JPH08295291A - ウオータジェット推進機の後進装置 - Google Patents
ウオータジェット推進機の後進装置Info
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- JPH08295291A JPH08295291A JP10510595A JP10510595A JPH08295291A JP H08295291 A JPH08295291 A JP H08295291A JP 10510595 A JP10510595 A JP 10510595A JP 10510595 A JP10510595 A JP 10510595A JP H08295291 A JPH08295291 A JP H08295291A
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- flap
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 操舵筒の軽量化とフラップとバケットが充分
な強度・剛性をとりやすい構造を実現したウオータージ
ェット推進機の後進装置を提供する。 【構成】 ウオータジェット推進機の噴出ノズル2の後
方に水平面内に左右揺動自在な操舵筒3を装着するとと
もに、倒伏状態でこの操舵筒3の後部開口3Aを開口
し、起立状態では操舵筒3の底部に設けたバケット11
と連なって後進流路を形成するフラップ13を備えたウ
オータジェット推進機において、駆動装置6を備えた略
L字形のレバー7を操舵筒側壁3aの後端部に軸支され
た作動軸8の一端に固着し、その他端にフラップ13の
作動アーム13dを固着する。バケット11を装着した
回動軸12を操舵筒側壁3aの後端底部に軸支し、この
回動軸12の端部にバケットレバー10を固着すると共
に、このバケットレバー10と作動アーム13dとの間
にリンク9を設ける。
な強度・剛性をとりやすい構造を実現したウオータージ
ェット推進機の後進装置を提供する。 【構成】 ウオータジェット推進機の噴出ノズル2の後
方に水平面内に左右揺動自在な操舵筒3を装着するとと
もに、倒伏状態でこの操舵筒3の後部開口3Aを開口
し、起立状態では操舵筒3の底部に設けたバケット11
と連なって後進流路を形成するフラップ13を備えたウ
オータジェット推進機において、駆動装置6を備えた略
L字形のレバー7を操舵筒側壁3aの後端部に軸支され
た作動軸8の一端に固着し、その他端にフラップ13の
作動アーム13dを固着する。バケット11を装着した
回動軸12を操舵筒側壁3aの後端底部に軸支し、この
回動軸12の端部にバケットレバー10を固着すると共
に、このバケットレバー10と作動アーム13dとの間
にリンク9を設ける。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この出願に係る発明は、フラップ
とバケットとが連なって後進流路を形成する形式のウオ
ータジェット推進機の後進装置の改良に関する。
とバケットとが連なって後進流路を形成する形式のウオ
ータジェット推進機の後進装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】近時、海上輸送の高速化のニーズに対応
して、船尾に配備したウオータジェット推進機のポンプ
で昇圧したジェット流を噴出ノズルから30〜50m/
sの流速で噴出して、その反力を推進力として航走する
形式のウオータジェット推進船が脚光を浴びている。か
かるウオータジェット推進船においては高速化を実現す
るためウオータジェット推進装置の小型・軽量化を強く
要求され、また、フラップやバケットについての強度的
な信頼性も要求されている。
して、船尾に配備したウオータジェット推進機のポンプ
で昇圧したジェット流を噴出ノズルから30〜50m/
sの流速で噴出して、その反力を推進力として航走する
形式のウオータジェット推進船が脚光を浴びている。か
かるウオータジェット推進船においては高速化を実現す
るためウオータジェット推進装置の小型・軽量化を強く
要求され、また、フラップやバケットについての強度的
な信頼性も要求されている。
【0003】この種ウオータジェット推進機の後進装置
としては、例えば図6に示す特公平3−29638号公
報(以下「従来例」という)に記載のものがある。
としては、例えば図6に示す特公平3−29638号公
報(以下「従来例」という)に記載のものがある。
【0004】この従来例では、噴出ノズル41の先端に
水平方向に揺動自在に枢支された操舵筒42にフラップ
(外側フラップ)43とバケット(内側フラップ)44
とがピボット軸45を介して連動して後進状態を形成す
る後進装置が記載されている。即ち、操舵筒42の両壁
の側に設けられた2本の操作レバー46に各々駆動シリ
ンダ47が装着され、該駆動シリンダ47を伸長させる
と、該操作レバー46が回動軸48の回りに反時計方向
に回動し、それに伴ってフラップ43は底部から起き上
がり、同時にピボット軸45を介してバケット44はリ
ンクアーム49に支持(ベアリング49aがその支点と
なる)されながら下方時計方向に回動して操舵筒42の
底部開口50を開放してフラップ43とバケット44と
でくの字形の後進流路を形成するようになっている。ま
た、駆動シリンダ47を短縮すれば操作レバー46は時
計方向に回動してフラップ43も同方向に回動し同時に
バケット44は反時計方向に回動してフラップ43とバ
