JPH08292347A - 光ファイバ心線 - Google Patents
光ファイバ心線Info
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- JPH08292347A JPH08292347A JP7119057A JP11905795A JPH08292347A JP H08292347 A JPH08292347 A JP H08292347A JP 7119057 A JP7119057 A JP 7119057A JP 11905795 A JP11905795 A JP 11905795A JP H08292347 A JPH08292347 A JP H08292347A
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- Japan
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- optical fiber
- layer
- coating
- core wire
- coating layer
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- Optical Fibers, Optical Fiber Cores, And Optical Fiber Bundles (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 紫外線硬化型樹脂で構成された所定径に
設計された複数個の被覆層を持つ光ファイバ単一心線で
あって、最外層の被覆層を除去することによって従来内
層であった被覆層が露出することで新たに最外層となる
光ファイバ心線。 被覆外径の設定が０．２５±０．
０１ｍｍの略整数倍であること。 外層の被覆の硬化
収縮率が内層のそれよりも小さいこと。 除去すべき
最外層の被覆に、光ファイバの略軸方向に或いは光ファ
イバに対して略螺旋状に切り目を入れること。 切り
込みが被覆外層の厚さの５０％以上であること。 【効果】 種々の径の一括被覆光ファイバ心線を容易に
製造でき、かつ径の異なる他の光ファイバ心線との接続
が容易である。
設計された複数個の被覆層を持つ光ファイバ単一心線で
あって、最外層の被覆層を除去することによって従来内
層であった被覆層が露出することで新たに最外層となる
光ファイバ心線。 被覆外径の設定が０．２５±０．
０１ｍｍの略整数倍であること。 外層の被覆の硬化
収縮率が内層のそれよりも小さいこと。 除去すべき
最外層の被覆に、光ファイバの略軸方向に或いは光ファ
イバに対して略螺旋状に切り目を入れること。 切り
込みが被覆外層の厚さの５０％以上であること。 【効果】 種々の径の一括被覆光ファイバ心線を容易に
製造でき、かつ径の異なる他の光ファイバ心線との接続
が容易である。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、高密度な光通信などに
有利に用いることができる新規な構造の光ファイバ心線
に関する。より詳細には、本発明は、光ファイバ心線を
効果的に保護でき、かつ多心光ファイバ心線の製造時や
他の光ファイバ心線等との接続時等に取扱いが便利な光
ファイバ心線の構造に関する。
有利に用いることができる新規な構造の光ファイバ心線
に関する。より詳細には、本発明は、光ファイバ心線を
効果的に保護でき、かつ多心光ファイバ心線の製造時や
他の光ファイバ心線等との接続時等に取扱いが便利な光
ファイバ心線の構造に関する。
【０００２】
【従来の技術】最近の情報通信の進歩と共に信号伝送の
高速化への要求が高まっている。このような高速信号伝
送技術を具体化したものとして光通信技術の実用化が挙
げられている。すなわち、光信号伝送は、光自体の特性
による高速伝送の実現と共に、伝送路である光ファイバ
が軽量であり、また、磁界、電界等の影響が少ない等の
