JP4383362B2 - バルブ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、バルブハウジングに小容量位置と大容量位置に摺動自在に収容されたスプールが前記小容量位置に操作されることにより、可変容量型油圧モータの駆動回路からのパイロット油圧を前記可変容量型油圧モータの容量調節を行なう油圧アクチュエータに供給し、前記スプールが前記大容量位置に操作されることにより、前記油圧アクチュエータから圧油を排出するように構成し、前記スプールを前記大容量位置に摺動付勢するスプリング、及び、前記スプールが指令回路からの指令油圧によって前記小容量位置に操作されるように前記指令油圧をスプールに供給する指令ポートを備えたバルブ装置に関する。
上記バルブ装置は、指令回路から指令油圧が供給されると、スプールが小容量位置に切換え操作されてモータ駆動回路からのパイロット油圧を油圧アクチュエータに供給し、この油圧アクチュエータによって可変容量型油圧モータを小容量状態に切換え操作して油圧モータが高速回転で駆動されるようにする。指令油圧の供給が解除されると、スプールが大容量位置に切換え操作されて油圧アクチュエータから油圧を排出し、これによって可変容量型油圧モータを大容量状態に切換え操作して油圧モータが低速回転で駆動されるようにするものである。
この種のバルブ装置において、従来、たとえば特許文献1に示されるように、第1スプール27の一端側に、小径部27a、大径部27bを備えるとともにパイロット制御回路29(指令回路に相当)が接続され、パイロット圧0の状態にあると、第1スプール27は、小径部27aがボディ16(バルブハウジングに相当)に装着されたポート部材の内部に入り込んだ操作位置に有り、パイロット操作弁30が2速位置に切り換えられると、第1スプール27の小径部27aにパイロット圧が作用して第1スプール27がスプリング17の弾性力に打ち勝って摺動操作され、モータ作動圧M1及びM2が2速ピストン10,11(油圧アクチュエータに相当)に導かれ、油圧モータ1が小容量になる。油圧モータ1の負荷が増えると、駆動圧P1又はP2が上昇し、高圧となる。P1又はP2は第1スプール27と第2スプール28との間の室26内に作用しており、第1スプール27は第2スプール28の受圧面積に見合った油圧力によって移動し、2速ピストン10,11からT1への開口C1,C2を開く。この結果、油圧モータ1は大容量になる。そして、油圧モータ1の容量変化によって駆動圧は低下するが、第1スプール27のパイロット圧の受圧面積は小さくなっており、大容量が保持されるというものがあった。
特開平1−116301号公報(第2−4頁、第1−3図)
この種のバルブ装置において、従来の技術を採用し、バルブ装置が指令油圧によって大容量側から小容量側に切換え操作されて油圧モータを小容量状態にしていても、油圧モータの駆動負荷が増大すると、バルブ装置がモータ駆動回路からのパイロット油圧によって大容量側に切換え操作されて油圧モータを大容量状態に自ずと切換えるようにし、かつ、このモータ容量の変化のためにモータ駆動回路の負荷圧が若干減少してもバルブ装置が直ちに小容量側に戻ることを回避することができるようにすると、バルブハウジングの面でコスト高になりがちであった。
すなわち、上記したモータ容量の変化に起因するバルブ装置の切り換わりを回避することができるようにスプールの一端側に小径部と大径部を設けると、バルブ装置が大容量側にある状態において、指令回路からの指令油圧がスプールの小径部に作用しても大径部には作用しないように小径部における受圧部と、大径部における受圧部との間を精度よくシールされるようにする必要がある。このため、従来の技術を採用すると、バルブ装置が大容量側にある状態において、スプールの小径部がバルブハウジングの穴内に嵌入した状態になることから、スプールやバルブハウジングに若干の製作誤差があっても、上記したシールが精度よく行われるように高性能のシール材を設けるなど、特別なシール対策を施す必要があった。
本発明の目的は、油圧モータの負荷増大に伴う容量変更が自動的に行なわれるものでありながら、かつ、モータ容量の変化に伴う負荷圧減少に起因するバルブ装置の切り換わりを回避することができるものでありながら安価に得ることができるバルブ装置を提供することにある。
本第1発明にあっては、バルブハウジングに小容量位置と大容量位置に摺動自在に収容されたスプールが前記小容量位置に操作されることにより、可変容量型油圧モータの駆動回路からのパイロット油圧を前記可変容量型油圧モータの容量調節を行なう油圧アクチュエータに供給し、前記スプールが前記大容量位置に操作されることにより、前記油圧アクチュエータから圧油を排出するように構成し、前記スプールを前記大容量位置に摺動付勢するスプリング、及び、前記スプールが指令回路からの指令油圧によって前記小容量位置に操作されるように前記指令油圧をスプールに供給する指令ポートを備えたバルブ装置において、
前記スプールの摺動方向での一端側に、小径部、及び、この小径部に対してスプール他端側に位置ずれした大径部を設け、
前記スプールの摺動方向での他端側に、スプール他端面に開口した有底の油室穴、及び、前記油室穴に摺動自在に挿入されたピストンを設け、
前記スプールが前記小容量位置に位置した場合及び前記大容量位置に位置した場合において、前記油室穴が前記駆動回路からのパイロット油圧をスプールに供給するパイロットポートに連通されるように構成し、
前記スプールが大容量位置に位置した状態においてスプールの前記小径部での端面に当接してスプールを受け止める環状のストッパー部をバルブハウジングに設けるとともに、前記スプールが大容量位置に位置した状態では前記指令ポートからの指令油圧がスプールの前記小径部に前記ストッパー部ループの内側で供給されるように前記指令ポートを構成し、
前記スプールの前記大径部の外周面に、前記大径部の全周囲にわたる環状のスプール環状溝を設け、
前記スプールが前記小容量位置から前記大容量位置に摺動する間、前記スプール環状溝に開口するドレンポートを設けてある。
すなわち、指令油圧が供給されると、スプールの小径部に指令油圧が作用してスプールが小容量位置に切換え操作され、駆動回路からのパイロット油圧を油圧アクチュエータに供給してこの油圧アクチュエータに油圧モータの小容量状態への切換えを行なわせる。この状態にあると、スプールの小径部がストッパー部から離れ、指令油圧がスプールの小径部及び大径部の両方に作用する。このとき、油室穴がパイロットポートに連通されて油室穴に駆動回路からのパイロット油圧が作用し、スプールの小径部及び大径部と油室穴とは、受圧向きが互いに逆向きになった関係にあることから、油圧モータの駆動負荷が増大してパイロット油圧が増大し、これによってスプリングによる付勢力と油室穴に作用するパイロット油圧とによって発生するスプール操作力が、スプールの小径部と大径部に作用する指令油圧によって発生するスプール操作力よりも大になると、この操作力差のためにスプールが大容量位置に切換え操作され、油圧アクチュータから圧油を排出して油圧アクチュータに油圧モータの大容量状態への切換えを行なわせる。スプールが大容量位置になると、スプールの油室穴がパイロットポートに連通されて油室穴に駆動回路からのパイロット油圧が作用するが、また、スプールの小径部が環状のストッパー部に当接して小径部における受圧部と、大径部における受圧部との間をストッパー部によってシールされて、スプールの小径部には指令油圧が作用するが、大径部には指令油圧が作用しなくなり、油圧モータが小容量状態から大容量状態に変化して駆動回路の負荷圧が若干減少しても、かつ、スプールに指令油圧が作用していても、スプリングによる付勢力と油室穴に作用するパイロット油圧とによって発生するスプール操作力が、指令油圧によるスプール操作力よりも大になっていてスプールが小容量位置に切換え操作されなくなるものである。
スプールが大容量位置に位置した状態において、スプールの小径部が環状のストッパー部に当接して小径部における受圧部と、大径部における受圧部との間がストッパー部によってシールされるのであるが、大径部の周面に侵入圧油による圧力が掛かったままになっていると、この圧力によって発生する位置ずれのために小径部がストッパー部に密着しにくくなってシール精度が悪化しやすくなる。殊に、バルブハウジングやスプールに製作誤差が発生した場合、シール精度が悪化しやすくなる。本第1発明にあっては、大径部の周面にドレンポートが開口しているものだから、大径部周面に侵入油圧による圧力が掛かったままにならず、若干の製作誤差が発生しても、かつ、特別なシール手段を設けなくとも、小径部とストッパー部が密着しやすくなって小径部と大径部の間がストッパー部によって精度よくシールされるようにすることができる。
従って、本第1発明によれば、スプールを指令油圧によって小容量位置に操作して油圧モータを小容量状態にしていても、油圧モータの駆動負荷が小径部と大径部の受圧面積差、油室穴の受圧面積などによって設定される設定負荷に増大すると、モータ駆動回路のパイロット油圧によってスプールが大容量位置に切換え操作されて油圧モータが大容量状態に自ずと切換え操作され、かつ、油圧モータが大容量状態に切り換わるに伴ってモータ駆動回路の負荷圧が若干減少してもスプールが小容量位置に戻らないようにパイロット油圧のヒステリシス特性を与えることができて、油圧モータの速度切換えのための特別な手間を掛けなくとも油圧モータを変速駆動することができ、しかも、油圧モータの容量変化に伴ってスプールが切り換わるハンチングの発生を回避した安定な状態で変速を行なわせることができる。それでありながら、小径部をストッパー部に当接させるだけで小径部と大径部の間のシールが精度よく行なわれ、高性能なシール材などの特別なシール対策を省略するなどして安価に得ることができる。
本第発明にあっては、本第1発明の構成において、前記小径部に、前記指令ポートからの指令油圧を受ける円錐面形の受圧面を備えてある。
すなわち、スプールが駆動回路からのパイロット油圧によって大容量位置に切換え操作される際、小径部が指令油圧を受けながらストッパー部に当接される。このとき、小径部の指令油圧を受ける受圧面の円錐面形のため、小径部が環状のストッパー部に密着するように指令油圧によって姿勢調整されやすくなる。
従って、本第発明によれば、小径部がストッパー部により精度よく密着した状態で当接して小径部の受圧部と大径部の受圧部の間のストッパー部によるシールがより精度よく行なわれ、パイロット油圧のヒステリシス特性をより精度よく発揮させることができる。
本第発明にあっては、本第1又は第2発明の構成において、前記スプリングを、前記油室穴の内部でスプールに対して付勢作用するように前記油室穴に配置してある。
すなわち、油室穴をスプリング収容室に利用するように油室穴に配置したスプリングによってスプールを大容量位置に摺動付勢したものである。
従って、本第発明によれば、スプリングを収容する専用のばね室が不要なコンパクトな状態に得てバルブ装置をスペース面などから有利に配置することができる。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
1に示すように、左右一対のクローラ式走行装置1、及び、ドーザ2を備えた走行機体3に、原動部4及び運転部5を備えた旋回台6を旋回操作自在に設けるとともに、前記旋回台6の前端部にブラケット7を介してバックホウ装置8を連結して、ドーザ付きバックホウを構成してある。
前記左右の走行装置1,1は、トラックフレーム10の後端部に設けた油圧モータ11によってクローラ駆動輪体12を駆動することによって駆動されるように構成し、各走行装置1の前記油圧モータ11を、油圧アクチュエータの一例としての油圧変速シリンダ13(図2参照)によって小容量状態(高速状態)と大容量状態(低速状態)に切換え操作自在な可変容量型の油圧モータに構成するとともに、各走行装置1の前記油圧モータ11を駆動するための油圧駆動装置を、図2に示す如く構成してある。
すなわち、各走行装置1の前記油圧モータ11を駆動するための油圧駆動装置は、前記原動部4にエンジン14によって駆動されるように構成して設けた油圧ポンプ21からの圧油によって油圧モータ11を駆動する駆動回路20、油圧モータ11の前記変速シリンダ13に変速油路30を介して出力ポート41が接続されたバルブ装置V、このバルブ装置Vに接続された指令回路31とパイロット駆動油路32とパイロット油路33、前記バルブ装置Vを前記スリーブジョイン34を介してタンク35に接続しているドレン油路36を備えて構成してある。
前記駆動回路20は、旋回台6の旋回軸芯部に位置する前記スリーブジョイント34を備えた一対のモータ駆動油路22,22を介して油圧モータ11に接続された制御弁23、制御弁23に給油路24を介して接続された前記油圧ポンプ21、制御弁23に接続された排油路25、前記一対のモータ駆動油路22,22の前記スリーブジョイント34と油圧モータ11の間に介装されたカウンターバランス弁26などを備えて構成してあり、制御弁23が前進状態又は後進状態に切換え操作されると、前記油圧ポンプ21がタンク35から作動油を吸引して発生させた圧油を給油路24及び制御弁23を介して前記一対のモータ駆動油路22,22の一方に供給し、これに伴ってカウンターバランス弁26の一対のパイロット油路26aの一方に作用するモータ駆動油路22からのパイロット油圧のためにカウンターバランス弁26が前進側又は後進側の操作位置に切り換わって制御弁23からの圧油を油圧モータ11に供給し、油圧モータ11からの排油を前記一対のモータ駆動油路22,22の他方によって制御弁23に戻してこの制御弁23から排油路25を介してタンク35に戻し、これによって油圧モータ11を制御弁23の操作位置に対応した前進側や後進側に駆動する。制御弁23が中立状態に切換え操作されると、制御弁23によって一対のモータ駆動油路22,22を排油路25に連通させ、これに伴ってカウンターバラン弁26が一対のスプリング26bのために中立状態に切り換わり、これによって油圧モータ11を停止させるとともにカウンターバランス弁26によって停止状態にロックする。
パイロット駆動油路32は、バルブ装置Vの入力ポート42に連通されたバルブ側油路32a、このバルブ側油路32aに出力側が連通されたシャトル弁32b、このシャトル弁32bの一方の入力側を前記一対のモータ駆動油路22,22の一方のカウターバランス弁26と油圧モータ11の間に連通させている駆動回路側油路32c、前記シャトル弁32bの他方の入力側を前記一対のモータ駆動油路22,22の他方のカウンターバランス弁26と油圧モータ11の間に連通させている駆動回路側油路32cを備えて構成してあり、駆動回路20の一対のモータ駆動油路22,22のうちの負荷圧が高い方向のモータ駆動油路22からパイロット油圧を取り出してバルブ装置Vの入力ポート42に供給する。
パイロット油路33は、バルブ装置Vのパイロットポート43を前記カウンターバランス弁26の出力ポート26cに連通させている。カウンターバランス弁26の前記出力ポート26cは、カウンターバランス弁26が前進状態や後進状態に切り換えられると、一対のモータ駆動油路22,22のうちの制御弁23からの圧油を油圧モータ11に供給する方のモータ駆動油路22に連通されるようになっている。これにより、パイロット油路33は、油圧モータ11の駆動状態において、駆動回路20の一対のモータ駆動油路22,22のうちの油圧モータ11に圧油供給する方のモータ駆動油路22からパイロット油圧を取り入れてバルブ装置Vのパイロットポート43に供給する。
ドレン油路36は、バルブ装置Vの第1ドレンポート44と第2ドレンポート45をタンク35に連通させており、バルブ装置Vの第1及び第2ドレンポート44,45から排出された圧油をタンク35に戻すようになっている。
指令回路31には、この指令回路31の一端側に接続された速度選択弁37、速度選択弁37の入力ポートに給油路38aを介して接続された油圧ポンプ39などを備えてある。速度選択弁37が高速状態Hに切換え操作されると、指令回路31は、給油路38aに連通されて油圧ポンプ39からの指令油圧をバルブ装置Vの指令ポート46に供給し、速度選択弁37が低速状態Lに切換え操作されると、指令回路31は、排油路38bに連通されてバルブ装置Vから指令油圧をタンク35に排出する。
図3などに示すように、バルブ装置Vは、スプール室47及びスプール室47の両端側を閉じている蓋体63,64を備えたバルブハウジング40、このバルブハウジング40の前記スプール室47に摺動自在に収容されたスプール50、スプール50の小径部52が位置する一端側とは反対側にこの側のスプール端面53に開口する状態で設けた有底の油室穴54に挿入されたピストン61及びコイル形スプリング62を備えて構成してある。
スプール50の摺動方向での一端側に、段差部を備えさせて前記小径部52と、この小径部52に対してスプール他端側に位置ずれした大径部59を設け、小径部52の先端側に、小径部52の先端面で成る突形でかつ円錐面形の受圧面52aを設けた受圧部52bを備えてあり、大径部59の先端側に、截頭円錐面形、すなわち頭を切った円錐面の形の受圧面59aを設けた受圧部59bを備えてある。
スプール50は、スプール50の軸芯に沿う方向に摺動操作されると、図4に示す如くスプール室47の一端側を閉じている前記蓋体63に前記小径部52の先端部が入り込むように設けた切り込み凹部の周縁部で成るバルブハウジング40の環状のストッパー部65に前記小径部52の受圧面52aが当接して小径部52にてストッパー部65によって受け止められた大容量位置VLと、図3に示す如くスプール50の小径部52が前記ストッパー部65から離れ、スプール50の油室穴54が位置する側での端面53がスプール室47の他端側を閉じている前記蓋体64の端面に当接して受け止められた小容量位置VHとに切り換わるようになっている。
ピストン61は、スプール50の前記油室穴54のスプール他端面53での開口を閉じるように構成して油室穴54に摺動自在に挿入されている。スプリング62は、このスプリング62の一端側が油室穴54の底部に当接し、他端側が前記ピストン61に当接する状態で油室穴54の内部に配置されていて、ピストン61を介して蓋体64を反力部材として油室穴54の内部でスプール50に対して付勢作用するようになっている。
すなわち、スプール50がスプリング62によって前記大容量位置VLに摺動付勢されるようになっており、かつ、スプール50が摺動操作されるに伴い、ピストン61が油室穴54に供給される油圧やスプリング62などのために油室穴54に対して出退するようになっている。
バルブ装置Vの前記第1ドレンポート44に連通するように構成するとともにスプール室内壁の全周囲にわたる環状に形成した第1ドレン環状溝44a、バルブ装置Vの前記パイロットポート43に連通するように構成するとともにスプール室内壁の全周囲にわたる環状に形成したパイロット環状溝43a、バルブ装置Vの前記入力ポート42に連通するように構成するとともにスプール室内壁の全周囲にわたる環状に形成した入力環状溝42a、バルブ装置Vの前記出力ポート41に連通するように構成するとともにスプール室内壁の全周囲にわたる環状に形成した出力環状溝41a、バルブ装置Vの前記第2ドレンポート45に連通するように構成するとともにスプール室内壁の全周囲にわたる環状に形成した第2ドレン環状溝45aを、スプール摺動方向に並べてスプール室内壁に設けてある。
図3に示すように、スプール50が前記小容量位置VHに位置されると、スプール50の前記大径部59の外周面側にスプール全周囲にわたる環状に形成して設けたスプール環状溝56が前記第1ドレン環状溝44aに対応し、第1ドレンポート44が大径部59の外周面に開口する。また、スプール50の外周面側にスプール全周囲にわたる環状に形成して設けたスプール環状溝57が前記パイロット環状溝43aに対応し、前記油室穴54がスプール50の周方向での複数箇所に油室穴54に連通する状態で設けた貫通孔で成る油路57a、前記スプール環状溝57、パイロット環状溝43aを介して前記パイロットポート43に連通される。さらに、スプール50の外周面側にスプール全周囲にわたる環状に形成して設けたスプール環状溝58が前記入力環状溝42a及び前記出力環状溝41aに対応し、入力ポート42が入力環状溝42a、スプール環状溝58、出力環状溝41aを介して出力ポート41に連通されるようになっている。
図4に示すように、スプール50が前記大容量位置VLに位置されると、前記スプール環状溝56が第1ドレン環状溝44aに対応し、第1ドレンポート44がスプール50の前記大径部59の外周面に開口する。また、前記スプール環状溝57が前記パイロット環状溝43aに対応し、油室穴54が前記油路57a、スプール環状溝57、パイロット環状溝43aを介してパイロットポート43に連通される。さらに、スプール50のランド55aがパイロット環状溝43aと入力環状溝42aの間に、スプール50のランド55bが入力環状溝42aと出力環状溝41aの間にそれぞれ対応し、入力ポート42が閉じられる。さらに、スプール50の他端側の小径部55cが出力環状溝41aに対応し、出力ポート41が出力環状溝41a、スプール小径部55cとスプール室内壁の間を介して第2ドレンポート45に連通されるようになっている。
このとき、スプール50の小径部52の受圧面52aが環状のストッパー部65に当接して受け止め支持され、指令ポート46からの指令油圧が小径部52の受圧面52aにストッパー部ループの内側、すなわち、環状のストッパー部65で囲われる内側で作用しても、大径部59の受圧面59aには作用しないように、小径部52の受圧部52bと大径部59の受圧部59bとの間をストッパー部65によってシールされる。
図4などに示すように、バルブ装置Vの前記指令ポート46は、スプール室47の一端側の前記蓋体63に前記ストッパー部ループの内部で開口するようにして設けたスプール軸芯に沿う方向の貫通孔によって構成してある。これにより、指令ポート46は、スプール50が前記大容量位置VLに位置した状態では、指令回路31からの指令油圧をスプール50の小径部52での端面としての受圧面52aに前記ストッパー部ループの内側で供給するようになっている。
スプール50の小径部52の受圧部52bの受圧面積をS1とし、大径部59の受圧部59bの受圧面積をS2とし、油室穴54の底部で成る受圧部54aの受圧面積をS3とし、指令回路31からの指令油圧の油圧をPSとし、駆動回路20からのパイロット油圧の油圧をPKとし、スプリング62の付勢力の大きさをFSとすると、スプール50が大容量位置VLに操作された状態においては、指令回路31からの指令油圧PSのために、スプール50をA方向(図4参照)に押圧するべく作用するスプール操作力A1=PS×S1が発生し、駆動回路20からのパイロット油圧とスプリング62のために、スプール50をB方向(図4参照)に押圧するべく作用するスプール操作力B1=PK×S3+FSが発生する。そして、スプール50が小容量位置VHに操作された状態においては、指令回路31からの指令油圧PSのために、スプール50をA方向に押圧するべく作用するスプール操作力A2=PS×(S1+S2)が発生し、駆動回路20からのパイロット油圧とスプリング62のために、スプール50をB方向に押圧するべく作用するスプール操作力B2=PK×S3+FSが発生する。
油圧モータ11の駆動負荷が増大して駆動回路20の負荷圧が増大し、これによって発生するスプール操作力B2がスプール操作力A2よりも大になると、駆動回路20からのパイロット油圧のためにスプール50が小容量位置VHから大容量位置VLに切換え操作され、この後、駆動回路20の負荷圧が減少して発生するスプール操作力B1がスプール操作力A1よりも小になると、スプール50が大容量位置VLから小容量位置VHに戻し操作される。負荷圧増大のためにスプール50が小容量位置VHから大容量位置HLに切換えられることによって駆動回路20の負荷圧が若干減少しても、このときに発生するスプール操作力B1がスプール操作力A1よりも大になったままになって、この負荷圧減少のためにスプール50が小容量位置VHに戻されることがないパイロット油圧のヒステリシス特性を与えるように小径部52と大径部59の受圧面積S1,S2の差、油室穴54の受圧面積S3などを設定してある。
つまり、制御弁23を前進状態又は後進状態に切換え操作すると、油圧ポンプ21からの圧油が制御弁23から油圧モータ11に供給され、油圧モータ11が制御弁23の操作位置に対応した前進側や後進側に駆動されて走行装置1を前進側や後進側に駆動し、走行機体が前進又は後進走行する。
このとき、速度選択弁37を低速状態Lに操作してあると、この速度選択弁37がバルブ装置Vから指令油圧を排出してバルブ装置Vのスプール50がスプリング62によって大容量位置VLに切換え操作され、バルブ装置Vが変速シリンダ13の圧油を変速油路30によって出力ポート41に流動させて出力ポート41から第2ドレンポート45に流動させ、第2ドレンポート45からドレン油路36に流動させてタンク35に排出して変速シリンダ13を低速側に操作し、変速シリンダ13が油圧モータ11を大容量状態に操作する。これにより、油圧モータ11が低速回転するように駆動されて走行装置1を高トルクで駆動する。
これに対し、速度選択弁37を高速状態Hに操作してあると、この速度選択弁37が油圧ポンプ39からの指令油圧をバルブ装置Vの指令ポート46に供給してバルブ装置Vのスプール50が指令ポート46からの指令油圧によってスプリング62に抗して小容量位置VHに切換え操作され、バルブ装置Vが駆動回路20の一方のモータ駆動油路22からパイロット駆動油路32によって入力ポート42に供給されたパイロット圧油を出力ポート41から変速油路30を介して変速シリンダ13に供給して変速シリンダ13を高速側に操作し、変速シリンダ13が油圧モータ11を小容量状態に操作する。これにより、油圧モータ11が高速回転するように駆動されて走行装置1を高速駆動する。
このとき、駆動回路20のカウンターバランス弁26からのパイロット油圧がパイロット油路33によってバルブ装置Vのパイロットポート43に供給されてこのパイロットポート43からスプール50の油室穴54に供給されて油室穴54の受圧部54aに作用し、油圧モータ11の駆動負荷が増大して駆動回路20の負荷圧が小径部52と大径部59の受圧面積差、油室穴54の受圧面積S3などによって設定される設定高圧以上に増大すると、バルブ装置Vのスプール50が駆動回路20のカウンターバランス弁26からのパイロット油圧のために大容量位置VLに切換え操作されてバルブ装置Vが変速シリンダ13を低速側に切換え操作し、油圧モータ11が変速シリンダ13によって大容量状態に切換え操作されて低速回転で駆動されるようになり、走行装置1が高速駆動から低速駆動に自ずと切り換わって高トルクで駆動されるようになる。この場合、油圧モータ11が小容量状態から大容量状態に切換え操作されるに伴って駆動回路20の負荷圧が若干減少するが、スプール50が大容量位置VLに切り換わると駆動回路20のカウンターバランス弁26からのパイロット油圧がスプール50の油室穴54の受圧部54aに作用していることと、指令回路31からの指令油圧が小径部52の受圧部52bには作用するが、大径部59の受圧部59bに作用しないことにより、負荷圧が若干減少してもスプール50が小容量位置VHに直ちに戻るハンチングが発生しなくなっている。負荷圧がスプール50を大容量位置VLに切り換えたときの高圧よりも低圧に減圧すれば、スプール50が小容量位置VHに戻り、油圧モータ11が高速回転駆動される状態に戻って走行装置1が高速駆動される状態に戻る。
図3などに示すように、バルブハウジング40のスプール室47の一端側を閉じている前記蓋体63、及び他端側を閉じている前記蓋体64は、組み付けねじ部63a,64aによってバルブハウジング40に脱着自在に装着してある。
すなわち、バルブ装置Vを点検や清掃するなどのメンテナンスを行なうに当たり、蓋体63や64を取り外すことにより、スプール室47の一端側や両端側を容易に開放することができる。
ドーザ付きバックホウの全体側面図 油圧回路図 バルブ装置のスプールが小容量位置にある状態での断面図 バルブ装置のスプールが大容量位置にある状態での断面図
11 油圧モータ
13 油圧アクチュエータ
20 駆動回路
31 指令回路
40 バルブハウジング
43 パイロットポート
44 ドレンポート
46 指令ポート
50 スプール
52 小径部
52a 小径部の受圧面、端面
53 スプール他端面
54 油室穴
56 スプール環状溝
59 大径部
61 ピストン
62 スプリング
65 ストッパー部
VH 小容量位置
VL 大容量位置

Claims (3)

  1. バルブハウジングに小容量位置と大容量位置に摺動自在に収容されたスプールが前記小容量位置に操作されることにより、可変容量型油圧モータの駆動回路からのパイロット油圧を前記可変容量型油圧モータの容量調節を行なう油圧アクチュエータに供給し、前記スプールが前記大容量位置に操作されることにより、前記油圧アクチュエータから圧油を排出するように構成し、前記スプールを前記大容量位置に摺動付勢するスプリング、及び、前記スプールが指令回路からの指令油圧によって前記小容量位置に操作されるように前記指令油圧をスプールに供給する指令ポートを備えたバルブ装置であって、
    前記スプールの摺動方向での一端側に、小径部、及び、この小径部に対してスプール他端側に位置ずれした大径部を設け、
    前記スプールの摺動方向での他端側に、スプール他端面に開口した有底の油室穴、及び、前記油室穴に摺動自在に挿入されたピストンを設け、
    前記スプールが前記小容量位置に位置した場合及び前記大容量位置に位置した場合において、前記油室穴が前記駆動回路からのパイロット油圧をスプールに供給するパイロットポートに連通されるように構成し、
    前記スプールが大容量位置に位置した状態においてスプールの前記小径部での端面に当接してスプールを受け止める環状のストッパー部をバルブハウジングに設けるとともに、前記スプールが大容量位置に位置した状態では前記指令ポートからの指令油圧がスプールの前記小径部に前記ストッパー部ループの内側で供給されるように前記指令ポートを構成し、
    前記スプールの前記大径部の外周面に、前記大径部の全周囲にわたる環状のスプール環状溝を設け、
    前記スプールが前記小容量位置から前記大容量位置に摺動する間、前記スプール環状溝に開口するドレンポートを設けてあるバルブ装置。
  2. 前記小径部に、前記指令ポートからの指令油圧を受ける円錐面形の受圧面を備えてある請求項1記載のバルブ装置。
  3. 前記スプリングを、前記油室穴の内部でスプールに対して付勢作用するように前記油室穴に配置してある請求項1又は2記載のバルブ装置。
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