ケット44とが操舵筒42の底部で重なりあって操舵筒
42の後部開口51を開放して前進状態を形成するよう
になっている。フラップ43とバケット44には補強リ
ブ43a、44aが設けられて必要な強度・剛性を確保
している。
水平方向に揺動自在に枢支された操舵筒42にフラップ
(外側フラップ)43とバケット(内側フラップ)44
とがピボット軸45を介して連動して後進状態を形成す
る後進装置が記載されている。即ち、操舵筒42の両壁
の側に設けられた2本の操作レバー46に各々駆動シリ
ンダ47が装着され、該駆動シリンダ47を伸長させる
と、該操作レバー46が回動軸48の回りに反時計方向
に回動し、それに伴ってフラップ43は底部から起き上
がり、同時にピボット軸45を介してバケット44はリ
ンクアーム49に支持(ベアリング49aがその支点と
なる)されながら下方時計方向に回動して操舵筒42の
底部開口50を開放してフラップ43とバケット44と
でくの字形の後進流路を形成するようになっている。ま
た、駆動シリンダ47を短縮すれば操作レバー46は時
計方向に回動してフラップ43も同方向に回動し同時に
バケット44は反時計方向に回動してフラップ43とバ
ケット44とが操舵筒42の底部で重なりあって操舵筒
42の後部開口51を開放して前進状態を形成するよう
になっている。フラップ43とバケット44には補強リ
ブ43a、44aが設けられて必要な強度・剛性を確保
している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】 操舵筒の強度または軽量化に関する課題 図5に示すように、船を回頭(旋回)する場合には、操
舵筒を水平面内に揺動(最大±30°)するが、この時
噴出ノズルから吐出されるジェット流は操舵筒の側壁に
当たって転向され、操舵筒の後半部分をガイドとしてジ
ェット流は斜め後方に吐出され、旋回モーメントを得
る。
舵筒を水平面内に揺動(最大±30°)するが、この時
噴出ノズルから吐出されるジェット流は操舵筒の側壁に
当たって転向され、操舵筒の後半部分をガイドとしてジ
ェット流は斜め後方に吐出され、旋回モーメントを得
る。
【0006】しかし、この場合操舵筒の圧力分布は前半
部分に大きく、後半部分は小さくなる。つまり、前半部
分に大きな荷重が作用するので、特にこの部分は充分な
強度と剛性を有していなければならず、しかも上記従来
例の場合にはベアリング49aの位置でバケットにかか
る荷重(フラップにかかる荷重より大きいと言われてい
る)を支える必要があるため、ますますこの位置の強度
・剛性を高くしておく必要がある。そのため従来例では
特にベアリング付近の操舵筒側壁を、応力集中回避のた
めに充分補強したり、操舵筒の板厚を大きくしたりする
必要から、操舵筒の重量増加につながるという問題があ
る。
部分に大きく、後半部分は小さくなる。つまり、前半部
分に大きな荷重が作用するので、特にこの部分は充分な
強度と剛性を有していなければならず、しかも上記従来
例の場合にはベアリング49aの位置でバケットにかか
る荷重(フラップにかかる荷重より大きいと言われてい
る)を支える必要があるため、ますますこの位置の強度
・剛性を高くしておく必要がある。そのため従来例では
特にベアリング付近の操舵筒側壁を、応力集中回避のた
めに充分補強したり、操舵筒の板厚を大きくしたりする
必要から、操舵筒の重量増加につながるという問題があ
る。
【0007】 フラップとバケットの強度・剛性に関
する課題 フラップやバケットにはジェット流を転向させるために
大きな荷重が働く。特にバケットにかかる荷重はフラッ
プより大きくなることが判明している。従って、操舵筒
に限らずフラップやバケット自身も充分な強度と剛性が
必要とされる。
する課題 フラップやバケットにはジェット流を転向させるために
大きな荷重が働く。特にバケットにかかる荷重はフラッ
プより大きくなることが判明している。従って、操舵筒
に限らずフラップやバケット自身も充分な強度と剛性が
必要とされる。
【0008】しかし、上記従来例では、前進状態の時に
操舵筒後部を開口する時、フラップとバケットが操舵筒
底部でお互いに重なり合う構成をとっていることから、
フラップやバケットを二重板(箱状)構造にして充分な
強度と剛性を持たせることができないという問題があ
る。従って、従来例ではフラップやバケットには補強リ
ブのみを設けることで対処しているが、実際のところ船
の高速化に伴いますます大きな荷重が作用することにな
ると補強リブ構造では充分な強度・剛性を持たせること
が困難である。
操舵筒後部を開口する時、フラップとバケットが操舵筒
底部でお互いに重なり合う構成をとっていることから、
フラップやバケットを二重板(箱状)構造にして充分な
強度と剛性を持たせることができないという問題があ
る。従って、従来例ではフラップやバケットには補強リ
ブのみを設けることで対処しているが、実際のところ船
の高速化に伴いますます大きな荷重が作用することにな
ると補強リブ構造では充分な強度・剛性を持たせること
が困難である。
【0009】そこで、この出願に係る発明では、かかる
従来技術の課題に鑑み、操舵筒の軽量化とフラップとバ
ケットが充分な強度・剛性をとりやすい構造にできるウ
オータージェット推進機の後進装置を提供することを目
的とする。
従来技術の課題に鑑み、操舵筒の軽量化とフラップとバ
ケットが充分な強度・剛性をとりやすい構造にできるウ
オータージェット推進機の後進装置を提供することを目
