JPH08294074A - マルチビジョン装置およびその調整方法 - Google Patents

マルチビジョン装置およびその調整方法

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JPH08294074A
JPH08294074A JP9515995A JP9515995A JPH08294074A JP H08294074 A JPH08294074 A JP H08294074A JP 9515995 A JP9515995 A JP 9515995A JP 9515995 A JP9515995 A JP 9515995A JP H08294074 A JPH08294074 A JP H08294074A
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brightness
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JP9515995A
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Toshishige Kawahara
敏成 河原
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数台の背面投写型プロジェクションディス
プレイからなるマルチビジョン装置において、各ユニッ
ト面の明るさレベルの調整を容易に行ない、スクリーン
全体で最適な映像を提供する。 【構成】 少なくとも2個以上の背面投写型プロジェク
ションディスプレイユニットを組合せて一つの画面を構
成するマルチビジョン装置において、上記各ユニットの
映像増幅手段の利得を制御する利得制御手段と、映像信
号の輝度を設定する輝度設定手段と、電源から高圧発生
手段を介して陰極線管へ流れる電流を検出する電流検出
手段と、この電流検出手段の出力が所定値以上のときは
その出力に基づいて上記利得制御手段を制御し、上記陰
極線管へ流れる電流の制御を行ない、また、上記電流検
出手段の出力が所定値以下のときは上記輝度設定手段か
らの出力に基づいて上記利得制御手段を制御し、映像信
号の輝度の調節を行なう自動電流制御手段とを備えたも
のである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、少なくとも2個以上
の背面投写型プロジェクションディスプレイのユニット
を組み合せて、一つの画面を構成するマルチビジョン装
置の各ユニットにおける陰極線管に流れるビーム電流の
制御と映像信号の輝度の制御に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、投写型プロジェクションディ
スプレイは、高輝度化を実現するため特に中間階調での
ビーム電流を可能な限り上げるよう映像増幅回路の利得
が設定されているのが一般的である。しかし、この場合
入力信号に平均輝度レベル(以下、APLレベルとす
る。)の高い信号が入力された時には、過度なビーム電
流から高圧出力回路及びフライバックトランスが過負荷
状態となり、例えばそれらの回路やフライバックトラン
スなどを構成する素子を破壊する可能性がある。従っ
て、それを保護するために、フライバックトランスを介
して陰極線管(以下、CRTとする。)に流れるビーム
電流を検出し電流がある値以上にならないよう強制的に
ビーム電流を制限するための自動電流制限回路(以下、
ACL回路とする)を備えている。投写型プロジェクシ
ョンディスプレイの場合、白ピークの輝度を上げるため
映像増幅回路の利得を可能な限り高く取りACL回路の
電流制限帰還量を多くしてビーム電流を押さえている。
このため特に投写型プロジェクションディスプレイの場
合は白ピークの輝度と全白画面の輝度の差が大きくなる
傾向がある。
【0003】図7は、投写型プロジェクションディスプ
レイのユニットにおける一般的なACL回路の制御ルー
プを示すブロック図である。図において、1は外部から
コントラストの調整をするための制御信号を送るマイク
ロプロセッサ(以下、マイコンとする。)、2はマイコ
ン1からのディジタル信号をアナログ信号に変換するた
めのD/A変換器である。3は入力された映像信号の利
得を外部から自由に可変することにより画面輝度の調整
を可能にする制御手段を有する映像増幅回路、4は増幅
された信号の黒レベルを信号のAPLレベルの変化に係
わらず一定に保つためのクランプ回路、5はその黒レベ
ルを調整するための機能を持った黒レベル調整回路、6
は映像信号を入力としてCRT11のカソードをドライ
ブするための電圧までに増幅する映像出力回路である。
7は映像増幅手段の利得を制御する利得制御手段であ
る。また、D/A変換器2からのアナログ信号の入力に
よって利得制御手段7を制御し、画面のコントラストを
変化させることもできる。
【0004】映像増幅回路3に入力された映像信号が増
幅され最終的にはCRT11のカソードに加えられる。
また、CRT11に流れるビーム電流は、電源回路8に
より供給され電流検出手段9をへてフライバックトラン
スよりなる高圧発生部10を介しCRT11に供給され
る。高圧出力回路12はCRT11に加えるための高圧
を発生させる。更に、電流検出手段9より検出された電
圧は、映像増幅回路3の利得を可変する7の利得制御手
段7にフィードバックされ、映像増幅回路3の利得を抑
えてCRT11に流れる過度なビーム電流を制限し、高
圧発生部10及び高圧出力回路12を保護している。
【0005】次に、一般的なACL回路におけるビーム
電流の制限動作について説明する。図8に電流検出回路
と利得制限回路の回路例を示す。図8において、電源か
らの電流をIと示しているが、具体的にはIb1,I
b2の電流が流れる。映像増幅回路3の利得の制御は、
マイコン1から送られてくるディジタル信号をD/A変
換器2でDC電圧に変換し抵抗26を介しコントラスト
制御端子19に加えられる。コントラスト制御端子19
はプラス/マイナスの電源に接続された抵抗23,24
にて通常バイアスが掛かっている。D/A変換器2の電
圧の変化によりコントラスト制御端子19の電圧が可変
される。通常は、工場での調整時に定められた利得(G
1倍)になるようコントラスト制御端子19の電圧が調
整されている。
【0006】映像増幅回路3に映像信号のAPLレベル
の低い信号が入力された場合、設定された利得G1で増
幅された信号がクランプ回路4とゲインG0倍に増幅す
る映像出力回路6をへてCRT11のカソードに加えら
れる。
【0007】上記G1及びG0倍に増幅されたカソードド
ライブ電圧により電源8の出力電圧Vから抵抗21及
びフライバックトランス10を介してCRT11にビー
ム電流Ib1が流れる。この電流によりIb1×R21
電圧降下が抵抗R21の両端に発生する。ここで上記の
ようにAPLレベルの低い映像信号が入力されR21
電圧降下により発生するところのダイオードD20のカ
ソードの電圧V20と、映像増幅回路3のコントラスト
制御端子19の電圧V19の関係とが V19<V20+0.6(=V−Ib1×R21) の場合、ダイオード20はカットオフ状態となり利得の
制限が掛からないため映像増幅回路3と映像出力回路6
の利得分(G1+G0)の振幅に電圧増幅された信号でカ
ソードがドライブされることになる。
【0008】逆にAPLレベルの高い信号が入力された
場合、CRTに流れる電流Ib2により前記V19とV
20の関係が V19>V20+0.6(=V−Ib2×R21) となった場合、20のダイオードD20が導通状態とな
る。Vccに接続された抵抗23と抵抗25を介しコント
ラスト制御端子19の電圧は下がるように働く。これに
より映像増幅回路3の利得が△Gだけ下がりその利得は
G1−△Gとなる。信号出力振幅は、この制御により小
さくなるためCRT11に流れるビーム電流が制限され
過電流による素子の破壊を防ぐことができるよう構成さ
