JPH08292942A - 文字列予測方法及び文書作成装置 - Google Patents

文字列予測方法及び文書作成装置

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JPH08292942A
JPH08292942A JP7095015A JP9501595A JPH08292942A JP H08292942 A JPH08292942 A JP H08292942A JP 7095015 A JP7095015 A JP 7095015A JP 9501595 A JP9501595 A JP 9501595A JP H08292942 A JPH08292942 A JP H08292942A
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JP
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string information
character
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JP7095015A
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English (en)
Inventor
Yoshio Furuichi
佳男 古市
Kenji Suzuki
謙二 鈴木
Tsutomu Kobayashi
勉 小林
Hiromi Saito
裕美 齋藤
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ペン入力方式の文書作成装置において、ユーザ
が意図したタイミングで予測入力処理を行うことを目的
とする。 【構成】座標入力装置(1,2)を通じて文字列を手書
き入力する。このとき、制御装置3は入力者の筆記速度
を検出し、この筆記速度が標準的な筆記速度の範囲を越
えて変化した時点で単語辞書52を参照し、そこまでの
入力文字列を基にその先の文字列を予測する。入力文字
列と予測された文字列は表示装置4に表示される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ペン入力方式により文
字を手書き入力して文書を作成するパーソナルコンピュ
ータ、ワードプロセッサ等の文書作成装置に係り、特に
最初に入力された数文字で始まる文字列の残りを予測す
る文字列予測方法と、この文字列予測方法を用いた文書
作成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えばパーソナルコンピュータ、
ワードプロセッサ等の文書作成装置では、紙の上に文字
や図形を書き込むような感覚で入力でき、さらに装置自
体の小型化を実現するために、液晶タブレットの上にス
タイラスペンを用いて座標点列という形で入力し、その
入力情報を文字として認識するペンコンピュータが開発
されるようになってきた。
【0003】ここで、文字を入力するための手段が、キ
ーボードからペンになったことで、従来からキーボード
で慣れ親しんだ人にとっては、かえって入力の手間が増
えたことは否めない。そこで、手書き文字を入力する際
の手間を省くための試みを行うようになってきた。
【0004】手書き文字を入力する際の手間を省く方法
として、長い文字列を短い文字列として登録しておく方
法がある。しかし、この方法の場合には、予め省略対象
となる文字列とそれに対応する省略文字列を入力後、そ
れらを対応付けて登録する、といった面倒な作業が必要
となる。
【0005】これに対して考えられてきた方法として、
最初の数文字が入力された時点でその数文字で始まる文
字列の残りを予測する方法がある。このような予測入力
方法では、前者の方法のような面倒な登録作業を必要と
せず、最初の数文字を入力すれば、所望の文字列を入力
したのと同じ効果が得られる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したよ
うな予測入力方法では、最初に入力された文字列を基に
その後に続く文字列を予測するため、どのタイミングで
予測入力処理を開始するかということが問題となってく
る。
【0007】通常、予め設定された文字数分の入力がな
された時点で予測入力処理を開始している。しかしなが
ら、このような方法では、必ずしもユーザが意図したタ
