JPH08292291A - 地層処分用放射性廃棄物収納体 - Google Patents
地層処分用放射性廃棄物収納体Info
- Publication number
- JPH08292291A JPH08292291A JP7097231A JP9723195A JPH08292291A JP H08292291 A JPH08292291 A JP H08292291A JP 7097231 A JP7097231 A JP 7097231A JP 9723195 A JP9723195 A JP 9723195A JP H08292291 A JPH08292291 A JP H08292291A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- medium
- container
- geological disposal
- radioactive waste
- overpack
- Prior art date
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- Processing Of Solid Wastes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 地層処分用放射性廃棄物収納体に係るもの
で、軽量化及び低コスト化を図るとともに、製作性及び
取り扱い性を高める。 【構成】 地層処分される地層処分用放射性廃棄物収納
体として、キャニスタと、該キャニスタが装填されるオ
ーバーパック容器と、該オーバーパック容器の空間部に
加圧状態で充填される封入媒体とを具備する。
で、軽量化及び低コスト化を図るとともに、製作性及び
取り扱い性を高める。 【構成】 地層処分される地層処分用放射性廃棄物収納
体として、キャニスタと、該キャニスタが装填されるオ
ーバーパック容器と、該オーバーパック容器の空間部に
加圧状態で充填される封入媒体とを具備する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、地層処分用放射性廃棄
物収納体に関するものである。
物収納体に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】高・中・低放射能レベルの放射性物質
（放射性廃液、放射性廃棄物、使用済燃料等）は、放射
能レベル（高・中・低）毎に分類して、それらに該当す
る専用の密封容器に収納して、保管・貯蔵するようにし
ている。
（放射性廃液、放射性廃棄物、使用済燃料等）は、放射
能レベル（高・中・低）毎に分類して、それらに該当す
る専用の密封容器に収納して、保管・貯蔵するようにし
ている。
【０００３】放射性廃棄物を深地層内に収納処分して生
活圏から隔離するための関連技術として、 実開平０３−１１７７９９号「放射性廃棄物の地層処
分構造」 実開平０３−１１７８００号「放射性廃棄物の地層処
分構造」 実開平０５−０３６６９７号「放射性廃棄物の地層処
分構造」 特開平０５−１５００９７号「放射性物質収納体の地
層処分方法及び地層処分体」 が提案されている。
活圏から隔離するための関連技術として、 実開平０３−１１７７９９号「放射性廃棄物の地層処
分構造」 実開平０３−１１７８００号「放射性廃棄物の地層処
分構造」 実開平０５−０３６６９７号「放射性廃棄物の地層処
分構造」 特開平０５−１５００９７号「放射性物質収納体の地
層処分方法及び地層処分体」 が提案されている。
【０００４】これらの技術では、放射性廃液等をガラス
固化処理した収納容器（キャニスタ）を、金属やセラミ
ックス等のオーバーパック材で囲むオーバーパック処理
を施して地層処分場所に搬入し、これらを処分孔の中に
装填してその回りにベントナイト等の緩衝材を充填した
状態とする地層処分を行なうようにしている。
固化処理した収納容器（キャニスタ）を、金属やセラミ
ックス等のオーバーパック材で囲むオーバーパック処理
を施して地層処分場所に搬入し、これらを処分孔の中に
装填してその回りにベントナイト等の緩衝材を充填した
状態とする地層処分を行なうようにしている。
【０００５】図４は、オーバーパック処理を施した地層
処分用放射性廃棄物収納体Ｘの構造例を示している。地
層処分用放射性廃棄物収納体Ｘは、地上の作業環境の優
れた場所において、キャニスタ１をオーバーパック容器
２の中に収納し、上蓋２ａを被せた後、溶接部３を形成
することにより、キャニスタ１及び空間部４を外部環境
