JPH08288827A - 短絡電流および突然の故障の無い論理ビルディングブロック - Google Patents

短絡電流および突然の故障の無い論理ビルディングブロック

Info

Publication number
JPH08288827A
JPH08288827A JP8086095A JP8609596A JPH08288827A JP H08288827 A JPH08288827 A JP H08288827A JP 8086095 A JP8086095 A JP 8086095A JP 8609596 A JP8609596 A JP 8609596A JP H08288827 A JPH08288827 A JP H08288827A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
building block
input
signal
logic
evaluation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8086095A
Other languages
English (en)
Inventor
Jieemuzu Goonii Dagurasu
ダグラス・ジェームズ・ゴーニィ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Publication of JPH08288827A publication Critical patent/JPH08288827A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03KPULSE TECHNIQUE
    • H03K19/00Logic circuits, i.e. having at least two inputs acting on one output; Inverting circuits
    • H03K19/02Logic circuits, i.e. having at least two inputs acting on one output; Inverting circuits using specified components
    • H03K19/08Logic circuits, i.e. having at least two inputs acting on one output; Inverting circuits using specified components using semiconductor devices
    • H03K19/094Logic circuits, i.e. having at least two inputs acting on one output; Inverting circuits using specified components using semiconductor devices using field-effect transistors
    • H03K19/096Synchronous circuits, i.e. using clock signals
    • H03K19/0963Synchronous circuits, i.e. using clock signals using transistors of complementary type

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Computing Systems (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mathematical Physics (AREA)
  • Logic Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 短絡電流の無いダイナミック論理ビルディン
グブロックを提供する。 【構成】 正論理ビルディングブロック300はゼロV
出力にプリチャージされ、入力線310がHからLへ遷
移すると評価サイクルにてH出力する。負論理ビルディ
ングブロック400はH出力レベルにプリチャージさ
れ、入力410がLからHへ遷移すると、評価期間にお
いてL出力する。双方共、評価期間終了時に再プリチャ
ージされる。また、各々に別々の評価クロック信号Vp
e、Vneおよびチャージクロック信号Vnc、Vpc
が提供され、チャージサイクルと評価サイクルが重なら
ぬように編成される。各サイクルのアクティブな部分及
びそれらの間の遷移は相互に排他的である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は論理回路に関し、特
に、論理回路で用いられる、突然の故障(グリッチ;g
litch)が無く、また、短絡電流の無いビルディン
グブロックを提供するためにダイナミック論理クロック
タイミングを実行するNPドミノ論理回路に適用して有
効な技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】本発明は、短絡電流が流れるのを無くす
ためにダイナミッククロック信号タイミングを提供する