的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の手段は、ウオータジェット推進機の噴出
ノズルの後方に水平面内に左右揺動自在な操舵筒を装着
するとともに、倒伏状態でこの操舵筒の後部開口を開口
し、起立状態では操舵筒底部に設けたバケットと連なっ
て後進流路を形成するフラップを備えたウオータジェッ
ト推進機において、駆動装置を備えた略L字形のレバー
を前記操舵筒の側壁の後端部に軸支された作動軸の一端
に固着し、その他端に前記フラップの作動アームを固着
する一方、前記バケットを装着した回動軸を該操舵筒側
壁の後端底部に軸支し、この回動軸の端部にバケットレ
バーを固着すると共に、このバケットレバーと前記作動
アームとの間にリンクを設けたウオータジェット推進機
の後進装置である。
め、請求項1の手段は、ウオータジェット推進機の噴出
ノズルの後方に水平面内に左右揺動自在な操舵筒を装着
するとともに、倒伏状態でこの操舵筒の後部開口を開口
し、起立状態では操舵筒底部に設けたバケットと連なっ
て後進流路を形成するフラップを備えたウオータジェッ
ト推進機において、駆動装置を備えた略L字形のレバー
を前記操舵筒の側壁の後端部に軸支された作動軸の一端
に固着し、その他端に前記フラップの作動アームを固着
する一方、前記バケットを装着した回動軸を該操舵筒側
壁の後端底部に軸支し、この回動軸の端部にバケットレ
バーを固着すると共に、このバケットレバーと前記作動
アームとの間にリンクを設けたウオータジェット推進機
の後進装置である。
【0011】請求項2の手段は、請求項1の構成におい
てフラップおよびバケットをそれぞれ外板と内板とから
成る二重板構造に形成したウオータージェット推進機の
後進装置である。
てフラップおよびバケットをそれぞれ外板と内板とから
成る二重板構造に形成したウオータージェット推進機の
後進装置である。
【0012】請求項3の手段は、請求項1又は2の構成
においてフラップの両端部に設けた補強リブを背ひれ状
に延設して作動アームを形成したウオータージェット推
進機の後進装置である。
においてフラップの両端部に設けた補強リブを背ひれ状
に延設して作動アームを形成したウオータージェット推
進機の後進装置である。
【0013】請求項4の手段は、請求項1〜3いずれか
の構成においてリンクを左右一対の部材または両端部の
みを二股状に形成してレバーの一端およびバケットレバ
ーの一端を挟持し、これらの挟持部をピボット連結した
ウオータージェット推進機の後進装置である。
の構成においてリンクを左右一対の部材または両端部の
みを二股状に形成してレバーの一端およびバケットレバ
ーの一端を挟持し、これらの挟持部をピボット連結した
ウオータージェット推進機の後進装置である。
【0014】請求項5の手段は、請求項1〜4いずれか
の構成においてジェット流の吐出方向における操舵筒の
前半部分は上壁と両側壁とから形成し、後半部分は両側
壁のみを後方に略山形に延ばして延設部を形成し、この
山形延設部のほぼ頂部にフラップの作動軸を軸支したウ
オータジェット推進機の後進装置である。
の構成においてジェット流の吐出方向における操舵筒の
前半部分は上壁と両側壁とから形成し、後半部分は両側
壁のみを後方に略山形に延ばして延設部を形成し、この
山形延設部のほぼ頂部にフラップの作動軸を軸支したウ
オータジェット推進機の後進装置である。
【0015】請求項6の手段は、請求項5の構成におい
て操舵筒側壁の延設部の後端底部を略水平位置より下方
に突出させ、その突出部にバケットの回動軸を軸支した
ウオータジェット推進機の後進装置である。
て操舵筒側壁の延設部の後端底部を略水平位置より下方
に突出させ、その突出部にバケットの回動軸を軸支した
ウオータジェット推進機の後進装置である。
【0016】
【作用】請求項1〜6の手段では、操舵筒の水平揺動時
にジェット流から受ける荷重の小さい操舵筒後端部にフ
ラップの作動軸やバケットの回動軸が配置されているの
で、荷重の大きい前半部の操舵筒側壁の形状変化はな
く、応力集中のおそれもない。従って操舵筒は最低限の
強度・剛性を確保しておけばよく、これは結果的に操舵
筒の軽量化につながる。
にジェット流から受ける荷重の小さい操舵筒後端部にフ
ラップの作動軸やバケットの回動軸が配置されているの
で、荷重の大きい前半部の操舵筒側壁の形状変化はな
く、応力集中のおそれもない。従って操舵筒は最低限の
強度・剛性を確保しておけばよく、これは結果的に操舵
筒の軽量化につながる。
【0017】特に、請求項2の手段では、上記請求項1
の構成から前進状態の形成時にフラップとバケットとが
重なり合うことはなく、従ってフラップとバケットを二
重板(箱)構造にして充分な強度と剛性を確保できる。
の構成から前進状態の形成時にフラップとバケットとが
重なり合うことはなく、従ってフラップとバケットを二
重板(箱)構造にして充分な強度と剛性を確保できる。
【0018】請求項3の手段では、フラップの両端部に
設けた補強リブの背ひれ状延設部がそのまま作動アーム
となる(つまり、補強リブと作動アームが一体形成され
る)ので、構造的に簡素化され、組立ても簡単になる。
設けた補強リブの背ひれ状延設部がそのまま作動アーム
となる(つまり、補強リブと作動アームが一体形成され
る)ので、構造的に簡素化され、組立ても簡単になる。
【0019】また、請求項4の手段では、ピボット連結
部のピンに曲げ作用を受けることなく、剪断で対抗する
