JPH07227871A - 流体アシスト射出成形方法及びその装置 - Google Patents
流体アシスト射出成形方法及びその装置Info
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- JPH07227871A JPH07227871A JP2007194A JP2007194A JPH07227871A JP H07227871 A JPH07227871 A JP H07227871A JP 2007194 A JP2007194 A JP 2007194A JP 2007194 A JP2007194 A JP 2007194A JP H07227871 A JPH07227871 A JP H07227871A
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- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C45/00—Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
- B29C45/17—Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
- B29C45/46—Means for plasticising or homogenising the moulding material or forcing it into the mould
- B29C45/53—Means for plasticising or homogenising the moulding material or forcing it into the mould using injection ram or piston
- B29C45/54—Means for plasticising or homogenising the moulding material or forcing it into the mould using injection ram or piston and plasticising screw
- B29C45/541—Means for plasticising or homogenising the moulding material or forcing it into the mould using injection ram or piston and plasticising screw using a hollow plasticising screw co-operating with a coaxial injection ram
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C45/00—Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
- B29C45/17—Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
- B29C45/1703—Introducing an auxiliary fluid into the mould
- B29C45/1734—Nozzles therefor
- B29C45/1735—Nozzles for introducing the fluid through the mould gate, e.g. incorporated in the injection nozzle
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】ガス等の流体の注入圧を高圧ボンベによること
なく射出圧を利用できる構成とし、構成の簡易化を図る
とともに成形性の向上を図る。 【構成】 射出ユニット６には、加熱シリンダ２２と、
コニカルスクリュ２４とが備えられている。コニカルス
クリュ２４の内部には、混練空隙２８を遮断するスリー
ブ３２が軸心方向に進退自在に設けられており、スリー
ブ３２内には同じ軸心方向をもってプランジャ３４が進
退自在に挿入されている。プランジャ３４の内部には、
流体を上端側から供給して下端側（ノズル２０側先端）
から吐出させるための流体供給路３８が軸心方向に沿っ
て形成されており、下端部には流体の逆戻りを阻止する
チェックバルブ４０が設けられている。流体供給路３８
からガスＧを供給して溶融樹脂ＰａとガスＧとを直列に
位置付けて射出すると、溶融樹脂ＰａとガスＧが同じ射
出圧で金型装置４内へ射出される。
なく射出圧を利用できる構成とし、構成の簡易化を図る