ことにより、従来のNPドミノ論理技術を改善する。好
適な実施形態では、従来のNPドミノ論理回路設計技術
を実施する場合に論理ブロック間に用いられているスタ
ティックインバータを無くすことにより、さまざまな論
理回路に関してドミノビルディングブロックのより単純
なカスケーディングが可能となる。
【0003】論理設計者は、所定の環境に最適な論理ビ
ルディングブロックを作り出すため、さまざまな設計ス
タイルを用いる。例えば、ある論理設計スタイルはデバ
イス間の競合状態を防ぐことに傾注したものであり、他
のスタイルは低電力技術を利用するものであり、更に別
の設計スタイルは特定の回路における電力損を最小にす
ることに傾注したものである。
【0004】電力損は、所定のデバイスが動作する際に
発散される熱エネルギの量に関連する性能の尺度であ
る。デバイスが動作する際、熱エネルギが生成される。
この熱エネルギは、ゲートが状態から状態へとスイッチ
される際のデバイスの基本的な動作に起因する熱エネル
ギであり、また、デバイスに存在する設計の欠陥による
ものもある。あまり多くの熱がデバイスに蓄積される
と、回路が破損したり、または、予測のつかない動作を
することがある。それで、論理回路設計者は、熱エネル
ギをヒートシンク等で放熱させるか(その場合、コスト
が上昇し、論理回路設計全体の複雑さが増大する)、あ
るいは、その発生や論理回路への影響を最小にしなけれ
ばならない。効率の観点からは、設計者は、理想的に
は、不必要なスイッチングを全く無くすことによって、
発散される熱エネルギの量を最小にし、それによって電
力消費を節約することを選ぶであろう。これは、限られ
た電池を備え、それによって動作する携帯電子デバイス
の場合、特に重要である。本発明は、各論理ビルディン
グブロックにおいて短絡電流が流れるのを無くすことに
よって、所定の回路による電力消費を最小にするため
に、また、必然的に、発散される熱エネルギを最小にす
るために利用される論理設計技術に注意を向けたもので
ある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】論理回路において、熱
エネルギが、特に、短絡電流あるいは突然の故障によっ
て生成されることがある。短絡電流は、デバイスにおけ
るスイッチングの順序に注意を払わない場合に生じるこ
とがある。特に、PMOSとNMOSのチェーンを用い
る論理回路は、相補型スイッチが状態から状態へと遷移
する際に、しばしば短絡電流が発生する。そこで、短絡
電流電力損は、論理回路における短絡電流状態に起因し
て発散する電力量に関係する。
【0006】突然の故障は論理ゲートにおける競合状態
に起因して発生し、1クロックサイクルにおける多重状
態遷移によって余分なスイッチングが発生する。突然の
故障による電力損は、論理デバイスの不必要なスイッチ
ングによって発生するハザード遷移あるいは突然の故障
に起因して発散される熱エネルギの量に関係する。CM
OS VLSI回路の場合、所定の回路による総発散電
力の10%もが短絡電流によって説明されることが示さ
れている。同様に、突然の故障電力損は、CMOS V
LSI回路により発散される総電力の15−20%に上
ることが示されている。
【0007】先行技術においては、突然の故障による電
力を発散させる必然性を除去するために数種の設計技術
が用いられてきた。そのような設計技術の1つは、クロ
ック制御されたダイナミック論理スタイルを用いること
が関係している。クロック制御されたダイナミック論理
スタイルでは、各ゲートへの入力は、最大でも、クロッ
クサイクル毎に1回スイッチされる。それで、この技術
で実現された回路では、突然の故障による電力損は必ず
しも発生しない。
【0008】まず図1を参照すると、論理設計回路で用
いられる先行技術のスタティック論理ビルディングブロ
ックが示されている。ビルディングブロック100は、
ソースがVcc入力に接続されたPMOS電界効果トラ
ンジスタ(FET)102を有しており、そのPMOS
FET102のドレインはNMOS FET104の
ソースに接続されている。NMOSトランジスタ104
のドレインはグランドに結合されている。入力信号10
6は、PMOS FET102とNMOS FET10
4の両方のゲート入力に結合されている。この場合、入
力Vin106がH(high)からL(low)へと
振れると、PMOS FET102が導通して、Vou
t信号線108上にH信号を駆動する。逆にV入力信号
106がLからHへと駆動されると、PMOS FET
102は導通しなくなり、その一方で、NMOS FE
T104が導通し始め、出力信号線Vout108にグ
ランドを駆動する。
【0009】この配列のままでは、VinおよびVou
tの入力振動は、FET102および104の起動状態
を生じさせ得る。そのため、FET102および104
の両方が同時にオンとなる。FET102および104
の両方が同時にオンになると、VCCが2つのトランジ
スタデバイスを経由して直接グランドへと導通されるの
で、短絡電流が発生する。同じ入力信号Vinが相補型
FET102および104のオン、オフを行うために使
われるため、短絡電流状態が生ずる。この場合、オン状
態およびオフ状態間の遷移期間において、両方のFET