ことになるので強度的に遙かに有利となる。
部のピンに曲げ作用を受けることなく、剪断で対抗する
ことになるので強度的に遙かに有利となる。
【0020】請求項5の手段では、操舵筒の水平揺動時
にジェット流から受ける荷重の小さい操舵筒後半部分は
上壁を省略し、また、一部の側壁部分はカットしてある
ので操舵筒の重量が極力軽量化される。
にジェット流から受ける荷重の小さい操舵筒後半部分は
上壁を省略し、また、一部の側壁部分はカットしてある
ので操舵筒の重量が極力軽量化される。
【0021】特に、請求項6の手段では、操舵筒の重量
アップを最小限に抑えつつ、フラップとバケットとの所
定の位置関係を確保し、倒伏状態のフラップの上面がジ
ェット流に当たらないようにすることができる。
アップを最小限に抑えつつ、フラップとバケットとの所
定の位置関係を確保し、倒伏状態のフラップの上面がジ
ェット流に当たらないようにすることができる。
【0022】
【実施例】以下、この出願に係る発明の実施例を図面を
参照しながら説明する。図1はフラップとバケットとが
船の前進状態を形成する位置にある時の操舵筒付近の縦
断面図、図2は同じく後進状態を形成する位置にある時
の縦断面図、図3は図1における正面図で、縦中心線か
ら左半分の図は断面図、右半分は外形図である。
参照しながら説明する。図1はフラップとバケットとが
船の前進状態を形成する位置にある時の操舵筒付近の縦
断面図、図2は同じく後進状態を形成する位置にある時
の縦断面図、図3は図1における正面図で、縦中心線か
ら左半分の図は断面図、右半分は外形図である。
【0023】図1、図2および図3に示すように、船尾
部に設けられたウオータジェット推進機を構成するポン
プ1の後端部には円形の噴出ノズル2が設けられ、これ
に矩形の操舵筒3が水平面内に揺動自在になるよう連接
されている。即ち、噴出ノズル2から後方へ突出した支
持部材4に設けた上下の垂直ピン5によって操舵筒3の
前端部が噴出ノズル2側に枢着され、従って操舵筒3は
垂直ピン5回りに図示していない駆動シリンダによって
水平面内に揺動自在になっており、この動作によって、
噴出ノズル2から出るジェット流を所望方向に変向する
(図5参照)ことで船の回頭運動を生起するようになっ
ている。
部に設けられたウオータジェット推進機を構成するポン
プ1の後端部には円形の噴出ノズル2が設けられ、これ
に矩形の操舵筒3が水平面内に揺動自在になるよう連接
されている。即ち、噴出ノズル2から後方へ突出した支
持部材4に設けた上下の垂直ピン5によって操舵筒3の
前端部が噴出ノズル2側に枢着され、従って操舵筒3は
垂直ピン5回りに図示していない駆動シリンダによって
水平面内に揺動自在になっており、この動作によって、
噴出ノズル2から出るジェット流を所望方向に変向する
(図5参照)ことで船の回頭運動を生起するようになっ
ている。
【0024】操舵筒3の上方に左右一対の油圧シリンダ
6が設けられており、駆動装置たる油圧シリンダ6の胴
部は操舵筒3側に枢着され、ロッド端6aは略L字形に
形成されたレバー7の長辺先端部に枢着されている。こ
のレバー7は、操舵筒3の両側に配置してあり、レバー
7の屈折部7aには操舵筒3の側壁3aを貫通してきた
作動軸8の外端が固着されている。レバー7のL型の短
辺の先端にはレバー7を両側から挟み込むリンク9の一
端がピボット連結されている。リンク9の下端は、バケ
ットレバー10の一端にピボット連結され、このバケッ
トレバー10の他端はバケット11から操舵筒側壁3a
を貫通して延びてきた回動軸12に固着されている。な
お、上記リンク9は、ピボット連結のピンに曲げが作用
しないように左右一対の部材で形成する(図3の左半
図)か、或いは、リンクの端部を二股状に形成する(図
3の右半図)ことによって構成される。
6が設けられており、駆動装置たる油圧シリンダ6の胴
部は操舵筒3側に枢着され、ロッド端6aは略L字形に
形成されたレバー7の長辺先端部に枢着されている。こ
のレバー7は、操舵筒3の両側に配置してあり、レバー
7の屈折部7aには操舵筒3の側壁3aを貫通してきた
作動軸8の外端が固着されている。レバー7のL型の短
辺の先端にはレバー7を両側から挟み込むリンク9の一
端がピボット連結されている。リンク9の下端は、バケ
ットレバー10の一端にピボット連結され、このバケッ
トレバー10の他端はバケット11から操舵筒側壁3a
を貫通して延びてきた回動軸12に固着されている。な
お、上記リンク9は、ピボット連結のピンに曲げが作用
しないように左右一対の部材で形成する(図3の左半
図)か、或いは、リンクの端部を二股状に形成する(図
3の右半図)ことによって構成される。
【0025】上記作動軸8は、操舵筒側壁3aに設けた
軸受16によって軸支され(図3)、作動軸8の内端は
操舵筒3の内部に位置し、フラップ13側に固着されて
いる。即ち、このフラップ13は側断面で細長い楔状に
形成され(図1)、強度・剛性を高めるため外板13a
と内板13bの二重板(箱)構造になっている。外板1
3aと内板13bとの間には補強リブ13cが適当な間
隔で設けてあり、フラップ13の両端部においては背ひ
れ状に切り立った作動アーム13dがフラップ側面の補
強リブ13cに一体に連接されている。つまり、フラッ
プ両端面の補強リブ13cをそのまま延設して作動アー
ム13dと一体連続体に構成したことで構造的に簡素化
され、組立ても簡単となる。作動アーム13dは中間の
補強リブ13cより板厚が大きくしてある。作動アーム
