JPH08293223A - 圧力スイッチのダイヤフラム成形方法 - Google Patents

圧力スイッチのダイヤフラム成形方法

Info

Publication number
JPH08293223A
JPH08293223A JP11936495A JP11936495A JPH08293223A JP H08293223 A JPH08293223 A JP H08293223A JP 11936495 A JP11936495 A JP 11936495A JP 11936495 A JP11936495 A JP 11936495A JP H08293223 A JPH08293223 A JP H08293223A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
diaphragm
pressure
switch
pressure receiving
fluid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11936495A
Other languages
English (en)
Inventor
Eiichi Ueda
栄一 植田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
UEDA SEISAKUSHO KK
Canon Medtech Supply Corp
Original Assignee
UEDA SEISAKUSHO KK
Elquest Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by UEDA SEISAKUSHO KK, Elquest Corp filed Critical UEDA SEISAKUSHO KK
Priority to JP11936495A priority Critical patent/JPH08293223A/ja
Publication of JPH08293223A publication Critical patent/JPH08293223A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Manufacture Of Switches (AREA)
  • Switches Operated By Changes In Physical Conditions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 安価な円板状のダイヤフラムを圧力スイッチ
の受圧室へ組み込んだ後に、前記ダイヤフラムに環状の
ひだ部を成形することのできる、圧力スイッチのダイヤ
フラム成形方法を提供する。 【構成】 圧力スイッチを組み立てる際に、加圧流体が
導入される圧力スイッチの受圧室9に、フッ素樹脂製の
円板状のダイヤフラム13を組み込み、圧力スイッチの
接点のON又はOFF動作を行う作動ピストン11の頭
部を、ダイヤフラム13に当接させた状態で、外部の加
圧流体源33を加圧スイッチの接続部3に接続し、受圧
室9内に加圧流体を導入する。前記加圧流体の圧力によ
って、ダイヤフラム13は作動ピストン11の頭部に密
着し、その輪郭に沿って変形して環状のひだ部13Aが
成形される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、圧力スイッチのダイヤ
フラム成形方法に関し、特にフッ素樹脂製のダイヤフラ
ムを用いた圧力スイッチのダイヤフラムに環状のひだ部
を成形する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来一般に用いられている圧力スイッチ
は、空気や油等の流体が流れる管路内の流体圧力や、流
体が貯蔵されるタンク等の、流体圧力の変化を検知し
て、スイッチのON/OFFを行うように構成されてお
り、流体圧力を検出する部分の構造によって、ピストン
式、ブルドン管式、ベローズ式、ダイヤフラム式等に類
別されている。
【0003】前記ピストン式の圧力スイッチは、ピスト
ンに流体圧力を作用させて変位させ、前記変位によっ
て、スイッチを動作させるものである。また、前記ブル
ドン管式の圧力スイッチは、ブルドン管に流体圧力を導
入して、前記圧力によって生じるブルドン管の変位によ
って、スイッチを動作させるものである。また、ベロー
ズ式圧力スイッチは、主に金属によって形成されたベロ
