JPH08294948A - 射出成形機の可塑化・射出機構 - Google Patents

射出成形機の可塑化・射出機構

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JPH08294948A
JPH08294948A JP23235395A JP23235395A JPH08294948A JP H08294948 A JPH08294948 A JP H08294948A JP 23235395 A JP23235395 A JP 23235395A JP 23235395 A JP23235395 A JP 23235395A JP H08294948 A JPH08294948 A JP H08294948A
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screw
barrel
injection
tip
shape
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JP23235395A
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Toru Shibata
徹 柴田
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TSUOISU KK
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TSUOISU KK
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/46Means for plasticising or homogenising the moulding material or forcing it into the mould
    • B29C45/47Means for plasticising or homogenising the moulding material or forcing it into the mould using screws
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/46Means for plasticising or homogenising the moulding material or forcing it into the mould
    • B29C45/53Means for plasticising or homogenising the moulding material or forcing it into the mould using injection ram or piston
    • B29C45/54Means for plasticising or homogenising the moulding material or forcing it into the mould using injection ram or piston and plasticising screw
    • B29C45/541Means for plasticising or homogenising the moulding material or forcing it into the mould using injection ram or piston and plasticising screw using a hollow plasticising screw co-operating with a coaxial injection ram

Abstract

(57)【要約】 【課題】円錐形状スクリュのスクリュ溝の形態を変える
ことにより、小型化に適応させると共に、混合搬送工程
と混練工程とを選択設定して広範囲な種々の射出材料に
的確に対応させること。 【解決手段】回転体状の内空が形成されたバレル(1)
と、バレルの同軸上に連結された射出シリンダ(2)
と、バレルの内空形に適合当接して軸回転自在に保持さ
れスクリュ溝(7)が形成されたスクリュ(6)と、該
スクリュのに組み込まれた射出プランジャ(8)と、か
らなる射出成形機の可塑化・射出機構において、バレル
の内空形、及びスクリュ形を円錐形状に形成すると共
に、スクリュ溝は、その山部(7p)を通るテーパー角
θと、谷部(7v)を通るテーパ角αとが、異なる角度
をもって形成する。また、スクリュを二種以上のテーパ
ー角を組合せて段階的に形成すると共に、これに適合す