102および104が導通することにより、短絡電流が
流れることになる。
【0010】次に図2を参照すると、先行技術による突
然の故障の無いロジック技術で、プリチャージロジック
を実施するものの例が示されている。「プリチャージ」
ロジックとは、1クロックサイクル(チャージサイク
ル)の期間に出力がプリチャージされ、その後、第2サ
イクル(評価サイクル)の期間に論理ブロックへの入力
信号の状態が評価される論理ビルディングブロックデバ
イスをいう。このタイプの回路技術では、入力信号(V
in)は、評価期間中には1回の遷移に限定される。
【0011】この先行技術の設計技術では、ビルディン
グブロック200は、ソースがVCCに結合されたPM
OS FET202を有しており、そのドレインは第2
のPMOS FET204のソースに結合されている。
第2のPMOS FET204は、そのドレインがNM
OS FET206のソース入力に結合されており、そ
のNMOS FET206のドレインはグランドに結合
されている。この突然の故障の無い回路では、第1のク
ロック信号Vclk208が、入力としてPMOS F
ET202およびNMOS FET206のゲート入力
に接続されている。そして最後に、入力信号Vin21
0は第2のPMOS FET204のゲート入力に結合
されており、そのPMOS FET204のドレインは
このビルディングブロック回路200の出力Vout2
12を形成している。このタイプの回路は、入力信号V
inの状態を評価するために、プリチャージおよび評価
クロック相を利用している。
【0012】クロックダイアグラムは図2bとして示さ
れている。このタイプのデバイスに関して、入力信号V
inは一定のHに保たれ、H状態からL状態への遷移の
際には、ビルディングブロックの出力をL状態からH状
態へ駆動する。チャージサイクルの期間に、クロック線
はHに保たれ、それによりPMOS FET202をオ
フにし、NMOS FET206をオンにする。NMO
S FET206がオンにされると、出力信号線Vou
t212にグランドが供される。その場合、ビルディン
グブロックは論理L出力レベルに「プリチャージ」され
る。クロックサイクルの第2部分、即ち評価サイクルの
期間では、クロックはLに保たれ、それによりNMOS
FET206はオフにされ、PMOS FET202
が導通される。PMOS FET202が導通される
と、VCC信号がPMOS FET204のソース入力
へと駆動される。その場合、入力信号VinがHからL
へ遷移すると、第2のPMOS FET204が導通さ
れ、HのVCC出力信号を信号出力線Vout212に
駆動する。評価期間が終わるとチャージサイクルが繰り
返され、出力は再びグランドに駆動される。
【0013】このタイプのダイナミッククロック環境で
は、入力信号Vinは評価相において1回スイッチでき
るだけである。この条件が満たされる限り、出力信号V
outは1クロックサイクルの間に1回だけ遷移でき
る。この分野の通常の知識を有する者(以下、当業者と
称する)は、入力信号が評価相の間に1回だけ遷移でき
るのは、出力信号線Vout212の容量的な特性によ
ることを理解している。動作の場合、Vin入力信号線
がH状態からL状態へと遷移すると、前述のようにH状
態の出力となる。入力信号が評価サイクルの期間にH状
態に戻るように遷移しても、出力信号線Voutの容量
的な特性のために、出力信号線の容量成分が何等かの負
荷にディスチャージされるまでは、出力信号線Vout
はH状態の出力に留まる。その場合、入力信号線Vin
210が評価相の期間にトグル(toggle)するこ
とが許されると、出力信号線Vout212は入力信号
の真の状態を反映しないことになる。評価相の期間に単
一の遷移だけ認められることを条件とすることにより、
図2aに示されたような回路では、競合状態によるデバ
イスのスイッチングが発生しないので、突然の故障によ
る電力発散が無くなる。
【0014】しかし、図2aに示されているように、P
MOS FET202とNMOSFET206との両方
を駆動するために単一のクロック信号Vclk208が
用いられているため、FET202および206のオン
とオフとの間の遷移相の際に短絡電流状態が発生し得
る。この短絡電流状態は、評価期間の終わりに、入力信
号がL状態に留まってFET204が導通されるときに
発生する。評価期間の終わりの遷移の際に、FET20
2はオフにされ、その一方でFET206はオンとなり
はじめる。その場合、3個のFET202、204およ
び206のカスケーディングのため、この遷移期間の際
に短絡電流が生じる。図2aに示された回路は突然の故
障の無い論理ビルディングブロックを提供するとはい
え、図2aに示されたようなビルディングブロックを実
現する回路は、依然として短絡電流電力発散は補償しな
ければならない。
【0015】NORAを含め、他のダイナミック論理技
術は、ダイナミッククロック回路タイミングにおけるこ
の突然の故障が無いという性質を利用している。ジッパ
CMOS(Zipper CMOS)を含め、更に別の
設計では、同じ基本的な競合あるいは突然の故障が無い
環境を提供するものが実施されてきた。しかし、これら
基本的なNPドミノ技術の変形の大多数は、複数のビル