イミングと合わず、処理の効率が低下するだけでなく
(候補の数が多くなる)、正確な予測を行えないことも
ある。
【0008】本発明はこのような事情を考慮してなされ
たもので、ペン入力方式で文字列を入力する際に、ユー
ザが意図したタイミングで予測入力処理を行うことので
きる文字列予測方法と、その文字列予測方法を用いた文
書作成装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
(1)本発明は、文字列情報を手書き入力するときの筆
記速度を検出し、この筆記速度が所定の範囲を越えて変
化した時点で、そこまでの入力文字列情報を基にその先
の文字列情報を予測することを特徴とする。
【0010】(2)本発明は、文字列情報を手書き入力
するときの入力間隔を検出し、1文字入力後に次の文字
が入力されるまでの間隔が所定の範囲を越えて変化した
時点で、そこまでの入力文字列情報を基にその先の文字
列情報を予測することを特徴とする。
【0011】(3)本発明は、予め設定された複数の入
力枠に文字列情報を手書き入力する際に、上記各入力枠
に対する入力が終了したか否かを検出し、上記各入力枠
に対する入力が終了した時点で、そこまでの上記入力文
字列情報を基にその先の文字列情報を予測することを特
徴とする。
【0012】
【作用】
(1)本発明によれば、ペンにより文字列情報を手書き
入力すると、そのときの筆記速度が検出される。その筆
記速度が標準的な筆記速度の範囲外であれば、予測入力
処理が開始され、例えば単語辞書を参照するなどして、
そこまでの入力文字列情報を基にその先の文字列情報が
予測される。したがって、ユーザが意図的に筆記速度を
変えることで、予測入力処理の開始タイミングを任意に
設定して、予測入力処理を行うことができる。
【0013】(2)本発明によれば、ペンにより文字列
情報を手書き入力すると、そのときの入力間隔(1文字
を入力後、次の文字を入力するまでの間隔)が検出され
る。その入力間隔が標準的な入力間隔の範囲外であれ
ば、予測入力処理が開始され、例えば単語辞書を参照す
るなどして、そこまでの入力文字列情報を基にその先の
文字列情報が予測される。したがって、ユーザが意図的
に文字の入力間隔を変えることで、予測入力処理の開始
タイミングを任意に設定して、予測入力処理を行うこと
ができる。
【0014】(3)本発明によれば、複数の入力枠に文
字列情報を手書き入力する場合において、各入力枠に対
する入力が終了したか否かが検出される。各入力枠に対
する入力が終了していると、次の入力に備えて各入力枠
内の文字が全てクリア(スクロール)される。このとき
のタイミングで予測入力処理が開始され、例えば単語辞
書を参照するなどして、そこまでの入力文字列情報を基
にその先の文字列情報が予測される。したがって、ユー
ザが意図的に各入力枠に対する入力を変えることで、予
測入力処理の開始タイミングを任意に設定して、予測入
力処理を行うことができる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して詳細
に説明する。図1は本発明の一実施例に係る文字認識機
能を備えた文書作成装置の外観構成を模式的に示した図
である。本装置は、透明タブレット1、スタイラスペン
2、制御装置3、表示装置4、外部記憶装置5から構成
されている。
【0016】透明タブレット1とスタイラスペン2は、
座標入力装置の構成要素であり、透明タブレット1上を
スタイラスペン2で指示することで、その指示位置に対
応する座標情報を入力する。
【0017】制御装置3は、例えばマイクロプロセッサ
からなり、本装置の全体の制御を行うものであり、ここ
では座標入力装置(1,2)によって入力された2次元
の座標点列の情報に基づいて辞書登録および文字認識処
理を行う。
【0018】表示装置4は、例えばLCD (Liquid Cry
stal Display) からなり、スタイラスペン2で指示した
位置や認識結果等を表示する。この表示装置4として
は、液晶ディスプレイの他に、CRT (Cathode Ray Tu
be) 、プラズマディスプレイなども用いることができ
る。
【0019】ここでは、液晶ディスプレイからなる表示
装置4に透明タブレット1を積層一体化している。つま
り、液晶ディスプレイと透明タブレット1とは同一寸法
の同一座標面を有して形成されており、液晶ディスプレ