とともに成形性の向上を図る。 【構成】 射出ユニット６には、加熱シリンダ２２と、
コニカルスクリュ２４とが備えられている。コニカルス
クリュ２４の内部には、混練空隙２８を遮断するスリー
ブ３２が軸心方向に進退自在に設けられており、スリー
ブ３２内には同じ軸心方向をもってプランジャ３４が進
退自在に挿入されている。プランジャ３４の内部には、
流体を上端側から供給して下端側（ノズル２０側先端）
から吐出させるための流体供給路３８が軸心方向に沿っ
て形成されており、下端部には流体の逆戻りを阻止する
チェックバルブ４０が設けられている。流体供給路３８
からガスＧを供給して溶融樹脂ＰａとガスＧとを直列に
位置付けて射出すると、溶融樹脂ＰａとガスＧが同じ射
出圧で金型装置４内へ射出される。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、射出成形時にガスや
液体等を注入して成形体内部の中空化や複層化を図る流
体アシスト射出成形方法及びその装置に関するものであ
る。
液体等を注入して成形体内部の中空化や複層化を図る流
体アシスト射出成形方法及びその装置に関するものであ
る。
【０００２】
【従来の技術】近時、射出成形時にガスを注入して成形
体内部に中空部を作るいわゆるガスアシスト射出成形が
自動車部品やＯＡ機器等に適用されるようになったた
め、従来の射出成形では不可能だった偏肉設計や中空設
計が可能となり、これによって大幅な軽量化が実現でき
るようになった。
体内部に中空部を作るいわゆるガスアシスト射出成形が
自動車部品やＯＡ機器等に適用されるようになったた
め、従来の射出成形では不可能だった偏肉設計や中空設
計が可能となり、これによって大幅な軽量化が実現でき
るようになった。
【０００３】また、薄肉化による材料費の低減に加え、
樹脂の保圧をガス圧で効率的に代替できるようになった
ことから成形の低圧化を実現でき、大幅な製造コストの
低減をももたらしている。
樹脂の保圧をガス圧で効率的に代替できるようになった
ことから成形の低圧化を実現でき、大幅な製造コストの
低減をももたらしている。
【０００４】従来、このようなガスアシスト射出成形で
は、ノズル近傍の射出経路に使用ガスが充填された高圧
ボンベの吐出口を交差状態にジョイントしてガスを注入
する方式が採られている。
は、ノズル近傍の射出経路に使用ガスが充填された高圧
ボンベの吐出口を交差状態にジョイントしてガスを注入
する方式が採られている。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
な従来のガス注入方式では、射出圧に比べてガスの注入
圧が著しく低い（例えば射出圧2000kg／ｃｍ2 に対し、
注入圧100 〜200 kg／ｃｍ2 ）ため、樹脂圧がある程度
低くなった時点でガスを注入しなければならなかった
り、あるいはガスチャネル部（ガスの通り道）が接近し
た場合には樹脂圧の低下が進まずに後注入のチャネル部
への注入が困難となるためチャネル部のレイアウトに制
約を受ける等の問題を生じている。また、この種のガス
アシスト射出成形では、リブやボス等の厚肉部における
ヒケやソリ等の成形不良の改良も目的の一つであるが、
射出圧と注入圧との間の圧力差があまりにも大きいこと
から、必ずしも満足すべきものではなかった。
な従来のガス注入方式では、射出圧に比べてガスの注入
圧が著しく低い（例えば射出圧2000kg／ｃｍ2 に対し、
注入圧100 〜200 kg／ｃｍ2 ）ため、樹脂圧がある程度
低くなった時点でガスを注入しなければならなかった
り、あるいはガスチャネル部（ガスの通り道）が接近し
た場合には樹脂圧の低下が進まずに後注入のチャネル部
への注入が困難となるためチャネル部のレイアウトに制
約を受ける等の問題を生じている。また、この種のガス
アシスト射出成形では、リブやボス等の厚肉部における
ヒケやソリ等の成形不良の改良も目的の一つであるが、
射出圧と注入圧との間の圧力差があまりにも大きいこと
から、必ずしも満足すべきものではなかった。
【０００６】また、このような成形上の問題に加え、高
圧ボンベの管理並びにその存在による設備スペースの増
大化が問題となっていた。
圧ボンベの管理並びにその存在による設備スペースの増
大化が問題となっていた。
【０００７】そこでこの発明は、設備の増大を来すこと
なく射出圧との間に圧力差を生じない状態でガス等の流
体の注入を行うことができ、よって圧力差による成形上
の制約を回避できるとともに設備スペースの縮小化に寄
与し得る流体アシスト射出成形方法及びその装置の提供
をその目的とする。
なく射出圧との間に圧力差を生じない状態でガス等の流