ディングブロックを一緒にカスケーディングすることに
関連するチャージシェアリングの問題に対処するために
なされてきたものである。
【0016】本発明の目的は、プリチャージされたクロ
ックと評価クロックとを別々に備えることにより、論理
ビルディングブロックにおける短絡電流を無くしたダイ
ナミック論理ビルディングブロックを提供することにあ
る。
【0017】本発明の別の目的は、DC動作に対するプ
リチャージクロックサイクルの期間に、ダイナミック論
理ビルディングブロックに対する入力信号を定常状態に
保つための、短絡電流の無いスタティックラッチを提供
することにある。
【0018】本発明の他の目的は、ビルディングブロッ
クのステージ間で蓄積される容量性の電荷が電荷間で減
衰しない程に十分に高い周波数で、ダイナミック論理ビ
ルディングブロックを動作させるときに、ダイナミック
論理ビルディングブロックに入力される最後の状態を維
持するための、短絡電流の無いダイナミックラッチを提
供することにある。
【0019】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
【0020】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
【0021】すなわち、本発明の短絡電流および突然の
故障の無い論理ビルディングブロックは、正(P)論理
および負(N)論理の評価ステージおよびプリチャージ
ステージを駆動するための別個のクロックを備えた、正
論理および負論理のダイナミックドミノビルディングブ
ロックを有している。正論理ゲートはゼロV出力にプリ
チャージされ、入力線においてHからLへの遷移がある
と、評価サイクルの期間にH出力を提供する。逆に、負
論理ビルディングブロックは、H出力レベルでプリチャ
ージされ、ビルディングブロックデバイスへの入力がH
からLへ遷移すると、評価期間にL出力信号を提供す
る。評価期間の終わりに、両方のタイプのビルディング
ブロックが再びプリチャージされ、本質的に突然の故障
の無いダイナミック論理デバイスが提供される。評価お
よびチャージ用の別々のクロックが、正論理および負論
理のビルディングブロックの各々に提供され、それらの
ビルディングブロックはオーバーラップしないチャージ
および評価サイクルを提供するように編成されている。
この編成においては、どちらのビルディングブロックデ
バイスに関しても、チャージおよび評価サイクル間の遷
移の際に、短絡電流は全く生じない。正論理プリチャー
ジ、正論理評価、負論理プリチャージおよび負論理評価
に対する4つの別々のクロックを用いることにより、短
絡電流を無くすことができる。プリチャージおよび評価
サイクルのアクティブな部分、およびそれらの間の遷移
は相互に排他的とされている。即ち、各ビルディングブ
ロックが遷移し始めることの評価の前に、負論理および
正論理に関するプリチャージが終わり、完全にオフとな
る。
【0022】別の実施形態では、クロックがプリチャー
ジ状態で遮断されることのあるDC動作の際に、ダイナ
ミック論理ビルディングブロックと共に用いるためのス
タティックラッチが提供される。更に別の実施形態で
は、ビルディングブロックのステージ間で蓄積される容
量性の電荷が減衰するのを防ぐのに十分なチャージサイ
クルの周波数においての最小周波数動作の際に、ダイナ
ミック論理ビルディングブロックと共に用いるためのダ
イナミックラッチが提供される。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。
【0024】(実施の形態1)まず図3aを参照する
と、本発明の教示を組み込んだ正論理ビルディングブロ
ック300が示されている。正論理ビルディングブロッ
ク300はPMOS FET302を含んでおり、その
ソースはVCCに接続され、ドレインは第2のPMOS
FET304のソースに接続されている。第2のPM
OS FET304は、そのドレインがNMOS FE
T306のソースに接続されており、また、出力信号線
Vout308への分岐点を形成している。第2のPM
OS FET304のゲート入力は入力信号Vin31
0に結合されている。第1のPMOS FET302の
入力は、第1のクロック信号Vpe312に結合されて
おり、このクロック信号はPMOS評価クロックであ
る。NMOS FET306は、そのゲート入力が第2
のクロック信号Vnc314に結合されており、このク
ロック信号はNMOSチャージクロックである。チャー
ジサイクルの間、FET306への入力はHに保たれ
(Vnc=H)、それによって出力Vout308はグ
ランドに駆動される。好適な実施形態においては、正論
理ビルディングブロックデバイスに対する入力信号Vi
n310は定常状態のHレベルに保たれ、評価期間の際
にはLに遷移される。その後、評価サイクルの残りを通
して入力信号は定常に保たれ、それによって評価期間の
間、H状態からL状態への1回の遷移だけが許される。
入力をこのように限定することにより論理関数の適正な
評価が可能となり、これはダイナミック論理デバイスに
とって標準的なことである。
【0025】次に図3bを参照すると、Vpe評価クロ
ック、Vncチャージサイクルクロック、および入力信