ーズに流体圧力を作用させて伸縮させ、前記伸縮変位に
よってスイッチを動作させるものである。そして、ダイ
ヤフラムは、流体圧力をダイヤフラムに作用させて、そ
の変位によってスイッチを動作させるものである。
【0004】前記各種類の圧力スイッチのうち、ダイヤ
フラム式のものは、流体圧が作用して変位する部分ピス
トン式のような摺動部分がなく、摩擦が小さいので、僅
かな圧力の変化によってスイッチを動作することができ
る。また、ダイヤフラム式の圧力スイッチは、ブルドン
管式や、ベローズ式の圧力スイッチと比較して、流体圧
を受け入れて変位する部分が嵩張らず、且つ、簡単な構
造であるので、圧力スイッチを小型化できると共に、製
造コストを安くできる。
【0005】前述したのような理由から、ダイヤフラム
式の圧力スイッチが、現在広く用いられている。ダイヤ
フラム式の圧力スイッチの構造は、例えば、実開昭53
−61069号公報に記載されているように、管路等の
内部の流体圧力を、圧力スイッチのダイヤフラムに作用
させて、ダイヤフラムを変位させ、その変位をスイッチ
に伝達しており、流体圧力が所定値以上に上昇すると、
スイッチが動作ON若しくはOFFに切り替わるように
構成されている。
【0006】ダイヤフラムの材料としては、金属、ゴ
ム、合成樹脂等の薄板が一般に用いられている。金属製
のダイヤフラムは、耐久性があるが、変形しにくいた
め、薄い円板の表面に同心円状のひだ部等を形成して、
流体の圧力を受けて伸縮し易くする工夫が施されてい
る。これに対し、ゴムや合成樹脂製のダイヤフラムは、
撓み易く、僅かな圧力の変化に感応して変位し、また、
安価に製造することができるので、小型の圧力スイッチ
に用いられている。特に、ダイヤフラムの材料として、
フッ素樹脂を用いているものは、繰り返される変形に対
して、耐久性が大きく、また、耐薬品性も良好であるた
め、広範囲の用途に使用することができる。
【0007】前述したようなゴムや合成樹脂等で形成さ
れているダイヤフラムは、柔軟で変形し易く、小さな圧
力変化に敏感に感応して変位する長所を有しているが、
円板状のダイヤフラムをそのまま用いると、流体圧力に
よって、ダイヤフラムの周縁部が中心側へ引っ張られ、
大きな変位ができず、また、ダイヤフラムの支持が不安
定になって、ダイヤフラム本来の支持位置からずれた
り、ダイヤフラムに偏った変形を生じて、スイッチの動
作を円滑に行うことができなくなる問題がある。
【0008】そこで、従来の、ゴムや、合成樹脂を使用
しているダイヤフラムにおいては、前述した実開昭53
−61069号公報にも開示されているように、ダイヤ
フラム周縁部と中央部分との間に環状のひだ部を設けて
いるものが多い。前記ひだ部を設けることによって、流
体圧が作用した場合に、ダイヤフラムが大きく変位する
ことができ、安定したスイッチ動作を行うことができ
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ダイヤ
フラムの材料として用いられるフッ素樹脂は、耐久性
や、耐薬品性が大きく、ダイヤフラムの材料として、非
常に優れた特性を備えている反面、成形加工が非常に困
難である欠点がある。従って、前述したようなダイヤフ
ラムに環状のひだ部を成形加工するためのコストが高く
なるため、従来では、フッ素樹脂製のダイヤフラムを用
いた圧力スイッチを組み立てる際には、円板状のダイヤ
フラムをそのまま圧力スイッチに組み込んでいた。
【0010】しかしながら、前記円板状のダイヤフラム
は、変位できる距離が少ないため、マイクロスイッチの
押しボタンを直接ダイヤフラムで動作させる構造となっ
ている。そのため、スイッチが動作する流体圧力を調整
する機構を設けることができず、設定された流体の圧力
で正確にスイッチを動作することが困難であった。
【0011】そこで、本発明は、前述したような、従来
の圧力スイッチにおける問題点を解決し、安価な円板状
のダイヤフラムを圧力スイッチの受圧室へ組み込んだ後
に、前記ダイヤフラムに環状のひだ部を成形することの
できる、圧力スイッチのダイヤフラム成形方法を提供す
ることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記目的のため、本発明
の圧力スイッチのダイヤフラム成形方法は、流体の圧力
によって、受圧室に設けられているダイヤフラムを変位
させて、前記ダイヤフラムに当接する作動ピストンの頭
部を押圧移動させ、前記作動ピストンの移動によってス
