JPH08294823A - ワイヤ放電加工装置 - Google Patents

ワイヤ放電加工装置

Info

Publication number
JPH08294823A
JPH08294823A JP10354095A JP10354095A JPH08294823A JP H08294823 A JPH08294823 A JP H08294823A JP 10354095 A JP10354095 A JP 10354095A JP 10354095 A JP10354095 A JP 10354095A JP H08294823 A JPH08294823 A JP H08294823A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electrode
guide
electric discharge
wire
electrode guide
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10354095A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshimitsu Sakakibara
敏充 榊原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP10354095A priority Critical patent/JPH08294823A/ja
Publication of JPH08294823A publication Critical patent/JPH08294823A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electrical Discharge Machining, Electrochemical Machining, And Combined Machining (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ワイヤガイドの垂直度の調整機構を簡単に
し、かつクランプ機構の不要なワイヤ放電加工装置を得
る。 【構成】 いずれか1方の電極ガイド5を固定する電極
ガイド支持部材51と、工作物36の厚さにより電極ガ
イド5の位置を工作物36方向に調整するガイド軸50
と、電極ガイド支持部材51とガイド軸50との間に配
置された支点部材52と、電極ガイド支持部材51を貫
通し上記ガイド軸50に支承されたネジ部材53、5
4、55、56とを備えたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、工作物に対向して配置
された一対の電極ガイド間の相対移動を行って、ワイヤ
電極の工作物に対する垂直出しあるいは一定の角度調整
を行うための調整機構を有するワイヤ放電加工装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のワイヤ放電加工装置とし
ては、実公昭63−37152号公報、特開昭61−1
82727号公報に示されるように、一方の電極ガイド
をXY平面で移動するようにX軸とY軸のガイドをそれ
ぞれ組合せて、装置を構成したものがある。特開昭62
−176716号公報には、2個のガイド手段が保持具
に支持され、回転軸により回転しワイヤ電極の垂直出し
を行う構成が示されている。
【0003】以下、従来のワイヤ放電加工装置の構成に
ついて説明する。図11は例えば実公昭63−3715
2号公報に示された従来の放電加工装置を示す断面図、
図12、図13は電極ガイド調整装置を示す断面図であ
る。従来のワイヤカット放電加工装置においては、図1
1に示すようにフレーム1の一側に加工槽2が水平方向
の前後および左右に移動可能に配置され、その内部に加
工液を満たした状態で工作物36を支持できるようにテ
ーブル37が設けられている。加工槽2の上方において
フレーム1には上電極ガイド調整装置3が取付部材4を
介して上下動可能に支持され、その下端には上電極ガイ
ド5が設けられている。加工槽2の側壁を貫通して工作
物36の下方位置に水平に延びるように、フレーム1の
側部には筒状体よりなる下方アーム6が突設され、その
先端には導電性のローラよりなる下電極ガイド7が下方
アーム6に対し絶縁した状態で支持されている。
【0004】上記フレーム1の上部には金属ワイヤより
なるワイヤ電極8を供給するための供給装置9が設けら
れるとともに、フレーム1の下部にはワイヤ電極8を巻
取るための巻取装置10が設けられている。そして供給
装置9から繰出されるワイヤ電極8が案内ローラ11、