体の注入を行うことができ、よって圧力差による成形上
の制約を回避できるとともに設備スペースの縮小化に寄
与し得る流体アシスト射出成形方法及びその装置の提供
をその目的とする。
【０００８】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記目的を
達成すべく創案されたもので、その特徴は、スクリュ内
にその軸心方向をもって進退自在に設けられたプランジ
ャの内部を経由して流体を供給し、計量された溶融樹脂
と流体とをプランジャの駆動による同一射出圧で金型内
へ射出する工程にある。
達成すべく創案されたもので、その特徴は、スクリュ内
にその軸心方向をもって進退自在に設けられたプランジ
ャの内部を経由して流体を供給し、計量された溶融樹脂
と流体とをプランジャの駆動による同一射出圧で金型内
へ射出する工程にある。
【０００９】また、この発明の他の特徴は、加熱シリン
ダの内方にスクリュが回転可能に設けられているととも
に、加熱シリンダの内面とスクリュの外面との間には加
熱シリンダの軸心に交差する面に拡がる先絞り形の混練
空隙が形成され、混練空隙の縮径側にはノズルが設けら
れた射出成形装置において、上記スクリュの内部には、
混練空隙を遮断するスリーブと該スリーブ内に挿入され
るプランジャとがそれぞれ該スクリュの軸心方向をもっ
て個別に進退自在に設けられ、上記プランジャはそのノ
ズル側先端から流体を供給可能に形成されているととも
に流体の逆戻りを阻止可能に形成されている構成にあ
る。
ダの内方にスクリュが回転可能に設けられているととも
に、加熱シリンダの内面とスクリュの外面との間には加
熱シリンダの軸心に交差する面に拡がる先絞り形の混練
空隙が形成され、混練空隙の縮径側にはノズルが設けら
れた射出成形装置において、上記スクリュの内部には、
混練空隙を遮断するスリーブと該スリーブ内に挿入され
るプランジャとがそれぞれ該スクリュの軸心方向をもっ
て個別に進退自在に設けられ、上記プランジャはそのノ
ズル側先端から流体を供給可能に形成されているととも
に流体の逆戻りを阻止可能に形成されている構成にあ
る。
【００１０】また、この発明によれば、上記混練空隙が
加熱シリンダの軸心に略直交する面に拡がる構成とする
ことができる。
加熱シリンダの軸心に略直交する面に拡がる構成とする
ことができる。
【００１１】また、請求項２又は３記載の発明では、プ
ランジャの内部には流体供給路が軸方向に形成されてい
るとともに、ノズル側先端部には流体の逆戻りを阻止す
るチェックバルブが設けられている構成とすることがで
きる。
ランジャの内部には流体供給路が軸方向に形成されてい
るとともに、ノズル側先端部には流体の逆戻りを阻止す
るチェックバルブが設けられている構成とすることがで
きる。
【００１２】
【作用】この発明によれば、スリーブの前進駆動によっ
て混練空隙が遮断されて溶融樹脂が計量される。その後
プランジャの後退動作後あるいは後退動作に伴ってプラ
ンジャ内からガス等の流体が所定量供給され、例えばノ
ズル側から溶融樹脂、流体の順で直列に位置付けられ
る。次いで流体の逆戻りが阻止された状態でプランジャ
が前進駆動され、溶融樹脂と流体が同じ射出圧で金型内
へ射出される。
て混練空隙が遮断されて溶融樹脂が計量される。その後
プランジャの後退動作後あるいは後退動作に伴ってプラ
ンジャ内からガス等の流体が所定量供給され、例えばノ
ズル側から溶融樹脂、流体の順で直列に位置付けられ
る。次いで流体の逆戻りが阻止された状態でプランジャ
が前進駆動され、溶融樹脂と流体が同じ射出圧で金型内
へ射出される。
【００１３】
【実施例】図１乃至図３はこの発明の一実施例を示す。
竪型の流体アシスト射出成形装置２には、金型装置４と
射出ユニット６とが備えられている。なお、金型装置４
の開閉機構並びに射出ユニット６の駆動機構等は省略し
ている。
竪型の流体アシスト射出成形装置２には、金型装置４と
射出ユニット６とが備えられている。なお、金型装置４
の開閉機構並びに射出ユニット６の駆動機構等は省略し
ている。
【００１４】金型装置４には、ロケートリング８を備え
た固定側受板１０と固定側型板１２、可動側受板１４と
可動側型板１６が備えられており、固定側型板１２と可
動側型板１６との間にはキャビティ１８が形成されてい
る。なお、スペーサブロックエジェクタプレート等の他
の要素は省略している。
た固定側受板１０と固定側型板１２、可動側受板１４と
可動側型板１６が備えられており、固定側型板１２と可
動側型板１６との間にはキャビティ１８が形成されてい
る。なお、スペーサブロックエジェクタプレート等の他
の要素は省略している。
【００１５】射出ユニット６には、下端中央部にノズル
２０を有するとともに略円錐形の内面（加熱面）を有す
る加熱シリンダ２２と、この加熱シリンダ２２の内面に
略合致する略円錐形の外面（可塑化面）を有するいわゆ
るコニカルスクリュ２４とが備えられている。コニカル
スクリュ２４の外面には螺旋溝２６が形成されており、
これによって加熱シリンダ２２の内面とコニカルスクリ
ュ２４の外面との間には、加熱シリンダ２２の軸心に交
差する面に拡がる先絞り形の混練空隙２８が形成されて
いる。
２０を有するとともに略円錐形の内面（加熱面）を有す
る加熱シリンダ２２と、この加熱シリンダ２２の内面に
略合致する略円錐形の外面（可塑化面）を有するいわゆ
るコニカルスクリュ２４とが備えられている。コニカル
スクリュ２４の外面には螺旋溝２６が形成されており、
これによって加熱シリンダ２２の内面とコニカルスクリ
ュ２４の外面との間には、加熱シリンダ２２の軸心に交
差する面に拡がる先絞り形の混練空隙２８が形成されて
いる。
【００１６】また、加熱シリンダ２２には、混練空隙２
８に略平行に且つ放射状に複数のヒータ３０が埋設され
ており、混練空隙２８の縮径側へ向けて可塑化進度に応
じた温度勾配が自動的に得られるようになっている。符
号３１は螺旋溝２６に連通する樹脂材料Ｐの投入口を示
す。なお、コニカルスクリュ２４は加熱シリンダ２２に
対して接離可能に設けられており、溶融樹脂Ｐａの粘度
等の条件に応じて混練空隙２８の厚みを調整できるよう
になっている。
８に略平行に且つ放射状に複数のヒータ３０が埋設され
ており、混練空隙２８の縮径側へ向けて可塑化進度に応
じた温度勾配が自動的に得られるようになっている。符
号３１は螺旋溝２６に連通する樹脂材料Ｐの投入口を示
す。なお、コニカルスクリュ２４は加熱シリンダ２２に
対して接離可能に設けられており、溶融樹脂Ｐａの粘度
等の条件に応じて混練空隙２８の厚みを調整できるよう
になっている。
【００１７】コニカルスクリュ２４の内部には、混練空
隙２８を遮断するスリーブ３２が軸心方向に進退自在に
設けられており、スリーブ３２内には同じ軸心方向をも
ってプランジャ３４が進退自在に挿入されている。スリ
ーブ３２の先端面３２ａは加熱シリンダ２２の内面に合
致する傾斜面に形成されており、前進駆動によって混練
空隙２８を気密状態に遮断できるようになっている。ま
た、プランジャ３４の後退量の加減によって、コニカル
スクリュ２４の内部を中心として、溶融樹脂Ｐａの貯溜
空間３６が任意の容積に形成される。
隙２８を遮断するスリーブ３２が軸心方向に進退自在に
設けられており、スリーブ３２内には同じ軸心方向をも
ってプランジャ３４が進退自在に挿入されている。スリ
ーブ３２の先端面３２ａは加熱シリンダ２２の内面に合
致する傾斜面に形成されており、前進駆動によって混練
空隙２８を気密状態に遮断できるようになっている。ま
た、プランジャ３４の後退量の加減によって、コニカル
スクリュ２４の内部を中心として、溶融樹脂Ｐａの貯溜
空間３６が任意の容積に形成される。
【００１８】また、プランジャ３４の内部には、流体を
上端側から供給して下端側（ノズル２０側先端）から吐
出させるための流体供給路３８が軸心方向に沿って形成
されており、下端部には流体の逆戻りを阻止するチェッ
クバルブ４０が設けられている。
上端側から供給して下端側（ノズル２０側先端）から吐
出させるための流体供給路３８が軸心方向に沿って形成
されており、下端部には流体の逆戻りを阻止するチェッ
クバルブ４０が設けられている。
【００１９】次に、流体アシスト射出成形装置２による
成形工程を説明する。図１に示すように、投入口３１か
ら供給された樹脂材料Ｐは、コニカルスクリュ２４の形
状特性によってノズル２０側へ向けて漸次圧縮率を高め
られながら可塑化され、成形に適した溶融樹脂Ｐａとな
る。貯溜空間３６に所定量の溶融樹脂Ｐａが溜まると、
スリーブ３２が前進して混練空隙２８を遮断し、これに
よって溶融樹脂Ｐａの計量がなされる。
成形工程を説明する。図１に示すように、投入口３１か
ら供給された樹脂材料Ｐは、コニカルスクリュ２４の形
状特性によってノズル２０側へ向けて漸次圧縮率を高め
られながら可塑化され、成形に適した溶融樹脂Ｐａとな
る。貯溜空間３６に所定量の溶融樹脂Ｐａが溜まると、
スリーブ３２が前進して混練空隙２８を遮断し、これに
よって溶融樹脂Ｐａの計量がなされる。
【００２０】次いで、図２に示すように、プランジャ３
４が後退駆動され、プランジャ３４内の流体供給路３８
を介してガスＧが貯溜空間３６へ供給される。この場
合、ガスＧはプランジャ３４が後退した後供給してもよ
く、あるいは後退動作と共に供給することもできる。ま
た、プランジャ３４の早引き動作によって貯溜空間３６
を負圧状態とすれば、供給装置を設けることなくガスＧ
を供給することができる。
４が後退駆動され、プランジャ３４内の流体供給路３８
を介してガスＧが貯溜空間３６へ供給される。この場
合、ガスＧはプランジャ３４が後退した後供給してもよ
く、あるいは後退動作と共に供給することもできる。ま
た、プランジャ３４の早引き動作によって貯溜空間３６
を負圧状態とすれば、供給装置を設けることなくガスＧ
を供給することができる。
【００２１】所定量のガスＧの供給が完了すると、溶融
樹脂ＰａとガスＧがノズル２０側から順に直列に位置付
けられ、射出準備状態となる。なお、流体の供給に伴う
プランジャ３４の後退量は、ガスＧや液体の圧縮比や供
給圧に対応して実験的に設定することができるものであ
る。
樹脂ＰａとガスＧがノズル２０側から順に直列に位置付
けられ、射出準備状態となる。なお、流体の供給に伴う
プランジャ３４の後退量は、ガスＧや液体の圧縮比や供
給圧に対応して実験的に設定することができるものであ
る。
【００２２】射出準備状態からプランジャ３４を前進駆
動すると、図３に示すように、ガスＧはチェックバルブ
４０によって逆戻りを阻止されるので、ガスＧと溶融樹
脂Ｐａは同じ射出圧で金型装置４内へ射出される。この
射出状況を説明すると、溶融樹脂Ｐａが射出され終わっ
た時点におけるスプル始端の粘性は、図４に示すよう
に、固化速度の遅い中心部位が最も低いため、後から押
し出されるガスＧは中心部位に入り込み、図５に示すよ
うに、溶融樹脂Ｐａ全体に均等に圧力を付与しながらキ
ャビティ１８内に流入する。これによって、中空部４１
を有する均等な厚みの成形品Ｎが成形される。なお、チ
ェックバルブ４０又は逆戻りを阻止する構成は、プラン
ジャ３４の後端側に設けることもできる。
動すると、図３に示すように、ガスＧはチェックバルブ
４０によって逆戻りを阻止されるので、ガスＧと溶融樹
脂Ｐａは同じ射出圧で金型装置４内へ射出される。この
射出状況を説明すると、溶融樹脂Ｐａが射出され終わっ
た時点におけるスプル始端の粘性は、図４に示すよう
に、固化速度の遅い中心部位が最も低いため、後から押
し出されるガスＧは中心部位に入り込み、図５に示すよ
うに、溶融樹脂Ｐａ全体に均等に圧力を付与しながらキ
ャビティ１８内に流入する。これによって、中空部４１
を有する均等な厚みの成形品Ｎが成形される。なお、チ
ェックバルブ４０又は逆戻りを阻止する構成は、プラン
ジャ３４の後端側に設けることもできる。
【００２３】このようにガスＧと溶融樹脂Ｐａとが同じ
圧力で射出されるので、従来のように溶融樹脂Ｐａの圧
力低下を待つたり、ガスチャネル部のレイアウトに注意
を払う等の制約がなくなり、成形の作業性の向上並びに
成形サイクルの短縮を図ることができる。また、厚肉部
における応力均一化も容易に達成することができる。
圧力で射出されるので、従来のように溶融樹脂Ｐａの圧
力低下を待つたり、ガスチャネル部のレイアウトに注意
を払う等の制約がなくなり、成形の作業性の向上並びに
成形サイクルの短縮を図ることができる。また、厚肉部
における応力均一化も容易に達成することができる。
【００２４】ガスＧの供給圧は極めて小さくても、プラ
ンジャ３４の後退量の加減によってガスＧの圧縮比が考
慮された容積が確保されれば、プランジャ３４による圧
縮によって結果的にガスＧを射出圧と同じ高圧で供給し
たことになる。
ンジャ３４の後退量の加減によってガスＧの圧縮比が考
慮された容積が確保されれば、プランジャ３４による圧
縮によって結果的にガスＧを射出圧と同じ高圧で供給し
たことになる。
【００２５】また、上記のような成形上のメリットに加
え、従来のような高圧ボンベを必要としないので、特殊
資格による管理を要しないとともに設備スペースの縮小
化を図ることができる。
え、従来のような高圧ボンベを必要としないので、特殊
資格による管理を要しないとともに設備スペースの縮小
化を図ることができる。
【００２６】さらにまた、金型装置４内へ射出された溶
融樹脂Ｐａの保持圧に対するガスＧの圧力による代替効
率が従来より一層向上するので、成形の低圧化を一層促
進させることができる。
融樹脂Ｐａの保持圧に対するガスＧの圧力による代替効
率が従来より一層向上するので、成形の低圧化を一層促
進させることができる。
【００２７】次に図６は他の実施例を示すもので、混練
空隙が加熱シリンダの軸心に略直交するタイプである。
射出ユニット４４には、底面中央部にノズル４６を有す
る略筒形の加熱シリンダ４８と、この加熱シリンダ４８
内に挿入される柱状のスクリュ５０とが備えられてい
る。スクリュ５０の下端面には渦巻き状の螺旋溝５２が