るバレル内空形を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、射出成形機の可
塑化・射出機構に関し、特にバレルの内空形、及びこれ
に適合当接するスクリュ形を円柱状以外の回転体形に形
成した射出成形機の可塑化・射出機構に関する。
【0002】
【従来の技術】射出成形機におけるインラインスクリュ
方式、及びスクリュプリプラ方式の欠点を解決するもの
として、従来から、スクリュの同軸上に射出プランジャ
を組み込んだ方式の可塑化・射出機構が、存在していた
(例えば、実用新案出願公開昭和63年第189618
号、特許出願公開平成2年第164511号)。
【0003】かかる可塑化・射出機構50は、主に次の
ような構成が採られていた(図6参照。)。すなわち、
外側部にバンドヒータなどの加熱手段51を備え、かつ
外部から可塑化材料(射出材料)が供給されるホッパー
52を備えた、内空形円筒状のバレル53が形成され、
該バレル53内には、外周側面全域に渡ってスクリュ溝
54が形成されたスクリュ55が適合当接するように、
かつ軸回転自在にして保持されている。該スクリュ55
は回転駆動機構56によって、適宜バレル53内を固定
位置で軸回転するように構成されている。
【0004】また、バレル53の先端側には、スクリュ
55の回転同軸上に射出シリンダ57が配置されてお
り、その先端部にはノズル58が形成されている。さら
に、スクリュ55の同軸上には、円柱棒状の射出プラン
ジャ59が、摺動自在に組み込まれており、その先端部
側は、スライド駆動機構(図示省略。)によって、スク
リュ55内から露出して射出シリンダ57内へ進出又は
退出移動(以下「進退移動」矢印c)するように構成さ
れている。
【0005】上記構成により、ホッパー52にから投入
された射出原料(固形粒状化された樹脂材料)は、スク
リュ55の回転によって発生する分子剪断による摩擦
熱、及び加熱手段51からの加熱によって溶融し(可塑
化)、それと共にスクリュ溝54の回転による搬送力に
よって先端部(前方)へ押しやられる。このようにして
送られた溶融材は、射出シリンダ57内に一旦貯溜さ
れ、所定量に達したところで、スクリュ55の回転を停
止させた後、射出プランジャ59を射出シリンダ57内
に進出させてノズル58から、キャビティ(成形用金
型、図示省略。)内に射出させられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、かかる機構で
は、スクリュ55が直棒状(円柱状)であるため、例え
ば、含油樹脂やポリアミド、ボリブチレンテレフタレー
ト、ポリエチレンテレフタレート、などの粘性の小さい
樹脂では、溶融樹脂が空転して前方への搬送が不能(い
わゆるスリップ現象)となる問題点が生じていた。
【0007】ところで、バレル内のスクリュ溝の回転に
よる搬送力を確保するためには、 (溶融材とバレル内面壁との円周方向摩擦力「対バレル
摩擦力Tb 」)>(溶融材とスクリュ外周壁との円周方
向摩擦力「対スクリュ摩擦力Ts 」) の関係にある必要があり、対バレル摩擦力Tb は大きい
程良く、逆に対スクリュ摩擦力Ts は小さい程、より大
きな搬送力が得られると言える。
【0008】しかし、従来例の直棒状(又は円柱状)の
スクリュでは、搬送力(溶融材を前方へ押しやる力)の
作用方向は、バレルの内面壁と平行であるため、その内
面壁への垂直分力が発生し難たかった。そのため、実際
の両摩擦力Tb 、Ts には、差がなくなり、溶融材は同
じ位置で空転した状態になっていた。例えて言うなら
ば、ネジに螺合したナットが、そのナットの回転を抑え
る力がない場合は、その位置だけで回転してしまい、軸
方向への移動しなくなることに似ていた。
【0009】
【目的】そこで、これら問題点を解決するものとして、
本願出願人は、これより以前の出願において、バレルの
内空形、及びこれに適合当接するスクリュ形を先端縮径
の円錐形状に形成することを特徴とした射出成形機の可
塑化・射出機構を既に提案している。
【0010】本願は、かかる本人の先出願の良い点を残
しつつ、これにさらなる改良を加えることにより、より
小型化に適応させると共に、種々の射出材料にも的確に
対応させることができる新規かつ進歩した射出成形機の
可塑化・射出機構を提供するものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本願発明の射出成形機の可塑化・射出機構は、次の
ように構成されている。
【0012】後端側部(1b)に射出原料の供給口
(3)を有し、回転体状の内空が形成されたバレル
(1)と、該バレル(1)の先端(1t)から同軸上に
配置され、先端部にノズル(4)が形成された射出シリ
ンダ(2)と、前記バレル(1)の内空形に適合当接し
て軸回転自在に保持され、かつ側周面にスクリュ溝
(7)が形成されたスクリュ(6)と、該スクリュ
(6)の同軸上に摺動自在に組み込まれ、先端部(8
t)が前記射出シリンダ(2)内へ進退運動する射出プ
ランジャ(8)と、からなる射出成形機の可塑化・射出
機構において、前記バレル(1)の内空形、及びこれに
適合当接するスクリュ(6)形を、先端縮径の円錐形状
(又は、截頭円錐形状)に形成すると共に、前記スクリ
ュ溝(7)を、その山部(7p)を通る母線(P)の傾
斜角θ(以下、母線の傾斜角を「テーパー角」と略称す
る。)とその谷部(7v)を通るテーパー角αとが異な
る角度になるように形成した。
【0013】かかるスクリュ(6)のスクリュ溝(7)
の形成においては、このスクリュ溝(7)の谷部(7
v)を通るテーパ角αを母線(V)の全域に渡って一定
に形成する場合の他に、このテーパー角αを二種以上の
組み合わせとし、適宜の母線位置で段階的に区切って、
例えば、先端部、中間部、及び後端部においてそれぞれ
異なるテーパー角α1 、α2 、α3 、・・・となるよう
に形成しても良い。
【0014】また、スクリュ溝(7)の山部(7p)を
通るテーパー角θについても、二種以上の組み合わせか
らなるように構成し、適宜の母線位置から段階的に異な
るテーパー角θ1 、θ2 、θ3 、・・になるように形成
すると共に、この異なるテーパー角θ1 、θ2 、θ3
・・・に適合当接するように前記バレル(1)の内空形
を形成するようにしても良い。
【0015】さらに、前記バレル(1)の内空形、及び
これに適合当接するスクリュ(6)形は、上記円錐形の
他に、回転放物面形、又は回転双曲面形に形成しても良
い。
【0016】
【発明の実施の形態】次に、上記のように構成する本願
発明の具体的実施の一例について、図面に基づいて詳細
に説明する。図1は本実施例の全体を示す切欠き断面図
である。
【0017】本願発明において、前述の従来例と異なる
大きな特徴は、バレル内空形とスクリュ形の形状の形成
態様に特徴がある。バレル1は、その内部に先端方向
(図面上、左側)に向かって縮径された直円錐形状をも
った内空1sが形成されており、その先端部1tで内空
1sと連通する射出シリンダ2が同軸上に連結固定され
ている。また、バレル1の後端側部1bには、内空1s
に連通し、樹脂材やセラミック粉体又は金属粉体などの
混合材などからなる固形粒状化された射出原料を、供給
するための供給口3が形成されている。該供給口3に
は、通常ホッパー等が連結されている。
【0018】射出シリンダ2は、着脱可能にしてバレル
1に取り付け固定されており、その先端部にはノズル4
が形成されて、成形用の金型5の射出口に当接結合する
ように構成されている。
【0019】次に、スクリュ6は、上記バレル1の内空
1sに適合する直円錐形状に形成されており、かつ回転
駆動機構(図示省略。)により、軸回転(矢印a)を自
在にしてバレル内空1sの固定位置に保持されている。
そして、その側周面には、先端へ向かって螺旋状に巻回
されたスクリュ溝7が形成されており、その山部7pは
内空1sの壁面1wに略接するように配置されている。
【0020】このように、回転体形である円錐形状(別
称「直円錐形状」)に形成することにより、バレル1の
内空1sの壁面1wは、その母線Pが回転軸Cに対して
一定の傾斜角θ(以下「テーパー角」と称する。)をも
って傾斜することになるため、図2の作図で示すよに、
スクリュ6の回転によって生じる回転軸C方向と平行な
方向の作用力Fの分力は、壁面1wに対して垂直方向の
抗力Nとして作用する。この抗力Nが前記の対バレル摩
擦力Tb を増大させることになる。
【0021】このことは、上述した(対バレル摩擦力T
b )>(対スクリュ摩擦力Ts )の関係において、対バ
レル摩擦力Tb は大きい程良い、との理屈に合致し、よ
り大きな搬送力を得ることができる。
【0022】なおここで、「母線」とは、平面上のある
直線をその平面上の他の一直線を軸として1回転させて
回転面を描いたときのその直線を意味する。次に、本願
発明の特徴である上記スクリュ溝7の形成においては、
山部7pを通る母線Pのテーパー角θ(バレル内空壁面
1wのテーパー角θと一致する。)と、谷部7vを通る
母線Vのテーパー角αとは、異なる角度に設定されてい
る。なお、図1に示す本実施例においては、θ>αに設
定されている。
【0023】この各角度の設定は、機構の仕様により、
図3、図4、図5、及び図6の作図に示すように、適宜
θ<α(図3)、θ>α(図4)、並びに二種以上のテ
ーパー角α1 、α2 、α3 、・・・(図5)又はθ1
θ2 、θ3 、・・・(図6)を組み合わせて段階的に設
定したものである。
【0024】先ず、θ<αに設定した場合は(図3参
照。)、回転軸Cと垂直断面においてバレル内空1sの
壁面1wとスクリュ溝7の谷部7vとで形成される断面
積S(以下、「搬送断面積」と略称。)において、後端
部の搬送断面積Sbと前端部の搬送断面積積Sfとを同
一にすることができる。
【0025】かかる機構においては、投入された射出材
料は、圧縮力を受けずスクリュ6による移動と外部加熱
による溶融のみが行われる。通常、円錐形にした場合、
搬送断面積Sは先端へ向かうほど、小さくなって行くた
め射出材料は、溶融されながら圧縮力も受けることにな
り、混合と共に加圧練り合わせが行われる(これを「混
練」と称する。)。それと共に、溶融材料の分子変形の
剪断による摩擦熱が発生していた。
【0026】しかし、上記のように圧縮力が作用しない
場合は、“混練”は行われず、単に混ぜ合わさる“混
合”と“搬送”のみが行われるため、圧縮に適さないセ
ラミック粉体、金属粉体、等含む射出材料を用いる場合
には、バインダーのワックスのみを溶融(外部付加熱に
よる)させて混合することができるため、非常に有益な
ものとなる。また、熱硬化性樹脂、せん断発熱で劣化し
易い材料(例えば、PVC樹脂)を用いる場合も、上記
構成が効果的なものとなる。
【0027】次に、θ>αに設定した場合は(図4参
照。)、後端部の搬送断面積Sbと前端部の搬送断面積
Sfとの差がより大きくなるため、より大きな圧縮力を
発生させることができ、含油樹脂などの滑り性の良い樹
脂を用いる場合に、より確実な搬送力と混練を得ること
ができ、効果的である。
【0028】また、後端部の搬送断面積Sbを大きくで
きることは、スクリュ溝7の谷部7vを深く採れること
を意味する。そのため、バレル1、スクリュ6を小型化
しても従来の粒度の射出材料をそのまま用いることがで
きる利点がある。これは、従来の円柱形スクリュ・バレ
ルでは、機能設計上スクリュ径に比例して、固体輸送部
スクリュ溝の深さを浅くしなければならず、φ25以下
のスクリュ径では特別に材料粒度を小さくしたものが必
要となっていたからである。
【0029】さらに、スクリュ溝7の谷部7vを、二種
類以上のテーパー角(α1 、α2 、α3 、・・・)を組
み合わせて形成するようにしても良い。図5に示す本実
施例では、母線の適宜の位置から段階的に、例えば、先
端部から中間部までのテーパー角α1 と中間部から後端
部までのテーパー角α2 とを異なる角度(α2 >θ>α
1 )になるように段階的に設定している。そして、先端
部、中間部、及び後端部の各搬送断面積(Sf,Sm,
Sb)の関係を、θ=15°,Sb/Sm=1.1 , S
b/Sm=8,とし、及び先端部から中間部までの距離
(Lα1 )=中間部から後端部までの距離(Lα2 ),
に設定している。
【0030】このように、Sm≦Sb(α2 ≧θ),S
f≦Sm(α1 ≦α2 ),Lα1 ≧Lα2 、の組み合わ
せを適宜変更するたとにより、スクリュ6による移動行
程において混合搬送、又は混練を適宜選択して設定する
ことができる。すなわち、固形物である射出材料が軟化
して溶融するまでは圧縮力を抑え、完全に溶融した後は
圧縮力を大きくして混練を効率的に行わせると言う行程
が設定できる。そのため、軟化時点で粘性が高い非晶生
樹脂には、非常に適したものとなる。また、かかる構造
とすることにより、広い範囲の各種の射出材料に適用す
ることができ、より汎用性の高いものとすることができ
る。
【0031】なお上記実施例では、α2 >θ>α1 とし
ているが、これをα1 >θ>α2 としても良い。これに
より、二種以上の混合材料を溶融させた後に完全に混合
させずに行う成形、例えば二色以上の縞模様を出させる
などの趣向的な射出成形にも適応させることができる。
【0032】さらにまた、上記と異なりスクリュ6のス
クリュ溝7の山部7pの方を、二種類以上のテーパー角
(θ1 、θ2 、θ3 、・・・)を組み合わせて形成する
ようにしても良い。
【0033】すなわち、図6に示す本実施例では、先端
部から中間部までをテーパー角θ1に、中間部から後端
部までをテーパー角θ2 にした異なる角度(θ1 >α>
θ2)をもって段階的に設定している。そして、先端
部、中間部、及び後端部の各搬送断面積(Sf,Sm,
Sb)の関係を、α=15°,Sb/Sm=1.1 , S
b/Sm=8,とし、及び先端部から中間部までの距離
(Lθ1 )=中間部から後端部までの距離(Lθ2 ),
に設定している。それと共に、この異なるテーパー角θ
1 、θ2 に適合当接するようにバレル(1)の内空形を
も二段階のテーパー角θ1 、θ2 になるように形成して
いる。
【0034】かかる設定によっても、上記図5の場合と
同様な特徴、及び効果が得られる。また、θ2 >α>θ
1 とした場合は、粒度の大きい樹脂材料等を、略Lθ2
の部分で短時間で混練した後、射出までは略Lθ1 の部
分で外部加熱のみで緩やかな混合と搬送を行う場合に適
している。
【0035】さらに、スクリュ6の山部7pを異なるテ
ーパー角θで段階的に加工することは、谷部7vの方の
加工よりも容易となる効果がある。なお、上記各実施例
では、異なるテーパー角を二段階に設定した場合につい
て説明しているが、これに限らず三段階、又はそれ以上
に設定しても良い。
【0036】次に、スクリュ6内には、従来と同様、そ
の同軸上に射出プランジャ8が、摺動自在に組み込まれ
ている。射出プランジャ8は、スライド駆動機構(図示
省略。)によって、スクリュ6の先端部から露出して前
記射出シリンダ2内を進退移動(矢印b)するように構
成されている。そして、その先端部8tには、射出時の
樹脂の逆流を防止するための、逆流防止弁9が取り付け
られている。なお、この逆流防止弁9は、従来のインラ
インスクリュ方式において通常一般的に用いられている
機構のものであるため、その詳細な構成は省略する。
【0037】なお、本実施例では、バレル1の内空形、
及びスクリュ6の外輪郭形を直円錐又は截頭直円錐形の
回転体に形成したものを用いているが、この他の回転
体、例えば、回転放物体形、又は回転双曲体形に形成す
るようにしても良い。
【0038】また、上述の回転駆動機構、及びスライド
駆動機構は、既に公知の一般的な駆動機構であるため、
その詳細は省略する。
【0039】
【発明の効果】本願発明は、上記のように構成している
ため、円錐形のバレル・スクリュでスリップすることな
く確実に溶融材料を射出シリンダ内に搬送することがで
きると共に、スクリュ山部のテーパー角と、谷部のテー
パー角とを、異ならしめて設定しているため、搬送断面
積を同一にしたり、または差を大きくしたりすることが
できる。
【0040】そのため、圧縮に適さないセラミック粉体
や金属粉体など、又はせん断発熱で劣化し易い材料材料
についても、的確に対応させることができる。また、逆
に圧縮力を大きく採ることができるほかに、小型化して
も原料供給口位置のスクリュ溝の深さを大きくすること
ができ、従来の粒度の材料をそのまま用いることができ
る効果もある。
【0041】さらに、スクリュ形・バレル内空形を回転
放物体形、又は回転双曲体形にした場合は、スクリュの
先端付近と後端付近とで、圧縮力及び搬送力を変化させ
た可塑化・混練を行うことができるため、種々の物性を
もった材料を混合する射出材料に的確に対応することが
できる効果もある。
【0042】さらにまた、スクリュの谷部、又は山部の
テーパー角を、二種以上のテーパー角を組み合わせて段
階的に変化させることにより、任意の位置での圧縮力を
変化させることができるため、スクリュ溝の移動行程毎
に混合搬送、又は混練の選択設定ができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例の全体を示す切欠き断面図である。
【図2】本願発明においてバレル内空壁への作用力を示
す図面である。
【図3】本願発明におけるテーパー角の差異を説明する
作図である。
【図4】本願発明におけるテーパー角の差異を説明する
作図である。
【図5】本願発明におけるテーパー角の差異を説明する
作図である。
【図6】本願発明におけるテーパー角の差異を説明する
作図である。
【図7】従来例の全体を示す切欠き断面図である。
【符号の説明】
1・・・バレル 1s・・内空 2
・・・射出シリンダ 3・・・供給口 4・・・ノズル 5
・・・金型 6・・・スクリュ 7・・・スクリュ溝 7
p・・山部 7v・・谷部 8・・・射出プランジャ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 後端側部(1b)に射出原料の供給口
    (3)を有し、回転体状の内空が形成されたバレル
    (1)と、 該バレル(1)の先端(1t)から同軸上に配置され、
    先端部にノズル(4)が形成された射出シリンダ(2)
    と、 前記バレル(1)の内空形に適合当接して軸回転自在に
    保持され、かつ側周面にスクリュ溝(7)が形成された
    スクリュ(6)と、 該スクリュ(6)の同軸上に摺動自在に組み込まれ、先
    端部(8t)が前記射出シリンダ(2)内へ進退運動す
    る射出プランジャ(8)と、 からなる射出成形機の可塑化・射出機構において、 前記バレル(1)の内空形、及びこれに適合当接するス
    クリュ(6)形を、先端縮径の円錐形状(又は、截頭円
    錐形状)に形成すると共に、 前記スクリュ溝(7)を、その山部(7p)を通る母線
    (P)の傾斜角θ(以下、母線の傾斜角を「テーパー
    角」と略称する。)とその谷部(7v)を通るテーパー
    角αとが異なる角度になるように形成したことを特徴と
    する射出成形機の可塑化・射出機構。
  2. 【請求項2】 後端側部(1b)に射出原料の供給口
    (3)を有し、回転体状の内空が形成されたバレル
    (1)と、 該バレル(1)の先端(1t)から同軸上に配置され、
    先端部にノズル(4)が形成された射出シリンダ(2)
    と、 前記バレル(1)の内空形に適合当接して軸回転自在に
    保持され、かつ側周面にスクリュ溝(7)が形成された
    スクリュ(6)と、 該スクリュ(6)の同軸上に摺動自在に組み込まれ、先
    端部(8t)が前記射出シリンダ(2)内へ進退運動す
    る射出プランジャ(8)と、 からなる射出成形機の可塑化・射出機構において、 前記バレル(1)の内空形、及びこれに適合当接するス
    クリュ(6)形を先端縮径の円錐形状(又は、截頭円錐
    形状)に形成すると共に、 前記スクリュ溝(7)を、その谷部(7v)を通るテー
    パー角αが二種以上の組み合わせからなり、適宜の母線
    位置から段階的に異なるテーパー角α1 、α2、α3
    ・・・になるように形成したことを特徴とする射出成形
    機の可塑化・射出機構。
  3. 【請求項3】 後端側部(1b)に射出原料の供給口
    (3)を有し、回転体状の内空が形成されたバレル
    (1)と、 該バレル(1)の先端(1t)から同軸上に配置され、
    先端部にノズル(4)が形成された射出シリンダ(2)
    と、 前記バレル(1)の内空形に適合当接して軸回転自在に
    保持され、かつ側周面にスクリュ溝(7)が形成された
    スクリュ(6)と、 該スクリュ(6)の同軸上に摺動自在に組み込まれ、先
    端部(8t)が前記射出シリンダ(2)内へ進退運動す
    る射出プランジャ(8)と、 からなる射出成形機の可塑化・射出機構において、 前記バレル(1)の内空形、及びこれに適合当接するス
    クリュ(6)形を先端縮径の略円錐形状(又は、略截頭
    円錐形状)に形成すると共に、 前記スクリュ溝(7)を、その山部(7p)を通るテー
    パー角が二種以上の組み合わせからなり、適宜の母線位
    置から段階的に異なるテーパー角θ1 、θ2 、θ3 、・
    ・になるように形成し、 かつこの異なるテーパー角θ1 、θ2 、θ3 、・・・に
    適合当接するように前記バレル(1)の内空形を形成し
    たことを特徴とする射出成形機の可塑化・射出機構。
  4. 【請求項4】 後端側部(1b)に射出原料の供給口
    (3)を有し、回転体状の内空が形成されたバレル
    (1)と、 該バレル(1)の先端(1t)から同軸上に配置され、
    先端部にノズル(4)が形成された射出シリンダ(2)
    と、 前記バレル(1)の内空形に適合当接して軸回転自在に
    保持され、かつ側周面にスクリュ溝(7)が形成された
    スクリュ(6)と、 該スクリュ(6)の同軸上に摺動自在に組み込まれ、先
    端部(8t)が前記射出シリンダ(2)内へ進退運動す
    る射出プランジャ(8)と、 からなる射出成形機の可塑化・射出機構において、 前記バレル(1)の内空形、及びこれに適合当接するス
    クリュ(6)形を回転放物面形に形成したことを特徴と
    する射出成形機の可塑化・射出機構。
  5. 【請求項5】 後端側部(1b)に射出原料の供給口
    (3)を有し、回転体状の内空が形成されたバレル
    (1)と、 該バレル(1)の先端(1t)から同軸上に配置され、
    先端部にノズル(4)が形成された射出シリンダ(2)
    と、 前記バレル(1)の内空形に適合当接して軸回転自在に
    保持され、かつ側周面にスクリュ溝(7)が形成された
    スクリュ(6)と、 該スクリュ(6)の同軸上に摺動自在に組み込まれ、先
    端部(8t)が前記射出シリンダ(2)内へ進退運動す
    る射出プランジャ(8)と、 からなる射出成形機の可塑化・射出機構において、 前記バレル(1)の内空形、及びこれに適合当接するス
    クリュ(6)形を回転双曲面形に形成したことを特徴と
    する射出成形機の可塑化・射出機構。
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