12、13、14、上電極ガイド5、下電極ガイド7及
び案内ローラ15を通って巻取装置10に導かれ、両電
極ガイド5、7間において工作物36上に連続的に供給
されるようになっている。また、上記ワイヤ電極8と工
作物36との間の加工間隙には電圧が印加され、その加
工間隙に繰返しパルス放電を発生させて、その放電エネ
ルギーにより工作物36を切断加工するようになってい
る。
【0005】次に上記上電極ガイド調整装置3の構成
を、図12、図13に従って詳細に説明する。この上電
極ガイド調整装置3はフレーム1の側面の取付部材4に
上下調節可能に支持されたほぼ垂直方向に延びる上電極
ガイド杆16を備え、その下端には取付軸17が垂下固
定されている。取付軸17の下端には基板18が固定さ
れ図12、図13に示すようにその上面にはX方向に延
びる一対の案内溝18aが形成されるとともに下面には
Y方向に延びる一対の案内溝18bが形成されている。
【0006】上記基板18を包囲するように取付軸17
の下端には箱枠体19が配設されている。この箱枠体1
9は中央の四角枠20と、複数個のねじ21により四角
枠20の上面に固定され、かつ中央に取付軸17を挿通
するための開口22aを有する上板22と、複数個のね
じ23により四角枠20の下面に固定された下板24と
より構成されている。上記上板22の下面にはY方向に
延びる一対の案内溝22bが形成されるとともに、上面
には開口22aの開口縁に沿って凹溝22cが形成さ
れ、下板24の上面にはX方向に延びる一対の案内溝2
4aが形成されている。そして、上記上電極ガイドは支
持板25を介して下板24の下面中央部に取付けられ、
上記案内ローラ14は支軸26により四角枠20の前面
に回転可能に取付けられている。なお、下板24の案内
溝24aは箱枠体19の外側面において外方へ開口して
いるが、この開口部には水の侵入を阻止するための図示
しないシールが充填されている。
【0007】上記箱枠体19の内部において基板18と
箱枠体19の下板24との間には箱枠体19をX方向に
相対移動させるための第1の移動部材27が配設され、
その下面にはX方向に延びる一対の案内溝27aが形成
されるとともに、上面にはY方向に延びる一対の案内溝
27bが形成されている。また、基板18と箱枠体19
の上板22との間には箱枠体19をY方向に相対移動さ
せるための第2の移動部材28が配設され、その下面に
はX方向に延びる一対の案内溝28aが形成されるとと
もに、上面にはY方向に延びる一対の案内溝28bが形
成され、中央には取付軸17を挿通するための開口28
cが形成されている。そして、上板22、第2の移動部
材28、基板18、第1の移動部材27および下板24
の各対向面に位置する案内溝間には複数のボールを有す
る滑動板29がそれぞれ介装され、第1および第2の移
動部材27、28の相対移動を案内規制するようになっ
ている。
【0008】上記第1の移動部材27に対応して箱枠体
19の側面には第1のパルスモータ30が取付けられ、
そのモータ軸から延長されたねじ棒31が第1の移動部
材27の雌ねじ孔32に螺合されている。そして、この
第1のパルスモータ30の回転に伴い第1の移動部材2
7を介して上電極ガイド杆16下端の基板18にX方向
への移動力が付与され、その反力にて上電極ガイド5を
支持した箱枠体19がX方向へ相対移動されるようにな
っている。また、第2の移動部材28に対応して箱枠体
19の側面には第2のパルスモータ33が取付けられ、
そのモータ軸から延長されたねじ棒34が第2の移動部
材28の雌ねじ孔35に螺合されている。そして、この
第2のパルスモータ33の回転に伴い第2の移動部材2
8を介して基板18にY方向への移動力が付与され、そ
の反力にて箱枠体19がY方向へ相対移動されるように
なっている。
【0009】上記のように構成された上電極ガイド調整
装置3について、次に作用を説明する。さて、この装置
において下電極ガイド7に対して上電極ガイド5を移動
調整して、両電極ガイド5、7間に緊張されるワイヤ電
極8の垂直度を出す場合には、第1および第2のパルス
モータ30、33が所定の信号によって駆動される。そ
れにより、上電極ガイド杆16の下端に取付軸17を介
して取付けられた基板18に対し、第1の移動部材27
を介してX方向への移動力が付与されるとともに、第2
の移動部材28を介してY方向への移動力が付与され、
その反力にて箱枠体19が水平面上でX方向およびY方
向に相対移動されて、その下部に設けられた上電極ガイ
ド5が所定の位置に移動調整される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従来のワイヤの垂直度