イッチを動作させるように構成された圧力スイッチに適
用される、ダイヤフラムの成形方法である。
【0013】前記圧力スイッチのダイヤフラム成形方法
においては、前記受圧室にフッ素樹脂製の円板状のダイ
ヤフラムを組み込んだ後、前記作動ピストンの頭部を前
記ダイヤフラムに当接させた状態で、前記受圧室内に加
圧流体を導入し、前記加圧流体の圧力によって、作動ピ
ストンの頭部に沿ってダイヤフラムを密着変形させて、
前記ダイヤフラムに環状のひだ部を形成している。ま
た、本発明の圧力スイッチのダイヤフラム成形方法にお
いては、前記ダイヤフラムには、複数枚重ねたフッ素樹
脂製の薄板を使用することが好ましい。
【0014】
【作用】圧力スイッチを組み立てる際に、受圧室内にフ
ッ素樹脂製の円板状のダイヤフラムを組み込んで、前記
ダイヤフラムの周縁部を固定する。その後、前記ダイヤ
フラムによって押圧移動される作動ピストンを、その頭
部が前記ダイヤフラムの受圧室と反対側の面に当接した
状態で、前記受圧室に取り付ける。次いで、受圧室内に
加圧流体を導入すると、前記加圧流体の圧力によって、
ダイヤフラムは、前記作動ピストンの頭部に密着し、そ
の輪郭に沿って、ダイヤフラムに環状のひだ部が成形さ
れる。
【0015】前記ダイヤフラムに、複数枚重ねられたフ
ッ素樹脂製の薄板を用いる場合には、前記受圧室内に、
前記フッ素樹脂製の薄板を重ねた状態で組み込んでその
周縁部固定する。次いで、前記のように、ダイヤフラム
に加圧流体の圧力を作用させると、ダイヤフラムは、薄
板が重なった状態で形成されているので、隣接する薄板
の間で滑りが生じ、それぞれの薄板は、作動ピストンの
頭部の輪郭に沿って容易に変形し、ダイヤフラムに環状
のひだ部が成形される。
【0016】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明を詳細に説明す
る。図1は、本発明の方法が適用される、圧力スイッチ
の内部構造の概略を示す断面図である。同図において、
圧力スイッチ1は、その下半分の部分に、加圧流体が通
る配管等に連結されて、流体の圧力が導入される受圧部
2が設けられ、上半分の部分に、図示されていないスイ
ッチの接点部と、前記接点を動作させるための連動部材
とが組み込まれている。
【0017】前記受圧部2の構造を、図2によって詳細
に説明すると、受圧部2は、下部に真鍮製の接続部3を
備えており、前記接続部3は、その外周面に接続ネジ3
Aが形成されている。前記接続部3は、加圧流体が導入
される配管等に形成されているネジ部に、前記接続ネジ
3Aを螺着することによって取り付けられる。前記接続
部3には、下端側が開口されている圧力導入路7が、上
下に貫通して形成されており、ここから、加圧流体が受
圧部2の内部に導入されるようになっている。
【0018】接続部3の下端側は、拡径されて、そこに
受圧部フィルター4が装着されている。前記受圧部フィ
ルター4は、ステンレス製の円板状の金網で形成されて
おり、圧力導入路7から導入される流体中に含まれてい
る異物が、受圧部2の内部に侵入しないようにするため
に設けられている。前記受圧部フィルター4は、その下
端周囲を圧力導入路7の下端側の開口部から圧入された
フィルター押さえリング5によって、圧力導入路7内か
ら、下方に脱落しないように支持されている。
【0019】圧力導入路7は、受圧部フィルター4より
奥側で径が狭まっており、この部分にはダンパー用スク
リュー6が装着されている。前記ダンパー用スクリュー
6の両端部は、圧力導入路7の内壁に形成されている雌
ネジ7Aに螺合され、中間部の外周面はネジ山が欠除さ
れて、前記雌ネジ7Aとの間で螺旋状の流路を構成して
いる。前記螺旋状の流路は、ダンパー用スクリュー6の
両端面と連通しており、前記螺旋状の流路を流体が通過
する際に、上流側から加えられる圧力の脈動が抑制さ
れ、前記流路の下流側には、ほぼ一定した流体圧が伝達
される。
【0020】受圧部2の上端面には、受圧部ケース8が
固定されている。受圧部ケース8は、上方が開口された
中空状に形成されており、接続部3と受圧部ケース8と
は、蝋付け等の接合手段によって一体に連結されてい
る。前記接続部3に形成されている圧力導入路7の上端
は、受圧部ケース8内部に形成されている、受圧室9に
通じている。受圧室9の底部周囲には、ゴム(NBR)
等の弾性体で形成されているOリング12が装着され、
また、前記Oリング12の上面には、ダイヤフラム13
が配置されている。
【0021】前記ダイヤフラム13は、フッ素樹脂から
