JPH08292390A - 光走査装置 - Google Patents

光走査装置

Info

Publication number
JPH08292390A
JPH08292390A JP7096795A JP9679595A JPH08292390A JP H08292390 A JPH08292390 A JP H08292390A JP 7096795 A JP7096795 A JP 7096795A JP 9679595 A JP9679595 A JP 9679595A JP H08292390 A JPH08292390 A JP H08292390A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical
optical axis
optical system
scanning device
light source
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP7096795A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3281507B2 (ja
Inventor
Takao Iwasaki
岳雄 岩崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=14174570&utm_source=google_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JPH08292390(A) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Application filed by Brother Industries Ltd filed Critical Brother Industries Ltd
Priority to JP09679595A priority Critical patent/JP3281507B2/ja
Priority to US08/635,627 priority patent/US5701191A/en
Publication of JPH08292390A publication Critical patent/JPH08292390A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3281507B2 publication Critical patent/JP3281507B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B26/00Optical devices or arrangements for the control of light using movable or deformable optical elements
    • G02B26/08Optical devices or arrangements for the control of light using movable or deformable optical elements for controlling the direction of light
    • G02B26/10Scanning systems
    • G02B26/12Scanning systems using multifaceted mirrors

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Mechanical Optical Scanning Systems (AREA)
  • Mounting And Adjusting Of Optical Elements (AREA)
  • Lens Barrels (AREA)
  • Facsimile Scanning Arrangements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 光走査装置の部品点数を減少させてシンプル
な構成とすると共に、製造工数をも減少させて組立を容
易にする。 【構成】 半導体レーザ4とコリメータレンズ5とコリ
メータレンズ5を保持する鏡筒7とは、筺体2と一体に
形成されている円筒開口部6に固定されている。円筒開
口部6は筺体2の一部位として一体に形成されており、
円筒開口部6の内径と半導体レーザ4の外径と鏡筒7の
外径とは、すべて略同一の径を持つべく構成されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子計算機から送られ
てくるコード化された信号を高速に印字出力する電子写
真方式の記録装置において、レーザビーム等のビームを
電子計算機等からの信号に応じて偏向、変調制御する光
走査装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、電子計算機からの画像情報の記録
を担う記録装置として、電子写真方式による記録装置が
用いられている。このような記録装置においては、感光
ドラム上に画像情報を露光するための手段として、レー
ザビームを偏向して感光ドラムの表面を走査する方式を
利用した光走査装置が用いられている。
【0003】以下、このような記録装置に用いられる従
来の光走査装置について図8及び図9を用いて説明す
る。
【0004】図8は従来の光走査装置41を示す上面図
である。
【0005】筐体42には、記録媒体である感光ドラム
3を照射するに必要なレーザビームを形成する全ての部
材が配置されている。
【0006】半導体レーザ44は後述するとおりコリメ
ータレンズ49と一体にユニット化されており、レーザ
ユニット43を構成している。
【0007】この半導体レーザ44はレーザビームを水
平方向に発振するものであり、その発振されたレーザビ
ームはコリメータレンズ49に入射する。コリメータレ
ンズ49を通過したレーザビームは、コリメータレンズ
49の光軸と一致した平行ビームとなる。
【0008】そして、コリメータレンズ49より平行光
にて出射されたレーザビームは、シリンドリカルレンズ
47によって、6面の反射面を有するポリゴンミラー4
6の反射面上に、そのポリゴンミラー46の回転軸方向
のみ一旦集束するようにして入射される。
【0009】ポリゴンミラー46は高精度の軸受けに支
えられた軸に取りつけられ、定速回転する図示しないモ
ータにより駆動される。このモータの駆動により回転す
るポリゴンミラー46の反射面でレーザビームが反射さ
れることにより、レーザビームはほぼ水平に掃引されて
等角速度で偏向される。
【0010】なお、ポリゴンミラー46は主にアルミニ
ウムを材料として形成されており、その作成の際には一
般に切削加工法が用いられる。
【0011】また、上記軸受けの種類は、モータの回転
数が10000rpm以下の場合には玉軸受けを用いる
ことが多い。それ以上の回転数で使用する場合は特公昭
57−49889号公報に記載されているような、スラ
スト方向に磁気軸受けおよびラジアル方向に空気軸受け
を備えた動圧軸受けが好適に用いられる。これは、高速
回転時には玉軸受けの耐久性に問題があるためである。
