸のアミド、エステルまたは塩、
    脂肪族1、2−ジオール、エポキシ化大豆油、ワック
    ス、樹脂酸および樹脂酸塩からなる群より選択された組
    織改良剤を、成分(A)と(B)との合計重量を基準に
    して、0.05乃至20重量%含有している請求項1記
    載の組成物。
  6. 【請求項6】 さらに、ロジン酸とロジン酸塩とからな
    る群より選択された組織改良剤を、成分(A)と(B)
    との合計重量を基準にして、0.05乃至20重量%含
    有している請求項1記載の組成物。
  7. 【請求項7】 下記工程を包含する請求項6記載の組成
    物の製造方法 (a)成分(A)、成分(B)を含有する水性懸濁物
    を、水溶性ロジン酸塩と混合し; (b)その懸濁物に、二価または三価の金属陽イオンを
    添加することによってロジン酸の不溶性塩を沈殿させ;
    そして (c)その懸濁物を濾過して組成物を単離する。
  8. 【請求項8】 成分(A)と(B)とを、乾燥粉末とし
    て、または対応する湿潤プレスケーキとして混合する請
    求項1記載の組成物の製造方法。
  9. 【請求項9】 下記工程を包含する請求項1記載の顔料
    組成物の製造方法 (a)1、4−ジケト−3、6−ジ(4−ビフェニルイ
    ル)−ピロロ[3,4−c]−ピロールと2、9−ジク
    ロロキナクリドンとの混合物を予備摩砕して予備摩砕さ
    れた顔料をつくり; (b)次に、この予備摩砕された顔料を、極性溶剤中に
    おいて高められた温度に加熱し;そして (c)顔料組成物を単離する。
  10. 【請求項10】 下記工程を包含する請求項1記載の顔
    料組成物の製造方法 (a)1、4−ジケト−3、6−ジ(4−ビフェニルイ
    ル)−ピロロ[3,4−c]−ピロールと2、9−ジク
    ロロキナクリドンとを、有効量の塩基と該塩基を可溶化
    するために十分な量の水とを含有するジメチルスルホキ
    シド中に溶解して顔料塩溶液をつくり; (b)該顔料塩溶液から、顔料を沈殿させて顔料懸濁物
    を形成し; (c)該顔料懸濁物を、50℃以上の温度において1/2
    時間乃至6時間撹拌して顔料を再結晶させ;そして (d)顔料組成物を単離する。
  11. 【請求項11】 下記工程を包含する請求項1記載の顔
    料組成物の製造方法 (a)2、9−ジクロロ−6、13−ジヒドロ−キナク
    リドンである2、9−ジクロロキナクリドンの前駆物質
    を、実質的に該前駆物質、ジメチルスルホキシド、アル
    カリ金属水酸化物、水および触媒有効量のキノン触媒か
    らなる溶液であって、該ジメチルスルホキシドが該前駆
    物質の重量の3乃至20倍の範囲の量で存在し、該水が
    該前駆物質1重量部当り0.2乃至3.0重量部の濃度
    で存在し、そして該前駆物質に対する該アルカリ金属水
    酸化物のモル比が4:1乃至7:1である溶液中におい
    て、50乃至90℃の温度において、分子状酸素を少な
    くとも2重量%含有するガスを該溶液の表面の上または
    下に導入して2、9−ジクロロキナクリドンへ酸化し; (b)次に工程(a)から得られた溶液中に、1、4−
    ジケト−3、6−ジ(4−ビフェニルイル)−ピロロ
    [3,4−c]−ピロールを溶解して顔料塩溶液を形成
    し; (c)該顔料塩溶液から顔料を沈殿させて顔料懸濁物を
    形成し; (d)該顔料懸濁物中の顔料を再結晶し;そして (e)顔料組成物を単離する。
  12. 【請求項12】 プラスチック材料に、請求項1記載の
    組成物の有効着色量を配合することを特徴とする顔料着
    色されたプラスチック材料の製造方法。
JP08983796A 1995-04-14 1996-04-12 3、6−ジ(4−ビフェニル)−1、4−ジケト−ピロロ[3、4−c]−ピロールをベースとした顔料組成物 Expired - Fee Related JP3897374B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US08/422299 1995-04-14
US08/422,299 US5641351A (en) 1995-04-14 1995-04-14 Pigment compositions based on 3,6-di(biphenyl)1,4-diketo-pyrrolo[3,4c]-pyrrole

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08295816A true JPH08295816A (ja) 1996-11-12
JP3897374B2 JP3897374B2 (ja) 2007-03-22

Family

ID=23674251

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP08983796A Expired - Fee Related JP3897374B2 (ja) 1995-04-14 1996-04-12 3、6−ジ(4−ビフェニル)−1、4−ジケト−ピロロ[3、4−c]−ピロールをベースとした顔料組成物

Country Status (8)

Country Link
US (1) US5641351A (ja)
EP (1) EP0737723B1 (ja)
JP (1) JP3897374B2 (ja)
KR (1) KR100396424B1 (ja)
CA (1) CA2174062A1 (ja)
DE (1) DE69605838T2 (ja)
MX (1) MX9601358A (ja)
TW (1) TW448214B (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002020647A (ja) * 2000-07-05 2002-01-23 Dainippon Ink & Chem Inc 黒色顔料組成物

