JPH082903B2 - 醗酵法で製造されたリボフラビンの精製法 - Google Patents

醗酵法で製造されたリボフラビンの精製法

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JPH082903B2
JPH082903B2 JP3162568A JP16256891A JPH082903B2 JP H082903 B2 JPH082903 B2 JP H082903B2 JP 3162568 A JP3162568 A JP 3162568A JP 16256891 A JP16256891 A JP 16256891A JP H082903 B2 JPH082903 B2 JP H082903B2
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riboflavin
fermentation
water
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acid
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D475/00Heterocyclic compounds containing pteridine ring systems
    • C07D475/12Heterocyclic compounds containing pteridine ring systems containing pteridine ring systems condensed with carbocyclic rings or ring systems
    • C07D475/14Benz [g] pteridines, e.g. riboflavin

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、微生物学的方法で製造
されたリボフラビン(ビタミンB2)を、水又は酸水溶
液の存在で、不純化されたリボフラビンの加熱により精
製する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】微生物学的醗酵法でリボフラビンを製造
することは公知である。例えば西ドイツ特許(DE)第
2920592号明細書記載によれば、アシュビア・ゴ
シピイ(Ashbya gassypii)又はエレモ
テシウム・アシビイ(Eremoticum ashb
yii)の醗酵により、欧州特許第211289号によ
れば醗酵により、サッカロミセス(Sacchromy
ces)又はその変種に属する酵母により、欧州特許
(EP)第231605号によれば、カンジダ・フラレ
リ(Candida flareri)を用いて、かつ
西ドイツ特許第3420310号によればバシルス・ス
ブチリス(Bacillus subtilis)を用
いる醗酵により得ることができる。この方法で工業的に
製造されたリボフラビンは、一般に動物飼料添加物とし
て使用される。最終生成物は、これらの方法で簡単に、
得られた培養液の蒸発濃縮により、なお含有されている
バイオマスと一緒に、リボフラビンコンセントレートの
形で得ることができる。この場合、リボフラビン生産性
菌株の能力に応じてリボフラビン20〜40重量%を含
有する生成物が得られる。
【0003】約40〜60重量%のリボフラビン含有率
を有する生成物は、例えば、リボフラビンを含有する培
養液を特殊な方法で1回〜数回デカンテーションするこ
とにより得られる(西ドイツ特許(DE−A)第292
0592号参照)。
【0004】例えば、醗酵法で製造されたリボフラビン
は、種々の品質で飼料添加物として市場に提供される。
飼料級の市販品は、一般にリボフラビン含有率50〜9
6重量%を有する。殊に、リボフラビン約65%、約8
0%又は約96重量%を含有する製品が提供される。
【0005】しかしながら、こうして得られた製品は、
医薬品品質のリボフラビンに関する要件を満たさない。
例えば、薬局方は、これに関して、リボフラビン98重
量%の最低含有率を規定している。
【0006】欧州特許第137226号の方法によれ
ば、特殊な培養液中に含有されているリボフラビンを固
体成分の温水溶液の形で分離し、この温溶液からリボフ
ラビンを晶出させることにより、比較的純粋なリボフラ
ビンが得られる。この方法の欠点は、この水中に難溶性
のリボフラビンを溶かすために、多量の水を使用するこ
ができる。工業的規模での使用のためには、この方法は
不適当である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の課題
は、微生物学的醗酵により製造されたリボフラビンの精
製法を提供して、醗酵により製造されたリボフラビンか
らも、医薬品品質もしくは食料品品質の生成物を得るこ
とを可能にすることである。まったく一般的に、その方
法を用いて、簡単に、醗酵法により製造されたリボフラ
ビンのリボフラビン含有率を著るしく高める方法を開発
することも本発明の課題であった。
【0008】
【課題を解決するための手段】従って、本発明の目的
は、醗酵法により製造されたリボフラビンの精製法であ
り、これは、不純なリボフラビンを水又は稀酸水溶液中
に懸濁させ、この懸濁液を、撹拌下に、75〜130℃
有利に80〜120℃の温度に0.3〜3時間有利に1
〜2時間加熱し、反応混合物の冷却後に、生じた結晶を
自体公知の方法で単離させることよりなる。
【0009】水中又は稀酸水溶液中でのこの加熱の際
に、おそらく結晶変換が起こり、これは、結晶物質が粘
性かつかゆ状になることにより認識可能になる。従っ
て、この物質の撹拌は不可避である。更に加熱する際
に、再び正常の懸濁液が生じ、これから、結晶変換下に
精製されたリボフラビンが自体公知の方法で単離するこ
とができる。
【0010】この場合、一般に、水を、リボフラビンに
対して約10〜30倍特に15〜20倍の重量で使用す
る。
【0011】本発明により水と共に加熱することによ
り、例えば約96重量%のリボフラビンを約99重量%
のものに、約90重量%のものを約97重量%のもの
に、かつ約65重量%のものを約80重量%のリボフラ
ビンに変えることができる。
【0012】この精製効果は、なお、この水に、水に可
溶な酸特に無機酸、例えばH2PO4、H3PO4又はHC
l 0.05〜10重量%有利に0.5〜3重量%を混
入することにより改良することができる。
【0013】不純なビタミンB2を稀酸水溶液中で相応
して加熱することにより、例えば約96重量%のリボフ
ラビンから100重量%のもの、約90重量%のリボフ
ラビンから約97重量%のもの、及び約65重量%のリ
ボフラビンから約90重量%のリボフラビンを得ること
ができる。
【0014】稀酸水溶液とは、本発明の範囲では、水中
に可溶な酸特に、リボフラビン分子に悪影響を及ぼさな
い無機酸の溶液と解する。水に可溶な酸の例としては、
有機酸、例えばギ酸、酒石酸、クエン酸又は酢酸及び無
機酸例えば硫酸、塩酸又は燐酸が挙げられる。
【0015】酸は水中に完全に溶け、リボフラビン分子
を侵さず、酸の濃度がリボフラビンを溶かす程高くなけ
れば、この酸の性質は重要ではない。
【0016】慣用の無機酸例えばH2SO4、H3PO4
はHClを用いて操作することが特に有利である。
【0017】稀硫酸の使用の際には、約0.1〜1モル
の硫酸の使用が、稀燐酸又は塩酸の使用の際には、約
0.1〜1.5モルの酸の使用が特に有利であることが
立証された。
【0018】本発明の方法を用いると、醗酵法により製
造されたリボフラビンを工業的方法で精製することがで
きる。
【0019】
【実施例】次の例で本発明の方法を説明する。例中に記
載のリボフラビン含有率は、全ての場合に欧州薬局方I
Iにより測定した。
【0020】例1 95.7重量%の含有率の市販のリボフラビン100g
を撹拌下に蒸溜水2000ml中に導入した。良好に撹
拌可能な懸濁液を水浴中で80℃に加温し、これにより
30分以内に結晶変換を行なわれる。生じた粘性でかゆ
状の結晶物質を更に100℃に加熱する際に、再び良好
に撹拌可能な懸濁液になった。100℃で約1時間の帯
留時間の後に、30℃まで冷却し、濾過した。濾滓を4
0℃の温水1000mlで、かつ引続きメタノール10
00mlで洗浄した。減圧下、80℃で乾燥の後に、収
量は95.32gであり、純度は98.9%であった。
【0021】例2 95.7重量%の含有率を有する市販のリボフラビン2
5gを、完全脱塩水490ml及び濃H2SO4 10m
lよりなる混合物中に導入した。得られた懸濁液を加熱
沸騰させ、95〜97℃で1時間良好に実施した。引続
き、40℃まで冷却し、母液を吸引濾別し、濾滓を40
℃の温水500mlで、かつメタノール500mlで洗
浄した。減圧下、80℃で乾燥の後に、収量は23.4
9gであり、純度は99.95%であった。
【0022】例3 過圧を生ぜしめる撹拌装置中に、完全脱塩水6000m
l及び85%燐酸50gを予め装入し、次いで、なお湿
っているビタミンB2 1532g(乾燥物質23%、
ビタミンB2 90%含有率を有する乾燥ビタミンB2
352.36gに相当)を導入した。
【0023】この混合物を閉じられた撹拌装置中で、1
20℃まで加熱し、この温度で1時間撹拌した。生じる
圧力は1.1〜1.3バールであった。1時間後に40
℃まで冷却し、母液を吸引濾別し、濾滓を、まず完全脱
塩水3000mlで、次いでメタノール2000mlで
洗浄した。80℃で減圧下に乾燥の後に、収量は318
gであり、純度は96.8%であった。
【0024】例4 例3と同様であるが、燐酸を添加せずに操作した。
【0025】純度95.62%のビタミンB2 320
gが得られた。
【0026】例5 過圧を生ぜしめる撹拌装置中に、完全脱塩水8000m
lを予め装入し、これに、撹拌下に市販の飼料級のビタ
ミンB2含有率65%のビタミンB2 400gを添加
した。得られた懸濁液を閉じられた装置中で120℃に
加熱し、この温度で1時間撹拌した。引続き、40℃に
冷却し、母液を濾別し、濾滓をまず水4000mlでか
つ次いでメタノール約2000mlで洗浄した。減圧下
に80〜90℃で乾燥の後に、収量は315gであり、
純度は79.4%であった。
【0027】例6 例5に記載の装置中で、完全脱塩水8000ml及び8
5%燐酸60mlよりなる混合物に、ビタミンB2含有
率65%の市販のビタミンB2 400gを加え、得ら
れた懸濁液を120℃で1時間撹拌した。例5と同様な
後処理により、純度90.5%のビタミンB2 29
3.9gが得られた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 醗酵法で製造されたリボフラビンを精製
    する方法において、醗酵の後に得られえた不純なリボフ
    ラビンを水中又は稀酸水溶液中に懸濁させ、生じる懸濁
    液を75〜130℃の温度で、撹拌下に0.3〜3時間
    加熱し、冷却時に形成された結晶を単離することを特徴
    とする、醗酵法で製造されたリボフラビンの精製法。
JP3162568A 1990-07-04 1991-07-03 醗酵法で製造されたリボフラビンの精製法 Expired - Lifetime JPH082903B2 (ja)

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DE4021274.2 1990-07-04
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JPH04261176A JPH04261176A (ja) 1992-09-17
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