【0012】また、モータの種類としては、公知のヒス
テリシスシンクロナスモータ、DCサーボモータ等が挙
げられる。これらは、磁気駆動力により回転力を得るこ
とから、コイルの巻線や鉄板を含む磁気回路をモータ内
に形成することが必要となるため、その容積は比較的大
きなものとなる。
【0013】さて、ここでポリゴンミラー46の加工精
度及びモータへの取り付け精度に関連して次に示す問題
点がある。第1にポリゴンミラー46に角度分割誤差が
あると、得られる走査線がその走査方向に位置ずれを生
じることである。第2に、ポリゴンミラー46の各反射
面の間に平行度の誤差があると、得られる走査線がその
走査方向と直角な方向に位置ずれを生じること、すなわ
ち走査線のピッチムラを生じることである。
【0014】前者の補正手段としては、特公昭58−3
2545号公報あるいは特公昭61−11018号公報
に記載してあるように、記録情報に用いるクロック周波
数に対して、例えばそのN倍の基準周波数を用意してお
き、後述のビーム検出器の検出信号によってクロック周
波数の計数を開始するような方法が取られている。これ
によると、走査線がその走査方向に位置ずれを生じる
量、つまり計数開始誤差はN分の1に抑えることができ
るものである。
【0015】後者の光学的補正手段としては、ポリゴン
ミラー46の鏡面にレーザビームを反射方向についての
み一旦集束させることにより、鏡面の傾斜が走査位置の
誤差として影響されないようにすることができるもので
ある。
【0016】ポリゴンミラー46によりほぼ水平に掃引
されて出射したレーザビームはfθ特性を有する結像レ
ンズ48により前記感光ドラム3上にスポット光として
結像される。
【0017】ポリゴンミラー46により掃引されたレー
ザビームは、画像領域を妨げない範囲に設けられたビー
ム検出ユニット58に導かれる。ビーム検出器ユニット
58は1個の反射ミラー55と小さな入射スリットを有
するスリット板56と応答速度の速い光電変換素子基板
57から成る。このビーム検出ユニット58に装着され
ている光電変換素子基板57が掃引されるレーザビーム
の位置を検出することにより検出信号が発生し、この検
出信号により感光ドラム3上に所望の画像情報に応じた
光情報を与えるための半導体レーザ44への入力信号の
スタートタイミングを制御している。しかし、光電変換
素子は周囲電気ノイズによって誤動作を起こしやすい欠
点を有する。そこで、本装置においては光電変換素子基
板57の周囲を電気的にシールドし誤動作を防止してい
る。
【0018】上記のごとく変調されたレーザビームは、
光走査装置41の筐体42内に配置された各光学素子を
介して感光ドラム3に照射され、公知の電子写真プロセ
スにより顕像化された後普通紙等より成る転写材上に転
写定着されハードコピーとして出力される。
【0019】次いで、上述した光走査装置41を構成す
るレーザユニット43について図9を用いて説明する。
【0020】図9は従来のレーザユニット43の構成を
示す断面図である。
【0021】従来、特開昭61−162014号公報、
特開昭55−43577号公報、特開昭61−2128
61号公報等に開示されているように、レーザユニット
43は、そのユニットとして光走査装置41の筺体42
へ着脱可能な部品として構成されており、一般的に以下
の基本構成を持つことによってなる。
【0022】図9に示すとおり、レーザユニット43は
レーザ保持具45と鏡筒50と鏡筒保持具52とからな
り、レーザ保持具45は半導体レーザ44を保持し、鏡
筒50はコリメータレンズ49とレーザビームの形状を
規制するスリット51とを保持し、鏡筒保持具52は鏡
筒50を保持している。鏡筒保持具52はその入射側端
面52aがレーザ保持具45の出射側端面45aと当接
してネジ59により固着されている。このとき、レーザ
保持具45の出射側端面45aは、半導体レーザ44と
コリメータレンズ49の光軸に対して垂直方向の位置あ
わせのために、光軸に垂直な平面にて構成されている。
【0023】レーザ保持具45は半導体レーザ44を密
接保持している。密接のための方法として、この装置で
はレーザ保持具45の円筒開口へ半導体レーザ44を圧
入させる方法を採用しているが、他には板バネにより半
導体レーザ装置をレーザ保持具に圧接させる方法や、熱
伝導率の比較的高い接着剤にてレーザ保持具の円筒開口
と半導体レーザとの隙間を充填する方法等が知られてい
る。
【0024】円筒状の鏡筒50はその内部にコリメータ
レンズ49を保持している。コリメータレンズ49は、
鏡筒50のレンズ保持部位に接着または、リングネジに
より固定される。
【0025】また、鏡筒50は鏡筒保持具52に設けら
れている円筒形状の開口とスキマバメにて嵌合され、半
導体レーザ44とコリメータレンズ49の光軸方向の位
置合わせのために光軸方向に摺動可能に構成されてい
る。鏡筒保持具52と鏡筒50とを固定するための方法
としては、接着剤によって固定する方法や、ネジにて固
定する方法等が知られている。接着剤としては瞬間接着
剤が用いられることが多いが、エポキシ系の接着剤等の
高粘度の接着剤も用いられることがある。
【0026】スリット51は、コリメータレンズ49か
ら出射したあるビームパターンをもつ平行レーザビーム
を、感光ドラム3にスポット光として結像するに適した
ビームパターンをもつレーザビームに成形するために挿
入されるものであり、鏡筒50の出射側に接着により取
り付けられている。
【0027】鏡筒保持具52と鏡筒50との固定方法
は、接着剤によって固定する方法、ネジにて固定する方
法等が知られている。接着剤は、瞬間接着剤が用いられ
ることが多いが、エポキシ系の接着剤等、高粘度の物も
用いられている。
【0028】そして、これら各部材より構成されるレー
ザユニット43は、まずレーザユニット43が各部材を
精密に組み合わせることにより高精度に組み立てらる。
次に、そのレーザユニット43を光走査装置41の筐体
42に組み付けてポリゴンミラー46や結像レンズ48
等との間で光軸合わせをすることにより光走査装置41
が完成する。
【0029】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の光走査装置41においては、レーザユニット4
3は、半導体レーザ44、レーザ保持具45、コリメー
タレンズ49、鏡筒50、スリット51、鏡筒保持具5
2から構成されているため部品点数が多く、組付けに手
間がかかるいう問題点があった。
【0030】また、レーザユニット43単体を精密に位
置合わせして組み立てた後に、そのレーザユニット43
をさらに筺体42に組み込んで光軸合わせ等の調整作業
を経ることで、ようやく光走査装置41が完成するとい
うように製造工数が多く、製造に携わる人の手間がかか
り、生産効率の向上を妨げる原因ともなるという問題点
があった。
【0031】本発明は、上述した種々の問題点を解決す
るためになされたものであり、部品点数を減少させてシ
ンプルな構成とすると共に、製造工数をも減少させて組
立を容易ならしめる光走査装置を提供することを目的と
する。
【0032】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明に係る光走査装置は、光ビームを発する光源
