JPH0828885A - 調理器 - Google Patents

調理器

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JPH0828885A
JPH0828885A JP18280594A JP18280594A JPH0828885A JP H0828885 A JPH0828885 A JP H0828885A JP 18280594 A JP18280594 A JP 18280594A JP 18280594 A JP18280594 A JP 18280594A JP H0828885 A JPH0828885 A JP H0828885A
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久雄 小島
Yoshihiro Mori
義弘 森
Hideo Itami
英雄 伊丹
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 トッププレートの温度上昇と変形、損傷を防
止する。 【構成】 遮熱板11にプレス成形された支え部2でト
ッププレート1を、その両こんろバーナ3、3間の五徳
載置部7の近くで、しかも、熱分布が同心状に拡がるこ
んろバーナ3、3からの輻射伝熱が影響する範囲aから
外れた位置で支えることにより、こんろバーナ3、3か
らトッププレートへの輻射伝熱と、グリルバーナ4から
支え部2を通じてのトッププレート1への伝熱とを減少
し、かつ、支え部2によるトッププレート1の支承も強
固とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、グリル付きガステー
ブル等の調理器に関する。
【0002】
【従来の技術】グリル付きガステーブルのように、トッ
ププレート面に2つのこんろバーナを備えるとともに、
両こんろバーナ間でトッププレートの下部にグリルを備
えた調理器においては、五徳上に載せる鍋等の重量によ
るトッププレートの変形、損傷又は輸送、保管等の際の
外力によるトッププレートの変形、損傷等を防ぐため
に、トッププレートをその周縁で支えるだけでなく、両
バーナ間でも支えてトッププレートを保護している。
【0003】しかし、従来の技術では、たとえば、図5
に示されているように、トッププレート1を両バーナ
3、3間で支る支え部2を、熱分布が略同心状に拡がる
こんろバーナ3、3からの輻射伝熱の影響範囲a内で、
しかも、グリルバーナからの伝熱も著しい部位A(図3
参照)に設けている。そして、トッププレート1の温度
上昇を防止する対策として、こんろ部Hの受皿5とトッ
ププレート1との間に隙間による熱気放出口fを設け、
この放出口fから熱気を器外へ放出するようにしてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の技術にあっ
ては、こんろ部Hを使用した場合、図3に示されている
ように、こんろバーナ3に最も近いトッププレート1の
A、B、C、D部が熱分布が同心状に拡がるこんろバー
ナ3からの輻射伝熱の影響範囲a内に入るため、これら
の部分の温度上昇は著しく、また、グリル部Jを同時使
用した場合は、トッププレート1のA部付近にグリルバ
ーナからの伝熱も加わるため、トッププレート1のA部
付近の温度上昇は、A部に有する支え部2を通じてのグ
リルバーナからの伝熱と相まって特に著しい。
【0005】したがって、特に、こんろ部Hとグリル部
Jとを同時に使用した場合、こんろバーナ3からの輻射
伝熱とグリルバーナからの伝熱によるトッププレート1
のA部付近の温度上昇が著しいため、テフロンコーティ
ングされたトッププレートの場合には、A部付近のテフ
ロンコーティングが熱により剥離する等のトッププレー
トの熱による損傷が著しいという問題点があった。
【0006】そこで、支え部2をなくせばグリル部Jの
熱が直接トッププレート1に伝熱することがないので、
こんろ部Hとグリル部Jとを同時に使用した場合でもト
ッププレート1の温度上昇は半減するが、支え部2がな
いと五徳上に重い鍋等を載せた場合、トッププレート1
が変形して載せた鍋等が傾むく危険があり、また、輸
送、保管等の際の外力によるトッププレートの変形、損
傷等も著しいため、この種の調理器では支え部2は必要
不可欠のものである。
【0007】上記の点に鑑み、トッププレートの補強を
兼ねたトッププレートの温度上昇防止対策として、器具
中央部のG点(図5参照)に支え部を設けるのが最も好
ましいが、G点に支え部を設けると、その支承点がトッ
ププレートの両バーナ間の中心部であるため、たとえ
ば、器具を梱包状態で落下させたりすると、落下時のシ
ョックにより支え部でトッププレートを押上げ、トップ
プレートに凸状の傷をつけることがあるという問題点が
ある。
【0008】なお、図2に示されているように、受皿5
の周壁に二次空気取入用長孔8を穿ち、トッププレート
1と五徳6との間に二次空気取入用間隙9を形成したも
のにあっては、該二次空気取入用の長孔8と間隙9とか
ら取入れられる燃焼用二次空気の流れb、cによりこん
ろ部の付近が冷却されるので、トッププレートの温度上
昇を緩和する一助とはなるものの、こんろ部からの輻射
伝熱又はグリル部からの伝熱によるトッププレートの温
度上昇防止対策には至らない。
【0009】この発明は、従来の技術の有する斯かる問
題点に鑑み、トッププレートの温度上昇の防止と併せて
トッププレートの変形、損傷等をも防止する調理器の提
供を目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明の調理器は、トッププレート面に2つのこ
んろバーナを備えるとともに、両こんろバーナの間でト
ッププレートの下部にグリルを備えた調理器において、
上記トッププレートは、プレート周縁で支えられるだけ
でなく、両バーナ間での五徳載置部近傍で、しかも、バ
ーナからの輻射伝熱が最も少ない位置で支えられている
ことを特徴とする。
【0011】そして、上記バーナ間でのトッププレート
支え部を、左側こんろバーナの五徳載置部の右側手前位
置と右側後方位置に、右側こんろバーナの五徳載置部の
左側手前位置と左側後方位置に各々形成したことを特徴
とする。
【0012】また、上記バーナ間でのトッププレート支
え部は、グリル庫上面を覆う遮熱板にプレス成形された
ことを特徴とする。
【0013】
【作用】上記構成を有するこの発明の調理器は、2つの
こんろバーナ間でのトッププレート支え部が、両バーナ
間の五徳載置部近傍で、しかも、バーナからの輻射伝熱
が最も少ない位置に設けられているので、こんろバーナ
からトッププレート1への輻射伝熱及びグリルバーナか
らトッププレートへの伝熱は減少し、かつ、トッププレ
ートは強固に支えられる。この結果、トッププレートの
温度上昇と変形、損傷等は防止される。
【0014】また、2つのこんろバーナ間でのトッププ
レートの支え部を、左側こんろバーナの五徳載置部の右
側手前位置と右側後方位置に、右側こんろバーナの五徳
載置部の左側手前位置と左側後方位置とに形成すると、
支え部の位置がこんろバーナからの輻射伝熱の影響範囲
を外れた部位となるため、こんろバーナからトッププレ
ートへの輻射伝熱は減少する。また、グリルバーナから
支え部を通じての伝熱も少なくなる。この結果、トップ
プレートの温度上昇は効果的に防止される。
【0015】また、前記支え部はグリル庫の上面を覆う
遮熱板にプレス成形されているから、別体の支え部を取
付けるものに比べその製作、組付け等が容易となる。こ
の結果、製作コストが安くなり、強度的にも強固とな
る。
【0016】
【実施例】以下この発明の調理器の一実施例について図
面を参照して説明する。
【0017】図示した実施例はグリル付きガステーブル
にこの発明を適用したものであって、グリル付きガステ
ーブルは、2つのこんろ部Hの間にグリル部Jを有し、
トッププレート1面に2つのこんろバーナ3、3を備え
るとともに、両こんろバーナ3、3の間でトッププレー
ト1の下部にグリルバーナ4を備えた構造となってい
る。
【0018】そこで、図1〜図4において、1はトップ
プレートで、このトッププレート1はその周縁をグリル
付きガステーブルの器体K上面の周縁で支え、トップレ
ートをグリル付きガステーブルの器体上面に脱着が自由
に行えるよう蓋状に被着して備えられるもので、1枚の
板体をもってその周縁に係合垂縁1aを形成し、上面両
側にはこんろ部Hの受皿5の支承部7aと五徳6の支持
脚6aを挿入支持する五徳脚挿入穴7bを有する環状の
五徳載置部7を絞り成形により一体形成し、かつ、中央
後部にグリル部Jの排気口17を設けた構成となってい
る。
【0019】2は前記トッププレート1の両こんろバー
ナ3、3間を支える支え部で、グリル部Jのグリル庫上
面を覆う遮熱板11に一体形成されている。この支え部
2は両こんろバーナ3、3間の前記五徳載置部7の近く
で、しかも、熱分布が同心状に拡がるこんろバーナ3か
らの輻射伝熱の影響範囲aから外れた位置でこんろバー
ナ3、3からの輻射伝熱が最も少なく、しかも、グリル
バーナ4から支え部2を通じての伝熱も少ない部位
1 、F1 とE2 、F2 に設けられている。詳しくは、
左側こんろバーナ3の五徳載置部7の右側手前位置E1
と右側後方位置F1と、右側こんろバーナ3の五徳載置
部7の左側手前位置E2 と左側後方位置F2との4個所
の五徳載置部7の近くに設けられている(図1及び図4
参照)。実施例では支え部2でトッププレート1の五徳
載置部7の近くを支えているが、支え部2でトッププレ
ート1の五徳載置部7の下部を支えてもよい。
【0020】なお、こんろ部Hの受皿5の周壁には二次
空気取入用長孔8が穿たれ、前記トッププレート1と五
徳6との間に二次空気取入用間隙9を形成して、前記二
次空気取入用長孔8と二次空気取入用間隙9とから取入
れられる燃焼用二次空気の流れb、cでこんろ部Hの付
近が冷却されるようになっている。図中、10は排気蓋
で、前記トッププレート1の排気口17に被せるもので
ある。12はグリル部Jのフード、13は熱板、14は
こんろ部Hの点滅操作釦、15はグリル部Jの点滅操作
釦、16はグリル部Jの前面扉、eはこんろバーナ3、
3とグリルバーナ4のバーナ炎である。
【0021】前記構成において、2つのこんろバーナ
3、3間のトッププレート1を支える支え部2は、左側
こんろバーナ3の五徳載置部7の右側手前位置E1 と右
側後方位置F1 と、右側こんろバーナ3の五徳載置部7
の左側手前位置E2 と左側後方位置F2 との4個所のこ
んろバーナ3、3からの輻射伝熱が最も少なく、しか
も、グリルバーナ4からの伝熱も少ない部位に形成され
ているから、熱分布が同心状に拡がるこんろバーナ3、
3からの輻射伝熱の影響範囲aから外れ、しかも、グリ
ルバーナ4から支え部2を通じての伝熱も少なくなるた
めに、こんろバーナ3、3からの輻射伝熱及びグリルバ
ーナ4からの伝熱によるトッププレート1の温度上昇は
効果的に防止される。
【0022】また、トッププレート1のこんろバーナ
3、3間はその五徳載置部7の近く、すなわち、環状の
五徳載置部7で補強されている部分の近くを支え部2で
支えるから、強固に保護される。したがって、五徳6上
に載せる鍋等の重みでトッププレート1の中央部が変形
して鍋等が傾いたり、輸送、保管等の際の外力によりト
ッププレート1が変形、損傷されることはない。
【0023】さらに、支え部2は、グリル庫の上面を覆
っている遮熱板11にプレス成形により一体形成されて
いるから、別体の支え部を取付けるものに比べ製作コス
トは安くなり、遮熱板11と一体形成されていることか
ら、強度的にも強くなる。
【0024】以上この発明の実施例について説明した
が、この発明はこうした実施例に何等限定されるもので
なく、この発明の要旨を逸脱しない範囲で様々な態様で
実施し得ることは勿論である。たとえば、実施例ではこ
んろ部Hに二次空気取入用長孔8と二次空気取入用間隙
9を形成したグリル付きガステーブルに適用したが、二
次空気取入用の長孔及び間隙を設けないグリル付きガス
テーブルにこの発明を適用しても同一の作用効果が得ら
れる。
【0025】
【発明の効果】以上説明したこの発明の調理器によれ
ば、次に記載する効果を奏する。
【0026】請求項1の発明は、2つのこんろバーナ間
でのトッププレート支え部が、両バーナ間の五徳載置部
近傍で、しかも、バーナからの輻射伝熱が最も少ない位
置に設けられているから、こんろバーナからトッププレ
ートへの輻射伝熱及びグリルバーナからトッププレート
への伝熱は減少するために、トッププレートの温度上昇
は防止され、たとえば、テフロンコーティングされたト
ッププレートの場合、テフロンコーティングが熱により
剥離するなどの損傷はなくなり、トッププレートを熱に
よる変形、損傷から保護する。
【0027】請求項2の発明は、前記支え部を左側こん
ろバーナの五徳載置部の右側手前位置と右側後方位置
に、右側こんろバーナの五徳載置部の左側手前位置と左
側後方位置に各々形成したから、支え部の位置がこんろ
バーナからの輻射伝熱の影響範囲外となるため、こんろ
バーナからトッププレートへの輻射伝熱は減少し、ま
た、グリルバーナから支え部を通じての伝熱も少なくな
り、前記請求項1と同一の効果を奏する。
【0028】前記請求項1及び2の発明において、支え
部によるトッププレートのこんろバーナ間を支える位置
が五徳載置部の近傍となっているから、トッププレート
はその五徳載置部で補強されている部分の近くで強固に
支えられるために、鍋等の重みによるトッププレートの
変形、損傷又は輸送、保管等の際の外力によるトッププ
レートの変形、損傷又は梱包状態で落下した場合のショ
ックに起因する支え部によるトッププレートの変形、損
傷等は未然に防止される。
【0029】請求項3の発明は、支え部をグリル庫の上
面を覆う遮熱板にプレス成形により一体形成したから、
別体の支え部を取付けるものに比べその製作が容易であ
る。したがって、製作コストが安くなるばかりでなく、
遮熱板に一体形成されていることから、強度的にも強く
なり、この支え部でトッププレートの五徳載置部の近く
を支えることと相まってトッププレートの支承が強固と
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の調理器の一実施例を示した器具全体
の一部切欠斜視図である。
【図2】要部の拡大断面図である。
【図3】支え部の位置を従来との比較において示した説
明図である。
【図4】トッププレートの平面図である。
【図5】従来例の一部切欠平面図である。
【符号の説明】
1 トッププレート 2 支え部 3 こんろバーナ 7 五徳載置部 11 遮熱板

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トッププレート面に2つのこんろバーナ
    を備えるとともに、両こんろバーナの間でトッププレー
    トの下部にグリルを備えた調理器において、 上記トッププレートは、プレート周縁で支えられるだけ
    でなく、両バーナ間での五徳載置部近傍で、しかも、バ
    ーナからの輻射伝熱が最も少ない位置で支えられている
    ことを特徴とする調理器。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の調理器において、上記バ
    ーナ間でのトッププレート支え部を、左側こんろバーナ
    の五徳載置部の右側手前位置と右側後方位置に、右側こ
    んろバーナの五徳載置部の左側手前位置と左側後方位置
    に各々形成したことを特徴とする調理器。
  3. 【請求項3】 上記バーナ間でのトッププレート支え部
    は、グリル庫上面を覆う遮熱板にプレス成形されたこと
    を特徴とする請求項1または2記載の調理器。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20030023452A (ko) * 2001-09-14 2003-03-19 린나이코리아 주식회사 빌트 인 곤로
JP2009180400A (ja) * 2008-01-29 2009-08-13 Harman Pro:Kk グリル付きガスこんろ
CN103982920A (zh) * 2013-03-07 2014-08-13 李孝龙 浮动式进风隔热聚能环保灶具

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20030023452A (ko) * 2001-09-14 2003-03-19 린나이코리아 주식회사 빌트 인 곤로
JP2009180400A (ja) * 2008-01-29 2009-08-13 Harman Pro:Kk グリル付きガスこんろ
CN103982920A (zh) * 2013-03-07 2014-08-13 李孝龙 浮动式进风隔热聚能环保灶具

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