JPH08291787A - 油圧モータのシャトル弁 - Google Patents

油圧モータのシャトル弁

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JPH08291787A
JPH08291787A JP9635495A JP9635495A JPH08291787A JP H08291787 A JPH08291787 A JP H08291787A JP 9635495 A JP9635495 A JP 9635495A JP 9635495 A JP9635495 A JP 9635495A JP H08291787 A JPH08291787 A JP H08291787A
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JP
Japan
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valve body
oil
pressure
valve
port
Prior art date
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Pending
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JP9635495A
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English (en)
Inventor
Isao Tsurumi
功 鶴身
Shinichi Hamada
新一 濱田
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Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 両端をプラグ28で封鎖され、かつ、両端近
く夫々に供給ポートp1,p2 が、その間の中央に取出し
ポートtが夫々形成された円筒形の摺動室27に、両端
に凹入状の油室部分a1,a2 が形された弁体29を内嵌
してシャトル弁21を構成する。油室部分a1,a2 と取
出しポートtとを連通可能な接続路30,30を弁体2
9に形成し、一方の供給ポートp1 に圧が立つと、弁体
29が他方の供給ポートp2 に向かって摺動移動して、
一方の油室部分a1 と取出しポートtとが連通されるよ
うに、各接続路30,30と取出しポートtとを連係配
置する。プラグ28のリング状端面に溝31を形成し、
弁体29とプラグ28との接当状態でも、供給ポートp
1 又はp2 と接続路30とを連通させる。 【効果】 受止め体又は弁体の端部に溝等の連通路を設
ける簡単な改造により、軽くかつ円滑に弁体が移動でき
て作動効率が改善され、耐久性、信頼性が向上する油圧
モータ用のシャトル弁を提供することができた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、油圧モータの油圧回路
中に装備されるシャトル弁の構造に関するものである。
例えば、バックホウ、ホイールローダの可変容量型油圧
モータにおける変速用シリンダのパイロット圧取出し等
に好適である。
【0002】
【従来の技術】この種のシャトル弁は、図6に示すよう
に、可変容量型油圧モータMの変速シリンダ18を駆動
するために、油圧モータの回転方向の如何に拘らずに該
モータM駆動用油圧からパイロット圧を取出すためのも
のである。そして、シャトル弁21の具体構造は、図1
0に示すように、両端をプラグ28,28で封鎖された
摺動室27に弁体29をスライド自在に内嵌し、その両
端の供給ポートp1 ,p2 と中央の取出しポートtとを
形成するとともに、弁体29を左右中央位置に復帰させ
る一対の戻しバネ32,32を配備して構成されてい
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】つまり、上記シャトル
弁21は、圧の立ったがわの供給ポートp1 と取出しポ
ートtとが戻しバネ32の付勢力に抗して連通されるの
で、図6に示される油圧モータMの一対の給排油路f,
rのいずれに圧が立ってもそこからパイロット圧を取出
せるのである。前記シャトル弁21では、圧が立つと、
圧の立たないがわのプラグ28と弁体29とが接当する
が、そうなるとその接当部位に生じる油室部分a1 が密
封状態になって、その後の弁体29の反対方向への移動
には動き始めに相当な引き剥し力が必要であり、そのた
めに圧縮巻き型の戻しバネ32が機能する。
【0004】しかしながら、必要な付勢力を現出するた
めに戻しバネ32の応力はかなり高いものに設定される
ため、耐久性の点では芳しくない傾向にある。又、戻し
バネ32の付勢力に抗するために比較的高いパイロット
圧が必要であり、油圧効率の点でも改善の余地があるよ
うに思える。本発明の目的は、本体ケース中に形成され
るシャトル弁を、その構造工夫によって、良好な耐久性
を持ちながら、かつ、従来よりも低圧で作動できるよう
にする点にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的の達成のために
本発明は、本体ケースに形成された摺動室の両端夫々を
受止め体で封鎖し、該摺動室に相対摺動自在に弁体を内
嵌し、摺動室における両受止め体の近傍位置夫々に圧油
供給用の供給ポートを形成し、かつ、圧油取出し用の取
出しポートを両供給ポートの中間位置に形成するととも
に、摺動室における弁体と受止め体との間の油室部分
と、取出しポートとを連通可能な接続路を弁体に形成
し、両供給ポートのうちの一方の供給ポートに圧が立つ
と、弁体が他方の供給ポートに向かって摺動移動して、
一方の油室部分と取出しポートとが連通され、他方の供
給ポートに圧が立つと、弁体が一方の供給ポートに向か
って摺動移動して、他方の油室部分と取出しポートとが
連通されるように、各接続路と取出しポートとを連係配
置し、さらに、弁体と受止め体との接当状態において、
その接当がわの供給ポートと接当がわの接続路とを連通
させる連通路を、受止め体又は弁体のいずれかに形成し
てあることを特徴とするものである。
【0006】
【作用】前記構成による作用を、図7を参照して説明す
れば、弁体29と一方の受止め体28とが接当して密着
状態になっていても、その接当がわの供給ポートp1 と
接続油路30とが連通路31で連通している。故に、接
当がわの供給ポートp1に圧が立つと連通路31を通っ
て容易に接続油路30に作動油が入り込めるようにな
り、軽く弁体29を移動できるようになる。従来では、
密着状態にある弁体29と受止め体28とを、あたかも
負圧に逆らって引き剥すような強い初期付勢力が必要で
あり、そのために応力の高い戻しバネ32が必要であっ
たが、本願のものでは連通路31によって常時開通され
ており、引き剥し現象が生じないようになっている。
【0007】又、従来の構造では、いずれの給排油路
f,rにも圧が立たないと一対の戻しバネ32,32の
作用によって弁体29が摺動室27の左右中央である中
立位置に戻るようになっているが、本願のものではその
ような自己中立復帰作用がない。しかしながら、圧が立
たないときには作動油が流れないのであるから、弁体2
9が摺動室27の何処に位置していても良いとともに、
どちらかの給排油路f,rに圧が立てば、即座に弁体2
9が圧の立っていないがわの受止め体28に寄り移動す
るようになる。又、戻しバネが無い分、弁体29が途中
(従来における中立位置)からでも軽く移動できるよう
になり、従来よりも低いパイロット圧で作動させること
が可能である。
【0008】
【発明の効果】その結果、受止め体又は弁体の端部に溝
等の連通路を設ける簡単な改造により、軽くかつ円滑に
弁体が移動できて作動効率が改善され、耐久性、信頼性
が向上する油圧モータ用のシャトル弁を提供することが
できた。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を、バックホウ等の建
設機械におけるクローラ式の走行装置の駆動に好適な可
変容量型油圧モータMに適用した場合について、図面に
基づいて説明する。図1、図2に示すように、可変容量
型油圧モータMの本体ケース1が、フランジ1aを介し
て機体側のトラックフレーム2に連結されており、トラ
ックフレーム2側に向けて駆動室Dを本体ケース1に開
口して、駆動室Dの開口部が直列に連結される2個の油
圧ブロック3,4によって閉じられている。
【0010】図2に示すように、駆動室Dの中心に回転
軸5が水平に支持されて、シリンダブロック7が回転軸
5に固定されており、回転軸5の回転軸芯Xと平行にス
ライド自在な複数個のアキシャル型のプランジャ6が、
シリンダブロック7の円周方向に沿って備えられてい
る。各プランジャ6の先端部の回動ヘッド6aをスラス
トプレート8を介して受け止める斜板9が、駆動室D内
に配置されている。
【0011】図1、図2に示すように、回転ケース10
がベアリング11を介して回転自在に本体ケース1に外
嵌され、クローラベルト12に係合する駆動スプロケッ
ト13が回転ケース10に連結されている。回転軸5に
同芯状に連結された出力軸14が回転ケース10内に配
置されており、出力軸14と回転ケース10とが遊星ギ
ヤ式の減速機構15を介して連動連結されている。
【0012】図2、図4、図5に示すように、斜板9の
外周部に一対のトラニオン軸16が固定され、トラニオ
ン軸16を回転自在に支持する一対の支持ブロック17
が、駆動室Dの内奥底面に着脱自在にボルト固定されて
おり、斜板9がトラニオン軸16の支持軸芯Y周りに、
図2に示す低速姿勢及び図3に示す高速姿勢に揺動操作
自在に支持されている。
【0013】図2、図4に示すように、トラニオン軸1
6の支持軸心Yに対して紙面上下の本体ケース1の部分
に、一対の油圧シリンダ18,19及び油圧シリンダ1
8,19への油路m,hが設けられている。油圧シリン
ダ18にのみ作動油が供給されてプランジャ18aが進
出すると、図2のように斜板9の角度が大に設定されて
低速状態が設定され、逆に油圧シリンダ19にのみ作動
油が供給されてプランジャ19aが進出すると、図3の
ように斜板9の角度が小に設定されて高速状態が設定さ
れる。斜板9の背面に、駆動室Dの内奥底面との接当に
よって斜板5の角度を設定する比較的小面積の座面sが
隆起形成されている。
【0014】次に、可変容量型油圧モータMの駆動用の
油圧回路について説明する。図6に示すように、切換レ
バー(図示せず)によって切換操作される走行用制御弁
20が備えられており、走行用制御弁20を切換操作し
ポートP1 又はポートP2 に作動油を供給して、可変容
量型油圧モータMを正転駆動又は逆転駆動する。正転用
油路f及び逆転用油路rに接続される高圧選択用のシャ
トル弁21が備えられており、正転用又は逆転用の作動
油を油圧シリンダ18,19に供給する。
【0015】シャトル弁21と油圧シリンダ18,19
の間にパイロット操作式の流路切換弁22を設けてお
り、パイロット圧が供給されない状態では、シャトル弁
21からの作動油を油圧シリンダ18への油路mに供給
して、油圧シリンダ19への油路hをドレン油路dに連
通させる。逆にパイロット圧が供給されると、シャトル
弁21からの作動油を油圧シリンダ19への油路hに供
給し、油圧シリンダ18への油路mをドレン油路dに連
通させるように構成している。第1油圧ブロック3にシ
ャトル弁21、流路切換弁22及びカウンターバランス
弁23が組み込まれており、第2油圧ブロック4にショ
ックレス機構24が組み込まれている。
【0016】以上の構造により、通常の状態では流路切
換弁22にパイロット圧は供給されない状態となって、
低速用の油圧シリンダ18にのみ作動油が供給されて、
図2に示すように油圧シリンダ18により斜板9が低速
姿勢に保持される。そして、操作ペダル26を踏み操作
しパイロット弁25を切換操作して、パイロット圧を流
路切換弁22に供給すると、流路切換弁22が切換操作
され高速用の油圧シリンダ19にのみ作動油が供給され
て、図2から図3に示すように油圧シリンダ19により
斜板9が支持軸芯Y周りに高速姿勢に揺動操作される。
逆に操作ペダル26から足を離すと、前述のようにして
低速用の油圧シリンダ18にのみ作動油が供給されて、
図3から図2に示すように油圧シリンダ18により斜板
9が支持軸芯Y周りに低速姿勢に揺動操作される。
【0017】次に、シャトル弁21の構造について詳述
する。図7に示すように、第1油圧ブロック3の本体ケ
ース3aに形成された円筒形の摺動室27の両端夫々を
受止め体であるプラグ28,28で封鎖し、摺動室27
に相対摺動自在に弁体29を内嵌し、摺動室27におけ
る両プラグ28,28の近傍位置夫々に圧油供給用の供
給ポートp1,p2 を形成し、かつ、圧油取出し用の取出
しポートtを両供給ポートp1,p2 の中間位置に形成し
て、シャトル弁21を構成してある。プラグ28の内端
部と弁体29の両端部とは、共に内方に凹入させてそれ
らどうしの接当面がリング形状となるようにしてあり、
これによって摺動室27における弁体29とプラグ2
8,28との間に油室部分a1,a2 を形成してある。
又、これら油室部分a1,a2 と取出しポートtとを連通
可能な接続路30,30を弁体29に形成してある。
【0018】両プラグ28の内端部と弁体29の両端部
とは、いずれも外径をやや絞ってあり、各供給ポートp
1,p2 が弁体29で閉じられても、摺動室27に極薄い
リング状の油路が確保されるようにしてある。そして、
図8に示すように、各プラグ28,28のリング状端部
には、弁体29との接当状態においても油室部分a1,a
2 を介して接続路30と供給ポートp1,p2 とを連通さ
せる連通路である溝31が形成してある。又、取出しポ
ートtは一対の供給ポートp1,p2 の中央(左右のプラ
グの中央でもある)に配置されている。
【0019】次に、シャトル弁21の作用を説明する。
図7(イ)に示すように、一方の供給ポートp1 に圧が
立つと、弁体29が他方の供給ポートp2 に向かって摺
動移動し、一方の油室部分a1 を介して第1供給ポート
p1 と取出しポートtとが連通する。このとき、図7
(ロ)に示すように、弁体29の他方の端面と他方のプ
ラグ28の端面とは密着状態に接当している。
【0020】次に、他方の供給ポートである第2供給ポ
ートp2 に圧が立つと、その圧が摺動室27と弁体29
端部との隙間、及びプラグ端面に形成された溝31を介
して第2油室部分a2 に供給され、即座に弁体29が一
方の供給ポートである第1供給ポートp1 に向かって摺
動移動し、第2油室部分a2 を介して第2供給ポートp
2 と取出しポートtとが連通される。
【0021】そして、いずれの供給ポートp1,p2 にも
圧が立たないときは、その直前において圧が立ったがわ
と反対側の供給ポートに弁体29が寄り切った状態にあ
り、、一対の戻しバネが存在していた従来構造のよう
に、両プラグ28,28の中央位置に自己復帰するもの
ではない。
【0022】〔別実施例〕図9に示すように、溝31を
弁体29の両端面に形することで、弁体29の位置如何
に拘らずに、供給ポートp1,p2 と接続油路30,30
とを連通させるようにしても良い。
【0023】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】可変容量型油圧モータ及び周辺部分の側面図
【図2】低速状態での可変容量型油圧モータの縦断側面
【図3】高速状態での可変容量型油圧モータの縦断側面
【図4】図2の駆動室内を紙面左側から見た縦断正面図
【図5】斜板のトラニオン軸の支持部分を示す縦断側面
【図6】可変容量型油圧モータの油圧回路図
【図7】シャトル弁の詳細構造を示す断面図
【図8】プラグ端の溝を示す斜視図及び作用図
【図9】溝を弁体に形成したシャトル弁を示す断面図
【図10】従来のシャトル弁構造を示す断面図
【符号の説明】
3a 本体ケース 27 摺動室 28 受止め体 29 弁体 30 接続路 31 連通路 a1,a2 油室部分 p1,p2 供給ポート t 取出しポート

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体ケース(3a)に形成された摺動室
    (27)の両端夫々を受止め体(28),(28)で封
    鎖し、該摺動室(27)に相対摺動自在に弁体(29)
    を内嵌し、前記摺動室(27)における前記両受止め体
    (28),(28)の近傍位置夫々に圧油供給用の供給
    ポート(p1 ),(p2 )を形成し、かつ、圧油取出し
    用の取出しポート(t)を前記両供給ポート(p1 ),
    (p2)の中間位置に形成するとともに、 前記摺動室(27)における前記弁体(29)と前記受
    止め体(28),(28)との間の油室部分(a1 ),
    (a2 )と、前記取出しポート(t)とを連通可能な接
    続路(30),(30)を前記弁体(29)に形成し、 前記両供給ポート(p1 ),(p2 )のうちの一方の供
    給ポート(p1 )に圧が立つと、前記弁体(29)が他
    方の供給ポート(p2 )に向かって摺動移動して、一方
    の前記油室部分(a1 )と取出しポート(t)とが連通
    され、他方の供給ポート(p2 )に圧が立つと、前記弁
    体(29)が一方の供給ポート(p1 )に向かって摺動
    移動して、他方の前記油室部分(a2 )と取出しポート
    (t)とが連通されるように、前記各接続路(30),
    (30)と前記取出しポート(t)とを連係配置し、 さらに、前記弁体(29)と前記受止め体(28)との
    接当状態において、その接当がわの前記供給ポート(p
    1 又はp2 )と接当がわの前記接続路(30)とを連通
    させる連通路(31)を、前記受止め体(28)又は前
    記弁体(29)のいずれかに形成してある油圧モータの
    シャトル弁。
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