と、その光源から発せられる前記光ビームの進行方向を
制御し、光軸を決定する光軸光学系と、その光軸光学系
を経て前記光軸上に沿って進行する前記光ビームを放射
状に偏向する偏向手段と、その偏向手段により放射状に
偏向された前記光ビームを被走査媒体上に結像させるた
めの結像光学系と、前記光源と前記光軸光学系のうちの
少なくとも一方を支持するための支持部材を一体成型し
てなると共に、前記偏向手段及び結像光学系を取り付け
可能な樹脂製の筐体とから構成されたものである。
【0033】また、前記光軸光学系を保持する光軸光学
系保持手段をさらに設け、前記支持手段には、前記光源
と前記光軸光学系のうちの少なくとも一方が支持されて
もよい。
【0034】また、前記支持部材は円筒状に形成されて
おり、その円筒内面に前記光源の外周面または前記光軸
光学系保持手段の外周面が支持されてもよい。
【0035】また、前記光源または前記光軸光学系保持
手段は接着剤を介して前記円筒内面に支持されてもよ
い。
【0036】また、前記光源または前記光軸光学系保持
手段は圧入により前記円筒内面に支持されてもよい。
【0037】また、前記支持部材は円筒状に形成されて
おり、その円筒内面に前記光軸光学系が当接支持されて
もよい。
【0038】また、前記光軸光学系は接着剤を介して前
記円筒内面に支持されてもよい。
【0039】また、前記光軸光学系は圧入により前記円
筒内面に支持されるてもよい。
【0040】また、前記支持部材は断面V字状の溝を含
んで形成され、前記光軸光学系または前記光軸光学系保
持手段を前記溝上に支持してもよい。
【0041】また、前記V字状の溝に、前記光軸光学系
または前記光軸光学系保持手段の位置を決定するための
係止部を設けてもよい。
【0042】また、前記偏向手段により偏向された前記
レーザビームを検出するセンサを設け、そのセンサは前
記光源と同一の基板に取り付けてもよい。
【0043】また、前記支持部材の実効的な線膨張係数
をL[1/℃]、前記コリメータレンズの縦方向色収差
をA[m/nm]、前記半導体レーザ素子の波長温度係
数をB[nm/℃]、前記結像光学系のバックフォーカ
ス温度係数をC[m/℃]、前記偏向手段による偏向方
向の総光学系縦倍率をD、前記光源の発光点と、前記光
軸光学系を前記支持手段で支持した際の光軸方向におけ
る支持基準面との間の距離をE[m]としたとき、条件
式 −0.0004<C−D×(E×L−A×B)<0.0
004 を満たすように構成してもよい。
【0044】また、前記光源は半導体レーザであっても
よい。
【0045】また、前記光軸光学系はコリメータレンズ
であってもよい。
【0046】
【作用】上記の構成を有する本発明の光走査装置におい
ては、光源は光ビームを発するものである。光軸光学系
は、その光源から発せられる光ビームの進行方向を制御
し、光軸を決定するものである。偏向手段は、その光軸
光学系を経て光軸上に沿って進行する光ビームを放射状
に偏向する。結像光学系は、その偏向手段により放射状
に偏向された光ビームを被走査媒体上に結像させる。筐
体は、光源と光軸光学系のうちの少なくとも一方を支持
するための支持部材を一体成型してなると共に、偏向手
段及び結像光学系を取り付け可能とするために樹脂にて
形成されたものである。
【0047】よって、光走査装置を構成する筺体に設け
られた支持部材に、光源と光軸光学系のうちの少なくと
も一方を支持しているので、光走査装置の組立が容易で
ある。
【0048】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を図面を
参照して説明する。
【0049】図1は、本発明にかかる光走査装置1を示
す平面図である。これを用いて、本実施例の光走査装置
の構成及び動作を詳細に説明する。一部は本実施例の構
成を説明するため、平面に投影した断面図となってい
る。
【0050】光走査装置1の筐体2は樹脂にて一体成形
されたものであり、被記録媒体である感光ドラム3を照
射するに必要なレーザビームを形成する全ての部材が配
置されている。
【0051】図中に斜線が施してある筺体2の一部にお
いて、半導体レーザ4とコリメータレンズ5とコリメー
タレンズ5を保持する鏡筒7とは、筺体2と一体に形成
されている円筒開口部6に固定されている。
【0052】光源としての半導体レーザ4は基板15に
半田付けにて取り付けられており、外部から画像入力信
号を受けて強弱に変調されたレーザビームを放射し、コ
リメータレンズ5に入射させる。なお、光源として、半
導体レーザ4の他に、通常のLEDや導波路型のLED
を用いてもよい。
【0053】光軸光学系としてのコリメータレンズ5は
円柱形状のガラスレンズからなり、半導体レーザ4から
放射されたレーザビームを受けて、平行光として鏡筒7
の開口から出射させる作用をする。このような円柱形状
のレンズとしては、円柱軸と垂直な方向に屈折率分布を
持ったGRINレンズが知られている。なお、この実施
例の光軸光学系ではレーザビームを平行光としている
が、近年では平行光ではなく円錐状に絞られたりあるい
は広げられたりしたレーザビームをコリメータレンズ5
のビーム進行方向下流側に出射せしめるための光軸光学
系も提案されているので、各光学パラメータを適宜設定
することにより、それを用いることもできる。
【0054】また、通常、半導体レーザ4の発光点に対
し、その発光点とコリメータレンズ5の芯との延長線上
に沿ってレーザビームは進行する。そして、この延長線
のことを光軸と称する。このように、コリメータレンズ
5はその光源に対する設置位置に応じて光軸が一意に決
定されるので、このような光学系を光軸光学系と称す
る。
【0055】鏡筒7は樹脂成型品からなり、コリメータ
レンズ5を、鏡筒7の外径円周面の中心軸と、コリメー
タレンズ5の光軸とがほぼ一致するように保持するもの
である。
【0056】円筒開口部6は筺体2の一部位として同一
の樹脂にて一体成型することにより設けられており、円
筒開口部6の内径と半導体レーザ4の外径と鏡筒7の外
径とは、すべて略同一の径を持つべく構成されている。
このように構成することによって、筺体2の樹脂成型時
に、半導体レーザ4の保持部位と鏡筒7の保持部位とを
形成するために共通の1本の円筒金型を用いることがで
きるので、金型の構造や成形工程が簡易になるという効
果が得られるものである。
【0057】半導体レーザ4とコリメータレンズ5と
は、半導体レーザ4の発光点がコリメータレンズ5の光
軸に略一致し、また半導体レーザ4の発光点がコリメー
タレンズ5の焦点位置に一致するように調整される。こ
れらを調整することにより、半導体レーザ4より放射さ
れたレーザビームはコリメータレンズ5を通過後、コリ
メータレンズ5の光軸と略一致した平行ビームとして鏡
筒7の出射口より出射される。シリンドリカルレンズ8
は、単玉の略直方体形状のプラスチックレンズからな
り、鏡筒7より出射された平行ビームを受けてポリゴン
ミラー9中の鏡面11近傍に、モータ10の回転軸に垂
直な方向に長い線像として一方向的に収束する作用をす
る。
【0058】ポリゴンミラー9はモータ(図示せず)の
回転軸上に回転可能に取り付けられており、このモータ
は駆動基板10上に取り付けられている。そして、駆動
基板10が筺体2に周知のネジ止め等の方法で配設され
