JPH08292280A - 燃料集合体と炉心及び運転方法 - Google Patents

燃料集合体と炉心及び運転方法

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JPH08292280A
JPH08292280A JP7095189A JP9518995A JPH08292280A JP H08292280 A JPH08292280 A JP H08292280A JP 7095189 A JP7095189 A JP 7095189A JP 9518995 A JP9518995 A JP 9518995A JP H08292280 A JPH08292280 A JP H08292280A
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fuel
rods
fuel assembly
core
assembly
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Toru Yamamoto
徹 山本
Kazuto Chuma
一人 中馬
Akira Tanabe
章 田辺
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Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】燃料集合体における燃料有効長の短縮、及び燃
料棒数の増加などと、この燃料集合体により形成した炉
心により、出力密度が大きく安定性に優れた燃料集合体
と炉心及び運転方法を提供する。 【構成】燃料ペレット13を充填した複数の燃料棒11を燃
料スペーサ15で束ねた燃料集合体17において、燃料棒に
おける燃料有効長14が 2.5m乃至 3.0mで、燃料スペー
サ15を7または8個設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、沸騰水型原子炉におけ
る運転の効率と安定性の向上に係り、特に改良した燃料
集合体と、これを装荷した炉心による燃料集合体と炉心
及び運転方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の沸騰水型原子炉においては、図21
の炉心構成図に示すように、炉心1は模式的に四角で示
す多数の燃料集合体2と、十字で示す多数の制御棒3を
規則正しく、しかも周囲が円形状に配置して構成してい
る。各燃料集合体2は図22の縦断面図に示すように、核
分裂性物質の核燃料ペレットを充填した燃料棒4を、一
辺が約15cmの角形で約22.5cm2 の断面内に8行8列に格
子状に配置している。
【0003】また、ほぼ中央には蒸気ボイドを含まない
冷却水を流すウォータロッド5を配置して、これら各要
素の上下端を固定する上部タイプレート6及び下部タイ
プレート7と、前記燃料棒4やウォータロッド5を束ね
て間隔を保持するための燃料スペーサ8が、1体の燃料
集合体2に対して7個設けられていて、これらは燃料チ
ャンネル9により囲まれて構成している。なお、図23の
横断面図は燃料集合体2における燃料棒4、及びウォー
タロッド5の配置を示す。
【0004】前記炉心1を冷却する高温の冷却水は、燃
料集合体2の下部から下部タイプレート7を経由して入
り、燃料棒4において加熱されることにより発生する蒸
気ボイドを含む二相流となる。したがって、燃料集合体
2の上部で上部タイプレート6から出る時には、蒸気ボ
イドの体積割合が通常は7割程度となっている。なお、
図24の二相流分布模式図は、燃料集合体2の燃料チャン
ネル9内における蒸気ボイドの体積割合について、高さ
方向での変化を示している。
【0005】ここで、炉心1の実効的な高さである燃料
棒4に核燃料ペレットを充填した部分の長さを燃料有効
長と呼んでいるが、この高さは通常の沸騰水型原子炉で
は約3.7mになっている。135万kW級の沸騰水型原子炉を
例にすると、炉心1は約15cm角の燃料集合体2の 872体
を円形状に配置して、この炉心1の実効的な直径は約
5.5mである。
【0006】この炉心1は、図示しない炉心支持構造
物、制御棒案内管、再循環ポンプ、気水分離器及び蒸気
乾燥器等の炉内構造物と共に、原子炉圧力容器に納めら
れている。さらに、この原子炉圧力容器は原子炉格納施
設に格納され、同施設は原子炉建屋に納められている。
【0007】炉心1の大きさを変えることより、上記の
関連設備や建屋のサイズが影響を受けることになるが、
炉心1の出力密度のより大きい原子炉は、所定の熱出力
をより小さい炉心で達成することが可能となり、これを
可能にすれば原子力発電所の建設費を下げることになり
経済的である。
【0008】したがって、商用の沸騰水型軽水炉におけ
る炉心1の出力密度は、その型式が沸騰水型原子炉のB
WR−2〜5、そして最新の改良型沸騰水型原子炉(A
BWR)と発展するにつれて、30kW/lから50kW/lに
増加している。これに対して炉心1の高さ、すなわち燃
料有効長は、約 3.7mのままとなっている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】原子炉の炉心1におい
て出力密度を従来より大きくすることにより生じる課題
の一つは、炉心1における熱的余裕が小さくなること
と、安定性が低下する点である。なお熱的余裕は、燃料
棒線出力密度の余裕と、燃料棒の冷却に関する余裕とに
分けられる。
【0010】前者の燃料棒線出力密度については、燃料
棒単位長さ当たりの出力の炉心中での最大値(最大線出
力密度)が、運転制限値(例えば44kW/m)を越えない
ようにしており、両者の差が余裕となる。また、炉心の
最大線出力密度は、炉心中の平均線出力密度に炉心の出
力ピーキングを掛けて得られる。
【0011】この炉心の出力ピーキングは、炉心の半径
方向の出力ピーキングと、炉心の高さ方向の出力ピーキ
ング、及び燃料集合体内の出力ピーキング(局所出力ピ
ーキング)を掛けて得られる。炉心の出力密度を増加す
ることは、炉心中の平均線出力密度を増加させて、これ
により炉心の最大線出力密度を増加させるので余裕が小
さくなる。
【0012】本発明の目的とするところは、燃料集合体
における燃料有効長の短縮、及び燃料棒数の増加など
と、この燃料集合体により形成した炉心により、出力密
度が大きく安定性に優れた燃料集合体と炉心及び運転方
法を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
請求項1記載の発明に係る燃料集合体は、燃料ペレット
を充填した複数の燃料棒を燃料スペーサで束ねた燃料集
合体において、前記燃料棒における燃料有効長(充填し
た燃料ペレット全長)が 2.5m乃至 3.0mで、燃料スペ
ーサを7または8個設けたことを特徴とする。
【0014】請求項2記載の発明に係る燃料集合体は、
前記燃料棒における燃料有効長が 2.5m乃至 3.0mで、
燃料スペーサを7または8個設けて、断面積22.5cm2
たりの燃料棒本数を72乃至92本としたことを特徴とす
る。請求項3記載の発明に係る燃料集合体は、前記燃料
棒を9行9列の正方格子に配列したことを特徴とする。
【0015】請求項4記載の発明に係る燃料集合体は、
前記燃料棒を10行10列の正方格子に配列したことを特徴
とする。請求項5記載の発明に係る燃料集合体は、前記
燃料棒を9行9列または10行10列の正方格子に配列した
燃料集合体に設けた燃料スペーサの間隔が、燃料上部に
おいて下部より小さくしたことを特徴とする。
【0016】請求項6記載の発明に係る燃料集合体は、
前記燃料棒を9行9列または10行10列の正方格子に配列
した燃料集合体に設けた燃料スペーサの間隔が、燃料下
部において上部より小さくしたことを特徴とする。請求
項7記載の発明に係る燃料集合体は、前記燃料棒を10行
10列の正方格子に配列して、中央部における8本から16
本の間で偶数本の燃料棒の位置に周囲の角が90°及び 2
70°を形成する断面形状の1本または2本のウォータロ
ッドを設けたことを特徴とする。
【0017】請求項8記載の発明に係る燃料集合体は、
前記燃料棒を10行10列の正方格子に配列して、中央部に
おける8本から16本の間で偶数本の燃料棒の位置に周囲
の角が90°及び 270°を形成する断面形状の1本または
2本のウォータロッドを設けると共に、燃料スペーサを
8個設けたことを特徴とする。
【0018】請求項9記載の発明に係る燃料集合体は、
前記燃料棒を10行10列の正方格子に配列して、中央部に
おける8本から16本の間で偶数本の燃料棒の位置に周囲
の角が90°及び 270°を形成する断面形状の1本または
2本のウォータロッドを設けると共に、燃料スペーサ数
が8個でその間隔が燃料上部において下部より小さくし
たことを特徴とする。
【0019】請求項10記載の発明に係る燃料集合体は、
前記燃料棒を10行10列の正方格子に配列して、中央部に
おける8本から16本の間で偶数本の燃料棒の位置に周囲
の角が90°及び 270°を形成する断面形状の1本または
2本のウォータロッドを設けると共に、燃料スペーサ数
が8個でその間隔が燃料下部において上部より小さくし
たことを特徴とする。
【0020】請求項11記載の発明に係る炉心は、前記複
数の燃料集合体を間隔が約15cmとなるように正方格子状
に配列すると共に、外周がほぼ円形となるように配置し
たことを特徴とする炉心。請求項12記載の発明に係る炉
心の運転方法は、前記炉心を定格出力運転において60〜
70kW/lの出力密度で運転することを特徴とする。
【0021】