から隔離した状態にすることができる。したがって、キ
ャニスタ１の内部の放射性廃棄物は、ガラス固化、キャ
ニスタ壁、オーバーパック壁、緩衝材層により多重に保
護された状態で地層処分されることになる。
処分用放射性廃棄物収納体Ｘの構造例を示している。地
層処分用放射性廃棄物収納体Ｘは、地上の作業環境の優
れた場所において、キャニスタ１をオーバーパック容器
２の中に収納し、上蓋２ａを被せた後、溶接部３を形成
することにより、キャニスタ１及び空間部４を外部環境
から隔離した状態にすることができる。したがって、キ
ャニスタ１の内部の放射性廃棄物は、ガラス固化、キャ
ニスタ壁、オーバーパック壁、緩衝材層により多重に保
護された状態で地層処分されることになる。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図４に示すよ
うな構造では、オーバーパック容器２、上蓋２ａ及び溶
接部３からなるオーバーパックの部分を、地層処分時の
大きな外圧に耐えるように十分な厚さにする必要があ
り、溶接部３の形成労力が大きくなるとともに、大重量
化にともなってオーバーパック作業、運搬及び収納時の
作業性が低下し易くなる。
うな構造では、オーバーパック容器２、上蓋２ａ及び溶
接部３からなるオーバーパックの部分を、地層処分時の
大きな外圧に耐えるように十分な厚さにする必要があ
り、溶接部３の形成労力が大きくなるとともに、大重量
化にともなってオーバーパック作業、運搬及び収納時の
作業性が低下し易くなる。
【０００７】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、軽量化及び低コスト化を図るとともに、製作性及び
取り扱い性を高めることを目的としている。
で、軽量化及び低コスト化を図るとともに、製作性及び
取り扱い性を高めることを目的としている。
【０００８】
【課題を解決するための手段】地層処分される地層処分
用放射性廃棄物収納体として、キャニスタと、該キャニ
スタが装填されるオーバーパック容器と、該オーバーパ
ック容器の空間部に加圧状態で充填される封入媒体とを
具備する構成が採用される。封入媒体としては、鉱油、
植物油、セメントモルタル等の非圧縮性流体である液体
または流動体が適用され、あるいは、地下水等の圧力よ
りも、空間部の圧力を高くする場合には、窒素ガス、ア
ルゴンガス等の気体が適用される。オーバーパック容器
の壁には、内外を貫通した状態の貫通路が形成され、該
貫通路に、封入媒体を注入する流体注入手段と、該流体
注入手段の外側に配され貫通路を閉塞状態とする封止手
段とが設けられる。流体注入手段にあっては、貫通路に
形成される弁座と、弾発部材により弁座に向かって押し
付けられる弁体とを具備する構成が採用される。封止手
段にあっては、貫通路に挿入固着されるプラグにより構
成され、かつ、プラグが、貫通路の外方近傍に形成され
るねじ穴に螺合した状態に取り付けられる。螺合部分に
は、シール溶接等の閉塞処理が付加されることが望まし
い。
用放射性廃棄物収納体として、キャニスタと、該キャニ
スタが装填されるオーバーパック容器と、該オーバーパ
ック容器の空間部に加圧状態で充填される封入媒体とを
具備する構成が採用される。封入媒体としては、鉱油、
植物油、セメントモルタル等の非圧縮性流体である液体
または流動体が適用され、あるいは、地下水等の圧力よ
りも、空間部の圧力を高くする場合には、窒素ガス、ア
ルゴンガス等の気体が適用される。オーバーパック容器
の壁には、内外を貫通した状態の貫通路が形成され、該
貫通路に、封入媒体を注入する流体注入手段と、該流体
注入手段の外側に配され貫通路を閉塞状態とする封止手
段とが設けられる。流体注入手段にあっては、貫通路に
形成される弁座と、弾発部材により弁座に向かって押し
付けられる弁体とを具備する構成が採用される。封止手
段にあっては、貫通路に挿入固着されるプラグにより構
成され、かつ、プラグが、貫通路の外方近傍に形成され
るねじ穴に螺合した状態に取り付けられる。螺合部分に
は、シール溶接等の閉塞処理が付加されることが望まし
い。
【０００９】
【作用】地層処分用放射性廃棄物収納体は、地中に掘削
形成した処分孔等に密封状態に埋設されるが、オーバー
パック容器の空間部に封入媒体が加圧状態で充填されて
いると、オーバーパック容器の壁には、地層処分箇所の
地下水等の外圧力と封入媒体の圧力との差圧分が付加さ
れて、容器壁に加わる外圧に基づく応力発生が低減す
る。オーバーパック処理をする際に、封入媒体は、流体