ている。ポリゴンミラー9は正六角柱形状のアルミ切削
品であり、レーザビームを反射する反射面たる側面は鏡
面加工されている。鏡面11の表面精度としては、結像
時のビーム形状を乱さないようにλ/4程度のものが用
いられる。また、ポリゴンミラー9の回転軸方向の厚み
は通常3〜4mmである。
【0059】モータの駆動方式は、公知のDCサーボモ
ータの一種であるDCブラシレス構造をとり、その回転
速度変動は0.01%程度に抑えられている。そして、
モータの駆動に伴うポリゴンミラー9の回転により、入
射レーザビームは順次偏向作用を受け、水平方向に掃引
される。
【0060】Fθレンズ12は、2枚玉の偏平状のプラ
スチックレンズからなり、図示しない板バネにより筐体
2に取り付けられている。その取付方法としては、例え
ば特開昭58−153907号公報に記載の方法が用い
られる。このFθレンズ12は、偏向作用を受けたレー
ザビームを感光ドラム3上に結像させ、さらに感光ドラ
ム3上にて走査線が等速で移動するようにFθ特性を有
している。
【0061】一般の結像レンズでは、光線の入射角がθ
の時、像面上での結像する位置rについて、r=f・t
anθ(fは結像レンズの焦点距離)となる関係があ
る。ところで、本実施例のように定速回転するポリゴン
ミラー9により反射されるレーザビームは、結像レンズ
への入射角θが時間と共に一時関数的に変化する。従っ
て、一定時間間隔でレーザビームをONにしてレーザビ
ームによるスポット列を感光ドラム3に結像させると、
それらスポットの間隔は両端が中央部に比較して広くな
る。この現象を避けるため、結像レンズがr=f・θな
る特性を有し、走査線が等速で移動するべく設計され
る。このような結像レンズをFθレンズと称する。
【0062】そして、Fθレンズ12より出射されたレ
ーザビームは感光ドラム3上への照射を妨げない領域内
で折り返しミラー13にて光路を折り返されて、筺体2
と一体に形成されているナイフエッジ18を通過してビ
ーム検出器14へと導かれる。
【0063】ビーム検出器14はpinフォトダイオー
ド等の光電変換素子からなり、掃引される光ビームの位
置を検出するためのものである。このビーム検出器14
から発せられる検出信号により感光ドラム3上に所望の
光情報を与えるための半導体レーザ4への入力信号のス
タートタイミングを制御している。
【0064】このようにタイミングを制御することによ
り、ポリゴンミラー9の各反射面の分割精度の誤差及
び、回転ムラによる水平方向の信号の同期ずれを大幅に
軽減でき、質のよい画像が得られると共にポリゴンミラ
ー9及びポリゴンミラー9を回転させるためのモータに
要求される精度の許容範囲が大きくなるものである。
【0065】また、ビーム検出器14は、半導体レーザ
4と同一の基板15平面上に半田付けにて配設されてい
る。このように半導体レーザ4とビーム検出器14とを
同一の基板15に取り付けることにより、電気信号の経
路を短くすることができ、回路系が周囲電気ノイズによ
って誤動作を起こす可能性を低くすることができる。ま
た、この効果ばかりでなく、ビーム検出器14と半導体
レーザ4が同一の基板15平面上に配設されることによ
り両者の駆動回路が基板15上に共存しているため、基
板15の枚数が低減できると共に両者の駆動基板間を結
線するハーネス(図示せず)の数を低減することもでき
るという効果をも合わせ持っている。
【0066】基板15は、ネジ60により筺体2に固定
されており、ハーネスまたは直接の外力により基板が力
を受けて半導体レーザ4が筺体2から抜けてしまった
り、その位置がずれてしまったりするのを防いでいる。
【0067】ナイフエッジ18は樹脂にて筺体2と一体
成型されたものであり、ビーム検出器14に入射するレ
ーザビームのエッジをシャープにするものである。ナイ
フエッジ18を介してレーザビームをビーム検出器14
に入射させることにより、走査されるレーザビームが所
定の位置に達したことを確実に検出できるのである。な
お、通常はナイフエッジ18の代わりに、薄い金属を打
ち抜き加工した矩形スリット上の部品を、取付位置の調
整を行いつつネジ等で筐体2に固定していた。本実施例
のようにナイフエッジ18を筐体2と一体に形成するこ
とにより、部品点数を低減することができ、さらに、光
走査装置1の組立に要する工程を少なくすることがで
き、組立が容易となるという効果が得られる。
【0068】また、筐体2は広く用いられているガラス
繊維入りポリカーボネートで形成されており、各構成要
素を位置精度よく担持すると共に、振動による歪が小さ
いことが必要である。
【0069】上記のごとく光走査装置1にて偏向された
レーザビームは筺体2の一部位である窓17から筺体2
外に射出され、感光ドラム3上に照射され、公知の電子
写真プロセスにより顕像化された後、普通紙または特殊
紙より成る転写材上に転写定着されハードコピーとして
出力される。
【0070】図2は本発明をさらに詳細に説明するた
め、筺体2の一部を拡大した断面図である。
【0071】図2(a)に示すように、筐体2に設けら
れた円筒開口部6には半導体レーザ4が圧入されてい
る。ところで、一般に半導体レーザ4は電流駆動される
ことにより発熱する。発熱によりレーザの発振波長が変
化する等の異常が起こるため、適度な放熱効果を持たせ
ることが必要となる。本実施例では放熱機能を効率よく
担うために、半導体レーザ4の外周面を円筒開口部6へ
シマリバメにて圧入させ、半導体レーザ4と円筒開口部
6が密接するよう構成されている。このため、円筒開口
部6の内径は半導体レーザ4の外径より若干小さめに構
成するのがよい。また、半導体レーザ4の圧入を容易に
するため、円筒開口部6の入り口付近にはテーパ状の面
トリ部20が形成されている。
【0072】鏡筒7は一方の端部にフリンジ部22を有
する円筒状に形成されており、その小径部分21が上述
した円筒開口部6に半導体レーザ素子4とは逆の方向よ
り挿入保持されている。この鏡筒7の中心軸には半導体
レーザ4から発せられたレーザビームを透過させるため
の開口26が貫通形成されている。その開口26の小径
部分21側の端部には円柱状のコリメータレンズ5を保
持するためのレンズ保持部27が、開口26と同心状に
形成されている。そのため、このレンズ保持部27にコ
リメータレンズ5を保持することにより、開口26の中
心軸とコリメータレンズ5の光軸24とは略一致する。
【0073】また、鏡筒7は円筒開口部6とスキマバメ
にて嵌合されると共に、半導体レーザ4とコリメータレ
ンズ5との間の距離をコリメータレンズ5の焦点距離と
一致させるために、光軸24方向に摺動可能に構成され
ている。このため、鏡筒7の円筒外形21の外径は、円
筒開口部6の内径より若干小さめに構成するのがよい。
さらに、この鏡筒7の小径部分21側の端部における開
口26にはコリメータレンズ5の挿入を容易にするため
のテーパ状の面トリ加工が施され、円筒開口部6のレー
ザビーム出射側の端部には鏡筒7の挿入を容易にするた
めのテーパ状の面トリ加工が施されている。
【0074】コリメータレンズ5は、上述した鏡筒7の
レンズ保持部27に接着剤28にて接着固定される。こ
の接着剤28としては、通常、コリメータレンズ5の表
面に接着剤の揮発成分が付着しないようにするために、
