JP4087928B2 - 切換弁 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、作動油の供給を一方のアクチュエータと他方のアクチュエータとに切り換える切換弁に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の切換弁として、特開平8−59185号公報の如き図3及び図4に示すものがある。この切換弁44は、第1位置44Aと第2位置44Bとを有し、第1位置44Aでは第1アクチュエータとしての油圧モータ45へ接続する第1接続通路としての作業用第1接続通路46を第1給排通路47へ連通し、油圧モータ45へ接続する第3接続通路としての作業用第2接続通路48を第2給排通路49へ連通し、第2アクチュエータとしてのアウトリガを駆動する張出用シリンダ50へ接続する第2接続通路としての張出用第1接続通路51と第4接続通路としての張出用第2接続通路52とを戻り通路53へ連通している。また、第2位置44Bでは作業用両接続通路46、48を遮断し、両給排通路47、49と張出用両接続通路51、52とを連通している。そして、第1位置44Aでは第1給排通路47または第2給排通路49の作動油(方向・流量制御弁54の切り換えにより第1給排通路47であったり第2給排通路49であったりする)が油圧モータ45へ供給されて油圧モータ45を駆動し、張出用シリンダ50は張出用第2接続通路52に配設のパイロット操作逆止め弁55により作動油の排出を阻止され停止している。また、第2位置44Bでは第1給排通路47または第2給排通路49の作動油が張出用シリンダ50へ供給されて張出用シリンダ50を駆動し、油圧モータ45は停止している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、かかる従来の切換弁では、第1位置44Aで張出用シリンダ50へ接続する張出用第1接続通路51と張出用第2接続通路52とを戻り通路53へ連通しているため、張出用第2接続通路52に配設のパイロット操作逆止め弁55が故障して閉作動しなくなると、第1位置44Aで張出用シリンダ50から作動油が張出用第2接続通路52を流れて戻り通路53へ排出され張出用シリンダ50が動いてしまう。
【0004】
そこで、第1位置44Aで張出用第1接続通路51と張出用第2接続通路52とを戻り通路53へ連通することなく遮断し、パイロット操作逆止め弁55が故障しても張出用シリンダ50から作動油の排出を阻止する構成に設けた。
【0005】
ところが、かかる構成にすると、第1位置44Aで第1給排通路47または第2給排通路49から作業用第1接続通路46または作業用第2接続通路48を流して油圧モータ45へ作動油を供給する際に、この作動油が弁本体56の摺動孔57と弁体58との摺動クリアランスより張出用シリンダ50へ接続する張出用第1接続通路51または張出用第2接続通路52へ洩れ、戻り通路53と遮断した張出用第1接続通路51または張出用第2接続通路52の圧力が上昇して張出用シリンダ50が動いてしまうことがあった。
【0006】
本発明は、第1給排通路または第2給排通路から第1アクチュエータと第2アクチュエータのどちらか一方へ作動油を供給する際に、この作動油が弁本体の摺動孔と弁体との摺動クリアランスより他方のアクチュエータへ接続する弁体で遮断した接続通路へ洩れることなくした切換弁を提供することを課題としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
このため、本発明の切換弁は、弁本体に穿設の摺動孔へ弁体を軸方向へ摺動自在に嵌挿して設け、摺動孔の軸方向中央部には低圧側へ接続する戻り通路を開口して設け、戻り通路の摺動孔への開口箇所の軸方向一方側に間隙を有して作動油を給排する第1給排通路を開口すると共に、戻り通路の摺動孔への開口箇所の軸方向他方側に間隙を有して作動油を給排する第2給排通路を開口して設け、第1給排通路の摺動孔への開口個所の軸方向一方側に間隙を有して第1アクチュエータへ接続する第1接続通路を開口して設けると共に、第1給排通路の摺動孔への開口個所の軸方向他方側で戻り通路の摺動孔への開口箇所との間に間隙を有して第2アクチュエータへ接続する第2接続通路を開口して設け、第2給排通路の摺動孔への開口個所の軸方向一方側で戻り通路の摺動孔への開口箇所との間に間隙を有して第1アクチュエータへ接続する第3接続通路を開口して設けると共に、第2給排通路の摺動孔への開口個所の軸方向他方側に間隙を有して第2アクチュエータへ接続する第4接続通路を開口して設け、摺動孔へ嵌挿の弁体が軸方向の一方側に位置する第1位置と弁体が軸方向の他方側に位置する第2位置とを有し、第1位置では第1接続通路を第1給排通路へ第3接続通路を第2給排通路へそれぞれ連通して第2接続通路と第4接続通路をそれぞれ遮断して設け、第2位置では第2接続通路を第1給排通路へ第4接続通路を第2給排通路へそれぞれ連通して第1接続通路と第3接続通路をそれぞれ遮断して設け、弁体には第1位置で摺動孔への第1給排通路開口個所と第2接続通路開口個所との間に位置する外周面へ開口する第1小孔と、第1位置で第2給排通路開口個所と第4接続通路開口個所との間に位置する外周面へ開口する第2小孔と、第2位置で第1給排通路開口個所と第1接続通路開口個所との間に位置する外周面へ開口する第3小孔と、第2位置で第2給排通路開口個所と第3接続通路開口個所との間に位置する外周面へ開口する第4小孔とを径方向へ穿設して有すると共に、各小孔と弁体内部で接続する連通路を軸方向へ穿設して有し、さらに弁体には第1位置と第2位置のどちらの位置でも常に戻り通路の摺動孔への開口箇所に位置する外周面に開口して内部で連通路に接続する連通孔を径方向へ穿設して有して成る。この場合、弁本体の内部には、弁体を嵌挿した摺動孔へ連なって弁体端部にパイロット室を区画形成し、パイロット室へのパイロット油の給排で弁体を第1位置と第2位置とに切換自在に設け、弁体にはパイロット室とパイロット室に隣接して摺動孔へ開口する接続通路の開口個所との間に位置する外周面へ開口して低圧側に接続する小孔を穿設して有しても良い。
【0008】
かかる本発明の切換弁によると、第1位置では弁体に有した第1小孔が第1給排通路開口個所と第2接続通路開口個所との間に位置する外周面へ開口すると共に、第2小孔が第2給排通路開口個所と第4接続通路開口個所との間に位置する外周面へ開口するので、作動油を第1給排通路から第1接続通路を流して第1アクチュエータへ供給する際に、摺動孔への第1給排通路開口個所から弁本体の摺動孔と弁体との摺動クリアランスに洩れる作動油は第1小孔より連通路、連通孔、戻り通路を流れて低圧側へ排出され、弁体で遮断した第2接続通路へ洩れることはない。また、作動油を第2給排通路から第3接続通路を流して第1アクチュエータへ供給する際に、摺動孔への第2給排通路開口個所から摺動孔と弁体との摺動クリアランスに洩れる作動油は第2小孔より連通路、連通孔、戻り通路を流れて低圧側へ排出され、弁体で遮断した第4接続通路へ洩れることはない。次に、第2位置では弁体に有した第3小孔が第1給排通路開口個所と第1接続通路開口個所との間に位置する外周面へ開口すると共に、第4小孔が第2給排通路開口個所と第3接続通路開口個所との間に位置する外周面へ開口するので、作動油を第1給排通路から第2接続通路を流して第2アクチュエータへ供給する際に、摺動孔への第1給排通路開口個所から摺動孔と弁体との摺動クリアランスに洩れる作動油は第3小孔より連通路、連通孔、戻り通路を流れて低圧側へ排出され、弁体で遮断した第1接続通路へ洩れることはない。また、作動油を第2給排通路から第4接続通路を流して第2アクチュエータへ供給する際に、摺動孔への第2給排通路開口個所から摺動孔と弁体との摺動クリアランスに洩れる作動油は第4小孔より連通路、連通孔、戻り通路を流れて低圧側へ排出され、弁体で遮断した第3接続通路へ洩れることはない。このため、弁本体の摺動孔と弁体との摺動クリアランスに洩れた作動油は第1小孔から第4小孔までの何れかの小孔から連通路、連通孔、戻り通路を流れて低圧側へ排出されるので、第1給排通路または第2給排通路から第1アクチュエータと第2アクチュエータのどちらか一方へ作動油を供給する際に、この作動油が弁本体の摺動孔と弁体との摺動クリアランスより他方のアクチュエータへ接続する弁体で遮断した接続通路へ洩れることなくできる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づき説明する。
図1において、1は弁本体で、マニホールド2上に積層配設している。3は摺動孔で、弁本体1に軸方向へ穿設し、軸方向両端には摺動孔3より大径のねじ孔を連設し、各ねじ孔4A、4Bは弁本体1の一側面と他側面とに開口して設けている。摺動孔3には内周面を窪ませて7個の環状溝5A、5B、5C、5D、5E、5F、5Jを軸方向へ間隙を有して形成し、軸方向中央部に形成の環状溝5Dには戻り通路6を開口して設け、戻り通路6はマニホールド2に穿設の戻り通路6Aへ接続し、戻り通路6Aは低圧側としてのタンクへ接続している。
【0010】
環状溝5Dの軸方向一方側に間隙を有して形成の環状溝5Bには作動油を給排する第1給排通路7を開口して設けると共に、環状溝5Dの軸方向他方側に形成の環状溝5Fには作動油を給排する第2給排通路8を開口して設け、第1給排通路7と第2給排通路8はそれぞれマニホールド2に穿設の第1給排通路7Aと第2給排通路8Aへ接続している。
【0011】
第1給排通路7を開口する環状溝5Bの軸方向一方側に間隙を有して形成の環状溝5Aには第1接続通路9を開口して設け、第1接続通路9はマニホールド2に穿設の第1接続通路9Aへ接続し、第1接続通路9、9Aは第1アクチュエータとしてのアウトリガを駆動する第1油圧シリンダ10のヘッド側室10A(図2参照)へ接続している。
【0012】
第1給排通路7を開口する環状溝5Bの軸方向他方側に間隙を有して形成の環状溝5Cには第2接続通路11を開口して設け、第2接続通路11はマニホールド2に穿設の第2接続通路11Aへ接続し、第2接続通路11、11Aは第2アクチュエータとしてのアウトリガを駆動する第2油圧シリンダ12のヘッド側室12A(図2参照)へ接続している。
【0013】
第2給排通路8を開口する環状溝5Fの軸方向一方側に間隙を有して形成の環状溝5Eには第3接続通路13を開口して設け、第3接続通路13はマニホールド2に穿設の第3接続通路13Aへ接続し、第3接続通路13、13Aは第1油圧シリンダ10のキャップ側室10B(図2参照)へ接続している。
【0014】
第2給排通路8を開口する環状溝5Fの軸方向他方側に間隙を有して形成の環状溝5Jには第4接続通路14を開口して設け、第4接続通路14はマニホールド2に穿設の第4接続通路14Aへ接続し、第4接続通路14、14Aは第2油圧シリンダ12のキャップ側室12B(図2参照)へ接続している。
【0015】
15は弁体で、摺動孔3へ軸方向へ摺動自在に嵌挿して設け、軸方向の一方側に位置する第1位置15A(図1の上半分に示す)と軸方向の他方側に位置する第2位置15B(図1の下半分に示す)との間を摺動自在に設けている。
【0016】
弁体15には外周面を環状に窪ませて環状溝16A、16Bを形成し有し、環状溝16Aは第1位置15Aで第1接続通路9を第1給排通路7へ連通すると共に、第2位置15Bで第2接続通路11を第1給排通路7へ連通して設け、環状溝16Bは第1位置15Aで第3接続通路13を第2給排通路8へ連通すると共に、第2位置で第4接続通路14を第2給排通路8へ連通して設けている。
【0017】
弁体15の第1位置15Aでは、環状溝16Aで第1接続通路9を第1給排通路7へ環状溝16Bで第3接続通路13を第2給排通路8へそれぞれ連通して第2接続通路11と第4接続通路14を外周面でそれぞれ遮断して設け、第2位置15Bでは、環状溝16Aで第2接続通路11を第1給排通路7へ環状溝16Bで第4接続通路14を第2給排通路8へそれぞれ連通して第1接続通路9と第3接続通路13を外周面でそれぞれ遮断して設けている。
【0018】
弁体15には第1小孔17と第2小孔18と第3小孔19と第4小孔20とを径方向へ穿設して有し、第1小孔17は第1位置15Aで第1給排通路7が開口する環状溝5Bと第2接続通路11が開口する環状溝5Cとの間に位置する外周面へ開口して設けている。また、第2小孔18は第1位置15Aで第2給排通路8が開口する環状溝5Fと第4接続通路14が開口する環状溝5Jとの間に位置する外周面へ開口して設けている。また、第3小孔19は第2位置15Bで環状溝5Bと第1接続通路9が開口する環状溝5Aとの間に位置する外周面へ開口して設けている。また、第4小孔20は第2位置15Bで環状溝5Fと第3接続通路13が開口する環状溝5Eとの間に位置する外周面へ開口して設けている。
【0019】
21は連通路で、弁体15に一端面から軸方向へ穿設し、一端面への開口を栓部材22で閉塞し、各小孔17、18、19、20と弁体15内部で接続している。23は弁体15に径方向へ穿設した連通孔で、第1位置15Aと第2位置15Bのどちらの位置でも常に戻り通路6が開口する環状溝5Dに位置する外周面へ開口し、内部で連通路21と接続している。各小孔17、18、19、20は連通路21、連通孔23、戻り通路6、6Aを介してタンクへ接続する。
【0020】
24はパイロット室で、摺動孔3の軸方向一端へ連設したねじ孔4Aの弁本体1一側面への開口をプラグ部材25Aで閉塞して弁体15一端部に区画形成している。パイロット室24にはパイロット通路26を接続し、パイロット通路26はマニホールド2に穿設のパイロット通路26Aへ接続し、パイロット通路26A、26よりパイロット油を給排自在に設けている。
【0021】
27はばね室で、摺動孔3の軸方向他端へ連設したねじ孔4Bの弁本体1他側面への開口をプラグ部材25Bで閉塞して弁体15他端部に区画形成し、低圧パイロット通路28、マニホールド2に穿設の低圧パイロット通路28Aによりタンクへ接続している。29はばね室27へ収装したばねで、弁体15を第1位置15Aに向けて付勢して設けている。弁体15はパイロット室24へのパイロット油の供給でばね29力に抗して第2位置15Bに、またパイロット室24からのパイロット油の排出でばね29力により第1位置15Aにそれぞれ切換自在に設けている。
【0022】
30は弁体15に径方向へ穿設して有した小孔で、パイロット室24とパイロット室24に隣接する第1接続通路9が開口する環状溝5Aとの間に位置する外周面へ開口して設け、弁体15内部で連通路21と接続している。小孔30は第2位置15Bで摺動孔3と弁体15との摺動クリアランスに洩れるパイロット室24のパイロット油を戻り通路6、6Aよりタンクへ排出して第1接続通路9へ洩れないよう設けている。
【0023】
31A、31Bは手動操作部材で、プラグ部材25A、25Bに軸方向へ進退自在に設け、手動操作部材31Aは外部からの手動操作で弁体15の軸方向一端部へ当接して弁体15を第2位置15Bへ切換自在に設け、手動操作部材15Bは外部からの手動操作で弁体15の軸方向他端部へ当接して弁体15を第1位置15Aへ切換自在に設けている。
【0024】
図2は、図1に示す一実施形態の切換弁を適用した油圧装置の油圧回路図を示している。
第1油圧シリンダ10のキャップ側室10Bへ接続する第3接続通路13と、第2油圧シリンダ12のキャップ側室12Bへ接続する第4接続通路14とには、それぞれパイロット操作逆止め弁32、33を配設し、パイロット操作逆止め弁32はキャップ側10Bへの作動油の供給を許容すると共に、キャップ側室10Bからの作動油の排出を阻止し、第1接続通路9からヘッド側室10Aへ作動油を供給する際に、この作動油の一部をパイロット油として作用することで開作動してキャップ側室10Bからの作動油の排出を可能に設けている。また、パイロット操作逆止め弁33はキャップ側12Bへの作動油の供給を許容すると共に、キャップ側室12Bからの作動油の排出を阻止し、第2接続通路11からヘッド側室12Aへ作動油を供給する際に、この作動油の一部をパイロット油として作用することで開作動してキャップ側室12Bからの作動油の排出を可能に設けている。
【0025】
パイロット室24へ接続のパイロット通路26はパイロット電磁弁34へ接続し、パイロット電磁弁34はパイロット通路26をタンクTへ接続のパイロット排出通路35へ連通する非通電の第1位置34Aと、パイロット通路26を油圧原Pへ接続する供給通路P1に分岐接続のパイロット供給通路36へ連通する通電の第2位置34Bとを有している。
【0026】
37は方向・流量制御弁で、電磁比例弁38Aへ通電の第1位置37Aと電磁比例弁38Bへ通電の第2位置37Bと両電磁比例弁38A、38Bへ非通電の中立位置37Cとの3位置を有している。方向・流量制御弁37は第1位置37Aで第1給排通路7を逆止め弁39を介して供給通路P1へ連通して第2給排通路8をタンクTへ接続の排出通路40へ連通し、第2位置37Bで第1給排通路7を排出通路40へ連通して第2給排通路8を供給通路P1へ連通し、中立位置37Cで第1給排通路7と第2給排通路8と供給通路P1と排出通路40との間を遮断すると共に供給通路P1に分岐接続の分岐通路41を逆止め弁42を介してタンクTへ連通して供給通路P1をアンロード状態にしている。
【0027】
方向・流量制御弁37は第1位置37A、第2位置37Bでは電磁比例弁38A、38Bへの通電量に応じて連通開度を増減して流量を制御して設けている。43は供給通路P1の圧力を設定するリリーフ弁である。
【0028】
次に、かかる構成の作動を説明する。
図2は、第1油圧シリンダ10及び第2油圧シリンダ12が共に停止している状態を示し、切換弁は、パイロット電磁弁34が非通電で第1位置34Aに位置してパイロット通路26をパイロット排出通路35へ連通しているから、ばね29力で第1位置15Aに位置し、第1接続通路9を第1給排通路7へ第3接続通路13を第2給排通路8へそれぞれ連通して第2接続通路11と第4接続通路14をそれぞれ遮断している。また、方向・流量制御弁37は、両電磁比例弁38A、38Bが非通電で中立位置37Cに位置し、各通路7、8、P1、40間を遮断している。
【0029】
この状態で、電磁比例弁38Bを通電して方向・流量制御弁37を第2位置37Bに切り換えると、第1給排通路7を排出通路40へ連通して第2給排通路8を供給通路P1へ連通し、供給通路P1の作動油は第2給排通路8、第3接続通路13、パイロット操作逆止め弁32を流れて第1油圧シリンダ10のキャップ側室10Bへ供給され、第1油圧シリンダ10はヘッド側室10Aの作動油を第1接続通路9、第1給排通路7、排出通路40を流してタンクTへ排出し、図2の左方向へ駆動する。そして、電磁比例弁38Bを非通電にして方向・流量制御弁を中立位置37Cに復帰すると、各通路7、8、P1、40間を遮断し、第1油圧シリンダ10は左方向で停止する。
【0030】
第1油圧シリンダ10が左方向で停止した状態で、電磁比例弁38Aを通電して方向・流量制御弁37を第1位置37Aに切り換えると、第1給排通路7を供給通路P1へ連通して第2給排通路8を排出通路40へ連通し、供給通路P1の作動油は第1給排通路7、第1接続通路9を流れて第1油圧シリンダ10のヘッド側室10Aへ供給され、第1油圧シリンダ10はキャップ側室10Bの作動油を第3接続通路13、第1接続通路9の作動油の一部をパイロット油として作用して開作動したパイロット操作逆止め弁32、第2給排通路8、排出通路40を流してタンクTへ排出し、図2の右方向へ駆動する。そして、第1油圧シリンダ10が図示状態まで駆動したら、電磁比例弁38Aを非通電にして方向・流量制御弁を中立位置37Cに復帰し、第1油圧シリンダ10を停止する。
【0031】
図2の状態で、パイロット電磁弁34を通電して第2位置34Bに切り換えると、パイロット通路26をパイロット供給通路36へ連通し、パイロット供給通路36のパイロット油がパイロット通路26を流れてパイロット室24へ供給され、切換弁はパイロット室24へのパイロット油の供給でばね29力に抗して第2位置15Bに切り換わり、第2接続通路11を第1給排通路7へ第4接続通路14Aを第2給排通路8へそれぞれ連通して第1接続通路9と第3接続通路13をそれぞれ遮断する。
【0032】
切換弁が第2位置15Bに位置した状態で、前述と同様に方向・流量制御弁37を第2位置37Bに切り換えると、供給通路P1の作動油は第2給排通路8、第4接続通路14、パイロット操作逆止め弁33を流れて第2油圧シリンダ12のキャップ側室12Bへ供給され、第2油圧シリンダ12はヘッド側室12Aの作動油を第2接続通路11、第1給排通路7、排出通路40を流してタンクTへ排出し、図2の左方向へ駆動する。そして、方向・流量制御弁を中立位置37Cに復帰すると、各通路7、8、P1、40間を遮断し、第2油圧シリンダ12は左方向で停止する。
【0033】
第2油圧シリンダ12が左方向で停止した状態で、前述と同様に方向・流量制御弁37を第1位置37Aに切り換えると、供給通路P1の作動油は第1給排通路7、第2接続通路11を流れて第2油圧シリンダ12のヘッド側室12Aへ供給され、第2油圧シリンダ12はキャップ側室12Bの作動油を第4接続通路14、開作動したパイロット操作逆止め弁33、第2給排通路8、排出通路40を流してタンクTへ排出し、図2の右方向へ駆動する。そして、第2油圧シリンダ12が図示状態まで駆動したら、方向・流量制御弁37を中立位置37Cに復帰し、第2油圧シリンダ12を停止する。
【0034】
そして、切換弁の第1位置15Aでは、図1に示す如く、弁体15に有した第1小孔17が第1給排通路7が開口する環状溝5Bと第2接続通路11が開口する環状溝5Cとの間に位置する外周面へ開口するので、図2に示す方向・流量制御弁37を第1位置37Aに位置して作動油を第1給排通路7から第1接続通路9を流して第1油圧シリンダ10のヘッド側室10Aへ供給する際に、環状溝5Bから摺動孔3と弁体15との摺動クリアランスに洩れる作動油は第1小孔17より連通路21、連通孔23、戻り通路6、6Aを流れてタンクへ排出されるので、環状溝5Cへ開口する弁体15外周面で遮断した第2接続通路11へ洩れることはなく、第2接続通路11への作動油の洩れによる第2油圧シリンダ12の不要な動きを良好に阻止することができる。
【0035】
また、切換弁の第1位置15Aでは、弁体15に有した第2小孔18が第2給排通路8が開口する環状溝5Fと第4接続通路14が開口する環状溝5Jとの間に位置する外周面へ開口するので、図2に示す方向・流量制御弁37を第2位置37Bに位置して作動油を第2給排通路8から第3接続通路13を流して第1油圧シリンダ10のキャップ側室10Bへ供給する際に、環状溝5Fから摺動クリアランスに洩れる作動油は第2小孔18より連通路21を流れてタンクへ排出されるので、環状溝5Jへ開口する弁体15外周面で遮断した第4接続通路14へ洩れることはなく、第4接続通路14への洩れによる第2油圧シリンダ12の不要な動きを良好に阻止することができる。
【0036】
次に、切換弁の第2位置15Bでは、弁体15に有した第3小孔19が環状溝5Bと第1接続通路9が開口する環状溝5Aとの間に位置する外周面へ開口するので、図2に示す方向・流量制御弁37を第1位置37Aに位置して作動油を第1給排通路7から第2接続通路11を流して第2油圧シリンダ12のヘッド側室12Aへ供給する際に、環状溝5Bから摺動クリアランスに洩れる作動油は第3小孔19より連通路21を流れてタンクへ排出されるので、環状溝5Aへ開口する弁体15外周面で遮断した第1接続通路9へ洩れることはなく、第1接続通路9への作動油の洩れによる第1油圧シリンダ10の不要な動きを良好に阻止することができる。
【0037】
また、切換弁の第2位置15Bでは、弁体15に有した第4小孔20が環状溝5Fと第3接続通路13が開口する環状溝5Eとの間に位置する外周面へ開口するので、図2に示す方向・流量制御弁37を第2位置37Bに位置して作動油を第2給排通路8から第4接続通路14を流して第2油圧シリンダ12のキャップ側室12Bへ供給する際に、環状溝5Fから摺動クリアランスに洩れる作動油は第4小孔20より連通路21を流れてタンクへ排出されるので、環状溝5Eへ開口する弁体15外周面で遮断した第3接続通路13へ洩れることはなく、第3接続通路13への洩れによる第1油圧シリンダ10の不要な動きを良好に阻止することができる。
【0038】
このため、摺動孔3と弁体15との摺動クリアランスに洩れた作動油は第1小孔17から第4小孔20までの何れかの小孔から連通路21、連通孔23、戻り通路6、6Aを流れてタンクへ排出されるので、第1給排通路7または第2給排通路8から第1油圧シリンダ10と第2油圧シリンダ12のどちらか一方へ作動油を供給する際に、この作動油が摺動クリアランスより他方の油圧シリンダ12または10へ接続する弁体15で遮断した接続通路(第1接続通路9、第2接続通路11、第3接続通路13、第4接続通路14の何れか)へ洩れることなくできる。
【0039】
また、弁体15には、パイロット室24とパイロット室24に隣接する第1接続通路9が開口する環状溝5Aとの間に位置する外周面へ開口してタンクへ接続する小孔30を穿設して有しているため、パイロット室24へパイロット油を供給した第2位置15Bで、パイロット室24から摺動孔3と弁体15との摺動クリアランスに洩れるパイロット油は小孔30よりタンクへ排出されるので、環状溝5Aへ開口する第1接続通路9へ洩れることなくでき、第1接続通路9への洩れによる第1油圧シリンダ10の不要な動きを良好に阻止することができる。
【0040】
なお、本発明の実施形態では、パイロット油を給排するパイロット室24を弁体15一端部に区画形成したが、弁体両端部にそれぞれパイロット室を区画形成しても良いことは勿論である。また、パイロット室24へのパイロット油の給排で弁体15を第1位置15Aと第2位置15Bとに切り換えるパイロット操作としたが、これに限定されるものではなく、直動形の電磁操作や機械操作でも良いことは勿論である。また、第1アクチュエータと第2アクチュエータはそれぞれ第1、第2油圧シリンダ10、12としたが、油圧モータでも良いことは勿論である。
【0041】
【発明の効果】
このように請求項1にかかる発明では、弁本体の摺動孔と弁体との摺動クリアランスに洩れた作動油は第1小孔から第4小孔までの何れかの小孔から連通路、連通孔、戻り通路を流れて低圧側へ排出されるので、第1給排通路または第2給排通路から第1アクチュエータと第2アクチュエータのどちらか一方へ作動油を供給する際に、この作動油が弁本体の摺動孔と弁体との摺動クリアランスより他方のアクチュエータへ接続する弁体で遮断した接続通路へ洩れることなくできる。
【0042】
また、請求項2にかかる発明では、請求項1にかかる発明の効果に加え、弁体にパイロット室とパイロット室に隣接して摺動孔へ開口する接続通路の開口個所との間に位置する外周面へ開口して低圧側へ接続する小孔を穿設して有しているため、パイロット室から摺動孔と弁体との摺動クリアランスに洩れるパイロット油は小孔より低圧側へ排出され、パイロット室に隣接する接続通路へ洩れることなくできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示した切換弁の縦断面図である。
【図2】一実施形態の切換弁を適用した油圧装置の油圧回路図である。
【図3】従来例の切換弁の縦断面図である。
【図4】従来例の切換弁を適用した油圧装置の油圧回路図である。
【符号の説明】
1弁本体
3摺動孔
7第1給排通路
8第2給排通路
9第1接続通路
10第1油圧シリンダ(第1アクチュエータ)
11第2接続通路
12第2油圧シリンダ(第2アクチュエータ)
13第3接続通路
14第4接続通路
15A第1位置
15B第2位置
17第1小孔
18第2小孔
19第3小孔
20第4小孔
Claims (2)
- 弁本体に穿設の摺動孔へ弁体を軸方向へ摺動自在に嵌挿して設け、摺動孔の軸方向中央部には低圧側へ接続する戻り通路を開口して設け、戻り通路の摺動孔への開口箇所の軸方向一方側に間隙を有して作動油を給排する第1給排通路を開口すると共に、戻り通路の摺動孔への開口箇所の軸方向他方側に間隙を有して作動油を給排する第2給排通路を開口して設け、第1給排通路の摺動孔への開口個所の軸方向一方側に間隙を有して第1アクチュエータへ接続する第1接続通路を開口して設けると共に、第1給排通路の摺動孔への開口個所の軸方向他方側で戻り通路の摺動孔への開口箇所との間に間隙を有して第2アクチュエータへ接続する第2接続通路を開口して設け、第2給排通路の摺動孔への開口個所の軸方向一方側で戻り通路の摺動孔への開口箇所との間に間隙を有して第1アクチュエータへ接続する第3接続通路を開口して設けると共に、第2給排通路の摺動孔への開口個所の軸方向他方側に間隙を有して第2アクチュエータへ接続する第4接続通路を開口して設け、摺動孔へ嵌挿の弁体が軸方向の一方側に位置する第1位置と弁体が軸方向の他方側に位置する第2位置とを有し、第1位置では第1接続通路を第1給排通路へ第3接続通路を第2給排通路へそれぞれ連通して第2接続通路と第4接続通路をそれぞれ遮断して設け、第2位置では第2接続通路を第1給排通路へ第4接続通路を第2給排通路へそれぞれ連通して第1接続通路と第3接続通路をそれぞれ遮断して設け、弁体には第1位置で摺動孔への第1給排通路開口個所と第2接続通路開口個所との間に位置する外周面へ開口する第1小孔と、第1位置で第2給排通路開口個所と第4接続通路開口個所との間に位置する外周面へ開口する第2小孔と、第2位置で第1給排通路開口個所と第1接続通路開口個所との間に位置する外周面へ開口する第3小孔と、第2位置で第2給排通路開口個所と第3接続通路開口個所との間に位置する外周面へ開口する第4小孔とを径方向へ穿設して有すると共に、各小孔と弁体内部で接続する連通路を軸方向へ穿設して有し、さらに弁体には第1位置と第2位置のどちらの位置でも常に戻り通路の摺動孔への開口箇所に位置する外周面に開口して内部で連通路に接続する連通孔を径方向へ穿設して有して成る切換弁。
- 弁本体の内部には、弁体を嵌挿した摺動孔へ連なって弁体端部にパイロット室を区画形成し、パイロット室へのパイロット油の給排で弁体を第1位置と第2位置とに切換自在に設け、弁体にはパイロット室とパイロット室に隣接して摺動孔へ開口する接続通路の開口個所との間に位置する外周面へ開口して低圧側に接続する小孔を穿設して有したことを特徴とする請求項1に記載の切換弁。
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- 1997-07-29 JP JP21921597A patent/JP4087928B2/ja not_active Expired - Fee Related
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