JPH08290008A - 脱泡方法 - Google Patents

脱泡方法

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JPH08290008A
JPH08290008A JP12437995A JP12437995A JPH08290008A JP H08290008 A JPH08290008 A JP H08290008A JP 12437995 A JP12437995 A JP 12437995A JP 12437995 A JP12437995 A JP 12437995A JP H08290008 A JPH08290008 A JP H08290008A
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JP
Japan
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fluid
container
defoaming
cam
bubbles
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Pending
Application number
JP12437995A
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English (en)
Inventor
Koichi Yamamoto
浩一 山本
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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  • Degasification And Air Bubble Elimination (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】短時間で、しかも簡素な装置で高粘性流体を確
実に脱泡することができる脱泡方法を提供する。 【構成】脱泡方法は、高粘性流体に対して垂直方向の衝
撃を与えることを特徴とする。高粘性流体の粘度は、例
えば、6.0×104乃至1.4×105cPである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高粘性流体、例えば高
粘度の接着剤や塗料等の高粘性流体中に含まれる泡や気
泡を脱泡する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】接着剤や塗料といった高粘性流体中に泡
や気泡(以下、単に気泡と呼ぶ)が含まれている場合、
脱泡処理を行わないと、接着剤や塗料を塗布した後に、
気泡が弾け、接着剤膜や塗料膜に欠陥が発生する。同様
な気泡に関する問題は、プラスチックや合成ゴム、合成
繊維等の高分子工業分野においても、解決すべき問題で
ある。
【0003】密度ρ、粘度μの高粘度流体において、液
面下hに位置する気泡(半径r)が液面まで上昇するの
に要する時間tは、星野孝平、工業化学雑誌、第45
編、第10冊、1071(1942)によれば、近似的
に t=(9h/5gρ)(μ/r2) で表わされる。ここで、gは重力加速度である。即ち、
tは(μ/r2)に比例している。このことから、高粘
性流体においては、例えば水の場合と比べて、バブリン
グが103〜106倍の時間を要することが容易に判る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って、従来の技術に
おいては、高粘性流体中の気泡を脱泡するために、真空
脱泡や遠心脱泡を行っている。しかしながら、真空脱泡
によっても、脱泡に一晩以上かかることがある。また、
高粘性流体を使用していないときには、高粘性流体の物
性変化を抑制するために、高粘性流体を攪拌する必要が
ある。然るに、真空脱泡しながら高粘性流体を攪拌した
のでは、高粘性流体に気泡が混入する虞がある。また、
遠心脱泡には大掛かりな遠心装置が必要とされる。
【0005】従って、本発明の目的は、短時間で、しか
も簡素な装置で高粘性流体を確実に脱泡することができ
る脱泡方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明の脱泡方法は、高粘性流体に対して垂直方向
の衝撃を与えることを特徴とする。
【0007】本発明の脱泡方法における高粘性流体とし
て、プラスチックや合成ゴム、合成繊維等における高分
子高粘性流体原料、接着剤や塗料を例示することができ
る。接着剤としては、例えば、熱硬化型接着剤、熱可塑
性接着剤、紫外線硬化型接着剤、酸化物ソルダーとも呼
ばれるフリット材料や高融点ソルダー等を挙げることが
できる。
【0008】本発明の脱泡方法における高粘性流体の粘
度は、衝撃を加えている間に高粘性流体の自由表面から
気泡が巻き込まないような粘度であれば如何なる粘度で
あってもよいが、ブルックフィールド・エンジニアリン
グ・ラボ(Broockfield Engineering Labs)社製、DV
−IIIモデルを使用し、回転数5rpm、温度22゜
Cで測定したとき、6.0×104乃至1.4×105
P、好ましくは6.5×104乃至1.3×105cP、
更に好ましくは7.0×104乃至1.2×105cPの
粘度であることが望ましい。
【0009】本発明の脱泡方法においては、真空脱泡と
組み合わせ、真空雰囲気下で、高粘性流体に対して垂直
方向の衝撃を与えることもできる。
【0010】
【作用】本発明においては、高粘性流体に対して垂直方
向の衝撃を与えるので、高粘性流体中を気泡が速やかに
上昇し、高粘性流体から気泡が容易に抜け出る。真空脱
泡を併用すれば、脱法装置の構造は複雑になるものの、
一層短時間での脱泡が可能となる。
【0011】
【実施例】以下、図面を参照して、実施例に基づき本発
明を説明する。
【0012】本発明の脱泡方法の実施に適した脱泡装置
の模式的な正面図を図1及び図3に示す。また模式的な
側面図を図2に示す。尚、図1には、容器26が最上昇
位置に位置する状態を示し、図3には、容器26が最下
降位置に位置する状態を示す。脱泡装置は、速度制御可
能なモータ10と、カム12と、カムフォロア(カム接
触子又はカム従動子とも呼ばれる)22と、駆動ベース
20と、ガイドブッシュ24と、ガイドシャフト30
と、ストッパ32と、基台14から構成されている。モ
ータ10は、基台14にモータブラケット16を介して
取り付けられている。モータ10の作動時間は、図示し
ないタイマーによって制御することができる。カム12
は、モータ10の出力軸に取り付けられている。カム1
2と係合するカムフォロア22は、駆動ベース20に取
り付けられている。また、2つのガイドブッシュ24も
駆動ベース20に取り付けられている。ガイドブッシュ
24には貫通孔が設けられており、かかる貫通孔内をガ
イドシャフト30が貫通している。ガイドシャフト30
の所定の位置にはストッパ32が取り付けられ、固定さ
れている。2本のガイドシャフト30は、基台14に略
垂直に取り付けられている。
【0013】駆動ベース20には、例えばフリット材料
から成る高粘性流体40が収納された容器26が取り付
けられている。具体的には、容器の蓋28を駆動ベース
20にボルトを用いて取り付ける。尚、図2には、容器
26を切り欠いて図示した。
【0014】カムフォロア22がカム12と係合してい
るので、モータ10の回転は、カム12、カムフォロア
22を介して、駆動ベース20の昇降運動に変換され
る。即ち、カム12の回転が進み下降位置に進入する
と、カム曲線が急になり、カムフォロア22はカム12
から離れる。一方、ガイドブッシュ24がガイドシャフ
ト30に沿って自由に滑動し得るので、駆動ベース20
は自由落下する。しかしながら、ガイドブッシュ24の
下方への動きは、ストッパ32によって制限される。そ
こで、ストッパ32を適切な位置に配置することによっ
て、下降しつつあるガイドブッシュ24がストッパ32
に衝突し、容器26、更には、容器26内に収納された
高粘性流体40に対して垂直方向の衝撃を与えることが
できる。これによって、高粘性流体中の気泡には上向き
の力が加わり、気泡が高粘性流体中から抜け出ていく。
容器26の上昇、下降、ガイドブッシュ24のストッパ
32への衝突による容器26、更には容器26内の高粘
性流体40への衝撃の付与を、所望の時間の間、繰り返
す。
【0015】駆動ベース20、カムフォロア22、ガイ
ドブッシュ24、蓋28の合計重量を1.2kg、図1
に示す最上昇位置からガイドブッシュ24がストッパ3
2に衝突するまでの容器26の移動距離(自由落下距
離)を3cmとしたとき、容器26内に収納された高粘
性流体の粘度と、1分間当たりの好ましい衝突回数の関
係を調べた。その結果を表1に示す。
【0016】
【表1】
【0017】上記の全ての場合において、10分間の脱
泡処理によって高粘性流体から気泡が抜け出たことを確
認できた。一方、脱泡処理に供したと同じ高粘性流体を
真空脱泡装置を用いて8時間、真空脱泡したが、高粘性
流体から気泡が十分には抜け出ていなかった。尚、粘度
が比較的低い高粘性流体にあっては、単位時間当たりの
衝突回数を多くすると高粘性流体に気泡が巻き込まれる
場合がある。それ故、粘度が比較的低い場合には、単位
時間当たりの衝突回数を少なくすることがよいことが判
った。
【0018】以上、本発明を好ましい実施例に基づき説
明したが、本発明はこの実施例に限定されるものではな
い。実施例においては、モータとカムの組み合わせを用
いて容器の昇降を行ったが、本発明の脱泡方法の実施に
適した脱泡装置は実施例にて説明した装置に限定され
ず、容器を上下動させることができ且つ容器に適切な衝
撃を与えることができる機構を有する装置ならば如何な
る装置であってもよい。
【0019】また、図4に模式的な正面図を示すよう
に、容器26に伸縮性を有し自在に動き得る可撓性チュ
ーブ50を取り付け、かかる可撓性チューブ50を真空
ポンプ(図示せず)に接続することによって、本発明の
脱泡方法において、真空脱泡と組み合わせ、真空雰囲気
下で、高粘性流体に対して垂直方向の衝撃を与えること
もでき、これによって、一層効率良く高粘性流体の脱泡
を行うことができる。
【0020】容器26内に収納された高粘性流体に与え
られる衝撃が不十分である場合には、例えば駆動ベース
20と基台14の間に引っ張りバネ等の付勢手段を取り
付ければよい。
【0021】本発明の高粘性流体を使用しないときに
は、高粘性流体の物性が変化することを防止するため
に、容器26内の高粘性流体を攪拌する必要がある場合
があろう。このような場合には、例えば、略円筒状の容
器26を横にして、容器26を回転させることで容器2
6内の高粘性流体の攪拌を行うことができる。ところ
が、攪拌後、容器26を脱泡装置の駆動ベース20に取
り付けたとき、容器26の側壁上方や容器26の蓋の内
側に付着した高粘性流体が下方に流れるのに長時間を要
する。それ故、容器26を脱泡装置の駆動ベース20に
取り付ける前に、例えば水を張った器内に容器26を置
き、超音波で水を振動させる。これによって、容器26
の側壁上方や容器26の蓋の内側に付着した高粘性流体
が速やかに下方に流れるので、脱泡処理全体の作業時間
の短縮化を図ることができる。
【0022】
【発明の効果】本発明においては、高粘性流体を短時間
で脱泡することが可能となる。また、真空脱泡のように
容器の真空シール等が不要であり、脱泡装置の簡素化を
図ることができる。尚、脱泡装置の機構は複雑になる
が、真空脱泡を併用すれば、一層短時間での脱泡が可能
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の脱泡方法の実施に適した脱泡装置の模
式的な正面図であり、容器が最上昇位置に位置する状態
を示す図である。
【図2】本発明の脱泡方法の実施に適した脱泡装置の模
式的な側面図である。
【図3】本発明の脱泡方法の実施に適した脱泡装置の模
式的な正面図であり、容器が最下降位置に位置する状態
を示す図である。
【図4】真空脱泡と組み合わせた、本発明の脱泡方法の
実施に適した脱泡装置の模式的な正面図である。
【符号の説明】 10 モータ 12 カム 14 基台 16 モータブラケット 20 駆動ベース 22 カムフォロア 24 ガイドブッシュ 26 容器 28 蓋 30 ガイドシャフト 32 ストッパ 40 高粘性流体 50 可撓性チューブ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】高粘性流体に対して垂直方向の衝撃を与え
    ることを特徴とする脱泡方法。
  2. 【請求項2】前記高粘性流体の粘度は、6.0×104
    乃至1.4×105cPであることを特徴とする請求項
    1に記載の脱泡方法。
  3. 【請求項3】真空雰囲気下で、高粘性流体に対して垂直
    方向の衝撃を与えることを特徴とする請求項1又は請求
    項2に記載の脱泡方法。
JP12437995A 1995-04-25 1995-04-25 脱泡方法 Pending JPH08290008A (ja)

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JP12437995A JPH08290008A (ja) 1995-04-25 1995-04-25 脱泡方法

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107398097A (zh) * 2017-09-06 2017-11-28 成都泓睿科技有限责任公司 用于在线输送瓶体的敲击消泡装置及消泡方法
JP2019155320A (ja) * 2018-03-15 2019-09-19 株式会社NejiLaw 慣性力付与装置

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