紫外線の照射により硬化するいわゆるUV接着剤が用い
られる。また、鏡筒7は、筐体2の円筒開口部6に対し
て瞬間接着剤29にて接着される。これは、コリメータ
レンズ5の位置を正確に合わせるためには、鏡筒7を円
筒開口部6に精密に配置する必要があるため、粘度が低
く固化時間の短い瞬間接着剤が最も好適であると考えら
れるからである。
【0075】鏡筒7のフリンジ部22の端面にはスリッ
ト部23が鏡筒7と一体に設けられている。このスリッ
ト部23は、コリメータレンズ5から出射して開口26
を通過した所定の断面ビームパターンをもつ平行レーザ
ビームを、感光ドラム3にスポット光として結像するに
適したビームパターンをもつレーザビームに規制するた
めに挿入されるものである。この場合、好適なビームパ
ターンは、光軸24方向から見た角が曲線となった長方
形である。
【0076】いま、平行光を結像レンズでスポット状に
結像させる場合、そのスポット最小径dminは、dm
in=fλ/A(f:結像レンズの焦点距離、λ:光の
波長、A:結像レンズの入射開口)で与えられ、f,λ
が一定の場合Aを大きくすればより小さいスポット径d
minが得られる。さきに述べたスリット部23は、こ
の効果を与えるために用いられる。
【0077】また、鏡筒7に設けられているフリンジ部
22は、光走査装置1の製造時に鏡筒7位置調整を行う
際、生産設備のハンドにより上面側から掴まれるための
部位であり、ハンドによる掴み安さを考慮して、フリン
ジ部22の上面から見た光軸垂直方向の幅が、円筒開口
部外形30より大きく形成されている。さらに、このフ
リンジ部22は図2(b)に示すように、両端に直線状
の回転規制部25が形成されている。上記ハンドにより
回転規制部25を両側より掴むことで、鏡筒7を円筒開
口部6に挿入して光軸方向の位置決めを行う際に鏡筒7
が回転することがなくなる。従って、鏡筒7の回転に伴
うスリット部23の角度のズレを防止することができ
る。言い換えれば、上記ハンドにより回転規制部25を
両側より掴んで鏡筒7を円筒開口部6に挿入すること
で、スリット部23の角度が自ずと決定されるのであ
る。
【0078】ついで、この様に構成された光走査装置1
の光学系の温度による焦点位置変動について、図1を用
いて詳細に説明する。
【0079】光学系の各種主要設計パラメータから、半
導体レーザ4〜コリメータレンズ5間の媒体の最適線膨
張係数L[1/℃]を求める方法について説明する。
【0080】コリメータレンズ5の縦方向色収差をA
[m/nm]、半導体レーザ4の波長温度係数をB[n
m/℃]、Fθレンズ12のバックフォーカス温度係数
をC[m/℃]、偏向方向の総光学系縦倍率をD、半導
体レーザ4の発光点とコリメータレンズ5の光軸方向取
り付け基準面との間の距離をE[m]、とすれば、最適
線膨張係数L[1/℃]は、C=D×(E×L−A×
B)の式を解くことによって求められる。
【0081】具体的な数値例を挙げると、コリメータレ
ンズ5に円筒レンズであるGRINレンズ(商品名:セ
ルフォックレンズ(日本板硝子(株)の商標)/同社
製)を用いたとき、A=1.3μ[m/nm]となり、
他のパラメータを市販のレーザプリンタ(商品名:HL
−630/ブラザー工業(株)製)搭載の光走査装置に
用いられている数値として、最適線膨張係数L[1/
℃]を求めると、L=39μ[1/℃]となった。
【0082】従って、この線膨張係数をもつ材料を半導
体レーザ4〜コリメータレンズ5間の媒体、つまりは筺
体2の材料として用いればよいから、L=39μ[1/
℃]を概略満たす材料として、工業分野にて広く一般的
に用いられている樹脂である、ガラス繊維40%混入ポ
リカーボネート(例えばGEプラスチック(株)製)を
選択すればよい。このように、コリメータレンズ5の色
収差を適切に選ぶことによって、半導体レーザ4〜コリ
メータレンズ5間の媒体、つまりは筺体2の材料に、工
業分野にて広く一般的に用いられている安価な樹脂を選
ぶことができるという効果がある。
【0083】これに対して、たとえば当該分野で広く用
いられている公知の一枚玉ガラスモールドコリメータレ
ンズ(例えば松下電器産業(株)製)を用いると、A=
0.4μ[m/nm]と小さくなり、他のパラメータを
同様に市販のレーザプリンタ(商品名:HL−630/
ブラザー工業(株)製)搭載の光走査装置に用いられて
いる数値として、最適線膨張係数L[1/℃]を求める
と、L=25μ[1/℃]と小さくなった。
【0084】この線膨張係数をもつ材料としては、アル
ミを代表とする金属類もしくは一部の高品位グレードの
エンジニアプラスチックが挙げられ、これらは、先の汎
用グレードの樹脂に対して高価にならざるを得ないとい
った問題点がある。
【0085】もし、最適な線膨張係数から大きくはずれ
た材料を半導体レーザ4〜コリメータレンズ5間の媒
体、つまり筐体2の材料として選ぶと、半導体レーザ4
の駆動により発生する熱により生じる筐体2の温度変化
により光走査装置1の焦点位置が光軸方向にずれてしま
い、仕様特性を満たさなくなってしまう、具体的には感
光体3上でのビームスポット径が大きくなってしまい、
画像出力の精鋭性に劣ってしまうという問題点を引き起
こしてしまう。
【0086】本出願人の実験によれば、このような精鋭
性に劣ってしまう問題点を引き起こさない為の条件は、
焦点位置の光軸方向のズレが、温度1℃あたり±0.0
004m以下に収まればよいと言うものであった。この
条件は、先ほどの最適線膨張係数を求める式から、−
0.0004<C−D×(E×L−A×B)<0.00
04と記述できる。この式を満たすことによって、本発
明にかかる光走査装置41は、温度の変化によっても、
実用上、光走査装置1の仕様特性を満たし、画像出力の
精鋭性を劣化させないといった効果が得られるのであ
る。
【0087】以上説明したとおり、本実施例の光走査装
置1によれば、従来の図8及び図9に示すような光走査
装置41において必要であった以下の工程が削減できる
という効果が得られる。
【0088】つまり、従来では、レーザ保持具45と鏡
筒保持具52とを位置合わせし固定する工程、半導体レ
ーザ44の円筒形保持部と鏡筒50の円筒形保持部の内
径が各々違うことから生じる別々にレーザ保持具45と
鏡筒保持具52とを形成する工程、レーザユニット43
を単独にてある調整生産設備にて調整固定及び検査する
工程、調整されたレーザユニット43を筺体42に固定
するために別の光走査装置41の検査設備にて再び装置
全体の調整固定及び検査をする工程が必要であった。言
い換えれば、一旦レーザユニット43を組み立てるとき
に光軸調整等の精密な調整を行い、そのレーザユニット
43を筐体42に組み付けるときに、もう一度に光軸調
整等の調整を行うというように、二重の調整を行ってい
た。
【0089】しかし、本実施例のように光走査装置1を
構成することにより、これらの工程を省くことができる
ので、製造が容易になると共に生産の効率も大幅に向上
するという効果がある。さらに、光走査装置1の部品点
数を従来よりも減少させることができるので、コストメ
リットについても極めて大である。
【0090】ついで、このような光走査装置1の動作に
ついて図1及び図2を用いて以下に説明する。
【0091】半導体レーザ4は画像信号に基づき点滅し
てレーザビームを発しており、このレーザビームはコリ
メータレンズ5によって平行ビームにされたのち、鏡筒
7の出射口に設けられた開口23により整形作用を受け
て出射される。レーザビームは、さらにシリンドリカル
レンズ8により一方向的に収束作用を受けポリゴンミラ
ー9の鏡面近傍に線像として入射される。ポリゴンミラ
ー9は、モータによって等速回転しているため、レーザ
ビームは等角速度にて偏向作用を受ける。ポリゴンミラ
ー9により偏向作用を受けたレーザビームは、さらにF
θレンズ12によって感光ドラム3上に結像されるべく
収束作用を受ける。また、同時に等角速度で偏向された
レーザビームが感光ドラム3上を等速度にて走査される
様な光路屈折作用を受ける。
【0092】結像レンズ12により収束作用を受けたレ
ーザビームは感光ドラム3上に結像し、順次等速走査さ
れる。また、画像走査範囲外にて、レーザビームは折り
返しミラー13により屈折され、ビーム検出器14に導
かれ、掃引されるレーザビームの位置を検出し、この検
出信号を出力する。
【0093】画像情報による光走査作用を受けた感光ド
ラム3は公知の電子写真プロセス等により顕像化された
後普通紙または特殊紙より成る転写材上に転写定着され
ハードコピーとして出力される。
【0094】尚、本発明は上述した実施例に限定される
ものではなく、適宜変更を加えることが可能である。
【0095】例えば、図3に示すように光走査装置の断
面図(a)および光軸方向からみた側面図(b)のごと
く、鏡筒7を保持するための鏡筒保持具61を別途設け
て光走査装置を形成しても良い。この場合、半導体レー
ザ4の発光点とコリメータレンズ5光軸の光軸垂直方向
の位置調整が可能となり、より厳密にレーザビームの出
射角度や感光ドラム3上のビーム位置を規定してなる光
走査装置1が提供できる物である。
【0096】このような場合、ネジ60によって、基板
15、筺体2、鏡筒保持具61を一体化して固定するこ
とが可能であり、個別にネジで固定していた従来の方法
に対して部品点数及び組立工数の減少という面で効果が
ある。
【0097】また、図4に示すように、光走査装置の筺
体2にV溝62を一体に立設し、そのV溝62上にコリ
メータレンズ5を直接載置して接着剤28にて固定して
も良い。この接着前には、コリメータレンズ5はV溝6
2に沿って光軸方向に容易に摺動可能となるので位置調
整が容易である。このように構成して、円筒形状のコリ
メータレンズ5を用いることにより、前述の鏡筒7さえ
も省略することができ、更に部品点数の低減に効果を得
ることができる。
【0098】また、図5に示すように、上記V溝62に
段差からなる係止部63を設ければ、その係止部63に
コリメータレンズ5を押圧した状態で接着剤28で固定
することにより、コリメータレンズ5の位置を規定する
ことができる。このように係止部63を設けることによ
りコリメータレンズ5の位置決めが容易になる。さら
に、同時に筺体2の一部位にピン66を介してスリット
板65を配設することでスリット部64を形成すること
により、図1及び図2に示した光走査装置1と同等の機
能を得ることができる。このような場合、図7を参照し
て後述する如く、半導体レーザ4を光軸方向に移動させ
ることで、光軸方向の位置調整を行う必要がある。
【0099】さらに、この図4及び図5に示す実施例で
は、コリメータレンズ5をV溝62に直接載置する構成
をとったが、コリメータレンズ5を鏡筒7に取り付けて
その鏡筒7をV溝62に載置保持することも可能であ
る。このようにすることにより、コリメータレンズ5に
キズがついたり埃の影響を受けることによる画像への影
響を防止することができる。ただし、部品点数の低減効
果を得るためにはコリメータレンズ5を直接V溝62に
載置する方が望ましい。
【0100】また、図6に示すごとく、基板15に取り
付けられた半導体レーザ4をレーザ保持具70に圧入保
持して光源ユニットとし、この光源ユニットと筺体2と
をネジ60にて固定することも可能である。このような
場合にも、前述の通り、半導体レーザ4の発光点とコリ
メータレンズ5光軸の光軸垂直方向の位置調整が可能と
なり、より厳密にレーザビームの出射角度や感光ドラム
3上のビーム位置を規定できるという効果を持った光走
査装置1を提供できる。
【0101】また、図7に示すごとく、半導体レーザ4
を筺体2の円筒開口部6に対してスキマバメとし、コリ
メータレンズ5との光軸方向および光軸垂直方向の位置
合わせをおこなってから、接着剤67にて固定するよう
に構成することもできる。接着剤67には、半導体レー
ザ4の出射側のガラス窓を白化させず、かつ、調整によ
り半導体レーザ4の位置が決まったら瞬時にその位置で
固化させる必要があることから、UV接着剤を用いるの
がよい。この図7に示す例の場合には、コリメータレン
ズ5は、筺体2上に上記円筒開口部6と一体に設けられ
た円筒穴68に形成されたレンズ係止部68aに接着剤
にて固定されることが好適である。
【0102】さらに、筺体2上のレーザビームの光軸上
には、コリメータレンズ5を透過したレーザビームを整
形するための平板スリット(図示せず)を保持するため
の陥没穴69aを備えたスリット保持部69を持つこと
が望ましい。そしてその陥没穴69aに光学系の光軸に
合わせて平板スリットを固定することにより光走査装置
1としての動作が可能となる。
【0103】なお、本実施例では、感光ドラム3に画像
情報に基づいてレーザビームを露光するという、いわゆ
る書き込み型の光走査装置について説明したが、原稿上
の情報を読みとって原稿に応じた画像情報を作成するた
めの読み取り型の光走査装置として実現することも可能
である。
【0104】その他、本発明の趣旨を越えない範囲で様
々な変更が可能である。
【0105】
【発明の効果】以上詳述したことから明らかなように、
本発明の光走査装置によれば、少なくとも光源と光軸光
学系のうちの少なくとも一方を樹脂製の筐体に一体成型
された支持部材に支持しているので、従来よりも光走査
装置を構成する部品点数を減少させることができ、光走
査装置の構成が簡易になるという効果がある。さらに、
光源や光軸光学系を直接筐体に支持しているので、光軸
や焦点位置を合わせるための作業を簡略化することがで
き、その結果、製造工数が減少することにより光走査装
置の生産効率を向上させることができるという効果もあ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を具体化した光走査装置の上面図であ
る。
【図2】本実施例の光走査装置の一部上断面図である。
【図3】別の実施例の光走査装置の一部上断面図(a)
及びその右側面図(b)である。
【図4】別の実施例の光走査装置の一部上断面図(a)
及びその右側面図(b)である。
【図5】別の実施例の光走査装置の一部上面図(a)及
びその右側面図(b)である。
【図6】別の実施例の光走査装置の一部上断面図(a)
及びその右側面図(b)である。
【図7】別の実施例の光走査装置の一部上断面図(a)
及びその右側面図(b)である。
【図8】従来の光走査装置の上面図である。
【図9】従来の光走査装置の一部上断面図である。
【符号の説明】
1 光走査装置 2 筺体 4 半導体レーザ 5 コリメータレンズ 6 円筒開口部 9 ポリゴンミラー 12 Fθレンズ

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ビームを発する光源と、 その光源から発せられる前記光ビームの進行方向を制御
    し、光軸を決定する光軸光学系と、 その光軸光学系を経て前記光軸上に沿って進行する前記
    光ビームを放射状に偏向する偏向手段と、 その偏向手段により放射状に偏向された前記光ビームを
    被走査媒体上に結像させるための結像光学系と、 前記光源と前記光軸光学系のうちの少なくとも一方を支
    持するための支持部材を一体成型してなると共に、前記
    偏向手段及び結像光学系を取り付け可能な樹脂製の筐体
    とから構成されたことを特徴とする光走査装置。
  2. 【請求項2】 前記光軸光学系を保持する光軸光学系保
    持手段をさらに設け、前記支持手段には、前記光源と前
    記光軸光学系のうちの少なくとも一方を支持することを
    特徴とする請求項1に記載の光走査装置。
  3. 【請求項3】 前記支持部材は円筒状に形成されてお
    り、その円筒内面に前記光源の外周面または前記光軸光
    学系保持手段の外周面が支持されることを特徴とする請
    求項2に記載の光走査装置。
  4. 【請求項4】 前記光源または前記光軸光学系保持手段
    は接着剤を介して前記円筒内面に支持されることを特徴
    とする請求項3に記載の光走査装置。
  5. 【請求項5】 前記光源または前記光軸光学系保持手段
    は圧入により前記円筒内面に支持されることを特徴とす
    る請求項3に記載の光走査装置。
  6. 【請求項6】 前記支持部材は円筒状に形成されてお
    り、その円筒内面に前記光軸光学系が当接支持されるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の光走査装置。
  7. 【請求項7】 前記光軸光学系は接着剤を介して前記円
    筒内面に支持されることを特徴とする請求項6に記載の
    光走査装置。
  8. 【請求項8】 前記光軸光学系は圧入により前記円筒内
    面に支持されることを特徴とする請求項6に記載の光走
    査装置。
  9. 【請求項9】 前記支持部材は断面V字状の溝を含んで
    形成され、前記光軸光学系または前記光軸光学系保持手
    段を前記溝上に支持することを特徴とする請求項1また
    は請求項2に記載の光走査装置。
  10. 【請求項10】 前記V字状の溝に、前記光軸光学系ま
    たは前記光軸光学系保持手段の位置を決定するための係
    止部を設けたことを特徴とする請求項9に記載の光走査
    装置。
  11. 【請求項11】 前記偏向手段により偏向された前記レ
    ーザビームを検出するセンサを設け、そのセンサは前記
    光源と同一の基板に取り付けられてなることを特徴とす
    る請求項1に記載の光走査装置。
  12. 【請求項12】 前記支持部材の実効的な線膨張係数を
    L[1/℃]、前記コリメータレンズの縦方向色収差を
    A[m/nm]、前記半導体レーザ素子の波長温度係数
    をB[nm/℃]、前記結像光学系のバックフォーカス
    温度係数をC[m/℃]、前記偏向手段による偏向方向
    の総光学系縦倍率をD、前記光源の発光点と、前記光軸
    光学系を前記支持手段で支持した際の光軸方向における
    支持基準面との間の距離をE[m]としたとき、条件式 −0.0004<C−D×(E×L−A×B)<0.0
    004 を満たすことを特徴とする請求項1に記載の光走査装
    置。
  13. 【請求項13】 前記光源は半導体レーザであることを
    特徴とする請求項1から請求項12に記載の光走査装
    置。
  14. 【請求項14】 前記光軸光学系はコリメータレンズで
    あることを特徴とする請求項1から請求項12に記載の
    光走査装置。
JP09679595A 1995-04-21 1995-04-21 光走査装置 Expired - Fee Related JP3281507B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP09679595A JP3281507B2 (ja) 1995-04-21 1995-04-21 光走査装置
US08/635,627 US5701191A (en) 1995-04-21 1996-04-22 Optical scanner