形成されており、これによって加熱シリンダ４８とスク
リュ５０との間には水平に拡がる円板状の混練空隙５４
が形成されている。符号５６は樹脂材料Ｐの投入口を示
し、符号５８は混練空隙５４に略平行に且つ放射状に埋
設されたヒータを示す。
空隙が加熱シリンダの軸心に略直交するタイプである。
射出ユニット４４には、底面中央部にノズル４６を有す
る略筒形の加熱シリンダ４８と、この加熱シリンダ４８
内に挿入される柱状のスクリュ５０とが備えられてい
る。スクリュ５０の下端面には渦巻き状の螺旋溝５２が
形成されており、これによって加熱シリンダ４８とスク
リュ５０との間には水平に拡がる円板状の混練空隙５４
が形成されている。符号５６は樹脂材料Ｐの投入口を示
し、符号５８は混練空隙５４に略平行に且つ放射状に埋
設されたヒータを示す。
【００２８】スクリュ５０の内部には、平坦な下端面６
０ａをもって混練空隙５４を遮断する筒状のスリーブ６
０とこのスリーブ６０内に挿入されるプランジャ６２と
が軸心方向に進退自在に設けられている。上記例と同様
にプランジャ６２には流体供給路６４が形成されている
とともにチェックバルブ６６が設けられている。機能は
上記例と同様である。
０ａをもって混練空隙５４を遮断する筒状のスリーブ６
０とこのスリーブ６０内に挿入されるプランジャ６２と
が軸心方向に進退自在に設けられている。上記例と同様
にプランジャ６２には流体供給路６４が形成されている
とともにチェックバルブ６６が設けられている。機能は
上記例と同様である。
【００２９】なお、上記各例では各構成要素を特定の形
状で示したが、これに限定されるものではなく、上記成
形機能を満足する範囲で適宜に設計変更できるものであ
る。また、流体としてガスＧによる適用例を示したが、
液体も同様に適用することができ、例えば流体を異質な
いし特性の異なる樹脂とすれば複数樹脂による積層成形
を行うことができる。
状で示したが、これに限定されるものではなく、上記成
形機能を満足する範囲で適宜に設計変更できるものであ
る。また、流体としてガスＧによる適用例を示したが、
液体も同様に適用することができ、例えば流体を異質な
いし特性の異なる樹脂とすれば複数樹脂による積層成形
を行うことができる。
【００３０】
【発明の効果】この発明によれば、樹脂圧の低下を待つ
たり、ガスチャネル部のレイアウトに注意を払う等の制
約を受けることなく成形作業を行うことができるととも
に、厚肉部における応力均一化を容易に達成することが
でき、よって成形の作業性の向上、成形品質の向上並び
に成形サイクルの短縮化を図ることができる
たり、ガスチャネル部のレイアウトに注意を払う等の制
約を受けることなく成形作業を行うことができるととも
に、厚肉部における応力均一化を容易に達成することが
でき、よって成形の作業性の向上、成形品質の向上並び
に成形サイクルの短縮化を図ることができる
【００３１】また、従来のような高圧ボンベを必要とし
ないので、特殊資格による管理を要しないとともに設備
スペースの縮小化を図ることができる。
ないので、特殊資格による管理を要しないとともに設備
スペースの縮小化を図ることができる。
【図１】この発明に係る流体アシスト射出成形装置の一
実施例を示す要部断面図である。
実施例を示す要部断面図である。
【図２】ガスを供給している状態の要部断面図である。
【図３】溶融樹脂とガスを同じ圧力で射出した状態を示
す要部断面図である。
す要部断面図である。
【図４】ガスの射出始めにおけるスプル始端の粘性を示
すグラフである。
すグラフである。
【図５】ガスによる中空部の形成状況を示す要部拡大断
面図である。
面図である。
【図６】他の実施例におけるガス供給状態を示す要部断
面図である。
面図である。
２０，４６ ノズル ２２，４８ 加熱シリンダ ２４ コニカルスクリュ（スクリュ） ２８，５４ 混練空隙 ３２，６０ スリーブ ３４，６２ プランジャ ３８，６４ 流体供給路 ４０，６６ チェックバルブ ５０ スクリュ Ｇ ガス（流体）
Claims (5)
- 【請求項１】スクリュ内にその軸心方向をもって進退自
在に設けられたプランジャの内部を経由して流体を供給
し、計量された溶融樹脂と流体とをプランジャの駆動に
よる同一射出圧で金型内へ射出してなる流体アシスト射
出成形方法。 - 【請求項２】計量された溶融樹脂と流体とを溶融樹脂が
ノズル側となるように直列に位置付けて射出してなる請
求項１記載の流体アシスト射出成形方法。 - 【請求項３】加熱シリンダの内方にスクリュが回転可能
に設けられているとともに、加熱シリンダの内面とスク
リュの外面との間には加熱シリンダの軸心に交差する面
に拡がる先絞り形の混練空隙が形成され、混練空隙の縮
径側にはノズルが設けられた射出成形装置において、 上記スクリュの内部には、混練空隙を遮断するスリーブ
と該スリーブ内に挿入されるプランジャとがそれぞれ該
スクリュの軸心方向をもって個別に進退自在に設けら
れ、上記プランジャはそのノズル側先端から流体を供給
可能に形成されているとともに流体の逆戻りを阻止可能
に形成されていることを特徴とする流体アシスト射出成
形装置。 - 【請求項４】上記混練空隙が加熱シリンダの軸心に略直
交する面に拡がる請求項３記載の流体アシスト射出成形
装置。 - 【請求項５】上記プランジャの内部には流体供給路が軸
方向に形成されているとともに、ノズル側先端部には流
体の逆戻りを阻止するチェックバルブが設けられている
請求項３又は４記載の流体アシスト射出成形装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2007194A JPH07227871A (ja) | 1994-02-17 | 1994-02-17 | 流体アシスト射出成形方法及びその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2007194A JPH07227871A (ja) | 1994-02-17 | 1994-02-17 | 流体アシスト射出成形方法及びその装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07227871A true JPH07227871A (ja) | 1995-08-29 |
Family
ID=12016876
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2007194A Withdrawn JPH07227871A (ja) | 1994-02-17 | 1994-02-17 | 流体アシスト射出成形方法及びその装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07227871A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0729821A2 (en) * | 1995-02-28 | 1996-09-04 | Tuois K.K. | Plasticizing and injection moulding mechanism and method |
| DE102009049675A1 (de) * | 2009-10-13 | 2011-06-16 | Ckt Kunststoffverarbeitungstechnik Gmbh Chemnitz | Vorrichtung zum Plastifizieren und Einspritzen von Kunststoffen |
-
1994
- 1994-02-17 JP JP2007194A patent/JPH07227871A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0729821A2 (en) * | 1995-02-28 | 1996-09-04 | Tuois K.K. | Plasticizing and injection moulding mechanism and method |
| EP0729821A3 (en) * | 1995-02-28 | 1997-06-11 | Tuois K K | Plasticizing and injection molding mechanism and method |
| DE102009049675A1 (de) * | 2009-10-13 | 2011-06-16 | Ckt Kunststoffverarbeitungstechnik Gmbh Chemnitz | Vorrichtung zum Plastifizieren und Einspritzen von Kunststoffen |
| DE102009049675B4 (de) * | 2009-10-13 | 2014-09-11 | Ckt Kunststoffverarbeitungstechnik Gmbh Chemnitz | Vorrichtung zum Spritzgießen von Formteilen aus Kunststoffen |
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|---|---|---|---|
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