JPH08294837A - 工具自動交換装置 - Google Patents

工具自動交換装置

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JPH08294837A
JPH08294837A JP10145195A JP10145195A JPH08294837A JP H08294837 A JPH08294837 A JP H08294837A JP 10145195 A JP10145195 A JP 10145195A JP 10145195 A JP10145195 A JP 10145195A JP H08294837 A JPH08294837 A JP H08294837A
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JP
Japan
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tool
servo motor
shaft
deviation
tool changer
Prior art date
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Pending
Application number
JP10145195A
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English (en)
Inventor
Hiroaki Hayakawa
弘晃 早川
Yukinori Suzuki
幸憲 鈴木
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Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
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Publication date
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  • Automatic Tool Replacement In Machine Tools (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 工具の固定、解離の判定ができる小型で安価
な装置の提供。 【構成】 筒体92に対する連動軸91の相対回動によ
って筒体92内の挟持体が接近または離反して工具10
2を固定または解離する工具交換機90を、ストッパ1
03で筒体92の回動を阻止し、連動軸91をサーボモ
ータ80で回転駆動する。サーボモータ80の回転軸の
位置を検出するモータエンコーダ81の検出値と制御装
置110の制御指令値との偏差に基づいて、工具102
の固定、解離が成功したか否かを判定する。制御指令値
に対する回転位置によって、工具交換機90に加わって
いるトルクが決まり、それによって、工具交換機90の
状態が判定できる。不成功の場合には、再試行する。固
定、解離の判定のために他のセンサが不要であるため、
体格が増加せず、安価である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、産業用ロボット、工作
機械等において、ドリル、ドライバビット等の長手状の
工具(ツール)を、工具交換機(チャック)を使って、
取り付け及び取外しする工具交換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】産業用ロボット、工作機械等において、
ドリル、ドライバビット等の工具を交換する工具交換装
置としては、テーパシャンクツールをドローバーで引っ
張るなどして工具を交換するものや、モータにより回転
するドリルチャックのうちの筒体部分の回転を外部の突
起等の部材で止めて、ドリルチャックの筒体内部の連動
軸側のみをモータで回転させることによって、連動軸を
筒体に対して相対的に回動させ、この相対回動によって
筒体内の工具の取り付けや取外しのための爪を移動させ
て、工具の取り付け及び取外しを行うキーレスドリルチ
ャックがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これまでは、
工具の交換作業において、工具が正確に交換できたか否
かの判定、及び工具の交換が不成功の場合に再試行を行
うことを自動的に行うものはなかったため、これらの作
業を自動化することが望まれている。ところが、前者の
ものでは、チャック機構部及びそのための駆動装置が大
型であるとともに、交換の成否を判定するためのセンサ
を備える必要がある。また、後者のものでも、交換の成
否を判定するためのセンサを備える必要がある。このた
め、センサ等の設置スペースの確保や、成否の判定のた
めの装置が必要となるとともに、センサ類のための費用
が嵩むという問題がある。
【0004】本発明は、産業用ロボットや工作機械等に
おいて、工具の交換の際の成否の判定及び失敗時におけ
る再試行を、装置を大型化させることなく安価な装置に
よって自動的に行うことを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、請求項1は、
回転軸の回転位置を検出する回転位置検出手段を備え、
工具の回転動力源であるサーボモータと、該サーボモー
タによって駆動される回動軸の端部に同軸的に支持され
た連動軸、該連動軸を一方の開口から露出して相対回動
可能に内包する筒体、該筒体の他方の開口内側に配され
前記連動軸の前記筒体との相対回動によって互いに半径
方向に接近または離反する複数の挟持体からなり前記工
具を固定または解離する工具交換機と、該工具交換機の
前記筒体の回動を阻止する回動阻止手段と、前記サーボ
モータを制御する制御手段と、該制御手段へ前記サーボ
モータの制御指令値を入力する入力手段と、前記サーボ
モータの前記回転軸の回転位置と前記サーボモータの制
御指令値との偏差を検出する偏差検出手段と、該偏差検
出手段に検出された前記偏差に基づいて前記工具交換機
における前記工具の固定または解離の各成否を判定する
判定手段とからなることを技術的手段とする。請求項2
は、請求項1において、前記制御手段は、前記判定手段
の判定結果に基づいて前記工具の固定または解離の再試
行を行うことを技術的手段とする。
【0006】
【作用】本発明は、入力手段から制御手段へサーボモー
タの制御指令値を入力すると、サーボモータは、回転位
置検出手段による回転軸の回転位置に基づいて制御され
て、制御指令値に応じた回転をする。サーボモータの回
転によって回動軸が回動すると、工具交換機の連動軸が
回転するが、筒体は回動阻止手段によって回動が阻止さ
れるため、連動軸と筒体とが相対回動を行い、筒体内の
複数の挟持体は、相対回動に伴って互いに半径方向に接
近または離反する。このとき、サーボモータの回転軸の
回転位置とサーボモータの制御指令値との偏差が偏差検
出手段によって検出される。
【0007】例えば、工具の解離を行う場合には、挟持
体が工具を解離した後に挟持体の離反状態が維持される
ように、筒体内の部材が内部で押しつけられるようにす
る方向への回転を行う。この動作の後、検出された偏差
が予め決められた偏差に対して小さい場合には、挟持体
が工具を解離してはいるが、挟持体が十分な離反維持状
態にないと判定し、所望の動作、例えば、動作停止、報
知、再試行を行う。請求項2では、この場合に、挟持体
がその状態よりさらに十分な離反維持状態になるように
するために、ある一定の回転量を与えるような再試行を
する。検出された偏差が予め決められた偏差に対して大
きい場合には、前回の工具の固定状態が継続していて、
挟持体が離反状態に到らなかったと判定し、所望の動
作、例えば、動作停止、報知、再試行を行う。請求項2
では、この場合には、挟持体同士を確実に離反させるた
めに、さらに大きな回転量を与えるような再試行を行
い、挟持体が工具の解離を行う。工具の固定を行う場合
には、上記と逆の回転により同様の動作を行って、動作
の判定及び、再試行を行う。
【0008】
【発明の効果】本発明では、工具交換機の筒体の回動を
停止させた状態で、工具を回転駆動するためのサーボモ
ータが駆動することによって、入力手段によって入力さ
れた制御指令値と回転位置検出手段によって検出される
サーボモータの回転軸の回転位置とに偏差を生じさせ
て、その偏差に基づいて、工具交換機による工具の固定
または解離を判定する。工具を回転駆動するためのサー
ボモータには、工作時に、例えば、作業不良に伴ってド
リルとワークとの噛みつきが生じた場合などにドリルの
破断の防止などのために、モータエンコーダなどの回転
位置検出手段が備えられている。従って、本発明のよう
に、回転位置検出手段によって検出されるサーボモータ
の回転軸の回転位置と入力手段によって入力された制御
指令値との偏差に基づいて工具交換機における工具の固
定または解離の各成否を判定するためには、制御手段に
おけるプログラムの一部を変更する程度の改良によって
自動化が実現できる。また、他に、工具交換機の近傍に
センサやその他の部材を設ける必要がない。従って、本
発明では、安価な装置によって、工具の固定または解離
の判定ができ自動化が可能となるとともに、工具交換機
の体格の増大を防止できる。
【0009】
【実施例】次に本発明を図に示す実施例に基づいて説明
する。図1は、ロボットとして機能するボール盤に本発
明が適用された例を示す。図1において、ボール盤は、
設置面上に立設した支柱10の上端部11に、アーム2
0が基端部21にて水平方向に回動可能に軸支されてお
り、基端部21の上方には、出力軸の回転によってアー
ム20を基端部21を中心に回動させるギャドモータ3
0が支柱10の上端部11に同軸的に組み付けられてい
る。アーム20の回動端部22の下面には、アーム40
が基端部41にて回動可能に軸支されており、回動端部
22の上面には、出力軸の回転によってアーム40を水
平方向に回動させるギャドモータ50が組み付けられて
いる。
【0010】アーム40の回動端部42は、上下方向に
二股に分かれており、各先端部分は互いに対向した上側
端部42aと下側端部42bとなっている。上側端部4
2aと下側端部42bとの間には、おねじ軸43が各端
部43a、43bにて回動可能に軸支されており、上側
端部42の上方には、おねじ軸43を回動させるための
ギャドモータ60が、その出力軸をおねじ軸43の上端
部43aと同軸的に連結して組み付けられている。
【0011】支持体70は、おねじ軸43に組み付けら
れているもので、支持体70の基部71は、内部に形成
しためねじ穴部にて、おねじ軸43に上下動可能に同軸
的に螺合されている。また、支持体70の受承部72内
には、回転軸73が回転自在に、且つおねじ軸43に平
行に受承されており、受承部72の上面には、サーボモ
ータ80が、回動軸73を回動させるべく、回動軸73
の上端部に同軸的に連結されて組み付けされている。サ
ーボモータ80には、回転軸の回動位置を検出するため
に、モータエンコーダ81が備えられている。
【0012】工具交換機90は、支持体70の受承部7
2の下面から下方へ延出する回転軸73の下端部に同軸
的に支持されている。工具交換機90は、図2に示すよ
うに、連動軸91を有しており、連動軸91は、上側中
空軸部91aにて、回転軸73の下端部に下方から同軸
的かつ着脱可能にして相対回転不能に嵌装されている。
筒体92は、上筒体部92A、下筒体部92Bからな
り、上筒体部92Aは、小径部92aを連動軸91の中
間部位に相対回転可能にかつ同軸的に嵌装するととも
に、小径部92aの下端段部を複数の鋼球93を介して
連動軸91の環状フランジ部91b上に相対回転可能に
受承させるようにして、連動軸91に組み付けられてい
る。なお、上筒体部92Aの大径部92bは、連動軸9
1のフランジ部91bに同軸的に相対回転可能に嵌装さ
れている。
【0013】下筒体部92Bは、上端のめねじ部を上筒
体部92Aの下端のおねじ部に螺着するようにして上筒
体部92Aに同軸的に組み付けられており、下筒体部9
2Bの外壁中間部位には、一対のピン94a、94bが
下筒体部92Bの軸に対し直角にかつ軸に対称的に延出
して嵌着されている。
【0014】筒体92内において、連動軸91の下側中
空軸部91cの内周面に形成しためねじ部91d内に
は、おねじ軸95が、おねじ部95aにて、相対的に上
下動可能に螺合して嵌装されており、おねじ軸95のお
ねじ部95aの上端面には、鋼材からなる半球状頭部9
5bがその頂部にて、下側中空軸部91cの内上壁91
eに当接するように同軸的に突設されている。なお、め
ねじ部91d及びおねじ部95aは共に左ねじとなるよ
うに形成されている。
【0015】おねじ軸95は、おねじ部95aの頸部9
5c(おねじ部95aの外径よりも小さな外径を有す
る)の下端に、直方体形状の案内部95dを一体的に形
成してなり、案内部95dの下端に図2にて図示左右方
向に穿設した断面L字状(図3参照)の案内溝部95e
には、左右一対の略三角板状の挟持体96、97が、そ
の各断面逆L字状頭部96a、97aにて、筒体92の
半径方向に移動可能に嵌装されている。また、両挟持体
96、97は、その各脚部96b、97bにて、下筒体
部92Bの末すぼまり部92b内に形成した末すぼまり
状の案内穴部92c(図4にて図示断面状を有する)内
に上下方向に移動可能に嵌装されている。
【0016】但し、挟持体96の上下方向及び左右方向
への各移動を同時に確保すべく、挟持体96のフランジ
部96cが案内穴部92cの左端部92d内に上下方向
へのみ移動可能に嵌装されている。同様に、挟持体97
の上下方向及び左右方向への各移動を確保すべく、挟持
体97のフランジ部97cが案内穴部92cの右端部9
2e(左端部92dと同様の断面形状を有する)内に上
下方向へのみ移動可能に嵌装されている。
【0017】工具収納装置100は、図5に示すごと
く、工具ホルダ101の複数の収納穴部101a(図5
にては、一収納穴部のみを示す)内に長手状の複数の工
具102(図5にては、一工具のみを示す)を収納して
なるもので、工具ホルダ101上には、各収納穴101
aにそれぞれ隣接した複数のストッパ103(図5にて
は、一ストッパのみを示す)が立設されている。但し、
各収納穴部101aは、アーム40の基端部41を基準
とする工具交換機90の連動軸91の回動円周の直下に
位置するように工具ホルダ101に形成されている。ま
た、各ストッパ103は、工具交換機90の筒体92が
各工具102のいずれかの直上に位置したときこれに隣
接するストッパ103に各ピン94a、94bのいずれ
かを横方向に当接させるような位置に設けられている。
【0018】以上の構成を有するボール盤には、各ギャ
ドモータ30、50、60及びサーボモータ80を制御
する制御装置110と、制御装置110に対して、オペ
レータが所望の指示を与えるための入力装置120とが
備えられている。制御装置110は、入力装置120か
らの制御指令に応じて工具102を工具交換機90に固
定(チャック)または工具交換機90から解離(アンチ
ャック)させるとともに、工具102による所定の工作
作業を行う。
【0019】次に、図6を参考にして、以上のように構
成した本実施例における動作について説明する。始めに
工具102を工具交換機90に固定する動作について説
明する。アーム20がギャドモータ30の作動に応じて
回動し、アーム40がギャドモータ50の作動に応じて
回動し工具交換機90を工具収納装置100の一工具1
02の上方に位置させ、かつ支持体70がギャドモータ
60の作動に伴うおねじ軸43が回動に応じ下降して工
具交換機90を一工具102の直下に位置させる。この
とき、工具交換機90の各ピン94A、94bは、筒体
92が回転したときストッパ103に横方向から当接す
る位置にある。また、工具交換機90のおねじ軸95の
頭部95bが連動軸91の下側中空軸部91cの内上壁
91eに当接しておれば、案内部95dの上壁が下側中
空軸部91cの下端よりも所定間隔だけが下方に位置し
ている(図2参照)。
【0020】このような状態において、支持体70の回
転軸73がサーボモータ80の作動に応じて回転し工具
交換機90の連動軸91を図2にて図示矢印方向に回転
させれば、筒体92が同一方向に回動してピン94aま
たはピン94bをストッパ103に横方向から当接させ
て停止し、おねじ軸95が筒体92の停止下にて、連動
軸91の回転に伴うめねじ穴部91dの回転に応じ、両
挟持体96、97を相互に接近させながら下動させつ
つ、下方へ移動する。かかる場合、両挟持体96、97
の各頭部96a、97aが案内部95dの案内溝部95
eに沿い互いに接近するように移動するとともに、両挟
持体96、97の各脚部96b、97bが下筒体部92
Bの案内穴部92cに沿い、末すぼまり状に互いに接近
してゆく。
【0021】然る後、両挟持体96、97が工具102
の頭部を挟持すると、サーボモータ80が停止し、支持
体70が、両挟持体96、97による工具102の挟持
下にて、ギャドモータ60の逆転作動に伴うおねじ軸4
3の同一方向への回転に応じ上動する。これにより、工
具交換機90による工具102の固定が終了する。
【0022】次に、工作作業について説明する。上記の
ように、工具102が工具交換機90に固定された状態
において、例えば、両アーム20、40を両ギャドモー
タ30、50の作動に応じ回動させて工具交換機90を
被加工部材の直上に位置させた上、ギャドモータ60及
びサーボモータ80を作動させれば、支持体70がおね
じ軸43の回転に応じ下動するとともに、工具交換機9
0が回転してその挟持に係る工具102を回転させて被
加工部材に対する所要も加工を行う。
【0023】次に、上述のような工作作業終了後、工具
102を他の工具102に交換する場合について説明す
る。上述と同様にして支持体70をおねじ軸43の回転
に応じ下動させて工具ホルダ101の収納穴部101a
(工具102が収納されている)の直上に工具交換機9
0を位置させる。その後、工具交換機90の連動軸91
を、サーボモータ80の作動に応じ支持体70を介し図
2の矢印方向とは逆方向に回転させれば、筒体92が、
同一方向に回動してピン94a又はピン94bをストッ
パ103に横方向から当接させて停止し、おねじ軸95
が筒体92の停止下にて、連動軸91の前記逆方向への
回転に応じ、上方へ移動し、両挟持体96、97がその
遠心力に応じ筒体92の末すぼまり部92bの内周面に
沿い、互いに離反しつつ上動する。
【0024】その後、両挟持体96、97が工具102
の頭部に対する挟持を解除すると、工具102がその収
納穴部101a内に収納される。ついで、おねじ軸95
の頭部95bが連動軸91の下側中空軸部91cの内上
壁91eに当接し、両挟持体96、97間の間隔が最大
になると、サーボモータ80が停止して連動軸91を停
止させる。このとき、おねじ軸95の頸部95cの外周
面及び案内部95dの上壁は、図2に示すように、連動
軸91の下側中空軸部91cの下面及びめねじ穴部91
dの内周面下部に対し、非接触の状態に維持される。
【0025】このような状態において、アーム40がギ
ャドモータ50の作動に応じ工具ホルダ101の他の収
納穴部101a直上に移動すると、支持体70の回転軸
73がサーボモータ80の作動に応じ回転して工具交換
機90の連動軸91を上述と同様に図2にて図示矢印方
向に回転させる。ついで、おねじ軸95が、上述と同様
に、筒体92の停止下にて、連動軸91の回転に伴うめ
ねじ穴部91dの回転に応じ、両挟持体96、97を相
互に接近させながら下動させつつ、下方へ移送し、上述
の他の収納穴部101a内の他の工具の頭部を両挟持体
96、97により挟持する。これにより、工具交換機9
0の両挟持体96、97により挟持すべき工具102の
交換が終了する。
【0026】また、上述のように、おねじ軸95の頭部
95bが連動軸91の下側中空軸部91cの内上壁91
eに当接するとともに、両挟持体96、97がその間隔
を最大にした状態においておねじ軸95を下動させる初
期にあっては、おねじ軸95の頭部95c及び案内部9
5dが、すでに述べたごとく、連動軸91の下側中空穴
軸部91c及びめねじ穴部91dに対し、頭部95bの
下側中空軸部91cの内上壁91eとの当接により、非
接触状態に維持されているので、サーボモータ80に必
要な負荷がかかることはなく、その結果、同サーボモー
タ80の形状寸法及び出力を小さくしても、おねじ軸9
5をその下動初期から容易にしかも円滑に下動させ得
る。
【0027】次に、上記の工具102の固定または解離
の各動作における成功の判定及び不成功の場合の再試行
に関する制御装置110の制御について説明する。な
お、設明の都合上、工具交換機90の挟持体96、97
が接近して工具102を固定する場合の回転を正回転、
工具交換機90の挟持体96、97が離反して工具10
2を解離する場合の回転を逆回転という。
【0028】始めに、工具102の固定動作について、
図7に基づいて説明する。工具102の固定を行う場合
には、始めに、入力装置120によって与えられる制御
指令値とモータエンコーダ81によって検出される回転
軸位置との偏差の許容値を、通常の工作作業時の許容値
より大きい値に拡大する(ステップ10)。これは、通
常の工作作業時では、例えば、ドリルとワークとの噛み
合いが生じた場合に、サーボモータ80を停止させて、
ドリル刃の破損を防止するなどのために設定されている
許容値のままでは、挟持体96、97が工具102に当
接した時点で、サーボモータ80の回転力が停止してし
まって、工具102を固定するために十分な大きさの力
が与えられないためである。
【0029】次に、サーボモータ80を逆回転させて、
ピン94a、94bがストッパ103に対して固定時と
は逆の側で当接するようにしておく(ステップ11)。
これは、次のステップ12において、正回転時にピン9
4a、94bがストッパ103に当接したときに、工具
102の固定のために十分なトルクを発生させるためで
ある。次に、工具102の固定を行うための主動作とし
て、サーボモータ80を正回転させて(ステップ1
2)、その後、モータエンコーダ81に検出される回転
軸の回転位置に基づいて、固定のために十分なトルクが
得られるように設定された制御指令値との偏差を検出す
る(ステップ13)。
【0030】次に、検出された偏差に基づいて、解離状
態が解除できたか否かを判定する。検出された偏差が許
容値の上限に対して大きい場合には(ステップ14にお
いてNO)、工具交換機90において、おねじ軸95の
頭部95bが連動軸91の下側中空軸部91cの内上壁
91eに当接した状態にあり、その状態から解除できな
いため、挟持状態に到らなかった場合が考えられ、この
場合には、ステップ11へ移行して再度、挟持のための
固定動作を行う。
【0031】検出された偏差が許容値の下限値から上限
値の範囲になる場合には、(ステップ14においてYE
S)、偏差に基づいて固定動作が完了したか否かを判定
する。偏差が予め決められた下限値以下であれば(ステ
ップ15においてNO)、挟持力が不足しているため、
固定動作の再試行を行う(ステップ16)。この場合の
回転量は、工具102はすでに挟持されているので、そ
の状態から適正な挟持力を発生するような回転量を与え
ることになる。従って、挟持体96、97が工具102
まで到達するのに必要な回転量が要らないため、制御司
令値は、前回の挟持動作における回転量の場合より少な
くなる。その後、再び偏差を検出し(ステップ17)、
ステップ14へ移行する。
【0032】ステップ15において偏差が予め決められ
た下限値から上限値の範囲内であれば(YES)、回転
軸偏差の許容値を元の値に戻し(ステップ18)、固定
動作を終了する。なお、この工具102の固定を行う場
合には、前もって、後述する解離の動作を完了してお
く。
【0033】次に、工具102の解離について、図8に
基づいて説明する。工具102の解離を行う場合にも、
入力装置120によって与えられる制御指令値とモータ
エンコーダ81によって検出される回転軸の検出位置と
の偏差の許容値を、通常の工作作業時の許容値より大き
い値に拡大する(ステップ20)。
【0034】次に、サーボモータ80を正回転させて、
ピン94a、94bがストッパ103に対して解離時と
は逆の側で当接するようにしておく。(ステップ2
1)。これは、次にステップ22における逆回転時に工
具102の固定のために十分なトルクを発生させるため
である。次に、工具102の解離のための主動作とし
て、サーボモータ80を逆回転させて(ステップ2
2)、その後、モータエンコーダ81に検出される回転
位置に基づいて、解離のために十分なトルクが得られる
ように設定された制御指令値との偏差を検出する(ステ
ップ23)。
【0035】次に、検出された偏差に基づいて、固定状
態が解除できたか否かを判定する。検出された偏差が許
容値の上限値に対して大きい場合には(ステップ24に
おいてNO)、工具交換機90において、工具102を
挟持体96、97が挟持した状態が解除できなかった状
態にあり、その状態から解除できないため、解離状態に
到らなかった場合が考えられ、この場合には、ステップ
21へ移行して再度、解離動作を行う。
【0036】検出された偏差が許容値の下限値から上限
値の範囲になる場合には、(ステップ24においてYE
S)、偏差に基づいて解離動作が完了したか否かを判定
する。偏差が予め決められた下限値以下であれば(ステ
ップ25においてNO)、工具交換機90において、お
ねじ軸95の頭部95bが連動軸91の下側中空軸部9
1cの内上壁91eに当接する力が弱いため、解離動作
の再試行を行う(ステップ26)。この場合の回転量
は、おねじ軸95の頭部95bがすでに連動軸91の下
側中空軸部91cの内上壁91eに当接し押し付けられ
ているので、その状態から適正な押し付け力を発生する
ような回転量を与えることになる、従って、おねじ軸9
5の頭部95bが連動軸91の下側中空部91cの内上
壁に到達するまでに必要な回転量が要らないので、制御
指令値は、前回の解離動作時の回転量の場合より少なく
なる。その後、再び偏差を検出し(ステップ27)、ス
テップ24へ移行する。
【0037】ステップ25において偏差が予め決められ
た下限値から上限値の範囲内であれば(YES)、回転
軸偏差の許容値を元の値に戻し(ステップ28)、固定
動作を終了する。
【0038】以上説明したように、ボール盤を上述のよ
うな構成とすることによって、工具交換機90による工
具102の挟持作動及び工具交換機90の挟持に係る工
具102の駆動の双方を単一の駆動源たるサーボモータ
80でもって兼用させるようにしたので、サーボモータ
80、支持体70及び工具交換機90の全体重量が減少
し、工具交換機90による工具の挟持及び工具による被
加工部材の加工が高速にて効率よく行える。また、上述
のように、サーボモータ80を兼用駆動源としたため、
余剰の配線系統が不要となり、当該ボール盤のロボット
としての信頼性及び保守性が大幅に改善される。また、
工具102の固定、解離の動作における成功、不成功の
判定を、サーボモータ80に備えられているモータエン
コーダ81を利用して行うため、固定、解離の完了を検
出するための他のセンサが不要であり、制御装置のプロ
グラムに変更等のみによって実現できる。従って、工具
交換機90近傍の構造が複雑にならず、小型で安価な装
置とすることができる。なお、本発明の実施にあたって
は、ボール盤に限ることはなく、例えば、ドライバビッ
トのようにビス組み付け等するロボットに本発明を適用
して実施してもよい。また本発明の実施にあたっては、
おねじ軸95に半球状頭部95bを設けるようにした
が、この頭部95bの形状は、半球に限ることはなく、
適宜変更して実施してもよく、また、おねじ軸95に代
えて、連動軸91の下側中空軸部91cの内上壁91e
に、頭部95bに相当する突出部を設けるようにしても
よい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示すボール盤の立面図であ
る。
【図2】図1のボール盤における工具交換機の半断面図
である。
【図3】図2にて3−3線に沿う部分断面図である。
【図4】図2にて4−4線に沿う部分断面図である。
【図5】本発明の実施例における工具収納装置の部分断
面図である。
【図6】本発明の実施例における工具交換機と工具収納
装置との関係を示す立面図である。
【図7】本発明の実施例における制御装置の工具の固定
動作を説明する流れ図である。
【図8】本発明の実施例における制御装置の工具の解離
動作を説明する流れ図である。
【符号の説明】
80 サーボモータ 81 モータエンコーダ(回転位置検出手段) 90 工具交換機 91 連動軸 92 筒体 96、97 挟持体 103 ストッパ(回動阻止手段) 110 制御装置(制御手段、偏差検出手段、判定手
段) 120 入力装置(入力手段)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸の回転位置を検出する回転位置検
    出手段を備え、工具の回転動力源であるサーボモータ
    と、 該サーボモータによって駆動される回動軸の端部に同軸
    的に支持された連動軸、該連動軸を一方の開口から露出
    して相対回動可能に内包する筒体、該筒体の他方の開口
    内側に配され前記連動軸の前記筒体との相対回動によっ
    て互いに半径方向に接近または離反する複数の挟持体か
    らなり前記工具を固定または解離する工具交換機と、 該工具交換機の前記筒体の回動を阻止する回動阻止手段
    と、 前記サーボモータを制御する制御手段と、 該制御手段へ前記サーボモータの制御指令値を入力する
    入力手段と、 前記サーボモータの前記回転軸の回転位置と前記サーボ
    モータの制御指令値との偏差を検出する偏差検出手段
    と、 該偏差検出手段に検出された前記偏差に基づいて前記工
    具交換機における前記工具の固定または解離の各成否を
    判定する判定手段とからなる工具自動交換装置。
  2. 【請求項2】前記制御手段は、前記判定手段の判定結果
    に基づいて前記工具の固定または解離の再試行を行うこ
    とを特徴とする請求項1記載の工具自動交換装置。
JP10145195A 1995-04-25 1995-04-25 工具自動交換装置 Pending JPH08294837A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100954252B1 (ko) * 2007-01-29 2010-04-23 미츠비시 쥬고교 가부시키가이샤 가동체 위치 설정 방법
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