通信技術上での利点を備えている。
高速化への要求が高まっている。このような高速信号伝
送技術を具体化したものとして光通信技術の実用化が挙
げられている。すなわち、光信号伝送は、光自体の特性
による高速伝送の実現と共に、伝送路である光ファイバ
が軽量であり、また、磁界、電界等の影響が少ない等の
通信技術上での利点を備えている。
【０００３】しかしながら、このような光ファイバ伝送
路でも依然としてより大量の信号伝送への要求は残り、
これに対応して信号伝送用光ファイバについても各種の
工夫が提案されている。このような技術的背景の下で開
発されたものに、多心光ファイバ心線（一括被覆光ファ
イバ心線）が挙げられる。すなわち、多心光ファイバ心
線は光導波路である光ファイバ単一心線の複数個を共通
の被覆層によって一体化して例えばテープ状光ファイバ
心線として構成するのが普通であり、簡便な取り扱いで
高密度信号伝送を実現するものとして注目されている。
路でも依然としてより大量の信号伝送への要求は残り、
これに対応して信号伝送用光ファイバについても各種の
工夫が提案されている。このような技術的背景の下で開
発されたものに、多心光ファイバ心線（一括被覆光ファ
イバ心線）が挙げられる。すなわち、多心光ファイバ心
線は光導波路である光ファイバ単一心線の複数個を共通
の被覆層によって一体化して例えばテープ状光ファイバ
心線として構成するのが普通であり、簡便な取り扱いで
高密度信号伝送を実現するものとして注目されている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
多心光ファイバ心線は光ファイバ素線の上に紫外線硬化
型樹脂等の被覆層を施して光ファイバ単一心線とし、更
に複数個の該光ファイバ単一心線を並列に並べて共通の
一括被覆層を施して使用していた。このような多心光フ
ァイバ心線の場合に、以下のような問題点が存在してい
た。すなわち、 多心光ファイバ心線を他の光ファイ
バ心線と接続する場合に、そのテープ状のように一括被
覆状のままでは扱い難く、更に接続による伝送損失の問
題もあるので、一括被覆層を除去して各光ファイバ単一
心線毎に接続処理する必要が生じる。
多心光ファイバ心線は光ファイバ素線の上に紫外線硬化
型樹脂等の被覆層を施して光ファイバ単一心線とし、更
に複数個の該光ファイバ単一心線を並列に並べて共通の
一括被覆層を施して使用していた。このような多心光フ
ァイバ心線の場合に、以下のような問題点が存在してい
た。すなわち、 多心光ファイバ心線を他の光ファイ
バ心線と接続する場合に、そのテープ状のように一括被
覆状のままでは扱い難く、更に接続による伝送損失の問
題もあるので、一括被覆層を除去して各光ファイバ単一
心線毎に接続処理する必要が生じる。
【０００５】しかし、多心光ファイバ心線を構成する光
ファイバ単一心線が接続側の光ファイバ単一心線と必ず
しも同一の径でない場合が多く、光ファイバ単一心線の
上層に予め設けた所定寸法の剥離層を除去して寸法合わ
せをしていたが、光ファイバ単一心線も種々の径のグレ
ードがあるため十分には対処できないのが現状である。 また、複数個の光ファイバ単一心線を並列に配置し
て共通の被覆層を施こして多心光ファイバ心線を製造す
る場合等に、光ファイバ単一心線として常に同一径のも
のを多種類、多数個準備する必要があって経費がかかる
問題があった。
ファイバ単一心線が接続側の光ファイバ単一心線と必ず
しも同一の径でない場合が多く、光ファイバ単一心線の
上層に予め設けた所定寸法の剥離層を除去して寸法合わ
せをしていたが、光ファイバ単一心線も種々の径のグレ
ードがあるため十分には対処できないのが現状である。 また、複数個の光ファイバ単一心線を並列に配置し
て共通の被覆層を施こして多心光ファイバ心線を製造す
る場合等に、光ファイバ単一心線として常に同一径のも
のを多種類、多数個準備する必要があって経費がかかる
問題があった。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明者は上記課題を種
々検討した結果、 光ファイバ単一心線を構成する各
被覆層の厚みを予め設計しておき、最外層の被覆層を除
去して従来内層であった被覆層を露出させて新たな最外
層を構成することにより、 さらに除去すべき最外層
の被覆に、光ファイバの略軸方向に或いは略螺旋状に切
り目を入れることにより、上記課題を解決できることを
見出し、本発明を完成するに至った。
々検討した結果、 光ファイバ単一心線を構成する各
被覆層の厚みを予め設計しておき、最外層の被覆層を除
去して従来内層であった被覆層を露出させて新たな最外
層を構成することにより、 さらに除去すべき最外層
の被覆に、光ファイバの略軸方向に或いは略螺旋状に切
り目を入れることにより、上記課題を解決できることを
見出し、本発明を完成するに至った。
【０００７】すなわち、本発明は： 紫外線硬化型樹脂で構成された所定径に設計された
複数個の被覆層を持つ光ファイバ心線において、単一の
心線であって、最外層の被覆層を除去することによって
従来内層であった被覆層が露出することで新たに最外層
となり、被覆ファイバの複数本を所定のピッチで並べる
ことが容易な光ファイバ心線を提供する。また、 被覆外径の設定が０．２５±０．０１ｍｍの略整数
倍である点にも特徴を有する。また、
複数個の被覆層を持つ光ファイバ心線において、単一の
心線であって、最外層の被覆層を除去することによって
従来内層であった被覆層が露出することで新たに最外層
となり、被覆ファイバの複数本を所定のピッチで並べる
ことが容易な光ファイバ心線を提供する。また、 被覆外径の設定が０．２５±０．０１ｍｍの略整数
倍である点にも特徴を有する。また、
【０００８】 外層の被覆の硬化収縮率が内層のそれ
よりも小さい点にも特徴を有する。また、 紫外線硬化型樹脂で構成された所定径に設計された
被覆層を持つ光ファイバ心線において、単一の心線であ
って、最外層の被覆層を除去することによって従来内層
であった被覆層が露出することで新たに最外層となり、
被覆ファイバを複数本を所定のピッチで並べることが容
易な光ファイバ心線において、除去すべき最外層の被覆
に、光ファイバの略軸方向に或いは光ファイバに対して
略螺旋状に切り目を入れることによって、該被覆の除去
を容易にした光ファイバ心線を提供する。また、 切り込みを入れる外層の被覆層の厚さの５０％以上
を切断する点にも特徴を有する。
よりも小さい点にも特徴を有する。また、 紫外線硬化型樹脂で構成された所定径に設計された
被覆層を持つ光ファイバ心線において、単一の心線であ
って、最外層の被覆層を除去することによって従来内層
であった被覆層が露出することで新たに最外層となり、
被覆ファイバを複数本を所定のピッチで並べることが容
易な光ファイバ心線において、除去すべき最外層の被覆
に、光ファイバの略軸方向に或いは光ファイバに対して
略螺旋状に切り目を入れることによって、該被覆の除去
を容易にした光ファイバ心線を提供する。また、 切り込みを入れる外層の被覆層の厚さの５０％以上
を切断する点にも特徴を有する。
【０００９】以下、図面に基いて具体的に説明する。図
１は所定の被覆径に予め設計した３層被覆光ファイバ単
一心線の断面を示す模式図である。図１において、Ａは
ガラスファイバであり、Ｂはその上層に被覆層１〜４を
施した光ファイバ単一心線であり、被覆層１〜４は予め
所定の被覆径に設計してある。
１は所定の被覆径に予め設計した３層被覆光ファイバ単
一心線の断面を示す模式図である。図１において、Ａは
ガラスファイバであり、Ｂはその上層に被覆層１〜４を
施した光ファイバ単一心線であり、被覆層１〜４は予め
所定の被覆径に設計してある。
【００１０】本発明は、紫外線硬化型樹脂で構成された
所定径に設計された複数個の被覆層１〜４を持つ光ファ
イバ単一心線Ｂであって、最外層の被覆層例えば被覆層
４を除去することによって従来内層であった被覆層３が
露出することで新たに最外層となり、被覆ファイバの複
数本を所定のピッチで並べることが容易となり一括被覆
心線の製造が容易となることを特徴とするものである。
所定径に設計された複数個の被覆層１〜４を持つ光ファ
イバ単一心線Ｂであって、最外層の被覆層例えば被覆層
４を除去することによって従来内層であった被覆層３が
露出することで新たに最外層となり、被覆ファイバの複
数本を所定のピッチで並べることが容易となり一括被覆
心線の製造が容易となることを特徴とするものである。
【００１１】具体的に説明すると、所定の径に予め設計
された複数の被覆層１〜４を有する光ファイバ単一心線
Ｂは、一定の線径に線引きされたガラスファイバＡに、
紫外線硬化型樹脂を所定の被覆径となるように、一定線
速、一定時間で常法に従って塗布・硬化を順次繰り返え
すことにより容易に製造できる。被覆層３〜４のうち、
ガラスファイバＡに密接する被覆層１及び２を除いた被
覆層、即ち被覆層３〜４は、いずれもが後述の加工に際
してそのいずれかが除去されて光ファイバ単一心線が目
的とする径に容易に減径されるようにした。
された複数の被覆層１〜４を有する光ファイバ単一心線
Ｂは、一定の線径に線引きされたガラスファイバＡに、
紫外線硬化型樹脂を所定の被覆径となるように、一定線
速、一定時間で常法に従って塗布・硬化を順次繰り返え
すことにより容易に製造できる。被覆層３〜４のうち、
ガラスファイバＡに密接する被覆層１及び２を除いた被
覆層、即ち被覆層３〜４は、いずれもが後述の加工に際
してそのいずれかが除去されて光ファイバ単一心線が目
的とする径に容易に減径されるようにした。
【００１２】すなわち、該被覆を有する光ファイバ単一
心線Ｂの複数個を並列に並べて一括被覆電線とする際
に、光ファイバ単一心線Ｂが予め予定した一定の径とな
るように、或いは他の一括被覆電線又は光ファイバ単一
心線と接続する際に同一径となるように、被覆層３〜４
のいずれか或いは両方が除去されて、一括被覆光ファイ
バテープ心線とされるか或いは他の一括被覆光ファイバ
テープ心線又は光ファイバ単一心線と接続されるのであ
る。
心線Ｂの複数個を並列に並べて一括被覆電線とする際
に、光ファイバ単一心線Ｂが予め予定した一定の径とな
るように、或いは他の一括被覆電線又は光ファイバ単一
心線と接続する際に同一径となるように、被覆層３〜４
のいずれか或いは両方が除去されて、一括被覆光ファイ
バテープ心線とされるか或いは他の一括被覆光ファイバ
テープ心線又は光ファイバ単一心線と接続されるのであ
る。
【００１３】該複数の被覆層を構成する被覆材として
は、紫外線硬化型樹脂ならとくにその使用が制限されな
いが、すべて同一の被覆材を使用しても或いは目的に応
じて異なった組成の被覆材としても良い。通常、ガラス
ファイバＡに接する被覆層１にはクッションの作用をす
るソフト層、例えば紫外線硬化型シリコーン、紫外線硬
化型ウレタンアクリレート、紫外線硬化型エポキシアク
リレート、エステルアクリレートなどを用い、その外層
（被覆層２）にガラスファイバＡを保護するハード層例
えば通常の紫外線硬化型樹脂を用いることが望ましい。
は、紫外線硬化型樹脂ならとくにその使用が制限されな
いが、すべて同一の被覆材を使用しても或いは目的に応
じて異なった組成の被覆材としても良い。通常、ガラス
ファイバＡに接する被覆層１にはクッションの作用をす
るソフト層、例えば紫外線硬化型シリコーン、紫外線硬
化型ウレタンアクリレート、紫外線硬化型エポキシアク
リレート、エステルアクリレートなどを用い、その外層
（被覆層２）にガラスファイバＡを保護するハード層例
えば通常の紫外線硬化型樹脂を用いることが望ましい。
【００１４】さらに、後述の加工に際し、除去される被
覆層又はその直前の被覆層に、除去・剥離を容易とする
ために、潤滑性を与えて易剥離性とするための材料、例
えば紫外線硬化型のシリコン樹脂、シリ−コンオイルや
弗素樹脂から構成させても或いは一部ブレンドしても良
い。その場合に、その除去・剥離される被覆層が光ファ
イバ単一心線から容易に脱離しないようにその潤滑性を
与えて易剥離性とするための材料の組成及び添加量の選
択をする必要がある。
覆層又はその直前の被覆層に、除去・剥離を容易とする
ために、潤滑性を与えて易剥離性とするための材料、例
えば紫外線硬化型のシリコン樹脂、シリ−コンオイルや
弗素樹脂から構成させても或いは一部ブレンドしても良
い。その場合に、その除去・剥離される被覆層が光ファ
イバ単一心線から容易に脱離しないようにその潤滑性を
与えて易剥離性とするための材料の組成及び添加量の選
択をする必要がある。
【００１５】また、本発明において、除去・剥離すべき
被覆外径の設定値が０．２５±０．０１ｍｍの略整数倍
であるように設計することが接続のために好ましい。さ
らに、本発明において、外層の被覆の硬化収縮率が内層
のそれよりも小さいことが、その後の加工の際にその外
層を除去・剥離するのに除去の観点から望ましい。
被覆外径の設定値が０．２５±０．０１ｍｍの略整数倍
であるように設計することが接続のために好ましい。さ
らに、本発明において、外層の被覆の硬化収縮率が内層
のそれよりも小さいことが、その後の加工の際にその外
層を除去・剥離するのに除去の観点から望ましい。
【００１６】図２は図１の４層被覆光ファイバ単一心線
の最外層に切り目を設けた場合を示す模式図である。図
２においては、図１の４層被覆光ファイバ単一心線の最
外層に除去・剥離を容易とする切り込み５を設けたもの
である。該切り込み５は光ファイバの略軸方向に或いは
光ファイバに対して略螺旋状になるように入れることが
外層の除去・剥離の面から望ましい。そして、該切り込
み５は被覆外層の厚みの５０％以上、好ましくは７０％
以上であることが除去・剥離の点から望ましい。
の最外層に切り目を設けた場合を示す模式図である。図
２においては、図１の４層被覆光ファイバ単一心線の最
外層に除去・剥離を容易とする切り込み５を設けたもの
である。該切り込み５は光ファイバの略軸方向に或いは
光ファイバに対して略螺旋状になるように入れることが
外層の除去・剥離の面から望ましい。そして、該切り込
み５は被覆外層の厚みの５０％以上、好ましくは７０％
以上であることが除去・剥離の点から望ましい。
【００１７】
【実施例】本発明は以下の実施例により詳細に説明され
るが、これらは本発明の範囲を制限しない。 （実施例１）図１を参照して本発明の光ファイバ心線を
詳細に説明する。直径１２５μｍのガラスファイバＡを
中心として被覆層１、２、３、４が各々直径０．１８ｍ
ｍ、０．２５ｍｍ、０．５０ｍｍ、０．７５ｍｍで同心
円上に取り囲んでいる。
るが、これらは本発明の範囲を制限しない。 （実施例１）図１を参照して本発明の光ファイバ心線を
詳細に説明する。直径１２５μｍのガラスファイバＡを
中心として被覆層１、２、３、４が各々直径０．１８ｍ
ｍ、０．２５ｍｍ、０．５０ｍｍ、０．７５ｍｍで同心
円上に取り囲んでいる。
【００１８】被覆層１はガラスファイバＡに直接接する
ので、クッション効果があるように弾性率０．１ｋｇ／
ｍｍ2 の紫外線硬化型ウレタンアクリレートで、被覆層
２に弾性率６×１０ｋｇ／ｍｍ2 の紫外線硬化型ウレタ
ンアクリレートで、さらにその上に被覆層３に弾性率６
×１０ｋｇ／ｍｍ2 の紫外線硬化型ウレタンアクリレー
トに剥離剤として約１重量％のシリコンオイルを添加し
たもので、さらに被覆層４として弾性率６×１０ｋｇ／
ｍｍ2 の紫外線硬化型ウレタンアクリレートで構成され
ている。ただし、被覆層３の硬化収縮率が約６％である
のに対して、被覆層４の硬化収縮率は約４％となるよう
に調整したものである。被覆層１はクッション層である
から、通常は露出することなく、露出する被覆径は被覆
層２、３、４において各々０．２５ｍｍ、０．５ｍｍ、
０．７５ｍｍで構成されているので、０．２５ｍｍの整
数倍となる。また、下記表１に示されるように、最外層
の被覆層４の硬化収縮率はその内層の被覆層３よりも小
さいことが分かる。
ので、クッション効果があるように弾性率０．１ｋｇ／
ｍｍ2 の紫外線硬化型ウレタンアクリレートで、被覆層
２に弾性率６×１０ｋｇ／ｍｍ2 の紫外線硬化型ウレタ
ンアクリレートで、さらにその上に被覆層３に弾性率６
×１０ｋｇ／ｍｍ2 の紫外線硬化型ウレタンアクリレー
トに剥離剤として約１重量％のシリコンオイルを添加し
たもので、さらに被覆層４として弾性率６×１０ｋｇ／
ｍｍ2 の紫外線硬化型ウレタンアクリレートで構成され
ている。ただし、被覆層３の硬化収縮率が約６％である
のに対して、被覆層４の硬化収縮率は約４％となるよう
に調整したものである。被覆層１はクッション層である
から、通常は露出することなく、露出する被覆径は被覆
層２、３、４において各々０．２５ｍｍ、０．５ｍｍ、
０．７５ｍｍで構成されているので、０．２５ｍｍの整
数倍となる。また、下記表１に示されるように、最外層
の被覆層４の硬化収縮率はその内層の被覆層３よりも小
さいことが分かる。
【００１９】
【表１】
【００２０】（実施例２）被覆の除去方法を図２を参照
して詳細に説明する。図２は本発明の光ファイバの最外
層の被覆４に切り込み５を入れた状態を模式的に説明す
るものである。切り込み５を入れない場合に被覆層４の
みを除去しようとすると、他の被覆層の一部若しくは全
部を除去或いは傷つけてしまうことがあった。被覆の切
り込みの程度は、切り込みを入れる工程から見れば小さ
い（浅い）方が好ましく、除去する工程から見ると大き
い（深い）方が好ましいものである。被覆の切り込みの
程度は被覆層の５０％に達しない場合は大きい効果が認
められなかったが、望ましくは７０％以上の切り込みを
入れると、被覆層の除去が容易になった。
して詳細に説明する。図２は本発明の光ファイバの最外
層の被覆４に切り込み５を入れた状態を模式的に説明す
るものである。切り込み５を入れない場合に被覆層４の
みを除去しようとすると、他の被覆層の一部若しくは全
部を除去或いは傷つけてしまうことがあった。被覆の切
り込みの程度は、切り込みを入れる工程から見れば小さ
い（浅い）方が好ましく、除去する工程から見ると大き
い（深い）方が好ましいものである。被覆の切り込みの
程度は被覆層の５０％に達しない場合は大きい効果が認
められなかったが、望ましくは７０％以上の切り込みを
入れると、被覆層の除去が容易になった。
【００２１】
【発明の効果】以上の通り、本発明では、光ファイバ単
一心線を構成する各被覆層の厚みを予め設計しておき、
最外層の被覆層を除去して従来内層であった被覆層を露
出させて新たな最外層を構成することにより、さらに除
去すべき最外層の被覆に、光ファイバの略軸方向に或い
は略螺旋状に切り目を入れることにより、被覆の除去が
容易になり、種々の径の一括被覆光ファイバ心線或いは
光ファイバ単一心線を容易に製造でき、かつ径の異なる
他の光ファイバ心線との接続が容易にできるので、取扱
いが便利な光ファイバ心線の構造を提供する。
一心線を構成する各被覆層の厚みを予め設計しておき、
最外層の被覆層を除去して従来内層であった被覆層を露
出させて新たな最外層を構成することにより、さらに除
去すべき最外層の被覆に、光ファイバの略軸方向に或い
は略螺旋状に切り目を入れることにより、被覆の除去が
容易になり、種々の径の一括被覆光ファイバ心線或いは
光ファイバ単一心線を容易に製造でき、かつ径の異なる
他の光ファイバ心線との接続が容易にできるので、取扱
いが便利な光ファイバ心線の構造を提供する。
【図１】所定の被覆径に予め設計した４層被覆光ファイ
バ単一心線の断面を示す模式図である。
バ単一心線の断面を示す模式図である。
【図２】図１の４層被覆光ファイバ単一心線の最外層に
切り目を設けた場合を示す模式図である。
切り目を設けた場合を示す模式図である。