イに表示された情報を透明タブレット1を介して視認で
きるように構成されている。
【0020】このように積層一体化された透明タブレッ
ト1と液晶ディスプレイとにより、透明タブレット1上
での座標指示位置が液晶ディスプレイ上での同一位置で
の情報として表示され、例えば紙上に文字・図形を描く
ような感覚で情報入力を行うことができる。
【0021】また、外部記憶装置5は、例えばフロッピ
ーディスク装置やハードディスク装置等によって構成さ
れ、文字認識辞書等の文字認識処理に必要な各種の情報
を記憶している。
【0022】図2は同実施例における文書作成装置の内
部構成を示すブロック図である。制御装置3は、初期設
定部31、座標入力部32、タイマ部33、処理切替制
御部34、認識部35、入力予測部36、表示制御部3
7、記憶部38などからなる。
【0023】記憶部38は、入力データバッファ38
1、速度情報バッファ382、表示データバッファ38
3、文字列データバッファ384で構成される。入力デ
ータバッファ381は、座標入力装置(1,2)から入
力された座標点列の情報を一時格納しておくためのもの
である。
【0024】速度情報バッファ382は、座標入力装置
(1,2)から入力された座標点列の入力速度の情報を
一時格納しておくためのものである。表示データバッフ
ァ383は、表示装置(液晶ディスプレイ)4に表示す
るデータを一旦格納しておくためのものである。
【0025】文字列データバッファ384は、文字認識
した認識結果の文字コードを一時格納しておくためのも
のである。また、初期設定部31は、本装置の初期化処
理に関する処理を行うものである。座標入力部32は、
座標入力装置(1,2)から入力された座標情報に関す
る処理を行うものである。
【0026】タイマ部33は、入力者の筆記速度を監視
する処理を行うものである。処理切替制御部34は、タ
イマ部33により得られる入力者の筆記速度に基づいて
文字列予測処理を開始するか否かの判断を行うものであ
る。
【0027】認識部35は、座標入力部32にて入力さ
れた座標情報から文字認識辞書51を参照して文字認識
の処理を行うものである。入力予測部36は、処理切替
制御部34が予測入力処理を行うという判断を行った時
に、文字列データバッファ384に格納されている入力
文字列から単語辞書52の情報を参照して、それ以降の
文字列の予測を行う処理を行うものである。
【0028】表示制御部37は、記憶部38に格納され
たデータを表示装置(液晶ディスプレイ)4に出力した
り、消去したりする一連の表示処理を行うものである。
また、外部記憶装置5は、ここでは文字認識辞書51お
よび単語辞書52を有する。
【0029】文字認識辞書51には、図3に示すよう
に、文字と、その文字に対応するコードデータ、画数、
1つの画の始点と終点とを第1画の始点を基準とする相
対座標で表した座標情報、といったような文字認識の際
に参照される各種情報が格納されている。
【0030】単語辞書52には、図4に示すように、単
語とその単語の頻度情報が格納されている。この例で
は、「あい」と「愛」という同じ読みの単語が格納され
ている。また、これらの単語には、頻度情報として
「2」、「3」が予め設定されている。
【0031】同様に、「あいあいがさ」,「相合傘」,
「相あいがさ」,「あい合がさ」,「あいあい傘」,
「相合がさ」といった同じ読みの単語が格納されてお
り、これらの単語にも予め設定された頻度情報が付加さ
れている。
【0032】次に、同実施例の動作を説明する。ここで
は、図5乃至図9を参照して、(a)筆記速度の変化に
応じて予測入力処理を開始する場合、(b)文字と文字
の入力間隔の変化に応じて予測入力処理を開始する場
合、(c)各入力枠に対する文字入力状態に応じて予測
入力処理を開始する場合について説明する。
【0033】図5は同実施例の動作を示すフローチャー
トである。図6は同実施例の文書作成画面の一例を示す
図である。図7乃至図9は記憶部38の各種バッファの
データ構造を示す図であり、図7は速度情報バッファ3
82のデータ構造を示す図、図8は入力データバッファ
381のデータ構造を示す図、図9は文字列データバッ
ファ384のデータ構造を示す図である。
【0034】(a)筆記速度の変化に応じて予測入力処
理を開始する場合 まず、処理の始めに初期設定部31が各種バッファ・カ
ウンタなどをクリアし、図6に示すような文書作成画面
を表示装置4に表示する(ステップ501)。
【0035】この文書作成画面には、表示領域61およ
び入力領域62を有する。表示領域61は、入力文字を
表示するための領域である。入力領域62は、文字を手
書き入力するための領域である。
【0036】同実施例において、入力領域62には複数
の入力枠63a〜63dが設けられている。この各入力
枠63a〜63dのそれぞれにスタイラスペン2を用い
て文字を手書き入力すると、そのときの筆跡情報が同入
力枠63a〜63dに表示される。ここで、認識ボタン
64をタッチすると、その入力文字に対する認識処理が
開始され、その認識結果が各入力枠63a〜63d内に
筆跡情報に代わって表示される。また、書込ボタン65
をタッチすると、その認識結果が表示領域61内のカー
ソルの位置に表示される。
【0037】しかして、入力者がスタイラスペン2を用
いて文字の手書き入力を行ったとき(ステップ50
2)、タイマ部33が起動され、そのときの筆記速度が
測定される(ステップ503)。
【0038】測定された筆記速度の情報は速度情報バッ
ファ382に格納される。この速度情報バッファ382
には、図7に示すように各入力点毎の筆記速度の情報が
時系列に格納されている。
【0039】次に、処理が座標入力部32へ移る。座標
入力部32は、現在とその直前までのスタイラスペン2
の入力位置を検出して、直前までとは異なる入力枠に文
字が入力されたか否かにより、1文字の入力中か、ある
いは、1文字の入力が終了したかを判断する(ステップ
504)。
【0040】その結果、1文字の入力途中であれば(ス
テップ504のNo)、座標入力部32は座標入力装置
(1,2)から入力された座標情報を入力データバッフ
ァ381に格納する(ステップ505)。
【0041】次に、処理が表示制御部37に移る。表示
制御部37は、入力座標情報を表示データバッファ38
3を介して表示装置4に筆跡情報として出力し、ステッ
プ502に戻る。なお、筆跡情報は図6に示す入力枠6
3a〜63d内にペンの操作に従って表示される。
【0042】ここで、入力データバッファ381には、
図8に示すように、x座標・y座標の値と1画分の入力
終了を表す画セパレータが格納されている。1画分の入
力の終了はスタイラスペン2が透明タブレット1から離
れた時点で1画分の入力終了とする。
【0043】一方、上記ステップ504で1文字の入力
が終了したと座標入力部32が判断した場合に、処理が
認識部35に移り、以下のような文字認識処理が行われ
る(ステップ506)。
【0044】すなわち、認識部35は、まず、入力デー
タバッファ381に格納されている入力座標情報を第1
画目の第1点の値を原点とする相対座標に変換し、1画
分のデータ当たり、数点(本実施例では始点・終点の2
点)の代表点を抽出し、その代表点に対して文字認識を
行う。
【0045】このときの文字認識処理は、外部記憶装置
5に格納されている入力データと同一の画数もつ文字認
識辞書51の登録パタンを用いる。認識部35は、上記
算出された1画分の始点・終点の各座標点において、文
字認識辞書51に登録されている座標点の距離を計算す
る。そして、各座標点の距離の合計値を求め、その合計
値を点数で割った値を評価値として算出する。そして、
認識部35はその評価値の最も小さい文字を認識候補と
し、結果を文字列データバッファ384に格納する。こ
こで、文字列データバッファ384には、図9に示すよ
うに入力枠63a〜63dに入力された文字列の情報が
格納されている。
【0046】ステップ506が終了すると、処理が表示
制御部37に移る。表示制御部37は、図6に示す入力
枠63a〜63d内に表示されている筆跡情報を消去
し、文字認識した結果を表示データバッファ383を介
して表示装置4に表示する(ステップ507)。この場
合、認識結果は、図6に示す表示領域61内のカーソル
位置に表示される。
【0047】次に、処理が切替制御部34に移る。処理
切替制御部34は、まず、入力データバッファ381の
値をクリアする(ステップ508)。そして、処理切替
制御部34は速度情報バッファ382に格納されている
入力点毎の筆跡速度の情報を基に、1文字あたりの筆記
速度の平均値を算出する。
【0048】その筆記速度の平均値が予め設定されてい
る標準筆記速度の範囲内であれば(ステップ509のN
o)、処理切替制御部34は予測入力処理を行わずに、
速度情報バッファ382の内容をクリアして(ステップ
510)、ステップ502に戻る。
【0049】一方、筆記速度の平均値が標準筆記速度の
範囲外であれば(ステップ509のYes)、処理切替
制御部34は入力者が意図的に予測入力処理の開始を指
示したものと判断し、処理を入力予測部36に移す。こ
れにより、入力予測部36は以下のような予測入力処理
を行う(ステップ511)。
【0050】すなわち、入力予測部36は、図4に示す
ような単語辞書52を参照して、入力文字列に続く残り
の文字列を予測する。この単語辞書52には、予め複数
の単語と、その単語に設定された頻度情報が格納されて
いる。
【0051】具体的に説明すると、例えば文字列データ
バッファ384に図9のように「相合」という2つの文
字からなる文字列が格納されていたとする。この文字列
は入力者がペン操作により入力したものであり、入力予
測部36はこの入力文字列に続く残りの文字列を予測す
ることになる。
【0052】しかして、入力予測部36は、まず。単語
辞書52に登録されている単語の中で「相合」と同じ文
字パターンを有する単語を検索する。図4の中では、
「相合傘」と「相合がさ」の2つの単語がマッチする。
【0053】ここで、複数の単語がマッチした場合に
は、単語辞書52に単語と共に登録されている頻度情報
を参照して、頻度の高い方を優先する。また、頻度情報
が同じ値の場合には、単語辞書52の中で最初に検索さ
れたものを優先する。この例では、2つの文字列「相合
傘」(頻度「3」)、「相合がさ」(頻度「2」)がマ
ッチするため、頻度の高い「相合傘」が対象となる。
【0054】このようにして、入力予測部36が入力予
測処理を終了すると、処理が表示制御部37に移る。表
示制御部37は、上記ステップ511で得られた予測文
字列を表示データバッファ383を介して表示装置4に
表示する(ステップ512)。
【0055】この場合、既に入力済みの文字列が表示さ
れており、この文字列の後に予測文字列が表示されるこ
とになる。すなわち、上記の例で言えば、入力文字列
「相合」の後に予測文字列「傘」が図6に示す表示領域
61に表示されることになる。
【0056】予測文字列の表示後、速度情報バッファ3
82がクリアされ(ステップ513)、処理がステップ
502に戻る。このように、入力者の筆記速度の変化に
応じて予測入力処理が開始される。したがって、例えば
意図的に筆記速度を遅くするなどにより、ユーザの意図
するタイミングで予測入力処理を開始させることがで
き、その結果、常に所望の文字列を得ることができる。
【0057】(b)文字と文字の入力間隔の変化に応じ
て予測入力処理を開始する場合 上記実施例では、入力者の筆記速度により予測入力処理
を開始するようにしたが、1文字入力後に次の文字が入
力されるまでの間隔が所定の範囲を越えて変化時点で予
測入力処理を開始することもできる。
【0058】この場合には、図5のフローチャートにお
いて、ステップ503ではタイマ部33が筆記速度を測
定するのではなく、前回の座標入力から今回のステップ
502の座標入力までの間の時間を計測し、その結果を
速度情報バッファ382に格納するものとする。
【0059】さらに、ステップ509では、速度情報バ
ッファ382に格納されている座標入力までの間の時間
が1文字入力してから次の文字の入力を始めるまでの時
間になるので、その時間が予め設定された標準文字間隔
時間の範囲内にあるか否かで予測入力処理を行うように
すれば良い。
【0060】このように、文字と文字の入力間隔の変化
に応じて予測入力処理を開始する構成とすれば、ユーザ
が意図的に文字の入力間隔を変えることで、予測入力処
理の開始タイミングを任意に設定することができ、効率
的な予測入力処理を実現できる。
【0061】(c)各入力枠に対する文字入力状態に応
じて予測入力処理を開始する場合 また、枠入力方式にあっては、図6に示す入力枠63a
〜63dに対する文字入力が終了した段階(入力枠のス
クロールタイミング)で、予測入力処理を開始すること
もできる。
【0062】この場合には、図5のフローチャートにお
いて、ステップ503では上記(b)の実施例と同じよ
うに、直前に筆記した座標点から入力間隔を算出してお
き、ステップ504では1文字終了の判断を隣の入力枠
に文字入力したときではなく、ステップ503で算出さ
れた入力間隔がある一定時間以上経過したときとする。
【0063】さらに、ステップ509では、図6に示す
入力枠63a〜63dに対する入力が終了したか否かを
判断する。各入力枠63a〜63dに対する入力が終了
した場合には、次の入力に備えて各入力枠63a〜63
d内の文字を全てクリア(入力枠のスクロール)する。
このときのタイミングで予測入力処理を行うようにすれ
ば良い。
【0064】このように、各入力枠に対する入力が終了
した時点で予測入力処理を開始する構成とすれば、ユー
ザが意図的に各入力枠に対する入力を変えることで、予
測入力処理の開始タイミングを任意に設定することがで
き、効率的な予測入力処理を実現できる。
【0065】なお、本発明は上述した実施例に限定され
るものではない。すなわち、上記実施例では、単語辞書
に登録されている単語と合致するものを探し、予め設定
された頻度情報を加味して予測文字列を決定していた。
しかし、このような予め設定された頻度情報だけでな
く、例えば文書作成に利用された文字列の使用頻度を学
習し、その使用頻度の学習情報を加味して入力予測を行
うなど、他の情報を用いた入力予測処理も可能である。
【0066】また、上記(a)で説明した実施例では、
1文字当たりの筆記速度の平均値を算出して、その値で
入力予測を行うか否かを判断したが、1文字当たりでは
なく、例えば最後の画数を入力した時の平均の筆記速度
や、筆記速度の最大値・最小値・最頻出値というような
筆記速度の中でも他の評価値を利用して入力予測を判断
することも可能である。
【0067】さらに、予測入力処理を行うか否かの判断
において、上記実施例では予め設定された標準的な範囲
を基準に判断していたが、例えば入力者が文書を作成し
ていく過程の中で上記範囲をその都度設定し、その設定
された範囲で入力予測を判断することも可能である。要
するに、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々変更
して実施することができる。
【0068】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、文字列情
報を手書き入力するときの筆記速度を検出し、この筆記
速度が所定の範囲を越えて変化した時点で、そこまでの
入力文字列情報を基にその先の文字列情報を予測するよ
うにしたため、ユーザが意図的に筆記速度を変えること
で、予測入力処理の開始タイミングを任意に設定して、
予測入力処理を行うことができる。
【0069】また、文字列情報を手書き入力するときの
入力間隔を検出し、1文字入力後に次の文字が入力され
るまでの間隔が所定の範囲を越えて変化した時点で、そ
こまでの入力文字列情報を基にその先の文字列情報を予
測するようにしたため、ユーザが意図的に文字の入力間
隔を変えることで、予測入力処理の開始タイミングを任
意に設定して、予測入力処理を行うことができる。
【0070】また、予め設定された複数の入力枠に文字
列情報を手書き入力する際に、上記各入力枠に対する入
力が終了したか否かを検出し、上記各入力枠に対する入
力が終了した時点で、そこまでの上記入力文字列情報を
基にその先の文字列情報を予測するようにしたため、ユ
ーザが意図的に各入力枠に対する入力を変えることで、
予測入力処理の開始タイミングを任意に設定して、予測
入力処理を行うことができる。
【0071】このように、ユーザの意図したアクション
で予測入力を開始させることができるため、効率的な予
測入力処理を実現でき、入力者は全ての文字を入力しな
くても、常に所望の文字列を得ることができる。これに
より、文字入力のユーザインタフェースを損なうことな
く、文字入力の手間を大幅に軽減して効率的な文書作成
を実現でき、実用上多大なる効果が奏せられるものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る文書作成装置の外観構
造を模式的に示した図。
【図2】上記文書作成装置の内部構成を示すブロック
図。
【図3】同実施例における文字認識辞書のデータ構造を
示す図。
【図4】同実施例における単語辞書のデータ構造を示す
図。
【図5】同実施例における処理動作を示すフローチャー
ト。
【図6】同実施例における表示画面を示す図。
【図7】同実施例における速度情報バッファのデータ構
造を示す図。
【図8】同実施例における入力データバッファのデータ
構造を示す図。
【図9】同実施例における文字列データバッファのデー
タ構造を示す図。
【符号の説明】
1…透明タブレット、2…スタイラスペン、3…制御装
置、4…表示装置、5…外部記憶装置、31…初期設定
部、32…座標入力部、33…タイマ部、34…処理切
替制御部、35…文字認識部、36…入力予測部、37
…表示制御部、38…記憶部、381…入力データバッ
ファ、382…速度情報バッファ、383…文字列デー
タバッファ、384…表示データバッファ、51…文字
認識辞書、52…単語辞書、61…表示領域、62…入
力領域、63a〜63d…入力枠、64…認識ボタン、
65…書込ボタン。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 齋藤 裕美 東京都青梅市末広町2丁目9番地 株式会 社東芝青梅工場内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 文字列情報を手書き入力するときの筆記
    速度を検出し、 この筆記速度が所定の範囲を越えて変化した時点で、そ
    こまでの入力文字列情報を基にその先の文字列情報を予
    測することを特徴とする文字列予測方法。
  2. 【請求項2】 文字列情報を手書き入力するときの入力
    間隔を検出し、 1文字入力後に次の文字が入力されるまでの間隔が所定
    の範囲を越えて変化した時点で、そこまでの入力文字列
    情報を基にその先の文字列情報を予測することを特徴と
    する文字列予測方法。
  3. 【請求項3】 予め設定された複数の入力枠に文字列情
    報を手書き入力する際に、上記各入力枠に対する入力が
    終了したか否かを検出し、 上記各入力枠に対する入力が終了した時点で、そこまで
    の上記入力文字列情報を基にその先の文字列情報を予測
    することを特徴とする文字列予測方法。
  4. 【請求項4】 文字列情報を手書き入力するための入力
    手段と、 この入力手段を通じて上記文字列情報を手書き入力する
    際の筆記速度を検出する筆記速度検出手段と、 この筆記速度検出手段によって検出された筆記速度が所
    定の範囲を越えて変化したとき、上記入力文字列情報を
    基にそれ以降の文字列情報を予測する文字列予測手段
    と、 上記入力文字列情報と上記文字列予測手段によって予測
    された文字列情報とを表示する表示手段とを具備したこ
    とを特徴とする文書作成装置。
  5. 【請求項5】 文字列情報を手書き入力するための入力
    手段と、 この入力手段を通じて上記文字列情報が入力されたとき
    の入力間隔を検出する文字入力間隔検出手段と、 この文字入力間隔検出手段によって検出された入力間隔
    が所定の範囲を越えて変化したとき、上記入力文字列情
    報を基にそれ以降の文字列情報を予測する文字列予測手
    段と、 上記入力文字列情報と上記文字列予測手段によって予測
    された文字列情報とを表示する表示手段とを具備したこ
    とを特徴とする文書作成装置。
  6. 【請求項6】 予め設定された複数の入力枠に文字列情
    報を手書き入力するための入力手段と、 この入力手段を通じて上記各入力枠の全てに対する入力
    が終了したか否かを検出する入力検出手段と、 この入力検出手段によって上記各入力枠に対する入力が
    終了したことが検出されたとき、そこまでの上記入力文
    字列情報を基にそれ以降の文字列情報を予測する文字列
    予測手段と、 上記入力文字列情報と上記文字列予測手段によって予測
    された文字列情報とを表示する表示手段とを具備したこ
    とを特徴とする文書作成装置。
JP7095015A 1995-04-20 1995-04-20 文字列予測方法及び文書作成装置 Pending JPH08292942A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7111248B2 (en) * 2002-01-15 2006-09-19 Openwave Systems Inc. Alphanumeric information input method
US11934652B2 (en) 2020-10-14 2024-03-19 Samsung Electronics Co., Ltd. Display apparatus and control method thereof

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