号の間のクロック関係が示されている。動作の際、Vn
cチャージクロックは、チャージサイクルの期間にLか
らHへと遷移し、それによって、前述のように、ビルデ
ィングブロックデバイス308の出力にLレベルの出力
電圧を提供する。その後、チャージサイクルは終了し、
その結果、評価サイクルが開始されるまで、出力におけ
る低電圧の信号値が容量的に保持される。チャージサイ
クルの終了後(そのときVnc信号=0である)、ある
時間間隔ΔT1(ΔT1>0)の後、評価サイクルが開
始される。評価サイクルは、正論理デバイスにおいて、
Vpe評価クロック312をH状態からL状態へと遷移
させることにより開始され、Vpe評価クロック312
は評価サイクル全体にわたってLに保持される。正論理
FET302のゲート入力へのL信号により、デバイス
は導通され、それによりFET302の導通チャネルを
介してFET304のソースからVCCへの接続が実現
される。これにより、入力信号がH状態からL状態へと
遷移すると、出力信号Vout308はL値からH値へ
振れる。前述のように、ビルディングブロックデバイス
への入力信号は、正論理デバイスに関しては、信号レベ
ルがHに保たれ、評価相の期間に信号レベルはLに遷移
される。入力信号のHからLへの遷移が発生すると、出
力線は、入力信号の状態変化を反映して、LからHへと
振れる。
【0026】評価サイクルが終わると(評価信号線Vp
eはL状態からH状態へと戻るように遷移する)、第2
の時間間隔ΔT2(ΔT2>0)が経過した後、新たな
チャージサイクルを初期設定できる。新たなチャージサ
イクルは、評価相が完了した場合にのみ初期化できるの
で、正論理デバイスおよび負論理デバイスのPMOSと
NMOSのチェーンの間に短絡電流が生じることはな
い。
【0027】正論理ビルディングブロック300では、
Vncクロック信号314を用いて出力ノードがL、即
ち0Vにプリチャージされる。ひとたびプリチャージが
終了し、Vnc信号がLとなると、ある時間間隔ΔT1
の遅延の後に、Vpe評価クロック信号312が低下し
はじめる。好適な実施形態では、ΔT1の時間遅延は
(>0)の任意の時間間隔とすることができる。しか
し、当業者には、出力回路のキャパシタンスに対応する
減衰時間より大きな時間間隔に対しては、次の入力信号
を見越して、出力状態を所定のチャージレベルに保つた
めに、スタティックラッチ手段が設けられなければなら
ないことを理解されるであろう。
【0028】正論理評価クロック信号Vpe312がL
になると、正論理関数が評価され、入力Vin310に
依存して、出力信号線Vout308上において、出力
はHにディスチャージできる。前述のように、この期間
において入力はHからLにのみ遷移することができる。
当業者には、この入力の制約により論理関数が適正に評
価でき、ダイナミック論理にとって標準的であることを
理解されるであろう。
【0029】評価が終了すると、評価クロック信号Vp
e312がH状態に戻り、正論理の評価がオフとされ
る。評価クロック信号Vpe312が完全にHになる
と、ある大きさの第2の時間遅延のΔT2の後に、チャ
ージクロック信号VncをHとすることが許される。前
述のように、チャージクロックVncに対するHレベル
の入力信号により、正論理セクションの出力が低電圧レ
ベルにプリチャージされる。チャージ信号クロックVn
cがHである期間に、正論理デバイスに対して求められ
ている従来のH入力信号レベルを満たすために、入力を
L状態からH状態へと戻るようにスイッチすることがで
きる。当業者には、クロック信号Vpe312がH状態
にあってPチェーンがオフにされているため、これが適
切であって、論理関数には何の影響も及ぼさないことが
理解されるであろう。当業者には、正論理が非アクティ
ブ状態になってプリチャージPMOS FETがアクテ
ィブ状態になるまでの時間間隔ΔT2がゼロより大き
く、正論理がプリチャージから評価へとスイッチされる
ときに短絡電流が全く生じないことが理解されるであろ
う。従って、このような設計によって、正論理から短絡
電流を無くすことができる。
【0030】(実施の形態2)次に図4を参照すると、
そこには負論理ビルディングブロック400が示されて
いる。この負論理ビルディングブロックはPMOS F
ET402を有しており、そのソースはVCC信号に結
合されており、ドレインは第1のNMOS FET40
4のソースに結合されている。第1のNMOS FET
404のドレインは第2のNMOS FET406のソ
ースに結合されており、後者のドレインはグランドに結
合されている。出力信号線は、PMOS FET402
とNMOS FET404との間から引き出されてお
り、この論理ブロックの出力信号Vout408のため
のものとなっている。第1のチャージクロックVpc4
12は、PMOS FET402のゲート入力に結合さ
れている。第2のクロック信号、即ち評価クロック信号
Vne414は、第2のNMOS FET406のゲー
ト入力に結合されている。そして、最後の点として、入
力信号Vin410が、第1のNMOS FET404
のゲート入力に結合されている。
【0031】動作の際には、チャージクロック信号Vp
c412を用いて、負論理出力ノードがHにプリチャー