Ａ ガラスファイバ Ｂ 光ファイバ単一心線 被覆層１〜４ ガラスファイバ素線Ａの上層に予め所定
の被覆径に設計した被覆層 ５ 切り込み
の被覆径に設計した被覆層 ５ 切り込み
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 速水 茂和 神奈川県千代田区内幸町一丁目１番６号 日本電信電話株式会社内 (72)発明者 野澤 優 神奈川県千代田区内幸町一丁目１番６号 日本電信電話株式会社内 (72)発明者 岩田 秀行 神奈川県千代田区内幸町一丁目１番６号 日本電信電話株式会社内
Claims (5)
- 【請求項１】 紫外線硬化型樹脂で構成された所定径に
設計された複数個の被覆層を持つ光ファイバ心線におい
て、単一の心線であって、最外層の被覆層を除去するこ
とによって従来内層であった被覆層が露出することで新
たに最外層となり、被覆ファイバの複数本を所定のピッ
チで並べることが容易なことを特徴とする光ファイバ心
線。 - 【請求項２】 被覆外径の設定が０．２５±０．０１ｍ
ｍの略整数倍であることを特徴とする、請求項１記載の
光ファイバ心線。 - 【請求項３】 外層の被覆の硬化収縮率が内層のそれよ
りも小さいことを特徴とする、請求項１記載の光ファイ
バ心線。 - 【請求項４】 紫外線硬化型樹脂で構成された所定径に
設計された被覆層を持つ光ファイバ心線において、単一
の心線であって、最外層の被覆層を除去することによっ
て従来内層であった被覆層が露出することで新たに最外
層となり、被覆ファイバを複数本を所定のピッチで並べ
ることが容易な光ファイバ心線において、除去すべき最
外層の被覆に、光ファイバの略軸方向に或いは光ファイ
バに対して略螺旋状に切り目を入れることによって、該
被覆の除去を容易にしたことを特徴とする光ファイバ心
線。 - 【請求項５】 切り込みを入れる外層の被覆層の厚さの
５０％以上を切断することを特徴とする、請求項４記載
の光ファイバ心線。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11905795A JP3274582B2 (ja) | 1995-04-21 | 1995-04-21 | 光ファイバ心線 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11905795A JP3274582B2 (ja) | 1995-04-21 | 1995-04-21 | 光ファイバ心線 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
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Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20000056361A (ko) * | 1999-02-19 | 2000-09-15 | 이재철 | 광섬유망을 이용한 보안시스템용 광섬유 |
| CN115611531A (zh) * | 2022-11-11 | 2023-01-17 | 长飞光纤光缆股份有限公司 | 一种高强度光纤的制造方法、产品、及uv固化涂料 |
-
1995
- 1995-04-21 JP JP11905795A patent/JP3274582B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20000056361A (ko) * | 1999-02-19 | 2000-09-15 | 이재철 | 광섬유망을 이용한 보안시스템용 광섬유 |
| CN115611531A (zh) * | 2022-11-11 | 2023-01-17 | 长飞光纤光缆股份有限公司 | 一种高强度光纤的制造方法、产品、及uv固化涂料 |
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