13dの先端部に上記作動軸8の内端が固着されてお
り、油圧シリンダ6のロッドの伸縮動作によりレバー7
は作動軸8を回動させ、それによりフラップ13は操舵
筒3の内面において図1の水平状態と図2の起立状態の
間を移動変化できるようになっている。
軸受16によって軸支され(図3)、作動軸8の内端は
操舵筒3の内部に位置し、フラップ13側に固着されて
いる。即ち、このフラップ13は側断面で細長い楔状に
形成され(図1)、強度・剛性を高めるため外板13a
と内板13bの二重板(箱)構造になっている。外板1
3aと内板13bとの間には補強リブ13cが適当な間
隔で設けてあり、フラップ13の両端部においては背ひ
れ状に切り立った作動アーム13dがフラップ側面の補
強リブ13cに一体に連接されている。つまり、フラッ
プ両端面の補強リブ13cをそのまま延設して作動アー
ム13dと一体連続体に構成したことで構造的に簡素化
され、組立ても簡単となる。作動アーム13dは中間の
補強リブ13cより板厚が大きくしてある。作動アーム
13dの先端部に上記作動軸8の内端が固着されてお
り、油圧シリンダ6のロッドの伸縮動作によりレバー7
は作動軸8を回動させ、それによりフラップ13は操舵
筒3の内面において図1の水平状態と図2の起立状態の
間を移動変化できるようになっている。
【0026】上記回動軸12は操舵筒側壁3aに設けた
軸受17(図3)によって軸支され、バケット11の軸
筒12aの内部に嵌入してこれに固定され、回動軸12
の回転によりバケット11は水平状態(図1)から下方
に傾斜した状態(図2)まで移動変化するようになって
いる。
軸受17(図3)によって軸支され、バケット11の軸
筒12aの内部に嵌入してこれに固定され、回動軸12
の回転によりバケット11は水平状態(図1)から下方
に傾斜した状態(図2)まで移動変化するようになって
いる。
【0027】バケット11は外板11aと内板11bと
で二重板構造になっており、外板11aと内板11bと
の間には補強リブ11cが設けてあり、強度・剛性を確
保している。なお、内板l1bの表面には必要に応じて
ジェット流の後進流れの案内をするためのガイド11d
が立設される。このガイド11dもバケット11の補強
として働く。バケット11は操舵筒3の底部開口を開閉
する。つまり、図2の後進状態では、バケット11が時
計方向に回動して傾斜した起立状態のフラップ13と連
なってジェット流を前方へ転向させるための後進流路を
形成するようになっている。円管14は、操舵筒底部の
前端部においてバケット11との間に流路を形成するた
めのものであり、操舵筒側壁3a間に架設されている。
この円管14に上下一対の支持材15が装着されこれが
垂直ピン5に軸着されている。一方、円管14は船の回
頭のため操舵筒3を水平に揺動した際(図5)、ジェッ
ト流が操舵筒側壁3aに当たり、横方向に歪もうとする
がそれを押さえる剛性部材の役割も果たす。操舵筒後部
では回動軸12が同様な役割をなしている(図4)。
で二重板構造になっており、外板11aと内板11bと
の間には補強リブ11cが設けてあり、強度・剛性を確
保している。なお、内板l1bの表面には必要に応じて
ジェット流の後進流れの案内をするためのガイド11d
が立設される。このガイド11dもバケット11の補強
として働く。バケット11は操舵筒3の底部開口を開閉
する。つまり、図2の後進状態では、バケット11が時
計方向に回動して傾斜した起立状態のフラップ13と連
なってジェット流を前方へ転向させるための後進流路を
形成するようになっている。円管14は、操舵筒底部の
前端部においてバケット11との間に流路を形成するた
めのものであり、操舵筒側壁3a間に架設されている。
この円管14に上下一対の支持材15が装着されこれが
垂直ピン5に軸着されている。一方、円管14は船の回
頭のため操舵筒3を水平に揺動した際(図5)、ジェッ
ト流が操舵筒側壁3aに当たり、横方向に歪もうとする
がそれを押さえる剛性部材の役割も果たす。操舵筒後部
では回動軸12が同様な役割をなしている(図4)。
【0028】図1、図2に示すように、操舵筒3の後端
に上壁3bを超えて後方に延びる側壁延設部3cを有す
る。この延設部3cの形状は、その側壁3aの略中央部
が山形に突出した頂部3dを有して、この頂部3dに上
記作動軸8が軸支されている。また、操舵筒側壁3aの
底端部は少し下方に突出した突出部3eを有しており、
この突出部3eにバケットの回動軸12が軸受17によ
り軸支されている。このような突出部3eにバケット1
1の回動軸12の位置せしめることによって図1のよう
にフラップ13が水平位置にきた時にフラップ13とバ
ケット11が干渉しないようにでき、両者の干渉(重な
り合う構成)を避けうることから、フラップ13とバケ
ット11を二重板(箱)構造にすることができるもので
ある。
に上壁3bを超えて後方に延びる側壁延設部3cを有す
る。この延設部3cの形状は、その側壁3aの略中央部
が山形に突出した頂部3dを有して、この頂部3dに上
記作動軸8が軸支されている。また、操舵筒側壁3aの
底端部は少し下方に突出した突出部3eを有しており、
この突出部3eにバケットの回動軸12が軸受17によ
り軸支されている。このような突出部3eにバケット1
1の回動軸12の位置せしめることによって図1のよう
にフラップ13が水平位置にきた時にフラップ13とバ
ケット11が干渉しないようにでき、両者の干渉(重な