ジされる。これは、Vpc信号線をLに駆動することに
よって達成され、それによってPMOS FET402
が導通し、その結果、出力信号線Vout408がVC
CのH信号レベルとなる。プリチャージが終了すると、
チャージ信号線Vpc412がHに戻り、ある時間遅延
ΔT1の後に、評価クロック信号Vne414はHにな
り始める。好適な実施形態では、時間遅延はゼロより大
きいが、出力信号線の出力負荷に対応する出力キャパシ
タンスの減衰時間より小さくされなければならない。評
価信号Vne414がHになると、負論理関数が評価さ
れ、入力値に応じて、出力をHからLへとディスチャー
ジできる。正論理デバイスに関連して説明したように、
入力信号Vinは評価クロックサイクルの期間にのみ遷
移する(LからH)ことができる。
【0032】負論理デバイスにおいて、入力信号は定常
状態でLに保たれ、そのとき評価期間中に1回、H状態
へと遷移して状態変化を示す。評価期間においてこの遷
移が発生すると、出力信号線Vout408はH状態か
らL状態へと論理状態が遷移する。当業者には、入力の
制約により、論理関数の適切な評価が可能となり、それ
がダイナミック論理にとって標準的であることを理解さ
れるであろう。
【0033】評価期間の終わりに、評価クロック信号V
neはL状態へと戻り、それによってNMOS FET
404および406の評価が完全にオフとされる。評価
クロック信号Vneが完全にLになると、第2の時間遅
延ΔT2の後に、チャージクロック信号VpcがLとさ
れる。L状態のチャージサイクルの間、ビルディングブ
ロックへの入力VinはH状態からL状態へと戻るよう
にスイッチでき、このタイプのビルディングブロックに
要求されるL値の入力が提供される。この遷移は論理関
数に何の影響ももたらさない。なぜなら、評価クロック
信号VneをLに保つことにより、チャージサイクルの
間、NMOSチェーン404および406はオフとされ
ているからである。
【0034】正論理セクションの場合と同様に、プリチ
ャージが非アクティブ状態になってから負論理がアクテ
ィブ状態になるまでの時間ΔT1がゼロより大きけれ
ば、負論理に関してプリチャージから評価へのスイッチ
の際に、短絡電流は全く生じない。また、負論理の評価
が非アクティブになってから正論理のプリチャージがア
クティブになるまでの時間ΔT2がゼロより大きけれ
ば、負論理を用いる評価からプリチャージに戻る遷移の
際に、短絡電流は全く生じない。従って、設計によって
負論理も短絡電流の無いものとすることができる。
【0035】次に図5を参照すると、そこには本発明の
好適な実施形態で用いられるクロック信号が示されてい
る。入力クロック信号Sync502は第2のクロック
信号Clk504を生成するために用いられ、第2のク
ロック信号Clk504はSync502の周波数の4
分の1で25%のデューティである。第3のクロック信
号Clk_8 506はClk504の位相をシフトし
たものである。これら3つの信号Sync502、Cl
k504、およびClk_8 506から、クロック信
号Vpe、Vne、Vpc、およびVncを生成するこ
とができる。好適な実施形態では、Vpeクロック信号
は信号Clk504と信号Clk_8506との論理
「OR」を取ることにより生成される。Vnc信号は、
信号Clk504と信号Clk_8 506との論理
「NOR」を取ることにより生成される。クロック信号
VneおよびVpcは、それぞれ信号VpeおよびVn
cの単なる反転である。
【0036】次に図6を参照すると、本発明の好適な実
施形態で用いられる4つのクロック信号を導出するのに
用いるため、所定の入力信号SYNCからクロック信号
Clk504およびClk_8 506を生成するブロ
ック図が示されている。4個のポジティブエッジトリガ
ー型ラッチ602、604、606、および608が、
4個のネガティブエッジトリガー型ラッチ610、61
2、614および616に結合されており、ポジティブ
トリガー型ラッチの出力が次のネガティブトリガー型ラ
ッチの入力に供給され、一方、それと交互に、ネガティ
ブトリガー型ラッチの各々の出力は隣接するポジティブ
トリガー型ラッチの入力に結合されている。ラッチ61
6からの出力はラッチ602の入力に結合され、それに
より、本発明の好適な実施形態に必要とされるクロック
信号を生成するためのフィードバック網が作り上げられ
ている。第1の入力信号Sync620は、ポジティブ
トリガー型ラッチ602、604、606、および60
8の各々のクロックポートに、また、ネガティブエッジ
トリガー型ラッチ610、612、614、および61
6のクロック入力ポートに、入力として提供されてい
る。リセット信号621は、ラッチ602のリセット信
号ポートに、また、ラッチ604、606、608、6
10、612、614および616のクリアポートに入
力として供給されている。このリセット信号は、その後
生成される他のクロックソース信号(504および50
6)を同期させるために、論理回路の初期化の際に生成
される。好適な実施形態では、リセット信号621は、
ラッチ602の出力を論理「1」にセットし、同時に残
りのラッチ604、606、608、610、612、
614および616を論理「0」にセットする。