注入手段により貫通路を経由して空間部に注入され、封
止手段により外部への漏洩が抑止される。流体注入手段
の部分では、弾発力に基づく弁体の弁座への押し付けに
よって、貫通路の閉塞が行なわれるため、封入媒体の圧
力よりも大きくかつ弾発部材の弾発力を上回る外圧が加
わって流体が侵入しようとしても、封止手段によって貫
通路が閉塞されているとともに、封入媒体が非圧縮性媒
体である場合には、その堆積が変化しないために、外部
流体が貫通路の内部に入り込むことがなく流体の侵入が
阻止される。封止手段がねじ構造である場合には、外側
をシール溶接すること等により、密封性が保持される。
形成した処分孔等に密封状態に埋設されるが、オーバー
パック容器の空間部に封入媒体が加圧状態で充填されて
いると、オーバーパック容器の壁には、地層処分箇所の
地下水等の外圧力と封入媒体の圧力との差圧分が付加さ
れて、容器壁に加わる外圧に基づく応力発生が低減す
る。オーバーパック処理をする際に、封入媒体は、流体
注入手段により貫通路を経由して空間部に注入され、封
止手段により外部への漏洩が抑止される。流体注入手段
の部分では、弾発力に基づく弁体の弁座への押し付けに
よって、貫通路の閉塞が行なわれるため、封入媒体の圧
力よりも大きくかつ弾発部材の弾発力を上回る外圧が加
わって流体が侵入しようとしても、封止手段によって貫
通路が閉塞されているとともに、封入媒体が非圧縮性媒
体である場合には、その堆積が変化しないために、外部
流体が貫通路の内部に入り込むことがなく流体の侵入が
阻止される。封止手段がねじ構造である場合には、外側
をシール溶接すること等により、密封性が保持される。
【００１０】
【実施例】以下、本発明に係る地層処分用放射性廃棄物
収納体の第１実施例について、図１及び図２を参照して
説明する。これら各図において、符号Ｒは封入媒体、２
１は貫通路、２２は流体注入手段、２３は封止手段であ
る。
収納体の第１実施例について、図１及び図２を参照して
説明する。これら各図において、符号Ｒは封入媒体、２
１は貫通路、２２は流体注入手段、２３は封止手段であ
る。
【００１１】該第１実施例で適用される地層処分用放射
性廃棄物収納体Ｘは、図１に示すように、キャニスタ１
と、該キャニスタ１が装填されるオーバーパック容器２
とを組み合わせているが、これらに加えて、オーバーパ
ック容器２の空間部４には、加圧状態の封入媒体Ｒが充
填される。該封入媒体Ｒとしては、通常の場合、鉱油、
植物油、セメントモルタル等の液体または流動体からな
る非圧縮性媒体が適用される。あるいは、地層処分され
る箇所の内圧が確認されている場合や推測可能である場
合等においては、地下水等の圧力よりも空間部４の圧力
を高くする目的で、窒素ガス、アルゴンガス等の気体が
適用される。
性廃棄物収納体Ｘは、図１に示すように、キャニスタ１
と、該キャニスタ１が装填されるオーバーパック容器２
とを組み合わせているが、これらに加えて、オーバーパ
ック容器２の空間部４には、加圧状態の封入媒体Ｒが充
填される。該封入媒体Ｒとしては、通常の場合、鉱油、
植物油、セメントモルタル等の液体または流動体からな
る非圧縮性媒体が適用される。あるいは、地層処分され
る箇所の内圧が確認されている場合や推測可能である場
合等においては、地下水等の圧力よりも空間部４の圧力
を高くする目的で、窒素ガス、アルゴンガス等の気体が
適用される。
【００１２】前記貫通路２１は、オーバーパック容器２
における上蓋２ａの壁２ｂに、内外を貫通した状態に形
成され、該貫通路２１に流体注入手段２２及び封止手段
２３が配される。
における上蓋２ａの壁２ｂに、内外を貫通した状態に形
成され、該貫通路２１に流体注入手段２２及び封止手段
２３が配される。
【００１３】前記流体注入手段２２にあっては、図２に
示すように、貫通路２１の下部位置に拡径した状態に形
成されるねじ穴２１ａと、該ねじ穴２１ａにおねじ部３
１ａを螺合させることによりねじ込まれるハウジング３
１と、該ハウジング３１の中心に形成される弁座３２
と、該弁座３２を開閉する弁体３３と、該弁体３３を弁
座３２に向かって押し付けるための弾発部材３４と、ハ
ウジング３１におけるねじ穴３１ｂにおねじ部３５ａが
螺合され弾発部材３４の弾発力を弁室３１ｃの範囲で調
整するための押えスリーブ３５とを具備する構成とされ
る。
示すように、貫通路２１の下部位置に拡径した状態に形
成されるねじ穴２１ａと、該ねじ穴２１ａにおねじ部３
１ａを螺合させることによりねじ込まれるハウジング３
１と、該ハウジング３１の中心に形成される弁座３２
と、該弁座３２を開閉する弁体３３と、該弁体３３を弁
座３２に向かって押し付けるための弾発部材３４と、ハ
ウジング３１におけるねじ穴３１ｂにおねじ部３５ａが
螺合され弾発部材３４の弾発力を弁室３１ｃの範囲で調
整するための押えスリーブ３５とを具備する構成とされ
る。
【００１４】前記封止手段２３にあっては、貫通路２１
にプラグ４１を挿入して閉塞状態とするものであり、貫
通路２１の外方近傍に拡径した状態に形成されるねじ穴
２１ｂと、該ねじ穴２１ｂに螺合されるプラグ４１の外
周のおねじ部４１ａと、貫通路２１とプラグ４１との螺
合部分を密封するように形成される環状のシール溶接部
４２とを有している。
にプラグ４１を挿入して閉塞状態とするものであり、貫
通路２１の外方近傍に拡径した状態に形成されるねじ穴
２１ｂと、該ねじ穴２１ｂに螺合されるプラグ４１の外
周のおねじ部４１ａと、貫通路２１とプラグ４１との螺
合部分を密封するように形成される環状のシール溶接部
４２とを有している。
【００１５】このように構成の地層処分用放射性廃棄物
収納体Ｘは、地中に掘削形成した処分孔等に密封状態に
埋設されるが、地層処分に先立ってオーバーパック容器
２の空間部４には、加圧状態の封入媒体Ｒが封入され
る。封入媒体Ｒを封入する際には、封止手段２３におけ
るプラグ４１を外した状態とするとともに、例えば流体
注入手段２２における弁体３３を押し下げて貫通路２１
及び弁座３２を開放した状態で、所望の非圧縮性等の封
入媒体Ｒが貫通路２１及び弁室３１ｃを経由して注入さ
れる。
収納体Ｘは、地中に掘削形成した処分孔等に密封状態に
埋設されるが、地層処分に先立ってオーバーパック容器
２の空間部４には、加圧状態の封入媒体Ｒが封入され
る。封入媒体Ｒを封入する際には、封止手段２３におけ
るプラグ４１を外した状態とするとともに、例えば流体
注入手段２２における弁体３３を押し下げて貫通路２１
及び弁座３２を開放した状態で、所望の非圧縮性等の封
入媒体Ｒが貫通路２１及び弁室３１ｃを経由して注入さ
れる。
【００１６】封入媒体Ｒの注入後にあっては、弾発部材
３４による弾発力と封入媒体Ｒの圧力による駆動力とが
相乗して弁体３３を弁座３２に押し付けため、封入媒体
Ｒを密封した状態に保持される。また、封止手段２３に
あっては、プラグ４１を貫通路２１のねじ穴２１ｂに螺
合するとともに、シール溶接部４２を形成することによ
り、貫通路２１を密封状態とする。
３４による弾発力と封入媒体Ｒの圧力による駆動力とが
相乗して弁体３３を弁座３２に押し付けため、封入媒体
Ｒを密封した状態に保持される。また、封止手段２３に
あっては、プラグ４１を貫通路２１のねじ穴２１ｂに螺
合するとともに、シール溶接部４２を形成することによ
り、貫通路２１を密封状態とする。
【００１７】地層処分状態の外圧との関係について検討
すると、オーバーパック容器２の壁２ｂには、地下水等
の外圧力と封入媒体Ｒの圧力との差圧分が付加されるた
め、壁２ｂに要求される耐圧性は、比較的小さなものと
なる。
すると、オーバーパック容器２の壁２ｂには、地下水等
の外圧力と封入媒体Ｒの圧力との差圧分が付加されるた
め、壁２ｂに要求される耐圧性は、比較的小さなものと
なる。
【００１８】地下水等の外圧力が封入媒体Ｒの封入圧力
よりも大きい場合には、その差圧分がオーバーパック容
器２の壁２ｂに加わることになるものの、差圧に基づい
て地下水等が空間部４に侵入しようとした場合には、封
止手段２３の密封性によって阻止される。そして、封止
手段２３による密封性がないと仮定した場合には、外圧
による侵入力が、弾発部材の弾発力と封入媒体Ｒの内圧
とを総合した弁体３３の駆動力を上回る条件において、
地下水等が空間部４に侵入するものとなるが、その場合
にあっても、封入媒体Ｒが非圧縮性媒体である場合に
は、その堆積が変化しないために、地下水等が侵入する
余地がなく、多重に地下水等の侵入が阻止されることに
なる。
よりも大きい場合には、その差圧分がオーバーパック容
器２の壁２ｂに加わることになるものの、差圧に基づい
て地下水等が空間部４に侵入しようとした場合には、封
止手段２３の密封性によって阻止される。そして、封止
手段２３による密封性がないと仮定した場合には、外圧
による侵入力が、弾発部材の弾発力と封入媒体Ｒの内圧
とを総合した弁体３３の駆動力を上回る条件において、
地下水等が空間部４に侵入するものとなるが、その場合
にあっても、封入媒体Ｒが非圧縮性媒体である場合に
は、その堆積が変化しないために、地下水等が侵入する
余地がなく、多重に地下水等の侵入が阻止されることに
なる。
【００１９】図３は、本発明に係る地層処分用放射性廃
棄物収納体の第２実施例を示すものである。流体注入手
段２２にあっては、上蓋２ａの壁２ｂにおける貫通路２
１の外方位置に形成したねじ穴２１ｂに対して、ハウジ
ング３１が螺合状態に取り付けられるとともに、弁体３
３が球状となっており、ハウジング３１のおねじ部３１
ａとねじ穴２１ｂとの螺合部分にシール溶接部４２が形
成される。また、封止手段２３にあっては、流体注入手
段２２と共通のハウジング３１に配され、詳しくはハウ
ジング３１のねじ穴３１ｄにおねじ部４１ａが螺合され
るとともに、ねじ穴３１ｄとおねじ部４１ａとのの螺合
部分にシール溶接部４２が形成される。
棄物収納体の第２実施例を示すものである。流体注入手
段２２にあっては、上蓋２ａの壁２ｂにおける貫通路２
１の外方位置に形成したねじ穴２１ｂに対して、ハウジ
ング３１が螺合状態に取り付けられるとともに、弁体３
３が球状となっており、ハウジング３１のおねじ部３１
ａとねじ穴２１ｂとの螺合部分にシール溶接部４２が形
成される。また、封止手段２３にあっては、流体注入手
段２２と共通のハウジング３１に配され、詳しくはハウ
ジング３１のねじ穴３１ｄにおねじ部４１ａが螺合され
るとともに、ねじ穴３１ｄとおねじ部４１ａとのの螺合
部分にシール溶接部４２が形成される。
【００２０】そして、第２実施例にあっても、第１実施
例と同様の作用をするが、特に、流体注入手段２２及び
封止手段２３が共通のハウジング３１に配されて、上方
から組み込みや解体作業が行なわれる。
例と同様の作用をするが、特に、流体注入手段２２及び
封止手段２３が共通のハウジング３１に配されて、上方
から組み込みや解体作業が行なわれる。
【００２１】
【発明の効果】本発明に係る地層処分用放射性廃棄物収
納体によれば、以下の効果を奏する。 （１） キャニスタが装填されるオーバーパック容器
と、オーバーパック容器の空間部に加圧状態で充填され
る封入媒体とを具備する構成であるため、外圧と内圧と
の差圧がオーバーパック容器の壁に加わるものとなり、
壁を薄くし得る可能性が増大し、軽量化を達成すること
ができる。 （２） 上記により使用材料を低減して低コスト化を図
ることができる。 （３） 軽量化に基づき取り扱い性を高めることが容易
となる。 （４） 封入媒体として、非圧縮性媒体を選定すること
により、地下水等の加圧流体に対する抵抗を増大させ、
オーバーパック容器の空間部への侵入を防止性を高める
ことができる。 （５） オーバーパック容器の壁の貫通路に、流体注入
手段と封止手段とが設けられることにより、封入媒体の
注入、封入を容易にし製作性を高めることができる。
納体によれば、以下の効果を奏する。 （１） キャニスタが装填されるオーバーパック容器
と、オーバーパック容器の空間部に加圧状態で充填され
る封入媒体とを具備する構成であるため、外圧と内圧と
の差圧がオーバーパック容器の壁に加わるものとなり、
壁を薄くし得る可能性が増大し、軽量化を達成すること
ができる。 （２） 上記により使用材料を低減して低コスト化を図
ることができる。 （３） 軽量化に基づき取り扱い性を高めることが容易
となる。 （４） 封入媒体として、非圧縮性媒体を選定すること
により、地下水等の加圧流体に対する抵抗を増大させ、
オーバーパック容器の空間部への侵入を防止性を高める
ことができる。 （５） オーバーパック容器の壁の貫通路に、流体注入
手段と封止手段とが設けられることにより、封入媒体の
注入、封入を容易にし製作性を高めることができる。
【図１】本発明に係る地層処分用放射性廃棄物収納体の
第１実施例を示す正断面図である。
第１実施例を示す正断面図である。
【図２】図１における流体注入手段及び封止手段部分を
拡大した正断面図である。
拡大した正断面図である。
【図３】本発明の第２実施例における流体注入手段及び
封止手段部分を拡大した正断面図である。
封止手段部分を拡大した正断面図である。
【図４】地層処分用放射性廃棄物収納体の従来構造例を
示す正断面図である。
示す正断面図である。
