JP2893622B2 - 圧力スイッチおよびガスメータ - Google Patents

圧力スイッチおよびガスメータ

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JP2893622B2
JP2893622B2 JP4082126A JP8212692A JP2893622B2 JP 2893622 B2 JP2893622 B2 JP 2893622B2 JP 4082126 A JP4082126 A JP 4082126A JP 8212692 A JP8212692 A JP 8212692A JP 2893622 B2 JP2893622 B2 JP 2893622B2
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秀史 次井
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、気体、液体等の各種流
体の圧力変化を検知することに基づいて、流体の漏れ等
を検知するのに好適な圧力スイッチおよびガスメータに
関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、プロパンガスなどのガス需要家
の供給管入口部に設けられるガスメータには、供給され
るガスの圧力が低下して使用不可の圧力、例えば、30
mmH2O以下になったときにスイッチ出力を与えて、
例えば、ガス回路を遮断するようにしたものがある。
【0003】しかしながら、従来のガスメータの圧力ス
イッチは、このように使用不可の圧力の検知をするだけ
のものであり、使用不可の圧力の検知に加えて、例え
ば、微少なガス漏れによる圧力の僅かな低下などを検知
できるようにした多段動作型のものは用いられていなか
った。
【0004】従来、このような多段動作型の圧力スイッ
チとして、例えば、実公平3−29861号公報に示さ
れるように、自動車用冷房装置に用いられるものがあ
る。
【0005】すなわち、この種の圧力スイッチは、図3
に示されるように、2つのスイッチ部30,31を単一
のハウジング内に上下方向に収納し、各スイッチ部3
0,31を開閉操作する2つのプランジャ(ロッド)3
2,33および各プランジャ32,33を個別に作動さ
せる反転円板34,35を上下方向に設けたものであ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このように
スイッチ部30,31を操作するプランジャ32,33
および該プランジャ32,33を作動させる反転円板3
4,35を上下方向に個別に配設する構成では、ハウジ
ングが上下方向に大形化し、プランジャ32,33の作
動ストロークも十分に確保できないといった難点があ
る。
【0007】本発明は、上述の点に鑑みて為されたもの
であって、ハウジングを上下方向に大形化させることな
く、プランジャの作動ストロークを確保できる多段動作
型の圧力スイッチを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明では、上述の目的
を達成するために、次のように構成している。
【0009】すなわち、本発明は、圧力導入口を有しか
つ内部が受圧室とされたハウジングを備え、かつ、この
ハウジング内には圧力導入口から受圧室内に流入する流
体からの圧力で該ハウジングの高さ方向に変位する受圧
機構を設けるとともに、この受圧機構の変位に連動して
それぞれ高さ方向に作動させられる少なくとも2つのプ
ランジャを備え、さらにこれら各プランジャのそれぞれ
に対応して2つのスイッチ機構を配備し、これら各スイ
ッチ機構が対応する各プランジャの作動位置において開
閉するように構成された圧力スイッチであって、前記
つのプランジャの一方のプランジャは、高さ方向に延び
る筒部および該筒部の端から分岐した操作部を有し、他
方のプランジャは、前記高さ方向に延びる軸部を有し、
該他方のプランジャを前記一方のプランジャの前記筒部
に嵌挿して両プランジャを、同心状に配設するととも
に、両プランジャ間を付勢するコイルバネを介装し、
方のプランジャは受圧機構が第1の変位に達するまでは
その変位に連動して一方のスイッチ機構を前記操作部で
開閉させ、他方のプランジャは受圧機構が第2の変位に
達するまではその変位に連動して他方のスイッチ機構を
開閉させるようにしている。
【0010】
【作用】上記構成によれば、受圧機構に連動して作動す
る2つのプランジャは、一方のプランジャに、他方のプ
ランジャが嵌挿されることによって同心状に配設される
ので、上下方向に2つのプランジャを個別に配設する場
合に比べて、プランジャ機構の全長を短くでき、しか
も、両プランジャは、同一の受圧機構の変位に連動して
作動するので、従来の反転円板などが不要となり、さら
に、一方のプランジャは、分岐した操作部でスイッチ機
構を操作するので、安定した操作が可能となる。
【0011】
【実施例】以下、図面によって本発明の実施例につい
て、詳細に説明する。
【0012】図1は、本発明の一実施例の圧力スイッチ
の断面図であり、図2は、図1の実施例の分解斜視図で
ある。
【0013】この実施例の圧力スイッチ1は、プロパン
ガスのガス需要家の供給管入口部に設けられるガスメー
タに備えられるものであり、従来と同様に、使用不可の
圧力の検知とともに、後述のように微少なガス漏れ検知
にも使用されるものである。
【0014】この実施例の圧力スイッチ1は、保護キャ
ップ2および受圧フランジ3からなる上部ハウジングと
しての上部ケース4と、この上部ケース4に固着されて
受圧室5を形成する下部ハウジングとしての下部ケース
6とを備えている。
【0015】この圧力スイッチ1は、受圧室5内に設け
られて保護キャップ2に形成された圧力導入口2aから
のガス圧力に対応して伸縮変位する受圧機構、例えば、
ベローズ7と、ベローズ7の変位動作に連動してそれぞ
れ高さ方向(上下方向)に作動させられる2つのプラン
ジャ機構としての第1,第2のプランジャ8,9と、各
プランジャ8,9の上下動によって個別に開閉操作され
る第1,第2のスイッチ機構10,11とを備えてい
る。
【0016】ベローズ7は、有底筒状に形成され、その
周面には周知のごとく、軸方向に対し一定間隔ごとに伸
縮を許容する凹凸屈曲部が形成され、耐食性の良好な金
属で厚さ15〜20μ程度の極薄厚に電着処理(メッキ
製法)して形成される。そして、ベローズ7の有底部に
相当する上面中央部が保護キャップ2の圧力導入口2a
に臨む受圧部7aとされ、さらに、ベローズ7の開放部
周縁には、径方向に延出した固定用の鍔部7bを有して
いる。また、ベローズ7の外周囲には、上部ケース4を
構成する保護キヤップ2と受圧フランジ3とが配設さ
れ、ベローズ7の内方には、該ベローズ7および第1,
第2プランジャ8,9を支持する下部ケース6が配設さ
れている。
【0017】ところで、ベローズ7、保護キヤップ2お
よび受圧フランジ3は圧力導入口2aを介してガスに直
接触れるために、耐食性および気密性の良好な金属、例
えば、ステンレス材、ニッケル材等を使用するのが適し
ている。
【0018】そして、受圧フランジ3の上端側のフラン
ジ部3aには、圧力スイッチ1をガスメータに取り付け
るための取り付け口3bが形成されており、この受圧フ
ランジ3の下端面と、保持板12との間に、ベローズ7
の鍔部7bが上下より挟持された状態で、気密に溶着固
定されるものであって、この溶着固定手段としては、例
えば、同一外径にそれぞれ設定された受圧フランジ3の
下端と、ベローズ7の鍔部7bと、保持板12の外周部
とが、鍔部7bを中間にして上下よりサンドイッチ状に
気密した状態で、その重ね合わせ部の全外周面に対し、
例えば、レーザ熔接機等によって、被熔接体側を連続的
に回転させながらその重ね合わせ部外周面を熔接接合す
る。
【0019】これにより、ベローズ7は、所定位置に精
度よく位置決め固定され、しかも溶着固定部は気密にシ
ールされ、該固定部からのガス漏れ等の心配がなく、効
率よく、かつ簡単に固定される。
【0020】上述の保持板12は、レーザ熔接可能なた
とえばステンレス材等の金属材にて円板形に設けられ、
この保持板12の内周部位が、下部ケース6の樹脂成形
時に一体にインサート成形されて下部ケース6の外周段
部に固定されるものであり、インサート成形後の保持板
12は外周部上面が露出され、この露出した上面側が鍔
部7bの下面側を支持する座面として設けられている。
【0021】この下部ケース6の上部側の中心軸方向に
は、2重構造の第1,第2プランジャ8,9の挿通孔1
3が縦貫され、このプランジャ挿通孔13に連通する下
面側には下面凹部14を有しており、この下面凹部14
に、後述する第1,第2のスイッチ機構10,11がそ
れぞれ搭載された第1,第2の樹脂ベース15,16が
一体に組み込まれる。
【0022】第1のプランジャ8は、第2のプランジャ
9が嵌挿される筒部8aと、該筒部8aの下端側から2
つに分岐して第1のスイッチ機構10を開閉操作する
作部としての一対の押下部8bとを備えている。この第
1のプランジャ8の筒部8aには、第2のプランジャ9
と、この第2のプランジャ9を上方へ付勢するコイルバ
ネ17と、このコイルバネ17の脱落防止用のバネ押さ
え18とが嵌挿され、この筒部8aの上端が下部ケース
6のプランジャ挿通孔13の小径となる段部に当接して
上方位置が規制されている。
【0023】第2のプランジャ9は、軸部を有し、その
上端部が、第1のプランジャ8の筒部8aから上方に突
出し、下部ケース6の小径のプランジャ挿通孔13を挿
通してベローズ7の内面側に接触可能な接触部9aとさ
れ、その下端部9bが、第2のスイッチ機構11を開閉
操作する押下部9bとされている。この第2のプランジ
ャ9は、第1のプランジャ8に嵌挿された状態で、大径
部9cが、第1のプランジャ内部の段部に当接して上方
位置が規制され、この大径部9cとバネ押さえ18との
間にコイルバネ17が装着され、このコイルバネ17の
付勢力によって、第2のプランジャ9は、第1のプラン
ジャ8に対して、上方へ押圧された状態となる。
【0024】第1のプランジャ8は、後述のように、ベ
ローズ7の変位によって第2のプランジャ9と共に、後
述の第1の変位までベローズ7に連動して作動すること
によって第1のスイッチ機構10を開閉操作し、一方、
第2のプランジャ9は、第1の変位を越える第2の変位
までベローズ7に連動して作動することによって第2の
スイッチ機構11を開閉操作するものである。
【0025】このように、第1,第2のプランジャ8,
9を高さ方向に並置した構成、この実施例では、同心状
の2重構造としているので、上下方向に配設する従来例
に比べて全長を短くできるとともに、作動ストロークを
十分確保できることになる。さらに、両プランジャ8,
9は、同一のベローズ7の変位に連動する構成であるの
で、従来例の反転円板なども不要となる。
【0026】第1のスイッチ機構10が搭載される第1
の樹脂ベース15は、その上に第2の樹脂ベース16が
組み込まれた状態で、下部ケース6の下面凹部14に内
嵌固定されるものであって、第1の樹脂ベース15の側
面に突設された係止凸部15aが、下部ケース6の側面
に形成された係止孔6aに係止されて嵌合固定される。
【0027】この第1の樹脂ベース15の上面に、第1
のプランジャ8によって開閉操作される第1のスイッチ
機構10が形成され、この第1のスイッチ機構10は、
固定接点19aを有する第1端子19と、この固定接点
19aに接触離間する第1の可動片20が取り付けられ
た第2端子21とを備えており、この第1の可動片20
には、後述のヒステリシス特性を付加するための付勢バ
ネ片22とが取り付けられている。
【0028】第1,第2端子19,21は、樹脂ベース
15の成形時に一体にインサート成形して設けられるも
のである。第2端子21は、樹脂ベース15の上面にお
いて、該ベース15の中央部から右端まで延びる平板部
21aを有し、中央部の下方に屈曲した第1の屈曲部2
1bには、付勢バネ片22の一端が係止される係止溝が
刻設されており、右端の下方に屈曲した第2の屈曲部2
1cには、第1の可動片20の一端が係止される係止溝
が刻設されている。
【0029】第1の可動片20は、板バネ本体によって
形成され、この可動片20は、その一端が、上述のよう
に第2端子21の係止溝に係止され、他端はこの係止部
を支点にして上下動可能とされ、第1端子19の固定接
点19aの下方に位置されている。
【0030】この第1の可動片20には開口部20aが
形成されており、この開口部20aの固定接点19a側
の側縁に形成された係止突起20bに対して、湾曲され
た付勢バネ片22の一端を係止し、該付勢バネ片22の
他端を第2端子21の第1の屈曲部21bの係止溝に若
干圧縮した状態で係止している。
【0031】これにより、第1の可動片20は、付勢バ
ネ片22の復元力に基づいた付勢力によって固定接点1
9aに付勢当接される。
【0032】そして、この第1の可動片20に対し、第
1のプランジャ8の分岐した押下部8bが、第2の樹脂
ベース16の貫通孔16aを介して第1の可動片20の
上面中央部の両側にそれぞれ当接して押下することによ
り、第1の可動片20が固定接点19aから離間するよ
うになっている。
【0033】第1の樹脂ベース15の上方に組み込まれ
る第2の樹脂ベース16には、第2のプランジャ9によ
って開閉操作される第2のスイッチ機構11が搭載さ
れ、この第2のスイッチ機構11は、第2の可動片23
がカシメピン24によって取り付けられている第3端子
25と、第2の可動片23に対する上方側の固定接点2
6aを有する第4端子26と、第2の可動片23に対す
る下方側の固定接点27aを有する第5端子27とを備
えている。
【0034】第2の可動片23は、開口部23aを有す
るとともに、この開口部23aの第4,第5端子26,
27側の側縁には、第2のプランジャ9の下動によって
押圧される押圧部23bが形成されており、さらに、こ
の可動片23の右端の上下両面は、第4,第5端子2
6,27の各固定接点26a,27aに対して接触離間
する可動接点となっており、第2のプランジャ9の下端
によって押下されていな状態では、第2の可動片23
は、上方の第4端子26の固定接点26aに接触付勢さ
れている。
【0035】なお、この実施例では、第2の可動片23
の上下両面の2つの可動接点は、可動の支点からの距離
が同一とされているけれども、本発明の他の実施例とし
て、下側の可動接点を上側の可動接点よりも支点から離
れた位置に形成し、各固定接点26a,27aも対応す
る位置に設けるようにしてもよく、この場合には、過大
な圧力によるスイッチ部の破壊や疲労を防ぐのに効果的
である。
【0036】第1のプランジャ8の分岐した押下部8b
は、この第2の可動片23の開口部23aおよび第2の
樹脂ベース16の貫通孔16aを挿通して第1の樹脂ベ
ース15の第1の可動片20を押圧するように構成され
ている。
【0037】このように各スイッチ機構10,11を個
別の樹脂ベース15,16に組み込む構造としているの
で、圧力スイッチ1を組み立てる前に、各ベース15,
16に搭載されたスイッチ機構10,11を個別に検査
することができ、歩留まりのよい、安定した圧力スイッ
チを得ることが可能となる。
【0038】次に、このように構成された圧力スイッチ
1の動作を説明する。
【0039】この実施例では、供給されるプロパンガス
のガス圧力が、使用不可の圧力である30mmH2Oに
なったことを第1のスイッチ機構10で検知し、また、
通常の使用圧力範囲の境界圧である200mmH2O、
350mmH2Oを第2のスイッチ機構11で検知する
ものである。
【0040】すなわち、プロパンガスの圧力によって、
ベローズ7が圧縮変位されると、この圧縮されたベロー
ズ7を介して第1,第2のプランジャ8,9が一体とな
って下動し、先ず、第1のプランジャ8の分岐した押下
部8bが、第1のスイッチ機構10の第1の可動片20
を押下し、該可動片20が固定接点19aから離間して
オフ状態となる。このオフ動作は、圧力が60mmH2
O以上となることにより行われる。
【0041】ベローズ7の圧縮変位によって、第1のス
イッチ機構10の第1の可動片20が第1の樹脂ベース
15の上面に当接して第1のプランジャ8の下動が停止
されて第1の変位に達し、さらに、ベローズ7が圧縮変
位すると、第1のプランジャ8に嵌挿された第2のプラ
ンジャ9のみが、コイルバネ17の付勢力に抗して下動
し、第2の可動片23を押下して該可動片23が第4端
子26の固定接点26aから離間してオフ状態となる。
このオフ動作は、圧力が200mmH2O以上となるこ
とにより行われる。
【0042】さらに、ベローズ7が圧縮変位すると、第
2のプランジャ9のみが、さらに下動し、第2の可動片
23を押下して該可動片23が第5端子27の固定接点
27aに接触してオン状態となり、また、該可動片23
が第2の樹脂ベース16の上面に当接して第2のプラン
ジャ9の下動が停止されて第2の変位に達する。このオ
ン動作は、圧力が350mmH2O以上となることによ
り行われる。
【0043】通常は、第2の可動片23が第4端子26
と第5端子27の固定接点26a,27a間にある状
態、すなわち、圧力が、200mmH2O〜350mm
2Oの範囲で使用される。
【0044】この圧力スイッチ1の使用状態において、
ガスの圧力が低下すると、ベローズ7自体の弾性復元力
によって自然に伸長し、第2のプランジャ9に対する押
下力が解除されると、第2のプランジャ9が上動すると
ともに、第2の可動片23も上動して第4端子26の固
定接点26aに接触してオンし、さらに、第1,第2の
プランジャ8,9が共に上動することにより、第1の可
動片20が上動して第1端子19の固定接点19aに接
触してオンする。この第1のスイッチ機構10は、ヒス
テリシス特性を有するので、第1の可動片20は、使用
不可圧である30mmH2Oでオン動作するようになっ
ている。
【0045】この実施例では、ガスの圧力が、使用不可
圧以下になると、第1のスイッチ機構10の出力によっ
て、従来と同様に、例えば、ガス回路を遮断するように
しており、また、通常使用される圧力である200mm
2Oに達しない場合にも第2のスイッチ機構11の出
力によってガス漏れであるとして、報知するものであ
る。
【0046】さらに、ガス漏れが全くない場合には、ガ
スの圧力が350mmH2Oに達することが、ある程度
の時間間隔で起こるものであり、したがって、350m
mH2Oの圧力に全く達しないときにも、第2のスイッ
チ機構11の出力に基づいて、微少なガス漏れであると
して報知するものである。
【0047】
【発明の効果】以上のように本発明の圧力スイッチによ
れば、受圧機構に連動して作動する少なくとも2つのプ
ランジャを、同心状に配設しているので、上下方向に2
つのプランジャを個別に配設する場合に比べて、プラン
ジャ機構の全長を短くでき、ハウジングを上下方向に大
形化させることなく、プランジャの作動ストロークを十
分に確保でき、しかも、両プランジャは、同一の受圧機
構の変位に連動して作動するので、従来の反転円板など
が不要となり、さらに、一方のプランジャは、分岐した
操作部でスイッチ機構を操作するので、安定した操作が
可能となる。
【0048】また、本発明のガスメータによれば、使用
不可の圧力の検知をするだけでなく、例えば、微少なガ
ス漏れによる圧力の僅かな低下などを併せて検知できる
ことになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の断面図である。
【図2】図1の実施例の分解斜視図である。
【図3】従来例を説明するための断面図である。
【符号の説明】
1 圧力スイッチ 7 ベローズ(受圧機構) 8,9 第1,第2のプランジャ 10,11 第1,第2のスイッチ機構 15,16 樹脂ベース
フロントページの続き (72)発明者 外山 正志 静岡県天竜市二俣町南鹿島23 矢崎計器 株式会社内 (56)参考文献 特開 昭61−230224(JP,A) 特開 昭62−190626(JP,A) 実開 昭61−127544(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01H 35/32 G01L 9/00

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】圧力導入口を有しかつ内部が受圧室とされ
    たハウジングを備え、かつ、このハウジング内には圧力
    導入口から受圧室内に流入する流体からの圧力で該ハウ
    ジングの高さ方向に変位する受圧機構を設けるととも
    に、この受圧機構の変位に連動してそれぞれ高さ方向に
    作動させられる少なくとも2つのプランジャを備え、さ
    らにこれら各プランジャのそれぞれに対応して2つのス
    イッチ機構を配備し、これら各スイッチ機構が対応する
    各プランジャの作動位置において開閉するように構成さ
    れた圧力スイッチであって、 前記2つのプランジャの一方のプランジャは、高さ方向
    に延びる筒部および該筒部の端から分岐した操作部を有
    し、他方のプランジャは、前記高さ方向に延びる軸部を
    有し、該他方のプランジャを前記一方のプランジャの前
    記筒部に嵌挿して両プランジャを、同心状に配設すると
    ともに、両プランジャ間を付勢するコイルバネを介装
    し、一方のプランジャは受圧機構が第1の変位に達する
    まではその変位に連動して一方のスイッチ機構を前記操
    作部で開閉させ、他方のプランジャは受圧機構が第2の
    変位に達するまではその変位に連動して他方のスイッチ
    機構を開閉させることを特徴とする圧力スイッチ。
  2. 【請求項2】前記両スイッチ機構の少なくとも一方は、
    固定端を支点として可動する可動片の両面に形成された
    2つの可動接点と、各可動接点にそれぞれ対向する2つ
    の固定接点とを含む請求項第1項記載の圧力スイッチ。
  3. 【請求項3】前記2つの可動接点は、前記固定端からの
    距離が互いに異なる位置に形成されている請求項第2項
    記載の圧力スイッチ。
  4. 【請求項4】前記ハウジングは、圧力導入口を有する上
    部ハウジングの開放下面に下部ハウジングの開放上面を
    対向させることで内部の受圧室を構成してなるものであ
    り、かつ、この下部ハウジングにベースを組み込むとと
    もに、これら各ベースそれぞれに前記各スイッチ機構が
    取り付けられている請求項第1項ないし第3項のいずれ
    かに記載の圧力スイッチ。
  5. 【請求項5】前記請求項第1項ないし第4項のいずれか
    に記載の圧力スイッチを備えるガスメータ。
  6. 【請求項6】前記両スイッチ機構の一方は、ガス圧力が
    使用不可の圧力以下になるとスイッチ出力を与えるもの
    であり、他方は、ガス圧力が通常使用範囲外の圧力にな
    るとスイッチ出力を与える請求項第5項記載のガスメー
    タ。
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