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
TW370546B (en) * 1995-09-18 1999-09-21 Ciba Sc Holding Ag Solid solutions of 1,4-diketopyrrolopyrroles
CN1158357C (zh) 1999-03-24 2004-07-21 西巴特殊化学品控股有限公司 紫红色颜料组合物和其用途
US6375732B1 (en) * 1999-04-08 2002-04-23 Clariant Finance (Bvi) Limited Pigments, the process of their manufacturing and their use
DE10028104A1 (de) 2000-06-07 2001-12-13 Clariant Gmbh Verfahren zur Herstellung von Diketopyrrologyrrol-Pigmenten
DE10049201A1 (de) 2000-10-05 2002-04-11 Clariant Gmbh Verfahren zur Feinverteilung von organischen Pigmenten durch Fällung
ATE356175T1 (de) 2001-02-08 2007-03-15 Ciba Sc Holding Ag Konditionierung von organischen pigmenten
TW565604B (en) * 2001-04-25 2003-12-11 Toray Industries Pyrromethene metal complex, material of luminescent element using it and luminescent element
ES2333213T3 (es) * 2002-01-31 2010-02-18 Basf Se Fabricacion y accionamiento de pigmentos organicos en solucion solida.
WO2012045708A1 (en) 2010-10-06 2012-04-12 Basf Se Pigment composition for mass colouration of aliphatic polyamide
CN116496619B (zh) * 2023-05-10 2024-05-14 金发科技股份有限公司 一种红色尼龙复合材料及其制备方法和应用

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4094699A (en) * 1976-12-01 1978-06-13 E. I. Du Pont De Nemours And Company Process for converting premilled quinacridone to pigmentary form
EP0061426B1 (de) * 1981-03-20 1985-02-13 Ciba-Geigy Ag Verfahren zum Färben von hochmolekularem organischem Material und neue polycyclische Pigmente
AU568298B2 (en) * 1982-05-17 1987-12-24 Ciba Specialty Chemicals Holding Inc. Synthesis of pyrrol0 (3,4-c) pyrrole pigments
US4632704A (en) * 1985-02-06 1986-12-30 Ciba-Geigy Corporation Process for the preparation of high yield pigments
US4783540A (en) * 1986-08-07 1988-11-08 Ciba-Geigy Corporation Solid solutions of pyrrolo-(3,4-C)-pyrrols
US4810304A (en) * 1987-02-02 1989-03-07 Ciba-Geigy Corporation Solid solutions of pyrrolo-(3,4-C)-pyrroles with quinacridones
US5095056A (en) * 1991-01-14 1992-03-10 Ciba-Geigy Corporation 2,9-dichloroquinacridone-pigmented engineering plastics and coatings
KR0177043B1 (ko) * 1991-06-07 1999-04-01 월터클리웨인;한스 피터 위트린 개질된 베타 퀴나크리돈의 수성 제조 방법
US5194088A (en) * 1991-07-08 1993-03-16 Ciba-Geigy Corporation Process for conditioning organic pigments
US5286863A (en) * 1991-08-22 1994-02-15 Ciba-Geigy Corporation Oxidation process for preparing quinacridone pigments
US5387281A (en) * 1993-12-01 1995-02-07 Ciba-Geigy Corporation Compositions based on 2,9-Dichloroquinacridone pigments

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002020647A (ja) * 2000-07-05 2002-01-23 Dainippon Ink & Chem Inc 黒色顔料組成物

Also Published As

Publication number Publication date
JP3897374B2 (ja) 2007-03-22
KR100396424B1 (ko) 2003-10-30
DE69605838T2 (de) 2000-08-03
DE69605838D1 (de) 2000-02-03
KR960037776A (ko) 1996-11-19
CA2174062A1 (en) 1996-10-15
MX9601358A (es) 1997-04-30
TW448214B (en) 2001-08-01
US5641351A (en) 1997-06-24
EP0737723A1 (en) 1996-10-16
EP0737723B1 (en) 1999-12-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2578125B2 (ja) ピロロ−〔3,4−c〕−ピロ−ルの固溶体
EP0530142A1 (en) Oxidation process for preparing quinacridone pigments
KR100433138B1 (ko) 디케토피롤로피롤의안료조성물
KR100435007B1 (ko) 1,4-디케토피롤로피롤및퀴나크리돈의3성분고용체
JP3897374B2 (ja) 3、6−ジ(4−ビフェニル)−1、4−ジケト−ピロロ[3、4−c]−ピロールをベースとした顔料組成物
JP2573642B2 (ja) ピロロ−〔3,4−c〕−ピロールとキナクリドンとの固溶体
EP0829523A2 (en) Oxidation process for preparing quinacridone pigments
US5362780A (en) Compositions based on 2,9-dichloroquinacridone pigments
JPH07179778A (ja) 顔料2、9−ジクロロキナクリドンの製造方法
JP3062328B2 (ja) 2,9−ジクロロキナクリドンで着色されたエンジニアリングプラスチックならびに塗料
JP3853860B2 (ja) ジアリールジケトピロロピロール顔料の製造方法
JPH07224232A (ja) 樹脂化された2、9−ジメチルキナクリドン
JP3289960B2 (ja) 改良型ガンマ−キナクリドン顔料
EP0806456B1 (en) Oxidation process for preparing quinacridone pigments
US6013127A (en) Process for the preparation of quinacridone solid solutions
US5387281A (en) Compositions based on 2,9-Dichloroquinacridone pigments
US5030734A (en) Solid solutions of azomethine pigments
EP0358148A2 (de) Feste Lösungen von Azomethinpigmenten

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060119

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060410

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060731

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20061127

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20061219

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100105

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110105

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees