JPH07164497A - 射出成形機のスクリュ - Google Patents

射出成形機のスクリュ

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Publication number
JPH07164497A
JPH07164497A JP31337293A JP31337293A JPH07164497A JP H07164497 A JPH07164497 A JP H07164497A JP 31337293 A JP31337293 A JP 31337293A JP 31337293 A JP31337293 A JP 31337293A JP H07164497 A JPH07164497 A JP H07164497A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
screw
resin
flight
injection molding
molding machine
Prior art date
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Pending
Application number
JP31337293A
Other languages
English (en)
Inventor
Keiichi Aikawa
敬一 相川
Keiichiro Koyashiki
啓一郎 古屋敷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ube Corp
Original Assignee
Ube Industries Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Ube Industries Ltd filed Critical Ube Industries Ltd
Priority to JP31337293A priority Critical patent/JPH07164497A/ja
Publication of JPH07164497A publication Critical patent/JPH07164497A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 バレル内の樹脂の可塑化効率の向上と樹脂可
塑化の均一化を目的とする射出成形機のスクリュを提供
する。 【構成】 スクリュフライト2aの螺旋角が15度ない
し25度で、フライト幅Bがスクリュ外径Dの1/20
ないし1/5である射出成形機のスクリュ2であって、
スクリュフライト2aの頂部前方側に螺旋角よりも大き
い20度ないし50度の螺旋角を有する切り欠き20を
円周に複数個形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、溶融樹脂を金型内に射
出して成形する射出成形機のスクリュに係り、特にバレ
ル内の樹脂の可塑化効率の向上と樹脂可塑化の均一化を
図った射出成形機のスクリュに関する。
【0002】
【従来の技術】射出成形機は、図3に示すように、先端
部にノズル3を有し、外周部に温度調節装置(ヒータ1
1)を有するバレル1を備えている。このバレル1は、
金型4の材料注入口へノズル3を臨ませうるようにして
配設されている。ホッパ10から樹脂排出口10aを経
由してバレル1内へ送り込まれた樹脂は、モータ5によ
り回転駆動されるスクリュ2により材料供給部より圧縮
部へ移送され、圧縮部においてねじ溝の溝深さが漸減す
るために徐々に圧縮作用を受ける。この過程でスクリュ
2のフライト2a間の樹脂はヒータ11によるバレル1
の内壁面からの熱伝達と、前記スクリュ2の回転作用に
よる樹脂自身、および、樹脂とバレル1もしくは前記ス
クリュ2との間で生じる摩擦熱(剪断エネルギにより発
生する)により、バレル1の内壁面に溶融したメルトフ
ィルムが形成され、さらに前記フライト2aにより掻集
され、スクリュ溝2bにメルトプールが形成される。こ
のように、可塑化が促進される過程におけるバレル1内
の樹脂はメルトフィルム、メルトプールおよびまだ溶融
点に達していないソリッドベッドの3つの部分から構成
され、これらがスクリュ2の回転に伴い、さらに前方の
樹脂溜り3aに移送される間に連続的にヒータ11から
の加熱とスクリュ2による回転作用とで未溶融部分(ソ
リッドベッド)を溶融部分(メルト)に変換し、前記ス
クリュ2の計量部では未溶融部分をなくして均質な溶融
可塑化樹脂を得ようとするものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような射出形成機
100では、バレル1内に供給された樹脂はヒータ11
より与えられた熱がバレルの内面から樹脂ペレットへ伝
達されるとともに、スクリュ2の回転によって生じる樹
脂ペレット同志の剪断発熱による熱が樹脂ペレットへ与
えられ、バレル1内の樹脂はスクリュフライト2aの頂
部に近いものほど溶融が早く、フライトとフライトとの
間のスクリュ溝2bにある樹脂ペレットは比較的受熱量
が小さく、その分溶融が遅くなる。一方、スクリュ2の
フライト2aには、通常15°〜25°の螺旋角θがつ
けられており、フライト頂部の前方側の側面によって樹
脂を前方へ移送するが、上述した早く溶融状態に達して
粘度の小さくなった樹脂と主としてスクリュ溝2b内に
あるあまり溶融が進まず、従って粘度の比較的高い樹脂
とを倶に同一の螺旋角θを有するスクリュフライト2a
で移送することは先端ノズル3における樹脂の溶融状態
に幅があり、均一性の点で問題があった。本発明の目的
は、こうした難点を解消し、溶融した樹脂は溶融の進ん
でいない樹脂に比べてバレル1内の滞留時間を短くする
ため、速く前方側へ移送すると同時にスクリュ溝2b内
の溶融樹脂の流れに大きな速度差をつくることにより、
溶融の進んでいない樹脂の溶融を促進させノズル3後方
の貯留部へ集まる樹脂の溶融状態をより均一化すること
を意図したものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
めに、本発明においては、スクリュフライトの螺旋角が
15°〜25°で、フライト幅がスクリュ外径の1/2
0〜1/5である射出成形機のスクリュであって、該ス
クリュフライトの頂部前方側に前記スクリュフライトの
螺旋角よりも大きい20°〜50°の螺旋角を有する切
り欠き部分を円周複数個形成したものである。
【0005】
【作用】本発明においては、スクリュフライトの頂部前
方側にスクリュフライトの螺旋角θよりも大きな螺旋角
を有する切り欠き部分をフライトの円周回りに複数個設
けたので、比較的溶融が早く行われたフライト頂部付近
の樹脂は早く前方へ移送され、スクリュ溝内部の溶融化
のあまり進んでいない樹脂は比較的移送速度が小さくな
る。従って、溶融の遅い樹脂は滞留時間が比較的長く加
熱もそれだけ多く受けるため、ノズル後方の貯留部に合
流する樹脂の溶融状態の平準化が行われる。
【0006】
【実施例】以下図面に基づいて本発明の実施例について
詳細に説明する。図1〜図2は本発明の実施例に係り、
図1は射出成形機の要部縦断面図、図2は射出成形機ス
クリュ部の要部拡大縦断面図である。図1、図2に示す
ように、螺旋角θを有するスクリュフライト2aの頂部
の前方側に螺旋角θよりも大きい螺旋角θ1 を有する切
り欠き20をフライト幅に対して斜めに傾斜して円周複
数個設けたものが、本発明のスクリュ2である。螺旋角
θは通常固体輸送の場合には、15°〜25°の範囲で
選定され、18°程度が最も多く採用される。一方、切
り欠き20の螺旋角θ1 は螺旋角θよりも5°〜25°
大きく、20°〜50°の範囲で任意に選定するが、そ
の数値限定理由は、その差異が5°以下となると、その
効果がほとんど期待できず、逆にその差が25°以上の
場合になると、円周1周間に存在する切り欠き数が極端
に多くなり、スクリュの加工工数が多くなりイニシャル
コストが過大になるからである。従って、上述した螺旋
角θ1 の範囲で適正なものを選定する必要があるが、円
周1回りで2〜6個程度の切り欠き数となるように螺旋
角θ1 とフライト幅Bを選定する。表1は、フライト1
ピッチ当りの切り欠き数と螺旋角θ1 との関係を示した
ものである。また、フライト幅Bは、通常スクリュ外径
Dの1/20〜1/5の範囲で選定されるが、螺旋角θ
1 が螺旋角θに比べて特に大きい時には、フライト幅B
を比較的大きくすると円周1回りの切り欠き個数Nが減
ってスクリュ加工工数を低減化することができる(螺旋
角θ1 が一定であれば、円周1回り当りの切り欠き個数
Nの大小はスクリュ推進力に無関係である)。
【0007】
【表1】
【0008】以上のように構成されたスクリュを備えた
射出成形機100では、バレル1内の樹脂のうちスクリ
ュフライト2aの頂部や頂部とバレル1内面との間にあ
る樹脂は、スクリュ溝2bなどスクリュ2のより中心側
に有る樹脂に比べて大きな加熱を受け、早く溶融され可
塑化が進んで粘度も低くなり流動性に富むが、切り欠き
部の大きな螺旋角θ1 によって、内部の螺旋角θを有す
るフライト側面よりも大きな推進力を受ける結果早く前
方に移送され、バレル1内の滞留時間も短くなる。すな
わち図2の移送速度V1 は移送速度V2 よりもはるかに
大きくなる。これに対して、内部のスクリュ溝2b近傍
に存在する樹脂は螺旋角θにより遅い速度で移送される
から、滞留時間も長くなって受熱も大きくなり、結果的
には前述したフライト頂部の樹脂と同様に十分溶融・可
塑化されて前方へ送られる。従って、ノズル3の後方の
樹脂溜り3aにはほぼ同程度に溶融・可塑化された均一
な樹脂が貯えられる。
【0009】
【発明の効果】以上述べたように、本発明のスクリュを
有する射出成形機においては、樹脂の溶融・可塑化の平
準化が図られるとともに、可塑化効率が向上する。従っ
て、均一な安定した品質をもつ高品位の成形品を得るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る射出成形機の要部縦断面
図である。
【図2】本発明の実施例に係る射出成形機スクリュ部の
要部拡大縦断面図である。
【図3】従来の射出成形機の全体縦断面図である。
【符号の説明】
1 バレル 2 スクリュ 2a スクリュフライト(フライト) 2b スクリュ溝 3 ノズル 3a 樹脂溜り 4 金型 5 モータ 10 ホッパ 10a 樹脂排出口 11 ヒータ 20 切り欠き θ 螺旋角(フライト) θ1 螺旋角(切り欠き) B フライト幅 D スクリュ外径 V1 移送速度 V2 移送速度

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スクリュフライトの螺旋角が15°〜2
    5°で、フライト幅がスクリュ外径の1/20〜1/5
    である射出成形機のスクリュであって、該スクリュフラ
    イトの頂部前方側に前記スクリュフライトの螺旋角より
    も大きい20°〜50°の螺旋角を有する切り欠き部分
    を円周複数個形成した射出成形機のスクリュ。
JP31337293A 1993-12-14 1993-12-14 射出成形機のスクリュ Pending JPH07164497A (ja)

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JP31337293A JPH07164497A (ja) 1993-12-14 1993-12-14 射出成形機のスクリュ

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JPH07164497A true JPH07164497A (ja) 1995-06-27

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ID=18040475

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JP31337293A Pending JPH07164497A (ja) 1993-12-14 1993-12-14 射出成形機のスクリュ

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JP (1) JPH07164497A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4977258B1 (ja) * 2011-08-10 2012-07-18 株式会社日本製鋼所 射出成形機用のスクリュ
AT524258A3 (de) * 2020-10-13 2023-09-15 Japan Steel Works Ltd Schnecke für Spritzgießmaschine, Einspritzvorrichtung und Spritzgießmaschine

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4977258B1 (ja) * 2011-08-10 2012-07-18 株式会社日本製鋼所 射出成形機用のスクリュ
AT524258A3 (de) * 2020-10-13 2023-09-15 Japan Steel Works Ltd Schnecke für Spritzgießmaschine, Einspritzvorrichtung und Spritzgießmaschine
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