れている。このACLのループ制御によりAPLレベル
がある一定量以上の信号が入力された場合、画面の輝度
は、映像増幅回路3の利得が制限され出力振幅が小さく
なった分最大ピーク輝度より若干暗くなることになる。
【0009】上記のようなACL回路を備えた投写型プ
ロジェクションディスプレイのユニットを上下、左右に
複数台組み合わせて構成されたマルチスクリーン上に映
像を映しだすよう構成したマルチビジョン装置におい
て、画面全体に拡大映像を表示したときに各ユニット間
でのACLの連動制御を施さない場合、上記の各ユニッ
トごとのACL制御により各ユニット面の明るさのレベ
ルが一致せず各面が独立した画面の様に見えてくる。従
来のマルチビジョン装置においては、この不一致を改善
するために各ユニットのビーム電流を制限しているAC
L回路のコントラスト制御端子19を各ユニットごとに
並列に接続し各ユニット間で連動して制御することが行
なわれる。
【0010】次に、上記ACL回路の連動制御に関し、
4面構成のマルチビジョン装置を例に簡単に動作を説明
する。図9に4面マルチビジョン装置の構成を示す。図
10は図8に示した各ユニットに設けられた回路をそれ
ぞれ接続し、連動制御を行なうものである。
【0011】例えば、画面全体に拡大表示された映像
が、ユニット50とユニット51の画面映像が空を中心
とした明るい映像となりユニット52とユニット53の
映像が森林を中心とした暗い映像が入力された場合、A
CL回路の連動がされていなければユニット50とユニ
ット51の映像はACL帰還量が多くピークレベルの若
干落ちた画面となり、ユニット52とユニット53の映
像はACL帰還量が少なくピークレベルの高い明るい画
面となる。このためこのような拡大表示画面は、上下の
画面の境目となる空の部分、森林の部分の輝度レベルの
連続性が失われた明るさの合わない画面となる。ここ
で、各ユニットのコントラスト制御端子19を並列に接
続して連動させた場合、ユニット50,51のコントラ
スト制御端子19の端子電圧がユニット52,53より
低いためユニット52,53のコントラスト制御端子は
50、51の端子に引かれ利得が強制的に下げられる
ことになる。これにより、ユニット52,53の画面の
ピークの輝度が下がりユニット50,51のピークの輝
度レベルにあった画面となり全体の拡大画面として境目
のピークの輝度レベルがそろった画面にすることができ
る。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】従来のマルチビジョン
装置は以上のように構成されていたため、各ユニット間
でACL回路の連動接続を行なった場合、ACLの連動
制御端子と通常のコントラスト端子の双方に影響を与え
る部分である第8図のコントラスト制御端子19が各ユ
ニット間で並列に接続されることになるため、各ユニッ
トの映像増幅回路3の利得調整後に、第8図におけるD
/A変換器2からの調整電圧が各ユニット間で異なった
電圧となるため、ACLの動作しないような暗い映像信
号が入力された場合でも各面の3の映像増幅回路3の電
圧が互いに影響しあい結果として映像増幅回路3の利得
が変わり、各ユニットにおいて本来調整された明るさを
表示できなくなるという問題があった。
【0013】また、図9のような全体の画面の一部分だ
けにACLが動作するような明るい映像が入力された場
合、ユニット52,53に接続されているコントラスト
制御端子19がユニット50,51の制御端子電圧に等
しくなるためユニット52,53に負帰還がかかる。こ
の時、境目のピークの輝度はある程度そろったものとな
るが、逆に森林の暗い映像部分は負帰還の係り過ぎた極
端に暗く沈んだ画面となってしまい画面の境目の明るさ
の連続性が失われ全体の拡大画面の各面がばらばらにな
ってしまうというマルチビジョン装置では致命的な不具
合が生じてしまう。このように従来の直接コントラスト
制御端子を接続するACL連動制御の方法では、画面の
内容によっては中低輝度部の明るさが本来の明るさより
更に沈んだものとなるという問題があった。また、その
輝度のレベルをそれぞれの信号にあったように調整する
ことができなかった。
【0014】図10に示すように各ユニットの連動制御
を行なった場合、コントラスト制御端子19はACL連
動端子として各ユニット間で接続されることになる。こ
の場合は、各ユニットの映像利得は個別に調整されるの
で、ユニット間のばらつき(映像利得、CRTの発光効
率など)によりマイコンからの調整電圧となるコントラ
スト制御端子19の電圧は、各ユニットで異なった電圧
値に設定されることになる。その端子を各ユニット間で
直接接続することによりACL連動接続をすると、各ユ
ニットのコントラスト制御端子19の電圧が相互に影響
しあい個別に調整したときの明るさと異なった明るさに
なる。特にACL(自動電流制限)が掛からないような
暗い画面が入力されたときに各ユニットの画面の明るさ
が合わなくなり、全体としてまとまりがなくなってしま
う。
【0015】また、従来のマルチビジョン装置において
は、各面のCRTのばらつきやスクリーンゲインのばら
つきによる輝度のばらつきを調整するために、映像増幅
回路の利得を可変し調整していたため、ある画面での調
整が可能でも他の画面では輝度レヘ゛ルの合わない画面とな
ってしまっていた。
【0016】また、従来のマルチビジョン装置におい
て、特に一面だけ(ある一つのユニット)に明るい信号
が入力された場合、映像回路の電源の変動、高圧の変動
及びスクリーン電圧の変動により画面全体が白く浮かび
上がった画面となり他の面と黒レベルの違った画面とな
ってしまうという不具合があった。
【0017】この発明は上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、その一として、マルチビジョン
装置のACL回路の連動制御を行った場合、各ユニット
のコントラスト調整制御ループとACL回路の制御ルー
プがオペアンプを介して独立に調整出来、また、ACL
の連動端子の電圧は非連動時、抵抗分割による基準電圧
となっているため各ユニット間連動端子電圧は、ほぼ一
定となる。そのため、連動端子を並列に接続した場合で
も各ユニットの利得及びACLの制御に影響を与えない
ようにする。その二として、各ユニットのACLの利得
を調整可能としたため連動時の各画面の明るさレベルが
合わせやすくなる。その三として、連動制御電流を調整
可能としたため連動時の各画面の連動レベルが調整可能
となる。また、各ユニットの明るさレベルのばらつきを
補正することができる。その四として、高圧やスクリー
ン電圧の変動等による黒レベルの変動を補正することが
できる。このように、マルチビジョン装置として最も難
しい全面拡大表示時の各面の明るさレベルの調整を容易
にし調整性、メンテナンス性の良いマルチビジョン装置
を得ることを目的としている。
【0018】
【課題を解決するための手段】この発明の第1の発明に
係るマルチビジョン装置は、少なくとも2個以上の背面
投写型プロジェクションディスプレイユニットを組み合
わせて一つの画面を構成するマルチビジョン装置であっ
て、上記各ユニットの映像増幅手段の利得を制御する利
得制御手段と、上記映像増幅手段から出力される映像信
号の輝度を設定する輝度設定手段と、電源から高圧発生
手段を介して陰極線管へ流れる電流を検出する電流検出
手段と、この電流検出手段の出力が所定値以上のとき
は、その出力に基づいて上記利得制御手段を制御し、上
記陰極線管に流れる電流の制限を行なう信号を上記利得
制御手段に負帰還として入力し、また、上記電流検出手
段の出力が所定値以下のときは上記輝度設定手段からの
出力に基づいて上記利得制御手段を制御し、映像信号の
輝度の調節を行なう信号を上記利得制御手段に入力する
自動電流制限手段とを備えたものである。
【0019】第2の発明に係るマルチビジョン装置にお
いて、自動電流制限手段は、電流検出手段からの出力が
入力されるバッファ手段と、非反転入力部に、抵抗分割