り合う構成)を避けうることから、フラップ13とバケ
ット11を二重板(箱)構造にすることができるもので
ある。
【0029】上述のように作動軸8、回動軸12ともに
操舵筒3の後端部に位置させている主な理由は次の通り
である。即ち、図5のように操舵筒3を船の回頭のため
に水平面内に揺動させた時、ジェット流が操舵筒側壁3
aの前半部分に当たってここは大きな力を受けるが、操
舵筒側壁3aの後半部分はジェット流のガイドの役目を
するだけで大きな力は作用しない。従って、側壁3aの
後半部分に作動軸8や回動軸12の軸受16、17を設
けるようにすれば、操舵筒前半部における形状変化はな
く応力集中の発生のおそれがないので、操舵筒側壁3a
を不必要に補強をしたり又は側壁3aの板厚をあげて強
度・剛性を高める必要がなく、その分操舵筒3の軽量化
を図ることができるからである。(仮に、上述した従来
例のようにこの前半部分に作動軸8や回動軸12の軸受
を設けた場合には、その形状変化に伴う応力集中を招き
やすくなり、それを回避するための充分な補強又は側壁
の板厚アップによって操舵筒の重量増加を招くこととな
る。) 操舵筒3は極力軽量化を達成すべく考慮した構成を有す
る。即ち、図4に示すように、通常の矩形状のものであ
れば、仮想延長線の位置まで矩形が延びているが、本願
では上壁3bを途中まで、即ち、操舵筒3が水平揺動し
た時にジェット流が側壁3aに当たって大きな力を受け
る前半部の範囲には強度的な観点から上壁3bを設ける
が、それより後半部はジェット流のガイドの役目だけで
大きな力がかからないので上壁3bはカットされた恰好
になっている。また、側壁3aの延設部3cについても
通常のものよりカットされた形になっている。以上より
操舵筒3の軽量化が極力図られている。
操舵筒3の後端部に位置させている主な理由は次の通り
である。即ち、図5のように操舵筒3を船の回頭のため
に水平面内に揺動させた時、ジェット流が操舵筒側壁3
aの前半部分に当たってここは大きな力を受けるが、操
舵筒側壁3aの後半部分はジェット流のガイドの役目を
するだけで大きな力は作用しない。従って、側壁3aの
後半部分に作動軸8や回動軸12の軸受16、17を設
けるようにすれば、操舵筒前半部における形状変化はな
く応力集中の発生のおそれがないので、操舵筒側壁3a
を不必要に補強をしたり又は側壁3aの板厚をあげて強
度・剛性を高める必要がなく、その分操舵筒3の軽量化
を図ることができるからである。(仮に、上述した従来
例のようにこの前半部分に作動軸8や回動軸12の軸受
を設けた場合には、その形状変化に伴う応力集中を招き
やすくなり、それを回避するための充分な補強又は側壁
の板厚アップによって操舵筒の重量増加を招くこととな
る。) 操舵筒3は極力軽量化を達成すべく考慮した構成を有す
る。即ち、図4に示すように、通常の矩形状のものであ
れば、仮想延長線の位置まで矩形が延びているが、本願
では上壁3bを途中まで、即ち、操舵筒3が水平揺動し
た時にジェット流が側壁3aに当たって大きな力を受け
る前半部の範囲には強度的な観点から上壁3bを設ける
が、それより後半部はジェット流のガイドの役目だけで
大きな力がかからないので上壁3bはカットされた恰好
になっている。また、側壁3aの延設部3cについても
通常のものよりカットされた形になっている。以上より
操舵筒3の軽量化が極力図られている。
【0030】ここで、前進又は後進状態を形成する時の
フラップ13とバケット11との連動動作について説明
する。図1に示す前進状態では、油圧シリンダ6のロッ
ドは短縮され、レバー7は手前に引かれている。作動軸
8を介してレバー7の動きに一体的に動くフラップ13
は略水平位置にある。そして、フラップ13とバケット
11を連結するリンク9とバケットレバー10とはくの
字形に大きく屈折し、バケット11も略水平に位置せし
める。この時、操舵筒3の後部開口3Aを全開し、噴出
ノズル2から吐出したジェット流は真っ直ぐ後方に噴射
され、前進推力を得る。フラップ13の外板13aは、
噴出ノズル2の口径の延長線より下方に位置するように
設定されているので、ジェット流の噴出を妨げることは
ない。この状態で、操舵筒3を水平面内に所定角度揺動
すれば、ジェット流は操舵筒3の側壁3aに当たって水
平面内においてその吐出方向が変向させられ、これによ
って船の回頭モーメントを得て船を回頭させることがで
きる。上記の前進状態で、フラップ13、バケット11
が共に略水平に位置するが、両者は重なり合うことはな
く、従ってフラップ、バケットを二重板(箱)構造にし
ても支障を来さない。この構造は、補強リブのみによる
場合に比して、フラップやバケットの強度・剛性を確保
しやすいので、かえって重量アップを抑えることができ
る。
フラップ13とバケット11との連動動作について説明
する。図1に示す前進状態では、油圧シリンダ6のロッ
ドは短縮され、レバー7は手前に引かれている。作動軸
8を介してレバー7の動きに一体的に動くフラップ13
は略水平位置にある。そして、フラップ13とバケット
11を連結するリンク9とバケットレバー10とはくの
字形に大きく屈折し、バケット11も略水平に位置せし
める。この時、操舵筒3の後部開口3Aを全開し、噴出
ノズル2から吐出したジェット流は真っ直ぐ後方に噴射
され、前進推力を得る。フラップ13の外板13aは、
噴出ノズル2の口径の延長線より下方に位置するように
設定されているので、ジェット流の噴出を妨げることは
ない。この状態で、操舵筒3を水平面内に所定角度揺動
すれば、ジェット流は操舵筒3の側壁3aに当たって水
平面内においてその吐出方向が変向させられ、これによ
って船の回頭モーメントを得て船を回頭させることがで
きる。上記の前進状態で、フラップ13、バケット11
が共に略水平に位置するが、両者は重なり合うことはな
く、従ってフラップ、バケットを二重板(箱)構造にし
ても支障を来さない。この構造は、補強リブのみによる
場合に比して、フラップやバケットの強度・剛性を確保
しやすいので、かえって重量アップを抑えることができ
る。
【0031】上記前進状態から後進状態に移行する場
合、油圧シリンダ6のロッドを伸長すると、レバー7は
後方に倒され、これに伴い作動アーム13dは略水平に
なり、フラップ13は図1の水平状態から図2のような
傾斜した起立状態の位置まで移動して操舵筒後部開口3
Aを閉鎖する。そして、リンク9がバケットレバー10
を時計方向に回動軸12を支点に回動し、それに伴いバ
ケット11は時計方向に傾斜位置まで回動軸12を支点
として下降し、操舵筒3の底部開口3Bを開き、フラッ
プ13とバケット11により湾曲した後進流路を形成す
る。
合、油圧シリンダ6のロッドを伸長すると、レバー7は
後方に倒され、これに伴い作動アーム13dは略水平に
なり、フラップ13は図1の水平状態から図2のような
傾斜した起立状態の位置まで移動して操舵筒後部開口3
Aを閉鎖する。そして、リンク9がバケットレバー10
を時計方向に回動軸12を支点に回動し、それに伴いバ
ケット11は時計方向に傾斜位置まで回動軸12を支点
として下降し、操舵筒3の底部開口3Bを開き、フラッ
プ13とバケット11により湾曲した後進流路を形成す
る。
【0032】
【発明の効果】請求項1〜6では、操舵筒の水平揺動時
にジェット流から受ける荷重の小さい操舵筒後端部にフ
ラップの作動軸やバケットの回動軸が配置されているの
で、荷重の大きい前半部の操舵筒側壁の形状変化はな
く、応力集中のおそれもない。従って操舵筒に最低限の
強度・剛性を確保しておけばよいので結果的に操舵筒の
軽量化につながり、これが駆動装置の容量軽減即ちその
軽量化にもつながり、装置全体としても軽量化されてひ
いては船の推進性能の向上に寄与する。
にジェット流から受ける荷重の小さい操舵筒後端部にフ
ラップの作動軸やバケットの回動軸が配置されているの
で、荷重の大きい前半部の操舵筒側壁の形状変化はな
く、応力集中のおそれもない。従って操舵筒に最低限の
強度・剛性を確保しておけばよいので結果的に操舵筒の
軽量化につながり、これが駆動装置の容量軽減即ちその
軽量化にもつながり、装置全体としても軽量化されてひ
いては船の推進性能の向上に寄与する。
【0033】特に、請求項2では、請求項1の構成から
前進状態の形成時にフラップとバケットとが重なり合う
ことはなく、従ってフラップとバケットを強度・剛性が
確保しやすい二重板(箱)構造にしてフラップやバケッ
トの重量アップを極力抑えることが可能となると同時
に、装置全体の信頼性向上にもつなぎ得る。
前進状態の形成時にフラップとバケットとが重なり合う
ことはなく、従ってフラップとバケットを強度・剛性が
確保しやすい二重板(箱)構造にしてフラップやバケッ
トの重量アップを極力抑えることが可能となると同時
に、装置全体の信頼性向上にもつなぎ得る。
【0034】請求項3では、フラップの両端部に設けた
補強リブの背ひれ状延設部がそのまま作動アームとなる
ので、構造的に簡素化され、組立ても簡単になる。
補強リブの背ひれ状延設部がそのまま作動アームとなる
ので、構造的に簡素化され、組立ても簡単になる。
【0035】また、請求項4では、ピボット連結部のピ
ンに曲げ作用を受けることなく、剪断で対抗することに
なるので強度的に遙かに有利となり、装置の信頼性向上
に寄与する。
ンに曲げ作用を受けることなく、剪断で対抗することに
なるので強度的に遙かに有利となり、装置の信頼性向上
に寄与する。
【0036】請求項5では、操舵筒の水平揺動時にジェ
ット流から受ける荷重の小さい操舵筒後半部分は上壁を
省略し、また、一部の側壁部分はカットしてあるので操
舵筒の重量が極力軽量化される。
ット流から受ける荷重の小さい操舵筒後半部分は上壁を
省略し、また、一部の側壁部分はカットしてあるので操
舵筒の重量が極力軽量化される。
【0037】特に、請求項6では、操舵筒側壁の延設部
の後端底部を略水平位置より下方に突出させ、その突出
部にバケットの回動軸を軸支したことで、操舵筒の重量
アップを最小限に抑えつつ、フラップとバケットとの所
定の位置関係を確保し、同時に倒伏状態のフラップの上
面がジェット流に当たらないようにして推進性能に支障
を来さないようにできる。
の後端底部を略水平位置より下方に突出させ、その突出
部にバケットの回動軸を軸支したことで、操舵筒の重量
アップを最小限に抑えつつ、フラップとバケットとの所
定の位置関係を確保し、同時に倒伏状態のフラップの上
面がジェット流に当たらないようにして推進性能に支障
を来さないようにできる。
【図1】 フラップとバケットとが船の前進状態を形成
する位置にある時の操舵筒付近の縦断面図である。
する位置にある時の操舵筒付近の縦断面図である。
【図2】 図2は同じく後進状態を形成する位置にある
時の縦断面図である。
時の縦断面図である。
【図3】 図3は図1における正面図で、縦中心線から
左半分の図は断面図、右半分は外形図である。
左半分の図は断面図、右半分は外形図である。
【図4】 操舵筒の模写的な斜視図である。
