JPH08293292A - 薄物電池部材の搬送装置 - Google Patents
薄物電池部材の搬送装置Info
- Publication number
- JPH08293292A JPH08293292A JP7100889A JP10088995A JPH08293292A JP H08293292 A JPH08293292 A JP H08293292A JP 7100889 A JP7100889 A JP 7100889A JP 10088995 A JP10088995 A JP 10088995A JP H08293292 A JPH08293292 A JP H08293292A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- compressed air
- thin battery
- battery member
- track
- path
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/10—Energy storage using batteries
Landscapes
- Battery Mounting, Suspending (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 乾電池あるいは蓄電池などの薄物電池部材
を、高速かつ円滑に運搬する搬送装置を提供する。 【構成】 薄物電池部材の搬送時の抵抗を軽減するレー
ル状搬送路、前記搬送路の上部と側部を規制する枠状の
規制ガイド、前記電池部材を浮上走行させて搬送するた
めの圧縮空気を噴出する複数の圧縮空気噴射孔、前記圧
縮空気噴射孔に圧縮空気を分流するための圧縮空気調整
室および前記圧縮空気調整室と外部の圧縮空気源を接続
するエアー流量調整バルブを具備し、かつ前記圧縮空気
噴射孔が、平面にあらかじめ形成された溝を有する部品
の前記平面の接合によって構成した搬送装置。
を、高速かつ円滑に運搬する搬送装置を提供する。 【構成】 薄物電池部材の搬送時の抵抗を軽減するレー
ル状搬送路、前記搬送路の上部と側部を規制する枠状の
規制ガイド、前記電池部材を浮上走行させて搬送するた
めの圧縮空気を噴出する複数の圧縮空気噴射孔、前記圧
縮空気噴射孔に圧縮空気を分流するための圧縮空気調整
室および前記圧縮空気調整室と外部の圧縮空気源を接続
するエアー流量調整バルブを具備し、かつ前記圧縮空気
噴射孔が、平面にあらかじめ形成された溝を有する部品
の前記平面の接合によって構成した搬送装置。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、乾電池あるいは蓄電池
の生産設備構成の中で、特に薄物電池部材を圧縮空気に
より高速かつ円滑に搬送する搬送装置に関するものであ
る。
の生産設備構成の中で、特に薄物電池部材を圧縮空気に
より高速かつ円滑に搬送する搬送装置に関するものであ
る。
【０００２】
【従来の技術】従来、この種の搬送装置は、特開昭６３
ー１８９３２１号公報に開示されているように、平坦な
部材搬送路と、部材を浮上させ、かつ走行させるための
圧縮空気を溜める圧縮空気溜めと、圧縮空気を搬送路に
向けて噴出させるための、搬送路に対して傾斜した噴射
孔から構成されていた。
ー１８９３２１号公報に開示されているように、平坦な
部材搬送路と、部材を浮上させ、かつ走行させるための
圧縮空気を溜める圧縮空気溜めと、圧縮空気を搬送路に
向けて噴出させるための、搬送路に対して傾斜した噴射
孔から構成されていた。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の構成を
有する従来の搬送装置は、搬送路が平坦であるため、走
行する推進力はあるが浮上力が小さい場合、部材は搬送
路底面と接触し、摩擦抵抗を受けながら走行することと
なる。さらに、搬送路内に溜まった異物（粉塵、水分、
油など）や、磨耗粉、破損片等の影響を受けやすく、搬
