JPH08293147A - ディスク用トレー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ディスクの記録面が傷つくことなく、しかも
薄型化に対応できるトレーを提供することを目的として
いる。 【構成】 外径の異なるディスクを再生するディスク再
生装置のトレーであって、該トレー１には載置するディ
スクの最大径に対応する凹部１ａと該凹部の外周部１ｂ
に挿通孔１ｅを形成し、前記凹部に、載置される小径の
ディスクの各外径に個別的に対応した各同心円上に、少
なくとも所要の３箇所に開口部１ｃを形成し、該開口部
にガイド部材２を表面側に出退自在に配置し、前記トレ
ーの裏面に設けたレール４上に、前記ガイド部材に対応
するカム部３ａを設けたＣ字状の回転スライド板３を回
動自在に配置し、該回転スライド板の外周に引き出した
アーム３ｄの端部には、前記挿通孔に挿通して表面に突
き出す操作部３ｅを設け、該操作部をディスク円周方向
に回動操作して前記ガイド部材を前記カム部により出し
入れするようにした。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、外径の異なる複数のデ
ィスクを再生することのできるディスク再生装置の再生
されるディスクが載置されるディスク用トレーに係わ
り、とくに、ディスクのガイドに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、外径の異なる複数のディスクを再
生することのできるディスク再生装置の再生されるディ
スクが載置されるトレーは、図３に示すように、各外径
に対応する凹部を、最大外径から最小外径まで順次形成
し、その凹部の外周をディスクのガイドとして使用して
いた。しかし、この構成では、外径の異なる複数のディ
スクを載置するための複数の凹部の段差分がトレーの厚
みを厚くし、近年の薄型化への要求を満足することがで
きなかった。そこで、図４に示すように最大外径のディ
スク載置部の底面からコイルバネ等による弾性付勢力に
よって突き出される小径ディスク用ガイド部材を設け、
このガイド部材は、大径ディスクを載置したときはその
重さで下がり、小径ディスクを載置する場合は弾性付勢
力によって突き出され、ガイドとなるようにしたものが
考えられている。しかし、この構成では、大径ディスク
の記録面にガイド部材が部分的に直接当たり、傷つけて
しまうという問題があった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】本発明は以上述べた問
題点を解決し、ディスクの記録面が傷つくことなく、し
かも薄型化に対応できるディスク用トレーを提供するこ
とを目的としている。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明は上述の課題を解
決するため、外径の異なる複数のディスクを再生するこ
とのできるディスク再生装置の再生されるディスクが載
置されるトレーであって、該トレーには載置されるディ
スクの最大径に対応する凹部と該凹部の外周部に挿通孔
を形成し、前記凹部に、載置される小径のディスクの各
外径に個別的に対応した各同心円上に、少なくとも所要
の３箇所に開口部を形成し、該開口部にガイド部材を表
面側に出退自在に配置し、前記トレーの裏面に設けたレ
ール上に、前記ガイド部材に対応するカム部を設けたＣ
字状の回転スライド板を回動自在に配置し、該回転スラ
イド板の外周に引き出したアームの端部には、前記凹部
の外側部に形成する挿通孔に挿通して表面に突き出す操
作部を設け、該操作部をディスク円周方向に回動操作し
て前記ガイド部材を前記カム部により出し入れするよう
にしている。また、前記ガイド部材は、回転スライド板
に当接する端部を半球状に形成し、回転スライド板にス
プリングで押圧するようにしている。

【０００５】

【作用】以上のように構成したので、本発明のディスク
用トレーによれば、凹部を１段で形成し、回転スライド
板の操作部を回転スライド操作することにより、回転ス
ライド板のカム部が所望のディスク外径に対応するガイ
ド部材を凹部の表面に突き出し、所望の外径のディスク
のガイドとなるようにしている。

【０００６】

【実施例】以下、図面に基づいて本発明によるディスク
用トレーを詳細に説明する。図１は本発明によるディス
ク用トレーの一実施例を示す平断面図であり、説明を容
易にするため、外径の異なるディスクは大径ディスクと
小径ディスクの２種類としたが、２種類以上でも可能で
あることはいうまでもない。図に示すように、大径ディ
スクまたは小径ディスクが載置されるトレー１には、載
置される大径ディスクに対応する凹部１ａの所定の同心
円上３箇所に、開口部１ｃを設け、回転スライド板３に
当接する端部２ａを半円球状に形成し、滑りをよくした
ガイド部材２が出し入れ自在に装着されている。前記ト
レー１の裏面には、回転スライド板３を前記トレー１の
裏面側に設けた一部切欠した環状の溝１ｆ内で、ガイド
部材２近傍に設けたレール４上に乗せ、ディスクの円周
方向に回動自在に配置し、該回転スライド板３には前記
ガイド部材２に対応する回転方向に設けたカム部３ａに
より接続する上段部３ｂおよび下段部３ｃが形成され、
該回転スライド板の外周に引き出したアーム３ｄの端部
は、トレー１の外側部１ｂのコーナ部に設けた挿通孔１
ｅに、Ｌ字状に屈折して突き出す操作部３ｅを設け、該
操作部にはツマミ３ｅ１を装着している。

【０００７】図２は、前記開口部１ｃへのガイド部材２
の取り付けの詳細を示す断面図である。図２−ａはコイ
ルスプリング７ａを円柱状のガイド部２の上部より装着
した後、ガイド部材２に設けたヒレ状のバネ押さえ部２
ｂ１と前記トレー１の凹部１ａとの間に挟持するように
して開口部１ｃの裏面側より装着し、回転スライド板３
で下から押さえるようにした例を示している。従って、
コイルスプリング７ａがガイド部材２を常に回転スライ
ド板３に押圧するようにしている。

【０００８】図２−ｂはワイヤースプリングまたは板バ
ネ７ｂを前記開口部１ｃの周辺部の裏面側に設けたバネ
固定部１ｄに装着し、ガイド部２を開口部１ｃに装着し
てガイド部２に設けた溝状のコイル取り付け部２ｂ２に
ワイヤースプリングまたは板バネ７ｂを固定するように
し、回転スライド板３のカム部３ａでガイド部２を押し
上げるようにした例を示している。

【０００９】図２−ｃは前記開口部１ｃの周辺部の表面
側に設けた凹部１ａａに弾性ゴム７ｃを接着剤等で貼付
し、円柱状のガイド部２を開口部１ｃの下部より弾性ゴ
ム７ｃに押接するように開口部１ｃの裏面側より装着
し、回転スライド板３のカム部３ａでガイド部材２を押
し上げ、弾性ゴム７ｃを盛り上げるようにした例を示し
ている。

【００１０】以上の構成において、つぎにその動作を説
明する。大径ディスクを再生する場合は、回転スライド
板３に設けた操作部３ｄを大径位置（大）に回転スライ
ドして合わせることにより、ガイド部材２の回転スライ
ド板３に当接する端部２ａが回転スライド板３の下段部
３ｃに当接し、ガイド部材２は開口部１ｃからトレー１
の落とし込み部１ａの表面側に飛び出さず、大径ディス
クがセット可能となる。また小径ディスクを再生する場
合は、回転スライド板３のアーム３ｄの端部に設けた操
作部３ｅを小径位置（小）に回転スライドして合わせる
ことにより、ガイド部材２の回転スライド板３に当接す
る端部２ａが回転スライド板３のカム部３ａにより押し
上げられ、ガイド部材２が開口部１ｃからトレー１の凹
部１ａの表面側に飛び出し、小径ディスクのガイドとし
て使用可能状態になる。このガイド部材２に合わせて小
径ディスクをセットすることにより、ディスクの位置出
しができる。

【００１１】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によるディ
スク用トレーによれば、凹部を１段で形成し、回転スラ
イド板の操作部をスライド操作することにより、回転ス
ライド板のカム部が所望のディスク外径に対応するガイ
ド部材を凹部の表面に突き出し、所望のディスクのガイ
ドとなるようにしているので、ディスクの記録面に傷つ
けることなく、しかも薄型化に対応できるディスク用ト
レーを提供することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明によるディスク用トレーの一実施例を示
す平断面図である。

【図２】本発明によるディスク用トレーのガイドピン３
の取り付けの詳細を示す断面図である。

【図３】従来のディスク用トレーを示す断面図である。

【図４】従来のディスク用トレーを示す断面図である。

【符号の説明】

１ ディスク用トレー １ａ 凹部 １ａａ 凹部 １ｂ トレー上面部 １ｃ 開口部 １ｄ バネ取り付け部 １ｅ 挿通孔 １ｆ 溝 ２ ガイド部材 ２ａ ガイド部の端部 ２ｂ１ バネ押さえ部 ２ｂ２ 溝状のコイル取り付け部 ３ 回転スライド板 ３ａ カム部 ３ｂ 上段部 ３ｃ 下段部 ３ｄ アーム ３ｅ 操作部 ３ｅ１ ツマミ ４ レール

Claims (10)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 外径の異なる複数のディスクを再生する
   ことのできるディスク再生装置の再生されるディスクが
   載置されるトレーであって、該トレーには載置されるデ
   ィスクの最大径に対応する凹部と該凹部の外周部に挿通
   孔を形成し、前記凹部に、載置される小径のディスクの
   各外径に個別的に対応した各同心円上に、少なくとも所
   要の３箇所に開口部を形成し、該開口部にガイド部材を
   表面側に出退自在に配置し、前記トレーの裏面に設けた
   レール上に、前記ガイド部材に対応するカム部を設けた
   Ｃ字状の回転スライド板を回動自在に配置し、該回転ス
   ライド板の外周に引き出したアームの端部には、前記凹
   部の外側部に形成する挿通孔に挿通して表面に突き出す
   操作部を設け、該操作部をディスク円周方向に回動操作
   して前記ガイド部材を前記カム部により出し入れするよ
   うにしてなることを特徴とするディスク用トレー。
2. 【請求項２】 前記ガイド部材は、回転スライド板に当
   接する端部を半球状に形成してなることを特徴とする請
   求項１記載のディスク用トレー。
3. 【請求項３】 前記ガイド部材は、回転スライド板にス
   プリングで押圧してなることを特徴とする請求項１記載
   のディスク用トレー。
4. 【請求項４】 前記回転スライド板は、トレー１の裏面
   にＣ字状の溝を設け、該溝の中に配置してなることを特
   徴とする請求項１記載のディスク用トレー。
5. 【請求項５】 前記レールは、前記ガイド部材の近傍の
   少なくとも３箇所に設けてなることを特徴とする請求項
   １記載のディスク用トレー。
6. 【請求項６】 前記操作部には、操作用ツマミを取り付
   けてなることを特徴とする請求項１記載のディスク用ト
   レー。
7. 【請求項７】 前記スプリングは、コイルスプリングで
   構成してなることを特徴とする請求項３記載のディスク
   用トレー。
8. 【請求項８】 前記スプリングは、板バネで構成してな
   ることを特徴とする請求項３記載のディスク用トレー。
9. 【請求項９】 前記スプリングは、ワイヤスプリングで
   構成してなることを特徴とする請求項３記載のディスク
   用トレー。
10. 【請求項１０】 前記スプリングは、弾性ゴム膜を前記
    開口部の表面側に設けた凹部に貼付してなることを特徴
    とする請求項３記載のディスク用トレー。