なる薄板を重ねて用いており、本実施例のものでは、5
枚重ねにしたものが用いられている。ダイヤフラム13
上面の周縁部には、受圧シリンダ10のダイヤフラム支
持縁部10Aが当接され、また、前記受圧シリンダ10
の上面には、受圧部ケース8上面の開口側から螺合され
ている締め付けネジ14の下端面が当接されている。
【0022】従って、締め付けネジ14を受圧部ケース
8の上方から螺合して、受圧シリンダ10を締め付ける
ことによって、Oリング12と、受圧シリンダ10のダ
イヤフラム支持縁部10Aとの間に、ダイヤフラム13
が挟み込まれて固定され、また、Oリング12によっ
て、ダイヤフラム13の周縁部がシールされ、流体の漏
洩が防止されている。
【0023】受圧シリンダ10には、作動ピストン11
が、上下方向に摺動自在に保持されており、前記作動ピ
ストン11の下面は、ダイヤフラム13の上面に当接さ
れている。また、前記締め付けネジ14の中央部に形成
された貫通孔14Aには、作動ロッド15が摺動自在に
支持されており、前記作動ロッド15の下端には、前記
作動ピストン11が連結されている。
【0024】作動ロッド15の上端面には、扁平な円筒
状の作動駒16が載置され、中板18の中央に形成され
ている透孔18A内から中板18の上面側へ、出没自在
に設けられている。また、前記中板18は、受圧部ケー
ス8の上部外周に螺着されているフランジ17の上端面
に固定されている。
【0025】図1に示すように、中板18の上面には、
アーチ21が立設されており、その上端には、上板22
が取り付けられている。前記上板22には、カバー止め
ネジ20によって、カバー19の上端が固定されてい
る。前記カバー19の下端側は、中板18を覆って、フ
ランジ17の周縁部に嵌合して保持されている。
【0026】前記アーチ21は、その下部に可動レバー
32を、揺動自在に支持している。可動レバー32の回
動支軸は、図1では図示されていない後方に水平に設け
られている。そして、可動レバー32の下面は、前記作
動駒16の作動突起16Aと当接する位置に配置されて
おり、作動駒16の上昇動作によって、可動レバー32
は、作動突起16Aに押されて上方へ揺動するように構
成されている。図示されていないが、図1で後方に隠れ
た位置には、スイッチの接点が配置されており、可動レ
バー32の上方への揺動に連動して、前記接点がON、
または、OFFの動作を行うように構成されている。
【0027】可動レバー32の上面は、圧力調整スプリ
ング27の下端によって、下方へ押圧付勢されている。
前記圧力調整スプリング27の押圧力は、上板22に取
り付けられている圧力調整ネジ23によって調整できる
ようになっている。また、圧力調整ネジ23には、その
調整位置を固定するためのロックナット24が螺合され
ている。また、可動レバー32の上面には、アーチ21
に水平に支持されている支軸回りに、上下に揺動自在に
支持されているロックホルダー31の下端が当接されて
いる。前記ロックホルダー31の支軸は、前記可動レバ
ー32の支軸と平行に設けられており、同図では、後方
に配置されているため、図示されていない。
【0028】ロックホルダー31には、隙間調整ネジ3
0が取り付けられており、前記隙間調整ネジ30の上面
には、アーチ21側に支持されたスプリングホルダー2
8の下端から突出されているスプリング受ピン29の下
端が、僅かな隙間を介して対向配置されている。前記ス
プリングホルダー28は、図示していないが、その内部
に前記圧力調整スプリング27よりも、弾発力の小さい
スプリングが収容されており、前記スプリングによっ
て、スプリング受ピン29が、スプリングホルダー28
の下端から突出するように付勢されている。スプリング
ホルダー28に収容されているスプリングの弾発力は、
上板22から上方に突出されている、圧力差調整ネジ2
5を調整することによって、加減することができる。前
記圧力差調整ネジ25は、ロックナット26によって、
調整位置が固定される。
【0029】前述したように構成されている圧力スイッ
チ1は、接続部3が、接続ネジ3Aによって、加圧流体
が導入される配管等に接続され、圧力導入路7から、受
圧部ケース8内の受圧室9へ、加圧流体が導入される。
圧力導入路7へ流入する流体は、受圧部フィルター4を
通過する際に異物が除去され、次いでダンパー用スクリ
ュー6の部分を通過する過程で、流れの脈動が緩和され
る。そして、受圧室9に侵入した流体は、ダイヤフラム
13の下面に作用し、ダイヤフラム13の上面に当接さ
れている作動ピストン11と共に、ダイヤフラム13を
上方へ押し上げる。ダイヤフラム13には、図2に示す
ように、環状のひだ部13Aが形成されており、上下方
向に容易に変位できるようになっている。
【0030】作動ピストン11の上方への変位は、作動
ロッド15を介して、作動駒16へ伝達される。作動駒
16の上面に形成されている作動突起16Aは、図1に
示されている可動レバー32の下端を押し上げる。可動
レバー32は最初、圧力調整スプリング27の圧力差調
整ネジ25で設定された弾発力に抗して上方へ揺動され
るが、可動レバー32の上面に載置されているロックホ
ルダー31も、可動レバー32と共に上方へ揺動され
る。そして、ロックホルダー31に取り付けられている
隙間調整ネジ30頭部が、スプリングホルダー28の下
端から突出されているスプリング受ピン29の下端に当
接し、前記スプリング受ピン29は、スプリングホルダ
ー28の内部に収容されているスプリングの、圧力差調
整ネジ25で設定されている付勢力に抗して押し上げら
れる。
【0031】前記過程では、可動レバー32には、圧力
調整スプリング27の付勢力と、スプリングホルダー2
8内に収容されているスプリングの付勢力との両方が作
用しており、加圧流体が作動駒16を押し上げる力が、
前記両方のスプリングの付勢力を上回ると、可動レバー
32が上方へ完全に揺動され、同図には図示されていな
いスイッチの接点が、可動レバー32の上方への揺動に
連動して、ON若しくはOFFされる。
【0032】次に、前述した圧力スイッチ1の組立工程
を説明すると、先ず、図2に示す受圧部ケース8に、接
続部3を接合し、また、受圧部ケース8の外周面には、
フランジ17を螺着する。そして、前記接続部3の圧力
導入路7の内部に、ダンパー用スクリュー6と、受圧部
フィルター4、フィルター押さえリング5を組み込む。
次いで、受圧部ケース8内の受圧室9の底部に、受圧部
ケース8上端の開口部からOリング12を組み込み、そ
の上に、ダイヤフラム13を載置する。
【0033】ダイヤフラム13は、図3に示すように、
フッ素樹脂で形成された薄い円板を5枚重ねにしたもの
を用いている。次いで、ダイヤフラム13の上方に、作
動ピストン11と、受圧シリンダ10とを組み込み、さ
らに、締め付けネジ14を受圧部ケース8の上端側から
螺合して、その下面で受圧シリンダ10の上面を押圧す
ることによって、ダイヤフラム13の周縁部を、Oリン
グ12と、受圧シリンダ10のダイヤフラム支持縁部1
0Aとの間に挟み込んで固定する。
【0034】また、前記フランジ17を介して、受圧部
ケース8に中板18を連結して、受圧部2を組み立て
る。前記の工程では、図4に示すように、受圧部ケース
8内に組み込まれたダイヤフラム13は、平らな円板状
のままである。
【0035】次に、図5に示すように、接続部3の圧力
導入路7を外部の加圧流体源33に接続し、受圧室9内
に加圧流体を導入すると、ダイヤフラム13は、作動ピ
ストン11側に押し出され、作動ピストン11の下端周
縁部の輪郭に沿って密着変形して、環状のひだ部13A
が成形される。
【0036】本実施例ではフッ素樹脂製の厚さ0.1m
mの薄い円板を5枚重ね、加圧流体源33から210k
gf/cm2の圧力を作用させて、ダイヤフラム13の
ひだ部13Aを成形している。なお、前記円板の枚数
は、適用される流体圧力に応じて、3枚から5枚の範囲
が好適である。また、ダイヤフラム13を成形する際
の、加圧流体源33の圧力は、円板の厚さ及び重ねる枚
数等によって、適宜増減する必要がある。
【0037】ダイヤフラム13の成形が完了したら、接
続部3を加圧流体源33から切り放し、受圧部2の中板
18上に、前述した各部品を組み付けてカバー19を装
着すると、圧力スイッチ1が完成する。前述した実施例
では、受圧部2を組み立てた段階で、ダイヤフラム13
を成形しているが、圧力スイッチ1の組み立てを全て完
了した後で、接続部3を加圧流体源33に接続して、ダ
イヤフラム13に、環状のひだ部13Aを成形しても良
い。
【0038】本実施例においては、ダイヤフラム13の
環状のひだ部13Aの成形を容易にすると同時に、ダイ
ヤフラム13の変形に柔軟性を与えるために、ダイヤフ
ラム13に、複数枚のフッ素樹脂製の薄い円板を重ねた
ものを用いているが、ダイヤフラム13に作用する流体
圧力が高い場合には、さらに、強度の大きいナイロン製
の薄い円板等を追加して補強するようにしてもよい。ま
た、ダイヤフラム13には、一枚のフッ素樹脂製の薄板
を用いることもできる。但し、一枚の薄板では、圧力ス
イッチ1の使用中に、万一ダイヤフラム13が破断した
場合に、流体が、作動ピストン11側に流出してしまう
が、薄板を複数枚重ねてダイヤフラム13を構成してい
る場合には、ダイヤフラム13を構成している薄板の一
枚が破断しても、残りの薄板によって流体圧が保持され
るので、作動ピストン11側に流体が漏れることが無
く、直ちに圧力スイッチ1の機能が損なわれることがな
い利点がある。
【0039】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の圧力ス
イッチのダイヤフラム成形方法によれば、従来成形が困
難とされていたフッ素樹脂製のダイヤフラムを、受圧室
に円板状のまま組み込んだ後に、圧力スイッチの構成部
品である作動ピストンの頭部に流体圧で押し付けて容易
に成形することができる。
【0040】その結果、圧力スイッチの組立を行う際
に、成形が困難なために高価となっている、環状のひだ
部を備えたフッ素樹脂製のダイヤフラムを用いる代わり
に、単純な円板状のダイヤフラムを用いることができ、
また、ダイヤフラムに環状のひだ部を成形するために必
要な、専用の設備も必要としないため、圧力スイッチの
製造コストを下げることができる。
【0041】しかも、本発明の圧力スイッチのダイヤフ
ラム成形方法によれば、受圧室にダイヤフラムを組み込
んで固定した状態で、同じ圧力スイッチに用いられる部
品である、作動ピストンの頭部に前記ダイヤフラムを押
し付けて成形しているため、作動ピストンの頭部や受圧
部等の製作誤差や組立誤差に左右されることなく、受圧
室や作動ピストンの頭部の形状に適合したダイヤフラム
を容易に成形することができる。
【0042】また、本発明の圧力スイッチのダイヤフラ
ム成形方法によれば、組み立てられた圧力スイッチのダ
イヤフラムは、環状のひだ部が成形されているため、大
きな変位が可能となる。その結果、ダイヤフラムとスイ
ッチとの間に、動作圧力を調整する機構を組み込むこと
ができ、設定圧力に対して高い精度で動作させることが
できる信頼性の高い圧力スイッチを得ることができる。
しかも、ダイヤフラムには耐薬品性の大きいフッ素樹脂
が用いられているため、耐久性を高くできる。
【0043】さらに、本発明の圧力スイッチのダイヤフ
ラム成形方法において、ダイヤフラムに、複数枚フッ素
樹脂製の薄板を重ねて用いている場合には、ダイヤフラ
ムを成形する際に、それぞれの薄板は、隣接する薄板と
の間で滑りを生じ、ダイヤフラムの成形を容易に行うこ
とができる。また、成形されたダイヤフラムは、複数の
薄板から構成されているので、柔軟性が大きく、受圧室
に流体圧力が加わった場合に円滑に変位することができ
る。しかも、薄板の一部が破損しても、残りの薄板によ
って、ダイヤフラムの機能が維持されているので、圧力
スイッチの信頼性をさらに高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法が適用される圧力スイッチの構造
を示す断面図である。
【図2】本発明の方法が適用される圧力スイッチの受圧
部の構造を示す図である。
【図3】本発明の方法に使用される、ダイヤフラムの一
例を示す図である。
【図4】成形前のダイヤフラムを受圧部に組み込んだ状
態を示す図である。
【図5】ダイヤフラムに環状のひだ部を成形する過程を
示す図である。
【符号の説明】
1 圧力スイッチ 2 受圧部 3 接続部 3A 接続ネジ 4 受圧部フィルター 5 フィルター押さえリング 6 ダンパー用スクリュー 7 圧力導入路 7A 雌ネジ 8 受圧部ケース 9 受圧室 10 受圧シリンダ 10A ダイヤフラム支持縁部 11 作動ピストン 12 Oリング 13 ダイヤフラム 13A ひだ部 14 締め付けネジ 14A 貫通孔 15 作動ロッド 16 作動駒 16A 作動突起 17 フランジ 18 中板 18A 透孔 19 カバー 20 カバー止めネジ 21 アーチ 22 上板 23 圧力調整ネジ 24 ロックナット 25 圧力差調整ネジ 26 ロックナット 27 圧力調整スプリング 28 スプリングホルダー 29 スプリング受ピン 30 隙間調整ネジ 31 ロックホルダー 32 可動レバー 33 加圧流体源

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流体の圧力によって、受圧室に設けられ
    ているダイヤフラムを変位させて前記ダイヤフラムに当
    接する作動ピストンの頭部を押圧移動させ、前記作動ピ
    ストンの移動によってスイッチを動作させるように構成
    された圧力スイッチのダイヤフラム成形方法であって、 前記受圧室にフッ素樹脂製の円板状のダイヤフラムを組
    み込んだ後、前記作動ピストンの頭部を前記ダイヤフラ
    ムに当接させた状態で、前記受圧室内に加圧流体を導入
    し、前記加圧流体の圧力によって、作動ピストンの頭部
    に沿ってダイヤフラムを密着変形させて、前記ダイヤフ
    ラムに環状のひだ部を形成することを特徴とする圧力ス
    イッチのダイヤフラム成形方法。
  2. 【請求項2】 前記ダイヤフラムには、複数枚重ねたフ
    ッ素樹脂製の薄板を使用することを特徴とする請求項1
    の圧力スイッチのダイヤフラム成形方法。
JP11936495A 1995-04-20 1995-04-20 圧力スイッチのダイヤフラム成形方法 Pending JPH08293223A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11936495A JPH08293223A (ja) 1995-04-20 1995-04-20 圧力スイッチのダイヤフラム成形方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11936495A JPH08293223A (ja) 1995-04-20 1995-04-20 圧力スイッチのダイヤフラム成形方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08293223A true JPH08293223A (ja) 1996-11-05

Family

ID=14759674

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11936495A Pending JPH08293223A (ja) 1995-04-20 1995-04-20 圧力スイッチのダイヤフラム成形方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08293223A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6646701B2 (ja) 溶接されたダイヤフラム弁座担体を有するダイヤフラム弁
US5758864A (en) Valve structure
JP4879285B2 (ja) 反発性ダイヤフラムを備える弁
JP4879284B2 (ja) 単一物の二重膜ダイヤフラム弁
JP2706152B2 (ja) チェック弁
JPH03149472A (ja) 圧力調整弁
JP7023835B2 (ja) 密封装置および密封アセンブリ
US4243858A (en) Snap disc operated pressure switch
CN110608301A (zh) 插入式止回阀及方法
JPS6244921A (ja) 圧力感応制御装置
JPS612221A (ja) 圧力スイツチ
JPH08293223A (ja) 圧力スイッチのダイヤフラム成形方法
WO1996005460A1 (en) Gas cylinder valve with non-perforated diaphragms
EP1462696B1 (en) Control valve and method of making the same
CA1124289A (en) Snap disc operated pressure switch
JP3969107B2 (ja) 逆止弁
JP2893622B2 (ja) 圧力スイッチおよびガスメータ
JPH0416890B2 (ja)
CA2269578C (en) Formed metal diaphragm with improved cycle life
JPH0514426Y2 (ja)
US4362180A (en) Poppet valve and method of assembling same
JPH10103544A (ja) 二方向弁
JPH0439633Y2 (ja)
JP3923667B2 (ja) 圧力スイッチのシール部構造
CA2197790C (en) Gas cylinder valve with non-perforated diaphragms