送が不安定となりがちである。また、部材の形状が角形
で、複数の部材が密着もしくは重ね合わさった状態で連
続的に搬送される場合、噴射孔から噴出する圧縮空気
は、部材を上部の規制ガイドに押しつけるために、部材
と搬送路の間に充分な排気口が確保できにくく、部材の
走行力は弱くなる。
有する従来の搬送装置は、搬送路が平坦であるため、走
行する推進力はあるが浮上力が小さい場合、部材は搬送
路底面と接触し、摩擦抵抗を受けながら走行することと
なる。さらに、搬送路内に溜まった異物（粉塵、水分、
油など）や、磨耗粉、破損片等の影響を受けやすく、搬
送が不安定となりがちである。また、部材の形状が角形
で、複数の部材が密着もしくは重ね合わさった状態で連
続的に搬送される場合、噴射孔から噴出する圧縮空気
は、部材を上部の規制ガイドに押しつけるために、部材
と搬送路の間に充分な排気口が確保できにくく、部材の
走行力は弱くなる。
【０００４】また、圧縮空気を搬送路に向けて噴出させ
る噴射孔が、搬送路に対して傾斜して設けられた場合、
噴射孔の加工に、一般的なボール盤やフライス盤による
機械的加工法を用いることは、工具が被加工物の表面か
ら滑りやすく、さらには工具のチャッキング部と被加工
物が干渉するなどのために困難である。そのため、レー
ザ加工、放電加工もしくは樹脂成型加工といった、やや
特殊な加工法を利用する必要があった。これらの加工法
は、複雑かつ長時間を要するため、コストの高いものと
なる。以上のように、従来の搬送装置には各種の欠点が
あった。
る噴射孔が、搬送路に対して傾斜して設けられた場合、
噴射孔の加工に、一般的なボール盤やフライス盤による
機械的加工法を用いることは、工具が被加工物の表面か
ら滑りやすく、さらには工具のチャッキング部と被加工
物が干渉するなどのために困難である。そのため、レー
ザ加工、放電加工もしくは樹脂成型加工といった、やや
特殊な加工法を利用する必要があった。これらの加工法
は、複雑かつ長時間を要するため、コストの高いものと
なる。以上のように、従来の搬送装置には各種の欠点が
あった。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明の薄物電池部材の
搬送装置は、薄物電池部材を搬送する複数のレールを有
する搬送路、前記搬送路の両側に設けられて前記搬送路
の上部と側部を規制する枠状の規制ガイド、前記搬送路
の底面に開口して搬送路上の前記薄物電池部材下面へ圧
縮空気を噴射する複数の圧縮空気噴射孔、前記圧縮空気
を前記圧縮空気噴射孔に分流するための圧縮空気調整室
および前記圧縮空気調整室と外部の圧縮空気源を接続す
るエアー流量調整バルブを有するエアーホースを具備す
ることを特徴とする。
搬送装置は、薄物電池部材を搬送する複数のレールを有
する搬送路、前記搬送路の両側に設けられて前記搬送路
の上部と側部を規制する枠状の規制ガイド、前記搬送路
の底面に開口して搬送路上の前記薄物電池部材下面へ圧
縮空気を噴射する複数の圧縮空気噴射孔、前記圧縮空気
を前記圧縮空気噴射孔に分流するための圧縮空気調整室
および前記圧縮空気調整室と外部の圧縮空気源を接続す
るエアー流量調整バルブを有するエアーホースを具備す
ることを特徴とする。
【０００６】また、前記圧縮空気噴射孔は、その圧縮空
気噴射方向と前記搬送路の底面のなす角度を１０゜〜２
０゜として配置され、かつ前記薄物電池部材の搬送方向
に沿って配置された相互の間隔が、前記搬送方向に沿っ
た前記薄物電池部材の長さよりも短いことが好ましい。
さらに、前記圧縮空気噴射孔は、複数の部品のあらかじ
め形成された溝を有する平面の接合によって構成されて
いることが好ましい。また、前記搬送路のレールの頂部
の形状が、角形もしくは円形であることが好ましい。さ
らに、前記搬送路と前記側部の規制ガイドを横断し、か
つ前記電池部材の搬送方向に傾斜して貫通する排気溝
と、前記搬送路内の圧力が一定圧以上になると空気を排
出する排気弁からなる排気機構を具備することが好まし
い。
気噴射方向と前記搬送路の底面のなす角度を１０゜〜２
０゜として配置され、かつ前記薄物電池部材の搬送方向
に沿って配置された相互の間隔が、前記搬送方向に沿っ
た前記薄物電池部材の長さよりも短いことが好ましい。
さらに、前記圧縮空気噴射孔は、複数の部品のあらかじ
め形成された溝を有する平面の接合によって構成されて
いることが好ましい。また、前記搬送路のレールの頂部
の形状が、角形もしくは円形であることが好ましい。さ
らに、前記搬送路と前記側部の規制ガイドを横断し、か
つ前記電池部材の搬送方向に傾斜して貫通する排気溝
と、前記搬送路内の圧力が一定圧以上になると空気を排
出する排気弁からなる排気機構を具備することが好まし
い。
【０００７】
【作用】本発明の薄物電池部材の搬送装置は、薄物電池
部材を搬送する搬送路をレール状にすることにより、薄
物電池部材と搬送路との接触面積を小さくすることがで
き、搬送路との接触抵抗や搬送路上の付着物の影響を小
さくできる。さらに、規制ガイドにより、薄物電池部材
が搬送路から逸脱することなく、正確に搬送できる。ま
た、圧縮空気調整室を具備することにより、搬送路の底
面に開口した複数の圧縮空気噴射孔から噴射する圧縮空
気の圧力を均一にできる。さらに、エアー流量調整バル
ブを有するエアーホースを具備することにより、圧縮空
気調整室に供給される圧縮空気の流量を均一にできる。
そのため、円滑な薄物電池部材の搬送が可能となる。
部材を搬送する搬送路をレール状にすることにより、薄
物電池部材と搬送路との接触面積を小さくすることがで
き、搬送路との接触抵抗や搬送路上の付着物の影響を小
さくできる。さらに、規制ガイドにより、薄物電池部材
が搬送路から逸脱することなく、正確に搬送できる。ま
た、圧縮空気調整室を具備することにより、搬送路の底
面に開口した複数の圧縮空気噴射孔から噴射する圧縮空
気の圧力を均一にできる。さらに、エアー流量調整バル
ブを有するエアーホースを具備することにより、圧縮空
気調整室に供給される圧縮空気の流量を均一にできる。
そのため、円滑な薄物電池部材の搬送が可能となる。
【０００８】また、圧縮空気噴射孔をその圧縮空気噴射
方向と搬送路の底面とのなす角度を１０゜〜２０゜とし
て配置することにより、配送される薄物電池部材に適切
なバランスの浮上力と走行推進力を与えることができ
る。さらに、複数の圧縮空気噴射孔を搬送方向に配置す
る間隔を、搬送方向の薄物電池部材の長さより短くする
ことにより、薄物電池部材に常に浮上力が与えられるた
め、薄物電池部材を規制ガイドに沿って安定かつ円滑に
搬送できる。さらに、前記圧縮空気噴射孔が、複数の部
品の平面にあらかじめ溝を加工し、前記部品の平面を接
合することによって構成することにより、技術的に困難
で、かつコスト的にも高かった噴射孔の形成が、容易に
かつ安価で可能となる。また、浮上力が減衰し、薄物電
池部材が搬送路に接触しても、搬送路が頂部の形状を角
形もしくは円形としたレールを有することによって薄物
電池部材の搬送路との接触面積を小さくすることで、薄
物電池部材の搬送路に対する抵抗を小さくするととも
に、搬送路に付着した油、粉塵もしくは磨耗粉等の悪影
響を小さくすることができる。さらに、排気機構を具備
することにより、連続的な薄物電池部材の搬送によって
生じる圧縮空気の密閉化を防ぎ、常時、最適な浮上力と
推進力が得られる。
方向と搬送路の底面とのなす角度を１０゜〜２０゜とし
て配置することにより、配送される薄物電池部材に適切
なバランスの浮上力と走行推進力を与えることができ
る。さらに、複数の圧縮空気噴射孔を搬送方向に配置す
る間隔を、搬送方向の薄物電池部材の長さより短くする
ことにより、薄物電池部材に常に浮上力が与えられるた
め、薄物電池部材を規制ガイドに沿って安定かつ円滑に
搬送できる。さらに、前記圧縮空気噴射孔が、複数の部
品の平面にあらかじめ溝を加工し、前記部品の平面を接
合することによって構成することにより、技術的に困難
で、かつコスト的にも高かった噴射孔の形成が、容易に
かつ安価で可能となる。また、浮上力が減衰し、薄物電
池部材が搬送路に接触しても、搬送路が頂部の形状を角
形もしくは円形としたレールを有することによって薄物
電池部材の搬送路との接触面積を小さくすることで、薄
物電池部材の搬送路に対する抵抗を小さくするととも
に、搬送路に付着した油、粉塵もしくは磨耗粉等の悪影
響を小さくすることができる。さらに、排気機構を具備
することにより、連続的な薄物電池部材の搬送によって
生じる圧縮空気の密閉化を防ぎ、常時、最適な浮上力と
推進力が得られる。
【０００９】
【実施例】本発明の薄物電池部材の搬送装置の一実施例
を、図面を用いて説明する。図１、図２および図３は、
それぞれ、本発明の薄物電池部材の搬送装置の搬送方向
から見たときの縦断面図、側面図および平面図である。
この装置は、略偏平な箱形に構成されており、内部には
中空の圧縮空気調整室３を有し、上面には長手方向に薄
物電池部材４を搬送するためのレール状の搬送路５を有
する。この搬送路５の両側には、薄物電池部材４より
０．２〜０．３ｍｍ高い側部ガイド７および側部ガイド
７上に固定された上ガイド８からなる規制ガイドが設け
られ、この規制ガイドにより薄物電池部材４は搬送路５
上を逸脱することなく、その長手方向へ搬送される。
を、図面を用いて説明する。図１、図２および図３は、
それぞれ、本発明の薄物電池部材の搬送装置の搬送方向
から見たときの縦断面図、側面図および平面図である。
この装置は、略偏平な箱形に構成されており、内部には
中空の圧縮空気調整室３を有し、上面には長手方向に薄
物電池部材４を搬送するためのレール状の搬送路５を有
する。この搬送路５の両側には、薄物電池部材４より
０．２〜０．３ｍｍ高い側部ガイド７および側部ガイド
７上に固定された上ガイド８からなる規制ガイドが設け
られ、この規制ガイドにより薄物電池部材４は搬送路５
上を逸脱することなく、その長手方向へ搬送される。
【００１０】圧縮空気調整室３は、流量を制限するエア
ーバルブ２を有するエアーホース１によって、外部圧縮
空気供給源に接続されている。この圧縮空気調整室３か
ら搬送路５上の薄物電池部材４へ圧縮空気を噴射して薄
物電池部材４を搬送させるために、搬送路５を構成する
一対のレール間に、図２のように搬送路底面に対して傾
斜角度θが１０゜〜２０゜で、孔の一辺が１ｍｍ程度の
角形の圧縮空気噴射孔６が、搬送方向の薄物電池部材４
の外形寸法よりもやや短い間隔で、搬送方向に複数個配
置されている。この圧縮空気噴射孔６は、圧縮空気調整
室３から均一かつ一定にされた圧縮空気が供給され、供
給された圧縮空気をレール状搬送路５上にある薄物電池
部材４に吹きつける。これによって、薄物電池部材４
は、浮上力と推進力が得られるため、レール状搬送路５
上を、側部ガイド７および上ガイド８からなる規制ガイ
ドで規制されて図２の矢印の方向に搬送される。
ーバルブ２を有するエアーホース１によって、外部圧縮
空気供給源に接続されている。この圧縮空気調整室３か
ら搬送路５上の薄物電池部材４へ圧縮空気を噴射して薄
物電池部材４を搬送させるために、搬送路５を構成する
一対のレール間に、図２のように搬送路底面に対して傾
斜角度θが１０゜〜２０゜で、孔の一辺が１ｍｍ程度の
角形の圧縮空気噴射孔６が、搬送方向の薄物電池部材４
の外形寸法よりもやや短い間隔で、搬送方向に複数個配
置されている。この圧縮空気噴射孔６は、圧縮空気調整
室３から均一かつ一定にされた圧縮空気が供給され、供
給された圧縮空気をレール状搬送路５上にある薄物電池
部材４に吹きつける。これによって、薄物電池部材４
は、浮上力と推進力が得られるため、レール状搬送路５
上を、側部ガイド７および上ガイド８からなる規制ガイ
ドで規制されて図２の矢印の方向に搬送される。
【００１１】比較的軽い薄物電池部材４に対しては、圧
縮空気噴射孔６の傾斜角度θは小さくても浮上力が得ら
れる。一方、比較的重量の大きな薄物電池部材４に対し
ては、充分な浮上力を得るために傾斜角度θを大きくす
る必要がある。しかし、傾斜角度θが１０゜より小さい
場合、薄物電池部材４は浮上力が不足し、搬送路５の抵
抗が大きくなるため、円滑な搬送ができない。また、傾
斜角度θが２０゜より大きい場合にも、薄物電池部材４
の浮上力が過大となり、薄物電池部材４が上ガイド８と
接触することにより、薄物電池部材４の推進力が不足
し、円滑な搬送ができない。そのため、この傾斜角度θ
が上記範囲内であるとき、浮上力と推進力に適度なバラ
ンスが得られる。また、圧縮空気噴射孔６を、搬送方向
に複数個、薄物電池部材４の搬送方向の外形寸法よりも
短い間隔で配置しているので、薄物電池部材４は常に浮
上力と推進力を得ることができる。さらに、レール状搬
送路５のレールの頂部の形状を角形もしくは円形とする
ことにより、薄物電池部材４の浮上力が減衰し搬送路５
に接触しても、搬送路５との接触面積が小さいため、搬
送路５の表面や周囲に付着した油、塵埃、磨耗粉等によ
る悪影響を受けない。
縮空気噴射孔６の傾斜角度θは小さくても浮上力が得ら
れる。一方、比較的重量の大きな薄物電池部材４に対し
ては、充分な浮上力を得るために傾斜角度θを大きくす
る必要がある。しかし、傾斜角度θが１０゜より小さい
場合、薄物電池部材４は浮上力が不足し、搬送路５の抵
抗が大きくなるため、円滑な搬送ができない。また、傾
斜角度θが２０゜より大きい場合にも、薄物電池部材４
の浮上力が過大となり、薄物電池部材４が上ガイド８と
接触することにより、薄物電池部材４の推進力が不足
し、円滑な搬送ができない。そのため、この傾斜角度θ
が上記範囲内であるとき、浮上力と推進力に適度なバラ
ンスが得られる。また、圧縮空気噴射孔６を、搬送方向
に複数個、薄物電池部材４の搬送方向の外形寸法よりも
短い間隔で配置しているので、薄物電池部材４は常に浮
上力と推進力を得ることができる。さらに、レール状搬
送路５のレールの頂部の形状を角形もしくは円形とする
ことにより、薄物電池部材４の浮上力が減衰し搬送路５
に接触しても、搬送路５との接触面積が小さいため、搬
送路５の表面や周囲に付着した油、塵埃、磨耗粉等によ
る悪影響を受けない。
【００１２】また、本実施例で用いている四角形の薄物
電池部材４では、複数の薄物電池部材４が隙間なく、連
続して搬送される場合、圧縮空気は、レール状搬送路
５、薄物電池部材４、側部ガイド７および上ガイド８か
らなる空間の中に密閉気味となり、それにより、薄物電
池部材４は、上ガイド８に密着するように押し上げられ
て走行不安定となることが懸念される。しかしながら、
図１および図３に示す排気溝９によって排気することに
より、圧縮空気は上記のように密閉されず、薄物電池部
材４は、どのような状況の搬送においても、常時最適な
浮上力と推進力が得られる。この排気溝９は、レール状
搬送路５と側部ガイド７を横断し、搬送方向に対して傾
斜角度α＝３０〜４５゜として設けた排気溝９と、部材
搬送路５の外側にあって排気溝９と接続した排気弁１０
を有する。この排気弁１０は、圧縮バネ、弁および弁ガ
イドからなる簡単な機構からなり、所定の圧力以上にな
ると弁が開き排気する。
電池部材４では、複数の薄物電池部材４が隙間なく、連
続して搬送される場合、圧縮空気は、レール状搬送路
５、薄物電池部材４、側部ガイド７および上ガイド８か
らなる空間の中に密閉気味となり、それにより、薄物電
池部材４は、上ガイド８に密着するように押し上げられ
て走行不安定となることが懸念される。しかしながら、
図１および図３に示す排気溝９によって排気することに
より、圧縮空気は上記のように密閉されず、薄物電池部
材４は、どのような状況の搬送においても、常時最適な
浮上力と推進力が得られる。この排気溝９は、レール状
搬送路５と側部ガイド７を横断し、搬送方向に対して傾
斜角度α＝３０〜４５゜として設けた排気溝９と、部材
搬送路５の外側にあって排気溝９と接続した排気弁１０
を有する。この排気弁１０は、圧縮バネ、弁および弁ガ
イドからなる簡単な機構からなり、所定の圧力以上にな
ると弁が開き排気する。
【００１３】以上のように、本実施例の搬送装置は、四
角形の薄物電池部材４の搬送に際しては、圧縮空気が密
閉されないように排気機構を設けているが、丸形等の薄
物電池部材４では、連続的に薄物電池部材４が搬送され
ても圧縮空気は薄物電池部材４間の隙間から上ガイド８
の開放部へと逃げるため、排気機構は特に設けなくても
よい。また、薄物電池部材４の形状に対応させて、レー
ル状搬送路５の形状や圧縮空気噴射孔６の穴の形状、配
置および配列を変えても円滑な搬送が可能である。
角形の薄物電池部材４の搬送に際しては、圧縮空気が密
閉されないように排気機構を設けているが、丸形等の薄
物電池部材４では、連続的に薄物電池部材４が搬送され
ても圧縮空気は薄物電池部材４間の隙間から上ガイド８
の開放部へと逃げるため、排気機構は特に設けなくても
よい。また、薄物電池部材４の形状に対応させて、レー
ル状搬送路５の形状や圧縮空気噴射孔６の穴の形状、配
置および配列を変えても円滑な搬送が可能である。
【００１４】本発明の搬送装置は、図１および図２に示
すように、複数の圧縮空気噴射孔６を共通的に通る分割
面１１で分割できる。分割される部品の各分割面１１に
あらかじめフライス加工等により溝を形成し、その分割
面１１を平面研削盤によって仕上げ加工した後、分割さ
れる複数の部品の分割面１１を組み合わせ、分割面結合
用ボルト１２や接着剤等で接合することにより、圧縮空
気噴射孔６を形成することができる。そのため、圧縮空
気噴射孔６の形成がエンドミルやメタルソー等の切削工
具を用いた簡単なフライス加工により可能となるため、
従来の装置の製作コストを高くしていた要因であった圧
縮空気噴射孔６の加工が、著しく容易にかつ安価で可能
となる。また、本実施例では圧縮空気噴射孔６が一辺１
ｍｍ程度の角穴であるが、１ｍｍ以上の角穴、長穴、丸
穴および長丸穴等であっても容易に加工できる。なお、
分割面１１は必ずしも圧縮空気噴出孔６の中心を通る必
要はなく、分割される複数の部品のうち一方の部品の分
割面１１のみに溝を形成して、溝の形成されていない他
方の部品の分割面１１と接合し、噴出孔６を形成すると
いった簡略化も可能である。
すように、複数の圧縮空気噴射孔６を共通的に通る分割
面１１で分割できる。分割される部品の各分割面１１に
あらかじめフライス加工等により溝を形成し、その分割
面１１を平面研削盤によって仕上げ加工した後、分割さ
れる複数の部品の分割面１１を組み合わせ、分割面結合
用ボルト１２や接着剤等で接合することにより、圧縮空
気噴射孔６を形成することができる。そのため、圧縮空
気噴射孔６の形成がエンドミルやメタルソー等の切削工
具を用いた簡単なフライス加工により可能となるため、
従来の装置の製作コストを高くしていた要因であった圧
縮空気噴射孔６の加工が、著しく容易にかつ安価で可能
となる。また、本実施例では圧縮空気噴射孔６が一辺１
ｍｍ程度の角穴であるが、１ｍｍ以上の角穴、長穴、丸
穴および長丸穴等であっても容易に加工できる。なお、
分割面１１は必ずしも圧縮空気噴出孔６の中心を通る必
要はなく、分割される複数の部品のうち一方の部品の分
割面１１のみに溝を形成して、溝の形成されていない他
方の部品の分割面１１と接合し、噴出孔６を形成すると
いった簡略化も可能である。
【００１５】
【発明の効果】このように、本発明の搬送装置を用いる
ことにより、自動組立機において従来から課題であった
部品供給の遅延や停滞が解消され、設備稼働率の向上と
人員の削減が達成される。そのため、生産コストを低減
し、より安価でかつ安定した品質の電池を提供すること
が可能となる。さらに、従来、技術的に困難でコストが
高かった圧縮空気噴射孔の加工が、分割される部品の平
面にあらかじめ形成された溝を形成し、その平面を接合
することによって容易にかつ安価に可能となるため、搬
送装置の製作コストを大幅に低減することができるとと
もに、圧縮空気噴射孔の多様な傾斜角度、孔形状の加工
にも対応できる。
ことにより、自動組立機において従来から課題であった
部品供給の遅延や停滞が解消され、設備稼働率の向上と
人員の削減が達成される。そのため、生産コストを低減
し、より安価でかつ安定した品質の電池を提供すること
が可能となる。さらに、従来、技術的に困難でコストが
高かった圧縮空気噴射孔の加工が、分割される部品の平
面にあらかじめ形成された溝を形成し、その平面を接合
することによって容易にかつ安価に可能となるため、搬
送装置の製作コストを大幅に低減することができるとと
もに、圧縮空気噴射孔の多様な傾斜角度、孔形状の加工
にも対応できる。
【図１】本発明の実施例の搬送装置の、搬送方向から見
たときの縦断面図である。
たときの縦断面図である。
【図２】同、側面図である。
【図３】同、平面図である。
１ エアーホース ２ エアーバルブ ３ 圧縮空気調整室 ４ 薄物電池部材 ５ レール状搬送路 ６ 圧縮空気噴射孔 ７ 側部ガイド ８ 上ガイド ９ 排気溝 １０ 排気弁 １１ 分割面 １２ 分割面結合用ボルト α 排気溝の傾斜角 θ 噴射孔の傾斜角
Claims (5)
- 【請求項１】 薄物電池部材を搬送する複数のレールを
有する搬送路、前記搬送路の両側に設けられて前記搬送
路の上部と側部を規制する枠状の規制ガイド、前記搬送
路の底面に開口して搬送路上の前記薄物電池部材下面へ
圧縮空気を噴射する複数の圧縮空気噴射孔、前記圧縮空
気を前記圧縮空気噴射孔に分流するための圧縮空気調整
室および前記圧縮空気調整室と外部の圧縮空気源を接続
するエアー流量調整バルブを有するエアーホースを具備
する薄物電池部材の搬送装置。 - 【請求項２】 前記圧縮空気噴射孔は、その圧縮空気噴
射方向と前記搬送路の底面のなす角度を１０゜〜２０゜
として配置され、かつ前記薄物電池部材の搬送方向に沿
って配置された相互の間隔が、前記搬送方向に沿った前
記薄物電池部材の長さよりも短い請求項１記載の薄物電
池部材の搬送装置。 - 【請求項３】 前記圧縮空気噴射孔は、複数の部品のあ
らかじめ形成された溝を有する平面の接合によって構成
されている請求項１記載の薄物電池部材の搬送装置。 - 【請求項４】 前記搬送路のレールの頂部の形状が、角
形もしくは円形である請求項１記載の薄物電池部材の搬
送装置。 - 【請求項５】 前記搬送路と前記側部の規制ガイドを横
断し、かつ前記電池部材の搬送方向に傾斜して貫通する
排気溝と、前記搬送路内の圧力が一定圧以上になると空
気を排出する排気弁からなる排気機構を具備する請求項
１記載の薄物電池部材の搬送装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7100889A JPH08293292A (ja) | 1995-04-25 | 1995-04-25 | 薄物電池部材の搬送装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7100889A JPH08293292A (ja) | 1995-04-25 | 1995-04-25 | 薄物電池部材の搬送装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08293292A true JPH08293292A (ja) | 1996-11-05 |
Family
ID=14285904
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7100889A Pending JPH08293292A (ja) | 1995-04-25 | 1995-04-25 | 薄物電池部材の搬送装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08293292A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009149389A (ja) * | 2007-12-19 | 2009-07-09 | Myotoku Ltd | 浮上ユニット及びそれを有する装置 |
| DE102018219079A1 (de) * | 2018-11-08 | 2020-05-14 | Volkswagen Aktiengesellschaft | Verfahren zur Herstellung eines Stapels von Elektrodenelementen sowie Stapel von Elektrodenelementen |
-
1995
- 1995-04-25 JP JP7100889A patent/JPH08293292A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009149389A (ja) * | 2007-12-19 | 2009-07-09 | Myotoku Ltd | 浮上ユニット及びそれを有する装置 |
| DE102018219079A1 (de) * | 2018-11-08 | 2020-05-14 | Volkswagen Aktiengesellschaft | Verfahren zur Herstellung eines Stapels von Elektrodenelementen sowie Stapel von Elektrodenelementen |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US3385490A (en) | Conveying web or sheet material | |
| JPH0741602B2 (ja) | 薄板切削接合装置 | |
| US20030106772A1 (en) | Product conveying and accumulation system and method | |
| JPH08293292A (ja) | 薄物電池部材の搬送装置 | |
| KR102315301B1 (ko) | 반송 패드 및 웨이퍼의 반송 방법 | |
| KR100702737B1 (ko) | 워크의 분리 반송 수납 장치 | |
| JP2008156065A (ja) | 振動式パーツフィーダ | |
| US3103388A (en) | High speed pneumatic conveyor | |
| JPH0780011A (ja) | 眼用レンズ製作用材の搬送装置および搬送方法 | |
| JP3443375B2 (ja) | 搬送装置 | |
| KR20230016084A (ko) | 이송 장치 | |
| US4087133A (en) | Transport system for disc-shaped work-pieces | |
| JP2911825B2 (ja) | ボトル搬送装置及び方法 | |
| JP3846470B2 (ja) | ワークの搬送及び姿勢整理装置 | |
| JP2014093441A (ja) | ウエハ搬送装置およびそれを備えたウエハ検査装置 | |
| JPS59124623A (ja) | 搬送装置 | |
| JPS63134418A (ja) | 半導体装置の分離供給装置 | |
| CN215354761U (zh) | 一种光伏电池片的分选装置 | |
| JPS5882922A (ja) | 矩形板片の搬送装置 | |
| JPH01278038A (ja) | ウエハ搬送装置 | |
| JPH069052A (ja) | ワークの搬送装置 | |
| JPS5879733A (ja) | ウエ−ハの搬送装置 | |
| JPS5969317A (ja) | リニアステツプモ−タを用いた多機能搬送装置 | |
| FI85825B (fi) | Anordning foer att valbart oeverfoera arkformiga foeremaol fraon en foersta loepbana till en andra loepbana. | |
| JPS6019613A (ja) | 搬送方法 |