JP2014093441A - ウエハ搬送装置およびそれを備えたウエハ検査装置 - Google Patents

ウエハ搬送装置およびそれを備えたウエハ検査装置 Download PDF

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Abstract

【課題】浮上状態のウエハを直線的に搬送することができるウエハ搬送装置およびそれを備えたウエハ検査装置を提供する。
【解決手段】
ウエハ2を浮上させる浮上ユニット21と、ウエハ2を搬送方向に押す搬送機構23と、ウエハ2より搬送方向下流側からウエハ2にエアーを流すエアー噴出器25とを備え、搬送機構23はウエハ2の搬送方向上流側の端面を搬送方向に押す押し出し部41を有するウエハ搬送装置4およびそれを備えたウエハ検査装置1である。
【選択図】図2

Description

本発明はウエハ搬送装置およびそれを備えたウエハ検査装置に係り、特にウエハの浮上搬送の技術に関する。
太陽電池パネルに用いられる光電変換層として、シリコンウエハが広く使われている。このシリコンウエハの大きさおよびクラック等の外傷を検査するウエハ検査装置がある。特許文献1は、そのようなシリコンウエハの検査装置の一例を開示している。
特許文献1のウエハ検査装置では、シリコンウエハをローラ上に載置して搬送している。ローラ搬送やベルト搬送のように、シリコンウエハの下面と搬送装置とを接触させて搬送すると、シリコンウエハに不要なストレスを与えることになる。シリコンウエハは非常に割れやすいので、搬送により割れや欠け、ベルトの汚れや跡が発生するおそれがある。
また、ワークの搬送装置として、ワークを浮上させる浮上ユニットを複数個並べた搬送装置が実用化されている。浮上ユニットは多孔質材で形成されており、浮上ユニットの内部にエアーを供給することで多孔質内にエアーが流れ、浮上ユニットの表面から均一に流れるエアーによりワークを浮上させることができる。フラットパネルディスプレイ(FPD)に用いられるガラス基板などのワークを浮上搬送するワーク浮上装置が特許文献2および特許文献3に開示されている。
特開2010−34133号公報 特開2011−84352号公報 特開2008−110852号公報
シリコンウエハの搬送においても、シリコンウエハを浮上させて浮上搬送することが好ましい。しかしながら、ガラス基板を搬送する場合と異なり、シリコンウエハを浮上搬送する場合には独特の困難性が発明者により見つけられた。シリコンウエハの厚みは、例えば、100〜200μmとFPDフラットパネルに比べると格段に薄い。また、シリコンウエハの重量は軽く、ウエハ内での重量分布のバラツキがあるので、浮上状態において、僅かの衝撃や空気の流れで進行方向が変わったり、回転したりするので、直線的に搬送することが困難であった。
本発明は、かかる課題を解決するためになされたものであり、浮上状態のウエハを直線的に搬送することができるウエハ搬送装置およびそれを備えたウエハ検査装置を提供することを目的とする。
本発明は、このような目的を達成するために、次のような構成をとる。
すなわち、請求項1に記載の発明は、ウエハを浮上させる浮上ユニットと、前記ウエハを搬送方向に押す搬送機構と、前記ウエハの前記搬送方向下流側から前記ウエハにエアーを流すエアー噴出器とを備え、前記搬送機構は前記ウエハの前記搬送方向上流側の端面を前記搬送方向に押す押し出し部を有するウエハ搬送装置である。
上記構成によれば、浮上ユニットにより浮上されるウエハは、搬送機構により搬送方向に押し出される。エアー噴出器はウエハよりも搬送方向下流側からウエハに向けてエアーを流すので、搬送方向と逆方向の成分の力を有するエアーを流すことができる。
また、ウエハは、搬送機構が有する押し出し部により、搬送方向上流側の端面を搬送方向に押し出される。すなわち、ウエハは、エアー噴出器からのエアーにより押し出し部の方に押され、押し出し部により搬送方向に押し出される。このように、ウエハは搬送方向の前後方向において、エアーと押し出し部により挟まれて移動するので、回転運動や蛇行の発生を防ぐことができ、直進的に搬送することができる。
また、前記エアー噴出器は前記ウエハの上方から前記ウエハにエアーを流すことが好ましい。エアー噴出器はウエハよりも上方からウエハに向けてエアーを流すので、ウエハに対して下方向きの成分の力を有するエアーを流すことができる。これにより、ウエハは浮上ユニットによるエアーの上向きの力と、エアー噴出器によるエアーの下向きの力とにより挟まれて搬送されるので、ウエハの上下方向の振動を防ぐことができる。
また、前記浮上ユニットは搬送面側に前記搬送方向に平行な溝を有し、前記溝は前記浮上ユニットの前記搬送方向の側面で開口することが好ましい。溝が搬送面側に搬送方向と平行に形成されており、搬送方向の側面で開口しているので、ユニットから噴出したエアーがウエハを浮上させてウエハにて反転したエアーを溝沿いに流して開口部から排出することができる。このように、ユニットから発生するエアーを溝内に排気することで、搬送方向に流れる気流を発生させ、かつ、エアー流れを整流することでウエハの直進性や搬送時の安定性を向上させることができる。
また、前記押し出し部の一部が前記溝内を移動することが好ましい。溝内を押し出し部の一部が移動することで、溝内の搬送方向へのエアーの流れを促進することができる。また、押し出し部の一部が溝内にまで入っているので、ウエハが押し出し部の下部に入り込んで押し出し部と浮上ユニットの間に挟まることを防止することができる。これにより、押し出し部がウエハの上面と接触することを防止し、ウエハの上面を損傷させること無く、又、清浄に保つことができる。
また、前記搬送機構は前記押し出し部を支持するアームを有し、前記アームは搬送方向と交差する方向に延伸し、前記アームの下部が面取りされていることが好ましい。押し出し部を支持するアームの下部が面取りされていることで、アームに向けて流れるエアーをアームの下部から上流側へ排出することができる。これにより、アームで反転し逆流するエアーを大幅に低減することができ、エアーの逆流により押し出し部からウエハが離れることを抑制することができる。押し出し部からウエハが離れないので、ウエハの回転および蛇行を防止することができる。
また、前記エアー噴出器はエアーが噴出するノズルを有し、前記浮上ユニットの前記搬送面に対する前記ノズルの角度が前記ノズルの位置によって異なることが好ましい。エアー噴射機はエアーが噴出する複数のノズルを有する。これらのノズルは、ノズルの位置によって、搬送面に対するノズルの角度が異なるので、ウエハとノズルとの位置に応じて搬送方向と逆方向の成分の力と下方向の成分の力とを適切に有するエアーを流すことができる。
また、前記エアー噴出器は、前記搬送方向上流側の下部の角が面取りされた傾斜部を有し、前記傾斜部に複数の前記ノズルが搬送方向と直交するように配列されることが好ましい。エアー噴出器は、搬送方向上流側の下部の角が面取りされた傾斜部を有することで、エアー噴出器の下部の搬送方向上流側にノズルを配置することができる。これにより、ウエハに対して、搬送方向と反対方向のエアーを適切に流すことができる。
また、前記エアー噴出器は縦方向に拡散するエアーが噴出するノズルを有することが好ましい。縦方向に拡散するエアーにより、ウエハが横方向に回転または移動することを防ぐことができるので、ウエハの初期の位置決めに適している。
また、前記浮上ユニットは、光学的測定用の孔を有し、前記孔は、前記搬送方向における幅よりも、前記搬送方向と直交する方向における幅の方が大きいことが好ましい。光学的測定用の孔が、搬送方向の幅よりも、搬送方向と直交する方向の幅の方が大きいことで、ウエハの直進性が損なわれるのを抑制することができる。
また、本発明に係るウエハ検査装置は、上記ウエハ搬送装置を備える検査装置である。ウエハが高精度な直進性及び搬送安定性を維持して搬送されるので、ウエハの検査誤差を低減することができ、検査精度を向上させることができる。
本発明によれば、浮上状態のウエハを直線的に搬送することができるウエハ搬送装置およびそれを備えたウエハ検査装置を提供することことができる。
実施例に係るウエハ検査装置の概略全体図である。 実施例に係るウエハ搬送装置の一部斜視図である。 実施例に係るウエハ浮上ユニットの一例の上面図である。 実施例に係るエアー噴出器の下方から見た斜視図である。 従来例に係る浮上ユニットの搬送方向に沿った断面図である。 実施例に係るウエハ搬送装置の溝に沿った断面図である。 実施例に係る搬送装置の搬送方向に沿った断面図である。 傾斜部の無いアームにおける気流の流れを説明する断面図である。 変形例に係るノズルを有するウエハ搬送装置の溝に沿った断面図である。
以下、図面を参照して本発明の実施例を説明する。
図1は実施例に係るウエハの検査装置の概略図である。図1を参照して、ウエハの検査装置の構成を説明する。なお、本実施例において、ウエハ供給側を上流側とし、ウエハ収納側を下流側とする。
1.ウエハ検査装置
ウエハの検査装置1には、ウエハ2を供給するウエハ供給部3と、ウエハ2を搬送するウエハ搬送装置4と、ウエハ2の上部表面を撮影する第1カメラ5と、ウエハ2の下部表面を撮影する第2カメラ7と、クラック等を検出するためにウエハ2の画像を撮影する第3カメラ9と、ウエハ2の厚さおよび反り等を検出するためのレーザー変位計10と、撮影された画像データの処理やウエハ2の良品であるか否かの判別を行うホストコンピュータ15と、ウエハ2を検査結果に応じて分別収納するウエハ収納部17とを備える。
ホストコンピュータ15は、第1カメラ5で撮影した画像データを基にウエハ2の大きさを検出し、さらに、第3カメラ9で撮影した画像データを基にウエハ2のクラック等を検出する画像処理部11と、レーザー変位計10が検出したウエハ2の変位量を基にウエハ2の厚み、反り等を検出する厚み検出部12と、ウエハ2の大きさの判別、クラックの有無の判別、および厚みの判別を実施してウエハ2を良品であるか不良品であるかを判別するウエハ判別部13と、ウエハ供給部3、ウエハ搬送装置4およびウエハ収納部17を駆動制御する駆動制御部14とを有する。シリコンウエハの検査装置1については後で詳細に説明する。
2.ウエハ搬送装置
ウエハ搬送装置4は、ウエハ2の搬送方向に並べられた複数個の浮上ユニット21と、ウエハ2を搬送方向に押し出す搬送機構23と、ウエハ2の上面に対して搬送方向と反対方向のエアーを流すエアー噴出器25と、浮上ユニット21およびエアー噴出器25にエアーを供給するエアー供給部27とを備える。浮上ユニット21について、図2も参照して説明する。図2は実施例に係るウエハ搬送装置の一部斜視図である。
浮上ユニット21の搬送面側表面には、多孔質板30が配置されている。多孔質板30の下部にはチャンバー31が配置されている。エアー供給部27からチャンバー31に加圧エアーが供給される。加圧エアーはチャンバー31から多孔質板30に流入し、多孔質板30に形成されている多数の孔からエアーが上方に流れる。これにより、ウエハ2は均一に浮上される。多孔質板30は本実施例ではカーボン製であるが、セラミック製等その他の材質でもよい。
また、浮上ユニット21には、多孔質板30の搬送面側に、搬送方向と平行な溝32が形成されている。溝32は、浮上ユニット21の搬送方向下流側の側面33で開口している。溝32は、浮上ユニット21の搬送方向上流側の側面35でも開口していることが好ましいが、ウエハ供給部3からウエハ2が供給される浮上ユニット21においては、側面35において溝32が開口していなくてもよい。また、溝32は、搬送方向と直交する方向において、ウエハ2の幅よりも中心側に形成されている。言い換えると、ウエハ2は溝32上を搬送される。本実施例では、浮上ユニット21は2本の溝32を有するがこれに限られず、1本または3本以上の溝32を有してもよい。
また、図3に示すように、レーザー変位計10によりレーザーが透過する浮上ユニット21’は、光学測定用の孔36を有している。図3は、浮上ユニットの一例の上面図である。孔36は、ウエハ2の搬送方向における幅よりも、搬送方向と直交する方向における幅の方が大きい。これにより、搬送方向への気流の流れの攪乱を抑制することができる。
図1および図2に戻って説明する。搬送機構23は、ウエハ2の端面と接触してウエハ2を搬送方向に押し出す押し出し部41と、押し出し部41を支持するアーム43と、アーム43を搬送方向に駆動する駆動部45とを有する。
押し出し部41はウエハ2の滑りを防止する部材で、例えばゴム製で、搬送方向上流側のウエハ2の端面と接触する。押し出し部41は、その一部が溝32の中に入る。アーム43が搬送方向に移動するのに伴って、押し出し部41はウエハ2の端部と接触しながらウエハ2を搬送方向へ押し出す。ウエハ2の回転運動を抑制するために、押し出し部41は2個以上備える方が好ましい。このように、押し出し部41の一部が溝32の中に入るので、溝32も2本以上浮上ユニット21に形成されることが好ましい。
アーム43は平板の形状を有しており、押し出し部41を支持する。アーム43の搬送方向下流側の下部は面取りされて傾斜部44を有する。傾斜部44は傾斜形状の他に円弧形状であってもよい。これらの形状により、ウエハ2の上方からアーム43の方向に流れるエアーが、アーム43の下部に回り込んでアーム43の上流側へ流れ出ることで、アーム43においてエアーの流れが反転して逆流するのを抑制することができる。
駆動部45は浮上ユニット21の側方に設けられたレール47に沿って移動するリニア式駆動装置を採用している。リニア式駆動装置であれば、振動を抑制してアーム43、押し出し部41およびウエハ2を移動することができる。
次に、図4も参照してエアー噴出器を説明する。図4はエアー噴出器の下方から見た斜視図である。エアー噴出器25はブロック形状であり、複数のノズル51がウエハ2の搬送方向と直交する方向に複数列配置されている。エアー噴出器25はプラスチック製であり、ブロック内にノズル51が搬送方向の行ごとに一列に並んで形成されている。これらのノズル51は、行ごとに搬送面に対する角度が異なる。
また、搬送方向上流側のエアー噴出器25の下部は面取りされており、傾斜部52が形成されている。傾斜部52にはノズル51が搬送方向と直交するように形成されており、より遠くのウエハ2にエアーを流すことができる。エアーブロックの角にはノズル51を形成することはできないが、傾斜部52を形成することで、エアー噴出器25の底面に効率良くノズル51を配置することができる。ノズル51は傾斜部52に搬送方向と適度な角度を有して形成されてもよい。また、ノズル51は配置される位置によって浮上ユニット21の搬送面に対する角度が異なるので、ウエハ2とノズル51との位置に応じて搬送方向と逆方向の成分の力と下方向の成分の力とを適切に有するエアーを流すことができる。すなわち、ノズル51が下向きであればあるほど、エアーの下方向の成分の力が増えるが、搬送方向と逆方向の成分の力が減少する。また、ノズル51が水平方向であればあるほど、エアーの搬送方向と逆方向の成分の力が増えるが下方向の成分の力が減少する。エアー噴出器25において、搬送方向下流側のノズル51の搬送面に対する角度は搬送方向上流側のノズル51の搬送面に対する角度よりも小さい。これにより、ウエハ2がエアー噴出器25の下方を通過する際に、ウエハ2がエアーを受けるノズル51の個数は多くなるが、それぞれのノズル51からのエアーの下方向の成分の力を減少することでウエハ2を下方に押す力を調整し、ウエハ2の上下振動を低減することができる。
エアー供給部27は、浮上ユニット21およびエアー噴出器25に加圧(圧縮)エアーを供給するコンプレッサである。エアー供給部27からエアー配管を介してそれぞれに加圧エアーが供給される。
次に、図5および図6を参照してウエハ搬送装置4がウエハ2を搬送する際の気流の流れを説明する。図5は従来例に係る浮上ユニットの搬送方向に沿った断面図であり、図6は実施例に係るウエハ搬送装置の溝に沿った断面図である。
従来の浮上ユニット71にウエハ2を浮上させると、図5に示すように、ウエハ2が凸状に変形したり、ウエハ2下のエアーが乱流状態になり、ウエハ2の浮上が不安定になる問題が生じる。ウエハ2は非常に薄く剛性が弱いので、ウエハ2の下部にエアーが貯留しやすい。この貯留したエアーによりウエハ2が変形する。ウエハ2の変形や不安定な浮上状態は大きさ検査や厚み検査において測定誤差を生じ、検査精度を著しく低下させる。
これに対して、図6に示すように、本実施例におけるウエハ搬送装置4によれば、ウエハ2の下部で反転して逆流したエアーは、多孔質板30に形成された溝32を搬送方向に流れて、開口部34から排出される。これにより、ウエハ2の下部にエアーが貯留するのを抑制し、ウエハ2の変形や不安定な浮上状態を防止することができる。このように、溝32にはエアーの流れの整流作用がある。
また、エアー噴出器25はウエハ2の搬送方向下流側かつ上方からウエハ2にエアーを流す。ウエハ2は、多孔質板30から流れるウエハ2を浮上させる力F1と、押し出し部41がウエハ2を搬送方向へ押し出す力F2と、エアー噴出器25の各ノズル51から流れるエアーによる力F3を受ける。エアー噴出器25の各ノズル51は、ウエハ2の下流上方から斜め下方向きのエアーが流れるので、ウエハ2は搬送方向とは逆向きの斜め下方向きの力F3を受ける。すなわち、エアー噴出器25から流れるエアーによって、ウエハ2は、搬送方向と逆向きの力F3aと、浮上ユニット21の搬送面の方向への力F3bとを受ける。
エアー噴出器25からの搬送方向と逆向きの力F3aにより、ウエハ2は押し出し部41に接触した状態で搬送される。ウエハ2は、搬送方向において、エアー噴出器25からのエアーによる力F3aと押し出し部41からの押し出す力F2とにより挟まれた状態で搬送されるので、ウエハ2が搬送方向に揺れたり、振動したりすることを防止することができる。これにより、ウエハ2の姿勢を制御することができる。
また、ウエハ2は、エアー噴出器25からの搬送面側への力F3bと、多孔質板30からの浮上する力F1とにより、上下方向においても挟まれた状態で搬送されるので、上下方向において揺れたり、振動したりすることを防止できる。これによっても、ウエハ2の姿勢を制御することができる。
さらに、本実施例によれば、押し出し部41の下部が溝32内を搬送方向へ移動するので、溝32内で搬送方向へのエアーの流れを促進することができる。このように、ウエハ2の下方に搬送方向へ流れるエアーの流れが促進されるので、ウエハ2が回転したり、蛇行したりするのを抑制し、ウエハ2の直進性を向上させることができる。
また、押し出し部41の下部が溝32内に入ることで、ウエハ2が押し出し部41の下部に入り込んで押し出し部41と浮上ユニット21の多孔質板30との間に挟まることを防止することができる。これにより、押し出し部41がウエハ2の上面と接触することを防止し、ウエハ2の上面を損傷させること無く、汚すことなく、清浄に保つことができる。
また、図7に示すように、平板状のアーム43の搬送方向下流側の下部の角が面取りされて傾斜部44を有するので、ウエハ2の上方を搬送方向と逆側へ流れるエアーは、傾斜部44とウエハ2との間を通ってアーム43の上流側へ排出される。これにより、ウエハ2の上方を搬送方向と逆側へ流れるエアーがアーム43で反転してウエハ2に当たるのを抑制することができる。これにより、ウエハ2が押し出し部41から離れるのを防止することができる。
図8は傾斜部44を有しないアーム43’による気流の流れを説明する説明図である。傾斜部44を有さないアーム43’の場合、ウエハ2の上方を搬送方向と逆側へ流れるエアーがアーム43’の搬送方向下流側の側面で反転してウエハ2を押し出す力が発生する。これにより、ウエハ2が押し出し部41’から離れる現象が発生し、ウエハ2が搬送方向に振動する原因となる。本実施例によれば、この現象を抑制することができる。
次に、ウエハの検査装置1の検査工程を説明する。検査装置1は、第1〜第3の検査工程を備える。第1の検査工程では、ウエハ2の外観検査および大きさ測定を実施する。第1カメラ5および第2カメラ7は、2つの浮上ユニット21の間の隙間の上下に配置されている。ウエハ2が2つの浮上ユニット21の間を通過する際に、ウエハ2の表面および裏面の画像が第1カメラ5および第2カメラ7により撮影され、画像データが画像処理部11へ送られる。画像処理部11では、送られる画像データを基に、画像処理によりウエハ2の外観の良否の判別およびウエハ2の大きさを検出する。検出された外観の良否の判別およびウエハ2の大きさはウエハ判別部13へ出力される。
第2の検査工程では、第3カメラ9によりウエハ2の内部のクラック検査等が実施される。第3カメラ9は搬送面の上方に配置される。第3カメラ9により撮影された画像データは、画像処理部11へ送られる。画像処理部11では、送られる画像データを基に、画像処理によりウエハ2の内部のクラック検出等を実施する。検出されたクラックの大きさがウエハ判別部13へ出力される。
第3の検査工程では、レーザー変位計10を用いてウエハ2の厚みおよび段差やうねりを検査する。ウエハ2は、ワイヤーソーにより薄く切断される際に段差やうねりが発生する。これらの段差やうねりが予め定められた基準値以内であるかを判別する。これら厚みの検出精度は数μmのオーダーである。この工程では、光学検査用の孔36を有する浮上ユニット21を用いる。
レーザー変位計10は、浮上ユニット21の孔36の上方および下方にそれぞれ配置されている。浮上搬送されるウエハ2がこれら上下のレーザー変位計10の間を通過することで、各レーザー変位計10でウエハ2の縦方向の位置の変位量が検出される。検出された変位量はホストコンピュータ15の厚み検出部12へ送られる。厚み検出部12は、送られる各変位量を基にウエハの厚みを検出する。検出された厚みはウエハ判別部13へ出力される。
ウエハ判別部13は、ウエハ2の大きさ、クラック、および、ウエハ2の厚みに応じて、それぞれ予め定められた基準値を基にウエハ2の良否を判別する。この良否の判別結果および入力される外観の良否の判別結果が駆動制御部14へ出力される。駆動制御部14は、ウエハ2の各良否判別結果にしたがって、ウエハ収納部17の駆動を制御することで、ウエハ2を分別収納することができる。ウエハ2の分別収納は、ウエハ2の良否だけでなく、クラックの大きさやウエハ2の大きさにしたがって、複数段階に分別収納してもよい。
これら第1〜第3の検査工程の内、第1の検査工程でウエハ2を押し出し部41により押すことが好ましい。ウエハ2の大きさを検出する工程は、ウエハ2を等速で搬送しなければならず、特に精度が求められる工程であるので、エアー噴出器25によるエアーと押し出し部41とによりウエハ2を挟んで搬送することが好ましい。第2、第3の検査工程では、多孔質板21の搬送方向下流側の側面33と搬送方向上流側の側面35との両端面で開口する溝32を有する浮上ユニット21を採用することが好ましい。第1の工程における浮上ユニット21の溝32を流れるエアーが第2および第3の工程における浮上ユニット21の溝32内に沿って流れることができ、第1の検査工程から第3の検査工程まで溝32内を搬送方向に沿って流れるエアーの流れを促進することができる。第3の検査工程を通過したウエハ2は浮上ユニット21上をさらに搬送されて、ウエハ2の検査結果に応じてウエハ収納部17が分別収納する。
実施例によるウエハ搬送装置4によれば、ウエハ2の上面および下面は非接触で搬送することができるので、ウエハ2の上面および下面に搬送時の傷やクラックが生じるおそれがない。また浮上搬送により埃の発生を低減することができ、埃がウエハに付着するのを防止することができる。また、実施例によるウエハ検査装置1によれば、浮上搬送しながらウエハ2の大きさ検査、外観検査、クラック検査および厚み検査をすることができるので、検査時間の短縮をすることができる。
本発明は、上記実施形態に限られることはなく、下記のように変形実施することができる。
上述した実施例においてエアー噴出器は複数のノズルを有しているエアーブロックであったが、これに限られない。例えば、ウエハ2の初期の位置決めに特化した機能をもつノズル57をさらに備えていてもよい。ノズル57は、縦方向に拡散するエアーを噴出する。ウエハ2に対して縦方向に拡散するエアーを流すことで、より強いエアーを流してもウエハが横方向に回転または移動することを防ぐことができる。このように、ノズル57はウエハ供給部3からウエハ搬送装置4に供給されたウエハ2を押し出し部41に当てる初期の位置決めに適している。
上述した実施例においてウエハ搬送装置4は1組の搬送機構23を備えていたがこれに限られず、2組の搬送機構23を備えてもよい。すなわち、浮上ユニット21の両側に搬送機構23が備えられ、各搬送機構23のアーム43および押し出し部41が交互にウエハ2を搬送する構成でもよい。これにより、ウエハ2の搬送速度を格段に上げることができる。
1 … ウエハ検査装置
2 … ウエハ
4 … ウエハ搬送装置
21、21’ … 浮上ユニット
23 … 搬送機構
25 … エアー噴出器
32 … 溝
35 … 側面
36 … 孔
41 … 押し出し部
43 … アーム

Claims (10)

  1. ウエハを浮上させる浮上ユニットと、
    前記ウエハを搬送方向に押す搬送機構と、
    前記ウエハの前記搬送方向下流側から前記ウエハにエアーを流すエアー噴出器とを備え、
    前記搬送機構は前記ウエハの前記搬送方向上流側の端面を前記搬送方向に押す押し出し部を有する
    ことを特徴とするウエハ搬送装置。
  2. 請求項1に記載のウエハ搬送装置において、
    前記エアー噴出器は前記ウエハの上方から前記ウエハにエアーを流す
    ことを特徴とするウエハ搬送装置。
  3. 請求項1または2に記載のウエハ搬送装置において、
    前記浮上ユニットは搬送面側に前記搬送方向に平行な溝を有し、
    前記溝は前記浮上ユニットの前記搬送方向の側面で開口する
    ことを特徴とするウエハ搬送装置。
  4. 請求項1から3のいずれか1つに記載のウエハ搬送装置において、
    前記押し出し部の一部が前記溝内を移動する
    ことを特徴とするウエハ搬送装置。
  5. 請求項1から4のいずれか1つに記載のウエハ搬送装置において、
    前記搬送機構は前記押し出し部を支持するアームを有し、
    前記アームは搬送方向と交差する方向に延伸し、
    前記アームの下部が面取りされている
    ことを特徴とするウエハ搬送装置。
  6. 請求項1から5のいずれか1つに記載のウエハ搬送装置において、
    前記エアー噴出器はエアーが噴出するノズルを有し、
    前記浮上ユニットの前記搬送面に対する前記ノズルの角度が前記ノズルの位置によって異なる
    ことを特徴とするウエハ搬送装置。
  7. 請求項6に記載のウエハ搬送装置において、
    前記エアー噴出器は、前記搬送方向上流側の下部の角が面取りされた傾斜部を有し、
    前記傾斜部に複数の前記ノズルが搬送方向と直交するように配列される
    ことを特徴とするウエハ搬送装置。
  8. 請求項1から5のいずれか1つに記載のウエハ搬送装置において、
    前記エアー噴出器は縦方向に拡散するエアーが噴出するノズルを有する
    ことを特徴とするウエハ搬送装置。
  9. 請求項1から8のいずれか1つに記載のウエハ搬送装置において、
    前記浮上ユニットは、光学的測定用の孔を有し、
    前記孔は、前記搬送方向における幅よりも、前記搬送方向と直交する方向における幅の方が大きい
    ことを特徴とするウエハ搬送装置。
  10. 請求項1から9のいずれか1つのウエハ搬送装置を備えるウエハ検査装置。
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