JPH08290976A - セラミック基板の製造方法 - Google Patents

セラミック基板の製造方法

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JPH08290976A
JPH08290976A JP7096764A JP9676495A JPH08290976A JP H08290976 A JPH08290976 A JP H08290976A JP 7096764 A JP7096764 A JP 7096764A JP 9676495 A JP9676495 A JP 9676495A JP H08290976 A JPH08290976 A JP H08290976A
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JP
Japan
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heating
laminated
green sheets
green sheet
paraffin
Prior art date
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Pending
Application number
JP7096764A
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English (en)
Inventor
Takafumi Katsuno
尊文 勝野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Rohm Co Ltd
Original Assignee
Rohm Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 素材グリーンシート1の複数枚を積層状の積
み重ね、この積層状グリーンシート4をベルトコンベヤ
5に載せて加熱焼成炉に送って焼成することで、セラミ
ック基板7を製造する場合において、前記積層状グリー
ンシート4が横ずれすることによって、不良品が発生す
ることを低減する。 【構成】 積み重ねた積層状グリーンシート4の側面
に、固形パラフィン8を溶かした状態で塗布したのち固
化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、セラミック製のチップ
型絶縁基板片の表面に抵抗膜をしたチップ抵抗器とか、
或いは、セラミック製の絶縁基板片の表面に印字用の発
熱抵抗体を形成したサーマルプリントヘッド等を製造す
る場合において、この製造に際して使用するセラミック
基板を、製造する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、チップ抵抗器とか、或いは、サ
ーマルプリントヘッドの製造に使用するセラミック基板
は、未だ柔らかいグリーンシートの状態で、その表面及
び裏面のうちいずれか一方又は両方に、当該セラミック
基板を多数個の絶縁基板片ごとにブレイクするためのブ
レイク溝を格子状に刻設し、次いで、生産性の向上を図
ることのために、前記グリーンシートの複数枚を積層状
に積み重ね、この状態でベルトコンベヤに載せて、加熱
焼成炉に送り込み、先づ、例えば、約100〜500℃
の温度に加熱して脱脂処理したのち、例えば、約150
0〜1550℃と言う高い温度で焼成することによって
製造される。
【0003】ところで、この積層状に積み重ねた状態で
の高温焼成に際しては、相隣接するグリーンシート同志
が互いに一体化するおそれがある。そこで、従来は、各
グリーンシートの表面に、当該グリーンシートの素材よ
りも高い融点を有する酸化アルミニウム(α)の粉末を
塗布したのち積層状に積み重ねることにより、高温焼成
に際して相隣接するグリーンシートが一体化することを
防止するようにしているから、以下に述べるような問題
があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】すなわち、グリーンシ
ートの複数枚を、その表面に酸化アルミニウム(α)の
粉末を塗布したのち積層状に積み重ねた場合、各グリー
ンシートが互いに滑り易くなり、加熱焼成炉に送り込ま
れるまでの間、及び、加熱焼成炉での脱脂処理の初期に
おいて、ベルトコンベヤの振動とか横揺れ等によって、
積み重ねた積層状グリーンシートが互いに横ずれし、各
グリーンシートのうち上側のグリーンシートの縁部がそ
の下側におけるグリーンシートの縁よりも外側にはみ出
して、下向きに垂れ変形し、この状態のままで高温での
焼成が進行して硬化することになるから、高温での焼成
に際して、反り変形した不良のセラミック基板が発生し
易く、歩留り率が低いと言う問題があった。
【0005】本発明は、この問題を解消できるようにし
たセラミック基板の製造方法を提供することを技術的課
題とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この技術的課題を達成す
るため本発明は、「セラミック基板の素材であるグリー
ンシートの複数枚を、その表面に酸化アルミニウム
(α)の粉末を塗布したのち積層状に積み重ね、この状
態でコンベヤに載せて加熱焼成炉に送り込み、高い温度
で焼成するようにしたセラミック基板の製造方法におい
て、積み重ねた積層状グリーンシートの側面に、固形パ
ラフィンを溶かした状態で塗布し、固化したのち、加熱
焼成炉に送り込むことを特徴とする。」ものである。
【0007】
【作 用】積み重ねた積層状グリーンシートの側面
に、固形パラフィンを、溶かした状態で塗布して固化す
ることで、各グリーンシートを横ずれしないように固定
することができるから、この積層状グリーンシートを、
コンベヤに載せた状態で加熱焼成炉に送り込むまでの
間、及び、加熱焼成炉での脱脂処理の初期において、横
ずれすることを確実に防止できるのである。
【0008】そして、前記固形パラフィンは、前記加熱
焼成炉において先づ約100〜500℃に加熱すると言
う脱脂処理により、燃焼して消失するから、その後にお
ける高温での焼成に悪影響を及ぼすことはないと共に、
焼成後における各セラミック基板を一体化することもな
いのである。
【0009】
【発明の効果】従って、本発明によると、素材のグリー
ンシートを高温で焼成することによってセラミック基板
とするに際して、積層状グリーンシートに横ずれが発生
することを、前記の焼成に悪影響を及ぼしたり、各セラ
ミック基板を一体化したりすることなく、確実に防止で
きるから、不良品の発生率を低減でき、歩留り率を大幅
に向上できる効果を有する。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を、図1〜図4の図面
について説明する。先づ、図1に示すように、セラミッ
ク基板の素材であるグリーンシート1における表面及び
裏面のうちいずれか一方又は両方に多数個の絶縁基板片
ごとにブレイクするためのブレイク溝2を格子状に刻設
し、次いで、このグリーンシート1の表面又は裏面に、
図2に示すように、酸化アルミニウム(α)の粉末3を
塗布する。
【0011】そして、このグリーンシート1の複数枚
(例えば、5〜20枚)を、図3に示すように、積層状
に積み重ねて、積層状グリーンシート4にし、この積層
状グリーンシート4を、図4に示すように、ベルトコン
ベヤ5の上に載せ、ベルトコンベヤ5にて、加熱焼成炉
6に送り込み、この加熱焼成炉6内において、先づ、約
100〜500℃の温度に加熱して脱脂処理したのち、
約1500〜1550℃と言う高い温度で焼成すること
により、セラミック基板7にする。
【0012】この場合において、前記積層状グリーンシ
ート4を、積み重ねたままの状態でベルトコンベヤ5に
載せて、加熱焼成炉6に送り込むことは、この積層状グ
リーンシート4が、加熱焼成炉に送り込むまでの間、及
び、加熱焼成炉での脱脂処理の初期において、当該積層
状グリーンシート4における各グリーンシート1のうち
上側のグリーンシートの縁部がその下側におけるグリー
ンシートの縁よりも外側にはみ出すように、横ずれする
ことになる。
【0013】そこで、本発明においては、グリーンシー
ト1の複数枚を、図3に示すように、積層状の積み重ね
ることによって、積層状グリーンシート4にした段階に
おいて、この積層状グリーンシート4における四つの側
面のうち相対向する二つの側面に対して、融点が50〜
100℃の固形パラフィン8を、溶かした状態で、刷毛
にて適宜幅Wで積層方向に延びるように塗布するか、或
いは、ノズルからの吹き付けにて適宜幅Wで積層方向に
延びるように塗布したのち、冷却して固化する。
【0014】これにより、前記積層状グリーンシート4
における各グリーンシート1を、固形パラフィン8が接
着剤の役目をして横ずれしないように固定することがで
きるから、この積層状グリーンシート4を、ベルトコン
ベヤ5に載せた状態で加熱焼成炉6に送り込むまでの
間、及び、加熱焼成炉6での脱脂処理の初期において、
横ずれすることを確実に防止できるのである。
【0015】そして、ここに使用した固形パラフィン8
は、前記加熱焼成炉6において先づ約100〜500℃
に加熱すると言う脱脂処理により、燃焼して消失するか
ら、その後における高温での焼成に悪影響を及ぼすこと
はないと共に、焼成後における各セラミック基板7が一
体化することもないのである。なお、積層状グリーンシ
ート4の側面に対する固形パラフィン8の塗布は、前記
実施例のように、積層状グリーンシート4における四つ
の側面のうち相対向する二つの側面に対して行うことに
限らず、比較的小さい基板の場合には、一つの側面に対
してのみ塗布するだけで良く、比較的大きい基板の場合
には、四つの側面に対して塗布すれば良いのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】素材グリーンシートの斜視図である。
【図2】前記グリーンシートの表面に酸化アルミニウム
(α)の粉末を塗布した状態の斜視図である。
【図3】前記グリーンシートの複数枚を積層状に積み重
ねた状態を示す斜視図である。
【図4】前記積層状グリーンシートをベルトコンベヤに
載せて加熱焼成炉に送る状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 グリーンシート 2 ブレイク溝 3 酸化アルミニウム(α)の粉末 4 積層状グリーンシート 5 ベルトコンベヤ 6 加熱焼成炉 7 セラミック基板

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】セラミック基板の素材であるグリーンシー
    トの複数枚を、その表面に酸化アルミニウム(α)の粉
    末を塗布したのち積層状に積み重ね、この状態でコンベ
    ヤに載せて加熱焼成炉に送り込み、高い温度で焼成する
    ようにしたセラミック基板の製造方法において、積み重
    ねた積層状グリーンシートの側面に、固形パラフィンを
    溶かした状態で塗布し、固化したのち、加熱焼成炉に送
    り込むことを特徴とするセラミック基板の製造方法。
JP7096764A 1995-04-21 1995-04-21 セラミック基板の製造方法 Pending JPH08290976A (ja)

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JP7096764A JPH08290976A (ja) 1995-04-21 1995-04-21 セラミック基板の製造方法

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JPH08290976A true JPH08290976A (ja) 1996-11-05

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JP (1) JPH08290976A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013031981A (ja) * 2011-08-03 2013-02-14 Kyoritsu Elex Co Ltd セラミックシートの製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013031981A (ja) * 2011-08-03 2013-02-14 Kyoritsu Elex Co Ltd セラミックシートの製造方法

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