JPH08291536A - トレンチャーによる溝掘進・ケーブル敷設方法 - Google Patents

トレンチャーによる溝掘進・ケーブル敷設方法

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JPH08291536A
JPH08291536A JP9522795A JP9522795A JPH08291536A JP H08291536 A JPH08291536 A JP H08291536A JP 9522795 A JP9522795 A JP 9522795A JP 9522795 A JP9522795 A JP 9522795A JP H08291536 A JPH08291536 A JP H08291536A
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JP
Japan
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trencher
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earth
along
upper revolving
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Application number
JP9522795A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazunori Ito
和範 伊藤
Akitoshi Umeda
明利 梅田
Yutaka Motohashi
豊 本橋
Masaharu Kawamoto
正治 川本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo SHI Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo SHI Construction Machinery Co Ltd
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Publication date
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  • Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 トレンチャーを用いて容易に築堤の法肩や道
路端縁に沿って溝を掘進することができるようにすると
ともに、容易に埋戻しできるようにする。 【構成】 トレンチャー11の左方(L)に築堤の法肩
や道路端縁がある場合に於いては、上部旋回体13を角
度+θだけ回転させるとともに、トレンチャーアタッチ
メント28を角度−θだけ回転させる。これによって該
トレンチャーアタッチメント28は左クローラ14の外
側端部にオフセットされる。また、排土スクリューとし
て右巻きスクリュー35を装着する。そして、トレンチ
ャー11を法肩や道路端縁に寄せて溝38を掘進する。
掘削された土砂は前記右巻きスクリュー35により全て
トレンチャー右方(R)へ排土される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ケーブル等敷設用溝
をトレンチャーにて掘進する方法に関するものであり、
特に、トレンチャーの左右側端に沿って築堤の法肩や道
路端縁上に溝を掘進し、且つ、ケーブルを敷設する方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来溝掘進に用いられるトレンチャー
は、クローラ等により走行する走行機体の前部又は後部
に、該走行機体の中心線に沿ってトレンチャーアタッチ
メントが俯仰自在に取り付けられている。該トレンチャ
ーアタッチメントのフレームの基端部と他端部とには、
夫々水平回転軸を有するドライブユニットとアイドラユ
ニットとが設けられており、該ドライブユニットとアイ
ドラユニットとの間にチェーンベルトが巻装され、更
に、該チェーンベルトの外周面には一定間隔でカッター
が配設されている。そして、前記ドライブユニットを駆
動させるとチェーンベルトがフレーム上下長手面に沿っ
て垂直回転し、その状態でフレームを下方へ倒回させ走
行するとカッターが地面を連続的に掘削していく。
【0003】而して、前記トレンチャーアタッチメント
は通常走行機体の前後方向の中心線上に配設されてい
る。この場合、例えば築堤の法肩や道路の端縁等に沿っ
て溝を掘進しようとすると機体半分が法面や道路の外側
にはみ出してしまうため走行することができなくなる。
従って、少なくとも機体半分の距離だけ法肩や道路端縁
の内側に寄せて溝を掘削せざるを得ない。
【0004】一方、法肩や道路端縁上に溝を形成しなけ
ればならないことも少なくない。かかる要請に応えるに
は、トレンチャーアタッチメントを左または右のクロー
ラやタイヤの外側部位置に配設する必要がある。しか
し、当該外側部位置に固設された状態では、例えば左側
外側部位置に配設すると必ず左側通行せざるを得ず、掘
進作業方向が規制されてしまうので汎用性に欠ける。そ
こで、従来は走行機体とトレンチャーアタッチメントの
間にオプションとしてスライディングオフセット装置を
介装する手段が採られている。該スライディングオフセ
ット装置は走行機体の前後方向の中心線に直交する左右
水平方向の摺動軸を有し、該摺動軸に沿ってトレンチャ
ーアタッチメントを油圧により左右に平行移動(オフセ
ット)させるものである。斯くして、トレンチャーアタ
ッチメントを走行機体の左右側端までオフセットした
後、機体を法肩や道路端縁に寄せて走行すれば、その軌
跡に沿って通信ケーブルや水道管・ガス管等の敷設用溝
が法肩や道路端縁上に形成されることになる。
【0005】また、このようにして掘削された土砂を排
土するために、従来トレンチャーアタッチメントの基端
部には排土スクリューが設けられている。図7に図示す
る如く、該排土スクリュー1はトレンチャーアタッチメ
ント2に直交する回転軸3を有しており、その中央部は
前記トレンチャーアタッチメント2に把持されて駆動機
構に連接するとともに、該トレンチャーアタッチメント
2の左右方向に夫々右スクリュー4及び左スクリュー5
が延設されている。そして、右スクリュー4には前記回
転軸3に沿って機体右方(図中記号(R))から見て手
前に至るに従って、反時計回りに螺旋状の排土板6が形
成されており、且つ、該排土板6の右側面は排土面6a
を形成し、左側面は背面6bを形成している。また、左
スクリュー5には前記回転軸3に沿って機体左方(図中
記号(L))から見て手前に至るに従って、時計回りに
螺旋状の排土板7が形成されており、且つ、該排土板7
の左側面は排土面7aを形成し、右側面は背面7bを形
成している。
【0006】而して、排土スクリュー1を機体左方
(L)から見て反時計回りに回転させると、トレンチャ
ーアタッチメント2により掘削された土砂は中央部で左
右に分かれ、前記排土面6a及び7aに押出されること
により機体の左右外側に排土される。
【0007】この状態で道幅の狭い道路では、溝掘削後
の排土により走行可能な範囲が更に狭くなり、ケーブル
敷設用車輌を走行させることが出来ない場合がある。ま
た、対面通行道路では片側通行として作業を行うが、ケ
ーブル敷設作業車により全面通行上にしなければならな
いことが起こる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】トレンチャーを用いて
築堤の法肩や道路の端縁等に沿って溝を掘進する場合、
従来のスライディングオフセット装置は加工時に高精度
を要求されるだけでなく、重量が重いために取扱いが不
便である。また、トレンチャーアタッチメントを機体の
左右外側部位置までオフセットさせた場合には、該スラ
イディングオフセット装置が前記左または右外側部位置
よりも更に外側に大きく突出してしまうため、その突出
分のスペース的余裕を確保しなければならなくなり、障
害物があった場合にはそれだけ道路の内側に寄らざるを
得ない。
【0009】また、従来の排土スクリューは掘削された
土砂を溝の左右方向に排土するように形成されている。
従って、築堤の法肩や道路の端縁等に沿って溝を掘進す
る場合には、土砂の半分が法面に落ちたり道路の外側に
散乱することになるため、埋戻し作業が困難になる。
【0010】そこで、スライディングオフセット装置や
従来の排土スクリューの欠点を解消しつつ、容易に築堤
の法肩や道路端縁上に溝を掘進できるようにし、且つ、
埋戻し作業を容易にするために解決されるべき技術的課
題が生じてくるのであり、本発明は該課題を解決するこ
とを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明は上記課題を解
決するために提案せられたものであり、トレンチャーに
よる溝掘進・ケーブル敷設方法であって、該トレンチャ
ーの走行機体には後部に敷設されるケーブル等を収納し
たドラムを回転自在に設け、前部にはトレンチャーアタ
ッチメントが俯仰自在に延設され、且つ、該トレンチャ
ーアタッチメントにはカッター付チェーンベルトが配設
されることにより、該カッター付チェーンベルトが垂直
回転して地面を連続掘進し、更に、掘削された土砂は、
左右回転軸に沿って排土板が螺旋状に形成されている排
土スクリューにて排土するように構成されたトレンチャ
ーを用いて、該トレンチャーの左右側端に沿って溝を掘
進する方法に於いて、トレンチャーの走行機体を上部旋
回体と下部走行体とにより形成し、上部旋回体を下部走
行体に対して水平方向に旋回自在にするとともに、トレ
ンチャーアタッチメントを上部旋回体に対して水平方向
に回動自在に延設することにより、上部旋回体を下部走
行体に対して所定角度回転させるとともに、トレンチャ
ーアタッチメントを上部旋回体に対して前記所定角度と
同角度、且つ、逆方向に回転させてトレンチャーの左右
側端にトレンチャーアタッチメントをオフセットし、且
つ、トレンチャーの左側端に沿って溝を掘進するとき
は、排土面が左右回転軸の全長に亘って排土板の右側面
に形成された排土スクリューを装着し、一方、トレンチ
ャーの右側端に沿って溝を掘進するときは、排土面が左
右回転軸の全長に亘って排土板の左側面に形成された排
土スクリューを装着することにより、トレンチャーの左
右側端に沿って溝を掘進し、ケーブルを自動的に溝内に
敷設するトレンチャーによる溝掘進・ケーブル敷設方法
を提供するものである。
【0012】
【作用】トレンチャーの走行方向を向って左側に築堤の
法肩や道路端縁があって、それに沿って溝を掘進する場
合は、上部旋回体を下部走行体に対して左方向に所定角
度回転させるとともに、トレンチャーアタッチメントを
上部旋回体に対して右方向に前記所定角度と同角度回転
させることにより、該トレンチャーアタッチメントをト
レンチャーの左側端にオフセットする。また、排土スク
リューは排土面が左右回転軸の全長に亘って排土板の右
側面に形成されているものを装着する。そして、トレン
チャーを左側の法肩や道路端縁に寄せて走行させると、
該法肩や道路端縁上に溝が掘進されるとともに、ケーブ
ルも走行距離に見合った分、繰り出され敷設される。ま
た、この時掘削土砂は全てトレンチャーの右側、即ち、
法面や道路端縁の反対側に排土されるので、容易に埋戻
しできることになる。
【0013】又、トレンチャーの走行方向を向って右側
に築堤の法肩や道路端縁があって、それに沿って溝を掘
進する場合は、上部旋回体を下部走行体に対して右方向
に所定角度回転させるとともに、トレンチャーアタッチ
メントを上部旋回体に対して左方向に前記所定角度と同
角度回転させることにより、該トレンチャーアタッチメ
ントをトレンチャーの右側端にオフセットする。また、
排土スクリューは排土面が左右回転軸の全長に亘って排
土板の左側面に形成されているものを装着する。そし
て、トレンチャーを右側の法肩や道路端縁に寄せて走行
させると、該法肩や道路端縁上に溝が掘進されるととも
に、ケーブルも走行距離に見合った分、繰り出され敷設
される。また、この時掘削土砂は全てトレンチャーの左
側、即ち、法面や道路端縁の反対側に排土されるので、
容易に埋戻しできることになる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1乃至図6に従
って詳述する。図は溝掘削と同時に光ファイバー等の通
信ケーブルを敷設することのできるトレンチャー11を
示し、図1はその右側面図であり、図2はその平面図で
ある。該トレンチャー11の本体部は下部走行体12と
上部旋回体13とからなり、下部走行体12には左右に
クローラ14,15が設けられるとともに、該下部走行
体12の略中央に配設されたボールレース16を介して
上部旋回体13が水平方向へ旋回自在に載設されてい
る。また、図示は省略するが、前記ボールレース16の
中心部にはロータリジョイントが設けられ、該ロータリ
ジョイントを介して下部走行体12の油圧回路と上部旋
回体13の油圧回路とが接続されている。
【0015】上部旋回体13の後部には左右一対の支持
ポスト17,17が立設され、該支持ポスト17,17
の上方にドラム18が回転自在に係止されている。該ド
ラム18には光ファイバー等の通信ケーブル19が巻装
されており、該通信ケーブル19の一端部は上部旋回体
13の上方から前方へ向けて繰り出されている。
【0016】また、前記上部旋回体13の前部にはアー
ム20が横設され、該アーム20の前端部には上下にピ
ン穴21が開穿されるとともに、該アーム20の前端側
面は該ピン穴21と同心の半円筒状に形成されている。
そして、ピン穴21には立ピン22が挿通されている。
更に、該立ピン22の上方にはガイドローラ23が立設
されて、前記通信ケーブル19を前方へ向けて案内する
とともに、該立ピン22の下方にはオフセットブラケッ
ト24が配設されている。
【0017】そして更に、前記アーム20の半円筒状の
前端側面外側には微小間隙を介して略三角形状をした左
右一対のアタッチメントブラケット25,25が前記ガ
イドローラ23とオフセットブラケット24とに上下か
ら挟持された状態で配設されており、前記立ピン22と
ガイドローラ23とオフセットブラケット24とアタッ
チメントブラケット25,25とは一体に形成されてい
る。また、オフセットブラケット24の右方(図1に於
いて紙面前方)は前記アーム20の右側面よりも外側に
張り出しており、その張り出し部にクランクピン26が
立設され、該クランクピン26にオフセットシリンダ2
7のスライダロッドが枢着されている。そして、該オフ
セットシリンダ27の基端部は前記アーム20の右側面
に枢着されている。従って、該オフセットシリンダ27
を伸縮させると前記クランクピン26が前後に揺動する
ことにより、前記立ピン22を回動支点として前記ガイ
ドローラ23、オフセットブラケット24及びアタッチ
メントブラケット25,25が一体となって水平方向に
所定角度回動し、そのうちアタッチメントブラケット2
5,25は前記アーム20の半円筒状の前端側面に沿っ
て首振り運動をすることになる。
【0018】また、該アタッチメントブラケット25,
25の前方には、トレンチャーアタッチメント28のフ
レーム29の基端下部が、該アタッチメントブラケット
25,25に左右から挟持された状態で枢着され、更
に、前記ガイドローラ23の中央部には左右一対のアタ
ッチメントシリンダ30,30の基端部が枢着されて、
該アタッチメントシリンダ30,30のスライダロッド
端部は前記フレーム29の基端上部に枢着されている。
従って、該アタッチメントシリンダ30,30を伸縮さ
せることにより、前記トレンチャーアタッチメント28
は前記アタッチメントブラケット25,25との枢着点
を回動支点として俯仰自在に形成されている。
【0019】そして、前記フレーム29の基端部と先端
部とには夫々水平回転軸を有するドライブユニット31
とアイドラユニット32とが内設されており、更に、チ
ェーンベルト33が該ドライブユニット31及びアイド
ラユニット32を包絡しつつ前記フレーム29の上下長
手面に沿って巻装されている。また、該チェーンベルト
33の外周面には一定間隔でカッター34,34…が配
設されている。
【0020】而して、該トレンチャー11の左側(L)
に築堤の法面や道路端縁があり、その法肩や道路端縁に
沿って溝を掘進する場合に於いては図3に図示する如
く、上部旋回体13を下部走行体12に対して所定角度
+θ(図面上反時計回りをプラス方向とする。以下同
様)だけ回転させるとともに、前記オフセットシリンダ
27を収縮させることにより前記立ピン22を回動支点
として前記オフセットブラケット24及びアタッチメン
トブラケット25,25を前記アーム20に対して角度
−θだけ回転させる。これによって、前記トレンチャー
アタッチメント28は下部走行体12に対して平行関係
を維持しつつ該下部走行体12の左クローラ14の外側
端位置にオフセットされる。
【0021】また、前記フレーム29基端部下方には排
土スクリューとして右巻きスクリュー35を装着する。
図4は該右巻きスクリュー35をトレンチャー11の正
面方向から見た要部解説図である。該右巻きスクリュー
35の回転軸36はトレンチャーアタッチメント28に
直交するように左右水平に配設されるとともに、該回転
軸36に沿って該回転軸36の全長に亘り螺旋状の排土
板37が、トレンチャー左方(L)から見て手前に至る
に従って反時計回りに形成されている。そして、該排土
板37の右側面は掘削された土砂を最も効率よくトレン
チャー右方(R)に運搬できるような曲面に成形されて
排土面37aを形成し、左側面は背面37bを形成して
いる。
【0022】斯くして、トレンチャー11を左方の法肩
や道路端縁に寄せ前記ドライブユニット31を駆動させ
ると、前記チェーンベルト33が図1に於いて紙面右回
りに垂直回転して地面を掘削する。そして、前記アタッ
チメントシリンダ30,30を所定長さまで伸長させて
いくと、トレンチャーアタッチメント28が前記アタッ
チメントブラケット25,25との枢着点を回動支点と
して押下されることにより、地面が所定深さまで掘削さ
れ、更に、機体を後方へ走行させると溝38が左方の法
肩や道路端縁に沿って連続的に掘進されていく。そし
て、前記ドラム18から繰り出されガイドローラ23に
案内された通信ケーブル19は、更にトレンチャーアタ
ッチメント28上部のガイドボックス39に案内されて
前記溝38に敷設される。
【0023】また、同時に前記右巻きスクリュー35を
トレンチャー左方(L)から見て反時計回りに回転させ
る。而して、掘削された土砂は前記排土面37aに押出
されて全てトレンチャー右方(R)に排土され、トレン
チャー左方(L)の法面や道路外側に排土されることは
ない。
【0024】次に、トレンチャー11の右側(R)に築
堤の法面や道路端縁があり、その法肩や道路端縁に沿っ
て溝を掘進する場合に於いては図5に図示する如く、上
部旋回体13を下部走行体12に対して所定角度−θだ
け回転させるとともに、前記オフセットシリンダ27を
伸長させることにより前記立ピン22を回動支点として
前記オフセットブラケット24及びアタッチメントブラ
ケット25,25を前記アーム20に対して角度+θだ
け回転させる。これによって、前記トレンチャーアタッ
チメント28は下部走行体12に対して平行関係を維持
しつつ該下部走行体12の右クローラ15の外側端位置
にオフセットされる。
【0025】また、前記フレーム29基端部下方には排
土スクリューとして左巻きスクリュー40を装着する。
図6は該左巻きスクリュー40をトレンチャー11の正
面方向から見た要部解説図である。該左巻きスクリュー
40の回転軸41はトレンチャーアタッチメント28に
直交するように左右水平に配設されるとともに、該回転
軸41に沿って該回転軸41の全長に亘り螺旋状の排土
板42が、トレンチャー左方(L)から見て手前に至る
に従って時計回りに形成されている。そして、該排土板
42の左側面は掘削された土砂を最も効率よくトレンチ
ャー左方(L))に運搬できるような曲面に成形されて
排土面42aを形成し、右側面は背面42bを形成して
いる。
【0026】斯くして、トレンチャー11を右方の法肩
や道路端縁に寄せ前記ドライブユニット31を駆動させ
ると、前記チェーンベルト33が図1に於いて紙面右回
りに垂直回転して地面を掘削する。そして、前記アタッ
チメントシリンダ30,30を所定長さまで伸長させて
いくと、トレンチャーアタッチメント28が前記アタッ
チメントブラケット25,25との枢着点を回動支点と
して押下されることにより、地面が所定深さまで掘削さ
れ、更に、機体を後方へ走行させると溝43が右方の法
肩や道路端縁に沿って連続的に掘進されていく。そし
て、前記ドラム18から繰り出されガイドローラ23に
案内された通信ケーブル19は、更にトレンチャーアタ
ッチメント28上部のガイドボックス39に案内されて
前記溝43に敷設される。
【0027】また、同時に前記左巻きスクリュー40を
トレンチャー左方(L)から見て反時計回りに回転させ
る。而して、掘削された土砂は前記排土面42aに押出
されて全てトレンチャー左方(L)に排土され、トレン
チャー右方(R)の法面や道路外側に排土されることは
ない。
【0028】斯くして、築堤の法肩や道路端縁に沿って
溝を掘進する場合、トレンチャーアタッチメント28を
極めて容易にトレンチャー11の左右側端にオフセット
することができ、また、従来のスライディング装置の如
く、オフセット方向の機体外側に装置が大きくはみ出す
ことがないので、法面や道路端縁に障害物があってもそ
れを迂回する必要もない。更に、掘削された土砂は全て
法面や道路端縁の反対側に排土されるので埋戻し作業を
容易に行うことができる。
【0029】尚、本実施例に於いては光ファイバー等の
通信ケーブルの敷設用溝を掘進しているが、上下水道管
の布設用溝やガス管布設用溝にも適用できることは言う
までもなく、また、本発明は、本発明の精神を逸脱しな
い限り種々の改変を為すことができ、そして、本発明が
該改変されたものに及ぶことは当然である。
【0030】
【発明の効果】この発明は上記一実施例にて詳述した如
く、トレンチャーアタッチメントを上部旋回体の回転角
度と同じ大きさで、且つ、逆方向に回転させることによ
り該トレンチャーアタッチメントをトレンチャー左右側
端に容易にオフセットさせることができ、しかもケーブ
ルを溝内に自動的に敷設することができる。斯くして、
築堤の法肩や道路端縁に沿って容易に溝を掘進すること
ができる。また、オフセット方向に装置が大きくはみ出
すことがないので、法面や道路端縁の障害物に規制され
ることもない。更に、トレンチャーの左右いずれの側端
に沿って溝を掘進するかに応じて排土スクリューを取り
替えることにより、掘削された土砂を全て法面や道路端
縁の反対側に排土することができ、埋戻し作業が容易に
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示し、その右側面図。
【図2】本発明の一実施例を示し、その平面図。
【図3】トレンチャーの左側端に沿って溝を掘進する場
合の平面図。
【図4】図3において右巻きスクリューの正面要部解説
図。
【図5】トレンチャーの右側端に沿って溝を掘進する場
合の平面図。
【図6】図5において左巻きスクリューの正面要部解説
図。
【図7】排土スクリューの従来例を示し、その正面要部
解説図。
【符号の説明】
11 トレンチャー 12 下部走行体 13 上部旋回体 14 左クローラ 15 右クローラ 16 ボールレース 19 通信ケーブル 20 アーム 21 ピン穴 22 立ピン 23 ガイドローラ 24 オフセットブラケット 25 アタッチメントブラケット 26 クランクピン 27 オフセットシリンダ 28 トレンチャーアタッチメント 29 フレーム 30 アタッチメントシリンダ 31 ドライブユニット 32 アイドラユニット 33 チェーンベルト 34 カッター 35 右巻きスクリュー 36 右巻きスクリューの回転軸 37 右巻きスクリューの排土板 37a 右巻きスクリューの排土板の排土面 38,43 溝 40 左巻きスクリュー 41 左巻きスクリューの回転軸 42 左巻きスクリューの排土板 42a 左巻きスクリューの排土板の排土面 (L) トレンチャー左方 (R) トレンチャー右方
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 本橋 豊 千葉県千葉市稲毛区長沼原町731−1 住 友建機株式会社千葉工場内 (72)発明者 川本 正治 千葉県千葉市稲毛区長沼原町731−1 住 友建機株式会社千葉工場内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トレンチャーによる溝掘進方法であっ
    て、該トレンチャーの走行機体には後部に敷設されるべ
    きケーブル等を収納したドラムを回転自在に設け、前部
    にトレンチャーアタッチメントが俯仰自在に延設され、
    且つ、該トレンチャーアタッチメントにはカッター付チ
    ェーンベルトが配設されることにより、該カッター付チ
    ェーンベルトが垂直回転して地面を連続掘進し、更に、
    掘削された土砂は、左右回転軸に沿って排土板が螺旋状
    に形成されている排土スクリューにて排土するように構
    成されたトレンチャーを用いて、該トレンチャーの左右
    側端に沿って溝を掘進する方法に於いて、トレンチャー
    の走行機体を上部旋回体と下部走行体とにより形成し、
    上部旋回体を下部走行体に対して水平方向に旋回自在に
    するとともに、トレンチャーアタッチメントを上部旋回
    体に対して水平方向に回動自在に延設することにより、
    上部旋回体を下部走行体に対して所定角度回転させると
    ともに、トレンチャーアタッチメントを上部旋回体に対
    して前記所定角度と同角度、且つ、逆方向に回転させて
    トレンチャーの左右側端にトレンチャーアタッチメント
    をオフセットし、且つ、トレンチャーの左側端に沿って
    溝を掘進するときは、排土面が左右回転軸の全長に亘っ
    て排土板の右側面に形成された排土スクリューを装着
    し、一方、トレンチャーの右側端に沿って溝を掘進する
    ときは、排土面が左右回転軸の全長に亘って排土板の左
    側面に形成された排土スクリューを装着することによ
    り、トレンチャーの左右側端に沿って溝を掘進するとと
    もに、ケーブルを自動的に溝内に敷設することを特徴と
    するトレンチャーによる溝掘進方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100818690B1 (ko) * 2006-10-09 2008-04-01 안익로 매설장치
JP2021031956A (ja) * 2019-08-23 2021-03-01 日立建機株式会社 作業車両

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KR100818690B1 (ko) * 2006-10-09 2008-04-01 안익로 매설장치
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