【0037】第1のポジティブトリガー型ラッチ602
は、SRフリップフロップ622のセット入力に結合さ
れ、SRフリップフロップ622のリセット入力は第2
のポジティブエッジトリガー型ラッチ604の出力に結
合されている。SRフリップフロップ622の出力がC
lk504出力信号を形成している。第2のSRフリッ
プフロップ624は、そのセット入力が第1のネガティ
ブエッジトリガー型ラッチ610の出力に結合されてお
り、リセット入力は第2のネガティブエッジトリガー型
フリップフロップ612の出力に結合されている。第2
のSRフリップフロップ624の出力が、本発明の好適
な実施形態で用いられるClk_8 506を形成して
いる。最後に、論理NOR、ORおよびインバータのゲ
ートを用いることにより、Vpe、Vne、Vpc、お
よびVncの信号が導出されている。当業者には、上述
のラッチ手段およびフリップフロップが、本発明の好適
な実施形態で用いられる必要なクロック信号を実現する
単純な方法であることを理解されるであろう。しかし、
この分野で知られている他の手段を用いてもよい。
【0038】動作の際には、図4に示されたような短絡
電流の無い負論理の論理ブロックを編成して、評価期間
にL状態からH状態に遷移する低レベルの入力信号を受
けるようにする。評価期間にLからHへの遷移が発生す
ると、負論理ブロックの出力は論理レベルがHレベルか
らLレベルへと遷移する。評価期間の間にLからHへの
遷移が発生しないと、負論理デバイスの出力は定常のH
レベルに留まる。逆に、図3に示されたような短絡電流
の無い正論理の論理ブロックは、評価相の間にHレベル
からLレベルへと遷移するHレベルの入力信号を必要と
する。動作の際、正論理デバイスは、正論理デバイスの
出力がL論理レベルからH論理レベルへと遷移するため
に、評価相の間に入力がHレベルからLレベルへ遷移す
ることを必要とする。入力レベルがH論理レベルからL
論理レベルへ遷移しないと、正論理デバイスの出力はL
論理レベルに留まる。それで、正論理デバイスは、その
プリチャージ出力レベルがLレベルであるため、負論理
デバイスに対する完全な入力信号を提供する。逆に、負
論理デバイスは、負論理デバイスに対するプリチャージ
の結果、出力が定常的にHレベルであるため、正論理デ
バイスに対する完全な入力を提供する。このように、負
論理デバイスが正論理デバイスに入力するように正論理
および負論理デバイスを交互にカスケーディングするこ
とにより、より複雑な論理構造を形成することができ
る。
【0039】(実施の形態3)次に図7aを参照する
と、負論理と正論理のビルディングブロックを交互に組
み込んでカスケーディングされたデバイス650が示さ
れている。第1の負論理デバイス652は、正論理デバ
イス654に結合されている。後者は順に、第2の負論
理デバイス656に結合されており、第2の負論理デバ
イス656の出力は第2の正論理デバイス658に結合
されている。図示されたようなカスケード構造は、カス
タムLSI、DSP、およびマイクロプロセッサ等の様
々な論理回路に用いることができる。
【0040】負論理デバイスと正論理デバイスとをカス
ケーディングするために、評価相の全体にわたって入力
レベルをプリチャージ状態に維持し、入力信号に遷移が
発生しないように注意しなければならない。これは個々
の論理ブロックの出力ステージに対応するキャパシタン
スを利用して達成できるが、これらの容量的に蓄積され
た値は、ある時間の後に減衰するので、クロックについ
ては最小の周波数が要求される。論理ビルディングデバ
イスの間にラッチを用いて中間データの状態を格納する
ことができ、それによって個々の負論理および正論理デ
バイスにそれぞれ必要とされるHレベルあるいはLレベ
ルの入力信号を維持できる。
【0041】当業者には、本発明の教示を、図3および
図4に示されたインバータゲートより複雑な論理ビルデ
ィングブロックに組み込むことができることは理解され
るであろう。インバータゲートは例示の目的のためにだ
け選ばれたものであり、開示された論理設計技術は、A
ND、NAND、NOR、OR、およびXORゲート等
の他の論理デバイスにおいても同じく効果的に適用する
ことができる。次に図7bを参照すると、そこには本発
明の好適な実施形態による正論理NORゲートが示され
ている。図示されているように、正論理NORゲートビ
ルディングブロックは、PMOS FET662を含ん
でおり、そのソースはVCCに接続され、そのドレイン
は第2のPMOS FET664のソースに接続されて
いる。第2のPMOS FET664のドレインは、次
いで、第3のPMOS FET666のソースに接続さ
れている。第3のPMOS FET666は、そのドレ
インがNMOS FET668に接続されており、ま
た、出力信号線Vout670のための分岐点をも形成
している。第2のPMOS FET664のゲート入力
は、第1の入力信号Vin1 672に結合されてお
り、一方、第3のPMOS FET666のゲート入力
は第2の入力信号Vin2 674に結合されている。
第1のPMOS FET662は、その入力が第1のク
ロック信号Vpe676に結合されており、このクロッ
ク信号はPMOS評価クロックである。NMOS FE