Ｘ 地層処分用放射性廃棄物収納体 １ キャニスタ ２ オーバーパック容器 ２ａ 上蓋 ２ｂ 壁 ３ 溶接部 ４ 空間部 ２１ 貫通路 ２１ａ，２１ｂ ねじ穴 ２２ 流体注入手段 ２３ 封止手段 ３１ ハウジング ３１ａ おねじ部 ３１ｂ ねじ穴 ３１ｃ 弁室 ３１ｄ ねじ穴 ３２ 弁座 ３３ 弁体 ３４ 弾発部材 ３５ 押えスリーブ ３５ａ おねじ部 ４１ プラグ ４１ａ おねじ部 ４２ シール溶接部 Ｒ 封入媒体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｇ２１Ｆ 9/36 ５１１ Ｇ２１Ｆ 5/00 Ｊ ５４１ Ｄ // Ｇ２１Ｆ 9/34
Claims (6)
- 【請求項１】 地層処分される地層処分用放射性廃棄物
収納体（Ｘ）であって、キャニスタ（１）と、該キャニ
スタが装填されるオーバーパック容器（２）と、該オー
バーパック容器の空間部（４）に加圧状態で充填される
封入媒体（Ｒ）とを具備することを特徴とする地層処分
用放射性廃棄物収納体。 - 【請求項２】 オーバーパック容器（２）の壁（２ｂ）
に、内外を貫通した状態の貫通路（２１）が形成され、
該貫通路に、封入媒体（Ｒ）を注入する流体注入手段
（２２）と、該流体注入手段の外側に配され貫通路を閉
塞状態とする封止手段（２３）とが設けられることを特
徴とする請求項１記載の地層処分用放射性廃棄物収納
体。 - 【請求項３】 流体注入手段（２２）が、貫通路（２
１）に形成される弁座（３２）と、弾発部材（３４）に
より弁座に向かって押し付けられる弁体（３３）とを具
備することを特徴とする請求項２記載の地層処分用放射
性廃棄物収納体。 - 【請求項４】 封止手段（２３）が、貫通路（２１）に
挿入固着されるプラグ（４１）により構成されることを
特徴とする請求項２または３記載の地層処分用放射性廃
棄物収納体。 - 【請求項５】 プラグ（４１）が、貫通路（２１）の外
方近傍に形成されるねじ穴（２１ｂ）に螺合した状態に
取り付けられることを特徴とする請求項４記載の地層処
分用放射性廃棄物収納体。 - 【請求項６】 封入媒体（Ｒ）が、非圧縮性媒体である
ことを特徴とする請求項１、２、３、４または５記載の
地層処分用放射性廃棄物収納体。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7097231A JPH08292291A (ja) | 1995-04-21 | 1995-04-21 | 地層処分用放射性廃棄物収納体 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7097231A JPH08292291A (ja) | 1995-04-21 | 1995-04-21 | 地層処分用放射性廃棄物収納体 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08292291A true JPH08292291A (ja) | 1996-11-05 |
Family
ID=14186857
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7097231A Withdrawn JPH08292291A (ja) | 1995-04-21 | 1995-04-21 | 地層処分用放射性廃棄物収納体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08292291A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006511814A (ja) * | 2002-12-20 | 2006-04-06 | コンパニー・ゼネラル・デ・マティリエ・ニュクレール | 密閉コンテナを製造する方法並びに当該密閉コンテナ及びその構成要素 |
| JP4986092B1 (ja) * | 2011-10-03 | 2012-07-25 | 株式会社マリンボンド | 高濃度有害物質の処理方法 |
-
1995
- 1995-04-21 JP JP7097231A patent/JPH08292291A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006511814A (ja) * | 2002-12-20 | 2006-04-06 | コンパニー・ゼネラル・デ・マティリエ・ニュクレール | 密閉コンテナを製造する方法並びに当該密閉コンテナ及びその構成要素 |
| JP4986092B1 (ja) * | 2011-10-03 | 2012-07-25 | 株式会社マリンボンド | 高濃度有害物質の処理方法 |
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