JPH0829182A - 振動ジャイロ - Google Patents
振動ジャイロInfo
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- JPH0829182A JPH0829182A JP6186219A JP18621994A JPH0829182A JP H0829182 A JPH0829182 A JP H0829182A JP 6186219 A JP6186219 A JP 6186219A JP 18621994 A JP18621994 A JP 18621994A JP H0829182 A JPH0829182 A JP H0829182A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 小型化が可能で、かつ感度の良好な振動ジャ
イロを得る。 【構成】 振動ジャイロ10は、振動体12を含む。振
動体12は、正3角柱状の2つの柱状部14,16と、
それらを連結する連結部18とを含む。連結部18の幅
は、柱状部14,16の稜線部からそれに対向する面ま
での距離より小さくなるように形成する。柱状部14,
16を連結するように、振動体12の側面に圧電素子2
0a,20b,20cを形成する。振動体12のノード
点付近において、柱状部14,16の稜線部に支持部材
28a,28bを取り付ける。
イロを得る。 【構成】 振動ジャイロ10は、振動体12を含む。振
動体12は、正3角柱状の2つの柱状部14,16と、
それらを連結する連結部18とを含む。連結部18の幅
は、柱状部14,16の稜線部からそれに対向する面ま
での距離より小さくなるように形成する。柱状部14,
16を連結するように、振動体12の側面に圧電素子2
0a,20b,20cを形成する。振動体12のノード
点付近において、柱状部14,16の稜線部に支持部材
28a,28bを取り付ける。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は振動ジャイロに関し、
特にたとえば、振動体の屈曲振動を利用して回転角速度
を検出する振動ジャイロに関する。
特にたとえば、振動体の屈曲振動を利用して回転角速度
を検出する振動ジャイロに関する。
【0002】
【従来の技術】図10は従来の振動ジャイロの一例を示
す斜視図であり、図11はその断面図である。振動ジャ
イロ1は、たとえば正3角柱状の振動体2を含む。振動
体2の側面には、それぞれ圧電素子3a,3b,3cが
形成される。さらに、振動体2のノード点付近におい
て、振動体2の稜線部分が支持部材4で支持される。
す斜視図であり、図11はその断面図である。振動ジャ
イロ1は、たとえば正3角柱状の振動体2を含む。振動
体2の側面には、それぞれ圧電素子3a,3b,3cが
形成される。さらに、振動体2のノード点付近におい
て、振動体2の稜線部分が支持部材4で支持される。
【0003】振動ジャイロ1を使用するには、圧電素子
3a,3bと圧電素子3cとの間に発振回路が接続され
る。さらに、圧電素子3a,3bには、回転角速度を検
出するための差動回路が接続される。発振回路の信号に
より、振動体2は圧電素子3c形成面に直交する方向に
屈曲振動する。このとき、圧電素子3a,3bの出力信
号は同じであり、差動回路の出力信号は0である。振動
体2が屈曲振動している状態で、振動ジャイロ1が振動
体2の軸を中心として回転すると、コリオリ力により屈
曲振動の方向が変わる。そのため、圧電素子3a,3b
の屈曲状態が変わり、異なる信号が出力される。したが
って、差動回路から圧電素子3a,3bの出力信号の差
が得られる。この差動回路の出力信号を検波し、平滑す
ることによって、振動体の振動状態の変化に対応した信
号を得ることができる。振動体の振動状態の変化はコリ
オリ力に対応しているため、与えられた回転角速度にも
対応している。したがって、平滑された信号を測定する
ことによって、振動ジャイロ1に加わった回転角速度を
検出することができる。
3a,3bと圧電素子3cとの間に発振回路が接続され
る。さらに、圧電素子3a,3bには、回転角速度を検
出するための差動回路が接続される。発振回路の信号に
より、振動体2は圧電素子3c形成面に直交する方向に
屈曲振動する。このとき、圧電素子3a,3bの出力信
号は同じであり、差動回路の出力信号は0である。振動
体2が屈曲振動している状態で、振動ジャイロ1が振動
体2の軸を中心として回転すると、コリオリ力により屈
曲振動の方向が変わる。そのため、圧電素子3a,3b
の屈曲状態が変わり、異なる信号が出力される。したが
って、差動回路から圧電素子3a,3bの出力信号の差
が得られる。この差動回路の出力信号を検波し、平滑す
ることによって、振動体の振動状態の変化に対応した信
号を得ることができる。振動体の振動状態の変化はコリ
オリ力に対応しているため、与えられた回転角速度にも
対応している。したがって、平滑された信号を測定する
ことによって、振動ジャイロ1に加わった回転角速度を
検出することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような振動ジャイ
ロの分野では、小型で高感度のものが要求されている。
しかしながら、一般的に、振動体のサイズを小さくする
と、屈曲振動の共振周波数が高くなる。そして、共振周
波数が高くなると、振動ジャイロの感度は低下する。ま
た、支持部材は振動体のノード点付近の稜線部に、半
田,接着剤および溶接などによって取り付けられるのが
一般的であるが、振動体が小さくなると、支持部材の質
量や形状などのばらつきが感度やドリフトなどに大きい
影響を与える。
ロの分野では、小型で高感度のものが要求されている。
しかしながら、一般的に、振動体のサイズを小さくする
と、屈曲振動の共振周波数が高くなる。そして、共振周
波数が高くなると、振動ジャイロの感度は低下する。ま
た、支持部材は振動体のノード点付近の稜線部に、半
田,接着剤および溶接などによって取り付けられるのが
一般的であるが、振動体が小さくなると、支持部材の質
量や形状などのばらつきが感度やドリフトなどに大きい
影響を与える。
【0005】また、ノード点は振動体の中心軸上にある
ため、支持部材を真のノード点に取り付けることができ
ず、支持部材からの振動漏れを防ぐことができない。こ
のような振動漏れの影響は、振動体が小型化するにした
がって大きくなる。
ため、支持部材を真のノード点に取り付けることができ
ず、支持部材からの振動漏れを防ぐことができない。こ
のような振動漏れの影響は、振動体が小型化するにした
がって大きくなる。
【0006】それゆえに、この発明の主たる目的は、小
型化が可能で、かつ感度の良好な振動ジャイロを提供す
ることである。
型化が可能で、かつ感度の良好な振動ジャイロを提供す
ることである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、互いに間隔
を隔てて配置される2つの柱状体を有する振動体と、2
つの柱状体を連結するようにして振動体の側面に形成さ
れる圧電素子とを含む、振動ジャイロである。このよう
な振動ジャイロにおいて、振動体の2つの柱状体の中心
軸部分を連結部で連結してもよい。さらに、2つの柱状
体を正3角柱状に形成することができる。
を隔てて配置される2つの柱状体を有する振動体と、2
つの柱状体を連結するようにして振動体の側面に形成さ
れる圧電素子とを含む、振動ジャイロである。このよう
な振動ジャイロにおいて、振動体の2つの柱状体の中心
軸部分を連結部で連結してもよい。さらに、2つの柱状
体を正3角柱状に形成することができる。
【0008】
【作用】2つの柱状体を圧電素子で連結することによ
り、従来の1つの柱状の振動体の側面に圧電素子を接着
した振動ジャイロに比べて質量が小さくなり、低い共振
周波数において縮退した屈曲振動を得ることができる。
しかも、このような構造とすることにより、質量を減ら
した効果以上に、低い共振周波数において別の縮退した
屈曲振動を得られることがわかった。この低い共振周波
数における屈曲振動は、圧電素子部分に局在化されてい
る。
り、従来の1つの柱状の振動体の側面に圧電素子を接着
した振動ジャイロに比べて質量が小さくなり、低い共振
周波数において縮退した屈曲振動を得ることができる。
しかも、このような構造とすることにより、質量を減ら
した効果以上に、低い共振周波数において別の縮退した
屈曲振動を得られることがわかった。この低い共振周波
数における屈曲振動は、圧電素子部分に局在化されてい
る。
【0009】2つの柱状体の中心軸部分を連結部で連結
した場合、振動体のノード点に近い部分で支持すること
ができる。また、柱状体を正3角柱状にすれば、1つの
側面に直交する方向に振動体を屈曲振動させることによ
り、他の2つの側面に形成された圧電素子の出力信号の
差を0にすることができる。この状態で、振動体の軸を
中心として回転角速度が加わると、コリオリ力によって
振動体の振動方向が変わり、2つの圧電素子の出力信号
の差が大きくなる。
した場合、振動体のノード点に近い部分で支持すること
ができる。また、柱状体を正3角柱状にすれば、1つの
側面に直交する方向に振動体を屈曲振動させることによ
り、他の2つの側面に形成された圧電素子の出力信号の
差を0にすることができる。この状態で、振動体の軸を
中心として回転角速度が加わると、コリオリ力によって
振動体の振動方向が変わり、2つの圧電素子の出力信号
の差が大きくなる。
【0010】
【発明の効果】この発明によれば、低い周波数における
屈曲振動を利用することにより、良好な感度を有する振
動ジャイロを得ることができる。したがって、同じ感度
を有する振動ジャイロであれば、従来の1つの柱状の振
動体を用いた振動ジャイロに比べて、小型化することが
できる。
屈曲振動を利用することにより、良好な感度を有する振
動ジャイロを得ることができる。したがって、同じ感度
を有する振動ジャイロであれば、従来の1つの柱状の振
動体を用いた振動ジャイロに比べて、小型化することが
できる。
【0011】さらに、屈曲振動が圧電素子部分に局在化
されているため、振動体に支持部材を取り付けても屈曲
振動が支持部材に漏れにくく、良好な特性を得ることが
できる。また、柱状体を正3角柱状にすることにより、
回転角速度が加わったときに、2つの圧電素子の出力信
号の差が大きくなるため、感度の良好な振動ジャイロを
得ることができる。
されているため、振動体に支持部材を取り付けても屈曲
振動が支持部材に漏れにくく、良好な特性を得ることが
できる。また、柱状体を正3角柱状にすることにより、
回転角速度が加わったときに、2つの圧電素子の出力信
号の差が大きくなるため、感度の良好な振動ジャイロを
得ることができる。
【0012】この発明の上述の目的,その他の目的,特
徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳
細な説明から一層明らかとなろう。
徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳
細な説明から一層明らかとなろう。
【0013】
【実施例】図1はこの発明の一実施例を示す斜視図であ
り、図2はその断面図である。振動ジャイロ10は、振
動体12を含む。振動体12は、2つの正3角柱状の柱
状体14,16を含む。柱状体14,16は、たとえば
エリンバ,鉄−ニッケル合金,石英,ガラス,水晶,セ
ラミックなど、一般的に機械的な振動を生じる材料で形
成される。2つの柱状体14,16は、それらの中心軸
部分において、連結部18で連結される。この連結部1
8は、柱状体14,16と同じ材料で形成される。連結
部18の形状としては、たとえば円柱状であってもよい
し、柱状体14,16と相似形である正3角柱状に形成
してもよい。連結部18の幅は、柱状体14,16の稜
線部とそれに対向する面との距離より小さくなるように
形成される。したがって、2つの柱状体14,16の間
には、凹部が形成される。
り、図2はその断面図である。振動ジャイロ10は、振
動体12を含む。振動体12は、2つの正3角柱状の柱
状体14,16を含む。柱状体14,16は、たとえば
エリンバ,鉄−ニッケル合金,石英,ガラス,水晶,セ
ラミックなど、一般的に機械的な振動を生じる材料で形
成される。2つの柱状体14,16は、それらの中心軸
部分において、連結部18で連結される。この連結部1
8は、柱状体14,16と同じ材料で形成される。連結
部18の形状としては、たとえば円柱状であってもよい
し、柱状体14,16と相似形である正3角柱状に形成
してもよい。連結部18の幅は、柱状体14,16の稜
線部とそれに対向する面との距離より小さくなるように
形成される。したがって、2つの柱状体14,16の間
には、凹部が形成される。
【0014】振動体12の3つの側面には、圧電素子2
0a,20b,20cが形成される。これらの圧電素子
20a〜20cは、2つの柱状部14,16を連結する
ように形成される。圧電素子20aは、たとえば磁器な
どで形成される圧電層22aを含む。圧電層22aの両
面には、電極24aおよび26aが形成される。そし
て、一方の電極26aが、柱状体14,16に接着され
る。同様に、圧電素子20b,20cは圧電層22b,
22cを含み、その両面に電極24b,26bおよび電
極24c,26cが形成される。そして、一方の電極2
6b,26cが、柱状体14,16に接着される。さら
に、柱状体14,16のノード点付近の稜線部には、支
持部材28a,28bが取り付けられる。支持部材28
a,28bは、金属線などでコ字状に形成され、その中
央部が柱状体14,16に、溶接や半田付けなどにより
取り付けられる。
0a,20b,20cが形成される。これらの圧電素子
20a〜20cは、2つの柱状部14,16を連結する
ように形成される。圧電素子20aは、たとえば磁器な
どで形成される圧電層22aを含む。圧電層22aの両
面には、電極24aおよび26aが形成される。そし
て、一方の電極26aが、柱状体14,16に接着され
る。同様に、圧電素子20b,20cは圧電層22b,
22cを含み、その両面に電極24b,26bおよび電
極24c,26cが形成される。そして、一方の電極2
6b,26cが、柱状体14,16に接着される。さら
に、柱状体14,16のノード点付近の稜線部には、支
持部材28a,28bが取り付けられる。支持部材28
a,28bは、金属線などでコ字状に形成され、その中
央部が柱状体14,16に、溶接や半田付けなどにより
取り付けられる。
【0015】この振動ジャイロ10を使用する場合、圧
電素子20a,20bと圧電素子20cとの間に、発振
回路が接続される。この発振回路からの信号により、振
動体12は、圧電素子20c形成面に直交する方向に屈
曲振動する。このとき、圧電素子20aおよび20bは
同様に屈曲し、これらの圧電素子20a,20bからは
同じ信号が出力される。したがって、圧電素子20a,
20bの出力信号の差を測定すれば0である。この状態
で、振動ジャイロ10が振動体12の軸を中心として回
転すると、コリオリ力によって振動体12の振動方向が
変わる。それによって、圧電素子20a,20bの屈曲
に差が生じ、圧電素子20a,20bからは異なる信号
が出力される。これらの圧電素子20a,20bの出力
信号の差を測定すれば、コリオリ力に対応した信号すな
わち回転角速度に対応した信号を得ることができる。こ
のように、柱状体14,16を正3角柱状に形成し、圧
電素子20a,20bの出力信号の差を測定することに
より、回転角速度に対応した大きい信号を得ることがで
きる。
電素子20a,20bと圧電素子20cとの間に、発振
回路が接続される。この発振回路からの信号により、振
動体12は、圧電素子20c形成面に直交する方向に屈
曲振動する。このとき、圧電素子20aおよび20bは
同様に屈曲し、これらの圧電素子20a,20bからは
同じ信号が出力される。したがって、圧電素子20a,
20bの出力信号の差を測定すれば0である。この状態
で、振動ジャイロ10が振動体12の軸を中心として回
転すると、コリオリ力によって振動体12の振動方向が
変わる。それによって、圧電素子20a,20bの屈曲
に差が生じ、圧電素子20a,20bからは異なる信号
が出力される。これらの圧電素子20a,20bの出力
信号の差を測定すれば、コリオリ力に対応した信号すな
わち回転角速度に対応した信号を得ることができる。こ
のように、柱状体14,16を正3角柱状に形成し、圧
電素子20a,20bの出力信号の差を測定することに
より、回転角速度に対応した大きい信号を得ることがで
きる。
【0016】実験として、振動体12の長さl=11m
m、柱状体14,16の1つの側面から対向する稜線部
までの距離h=1.75mmとして、振動ジャイロを作
製した。そして、圧電素子20cに平行で振動体12の
中心軸に対して直交する方向をx,圧電素子20cの面
に直交する方向をy,振動体12の中心軸方向をzとし
たとき、xモードおよびyモードの振動を測定した。こ
の実験例と同じ寸法で、距離hが一定の従来の振動ジャ
イロでは、その共振周波数は50kHz以上であるが、
この発明の振動ジャイロ10では、図3および図4に示
すように、約40kHzに縮退する振動モードがあっ
た。ここで、縮退する振動モードとは、x方向およびy
方向の共振周波数がほぼ等しい振動モードを示す。さら
に、このような構造にすることによって、図5および図
6に示すように、約28kHzに別の縮退する振動モー
ドがあることがわかった。
m、柱状体14,16の1つの側面から対向する稜線部
までの距離h=1.75mmとして、振動ジャイロを作
製した。そして、圧電素子20cに平行で振動体12の
中心軸に対して直交する方向をx,圧電素子20cの面
に直交する方向をy,振動体12の中心軸方向をzとし
たとき、xモードおよびyモードの振動を測定した。こ
の実験例と同じ寸法で、距離hが一定の従来の振動ジャ
イロでは、その共振周波数は50kHz以上であるが、
この発明の振動ジャイロ10では、図3および図4に示
すように、約40kHzに縮退する振動モードがあっ
た。ここで、縮退する振動モードとは、x方向およびy
方向の共振周波数がほぼ等しい振動モードを示す。さら
に、このような構造にすることによって、図5および図
6に示すように、約28kHzに別の縮退する振動モー
ドがあることがわかった。
【0017】したがって、この振動ジャイロ10では、
低い共振周波数の振動モードが利用される。このような
共振周波数を有する振動ジャイロとして、距離hが一定
の従来の振動ジャイロでは、l=17mm,h=1.7
5mmのものに相当する。したがって、同じ感度を有す
る振動ジャイロの場合、2つの柱状体14,16を有す
る振動ジャイロ10では、従来の振動ジャイロに比べ
て、約11/17程度に小型化することができる。ま
た、同じ大きさのものであれば、従来の振動ジャイロよ
り共振周波数を低くすることができ、感度を良好にする
ことができる。
低い共振周波数の振動モードが利用される。このような
共振周波数を有する振動ジャイロとして、距離hが一定
の従来の振動ジャイロでは、l=17mm,h=1.7
5mmのものに相当する。したがって、同じ感度を有す
る振動ジャイロの場合、2つの柱状体14,16を有す
る振動ジャイロ10では、従来の振動ジャイロに比べ
て、約11/17程度に小型化することができる。ま
た、同じ大きさのものであれば、従来の振動ジャイロよ
り共振周波数を低くすることができ、感度を良好にする
ことができる。
【0018】また、このような振動ジャイロ10では、
振動が圧電素子20a〜20cに局在化されていること
がわかった。したがって、振動子12に取り付けられる
支持部材28a,28bからの振動漏れが少なく、良好
な特性を得ることができる。さらに、図7に示すよう
に、連結部18を支持することもできる。振動体12の
真のノード点は振動体12の中心軸上に存在するため、
このような支持方法を採用すれば、真のノード点に近い
部分を支持することができる。したがって、支持部材1
8からの振動漏れをさらに少なくすることができ、良好
な特性を得ることができる。
振動が圧電素子20a〜20cに局在化されていること
がわかった。したがって、振動子12に取り付けられる
支持部材28a,28bからの振動漏れが少なく、良好
な特性を得ることができる。さらに、図7に示すよう
に、連結部18を支持することもできる。振動体12の
真のノード点は振動体12の中心軸上に存在するため、
このような支持方法を採用すれば、真のノード点に近い
部分を支持することができる。したがって、支持部材1
8からの振動漏れをさらに少なくすることができ、良好
な特性を得ることができる。
【0019】なお、上述の実施例では、2つの柱状体1
4,16を連結部18で連結して振動体12を形成した
が、連結部を設けずに、2つの柱状体14,16を圧電
素子20a〜20cだけで連結してもよい。また、柱状
体14,16の形状としては、正3角柱状に限らず、図
8に示すような8角柱状や図9に示すような4角柱状な
ど、他の柱状に形成してもよい。4角柱状の柱状体を用
いた場合、振動体12の屈曲振動の方向は、対向する側
面を結ぶ方向に振動させてもよいし、対向する稜線を結
ぶ方向に振動させてもよい。対向する稜線を結ぶ方向に
屈曲振動させる場合、正3角柱状の柱状体を有する振動
ジャイロと同様に、振動方向の両側の圧電素子が、回転
角速度を測定するための信号検出用として用いられる。
4,16を連結部18で連結して振動体12を形成した
が、連結部を設けずに、2つの柱状体14,16を圧電
素子20a〜20cだけで連結してもよい。また、柱状
体14,16の形状としては、正3角柱状に限らず、図
8に示すような8角柱状や図9に示すような4角柱状な
ど、他の柱状に形成してもよい。4角柱状の柱状体を用
いた場合、振動体12の屈曲振動の方向は、対向する側
面を結ぶ方向に振動させてもよいし、対向する稜線を結
ぶ方向に振動させてもよい。対向する稜線を結ぶ方向に
屈曲振動させる場合、正3角柱状の柱状体を有する振動
ジャイロと同様に、振動方向の両側の圧電素子が、回転
角速度を測定するための信号検出用として用いられる。
【図1】この発明の一実施例を示す斜視図である。
【図2】図1に示す振動ジャイロの断面図である。
【図3】この発明の振動ジャイロのxモードの振動状態
を示す図解図である。
を示す図解図である。
【図4】この発明の振動ジャイロのyモードの振動状態
を示す図解図である。
を示す図解図である。
【図5】この発明の振動ジャイロの別の周波数における
xモードの振動状態を示す図解図である。
xモードの振動状態を示す図解図である。
【図6】この発明の振動ジャイロの別の周波数における
yモードの振動状態を示す図解図である。
yモードの振動状態を示す図解図である。
【図7】この発明の振動ジャイロの別の支持方法を示す
部分斜視図である。
部分斜視図である。
【図8】この発明の他の実施例を示す断面図である。
【図9】この発明のさらに他の実施例を示す断面図であ
る。
る。
【図10】従来の振動ジャイロの一例を示す斜視図であ
る。
る。
【図11】図10に示す従来の振動ジャイロの断面図で
ある。
ある。
10 振動ジャイロ 12 振動体 14,16 柱状体 18 連結部 20a,20b,20c 20d 圧電素子 28a,28b 支持部材
Claims (3)
- 【請求項1】 互いに間隔を隔てて配置される2つの柱
状体を有する振動体と、2つの前記柱状体を連結するよ
うにして前記振動体の側面に形成される圧電素子とを含
む、振動ジャイロ。 - 【請求項2】 前記振動体は、前記2つの柱状体をその
中心軸部分で連結するための連結部を含む、請求項1の
振動ジャイロ。 - 【請求項3】 前記2つの柱状体は正3角柱状に形成さ
れる、請求項1または請求項2の振動ジャイロ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6186219A JPH0829182A (ja) | 1994-07-14 | 1994-07-14 | 振動ジャイロ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6186219A JPH0829182A (ja) | 1994-07-14 | 1994-07-14 | 振動ジャイロ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0829182A true JPH0829182A (ja) | 1996-02-02 |
Family
ID=16184460
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6186219A Pending JPH0829182A (ja) | 1994-07-14 | 1994-07-14 | 振動ジャイロ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0829182A (ja) |
-
1994
- 1994-07-14 JP JP6186219A patent/JPH0829182A/ja active Pending
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