JPH08289454A - ゴムモールドストレスコーン - Google Patents

ゴムモールドストレスコーン

Info

Publication number
JPH08289454A
JPH08289454A JP7087918A JP8791895A JPH08289454A JP H08289454 A JPH08289454 A JP H08289454A JP 7087918 A JP7087918 A JP 7087918A JP 8791895 A JP8791895 A JP 8791895A JP H08289454 A JPH08289454 A JP H08289454A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rubber
stress cone
phenyl ether
mold stress
molding
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7087918A
Other languages
English (en)
Inventor
Kiyoshi Watanabe
清 渡辺
Shinya Morishita
信哉 森下
Takanori Yamazaki
孝則 山崎
Hideki Yagyu
秀樹 柳生
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Cable Ltd
Original Assignee
Hitachi Cable Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Cable Ltd filed Critical Hitachi Cable Ltd
Priority to JP7087918A priority Critical patent/JPH08289454A/ja
Publication of JPH08289454A publication Critical patent/JPH08289454A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 十分な柔軟性を有すると共に長期的に安定し
た性能を発揮するプレハブ型接続部を実現するためのゴ
ムモールドストレスコーンを提供する。 【構成】 本発明のゴムモールドストレスコーンは、エ
チレンプロピレンゴムとフェニルエーテル油を混合した
ゴム組成物で成形され、架橋処理が施されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、CVケーブル用プレハ
ブ型接続部に使用するゴムモールドストレスコーンに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】プレハブ型接続部は、予め工場で製作し
たゴムモールドストレスコーンとエポキシユニット及び
押圧装置で構成され、ゴムモールドストレスコーンをケ
ーブル絶縁体上に挿入し、エポキシユニットに押圧装置
で押し付けてなるものであり、従来超高圧CVケーブル
用として用いられているテープ巻モールド型接続部や押
出モールド型接続部と比較して施工が容易で、施行時間
が短いなどの利点を有する。そのため、復旧用や大都市
での敷設など短時間での施工が要求される用途に適して
おり、超高圧CVケーブル用接続部にも適用できるよう
開発されてきた。
【0003】このプレハブ型接続部は、予め成形したゴ
ムモールドストレスコーンをエポキシユニットおよびC
Vケーブル絶縁体に対して圧着させることにより絶縁を
保持するように構成されているため、ゴムモールドスト
レスコーンとエポキシユニットおよびCVケーブル絶縁
体との界面の密着性が接続部の性能に大きく影響する。
ゴムモールドストレスコーンがエポキシユニットおよび
CVケーブル絶縁体表面の微細な凹凸、熱膨張・収縮に
追従し、理想的な界面の密着状態を維持するには、ゴム
モールドストレスコーンに十分な柔軟性が求められる。
このため、ゴムモールドストレスコーン用材料であるエ
チレンプロピレンゴム組成物にプロセスオイルを多量に
混和したものが用いられていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
ゴムモールドストレスコーンでは、時間の経過とともに
添加されたプロセスオイルが移行してゴムモールドスト
レスコーンの表面にしみ出ると共に、柔軟性が失われ絶
縁性能を著しく低下させるという問題があった。そこ
で、本発明の目的は、このような実情に鑑みてなされた
もので、十分な柔軟性を有すると共に長期的に安定した
性能を発揮するプレハブ型接続部を実現するためのゴム
モールドストレスコーンを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、エチレンプロピレンゴム100重量部に対
してフェニルエーテル油を5〜50重量部混合したゴム
組成物で成形し、架橋処理を施したことを特徴とするゴ
ムモールドストレスコーンである。
【0006】ここで、フェニルエーテル油の一般的な構
造式を化1に示した。R=アルキル基、l,m,nは0
を含む整数を示している。
【0007】
【化1】
【0008】本発明者等は絶縁性に影響を及ぼすプロセ
スオイルの効果を鋭意検討した結果、フェニルエーテル
油を用いれば、パラフィン系プロセスオイルと同等の柔
軟性を保ちながら優れた絶縁性を有することを見出し
た。従って本発明はエチレンプロピレンゴムにフェニル
エーテル油を混合したゴム組成物により成形されてい
る。ここで、フェニルエーテル油を5重量部以上とした
のは5重量部未満だと柔軟性を欠くからであり、50重
量部以下としたのは50重量部を越えると相溶限界の点
けから表面へのしみ出しだしが起きるためである。
【0009】また、架橋方法は、硫黄による加硫の他に
ジクミルパーオキサイド、1,3−ビスー(ターシャリ
ーブチルパーオキシイソプロピル)ベンゼン、2,5−
ジメチル−2,5−ジ−(ターシャリーブチルパーオキ
シ)−ヘキシン−3等の有機過酸物による化学架橋によ
る方法を用いても良い。
【0010】尚、本発明においては、前記成分に加え
て、架橋促進剤,酸化防止剤,安定剤,滑剤,充填剤、
導電性付与剤、着色剤等を適宜添加してもよい。
【0011】
【作用】エチレンプロピレンゴムにフェニルエーテル油
を混和したゴム組成物で成形するため、十分な柔軟性と
長期的に安定した性能を発揮するプレハブ型接続部のゴ
ムモールドストレスコーンが得られる。
【0012】
【実施例】以下に本発明の実施例を詳述する。
【0013】まず、表1に示すような配合成分の各種ゴ
ム組成物を作製した。
【0014】
【表1】
【0015】(実施例1)ベースポリマとしてエチレン
プロピレンゴム(プロピレン量:30%、100℃、M
1+4 :24)100重量部に対して、ジクミルパーオ
キサイド3重量部、ポリ(2,2,4−トリメチル−
1,2−ジヒドロキノリン)2.5重量部、焼成クレー
50重量部、フェニルエーテル油5重量部を配合し、こ
れらを80℃に加熱したミキシングロールによって混練
し、熱プレスにより平板状に成形し架橋処理を施しゴム
組成物を形成した。ここで実施例1に用いたフェニルエ
ーテル油の構造式を化2に示した。
【0016】
【化2】
【0017】このゴム組成物に対して、柔軟性、電気特
性、オイルの染み出しの有無について評価を行った。
【0018】(1)硬度測定 作製したゴム組成物の柔軟性の尺度として表面硬度(J
ISA硬度)を測定し50以下を合格、50を越えるも
のを不合格とした。
【0019】(2)電気特性測定 まず、電気特性測定用試料を作製する。図2に示すよう
に、ゴム組成物の試料絶縁層4に、カーボンブラックが
混和され体積抵抗率が102〜3 Ω・cmとなるよう調
製した導電性ゴム電極5が埋め込まれている。ここで、
課電部分の試料絶縁層4の絶縁厚は3mmで、導電性ゴ
ム電極5には課電端子6が接続され、試料絶縁層4の底
部には対地電極7が接続されている。次に、この電気特
性測定用試料に50Hz,75kVの交流電圧を500
日間印加した。なお、電圧印加は恒温槽中で行い、ヒー
ターを8時間オン16時間オフにして常温〜70℃のヒ
ートサイクルを与えた。このように長期課電を与えた
後、50Hz,150kVの交流電圧を5分間印加し、
続いて5分毎に5kVづつ昇圧し、絶縁破壊強さを測定
した。
【0020】(3)オイルの染み出しの有無 長期課電後の(2)の試料を目視観察しオイルのしみ出
しの有無を調べた。
【0021】(実施例2)化3に示すフェニルエーテル
油を30重量部とした以外は実施例1と同様のゴム組成
物を得、同様の測定を行った。
【0022】
【化3】
【0023】(実施例3)ベースポリマとしてエチレン
プロピレンゴム(プロピレン量:32%、100℃、M
1+4 :32)100重量部とし、化4に示すフェニル
エーテル油を50重量部とした以外は実施例1と同様の
ゴム組成物を得、同様の測定を行った。
【0024】
【化4】
【0025】(比較例1)フェニルエーテル油の代わり
に、パラフィン系プロセスオイル(40℃粘度:1.9
×10-42 /s)を50重量部配合した以外は実施例
1と同様のゴム組成物を得、同様の測定を行った。
【0026】(比較例2)フェニルエーテル油を4重量
部とした以外は実施例1と同様のゴム組成物を得、同様
の測定を行った。
【0027】(比較例3)フェニルエーテル油を60重
量部とした以外は実施例3と同様のゴム組成物を得、同
様の測定を行った。
【0028】表1に示す結果からも明らかなように本発
明に係る実施例1〜3のゴム組成物の硬度試験はすべて
50以下と優れた柔軟性を示した。また電気特性測定試
験の長期課電交流絶縁破壊強さは全て80kV/mm以
上であり優れた絶縁特性を示し、試料表面のプロセスオ
イルのしみ出しは無かった。
【0029】これに対し、パラフィン系プロセスオイル
を用いた比較例1は硬度50以下であるが長期課電交流
絶縁破壊強さは60kV/mmと低く、プロセスオイル
のしみ出しも確認された。またフェニルエーテル油を限
定範囲以下に配合した比較例2はオイルのしみ出しは無
いが、硬度が高く柔軟性に劣っている。更にフェニルエ
ーテル油を限定範囲以上に配合した比較例3は、硬度が
小さく柔軟性はあるが、プロセスオイルのしみ出しが確
認された。
【0030】従って、エチレンプロピレンゴム100重
量部に対してフェニルエーテル油を5〜50重量部混合
し架橋処理を施したゴム組成物で、図1に示すようなC
Vケーブル絶縁体3上に挿入されエポキシユニット2で
押圧されたゴムモールドストレスコーンを成形すること
で、優れた柔軟性を有し、長期間経過してもプロセスオ
イルのしみ出しが無く、安定した電気性能を発揮するプ
レハブ型接続部を実現するゴムモールドストレスコーン
が得られる。
【0031】
【発明の効果】以上本発明によれば、エチレンプロピレ
ンゴムにフェニルエーテル油を混和したゴム組成物を使
用するため、優れた柔軟性を有し、長期間経過してもプ
ロセスオイルのしみ出しが無く、界面の密着性が長期的
に良好なため安定した電気性能を発揮するプレハブ型接
続部を実現するゴムモールドストレスコーンが得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のゴムモールドストレスコーンの一実施
例を示す一部断面側面図である。
【図2】ゴム組成物の交流絶縁破壊強さを評価するため
に用いた装置の構成図である。
【符号の説明】
1 ゴムモールドストレスコーン 2 エポキシユニット 3 CVケーブル絶縁体 4 試料絶縁層 5 導電性ゴム電極 6 課電端子 7 対地電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 柳生 秀樹 茨城県日立市日高町5丁目1番1号 日立 電線株式会社パワーシステム研究所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーブル絶縁体上とエポキシユニットに
    密着してプレハブ型接続部を構成するゴムモールドスト
    レスコーンにおいて、エチレンプロピレンゴムとフェニ
    ルエーテル油を混合したゴム組成物で成形し、架橋処理
    を施したことを特徴とするゴムモールドストレスコー
    ン。
  2. 【請求項2】 上記エチレンプロピレンゴム100重量
    部に対して上記フェニルエーテル油を5〜50重量部混
    合したゴム組成物で成形し、架橋処理を施したことを特
    徴とする請求項1記載のゴムモールドストレスコーン。
JP7087918A 1995-04-13 1995-04-13 ゴムモールドストレスコーン Pending JPH08289454A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7087918A JPH08289454A (ja) 1995-04-13 1995-04-13 ゴムモールドストレスコーン

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7087918A JPH08289454A (ja) 1995-04-13 1995-04-13 ゴムモールドストレスコーン

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08289454A true JPH08289454A (ja) 1996-11-01

Family

ID=13928309

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7087918A Pending JPH08289454A (ja) 1995-04-13 1995-04-13 ゴムモールドストレスコーン

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08289454A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002027731A1 (en) * 2000-09-28 2002-04-04 Pirelli S.P.A. Cable with recyclable covering
JP2014214233A (ja) * 2013-04-25 2014-11-17 バンドー化学株式会社 エラストマー及びトランスデューサ素子

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002027731A1 (en) * 2000-09-28 2002-04-04 Pirelli S.P.A. Cable with recyclable covering
AU2001284030B2 (en) * 2000-09-28 2006-01-12 Prysmian Cavi E Sistemi Energia S.R.L. Cable with recyclable covering
JP2014214233A (ja) * 2013-04-25 2014-11-17 バンドー化学株式会社 エラストマー及びトランスデューサ素子

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4139437B2 (ja) エピハロヒドリン電気応力制御材料
CA2524252C (en) Improved strippable cable shield compositions
US3909507A (en) Electrical conductors with strippable polymeric materials
US3925597A (en) Electrical conductors with strippable insulation and method of making the same
JP3899830B2 (ja) ケーブル接続部用常温収縮チューブ及びそれに使用されるゴム組成物
JPH08289454A (ja) ゴムモールドストレスコーン
CA1180177A (en) Anti-tracking material for high voltage applications
JPH10283851A (ja) 直流電力ケーブルおよびその接続部
US3962517A (en) Electric cables
JPH08289453A (ja) ゴムモールドストレスコーン
JPH08289452A (ja) ゴムモールドストレスコーン
JPH0898384A (ja) ゴムモールドストレスコーン
JPH0898385A (ja) ゴムモールドストレスコーン
JP3428388B2 (ja) 直流用ケーブル
JPH08237846A (ja) ゴムモールドストレスコーン
JPH09284976A (ja) ゴムモールドストレスコーン
JP3640271B2 (ja) ゴムモールドストレスコーン
JPH09215169A (ja) ゴムモールドストレスコーン
JPH09284975A (ja) ゴムモールドストレスコーン
JP3777958B2 (ja) リサイクルに適した架橋ポリエチレン絶縁電力ケーブル
JPH09322377A (ja) ゴムモールドストレスコーン
JPH09231839A (ja) 直流ケーブル
JPH0641543B2 (ja) 半導電性樹脂組成物
JP2620960B2 (ja) ポリオレフィン組成物
JP2604771B2 (ja) 直流電力ケーブル