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP09679595A JP3281507B2 (ja) 1995-04-21 1995-04-21 光走査装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08292390A true JPH08292390A (ja) 1996-11-05
JP3281507B2 JP3281507B2 (ja) 2002-05-13

Family

ID=14174570

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP09679595A Expired - Fee Related JP3281507B2 (ja) 1995-04-21 1995-04-21 光走査装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US5701191A (ja)
JP (1) JP3281507B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010078749A (ja) * 2008-09-25 2010-04-08 Konica Minolta Opto Inc 投影装置
JP2010276861A (ja) * 2009-05-28 2010-12-09 Kyocera Mita Corp 画像形成装置における走査光学系
JP2010276860A (ja) * 2009-05-28 2010-12-09 Kyocera Mita Corp 画像形成装置における走査光学系
JP2012093294A (ja) * 2010-10-28 2012-05-17 Canon Inc 分光測色装置及びそれを有する画像形成装置
US8958069B2 (en) 2010-10-28 2015-02-17 Canon Kabushiki Kaisha Spectral colorimetric apparatus and image forming apparatus including the same

Families Citing this family (24)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6229638B1 (en) 1997-04-28 2001-05-08 Ricoh Company, Ltd. Optical scanning apparatus capable of reducing variations in shading and improving light usage
US6169623B1 (en) * 1997-11-25 2001-01-02 Xerox Corporation Raster output scanner with a field replaceable collimator assembly
US6134039A (en) * 1998-01-27 2000-10-17 Psc Scanning, Inc. Wavelength dependent thermally compensated optical system
JP2001080116A (ja) * 1999-09-14 2001-03-27 Fujitsu Ltd 光学ユニット及びその製造方法、並びに、電子写真式記録装置
JP3463294B2 (ja) * 2000-03-27 2003-11-05 株式会社リコー 光走査装置
JP2002131669A (ja) * 2000-10-20 2002-05-09 Asahi Optical Co Ltd 光源ユニット
WO2005003820A2 (ja) * 2003-07-08 2005-01-13 Matsushita Electric Ind Co Ltd ビーム整形光学装置、光ヘッド及び光情報媒体駆動装置
US20050135766A1 (en) * 2003-12-23 2005-06-23 The Boeing Company Hex tube light homogenizer system and method
US7684668B2 (en) * 2003-12-23 2010-03-23 The Boeing Company Directional light homogenizer assembly
US7158321B2 (en) * 2004-03-19 2007-01-02 Lexmark International, Inc. Pre-scan assembly for aligning a pre-scan lens in a laser scanning unit
US7155106B2 (en) * 2004-05-28 2006-12-26 The Boeing Company High efficiency multi-spectral optical splitter
US7586660B2 (en) * 2005-03-18 2009-09-08 Ricoh Company, Ltd. DC brushless motor, light deflector optical scanning device, having an increased efficiency to reduce power consumption and heat generation using exactly six poles and stator with nine teeth and corresponding coils
US7182495B2 (en) * 2005-05-03 2007-02-27 The Boeing Company Light mixing and homogenizing apparatus and method
US7113684B1 (en) * 2005-06-15 2006-09-26 The Boeing Company Hex tube light homogenizer splitter
US7265906B2 (en) * 2005-07-12 2007-09-04 The Boeing Company Tri-to-hex light mixing and homogenizing apparatus and method
US7324731B2 (en) * 2005-08-09 2008-01-29 The Boeing Company Systems and methods for distributing signals communicated on fiber optic transmission lines
US7414793B2 (en) 2006-07-21 2008-08-19 The Boeing Company White light splitting and homogenizing systems and methods
JP2008111915A (ja) * 2006-10-30 2008-05-15 Kyocera Mita Corp 光走査装置
US7386214B1 (en) 2007-02-01 2008-06-10 The Boeing Company Homogenizing optical beam combiner
US7443591B1 (en) * 2007-02-01 2008-10-28 The Boeing Company Homogenizing optical beam combiner
US7603017B2 (en) * 2007-02-01 2009-10-13 The Boeing Company Multi-color curved multi-light generating apparatus
KR20080091914A (ko) * 2007-04-10 2008-10-15 삼성전기주식회사 광 모듈
IL217165A (en) * 2011-12-22 2015-09-24 Opgal Optronic Ind Ltd Optical device with thermal compensation for focal length changes
JP6043380B2 (ja) * 2015-02-25 2016-12-14 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 光走査装置、該光走査装置を備えた画像形成装置、及び該光走査装置に搭載される同期検知センサーの位置調整方法

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6111018B2 (ja) * 1974-10-18 1986-04-01 Fuji Photo Film Co Ltd
US4297713A (en) * 1978-06-03 1981-10-27 Canon Kabushiki Kaisha Laser recording apparatus
JPS5543577A (en) * 1978-09-21 1980-03-27 Canon Inc Light source device
JPS55129313A (en) * 1979-03-29 1980-10-07 Canon Inc Light deflector
JPS58153907A (ja) * 1982-03-09 1983-09-13 Minolta Camera Co Ltd 走査用レンズ
JPS61162014A (ja) * 1985-01-10 1986-07-22 Ricoh Co Ltd 平行レ−ザ−ビ−ム用光源装置
JPS61212861A (ja) * 1985-03-15 1986-09-20 Konishiroku Photo Ind Co Ltd 光源装置
JPH04287011A (ja) * 1991-03-18 1992-10-12 Hitachi Ltd 光走査装置及び該光走査装置を使用した記録装置
US5255015A (en) * 1992-06-03 1993-10-19 Eastman Kodak Company Athermally compensated optical head for a laser scanner

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010078749A (ja) * 2008-09-25 2010-04-08 Konica Minolta Opto Inc 投影装置
JP2010276861A (ja) * 2009-05-28 2010-12-09 Kyocera Mita Corp 画像形成装置における走査光学系
JP2010276860A (ja) * 2009-05-28 2010-12-09 Kyocera Mita Corp 画像形成装置における走査光学系
JP2012093294A (ja) * 2010-10-28 2012-05-17 Canon Inc 分光測色装置及びそれを有する画像形成装置
US8958069B2 (en) 2010-10-28 2015-02-17 Canon Kabushiki Kaisha Spectral colorimetric apparatus and image forming apparatus including the same

Also Published As

Publication number Publication date
JP3281507B2 (ja) 2002-05-13
US5701191A (en) 1997-12-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3281507B2 (ja) 光走査装置
US5963356A (en) Scanning optical apparatus
JP3445691B2 (ja) 光走査装置およびその調整方法
JP4006153B2 (ja) マルチビーム光走査光学系及びそれを用いた画像形成装置
JP3493848B2 (ja) 光学走査装置
JPH03179420A (ja) 光学装置
JPH03177811A (ja) 光偏向装置の製造方法
JP2647091B2 (ja) レーザビーム走査装置
JPH07113973A (ja) 光走査装置
JPH0667102A (ja) 射出光学装置
JPH07113972A (ja) 光走査装置
KR20060015390A (ko) 렌즈 조립체
JP2002228962A (ja) 光学素子及びそれを用いた光走査装置
JP2001143296A (ja) 光源装置および光偏向走査装置
JP2928553B2 (ja) 走査式光学装置
JP2001228431A (ja) 光書込ユニット
JP4107790B2 (ja) 光書込装置
JPH07113974A (ja) 光走査装置
JP2822255B2 (ja) 走査光学装置
JP3507285B2 (ja) 光走査装置
JPH05346547A (ja) 光走査装置
JPH0933843A (ja) 光走査装置
JPH0717055Y2 (ja) 光走査装置
JPH06148492A (ja) レンズ保持機構及び光ビーム走査光学系
JP2004037995A (ja) 光偏向装置及び光偏向装置の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080222

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090222

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090222

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100222

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100222

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110222

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120222

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120222

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130222

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140222

Year of fee payment: 12

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees