JPH08289000A - 電話機用付加装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 応答が必要な着信時に応答できない場合に、
被呼者から発呼者へ所望のメッセージを発信し得るよう
な電話機用付加装置を提供する。 【構成】 電話機１に接続して使用する電話機用付加装
置２は、電話機１への着信を検出する着信検出回路１０
と、着信時に着信表示を行う表示ランプ５およびスピー
カ８とを具える他、着信時から所定時間経過時に留守番
メッセージを発呼側電話機へ発信した後に発呼側電話機
からの伝言メッセージを録音装置１３によって録音しス
ピーカ８によって拡声する留守番電話機制御および、メ
ッセージボタン６の選択操作に応じて記憶装置１２に予
め記憶された複数の応答メッセージの中の１つを発呼側
電話機へ発信する応答メッセージ発信制御を行う、制御
部１１を具える。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、単独電話機等の留守番
電話機能を有していない電話機に接続して使用する電話
機用付加装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、留守番電話機能を有する電話機
（いわゆる留守番電話機）は、「留守番電話モード」の
設定中に着信がなされると、着信から所定時間が経過し
たとき所定の留守番メッセージを発呼側電話機へ自動発
信し、その留守番メッセージを聞いた発呼者が伝言メッ
セージを発信した場合には、その伝言メッセージをスピ
ーカによって拡声するとともに、内蔵するテープレコー
ダ等の録音装置によって録音するように構成されてい
る。

【０００３】このような従来の留守番電話機において
は、通常の留守番電話機としての使用形態の他に、被呼
者が留守番電話機を「留守番電話モード」に設定した状
態でその近傍に待機し、発呼者から発信された伝言メッ
セージがスピーカから拡声されるのを傍受して当該発呼
に応答する必要があるか否かを判断し、応答する必要が
あると判断した場合には留守番電話機のハンドセットを
取って当該発呼に応答する、という被呼者優先の使用形
態を取ることができる。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】上記従来の留守番電話
機は、（１）その留守番電話機の近傍にいるが周囲の騒
音が大きいため応答できない（２）その留守番電話機の
近傍にいるが入浴中であるため応答できない（３）その
留守番電話機の近傍にいるが他の電話の応答中であるた
め応答できない、等の場合には、被呼者が不在ではない
のにも拘わらず不在の場合と同様に通常の留守番電話機
として機能することになり、上記被呼者優先の使用形態
を取ることができない。したがって、応答が必要である
が応答できない場合に被呼者から発呼者へ応答メッセー
ジを発信したいという被呼者の意図があっても、それを
実現することができない。

【０００５】なお、特開平２−１８６７５１号公報に
は、事前に登録操作を行っておくことにより発信すべき
メッセージを複数のメッセージの中から選択しておき、
不在時の着信時にそのメッセージを自動発信するメッセ
ージ通知方式が開示されており、この方式は、被呼者が
外出等により不在の場合であっても、例えば不在に関す
る情報（外出、会議、出張等）を表わすメッセージを、
被呼者から発呼者へ送ることができる利点を有してい
る。しかし、上記メッセージは全ての発呼者に無条件で
自動発信されるため、「応答が必要な場合のみにメッセ
ージを発信したい」という被呼者の意図に反することに
なり、上述した被呼者優先の使用形態を実現することが
できない。

【０００６】本発明は、上述した問題に鑑みてなされた
ものであり、応答が必要な着信時に応答できない場合で
あっても、被呼者から発呼者へ所望のメッセージを発信
し得るような電話機用付加装置を提供することを目的と
する。

【０００７】

【課題を解決するための手段】この目的のため、本発明
の請求項１の構成は、電話機に接続して使用する電話機
用付加装置であって、前記電話機への着信時に着信表示
を行う着信表示手段と、着信から所定時間経過時に留守
番メッセージを発呼側電話機へ発信した後に、発呼側電
話機からの伝言メッセージを録音および拡声する留守番
電話手段と、メッセージボタンの選択操作に応じて複数
の応答メッセージの中の１つを発呼側電話機へ発信する
メッセージ選択発信手段とを具備して成ることを特徴と
するものである。

【０００８】上記において、マイクと、該マイクを作動
させるとともに前記留守番電話手段の作動を解除するマ
イクスイッチとを設け、該マイクスイッチのＯＮ操作時
に前記マイクにより発呼側電話機と通話し得るようにす
るのが、被呼者が応答できない状況が解消された場合
に、発呼側電話機とハンズフリーで通話し得るようにす
る上で好ましい。

【０００９】

【作用】本発明の請求項１の構成によれば、電話機に着
信がなされると、その電話機に接続された電話機用付加
装置において、着信表示手段は着信表示を行い、留守番
電話手段は着信から所定時間経過時に留守番メッセージ
を発呼側電話機へ発信した後に、発呼側電話機からの伝
言メッセージを録音および拡声する。ここで、前記電話
機用付加装置においてメッセージボタンの選択操作がな
されると、メッセージ選択発信手段は、複数の応答メッ
セージの中の１つを発呼側電話機へ発信する。

【００１０】

【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき詳細に
説明する。図１は本発明の第１実施例の電話機用付加装
置を含む電話装置を示す回路図であり、図２は第１実施
例の電話機用付加装置の外形を示す図である。まず、図
２により電話装置全体を説明する。図２において、１は
単独電話機等の留守番電話機能を有していない電話機で
ある。この電話機１には、外線２が接続されるととも
に、電話機用付加装置３が配線４を介して接続されてい
る。

【００１１】電話機用付加装置３は、電話機１に接続し
て使用するものではあるが、設置場所を所望に応じて変
更できるよう、電話機１とは別体に構成されている。電
話機用付加装置３は、騒音源の近傍や風呂の近傍等、上
述したような応答できない状況が生じ易い場所に設置す
るものとするが、電話機用付加装置３を電話機１の近傍
に設置してもよいことは言うまでもない。なお、図２に
は電話機用付加装置３を１つしか示していないが、所望
に応じて電話機用付加装置３を複数の設置場所に設置
し、配線４を介して電話機１に接続しておくものとす
る。

【００１２】電話機用付加装置３は、図２に示すよう
に、その表面に表示ランプ（着信表示手段）５、メッセ
ージボタン６およびマイクスイッチ７を具えるととも
に、その内部にスピーカ９着信表示手段）８およびマイ
ク９を具えている。メッセージボタン６は、複数（図示
例では１４個）のボタンより成り、各ボタンは夫々、本
実施例で使用する応答メッセージと対応させてある。な
お、メッセージボタン６として、上記複数のボタンより
成るものを用いる代わりに、複数のポジションを取り得
るロータリスイッチ等を用いてもよい。

【００１３】電話機用付加装置３はさらに、図１に示す
ように、着信検出回路１０、制御部１１、記憶装置（Ｒ
ＡＭ、ＲＯＭ等）１２および録音装置（テープレコーダ
等）１３を具えている。着信検出回路１０は、外線２に
接続された図示しない電話機（以下、発呼側電話機）か
ら電話機１への着信時に電話機１から入力される着信信
号を受けて着信検出信号を制御部１１に入力するととも
に、呼び出し信号（１６ＨＺ信号）をスピーカ８に入力
してスピーカ８を着信鳴動させる。

【００１４】制御部１１には表示ランプ５、メッセージ
ボタン６、マイクスイッチ７、マイク９、着信検出回路
１０、記憶装置１２および録音装置１３が接続されてお
り、記憶装置１２には、「いま忙しいので１０分後にこ
ちらからお電話します。」、「入浴中なので１０分後に
掛け直して下さい。」等の複数の応答メッセージが予め
記憶されている。

【００１５】制御部１１は、着信検出回路１０から入力
される着信検出信号、メッセージボタン６から選択的に
入力されるメッセージ選択信号およびマイクスイッチ７
から入力されるスイッチＯＮ信号に基づき、電話機用付
加装置３において以下に示すような留守番電話機制御お
よび応答メッセージ発信制御を行う。その際、制御部１
１は、スピーカ８、記憶装置１２および録音装置１３と
ともに留守番電話手段として機能し、また、メッセージ
ボタン６および記憶装置１２とともにメッセージ選択発
信手段として機能する。

【００１６】すなわち、電話機１へ着信がなされると、
電話機１から着信信号を入力された着信検出回路１０
は、着信検出信号を制御部１１に入力する。この着信検
出信号を受けた制御部１１は、表示ランプ５を点灯させ
て着信表示を行い、これと同時にスピーカ８において１
６ＨＺ信号による着信鳴動がなされる。これにより、被
呼者は、電話機の近傍にいない場合であっても、電話機
用付加装置３の設置場所の近傍にいる場合には、当該着
信を知ることができる。

【００１７】着信から所定時間が経過すると、制御部１
１は、記憶装置１２に予め記憶しておいた所定の留守番
メッセージを発呼側電話機へ自動発信し、その留守番メ
ッセージを聞いた発呼者が伝言メッセージを発信した場
合に、その伝言メッセージをスピーカ８によって拡声す
るとともに録音装置１３によって録音する、留守番電話
機制御を行う。

【００１８】この拡声中、上記伝言メッセージを傍受し
ている被呼者は、その伝言メッセージの音声から発呼者
を識別して当該発呼に応答すべきか否かを判断したり、
その伝言メッセージの内容が緊急を要する用件か否か等
により当該発呼に応答すべきか否かを判断したりする。
ここで、応答すべきと判断した場合には、周囲の騒音が
大きい、入浴中である、他の電話の応答中である等の理
由により応答できない場合であれば、メッセージボタン
６の複数のボタンの中から所望の応答メッセージ（例え
ば、「いま忙しいので１０分後にこちらからお電話しま
す。」という応答メッセージ）を割り当てられているボ
タンを選択して押下する操作を行う。なお、応答する必
要がないと判断してメッセージボタンを押下しなかった
場合には、上記留守番電話機制御が継続し、自動起動し
た録音装置１３により伝言メッセージが録音されること
は言うまでもない。

【００１９】このメッセージボタン６の操作に伴い、制
御部１１は、記憶装置１２に予め記憶されている複数の
応答メッセージの中から上記操作により選択された応答
メッセージを読み出して発呼側電話機へ自動発信する、
応答メッセージ発信制御を行う。これにより、被呼者が
応答できない場合であっても、被呼者の意図に沿った内
容を有する応答メッセージを選択して発呼者に送信する
ことができ、被呼者優先の使用形態を実現することがで
きる。

【００２０】なお、上記において応答すべきと判断した
場合に、応答できない状況が解消された場合には、マイ
クスイッチ７のＯＮ操作を行うことにより、上記留守番
電話機制御の作動が解除されるようになっているので、
マイク９により発呼側電話機とハンズフリーで通話する
ことができる。

【００２１】この第１実施例の電話話機用付加装置３
は、上記被呼者優先の使用形態を実現し得る利点の他、
電話機１に接続するだけで留守番電話機と同等の機能が
得られる利点がある。また、電話話機用付加装置３を複
数箇所に設置することにより、電話機１の設置場所の近
傍にいなくても電話機用付加装置３の何れかの設置場所
の近傍にいれば、応答メッセージを発信したり、留守番
電話機制御を解除してハンズフリー通話を行うことがで
きる利点がある。

【００２２】

【発明の効果】以上説明したように本発明の請求項１の
構成によれば、電話機用付加装置を接続された電話機へ
着信がなされた場合、該電話機用付加装置においてメッ
セージボタンの選択操作を行うことにより複数の応答メ
ッセージの中の１つが発呼側電話機へ発信されるから、
応答が必要であるが応答できない場合であっても、被呼
者の意図に沿った内容を有する応答メッセージを選択し
て発呼者に送信することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１実施例の電話機用付加装置を含む
電話装置を示す回路図である。

【図２】第１実施例の電話機用付加装置の外形を示す図
である。

【符号の説明】

１ 電話機 ２ 外線 ３ 電話機用付加装置 ４ 配線 ５ 表示ランプ ６ メッセージボタン ７ マイクスイッチ ８ スピーカ ９ マイク １０ 着信検出回路 １１ 制御部 １２ 記憶装置 １３ 録音装置

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 電話機に接続して使用する電話機用付加
   装置であって、 前記電話機への着信時に着信表示を行う着信表示手段
   と、 着信から所定時間経過時に留守番メッセージを発呼側電
   話機へ発信した後に、発呼側電話機からの伝言メッセー
   ジを録音および拡声する留守番電話手段と、 メッセージボタンの選択操作に応じて複数の応答メッセ
   ージの中の１つを発呼側電話機へ発信するメッセージ選
   択発信手段とを具備して成ることを特徴とする電話機用
   付加装置。
2. 【請求項２】 マイクと、該マイクを作動させるととも
   に前記留守番電話手段の作動を解除するマイクスイッチ
   とを設け、該マイクスイッチのＯＮ操作時に前記マイク
   により発呼側電話機と通話し得るようにしたことを特徴
   とする請求項１記載の電話機用付加装置。