【作用】請求項1記載の発明は、燃料有効長を 2.5m乃
至 3.0mと短くしたことにより炉心の出力密度が増大す
る。また、燃料スペーサ数を7または8個にしたこと
で、燃料スペーサによる燃料集合体内の冷却材の撹拌が
良好になり、限界出力と熱的余裕が向上する。
【0022】請求項2記載の発明は、断面積22.5cm2
たりの燃料棒本数を72乃至92本にしたことで、伝熱面積
が増加して限界出力が増大する。請求項3記載の発明
は、燃料集合体における燃料棒を9行9列の正方格子に
配列することにより、燃料集合体1体当たりの燃料棒本
数を増加させる。
【0023】請求項4記載の発明は、燃料集合体におけ
る燃料棒を10行10列の正方格子に配列したことにより、
燃料集合体当たりの燃料棒本数を増加させることができ
る。請求項5記載の発明は、燃料スペーサの間隔を燃料
上部で小さくしたことから、燃料上部における燃料スペ
ーサによる冷却材の撹拌効果が向上して、燃料上部の冷
却が良好となり限界出力が高くなる。
【0024】請求項6記載の発明は、燃料集合体1体当
たりの燃料棒本数を増したことで各燃料棒が細くなり下
部の機械強度が低下しても、小さな間隔で燃料スペーサ
を配置することでこれが補強される。請求項7記載の発
明は、燃料棒を10行10列の正方格子に配列した燃料集合
体において、中央部に配置した角型のウォータロッドに
より、断面積が極力大きく形成され、冷却効果が向上す
るので出力分布が平坦化する。
【0025】請求項8記載の発明は、燃料棒が10行10列
の正方格子に配列され、角型のウォータロッドにより断
面積が極力大きく形成されるので、出力分布が平坦化す
ると共に、燃料スペーサを8個としたことにより、燃料
スペーサによる冷却材の撹拌効果が良好になり限界出力
と熱的余裕が向上する。
【0026】請求項9記載の発明は、燃料棒が10行10列
の正方格子に配列され、角型のウォータロッドにより断
面積が極力大きく形成されるので、出力分布が平坦化す
ると共に、燃料上部での燃料スペーサによる冷却材の撹
拌効果が向上して、燃料上部における冷却が良好となり
限界出力が高くなる。
【0027】請求項10記載の発明は、燃料棒を10行10列
の正方格子に配列され、角型のウォータロッドにより断
面積が極力大きく形成されるので、出力分布が平坦化す
ると共に、燃料棒下部における機械強度の低下が防止さ
れる。
【0028】請求項11記載の発明は、前記複数の燃料集
合体を間隔が約15cmとなるように正方格子状に配列する
と共に、ほぼ円形となるように配置したので、出力分布
が平坦化すると共に出力密度が増大する。請求項12記載
の発明は、炉心を定格出力運転において60〜70kW/lの
高出力密度で運転することにより炉心の運転効率が向上
する。
【0029】
【実施例】本発明の一実施例について図面を参照して説
明する。なお上記した従来技術と同じ構成部分について
は同一符号を付して詳細な説明を省略する。本発明にお
いては、(1) 燃料集合体1体当たりの燃料棒本数を多く
して平均線出力密度を小さくする技術と、(2) 燃料棒の
出力をより均等化して局所ピーキングを小さくする技術
を採用する。
【0030】燃料集合体を形成する燃料棒の冷却に関し
ては、燃料棒の冷却が不十分となり、沸騰遷移を生じる
燃料集合体の限界出力と、実際の運転における燃料集合
体出力との比(限界出力比)を1より大きくするように
運転している。炉心の出力密度を大きくすると運転に際
しての出力が大きくなり、限界出力比が1に近づいて余
裕が小さくなる。
【0031】この余裕を従来と同じにする手段は幾つか
考えられるが、先ず限界出力を増加するために、前記の
(1) と(2) の技術に加えて、(3) 燃料集合体に装着する
燃料スペーサの間隔を小さくして撹拌効果を向上する技
術を使用する。すなわち、前記(1) の技術により、燃料
集合体1体当たりの燃料棒本数を増加し、伝熱面積を増
加することにより限界出力を増加することができる。
【0032】さらに、前記(2) の技術により、燃料集合
体を構成する燃料棒の出力をより均等化して、出力ピー
キングが最も高い燃料棒が沸騰遷移を生じる時の燃料集
合体限界出力を増加することができる。(3) の技術によ
り、燃料スペーサによる流れの撹拌効果を多くして限界
出力を大きくする。また、(4) の燃料有効長を小さくし
て、炉心における出力密度を大きくする技術を用いる。
【0033】図7の特性図は炉心を構成する燃料体数や
炉心冷却材流量と炉心出力を変えずに、燃料有効長のみ
を小さくする場合、すなわち、炉心出力密度を大きくす
る場合の炉心圧力損失の変化を示す。炉心圧力損失は、
炉心に冷却材を流す動力と関係しており、これが小さく
なると所定の出力を得るための冷却材の流れを小さな動
力により実現できることから経済的である。
【0034】前記の(1) の技術では燃料集合体1体当た
りの燃料棒本数が増すことにより、流路の抵抗が増加す
る傾向となる。また(3) の技術においては、燃料スペー
サの間隔を小さくすることで、燃料集合体内における冷
却材に乱流が生じて、炉心圧力損失が大きくなる傾向に
なる。しかし、(4) の技術により燃料有効長が小さくな
ることから、炉心圧力損失を緩和することができる。
【0035】図8の特性図は、上記図7と同様に燃料有
効長のみを小さくする場合の、燃料集合体における限界
出力の変化を示すもので、燃料有効長が小さくなると、
燃料集合体当たりの燃料の熱伝達面積が小さくなること
から、限界出力が小さくなる傾向があるが、その小さく
なる率は比較的小さい。したがって、前記の(1) 〜(3)
の技術による限界出力増加策の量を軽減できる利点があ
る。
【0036】図9の特性図は上記図7、図8と同様に燃
料有効長のみを小さくする場合で、図9(a)は炉心安
定性の減幅比と、図9(b)のチャンネル安定性の減幅
比の変化を示している。これは中性子束及び冷却材流量
に振動が生じることに関連したもので、減幅比は振動が
生じた際の振幅の比であり、1より小さいことが安定で
ある条件である。
【0037】この図9は、燃料有効長を小さくすること
により安定性が良くなることを示している。これは、先
にに述べたように燃料有効長が小さくなると、冷却材の
炉心通過時間が短くなることが主な理由である。したが
って、前記の(1) 、(3) の技術により、炉心圧力損失が
大きくなり、安定性が悪くなる傾向を、この(4) の技術
を組合せることにより緩和することができる。
【0038】本発明は、上記(1) 〜(4) の技術の複数を
適切に組合せることにより、炉心の余裕を確保しなが
ら、出力密度を従来より高くした炉心を実現するもので
ある。また、これら技術の組合せにより、従来と同じ出
力密度の炉心において、炉心の余裕をさらに大きくする
ことができる。
【0039】このように、(1) は燃料集合体1体当たり
の燃料棒本数を多くすることにより、炉心の出力密度増
加に伴なう熱的余裕減少を緩和する技術であり、図10の
特性図は炉心出力と燃料集合体数を一定とした場合で、
横軸に燃料有効長を、また縦軸に炉心出力密度の変化を
示して、燃料棒平均出力密度が同じになるための、燃料
集合体1体当たりの燃料棒本数を示す。
【0040】従来の燃料集合体2は、前記図23に示すよ
うに約15cm角で8×8格子であり、この内部にウォータ
ロッド5を設けるために、中央部で4本分の燃料棒4を
除くことから、燃料集合体1体当たりの燃料棒本数は60
本となっていた。
【0041】しかし本発明によれば、燃料集合体を同様
の約15cm角で断面積22.5cm2 の9×9格子、または10×
10格子とすることで、燃料集合体1体当たりの燃料棒を
多くし、ウォータロッドを設けるために燃料棒4の一部
を除く必要があることを考慮しても、燃料集合体1体当
たりの燃料棒本数を70〜90本程度に増加できる。したが
って、これに対応する炉心出力密度は、従来の 1.2〜
1.4倍となり、燃料有効長は 2.5〜3.0 mとする。
【0042】なお、燃料有効長を 2.5mよりさらに小さ
くして炉心出力密度を上げるためには、燃料集合体を11
×11格子とするなどの方策が考えられるが、このように
大幅に燃料棒数を多くした格子構成では、各燃料棒が細
くなり過ぎて、自重を保持することや、冷却材の流れな
どによる流体振動を受けることによる機械強度上で困難
な点が多く生じて現実的ではない。
【0043】また、燃料有効長を3.0 mより大きくする
場合は、炉心の有効長を小さくすることによる経済的効
果が十分に得られなくなり、したがって、本発明では燃
料有効長を 2.5〜3.0 mに設定している。
【0044】第1実施例は、図1(a)の縦断面図で示
すように燃料集合体10は、図1(b)の一部切断正面図
に示す燃料棒11を、図2の横断面図に示すように9行9
列の格子(9×9)配列とし、外形が約15cm角の断面積
が22.5cm2 で、中央部に燃料棒11の7本分の領域を占め
る十字形角管の1本のウォータロッド12を配置してい
る。
【0045】また、多数の核燃料ペレット13を収納した
燃料棒11の燃料有効長14は3.0 mで、燃料棒11とウォー
タロッド12の間隔を保持する燃料スペーサ15については
7個設けて、互いの間隔16は等しくしている。これらの
各要素の上下端は上部タイプレート17及び下部タイプレ
ート18により固定し、さらに、燃料チャンネル9で囲ん
で構成している。
【0046】さらに図3の模式図は、燃料棒11に対する
燃料スペーサ15の位置を示したもので、例えば 135万kW
級の沸騰水型原子炉では、図4の炉心構成図に示すよう
に炉心19は、 872体の燃料集合体10を制御棒3と共に規
則正しく、周囲が円形に近くなるように配置している。
【0047】次に上記構成による作用について説明す
る。炉心19を 135万kW級の出力で運転する場合には、炉
心19の出力密度が60kW/l程度となるが、この時の基本
的特性を従来の 135万kW級沸騰水型原子炉を基準として
図5の基本特性図に示す。すなわち、有効燃料長 3.0m
の場合に、炉心圧力損失は0.93、限界出力は0.99、線出
力密度は1.03、安定性減幅比の炉心安定性及びチャンネ
ル安定性は、0.50及び0.48となる。
【0048】このように、第1実施例では従来に比べ
て、平均線出力密度は燃料棒有効長が3.7mから3.0 m
になるために1.23倍になるが、9×9格子として燃料集
合体1体当たりの燃料棒本数が60本から72本に増加する
ことから0.83倍となる。しかし、これらが相殺されて平
均の線出力密度は従来の1.03倍となり、ほぼ同等の特性
が得られる。
【0049】次に、限界出力は図8の特性図に示すよう
に、燃料有効長が 3.0mの場合には従来の 0.9倍とな
る。一方、燃料集合体11の燃料有効長が小さくなったこ
とから、燃料スペーサ間隔が減少したことによる限界出
力の増加が5%であり、さらに燃料集合体が9×9格子
となり、燃料棒本数が増加して、燃料棒表面積が増加す
るので限界出力が5%増加し、これらの効果が互いに相
殺して従来の0.99倍となり、ほぼ同等の特性となる。
【0050】また安定性については、図9(a)炉心及
び図9(b)のチャンネル安定性特性図に示すように、
燃料有効長の減少と共に減幅比が小さくなり、より安定
なものとなる。炉心安定性の減幅比は従来の0.50倍、チ
ャンネル炉心安定性の減幅比は従来の0.48倍であり、よ
り安定した炉心特性となっている。
【0051】なお、炉心圧力損失は図7に示すように燃
料有効長が 3.0mの場合では、従来の0.89倍と小さくな
る。一方、燃料棒11を60本から72本に増加したことによ
る増加は5%であるので、これらの効果が互いに相殺さ
れて、図5に示すように従来の0.93と小さくなる。
【0052】さらにこの第1実施例では、ウォータロッ
ド12を十字形角管としており、面積効率が高く、従来の
円管に比べて燃料集合体10内におけるウォータロッド12
の占める面積を最大に得られる。また、ウォータロッド
12に隣接する燃料棒11の本数を極力多くして、燃料集合
体10内の出力分布をより平均化できるようにすると共
に、ウォータロッド12の加工コストが低くできる。
【0053】第2実施例は、図6の模式図に示すよう
に、燃料有効長14で燃料上部における燃料スペーサ15の
間隔20を、燃料下部の間隔21に比べて小さくしたもの
で、他は上記した第1実施例と同じ構成としている。
【0054】上記構成による作用としては、燃料集合体
10において沸騰遷移が生じ、これにより燃料の冷却が不
十分となる現象は、蒸気ボイトの割合が増加する燃料の
上部において生じ易い。したがって、この燃料上部の領
域における燃料スペーサ15の間隔20を狭めて、燃料スペ
ーサ15による冷却材を撹拌する効果を高め、これにより
冷却が不十分となり易い沸騰遷移を起こり難くすること
で、限界出力を高めている。
【0055】なお、以上本第1実施例及び第2実施例の
燃料棒11の燃料有効長は3.0 mとして説明したが、一般
に燃料集合体10においては、大部分の燃料棒11が3.0 m
であり、例えば一部に、これより短いいわゆる短尺燃料
棒を配置した場合にも、この短尺燃料棒の使用量が少な
いことから、本発明による上記作用と効果には変りはな
い。
【0056】第3実施例は、図11(a)の縦断面図で示
すように燃料集合体22は、図11(b)の一部切断正面図
に示す燃料棒23を図12の横断面図に示すように外形が約
15cm角で断面積が22.5cm2 の10行10列の格子(10×10)
配列とし、中央部に燃料棒23の16本分の領域を占める1
体の角管のウォータロッド24を配置して形成する。
【0057】また、多数の核燃料ペレット13を収納した
燃料棒23の燃料有効長14は 2.6mとして、この燃料棒23
とウォータロッド24の間隔を保持する燃料スペーサ15は
8個設けて、互いの間隔16は等しくしている。これら各
要素の上下端は上部タイプレート25及び下部タイプレー
ト26により固定し、さらに、燃料チャンネル9で囲んで
構成している。
【0058】図13の模式図は燃料スペーサ15の位置を示
し、例えば 135万kW級沸騰水型原子炉では、図14の炉心
構成図に示すように、炉心27には 872体の燃料集合体22
を制御棒3と共に、規則正しく周囲が円形に近くなるよ
うに配置している。
【0059】次に上記構成による作用について説明す
る。炉心27を 135万kW級の出力で運転する場合に、炉心
27の出力密度は70kW/l程度となるが、この時の基本的
特性を従来の 135万kW級沸騰水型原子炉を基準として図
5の基本特性図に示す。すなわち、有効燃料長 2.6mの
場合に、炉心圧力損失は0.92、限界出力は0.99、線出力
密度は1.02、安定性減幅比の炉心安定性及びチャンネル
安定性は、0.30及び0.34となる。
【0060】このように、第3実施例では従来に比べて
平均線出力密度は、燃料棒有効長が3.7mから2.6 mと
なるために、1.42倍になるが、10×10格子としたことに
より燃料集合体1体当たりの燃料棒本数が60本から84本
に増加することから0.71倍となる。しかし、これらは相
殺されて、平均の線出力密度は従来の1.02倍となり、ほ
ぼ同等の特性が得られる。
【0061】次に、限界出力は上記図8に示すように、
燃料有効長14が 2.6mの場合は従来の0.84倍となる。一
方、燃料集合体22は燃料スペーサ15を従来の7個から8
個に増加したこと、及び燃料有効長が 3.7mから 2.6m
に減少したことにより燃料スペーサ間隔16が減少して、
燃料スペーサ15による撹拌効果が向上することから、限
界出力が10%増加する。
【0062】さらに、燃料集合体22が10×10格子とな
り、燃料棒本数が増加して燃料棒表面積が増加するので
限界出力が7%増加し、これらの効果が互いに相殺され
て従来の0.99倍となりほぼ同等の特性となる。
【0063】また、安定性については、図9(a)の炉
心安定性の減幅比、及び図9(b)のチャンネル安定性
の減幅比の特性図に示すように、燃料有効長14の減少と
共に減幅比が小さくなり、より安定なものとなる。した
がって第3実施例の場合は、炉心安定性の減幅比は従来
の0.30倍、チャンネル安定性の減幅比は従来の0.34倍で
あり、より安定な炉心特性が得られる。
【0064】なお、炉心圧力圧損は図7に示すように、
燃料有効長14が 2.6mであるため、従来の0.83倍と小さ
くなる。一方、燃料スペーサ15を従来の7個から8個に
増加したことによる炉心圧損の増加は4%であり、燃料
棒を60本から86本に増加したことによる増加は7%であ
るので、これらの効果は互いに相殺されて従来の0.92倍
と小さくなる。
【0065】また、図12に示すように、第3実施例では
燃料棒23の16本分の領域を占める1本の角管のウォータ
ロッド24を配置しており、このウォータロッド24の面積
をより大きくしたことから、燃料集合体22の中央部にお
ける減速効果が高く、燃料棒23の出力分布をより平坦化
される。
【0066】第4実施例は、図15の横断面図に示すよう
に、燃料集合体28は10×10格子として、中央部に配置し
たウォータロッド29を、燃料棒23の14本分を占める領域
で、周囲の角が90°及び 270°を形成する断面形状の角
管で形成し、これにより、燃料集合体当たりの燃料棒23
の数を86本にして構成している。
【0067】第5実施例は、図16の横断面図に示すよう
に、燃料集合体30は10×10格子として、中央部に配置し
たウォータロッド31を、燃料棒23の12本分を占める領域
で、周囲の角が90°及び 270°を形成する断面形状の角
管で形成し、これにより、燃料集合体当たりの燃料棒23
の数を88本にして構成している。
【0068】第6実施例は、図17の横断面図に示すよう
に、燃料集合体32は10×10格子として、中央部に配置し
たウォータロッド33を、燃料棒23の10本分を占める領域
で、周囲の角が90°及び 270°を形成する断面形状の角
管で形成し、これにより、燃料集合体当たりの燃料棒23
の数を90本にして構成している。
【0069】第7実施例は、図18の横断面図に示すよう
に、燃料集合体42は10×10格子として、中央部に配置し
た2本のウォータロッド35を、それぞれ燃料棒23の4本
分を占める領域で、周囲の角が90°を形成する断面形状
の角管で形成し、これにより、燃料集合体当たりの燃料
棒23の数を92本にして構成している。
【0070】以上の第4実施例乃至第7実施例は、いず
れも10×10格子の燃料集合体28,30,32,34を例にし
て、ウォータロッド29,31,33,35の太さや形状を変化
させて、これにより燃料棒本数を86本乃至92本に増加し
たもので、それぞれ上記の限界出力や、平均線出力密度
の余裕を増加させることを目的としている。
【0071】また、ウォータロッド29,31,33,35を90
°角と 270°角をもった角管とし、従来の円管のウォー
タロッド5に比べて、面積効率を高めて燃料集合体内に
おけるウォータロッドの占有面積を大きく得られるよう
にしており、燃料集合体内の出力分布をより平坦化する
と共に、ウォータロッド29,31,33,35の加工コストを
低くしている。
【0072】さらに、ウォータロッド29,31,33,35に
置き換える燃料棒本数を偶数本とすることにより、燃料
集合体28,30,32,34内でのウォータロッド29,31,3
3,35を含めた燃料棒23の配置を対称性としている。
【0073】第8実施例は、図19の模式図に示すよう
に、上記第3実施例乃至第7実施例における燃料スペー
サ15の位置に係るもので、燃料有効長14における燃料ス
ペーサ15の上部間隔20を、下部間隔21に比べて小さく構
成している。
【0074】これは、燃料集合体が沸騰遷移を生じて燃
料の冷却が不十分となる現象は、蒸気ボイトの割合が増
加する燃料上部において生じ易いので、この領域での燃
料スペーサ15の間隔を狭めることにより、燃料スペーサ
15による冷却材の撹拌効果を高めて、沸騰遷移を起り難
くすることで限界出力をより高めている。
【0075】第9実施例は、図20の模式図に示すよう
に、燃料スペーサ15の位置について、燃料有効長14にお
ける下部間隔21を小さく構成したものである。これによ
る作用としては、上記第3実施例乃至第7実施例におけ
る燃料集合体28,30,32,34は、燃料棒を10行10列の格
子配列としている。これにより、従来の燃料集合体2の
8×8格子、または第1実施例の9×9格子の燃料集合
体10より燃料棒23の径が細くなり、このために機械強度
が低下して曲り易くなる。また、冷却材による流体振動
の影響も受け易い。
【0076】燃料集合体燃料棒23自身の重力は、炉心下
部で大きく、炉心上部では相対的に小さくなる。したが
って、燃料下部における燃料スペーサ15の間隔を上部に
比較して狭めることにより、燃料棒23の曲りを補強し
て、曲りをより小さくすることができる。これにより、
燃料棒23の健全性が向上する。
【0077】以上説明した一実施例は、いずれも燃料集
合体間のピッチが約15cmの炉心についての適用である
が、燃料集合体間のピッチがこれ以上大きい炉心、すな
わち燃料集合体当たりの面積が大きい場合についても、
炉心全体の燃料棒本数を前記の一実施例と同等とするこ
とで、本発明を容易に適用することができる。
【0078】また上記一実施例は、燃料有効長14を短か
くするものであるが、この技術を採用しない炉心の出力
密度を60kW/l〜70kW/lとする手段として、炉心に装
荷する燃料集合体数を20〜40%減少させる方法がある。
しかしながらこの場合は、前に述べた炉心の熱的余裕増
加策の (1)、 (2)、 (3)を実施すれば、従来と同等の余
裕を確保できるが、従来に比べて炉心圧力損失が大きく
なることや、安定性が悪くなるなどの支障がある。
【0079】
【発明の効果】以上本発明によれば、炉心出力密度を60
〜70kW/lに高めた沸騰水型原子炉の炉心が得られて、
容易に経済性に優れた発電プラントが建設できる。ま
た、従来と同じ出力密度の炉心に、適用することにより
炉心の運転余裕を大幅に増加し、運転性の優れた、より
安全性の高い発電プラントが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1実施例の燃料集合体で、
(a)は縦断面図、(b)は燃料棒の一部切断正面図。
【図2】本発明に係る第1実施例の燃料集合体の横断面
図。
【図3】本発明に係る第1実施例における燃料スペーサ
位置の模式図。
【図4】本発明に係る第1実施例の炉心構成図。
【図5】本発明に係る一実施例の有効燃料長に対する基
本特性図。
【図6】本発明に係る第2実施例における燃料スペーサ
位置の模式図。
【図7】本発明に係る一実施例の燃料有効長と炉心圧力
損失の特性図。
【図8】本発明に係る一実施例の燃料有効長と限界出力
の特性図。
【図9】本発明に係る一実施例の安定性特性図で、
(a)は炉心安定性、(b)はチャンネル安定性を示
す。
【図10】本発明に係る一実施例の燃料有効長と炉心出
力密度及び燃料集合体当たりの燃料棒本数の特性図。
【図11】本発明に係る第3実施例の燃料集合体で、
(a)は縦断面図、(b)は燃料棒の一部切断正面図。
【図12】本発明に係る第3実施例の燃料集合体の横断
面図。
【図13】本発明に係る第3実施例における燃料スペー
サ位置の模式図。
【図14】本発明に係る第3実施例の炉心構成図。
【図15】本発明に係る第4実施例の燃料集合体の横断
面図。
【図16】本発明に係る第5実施例の燃料集合体の横断
面図。
【図17】本発明に係る第6実施例の燃料集合体の横断
面図。
【図18】本発明に係る第7実施例の燃料集合体の横断
面図。
【図19】本発明に係る第8実施例における燃料スペー
サ位置の模式図。
【図20】本発明に係る第9実施例における燃料スペー
サ位置の模式図。
【図21】従来の原子炉の炉心構成図。
【図22】従来の燃料集合体の縦断面図。
【図23】従来の燃料集合体の横断面図。
【図24】出力運転中の燃料集合体における冷却材の二
相流分布模式図。
【符号の説明】 1,19,27…炉心、2,10,22,28,30,32,34…燃料
集合体、3…制御棒、4,11,23…燃料棒、5,12,2
4,29,31,33,35…ウォータロッド、6,17,25…上
部タイプレート、7,18,26…下部タイプレート、8,
15…燃料スペーサ、9…燃料チャンネル、13…燃料ペレ
ット、14…有効燃料長、16…燃料スペーサの間隔(均
等)、20…燃料スペーサの間隔(燃料上部)、21…燃料
スペーサ間隔(燃料下部)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G21C 3/34 GDBX

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料ペレットを充填した複数の燃料棒を
    燃料スペーサで束ねた燃料集合体において、前記燃料棒
    における燃料有効長(充填した燃料ペレット全長)が
    2.5m乃至 3.0mで、燃料スペーサを7または8個設け
    たことを特徴とする燃料集合体。
  2. 【請求項2】 前記燃料集合体の断面積22.5cm2 当たり
    の燃料棒本数を72乃至92本としたことを特徴とする請求
    項1記載の燃料集合体。
  3. 【請求項3】 前記燃料棒を9行9列の正方格子に配列
    したことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の燃料
    集合体。
  4. 【請求項4】 前記燃料棒を10行10列の正方格子に配列
    したことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の燃料
    集合体。
  5. 【請求項5】 前記燃料集合体に設けた燃料スペーサの
    間隔が、燃料上部において下部より小さくしたことを特
    徴とする請求項1乃至請求項4記載の燃料集合体。
  6. 【請求項6】 前記燃料集合体に設けた燃料スペーサの
    間隔が、燃料下部において上部より小さくしたことを特
    徴とする請求項1乃至請求項4記載の燃料集合体。
  7. 【請求項7】 前記燃料棒を10行10列の正方格子に配列
    した燃料集合体において、中央部における8本から16本
    の間で偶数本の燃料棒の位置に周囲の角が90°及び 270
    °を形成する断面形状の1本または2本のウォータロッ
    ドを設けたことを特徴とする燃料集合体。
  8. 【請求項8】 前記燃料集合体において、燃料スペーサ
    を8個としたことを特徴とする請求項7記載の燃料集合
    体。
  9. 【請求項9】 前記燃料集合体に設けた燃料スペーサの
    間隔が、燃料上部において下部より小さくしたことを特
    徴とする請求項7又は請求項8記載の燃料集合体。
  10. 【請求項10】 前記燃料集合体に設けた燃料スペーサ
    の間隔が、燃料下部において上部より小さくしたことを
    特徴とする請求項7又は請求項8記載の燃料集合体。
  11. 【請求項11】 前記複数の燃料集合体の間隔が約15cm
    となるように正方格子状に配列すると共に外周がほぼ円
    形となるように配置したことを特徴とする請求項1乃至
    請求項10記載の燃料集合体からなる炉心。
  12. 【請求項12】 前記炉心を定格出力運転において60〜
    70kW/lの出力密度で運転することを特徴とする請求項
    11記載の炉心の運転方法。
JP7095189A 1995-04-20 1995-04-20 燃料集合体と炉心及び運転方法 Pending JPH08292280A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007232500A (ja) * 2006-02-28 2007-09-13 Hitachi Ltd 原子炉の運転方法及び原子力発電プラント
JP2011102813A (ja) * 2011-01-27 2011-05-26 Hitachi-Ge Nuclear Energy Ltd 原子炉の運転方法及び原子力発電プラント

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007232500A (ja) * 2006-02-28 2007-09-13 Hitachi Ltd 原子炉の運転方法及び原子力発電プラント
JP2011102813A (ja) * 2011-01-27 2011-05-26 Hitachi-Ge Nuclear Energy Ltd 原子炉の運転方法及び原子力発電プラント

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