の調整装置を具備した放電加工装置は、以上のように構
成されているので、XY方向に移動するためのガイドと
送り機構を、XY方向のそれぞれに必要とした。モータ
により垂直度を調整する構成のため、外力により電極ガ
イドが微小変位を発生しないように、バックラッシュの
ないネジを使用する必要があり、またモータの位置フィ
ードバック制御をも必要とするので、装置自体が複雑で
高価となり重量も大きくなる等の問題点があった。ま
た、垂直度を手動にて調整する構成の調整装置の場合に
は、外力によるXY方向への変位を防止するためのガイ
ドのクランプ機構を必要とし、やはり装置が複雑で高価
となっていた。また、特開昭62−176716号公報
では、2個の電極ガイドが保持具に支持され、回転軸に
より回転するため、ワイヤの垂直出しは1軸方向しかで
きず、2軸の垂直出しとするには構成が複雑となる欠点
があった。
【0011】この発明は上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、クランプ機構を省略できるとと
もに、構造が簡単、安価かつ軽量化できるワイヤ放電加
工装置を得ることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明に係わるワイヤ
放電加工装置は、工作物を挟んで配置される一対の電極
ガイドにワイヤ電極を走行させ、上記ワイヤ電極と上記
工作物との間で放電を発生させて加工を行うワイヤ放電
加工装置において、上記電極ガイドのいずれか一方を固
定支持する電極ガイド支持部材と、上記工作物の厚さに
より上記電極ガイド間の距離を調整するガイド軸と、上
記電極ガイド支持部材を上記ガイド軸に対して傾斜させ
るための傾斜手段とを備え、上記電極ガイド支持部材に
固定された上記電極ガイドを傾斜移動させ、上記工作物
に対するワイヤ電極の傾斜角度を調整するものである。
【0013】また、工作物を挟んで配置される一対の電
極ガイドにワイヤ電極を走行させ、上記ワイヤ電極と上
記工作物との間で放電を発生させて加工を行うワイヤ放
電加工装置において、上記電極ガイドのいずれか一方を
固定支持する電極ガイド支持部材と、上記工作物の厚さ
により上記電極ガイド間の距離を調整するガイド軸と、
上記電極ガイド支持部材を上記ガイド軸に対して傾斜さ
せるためのネジ部材と、上記電極ガイド支持部材と上記
ガイド軸との間に支点部材とを備え、上記ネジ部材によ
り上記電極ガイド支持部材を上記支点部材を回転中心と
して傾斜させ、上記電極ガイド部材に固定された上記電
極ガイドを傾斜移動させ、上記工作物に対するワイヤの
傾斜角度を調整するものである。
【0014】また、支点部材が所定の強度を有する球体
であるものである。
【0015】また、支点部材が球面軸受であるものであ
る。
【0016】また、支点部材がガイド軸または電極ガイ
ド支持部材に固定されるものである。
【0017】また、支点部材がガイド軸または電極ガイ
ド支持部材と一体であるものである。
【0018】
【作用】この発明におけるワイヤ放電加工装置は、電極
ガイドのいずれか一方を固定支持する電極ガイド支持部
材と、工作物の厚さにより電極ガイド間の距離を調整す
るガイド軸と、電極ガイド支持部材をガイド軸に対して
傾斜させるための傾斜手段とを備え、電極ガイド支持部
材に固定された電極ガイドを傾斜移動させることによ
り、電極ガイドの位置を変更する。
【0019】また、電極ガイドのいずれか一方を固定支
持する電極ガイド支持部材と、工作物の厚さにより電極
ガイド間の距離を調整するガイド軸と、電極ガイド支持
部材をガイド軸に対して傾斜させるためのネジ部材と、
電極ガイド支持部材とガイド軸との間に支点部材とを備
え、ネジ部材により電極ガイド支持部材を支点部材を回
転中心として傾斜させ、電極ガイド支持部材に固定され
た電極ガイドを傾斜移動させることにより、電極ガイド
の位置を変更する。
【0020】また、支点部材が所定の強度を有する球体
であることにより、電極ガイド支持部材を球体を回転中
心として傾斜させる。
【0021】また、支点部材が球面軸受であることによ
り、電極ガイド支持部材を球面軸受を回転中心として傾
斜させる。
【0022】また、支点部材をガイド軸または電極ガイ
ド支持部材に固定し、その固定された支点部材を回転中
心として電極ガイド支持部材を傾斜させる。
【0023】また、ガイド軸または電極ガイド支持部材
と一体である支点部材を回転中心として電極ガイド部材
を傾斜させる。
【0024】
【実施例】
実施例1.以下、この発明の実施例1を図について説明
する。なお、構成のうち電極ガイド部分を除いては従来
と同様のため、説明を省略する。図1はこの発明の実施
例1によるワイヤ放電加工装置の電極ガイド部分を表す
断面図、図2は図1の電極ガイド部分の側面図、図3は
図1の電極ガイド部分の平面図である。図において50
はガイド軸で、従来例の上電極ガイド杆16と同様に、
工作物36の厚さ方向に調節固定可能な機能を有する。
51は電極ガイド支持部材、52は支点部材である。電
極ガイド支持部材51は、支点部材である鋼球52を挟
み込んで、53、54、55、56の調節ネジによりガ
イド軸50に支持されている。電極ガイド支持部材51
とガイド軸50の鋼球52の支持部分にはテーパー状の
皿取り穴57、58が設けられ、鋼球52が図1の上下
・前後方向に移動しないようになっている。なお、鋼球
52は所定の強度を有する球体であれば鋼に限定される
ものではなく、他の金属、セラミックス及び樹脂等でも
よい。
【0025】また、電極ガイド支持部材51は、59の
絶縁板を介して、60のガイドブロックが周知の方法に
より絶縁された状態で固定支持する。ガイドブロック6
0には、放電加工に用いられる加工液が工作物36に導
かれるように、流路65が形成され、また放電加工電源
(図示せず)からワイヤ電極8側への電流が供給される
ように配線がなされている。ガイドブロック60には、
従来と同様に電極ガイド5が支持されており、放電加工
用電流を供給するためワイヤと接触する給電子61も支
持されている。電極ガイド5にはダイヤモンド、サファ
イヤなどの材質からなるダイスがはめ込まれており、ダ
イスの穴部でワイヤ電極8をガイドする。給電子61は
超硬合金、銀タングステン合金等の材質からなり、ワイ
ヤ電極8と接して放電加工電源からの電流を供給するも
のであり、ガイドブロック60に設けられた貫通穴に挿
入され、62の止めネジによりガイドブロック60に固
定される。63はノズルでガイドブロック60に固定さ
れ、ワイヤ電極8と同軸方向でかつ工作物36に対向し
た放電加工部分に加工液を効率よく噴射するものであ
る。64は偏心ダイスで電極ガイド5と同様にダイスが
はめ込まれており、給電子61とワイヤ電極8の接触を
確実にする。
【0026】ワイヤ電極8の工作物36に対する垂直度
の調整は、図4に示すように、一般に工作物36上ある
いは工作物36取付けテーブル37上に垂直度計70と
よばれる電気的な接触を検知する測定装置を用いて行わ
れる。垂直度計70は、工作物36の厚さ方向にワイヤ
電極8との接触検出面71、72を有し、垂直度計70
の設置面73に対し垂直な位置となるように接触検出面
71、72は構成されている。ワイヤ電極8と垂直度計
70の検出面71、72の2箇所が同時に接触した時に
垂直となるようにワイヤ電極8と垂直度計70の間には
測定電圧を印加し、接触による電圧の低下をNC装置で
検出したり、回路中に発光素子を設け接触による電流に
より発光させて接触表示を行っている。
【0027】ワイヤ電極の垂直度を調整する場合の動作
について説明する。図5は図1の状態からスパナなどの
工具により調節ネジ54を緩めて、調節ネジ53を締め
た状態を表す。これらの調整により電極ガイド支持部材
51は、鋼球52の中心を回転中心として図1における
反時計方向に傾斜し、電極ガイド支持部材51の端部に
固定されたガイドブロック60も傾斜し、それに内蔵さ
れた電極ガイド5は+Y方向に大きく変位する。他方の
ガイド7は移動しないので、ワイヤ電極8の傾きは工作
物36に対し垂直となるように変化する。なお、ガイド
ブロック60の傾斜により、電極ガイド5の変位は+Z
方向にも発生するが、取付部材4とガイド軸50は工作
物36の厚さ方向に調節固定可能であるため、工作物3
6とノズル63との対向距離は容易に変更でき問題はな
い。
【0028】同様に図6は図3の状態から調節ネジ56
を緩めて、調節ネジ55を締めた状態を表す。これらの
調整により電極ガイド支持部材51は、鋼球52の中心
を回転中心として図3における反時計方向に傾斜し、電
極ガイド支持部材51の端部に固定されたガイドブロッ
ク60も傾斜し、それに伴って電極ガイド5も+X方向
に変位する。他方のガイド7は移動しないので、ワイヤ
電極8の傾きは工作物36に対し垂直となるように変化
する。なお、ガイドブロック60の傾斜により、電極ガ
イド5の変位は−Y方向にも発生するが、X方向の変位
に比較すれば格段に小さいので実用上問題はない。
【0029】以上により、構造が簡単で軽量かつ安価な
電極ガイド5の調整機構を得るとともに、電極ガイド支
持部材51の微小な傾斜により容易に電極ガイドの大き
な変位を得る効果がある。また、電極ガイド支持部材5
1に取り付けられた電極ガイド5を、支点部材52を略
中心に微少回転しXY方向に変位するようにしたので、
XY方向に移動するためのガイドと送りの機構および部
品等を不要とし、機械加工が不要となる効果がある。ま
た、ガイドのクランプ機構をネジ部材が代用するため装
置自体が簡単で安価となり重量も小さくなる。
【0030】実施例2.図7は、この発明の実施例2に
よるワイヤ放電加工装置の電極ガイド部分を示すもの
で、実施例1の鋼球52の代わりに球面軸受を用いたも
のである。図において81は球面軸受の内輪、82はそ
の外輪である。83は固定金具で、電極ガイド支持部材
51に設けられた穴部へ球面軸受の外輪82を挿入し、
電極ガイド支持部材51側に外輪82を固定するもの
で、84のネジを用いて固定する。また、85は球面軸
受けの内輪81をガイド軸50側に固定するネジであ
る。86のスペーサはガイド軸50と電極ガイド支持部
材51の間隔を設定するためのものである。53から5
6までの調節ネジは実施例1と同様に設けられている。
垂直度の調整動作として、図においてガイドブロック6
0に内蔵されたガイド5の中心を+Y方向に変位させる
場合には、調節ネジ54を緩めて調節ネジ53を締める
ようにする。
【0031】実施例3.図8は、この発明の実施例3に
よるワイヤ放電加工装置の電極ガイド部分を示すもの
で、実施例2において調節ネジ53乃至56を傾斜部材
51に雌ネジを設けて螺合させたものである。図におい
てガイドブロック60に内蔵されたガイド5の中心を+
Y方向に変位させるには、調節ネジ53を緩めて調節ネ
ジ54を締めるようにする。
【0032】実施例4.図9は、この発明の実施例4に
よるワイヤ放電加工装置の電極ガイド部分を示すもの
で、実施例1における鋼球52を支点ボルト91に代え
たものである。支点ボルト91は、実施例4においては
JISの六角ボルトが用いられ、その先端を球面状に加
工してガイド軸50に設けられた皿取り穴57と接し、
ガイド軸50と電極ガイド支持部材51の間に隙間がで
きる長さとなっている。図においてガイドブロック60
に内蔵されたガイド5の中心を+Y方向に変位させるに
は、調節ネジ54を緩めて調節ネジ53を締めるように
する。
【0033】実施例5.図10は、この発明の実施例5
によるワイヤ放電加工装置の電極ガイド部分を示すもの
で、実施例4において支点ボルト91をガイド軸50側
に設けたものである。図10の支点ボルト91は、六角
ボルトの頭の部分を球面状に加工し、電極ガイド支持部
材51に設けられた皿取り穴58と接し、ガイド軸50
側に螺合させたものである。図においてガイドブロック
60に内蔵されたガイド5の中心を+Y方向に変位させ
るには、調節ネジ54を緩めて調節ネジ54を締めるよ
うにする。
【0034】実施例4あるいは実施例5において、電極
ガイド支持部材51またはガイド軸50に支点部分を一
体で形成してもよい。
【0035】以上の実施例ではワイヤ電極を垂直方向に
張架し、工作物を水平に設置した場合について説明した
が、工作物を垂直方向に設置し、ワイヤ電極を水平方向
にした場合でも同様の効果が得られる。また、XY方向
共調整する装置の構成について説明したが、XYZ方向
のうちの1軸調整にも適用できる。また、電極ガイド支
持部材51を傾斜させる傾斜手段として図11に示すよ
うに、偏心カム92の回転により行ってもよく、更に偏
心カム92に代って同様に電極ガイド支持部材51に変
位を生じさせる手段により同様の効果がある。なお、9
3は皿バネである。
【0036】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、電極
ガイドのいずれか一方を固定支持する電極ガイド支持部
材と、工作物の厚さにより電極ガイド間の距離を調整す
るガイド軸と、電極ガイド支持部材をガイド軸に対して
傾斜させるための傾斜手段とを備え、電極ガイド支持部
材に固定された電極ガイドを傾斜移動させるという構造
が簡単で軽量かつ安価な電極ガイドの調整機構を得ると
ともに、電極ガイド支持部材の微小な傾斜により容易に
電極ガイドの大きな変位を得る効果がある。
【0037】また、電極ガイドのいずれか一方を固定支
持する電極ガイド支持部材と、工作物の厚さにより電極
ガイド間の距離を調整するガイド軸と、電極ガイド支持
部材をガイド軸に対して傾斜させるためのネジ部材と、
電極ガイド支持部材とガイド軸との間に支点部材とを備
え、ネジ部材により電極ガイド支持部材を支点部材を回
転中心として傾斜させ、電極ガイド支持部材に固定され
た電極ガイドを傾斜移動させることにより、上記の効果
を得るとともに、ネジ部材のような簡単な手段により電
極ガイド支持部材をガイド軸に対して傾斜させることが
でき、より一層構造が簡単で軽量かつ安価な電極ガイド
の調整機構を得る効果がある。
【0038】また、支点部材が所定の強度を有する球体
であることにより、支点部材を簡単に製造することがで
きるとともに、電極ガイド支持部材をガイド軸に対して
円滑に傾斜させる効果がある。
【0039】また、支点部材が球面軸受であることによ
り、電極ガイド支持部材をガイド軸に対してより一層円
滑に傾斜させることができるとともに、電極ガイド支持
部材、ガイド軸及び支点部材の組み込み、調整が容易と
なる効果がある。
【0040】また、支点部材をガイド軸または電極ガイ
ド支持部材に固定したので、電極ガイド支持部材とガイ
ド軸との組込みが単純になる効果がある。
【0041】また、支点部材をガイド軸または電極ガイ
ド支持部材と一体に形成したので、電極ガイド支持部材
と、ガイド軸との組込みが単純になる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施例1によるワイヤ放電加工装
置の電極ガイド関係部分を示す側面図である。
【図2】 図1の部分の正面図である。
【図3】 図1の部分の平面図である。
【図4】 一対の電極ガイドの垂直度の調整動作を説明
するためのワイヤ放電加工装置を示す側面図である。
【図5】 この発明の実施例1によるワイヤ放電加工装
置の電極ガイド関係部分の動作説明のための部分側面図
である。
【図6】 図5の電極ガイド関係部分の部分平面図であ
る。
【図7】 この発明の実施例2によるワイヤ放電加工装
置の電極ガイド関係部分を示す部分側面図である。
【図8】 この発明の実施例3によるワイヤ放電加工装
置の電極ガイド関係部分を示す部分側面図である。
【図9】 この発明の実施例4によるワイヤ放電加工装
置の電極ガイド関係部分を示す部分側面図である。
【図10】 この発明の実施例5によるワイヤ放電加工
装置の電極ガイド関係部分を示す部分側面図である。
【図11】 この発明の実施例5によるワイヤ放電加工
装置の電極ガイド関係部分の他の例を示す部分側面図で
ある。
【図12】 従来のワイヤ放電加工装置の全体側面図で
ある。
【図13】 従来のワイヤ放電加工装置の要部を側面よ
り見た断面図である。
【図14】 従来のワイヤ放電加工装置の要部を正面よ
り見た断面図である。
【符号の説明】
5 電極ガイド、8 ワイヤ電極、36 工作物、50
ガイド軸、51 電極ガイド支持部材、52 支点部
材、53〜56 ネジ部材。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 工作物を挟んで配置される一対の電極ガ
    イドにワイヤ電極を走行させ、上記ワイヤ電極と上記工
    作物との間で放電を発生させて加工を行うワイヤ放電加
    工装置において、上記電極ガイドのいずれか一方を固定
    支持する電極ガイド支持部材と、上記工作物の厚さによ
    り上記電極ガイド間の距離を調整するガイド軸と、上記
    電極ガイド支持部材を上記ガイド軸に対して支持かつ傾
    斜させるための傾斜手段とを備え、上記電極ガイド支持
    部材に固定された上記電極ガイドを傾斜移動させ、上記
    工作物に対するワイヤ電極の傾斜角度を調整することを
    特徴とするワイヤ放電加工装置。
  2. 【請求項2】 工作物を挟んで配置される一対の電極ガ
    イドにワイヤ電極を走行させ、上記ワイヤ電極と上記工
    作物との間で放電を発生させて加工を行うワイヤ放電加
    工装置において、上記電極ガイドのいずれか一方を固定
    支持する電極ガイド支持部材と、上記工作物の厚さによ
    り上記電極ガイド間の距離を調整するガイド軸と、上記
    電極ガイド支持部材を上記ガイド軸に対して傾斜させる
    ためのネジ部材と、上記電極ガイド支持部材と上記ガイ
    ド軸との間に支点部材とを備え、上記ネジ部材により上
    記電極ガイド支持部材を上記支点部材を回転中心として
    傾斜させ、上記電極ガイド支持部材に固定された上記電
    極ガイドを傾斜移動させ、上記工作物に対するワイヤの
    傾斜角度を調整することを特徴とするワイヤ放電加工装
    置。
  3. 【請求項3】 支点部材が所定の強度を有する球体であ
    ることを特徴とする請求項2に記載のワイヤ放電加工装
    置。
  4. 【請求項4】 支点部材が球面軸受であることを特徴と
    する請求項2に記載のワイヤ放電加工装置。
  5. 【請求項5】 支点部材がガイド軸または電極ガイド支
    持部材に固定されることを特徴とする請求項2に記載の
    ワイヤ放電加工装置。
  6. 【請求項6】 支点部材がガイド軸または電極ガイド支
    持部材と一体であることを特徴とする請求項2に記載の
    ワイヤ放電加工装置。
JP10354095A 1995-04-27 1995-04-27 ワイヤ放電加工装置 Pending JPH08294823A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10354095A JPH08294823A (ja) 1995-04-27 1995-04-27 ワイヤ放電加工装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10354095A JPH08294823A (ja) 1995-04-27 1995-04-27 ワイヤ放電加工装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08294823A true JPH08294823A (ja) 1996-11-12

Family

ID=14356684

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10354095A Pending JPH08294823A (ja) 1995-04-27 1995-04-27 ワイヤ放電加工装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08294823A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102528191A (zh) * 2011-12-27 2012-07-04 北京市电加工研究所 简式立体可调电火花精密微孔倒锥加工的电极摇动机构
CN110899879A (zh) * 2019-10-30 2020-03-24 株式会社沙迪克 放电加工装置的下侧引导单元

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102528191A (zh) * 2011-12-27 2012-07-04 北京市电加工研究所 简式立体可调电火花精密微孔倒锥加工的电极摇动机构
CN110899879A (zh) * 2019-10-30 2020-03-24 株式会社沙迪克 放电加工装置的下侧引导单元
US11590594B2 (en) 2019-10-30 2023-02-28 Sodick Co., Ltd. Lower guide unit of electrical discharge machine

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR20080002966A (ko) 조절 가능한 지지 장치
JPH08294823A (ja) ワイヤ放電加工装置
US4337385A (en) Orbital tool support system for EDM machines and other machine tools
JPH04183545A (ja) ワーク保持具
JPH0610240A (ja) 機械フレーム、特に織機のボデーに支持アーム又はその類似物を調整自在に取り付ける装置
CN114728388B (zh) 机床
TWI720838B (zh) 線放電加工機
JPH0773806B2 (ja) ボックス柱の組立ライン用孔あけ機
JPH0669649B2 (ja) ワイヤ放電加工機のワイヤ位置決め装置
JPS62162430A (ja) 放電加工機の小径棒状電極案内装置
KR20140146444A (ko) 방전 가공기용 전극홀더
JPH10263967A (ja) 被加工物の保持装置
JPH09277131A (ja) 堅主軸形工作機械の主軸調整装置
CN217370821U (zh) 电极装夹装置及电火花加工设备
KR102365707B1 (ko) 레벨링 조절이 용이한 복합가공기
CN218487999U (zh) 铝单板加工用切痕打磨装置
CN213496529U (zh) 一种车床的辅助支撑架
JPH0821596A (ja) レーザ加工機などの据付け支持装置
CN114888383A (zh) 电极旋转进丝机构
CN109979855B (zh) 一种用于集成电路连接的微米级冷焊接手动装置
JP2004351553A (ja) 縦型ロータリ研削盤
JPH0899228A (ja) ワイヤ放電加工装置
JPH10277857A (ja) 工作機械
JP2740133B2 (ja) 電動工具
JPH07314255A (ja) ワイヤ放電加工機