により基準電圧を発生する電源が接続され、かつバッフ
ァ手段の出力が入力され、反転入力部にはその出力部か
らの信号と輝度制御手段の出力とが入力されている演算
増幅手段とからなり、利得制御手段を制御するものであ
る。
【0020】第3の発明に係るマルチビジョン装置は、
バッファ手段と演算増幅手段の非反転入力部との間に、
自動電流制限手段の感度を定めるための所定の抵抗値を
有する感度設定手段を設けたものである。第4の発明に
係るマルチビジョン装置は、バッファ手段と演算増幅手
段の非反転入力部との間に、自動電流制限手段の感度を
定めるための抵抗値を変化させることが可能な可変感度
設定手段を備えたものである。
【0021】第5の発明に係るマルチビジョン装置は、
演算増幅手段の出力部と反転入力部との間に、演算増幅
手段の演算増幅度を定める所定の抵抗値を有する増幅度
設定手段を設けたものである。第6の発明に係るマルチ
ビジョン装置は、演算増幅手段の出力部と反転入力部と
の間に、演算増幅手段の増幅度を定める抵抗値を変化さ
せられる可変増幅度設定手段を設けたものである。
【0022】第7の発明に係るマルチビジョン装置は、
各背面投写型プロジェクションディスプレイユニットの
自動電流制限手段に設けられたバッファ手段のそれぞれ
の出力部をそれぞれ接続し、上記各ユニットを連動して
制御するものである。第8の発明に係るマルチビジョン
装置は、各背面投写型プロジェクションディスプレイユ
ニットの自動電流制限手段に設けられたバッファ手段の
それぞれの出力部にカスケードに接続された抵抗値を変
化させられる可変抵抗手段を介して、これらの出力部を
並列に接続し、上記各ユニットを連動して制御するもの
である。
【0023】第9の発明に係るマルチビジョン装置は、
バッファ手段の出力部にカスケードに接続された可変抵
抗手段に、電流検出手段の検出結果に応じて、所定の抵
抗値を有する負荷を並列に接続する第1の切換手段を備
えたものである。第10の発明に係るマルチビジョン装
置は、演算増幅手段の出力部と反転入力部との間に接続
された可変増幅度設定手段に、電流検出手段の検出結果
に応じて、所定の抵抗値を有する負荷を並列に接続する
第2の切換手段を備えたものである。第11の発明に係
るマルチビジョン装置は、映像増幅手段によって増幅さ
れた映像信号の黒レベルを調整するための黒レベル調整
手段を備え、電流検出手段の出力に応じて、上記黒レベ
ル調整手段の制御電圧を可変するものである。
【0024】第12の発明に係るマルチビジョン装置の
調整方法は、少なくとも2個以上の背面投写型プロジェ
クションディスプレイユニットと、上記各ユニットの映
像増幅手段の利得を制御する利得制御手段と、上記映像
増幅手段から出力される映像信号の輝度を設定する輝度
設定手段と、電源から高圧発生手段を介して陰極線管へ
流れる電流を検出する電流検出手段と、陰極線管へ流れ
る電流の制限を行なう自動電流制限手段は、電流検出手
段からの出力が入力されるバッファ手段と、バッファ手
段の出力部に接続された抵抗値を変化させることができ
る可変抵抗手段と、非反転入力部に、抵抗分割により基
準電圧を発生する電源が接続され、かつバッファ手段の
出力が入力され、反転入力部にはその出力部からの信号
と輝度設定手段の出力とが入力され、利得制御手段の制
御を行なう演算増幅手段とからなり、上記各ユニットは
上記バッファ手段の出力部に接続された可変抵抗手段を
介してそれぞれ接続され、かつ、上記各ユニットを組み
合わせて一つの画面を構成するマルチビジョン装置の調
整方法において、陰極線管へ電流が流れることにより発
生する電流検出手段の検出電圧をマルチビジョン装置を
構成する各ユニット間で一致するように、バッファー手
段の出力部に接続された可変抵抗手段の抵抗値を可変し
て調整するものである。
【0025】第13の発明に係るマルチビジョン装置の
調整方法は、少なくとも2個以上の背面投写型プロジェ
クションディスプレイユニットと、上記各ユニットの映
像増幅手段の利得を制御する利得制御手段と、上記映像
増幅手段から出力される映像信号の輝度を設定する輝度
設定手段と、電源から高圧発生手段を介して陰極線管へ
流れる電流を検出する電流検出手段と、陰極線管に流れ
る電流の制限を行なう自動電流制限手段は、電流検出手
段からの出力が入力されるバッファ手段と、バッファ手
段の出力部と演算増幅手段の非反転入力部との間に接続
され、自動電流制限手段の感度を定める抵抗値を変化さ
せることができる可変感度設定手段と、非反転入力部
に、抵抗分割により基準電圧を発生する電源が接続さ
れ、かつバッファ手段の出力が入力され、反転入力部に
はその出力部からの信号と輝度設定手段の出力とが入力
され、利得制御手段の制御を行なう演算増幅手段とから
なり、上記各ユニットは上記バッファ手段の出力部を介
してそれぞれ接続され、かつ上記各ユニットを組み合わ
せて一つの画面を構成するマルチビジョン装置の調整方
法において、陰極線管へ電流が流れることにより発生す
る電流検出手段の検出電圧をマルチビジョン装置を構成
する各ユニット間で一致するように、上記可変感度設定
手段の抵抗値を可変して調整するものである。
【0026】第14の発明に係るマルチビジョン装置の
調整方法は、少なくとも2個以上の背面投写型プロジェ
クションディスプレイユニットと、上記各ユニットの映
像増幅手段の利得を制御する利得制御手段と、上記映像
増幅手段から出力される映像信号の輝度を設定する輝度
設定手段と、電源から高圧発生手段を介して陰極線管へ
流れる電流を検出する電流検出手段と、陰極線管に流れ
る電流の制限を行なう自動電流制限手段は、電流検出手
段からの出力が入力されるバッファ手段と、非反転入力
部に、抵抗分割により基準電圧を発生する電源が接続さ
れ、かつバッファ手段の出力が入力され、反転入力部に
はその出力部からの信号と輝度設定手段の出力とが入力
され、利得制御手段の制御を行なう演算増幅手段と、演
算増幅手段の反転入力部とその出力部との間に接続さ
れ、演算増幅手段の演算増幅度を定める抵抗値を変化さ
せることができる可変増幅度設定手段とからなり、上記
各ユニットは上記バッファ手段の出力部を介してそれぞ
れ接続され、かつ、上記各ユニットを組み合わせて一つ
の画面を構成するマルチビジョン装置の調整方法におい
て、陰極線管へ電流が流れることにより発生する電流検
出手段の検出電圧をマルチビジョン装置を構成する各ユ
ニット間で一致するように、上記可変演算増幅度設定手
段の抵抗値を可変して調整するものである。
【0027】第15の発明に係るマルチビジョン装置の
調整方法は、第13の発明において、バッファ手段の出
力部と演算増幅手段の非反転入力部との間に接続された
可変感度設定手段を可変させて調整し、各ユニット間の
輝度を所定のレベルに一致させるものである。第16の
発明に係るマルチビジョン装置の調整方法は、第14の
発明において、演算増幅手段の反転入力部と出力部との
間に接続された演算増幅度設定手段の抵抗値を可変させ
て調整し、各ユニット間の輝度を所定のレベルに一致さ
せるものである。
【0028】
【作用】第1の発明に係るマルチビジョン装置は、電流
検出手段からの出力が所定値以上のときにその出力に基
づいて、自動電流制限手段によって利得制御手段を制御
し、また電流検出手段の出力が所定値以下のときは輝度
調整手段からの出力に基づいて利得制御手段を制御する
ようにして、陰極線管に流れる電流の制御、あるいは輝
度の調整を、各背面投写形プロジェクションディスプレ
イユニットに設けられた上記の手段によって行なう。
【0029】第2の発明に係るマルチビジョン装置は、
バッファ手段から演算増幅手段に入力される電流検出手
段の出力が、所定値以上のときは、その出力に基づい
て、演算増幅手段により利得制御手段を制御し、また、
電流検出手段の出力が所定値以下のときは、演算増幅手
段の非反転入力部には抵抗分割により接続された電源に
より基準電圧が入力され、反転入力部には輝度調節手段
からの出力が入力されることになり、利得制御手段を輝
度設定手段の出力に基づいて制御し、陰極線管に流れる
電流の制限、あるいは輝度の調整を行なう。
【0030】第3の発明に係るマルチビジョン装置は、
バッファ手段と演算増幅手段の非反転入力部との間に感
度設定手段を設けたことにより、電流検出手段の出力が
所定値以上のときに行なわれる利得制御のゲインを下げ
ることができる。また、それによって陰極線管へ流れる
電流が増え、画面を明るくする。第4の発明に係るマル
チビジョン装置は、バッファ手段と演算増幅手段の非反
転入力部との間に可変感度設定手段を設けたことによ
り、抵抗の値を変えることで自動電流制限手段のループ
ゲインを調整することができ、電流検出手段の出力が所
定値以上のときに陰極線管へ流れる電流の制限する量を
変えられる。
【0031】第5の発明に係るマルチビジョン装置は、
演算増幅手段の出力部と反転出力部との間に増幅度設定
手段を設けたことにより、電流検出手段の出力が所定値
以上のときに行なわれる利得制御のゲインを下げること
ができる。また、それによって陰極線管へ流れる電流が
増え、画面を明るくする。第6の発明に係るマルチビジ
ョン装置は、演算増幅手段の出力部と反転出力部との間
に可変演算増幅度設定手段を設けたことにより、抵抗の
値を変えられ、自動電流制限手段のループゲインを調整
することができる。また、それによって電流検出手段が
所定値以上のときに陰極線管へ流れる電流を制限する量
を変化させることができ、さらに画面の明るさを変える
ことができる。
【0032】第7の発明に係るマルチビジョン装置は、
自動電流制御手段に設けられたバッファ手段のそれぞれ
の出力部をそれぞれ接続して、マルチビジョン装置を構
成する各ディスプレイユニットを連動させて制御でき、
各ディスプレイユニットに入力される映像の違いによっ
てそれぞれのユニットでの制御(映像信号の利得制御)
が異なるが、各ユニットは相互に影響を受けない。第8
の発明に係るマルチビジョン装置は、各ディスプレイユ
ニットの自動電流制御手段に設けられたバッファ手段の
それぞれの出力部を、この出力部にカスケードに接続さ
れた可変抵抗手段を介して接続し、各ユニットを連動し
て制御するようにしたので、各ユニット間に流れる電流
を調整することができる。
【0033】第9の発明に係るマルチビジョン装置は、
電流検出手段の出力に応じて、バッファ手段の出力部に
カスケードに接続された抵抗手段に、所定の抵抗値を有
する負荷を並列に接続する第1の切換手段を備えてお
り、可変抵抗手段を変化させて自動電流制限手段のゲイ
ンが変わった状態で、明るい映像が入力され電流検出手
段の出力が所定値以上になったときに、負荷手段を並列
に接続することによって、陰極線管へ多量の電流が流れ
ないようにする。第10の発明に係るマルチビジョン装
置は、電流検出手段の出力に応じて、演算増幅手段の出
力部と反転入力部との間に接続された可変増幅度設定手
段に所定の抵抗値を有する負荷を並列に接続する第2の
切換手段を備えており、可変増幅度設定手段を変化させ
自動電流制御手段のゲインが変わった状態で、明るい映
像が入力され電流検出手段の出力が所定値以上になった
ときに、負荷を並列に接続することによって、明るい映
像が入力されたときに発生する最大電流を制限する。第
11の発明に係るマルチビジョン装置によれば、電流検
出手段の出力に応じて、黒レベル調整手段の制御電圧を
可変し、明るい映像が入力された場合の高圧、スクリー
ン電圧などの変動により発生する画面の黒浮きを抑え
る。
【0034】第12の発明に係るマルチビジョン装置の
調整方法は、各ディスプレイユニットの自動電流制御手
段に設けられたバッファ手段の出力部にカスケードに接
続された可変抵抗手段を介して、各ユニットを相互に接
続し、各ユニットを連動して制御するようにしたので、
可変抵抗手段の抵抗値を変化させることにより、相互に
接続された各ユニット間を流れる電流を制御することが
可能となり、各ユニットの電流検出手段での検出電圧を
一致させることができる。
【0035】第13の発明に係るマルチビジョン装置の
調整方法は、各ディスプレイユニットに設けられたバッ
ファ手段の出力部と演算増幅手段の非反転入力部との間
に接続された可変感度設定手段の抵抗値を変化させるこ
とにより、相互に接続された各ユニット間を流れる電流
を制御することが可能となり、各ユニットの電流検出手
段での検出電圧を一致させることができる。
【0036】第14の発明に係るマルチビジョン装置の
調整方法は、各ディスプレイユニットに設けられた演算
増幅手段の反転入力部と出力部との間に接続された可変
増幅度設定手段の抵抗値を変化させることにより、相互
に接続された各ユニット間を流れる電流を制御すること
が可能となり、各ユニットの電流検出手段での検出電圧
を一致させることができる。
【0037】第15の発明に係るマルチビジョン装置の
調整方法は、各ディスプレイユニットそれぞれの自動電
流制限を行なう回路に設けられたバッファ手段の出力部
と演算増幅手段の非反転出力部との間に接続された可変
感度設定手段の抵抗値を変化させることにより、各ユニ
ットの輝度レベルを所定のレベルに一致させることがで
きる。第16の発明に係るマルチビジョン装置の調整方
法は、各ディスプレイユニットの自動電流制限を行なう
回路に設けられた演算増幅手段の出力部と反転入力部と
の間に接続された可変増幅度設定手段の抵抗値を変化さ
せることにより、各ユニットの輝度レベルを所定のレベ
ルに一致させることができる。
【0038】
【実施例】
実施例1.以下、この発明の実施例について説明する。
なお、従来の技術と同一の部分については同一符号を付
して説明を省略する。図1はマルチビジョン装置のユニ
ットのブロック図である。マルチビジョン装置を構成す
る背面投写型ディスプレイはたとえばR,G,Bの3つ
のCRT(陰極線管)と、それぞれCRTの映像を拡大
する3つの投写レンズとを用い、映像源からの映像をス
クリーン背面に投写するもので、画像はスクリーンの外
表面から見ることができる。図において、13は電流検
出手段9の出力に接続されたバッファ回路、14はバッ
ファ回路の出力信号を増幅するオペアンプ、15、16
はオペアンプ14の非反転入力端子に基準電圧としての
バイアスを加える抵抗、17、29はオペアンプ14の
ゲインを決める抵抗である。
【0039】次に、動作について説明する。電源回路8
から高圧発生手段10のフライバックトランスの巻線を
経由してCRT11に流れるビーム電流を検出する電流
検出手段9は、ビーム電流がある一定量以上流れるとバ
ッファ回路13に対し電圧を下げるように働く。その電
圧を受けバッファ回路13はオペアンプ14の非反転入
力の電圧を下げるよう動作する。オペアンプ14の非反
転入力の電圧V13が△Vだけ下がったことによりオペ
アンプ14の出力電圧V14は V14=V13−(R17/R29)×△V の如く反転オペアンプのゲイン分電圧が下がる方向の制
御がかかり映像増幅回路3のコントラストをさげるよう
に働く。結果として、映像出力の振幅が落ちビーム電流
を制限する事が出来る。マイコン1からの制御信号はD
/A変換器2を介し反転オペアンプ14の反転入力端子
に入力される。D/A変換器2の出力電圧Vが変化す
る事により映像増幅回路3のコントラストを制御するこ
とができる。ここでは、マイコン1は各ユニットのコン
トラストの制御に用いられており、具体的にはD/A変
換器2を介してコントラスト制御端子19をDC制御し
ている。
【0040】上記の電流検出回路とオペアンプの接続の
詳細を図2に基づいて説明する。図において、18は電
源回路8から高圧発生部10であるフライバックトラン
スに流れ込む平均電流Iの量を検出する電流検出抵
抗、20は抵抗18の電圧降下により発生する電圧変化
を検出する検出手段となるスイッチ素子としてのダイオ
ード、25はトランジスタ28のベース電流を決めるベ
ース抵抗、28はダイオード20を介して流れる電流に
より導通しオペアンプ14の非反転入力の電圧を制御す
るバッファとして働くトランジスタ、27はトランジス
タ28のエミッタ電流として流れる電流を制限する抵抗
体を表わす、また30もオペアンプ14のゲインを可変
制御する抵抗体を表わす。上記抵抗体は半固定抵抗など
の可変抵抗器により構成される。
【0041】次に、この実施例についての動作を説明す
る。映像を映しだすことにより高圧発生部10からCR
T11に流れるビーム電流Iの平均電流値が変化し、
電流検出抵抗18を介したV18の電圧は、電源回路8
の出力電圧Vから抵抗18とIによる電圧降下で、 V18=V−I×R18 となる。ACL動作時、このV18が抵抗15に接続さ
れている電源Vccからトランジスタ28のVbe及びダ
イオード20の順方向電圧の電圧分以下となった場合、
ダイオード20は導通状態となりトランジスタ28にベ
ース電流が流れる。これによりトランジスタ28のベー
ス電流の約hfe倍のエミッタ電流がVccから抵抗15及
び抵抗体27を介して流れる。この電流により抵抗15
と抵抗16により基準電圧として加えられているオペア
ンプ14の非反転入力電圧は下がり同時にオペアンプ1
4の出力も下がり映像増幅回路3のコントラスト制御端
子19の電圧を下げコントラストを下げるよう制御す
る。
【0042】ここで抵抗体27の抵抗値を大きいほうに
可変すると、オペアンプ14の非反転入力端子電圧の変
化量が下がり映像増幅回路3への利得制御の量が少なく
なりビーム電流Ibの制限を緩めるように働くためAC
Lのループゲインが下がり、結果としてビーム電流に対
する非反転入力端子の電圧を下げる感度が鈍くなり、ビ
ーム電流Iがより多く流れることではじめてフィード
バックがかかることになる。従って、この抵抗体27の
抵抗値の可変によりビーム電流に対する画面の明るさの
変化の度合を変えることができるようになる。また、オ
ペアンプ14の帰還抵抗体30の抵抗値を可変すること
により上記と同様の効果が得られる。これは抵抗30と
抵抗29の抵抗比でオペアンプ14の利得が決定される
ためである。
【0043】ACL回路が動作しないような暗い映像が
入力された場合、ダイオード20は非導通状態となりト
ランジスタ28もベース電流が流れないため非導通とな
る。したがって、オペアンプ14の非反転入力は抵抗1
5,16の抵抗分割により定まる電圧に設定される。し
たがって、オペアンプ14の出力電圧はマイコン1から
D/A変換器2を介して設定されている電圧により一義
的に決められる。その出力が映像増幅回路3のコントラ
スト制御端子に加えられる。この電圧は個別ユニットに
対して初期に調整された映像増幅回路3のゲインを設定
する電圧である。つまり、マイコン1からのディジタル
信号は個別ユニットのゲインを設定する役割を有する。
【0044】すなわち、ACL回路の非動作時、または
ACL回路の連動制御がされていなかった場合には、マ
イコン1からD/A変換器2を介した電圧によりコント
ラストゲインが設定されるが、これはユニットの初期調
整時に画面の明るさを決めるために設定された電圧で、
一旦設定された後はD/A変換器2からの制御電圧は基
本的には変化しない。なお、ユーザーが画面の明るさを
調整した場合は、その指令がマイコン1からコントラス
ト制御端子19に加えられる。また、初期の設定は製造
段階において工場でなされるものである。ただし、マイ
コン1をリモコンなどで操作すればリモコンによる設定
が可能となり、利便性が大きいことは当然である。
【0045】陰極線管に流れるビーム電流は、映像信号
の内容によって流れる量が変わる。この実施例1によれ
ば、ビーム電流の平均値がある一定量以上となったとこ
ろで、ACL回路による制御が掛かり映像増幅回路3の
コントラストゲインを下げ、結果として陰極線管のビー
ム電流Iを下げる。ACL回路が動作するような明る
い画面が表示された場合、電圧V18が下がりその変化
がオペアンプ14の非反転入力端子の電圧を下げるよう
に働き、マイコン1にて設定された初期設定のコントラ
ストゲインを下げるように制御する。また、ACL回路
が連動接続されている場合は、どれか一つのユニットで
ACLが掛かれば(明るい映像が表示されたら)、他の
ユニットも連動してコントラスト制御を下げるように働
く。
【0046】実施例2.以下、この発明の他の実施例に
ついて説明する。この実施例は、実施例1のACL回路
を備えたマルチビジョン装置のACL制御端子47を連
動して制御したものである。図3はマルチビジョン装置
の各ユニットを連動させて制御するために各ユニットの
ACL制御端子47を接続したものを示した図である。
図4は各ユニットを接続したものの詳細を示した図であ
る。
【0047】図3において、31,32,33はマルチ
ビジョン装置を構成するユニットを表わし、47はAC
L回路を連動させて制御するためのACL制御端子であ
る。34、35、36及び37は各ユニットのACL制御端
子47との間でカスケードに接続された抵抗体である。
マルチビジョン装置は、各ユニットに設けらたACL連
動端子にカスケードに接続された抵抗体34〜37を介
して、各ユニットをスター状に接続している。図4には
第1のユニット31と第2のユニット32の連動回路の
詳細が示されており、図において、第2のユニット32
の抵抗38,45、抵抗体39、トランジスタ40及び
オペアンプ46は、第1のユニット31の15,16,
27,28及び14と同一のものを表す。
【0048】次に、この実施例についての動作を図4に
ついて説明する。例えば、第1のユニット31にACL
回路が動作するような明るい信号が入力され、第2のユ
ニット32の方は動作しないような暗い信号が入力され
た場合について考えてみる。第1のユニット31はフラ
イバックトランスに流れる電流を検出しダイオード20
が導通し、トランジスタ28のベース電流が流れる。こ
れによりトランジスタ28は抵抗15、抵抗体27を介
しエミッタ電流を流す。この電流によりオペアンプ14
を介し第1のユニット31の映像増幅回路のコントラス
ト制御がかかる。一方、第2のユニット32の回路はA
CL回路が動作していないためトランジスタ40はカッ
トオフ状態となる。従って、このときのトランジスタ4
0のエミッタ電圧は抵抗38と抵抗45の分割電圧とな
る。
【0049】ここで、第1のユニット31と第2のユニ
ット32のACLの制御端子を抵抗体34,35を介し
て接続した場合、トランジスタ28により第2のユニッ
ト32のACL端子の電圧が引かれ電流が抵抗38、抵
抗体39、抵抗35,34を介しトランジスタ28のエ
ミッタへと流れる。これによりオペアンプ46の非反転
入力の電圧が下がり同様に出力電圧も下がり第2のユニ
ット32の映像増幅回路のコントラスト制御端子を下げるよう
に働き画面が暗くなる。オペアンプ46の非反転入力の
電圧V38は V38=I×(R39+R35+R34)+V28 :電源Vccから抵抗38をへてトランジスタ28
のエミッタに流れる電流 V28:トランジスタ28のエミッタ電圧 となる。
【0050】上記において、トランジスタ28により引
き抜かれる電流によって変化する第2のユニット32の
反転オペアンプ46の非反転入力端子電圧V38は抵抗
体34,35,39を可変することにより制御が出来
る。すなわち、第2のユニット32のACLのループゲ
インの制御を上記抵抗体の抵抗値を可変することにより
行なうことができる。従って、ACL連動時にも微妙な
輝度の違いをACL回路のループゲインを制御する(抵
抗体34,35を可変する)ことで調整することが可能
となる。具体的には、上記の電圧V38を求める式から
分かるように、オペアンプの非反転入力端子電圧V38
はR39,R35,R34の抵抗値を小さくするとV
は低くなる。この関係は2台の接続ばかりでなく4
台,n台となったときでもトランジスタ28は各ユニッ
トにおけるオペアンプの非反転入力端子電圧を制御する
ことができる。
【0051】ディスプレイユニット(CRT)の輝度の
ばらつきやスクリーンのばらつきなどによりマルチビジ
ョン装置として輝度のバランスが合わないときに、輝度
レベルの一番低いユニットを基準として、他の面のAC
L制御端子から電流を引き込めるように、抵抗27の抵
抗値を変化させて調整することにより各ユニット面の明
るさのレベルを合わせることにより上記のばらつきを補
正することができる。
【0052】この実施例1、2によれば、ACL回路は
オペアンプ14を用いることによりマイコン1からの制
御とACLループによる制御が独立して行なわれるよう
に構成されているので、D/A変換器2の出力電圧V
はACL連動端子を相互に接続し、ACL連動制御とし
た場合でも変化することはない。したがって、たとえば
一つのユニットにACL回路が作動しないような暗い画
面が入力された場合にも、他のユニットにおいて、マイ
コン1により初期に調整された画面の明るさを表示する
ことができる。また、ACL回路の連動制御は各ユニッ
トのバッファ回路の出力を相互に接続するようにしてお
り、例えばこのACL制御端子47は抵抗15,16に
より基準電圧で分圧されているので、各ユニット間での
(連動端子の)電圧のばらつきはきわめて低く、連動接
続時にも相互の利得制御への影響はほとんどなくなる。
このように、ACL制御端子を相互に接続しても本発明
によれば、本来のコントラスト調整になんら影響を与え
ることなく、コントラストとACL(自動電流制限)の
制御を行なうことができる。
【0053】実施例3.以下、この発明の他の実施例に
ついて説明する。図5はマルチビジョン装置を構成する
ユニットのブロックを示す図である。図において、41
は抵抗42とカスケードに接続され、かつ抵抗42を抵
抗体27に並列に接続するためのスイッチ素子である切
換手段で、電流検出手段9により制御される。47はA
CL制御端子で、各ユニット間との接続はこの端子を介
して行なわれる。48は黒レベル調整回路5の黒レベル
制御端子で、ダイオード43と抵抗44を介し電流検出
回路9の出力回路に接続されている。
【0054】次に、この実施例の動作について説明す
る。入力信号にACLが掛かるような明るい映像が入力
された場合、CRTに流れるビーム電流を検出する電流
検出手段9からの信号を受け切換手段41がON状態と
なる。これにより抵抗42は抵抗体27に並列に接続さ
れるため抵抗15を通してバッファ回路13へ流れる電
流が増え、結果としてオペアンプ14の非反転入力の電
圧が下がり映像増幅回路3のコントラスト制御端子の電
圧も下がり、映像増幅回路3のコントラストは下がるよ
うに制御される。従って、高圧発生部10よりCRT1
1に流れるビーム電流が一定量に制限される。さらに、
電流検出手段9からの信号によりダイオード43をON
させ黒レベル制御端子45からの電流を引き込むことに
より、明るい画面が入力された場合の高圧の変動、スク
リ−ン電圧の変動に起因する画面浮きの現象を補正する
事が出来る。
【0055】つまり、黒レベル調整回路5の制御端子の
電圧を下げることにより、画面の黒レベルを下げるよう
に制御され、結果として画面上の黒浮きが補正される。
これによって、明るい画面があるユニットの一面に入力
されたときに発生する高圧の変動やスクリーン電圧の変
動により起こる画面上の黒浮きを補正することができ
る。第5図の実施例において、切換手段41はリレーを
用いても良いし、トランジスタをスイッチ素子として用
いても同様の効果を得る事が出来る。
【0056】実施例4.以下、この発明の他の実施例に
ついて説明する。図6はマルチビジョン装置を構成する
ユニットのブロックを示す図である。図において、54
は反転アンプ素子である。この実施例において、切換手
段ス55と抵抗56は第5図の切換手段41と抵抗42
と同様の機能を有し、第5図の実施例とほぼ同様の効果
をオペアンプ14の帰還抵抗の抵抗値を切り換えること
によって実現している。
【0057】この実施例はACL回路が作動するような
明るい画面が入力されたときに高圧発生部10よりCR
T11に流れる電流を制御するためになされたもので、
CRT11に流れるビーム電流を検出する検出手段9か
らの信号を受け反転アンプ素子54を介し、切換手段5
5をOFF状態とする。これにより抵抗30に並列に接
続された抵抗56がはずれる。結果として、オペアンプ
14のゲインが上がり、映像増幅回路3のコントラスト
制御端子の電圧が下がり、コントラストが下がるように
制御される。
【0058】本発明(実施例1〜4)によれば、常にマ
ルチビジョン装置のスクリーンに一様な明るさの映像を
表示することが可能である。また、マルチビジョン装置
を構成する各ユニットごとでの調整を容易にしたこと
で、画面全体の調整も簡単に行なえるようになった。実
施例1〜4では、4つの背面投写型プロジェクションデ
ィスプレイを組み合わせてマルチビジョン装置を構成し
たものを示したが、マルチビジョン装置の組み合わせと
しては、たとえば上記の2×2(4面)、または2×3
(6面)、3×3(9面)、3×4(12面)、4×4
(16面)などがあり、基本的には自由に行なうことが
できる。
【0059】
【発明の効果】第1の発明に係るマルチビジョン装置に
よれば、自動電流制限手段によって電流検出手段からの
出力が所定値以上のときにその出力に基づいて、利得制
御手段を制御し、また電流検出手段の出力が所定値以下
のときは輝度調整手段からの出力に基づいて利得制御手
段を制御するようにしたので、画面に明るい映像が入力
されたときに陰極線管に流れる電流の制御を行なえ、そ
れ以外のときは輝度の調節を行なうことができる。
【0060】第2の発明に係るマルチビジョン装置によ
れば、画面に明るい映像が入力されたときは陰極線管に
流れる電流の制御を行なえ、電流検出手段がの出力が所
定値以下のときは、演算増幅手段の非反転入力部には抵
抗分割により接続された電源により基準電圧が入力さ
れ、反転入力部には輝度調節手段からの出力が入力され
ることになり、利得制御手段は輝度調節手段の出力に基
づいて制御されるので、画面に明るい映像が入力された
ときは陰極線管に流れる電流の制御を行なえ、それ以外
のときは輝度の調節を行なうことができる。
【0061】第3の発明に係るマルチビジョン装置によ
れば、バッファ手段と演算増幅手段の非反転入力部との
間に感度設定手段を設けたことにより、電流検出手段の
出力が所定値以上のときに行なわれる利得制御のゲイン
を下げることができる。また、それによって陰極線管へ
流れる電流が増え、画面も明るくなる。
【0062】第4の発明に係るマルチビジョン装置によ
れば、バッファ手段と演算増幅手段の非反転入力部との
間に可変感度設定手段を設けたことにより、抵抗の値を
変えることができ、電流検出手段の出力が所定値以上の
ときに陰極線管へ流れる電流を制限する量を変えられ、
さらに画面の明るさを変えることができる。
【0063】第5の発明に係るマルチビジョン装置によ
れば、演算増幅手段の出力部と非反転出力部との間に増
幅度設定手段を設けたことにより、電流検出手段の出力
が所定値以上のときに行なわれる利得制御のゲインを下
げることができる。また、それによって陰極線管へ流れ
る電流が増え、画面も明るくなる。
【0064】第6の発明に係るマルチビジョン装置によ
れば、演算増幅手段の出力部と非反転出力部との間に可
変増幅度設定手段を設けたことにより、抵抗の値を変え
ることができ、回路のループゲインを調整することがで
きる。また、それによって電流検出手段が所定値以上の
ときに陰極線管へ流れる電流を制限する量を変えられ、
さらに画面の明るさを変えることができる。
【0065】第7の発明に係るマルチビジョン装置によ
れば、自動電流制御手段に設けられたバッファ手段のそ
れぞれの出力部を並列に接続して、マルチビジョン装置
を構成する各ディスプレイユニットを連動させて制御す
るようにしたので、各ディスプレイユニットに入力され
る映像の違いによってそれぞれのユニットでの利得制御
(映像信号の利得制御)が異なるが、 陰極線管へ流れ
る電流の自動電流制限が行なわれないときも 各ユニッ
トは相互に影響を受けることなく最適な映像を出力する
ことができる。
【0066】第8の発明に係るマルチビジョン装置によ
れば、各ディスプレイユニットの自動電流制御手段に設
けられたバッファ手段のそれぞれの出力部を、この出力
部にカスケードに接続された可変抵抗手段を介して並列
に接続して、各ユニットを連動して制御するようにした
ので、各ユニット間に流れる電流を調整することがで
き、自動電流制限回路の連動動作時にも各ユニットの微
妙な輝度の違いをなくすことが可能となる。
【0067】第9の発明に係るマルチビジョン装置によ
れば、電流検出手段の出力に応じて、バッファ手段の出
力部にカスケードに接続された可変抵抗手段に、所定の
抵抗値を有する負荷手段を並列に接続する第1の切換手
段を備えたことで、可変抵抗手段を変化させ自動電流制
限手段のゲインが変わったときでも、明るい映像が入力
され電流検出手段の出力が所定値以上になったときに、
負荷手段を並列に接続することによって、陰極線管へ多
量の電流が流れないように、明るい映像が入力されたと
きに発生する最大電流を制限することができ、回路の破
壊などを防ぐことができる。
【0068】第10の発明に係るマルチビジョン装置に
よれば、電流検出手段の出力に応じて、演算増幅手段の
出力部と反転入力部との間に接続された可変増幅度設定
手段に所定の抵抗値を有する負荷を並列に接続する第2
の切換手段を備えたことで、可変増幅度設定手段を変化
させ自動電流制御手段のゲインが変わったときでも、明
るい映像が入力され電流検出手段の出力が所定値以上に
なったときに、負荷を並列に接続することによって、明
るい映像が入力されたときに発生する最大電流を制限
し、陰極線管へ多量の電流が流れないようすることがで
き、回路の破壊などを防ぐことができ、保護回路的な働
きをする。
【0069】第11の発明に係るマルチビジョン装置に
よれば、電流検出手段の出力に応じて、黒レベル調整手
段の制御電圧を可変することで、明るい映像が入力され
た場合の高圧、スクリーン電圧などの変動により発生す
る画面の黒浮きを抑えることができる。
【0070】第12の発明に係るマルチビジョン装置の
調整方法によれば、各ディスプレイユニットの自動電流
制御手段に設けられたバッファ手段の出力部にカスケー
ドに接続された可変抵抗手段を介して、各ユニットを相
互にそれぞれ接続し、各ユニットを連動して制御するよ
うにしたので、可変抵抗手段の抵抗値を変化させること
により、各ユニットの電流検出手段での検出電圧を一致
させることができ、各ユニットにおける画面の明るさレ
ベルを調整することが可能となる。
【0071】第13の発明に係るマルチビジョン装置の
調整方法によれば、各ディスプレイユニットに設けられ
たバッファ手段の出力部と演算増幅手段の非反転入力部
との間に接続された可変感度設定手段の抵抗値を変化さ
せることにより、各ユニットの電流検出手段での検出電
圧を一致させることができ、各ユニットにおける画面の
明るさレベルを調整することが可能となる。
【0072】第14の発明に係るマルチビジョン装置の
調整方法によれば、各ディスプレイユニットに設けられ
た演算増幅手段の反転入力部と出力部との間に接続され
た可変増幅度設定手段の抵抗値を変化させることによ
り、各ユニットの電流検出手段での検出電圧を一致させ
ることができ、各ユニットにおける画面の明るさレベル
を調整することが可能となる。
【0073】第15の発明に係るマルチビジョン装置の
調整方法によれば、各ディスプレイユニットの自動電流
制限を行なう回路に設けられたバッファ手段の出力部と
演算増幅手段の非反転出力部との間に接続された可変感
度設定手段の抵抗値を変化させることにより、各ユニッ
トの輝度レベルを所定のレベルに一致させることができ
る。
【0074】第16の発明に係るマルチビジョン装置の
調整方法によれば、各ディスプレイユニットの自動電流
制限を行なう回路に設けられた演算増幅手段の出力部と
反転入力部との間に接続された可変増幅度設定手段の抵
抗値を変化させることにより、各ユニットの輝度レベル
を所定のレベルに一致させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施例1によるマルチビジョン装
置のユニットのブロック図である。
【図2】 この発明の実施例1によるマルチビジョン装
置のACL制御回路の回路例である。
【図3】 この発明の実施例2によるマルチビジョン装
置のACL連動制御回路の接続を示す図である。
【図4】 この発明の実施例2によるマルチビジョン装
置のACLの連動制御の具体的な回路を示す図である。
【図5】 この発明の実施例3によるマルチビジョン装
置のブロック図である。
【図6】 この発明の実施例4によるマルチビジョン装
置のブロック図である。
【図7】 従来のマルチビジョン装置の一般的なACL
回路の制御ル-フ゜を表すブロック図である。
【図8】 従来のマルチビジョン装置の一般的なACL
回路の制御ル-フ゜の具体的な接続例を表すブロック図であ
る。
【図9】 従来のマルチビジョン装置の4面タイプの映
像表示例である。
【図10】 従来のACL回路を連動接続させた図であ
る。
【符号の説明】
1.マイコン 2.D/A変換器 3.映像増幅回
路 4.クランプ回路 5.黒レベル調整回路 6.映
像出力回路 7.利得制御手段 8.電源回路 9.電流検出手
段 10.高圧発生部 11.CRT 12.高圧出力回路 13.バッフ
ァー回路 14.オペアンプ 15〜18.抵抗 19.コン
トラスト制御端子 20.ダイオード 21,23〜26.抵抗 2
7.抵抗体 28.トランジスタ 29.抵抗 30.抵抗体
31.第1のユニット 32.第2のユニット 33.第3のユニット 3
4〜37:抵抗体 38.抵抗 39.抵抗体 40.トランジスタ
41.切換手段 42.抵抗 43.ダイオード 44,45.抵抗
46.オペアンプ 47.ACL制御端子 48.黒レベル制御端子 50〜53:マルチユニット 54.反転アンプ
55.切換手段 56.抵抗

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも2個以上の背面投写型プロジ
    ェクションディスプレイユニットを組み合わせて一つの
    画面を構成するマルチビジョン装置において、 上記各ユニットの映像増幅手段の利得を制御する利得制
    御手段と、 上記映像増幅手段から出力される映像信号の輝度を設定
    する輝度設定手段と、 電源から高圧発生手段を介して陰極線管へ流れる電流を
    検出する電流検出手段と、 この電流検出手段の出力が所定値以上のときは、その出
    力に基づいて上記利得制御手段を制御し、上記陰極線管
    に流れる電流の制限を行なう信号を上記利得制御手段に
    フィードバックし、 また、上記電流検出手段の出力が所定値以下のときは上
    記輝度設定手段からの出力に基づいて上記利得制御手段
    を制御し、映像信号の輝度の調節を行なう信号を上記利
    得制御手段に入力する自動電流制限手段とを備えたこと
    を特徴とするマルチビジョン装置。
  2. 【請求項2】 自動電流制限手段は、電流検出手段から
    の出力が入力されるバッファ手段と、 非反転入力部に、抵抗分割により基準電圧を発生する電
    源が接続され、かつバッファ手段の出力が入力され、 反転入力部にはその出力部からの信号と輝度制御手段の
    出力とが入力されている演算増幅手段とからなり、利得
    制御手段を制御することを特徴とする請求項1記載のマ
    ルチビジョン装置。
  3. 【請求項3】 バッファ手段と演算増幅手段の非反転入
    力部との間に、自動電流制限手段の感度を定めるための
    所定の抵抗値を有する感度設定手段を設けたことを特徴
    とする請求項2記載のマルチビジョン装置。
  4. 【請求項4】 バッファ手段と演算増幅手段の非反転入
    力部との間に、自動電流制限手段の感度を定めるための
    抵抗値を変化させることが可能な可変感度設定手段を備
    えたことを特徴とする請求項2記載のマルチビジョン装
    置。
  5. 【請求項5】 演算増幅手段の出力部と反転入力部との
    間に、演算増幅手段の演算増幅度を定める所定の抵抗値
    を有する増幅度設定手段を設けたことを特徴とする請求
    項2ないし4のいずれかに記載のマルチビジョン装置。
  6. 【請求項6】 演算増幅手段の出力部と反転入力部との
    間に、演算増幅手段の演算増幅度を定める抵抗値を変化
    させられる可変増幅度設定手段を設けたことを特徴とす
    る請求項2ないし4のいずれかに記載のマルチビジョン
    装置。
  7. 【請求項7】 各背面投写型プロジェクションディスプ
    レイユニットの自動電流制限手段に設けられたバッファ
    手段のそれぞれの出力部をそれぞれ接続し、上記各ユニ
    ットを連動して制御することを特徴とする請求項2ない
    し6のいずれかに記載のマルチビジョン装置。
  8. 【請求項8】 各背面投写型プロジェクションディスプ
    レイユニットの自動電流制限手段に設けられたバッファ
    手段のそれぞれの出力部にカスケードに接続された抵抗
    値を変化させられる可変抵抗手段を介して、これらの出
    力部を並列に接続し、上記各ユニットを連動して制御す
    ることを特徴とする請求項2ないし6のいずれかに記載
    のマルチビジョン装置。
  9. 【請求項9】 バッファ手段の出力部にカスケードに接
    続された第3の可変抵抗手段に、電流検出手段の検出結
    果に応じて、所定の抵抗値を有する負荷を並列に接続す
    る第1の切換手段を備えたことを特徴とする請求項4記
    載のマルチビジョン装置。
  10. 【請求項10】 演算増幅手段の出力部と反転入力部と
    の間に接続された第2の可変抵抗手段に、電流検出手段
    の検出結果に応じて、所定の抵抗値を有する負荷を並列
    に接続する第2の切換手段を備えたことを特徴とする請
    求項2または6記載のマルチビジョン装置。
  11. 【請求項11】 映像増幅手段によって増幅された映像
    信号の黒レベルを調整するための黒レベル調整手段を備
    え、 電流検出手段の出力に応じて、上記黒レベル調整手段の
    制御電圧を可変することを特徴とする請求項1ないし8
    のいずれかに記載のマルチビジョン装置。
  12. 【請求項12】 少なくとも2個以上の背面投写型プロ
    ジェクションディスプレイユニットと、 上記各ユニットの映像増幅手段の利得を制御する利得制
    御手段と、 上記映像増幅手段から出力される映像信号の輝度を設定
    する輝度設定手段と、 電源から高圧発生手段を介して陰極線管へ流れる電流を
    検出する電流検出手段と、 電流検出手段からの出力が入力されるバッファ手段と、 バッファ手段の出力部に接続された抵抗値を変化させる
    ことができる可変抵抗手段と、 非反転入力部に、抵抗分割により基準電圧を発生する電
    源が接続され、かつバッファ手段の出力が入力され、 反転入力部にはその出力部からの信号と輝度制御手段の
    出力とが入力され、利得制御手段の制御を行なう演算増
    幅手段とを備え、 上記各ユニットは上記バッファ手段の出力部に接続され
    た可変抵抗手段を介してそれぞれ接続され、かつ、上記
    各ユニットを組み合わせてひとつの画面を構成するマル
    チビジョン装置の調整方法において、 陰極線管へ電流が流れることにより発生する電流検出手
    段の検出電圧をマルチビジョン装置を構成する各ユニッ
    ト間で一致するように、バッファー手段の出力部に接続
    された可変抵抗手段の抵抗値を可変して調整することを
    特徴とするマルチビジョン装置の調整方法。
  13. 【請求項13】 少なくとも2個以上の背面投写型プロ
    ジェクションディスプレイユニットと 上記各ユニットの映像増幅手段の利得を制御する利得制
    御手段と、 上記映像増幅手段から出力される映像信号の輝度を設定
    する輝度設定手段と、 電源から高圧発生手段を介して陰極線管へ流れる電流を
    検出する電流検出手段と、 陰極線管へ流れる電流の制限を行なう自動電流制限手段
    は、 電流検出手段からの出力が入力されるバッファ手段と、 バッファ手段の出力部と演算増幅手段の非反転入力部と
    の間に接続され、自動電流制限手段の感度を定める抵抗
    値を変化させることができる可変感度設定手段と、 非反転入力部に、抵抗分割により基準電圧を発生する電
    源が接続され、かつバッファ手段の出力が入力され、 反転入力部にはその出力部からの信号と輝度制御手段の
    出力とが入力され、利得制御手段の制御を行なう演算増
    幅手段とからなり、 上記各ユニットは上記バッファ手段の出力部を介してそ
    れぞれ接続され、かつ上記各ユニットを組み合わせて一
    つの画面を構成するマルチビジョン装置の調整方法にお
    いて、 陰極線管へ電流が流れることにより発生する電流検出手
    段の検出電圧をマルチビジョン装置を構成する各ユニッ
    ト間で一致するように、上記可変感度設定手段の抵抗値
    を可変して調整することを特徴とするマルチビジョン装
    置の調整方法。
  14. 【請求項14】 少なくとも2個以上の背面投写型プロ
    ジェクションディスプレイユニットと、 上記各ユニットの映像増幅手段の利得を制御する利得制
    御手段と、 上記映像増幅手段から出力される映像信号の輝度を設定
    する輝度設定手段と、 電源から高圧発生手段を介して陰極線管へ流れる電流を
    検出する電流検出手段と、 陰極線管へ流れる電流の制限を行なう自動電流制限手段
    は、 電流検出手段からの出力が入力されるバッファ手段と、 非反転入力部に、抵抗分割により基準電圧を発生する電
    源が接続され、かつバッファ手段の出力が入力され、 反転入力部にはその出力部からの信号と輝度制御手段の
    出力とが入力され、利得制御手段の制御を行なう演算増
    幅手段と、 この演算増幅手段の反転入力部とその出力部との間に接
    続され、上記演算増幅手段の演算増幅度を定める抵抗値
    を可変させることができる可変増幅度設定手段とからな
    り、 上記各ユニットは上記バッファ手段の出力部を介してそ
    れぞれ接続され、かつ、上記各ユニットを組み合わせて
    一つの画面を構成するマルチビジョン装置のの調整方法
    において、 陰極線管へ電流が流れることにより発生する電流検出手
    段の検出電圧をマルチビジョン装置を構成する各ユニッ
    ト間で一致するように、上記増幅度設定手段の抵抗値を
    可変して調整することを特徴とするマルチビジョン装置
    の調整方法。
  15. 【請求項15】バッファ手段の出力部と演算増幅手段の
    非反転入力部との間に接続された可変感度設定手段を可
    変させて調整し、各ユニット間の輝度を所定のレベルに
    一致させることを特徴とする請求項13記載のマルチビ
    ジョン装置の調整方法。
  16. 【請求項16】演算増幅手段の反転入力部と出力部との
    間に接続された可変増幅度設定手段の抵抗値を可変させ
    て調整し、各ユニット間の輝度を所定のレベルに一致さ
    せることを特徴とする請求項14記載のマルチビジョン
    装置の調整方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20170080430A (ko) * 2015-12-31 2017-07-10 엘지디스플레이 주식회사 멀티비전 시스템 및 그 구동 방법

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