【図5】 操舵筒の水平揺動時の模写的な平面図であ
る。
る。
【図6】 従来例に係るウオータージェット推進機の後
進装置の縦断面図である。
進装置の縦断面図である。
1…ポンプ 2…噴出ノズル 3…操舵筒 3a…操舵筒側壁 3b…操舵筒上壁 3c…(側壁)延設部 3d…頂部 3e…突出部 3A…操舵筒後部開口 3B…操舵筒底部開口 6…駆動装置(油圧シリンダ) 7…レバー 8…作動軸 9…リンク 10…バケットレバー 11…バケット 11a…外板 11b…内板 11c…補強リブ 12…回動軸 13…フラップ 13a…外板 13b…内板 13c…補強リブ 13d…作動アーム
Claims (6)
- 【請求項1】 ウオータジェット推進機の噴出ノズルの
後方に水平面内に左右揺動自在な操舵筒を装着するとと
もに、倒伏状態でこの操舵筒の後部開口を開口し、起立
状態では操舵筒底部に設けたバケットと連なって後進流
路を形成するフラップを備えたウオータジェット推進機
において、 駆動装置を備えた略L字形のレバーを前記操舵筒の側壁
の後端部に軸支された作動軸の一端に固着し、その他端
に前記フラップの作動アームを固着する一方、前記バケ
ットを装着した回動軸を該操舵筒側壁の後端底部に軸支
し、この回動軸の端部にバケットレバーを固着すると共
に、このバケットレバーと前記作動アームとの間にリン
クを設けたことを特徴とするウオータジェット推進機の
後進装置。 - 【請求項2】 フラップおよびバケットをそれぞれ外板
と内板とから成る二重板構造に形成したことを特徴とす
る請求項1記載のウオータージェット推進機の後進装
置。 - 【請求項3】 フラップの両端部に設けた補強リブを背
ひれ状に延設して作動アームを形成したことを特徴とす
る請求項1又は2記載のウオータージェット推進機の後
進装置。 - 【請求項4】 リンクを左右一対の部材または両端部の
みを二股状に形成してレバーの一端およびバケットレバ
ーの一端を挟持し、これらの挟持部をピボット連結した
ことを特徴とする請求項1〜3いずれか1項に記載のウ
オータージェット推進機の後進装置。 - 【請求項5】 ジェット流の吐出方向における操舵筒の
前半部分は上壁と両側壁とから形成し、後半部分は両側
壁のみを後方に略山形に延ばして延設部を形成し、この
山形延設部のほぼ頂部にフラップの作動軸を軸支したこ
とを特徴とする請求項1〜4いずれか1項に記載のウオ
ータジェット推進機の後進装置。 - 【請求項6】 操舵筒側壁の延設部の後端底部を略水平
位置より下方に突出させ、その突出部にバケットの回動
軸を軸支したことを特徴とする請求項5記載のウオータ
ジェット推進機の後進装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7105105A JP2635532B2 (ja) | 1995-04-28 | 1995-04-28 | ウオータジェット推進機の後進装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7105105A JP2635532B2 (ja) | 1995-04-28 | 1995-04-28 | ウオータジェット推進機の後進装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08295291A true JPH08295291A (ja) | 1996-11-12 |
JP2635532B2 JP2635532B2 (ja) | 1997-07-30 |
Family
ID=14398590
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7105105A Expired - Fee Related JP2635532B2 (ja) | 1995-04-28 | 1995-04-28 | ウオータジェット推進機の後進装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2635532B2 (ja) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH05213273A (ja) * | 1992-02-03 | 1993-08-24 | Kawasaki Heavy Ind Ltd | 水噴射推進装置の後進装置 |
JPH07108993A (ja) * | 1993-10-12 | 1995-04-25 | Toshiba Corp | ウォータジェット推進機 |
-
1995
- 1995-04-28 JP JP7105105A patent/JP2635532B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH05213273A (ja) * | 1992-02-03 | 1993-08-24 | Kawasaki Heavy Ind Ltd | 水噴射推進装置の後進装置 |
JPH07108993A (ja) * | 1993-10-12 | 1995-04-25 | Toshiba Corp | ウォータジェット推進機 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2635532B2 (ja) | 1997-07-30 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |