JPH09314625A - 射出スクリュ - Google Patents

射出スクリュ

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JPH09314625A
JPH09314625A JP13918296A JP13918296A JPH09314625A JP H09314625 A JPH09314625 A JP H09314625A JP 13918296 A JP13918296 A JP 13918296A JP 13918296 A JP13918296 A JP 13918296A JP H09314625 A JPH09314625 A JP H09314625A
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亮 城田
Toshio Kobayashi
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Kiyoto Takizawa
清登 滝沢
Yasuhiko Takeuchi
康彦 竹内
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 材料樹脂がスクリュ前進により供給口直下か
ら加熱溶融の開始点まで送り込まれて急速に加熱溶融を
始めても、その際に生ずる加熱膨張を吸収して、材料樹
脂の移送に必要な融通性を確保し、加熱溶融の開始位置
での材料樹脂の移送をスムーズとなす。 【解決手段】 スクリュ後端aから供給口後縁bまでの
区間Aを射出ストロークに相当する長さとする。区間A
のスクリュのピッチをP1 /D=0.7〜0.85の範
囲に設定する。供給口後縁bより前方の所要長さ位置c
までの区間BのスクリュのピッチP2 を、上記ピッチP
1 よりも順次10%前後拡大した可変ピッチとなす。そ
の可変ピッチにより区間Aのスクリュと、スクリュのピ
ッチをP3 /D=1.0〜1.2の範囲に設定した上記
長さ位置cからスクリュ先端dまでの区間Cのスクリュ
とを連続形成する。スクリュ前進により供給口直下から
上記開始点Mに送り込まれた材料樹脂の加熱膨張を上記
区間Bにて吸収する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、合成樹脂の成形
に使用される射出装置の加熱シリンダが内装した射出ス
クリュに関するものである。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】射出スクリュでは、ス
クリュ有効長さの後端から先端を順に供給部、圧縮部、
計量部となし、その各部にわたり同一外径のスクリュ
(フライト)を連続形成している。またスクリュのピッ
チは標準的には、ピッチ(P)/外径(D)=1として
いるが、可塑化の効率向上などを目的として、各部のス
クリュのピッチを変更しているものである。
【0003】加熱シリンダ内における粒状の材料樹脂の
溶融は、シリンダ外周のバンドヒータによる加熱と、ス
クリュ回転による樹脂のせん断発熱との両方により生ず
る。供給口からスクリュ溝に落ち込んだ材料樹脂は、ス
クリュの回転によりバンドヒータによって加熱されたシ
リンダ内へと相互に擦れ合いながら送られて、供給口か
ら離れた後部のバンドヒータに接近する付近から加熱溶
融を始める。
【0004】加熱溶融はシリンダ内壁に接する外側の材
料樹脂から生じ、スクリュの回転により供給部を移送さ
れている間に、スクリュ軸部に接する内側の材料樹脂に
まで及ぶようになる。材料樹脂が加熱軟化してシリンダ
内壁に接する外側の材料樹脂が溶融し始めると、材料樹
脂に粘性と熱膨張による体積増大が生ずる。この熱膨張
は材料樹脂によって異なるが、容積が制限されたスクリ
ュ溝内で外側の材料樹脂が熱膨張すると、スクリュ軸部
に接する内側の未だ加熱されていない材料樹脂が圧迫さ
れて過密化し、スクリュの回転による移送に必要な相互
の融通性が失われて滞留するようになる。
【0005】非晶性の樹脂では、供給部区間内でそのよ
うな傾向が著しく、加熱溶融を開始する位置での滞留
が、連続して供給口から送られてくる材料樹脂の移送障
害となるばかりか、スクリュの回転力により無理に加熱
溶融の開始位置に押込められて、その位置のスクリュ溝
の材料密度が著しく増す。このためスクリュの回転抵抗
が増大するので、大きなスクリュ回転トルクが要求さ
れ、また材料滞留は成形品の焼けや変色等の不良の原因
となる。したがって、アクリル樹脂のような樹脂の射出
成形にあたっては、供給部区間内における加熱溶融の現
象を、何らかの手段をもって解決しなければ、供給部区
間での熱膨張が小さな樹脂や相互の擦れ合がスムーズな
樹脂と同様に成形を行うのは困難とされている。
【0006】可塑化時の回転トルクを低減する手段とし
ては、供給部のスクリュのピッチをP/D=0.8〜
1.0の範囲に小さく設定するか、計量部のスクリュの
ピッチをP/D=1.0〜1.3の範囲に大きく設定し
て、可塑化時における体積の減少がすくない材料樹脂、
あるいは溶融状態における粘性が高い材料樹脂などで
も、計量部にスムーズに移動できるようにしたものが知
られている。
【0007】しかし、この従来技術では加熱溶融の開始
位置での材料滞留による問題は言及されておらず、また
供給部全体のスクリュのピッチを通常よりも小さく設定
しているので、加熱溶融の開始位置における上記現象の
解決には至らず、アクリル樹脂のような材料樹脂の射出
成形には採用し難い課題を有する。
【0008】そこで本発明者らは、加熱溶融の開始位置
における現象の解決について研究を重ねたところ、材料
計量の最終時にホッパーから給送された供給口直下の材
料樹脂が、射出工程への移行によるスクリュ前進によ
り、供給口直下から加熱溶融の開始点まで短時間で送り
込まれて急激に加熱され、その位置は次の計量に移行す
るまで保たれてシリンダ内壁に接する外側の材料樹脂だ
けが溶融して急速に熱膨張することを突き止めた。
【0009】したがってこの発明の目的は、材料樹脂が
スクリュ前進により供給口直下から加熱溶融の開始点ま
で送り込まれて急速に加熱溶融を始めても、その際に生
ずる熱膨張を吸収して、材料樹脂の移送に必要な融通性
を確保することができ、これにより加熱溶融の開始位置
での材料樹脂の移送をスムーズに行って、熱膨張の大き
な材料樹脂に生じがちな食い込みの悪さを解消できる新
たな射出スクリュを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的によるこの発明
は、スクリュ後端から供給口後縁までの区間Aを射出ス
トロークに相当する長さとし、その区間Aのスクリュの
ピッチをP1 /D=0.7〜0.85の範囲に設定する
一方、供給口後縁より前方の所要長さ位置までの区間B
のスクリュのピッチP2 を、上記ピッチP1 よりも順次
10%前後拡大した可変ピッチとなし、その可変ピッチ
により区間Aのスクリュと、スクリュのピッチをP3
D=1.0〜1.2の範囲に設定した上記長さ位置から
スクリュ先端までの区間Cのスクリュとを連続形成し
て、スクリュ前進により供給口直下から加熱溶融の開始
点Mに送り込まれた材料樹脂の熱膨張を、上記区間Bに
て吸収するように構成してなる、というものである。
【0011】このような構成では、 計量完了時点の最
終材料樹脂が溶融の開始点の位置まで一気に送り込ま
れ、射出工程が計量工程に切換わるまで開始点に待機し
て、加熱により熱膨張しても、待機部位より前方の区間
Bのスクリュのピッチが区間Aのスクリュのピッチより
10%より若干大きく形成されているので、その区間B
のピッチの拡大によって熱膨張分が吸収され、体積が増
してもスクリュ溝間は過密にならない。
【0012】また区間Bのスクリュのピッチの拡大は、
複数ピッチにわたって順次ピッチを拡大しているので、
材料樹脂間の空気の巻き込みや材料樹脂中の揮発分の発
生原因となり易い不要な空間をシリンダ内に形成するこ
ともなく、工程が射出から計量に移行した後のスクリュ
の後退による区間Bの供給口への戻りにより、新たに供
給された材料樹脂の上記開始点に至る間の熱膨張も区間
Bにて吸収され、個々の材料樹脂の体積の増大による過
密化も防止されて、食い込みの悪さが改善される。な
お、射出工程に際するスクリュの前進は最大ストローク
に限定されず、クッション量を残したストロークでもあ
ってもよい。
【0013】
【発明の実施の形態】図中1は射出スクリュで、スクリ
ュ有効長さの後端から先端まで同一外径のスクリュ(フ
ライト)2を一連に形成したものからなる。
【0014】3は加熱シリンダで、ノズルを先端に有す
るシリンダの外周囲に前部,中間部,後部の順で3個づ
つ3組のバンドヒータ5,6,7を備え、それらバンド
ヒータより後部のシリンダ壁に成形樹脂の供給口4が穿
設してある。
【0015】上記射出スクリュ1は、スクリュ最前進状
態において供給口4に近く設けられた後部バンドヒータ
7の供給口側の端部を、材料樹脂の加熱溶融の開始点M
として、上記加熱シリンダ3に回転かつ進退自在に内装
され、供給口4に給送された粒状の材料樹脂を回転によ
り先端へ圧送しつつ可塑化すると同時に、加熱シリンダ
3の先端内に圧送された可塑化材料の圧力により設定位
置まで後退しながら計量を行う。
【0016】上記スクリュ2のピッチは、供給口後縁よ
り後部ではスクリュ外径(D)よりも小さく形成され、
反対に前部ではスクリュ外径(D)と同じかそれよりも
大きく形成されているが、供給口部分では前方に順次拡
大形成された可変ピッチにより形成してある。
【0017】上記スクリュ後部、即ちスクリュ有効長さ
の後端(以下スクリュ後端aと称する)から供給口4の
後縁bまでの長さを,射出ストロークに相当する長さと
した区間AのスクリュのピッチはP1 /D=0.7〜
0.85の範囲に設定され、また上記後縁bから前方の
所要長さ位置cまでの区間BのスクリュのピッチP2
は、上記ピッチP1 よりもピッチが順次拡大された可変
ピッチにより形成されている。
【0018】この区間Bの長さはピッチP2 の拡大寸法
によって異なり、また拡大寸法は材料樹脂の熱膨張率に
より異なるが、溶融開始時における材料樹脂の熱膨張の
吸収という目的からは、拡大寸法はピッチP1 の10%
前後であればよく、その拡大範囲から設定される区間B
の長さは、区間Aよりも短く済む場合が多い。
【0019】また区間Bの長さ位置cからスクリュ先端
dまでの区間CのスクリュのピッチはP3 /D=1.0
〜1.2の範囲に設定してある。この区間Cと上記区間
Aとのスクリュのピッチ差は、0.3〜0.35程ある
が、この差は上記区間BのピッチP2 の順次拡大により
均されて、射出スクリュ1のスクリュ2はピッチ急変部
を生ずることなくスクリュ後端aからスクリュ先端dま
で連続して形成されている。
【0020】図2は、計量完了時とスクリュ最前進時と
における最終計量材料の位置と、加熱シリンダ3の温度
分布との相関図であって、加熱シリンダ3では上記供給
口4の周辺まで高温に加熱すると、ホッパー(図は省
略)からの材料樹脂が、供給口4に落下した時点で表面
溶融を起こし、供給口4に付着してシリンダ内に落ちに
にくくなる。このような現象を防止するために加熱シリ
ンダ3による溶融の開始点Mを供給口4より距離を隔て
た前方に設定して、供給口前後のシリンダ温度を材料樹
脂の溶融温度よりも著しく低く設定している。
【0021】図の温度表はアクリル樹脂の場合であっ
て、供給口4の前縁部温度Fは94℃,後縁部温度Rは
70℃に設定されているが、上記溶融の開始点Mでは2
00℃に設定されている。この温度設定は後部のバンド
ヒータ7の設定位置と出力とにより決められ、中部及び
前部のバンドヒータ6,5によりシリンダ温度は表に示
すように溶融温度まで高く設定されている。
【0022】供給口4からシリンダ内に落下した材料樹
脂は粒状のままスクリュ前進によりシリンダ前方に短時
間で送られてシリンダ側から加熱される。この加熱によ
り材料樹脂はシリンダ内壁に接する外側の材料樹脂だけ
が溶融して熱膨張を始める。この熱膨張は図3に示す温
度と比容積の相関図から明らかなように温度に比例する
が、ある温度から比容積は急に大きく変化する。この比
容積変化に応じたスクリュの溝容積が確保されないと、
材料樹脂は過密状態となり、それが射出スクリュ1の回
転抵抗となるので大きなトルクが必要となる。また熱膨
張による体積の増大により後続の材料樹脂の送り込みに
も障害が生じて、材料食い込みの悪さとなる。
【0023】このような熱膨張が原因とされる課題は、
材料受給部にあたるスクリュのピッチを小さく設定し
て、材料樹脂の受給量をある程度制限しながら計量を行
で解決することもできるが、材料計量後の射出工程によ
り射出スクリュ1が最前進位置まで移動したときに、上
記開始点Mまで一気に送り込まれた材料樹脂の熱膨張に
よる上記課題までは解決することができない。
【0024】計量完了時点の最終材料樹脂10は粒状で
供給口4の直下にある。これが射出ストロークSだけ射
出スクリュ1と共に前進移動すると、加熱溶融の開始点
Mの位置まで一気に送り込まれる。開始点Mのシリンダ
温度は200℃〜225℃であるから粒状の材料樹脂は
急激に高温加熱されることになる。また射出工程が計量
工程に切換わるまでスクリュ回転は行われず、材料樹脂
はそこ待機することから、その静止時間内にて急速に溶
融し熱膨張する。
【0025】また最終材料樹脂10では前縁部温度F’
と後縁部温度R’との加熱温度が、上記開始点Mにおけ
る位置の前後差から、前縁部温度F’224℃,後縁部
温度R’196℃と異なり、その温度での各部の比容積
は前縁部温度F’で0.923,後縁部温度R’で0.
908であるが、供給口4の直下での比容積は、前縁部
温度Fで0.855(94℃),後縁部温度Rは0.8
52(70℃)であるから、上記開始点Mにおける熱膨
張は上記前縁部温度F’1.080,上記後縁部R’
1.066の増大であり、その何れも10%を若干上回
る程度となる。
【0026】この材料樹脂の待機部位のスクリュのピッ
チが、材料樹脂の受給制限からスクリュ外径(D)より
も小さく設定されていると、熱膨張に伴う材料樹脂の体
積の増大からスクリュ溝間が過密状態となり、材料樹脂
が相互に押し合って回転抵抗となるが、最終材料樹脂1
0が位置する部位から前方のスクリュのピッチ、すなわ
ち供給口4の後縁bより前方のピッチP2 を、上記区間
AのスクリュのピッチP1 より10%より若干大きく形
成した場合には、そのピッチP2 の拡大によって熱膨張
分が吸収され、体積が増してもスクリュ溝間が過密とな
らない。
【0027】また熱膨張の吸収は区間Bの1ピッチッを
10%ほど急に拡大して行う必要はなく、複数ピッチに
わたって順次ピッチを拡大するのが最も好ましい。これ
は熱膨張そのものが加熱時間に伴って増してゆくので、
先々に熱膨張を吸収するスペースがスクリュ溝間にあれ
ば充分である。また1ピッチのみを急に拡大すると不要
な空間をシリンダ内に形成することになり、この空間の
発生により材料樹脂間の空気の巻き込みや材料樹脂中の
揮発分の発生原因となり易い。
【0028】工程が射出から計量に移行して射出スクリ
ュ1が回転すると、上記開始点Mの半溶融状態の最終材
料樹脂10が、それより前に位置する溶融樹脂と共にス
クリュ回転により移送され、スクリュ先端部の可塑化樹
脂から順に計量が行われる。また同時に供給口4から区
間Aの後端部に落下した新たな材料も粒状のまま次々に
上記開始点Mへと送られ、溶融を始めながら最終材料樹
脂10の後に続く。この新たな計量は、計量に伴う射出
スクリュ1の後退により、区間Bが供給口4へと戻りな
がら行われる。このため加熱による材料樹脂の上記開始
点Mに至る間の熱膨張は区間Bにて吸収されて、個々の
材料樹脂の体積の増大による過密化が防止され、食い込
みが悪くなるようなことはない。
【0029】このように区間AのスクリュのピッチP1
をスクリュ外径(D)よりも小さく設定し、区間Bのス
クリュのピッチP2 を可変ピッチとして順次拡大形成し
て、スクリュのピッチP3 に接続した射出スクリュ1で
は、材料受給部に当たる区間Aのスクリュのピッチ制限
によって、供給口4からの材料樹脂の食い込み量はある
程度減少する。しかし加熱により急速に粒状の材料樹脂
の体積が膨張しても、その膨張は区間Bのスクリュのピ
ッチの拡大によるスクリュ溝の容積の拡大により吸収さ
れるようになって、熱膨張による体積の増大に伴う過密
化が防止され、この結果、スクリュ回転抵抗も減少し
て、材料樹脂がアクリル樹脂のように供給部区間A,B
において比容積が大きな材料樹脂の食い込みの悪さがな
くなり、材料食い込み時の騒音も低くなる。またアクリ
ル樹脂以外にも液晶ポリエステル(LCP)や含油プラ
スチックなどの材料樹脂の食い込みも改善される。
【0030】
【実施例】 スクリュ有効長さ 684mm, スクリュ外径(D) 36mm, 区間C 区間B 区間A 区間長さ 12.5D 3.0D 3.5D ピッチ 1.0D 1.0−0.7D 0.7D
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明に係わる射出スクリュを備えた射出
シリンダの略示縦断側面図である。
【図2】 計量完了時とスクリュ最前進時とにおける最
終計量材料の位置と加熱シリンダの温度分布との相関図
である。
【図3】 アクリル樹脂のPVT曲線図である。
【符号の説明】
1 射出スクリュ 2 スクリュ 3 加熱シリンダ 4 供給口 7 後部のバンドヒータ 10 最終材料樹脂
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 竹内 康彦 長野県埴科郡坂城町大字南条2110番地 日 精樹脂工業株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ノズルを先端に有するシリンダの外周囲
    に複数のバンドヒータを備え、そのバンドヒータより後
    部のシリンダ壁に供給口を穿設した加熱シリンダ内に、
    スクリュ最前進状態において後部バンドヒータの供給口
    側端部を材料樹脂の加熱溶融の開始点Mとして、回転か
    つ進退自在に設けられる射出スクリュであって、 スクリュ後端aから供給口後縁bまでの区間Aを射出ス
    トロークに相当する長さとし、その区間Aのスクリュの
    ピッチをP1 /D=0.7〜0.85の範囲に設定する
    一方、供給口後縁bより前方の所要長さ位置cまでの区
    間BのスクリュのピッチP2 を、上記ピッチP1 よりも
    順次10%前後拡大した可変ピッチとなし、その可変ピ
    ッチにより区間Aのスクリュと、スクリュのピッチをP
    3 /D=1.0〜1.2の範囲に設定した上記長さ位置
    cからスクリュ先端dまでの区間Cのスクリュとを連続
    形成して、スクリュ前進により供給口直下から上記開始
    点Mに送り込まれた材料樹脂の加熱膨張を、上記区間B
    にて吸収するように構成してなることを特徴とする射出
    スクリュ。
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