T668は、そのゲート入力が第2のクロック信号Vn
c678に結合されており、このクロック信号はNMO
Sチャージクロックである。チャージサイクルの間に、
FET668への入力はHに保持され(Vnc=H)、
それによって出力Vout670をグランドに駆動して
いる。
【0042】好適な実施形態では、正論理ビルディング
ブロックデバイスに対する入力信号Vin1およびVi
n2は定常状態のHレベルに保たれ、評価期間にLに遷
移する。その後、評価サイクルの残りを通して入力信号
は一定に保たれるので、評価期間においてH状態からL
状態への遷移は1回だけ許されている。入力のこの制約
は論理関数の適正な評価を可能とし、ダイナミック論理
デバイスには標準的である。動作の際、評価サイクルの
期間に、出力は、PMOS FET664および666
の両方が導通するときのみLからHへ遷移する。その場
合、結果として得られる出力信号は、2つの入力信号V
in1とVin2との論理NORである。
【0043】(実施の形態4)次に図8を参照すると、
本発明の好適な実施形態で用いるための短絡電流の無い
ラッチが示されている。ダイナミックラッチ700は入
力信号702を受取る。この入力信号702は、所定の
正論理デバイスあるいは負論理デバイスの要求に従っ
て、定常的にH出力でHからLに遷移する形態か、ある
いは定常状態がL入力信号でLからHに遷移する形態で
ある。入力信号702は、相補型のパスゲートNMOS
トランジスタ704を介して結合されているが、このト
ランジスタ704は、所定の論理ブロックの評価サイク
ルの際に、入力信号が中間ステージ706へと通過でき
るように編成されている。クロック信号Vpe708お
よびVne710はパスゲートトランジスタに対する相
補型ベース入力を駆動して、評価サイクルの間に(その
とき、Vpeクロック信号はLに保たれ、Vneクロッ
ク信号はHに保たれている)入力信号の値が中間ステー
ジ706へと引き渡されるようにする。
【0044】中間ステージ706は、PMOS FET
712とNMOS FET714のベース入力を駆動し
ている。PMOS FET712は、そのソースがVC
Cに結合され、そのドレインは第2のPMOS FET
716のソース入力に結合されている。第2のPMOS
FET716のドレインは、第2のNMOS FET
718のソースに結合されており、後者のドレインは次
に第1のNMOS FET714のソースに結合されて
いる。第1のNMOS FET714のドレインはグラ
ンドに結合されている。最後に、PMOS FET71
6のゲート入力は、Vpcクロック信号720に接続さ
れており、第2のNMOS FET718へのゲート入
力はVncクロック信号722に接続されている。出力
信号Vout724への分岐点が、第2のPMOS F
ET716のドレインと第2のNMOS FET718
のソースとの間に設けられている。
【0045】動作の際には、負論理ブロックおよび正論
理ブロックの評価の間、Vpeクロック信号708はL
に保たれ、Vneクロック信号710はHに保たれる。
これによって、入力信号702の値を中間ノード706
に引き渡すことができる。同時に、Vpcクロック信号
720はHでありVncクロック信号722はLに保た
れ、出力信号724の値が中間ノード706によって影
響を受けないようにされている。当業者には、第2のP
MOS FET716および第2のNMOSFET71
8が、Vpcクロック信号とVncクロック信号の状態
によってディスエーブル(disable)とされてお
り、出力信号724は、出力ポートの容量性の特性によ
って、状態を変化しないで(グランドか論理Hに)維持
されていることが理解されるであろう。その場合、中間
セクション706の位置での新たな中間信号は、出力信
号724に直ちには何の影響も及ぼさない。
【0046】評価サイクルが終了すると(VpeはLか
らHに遷移し、VneはHからLへ遷移する)、パスゲ
ートトランジスタ704はオフとされ、中間ステージの
容量特性によって、中間値は中間ステージ706に格納
されたままとなる。その場合、評価期間が完了し、入力
信号がスイッチされてLからHへ、あるいはHからLへ
と戻るように遷移されても、中間ステージ706は、入
力信号線が定常状態に戻ることによっては影響を受けな
い。
【0047】プリチャージサイクルが開始されると、V
pcクロック信号720はLとされ、Vncクロック信
号722はHとされる。中間ノード706に格納されて
いる中間値は、PMOS FET712あるいはNMO
S FET714を導通させる。中間ステージ706に
格納されている中間値が論理Lであれば、PMOSFE
T712が導通し、それによって出力信号線724は
(FET712および716を介して)Hレベルの信号
を反映するようになる。逆に、中間ノード706に格納
された中間値がHレベルであれば、PMOS FET7
12はオンとされず、その代わり、NMOS FET7
14が導通して、出力信号線724に論理Lあるいはグ
ランドの信号を駆動する。チャージサイクルの終わり
に、クロック信号VpcおよびVncがそれぞれの定常
状態に戻るように遷移すると、第2のPMOS FET
716および第2のNMOS FET718がオフとさ
れる。当業者は、中間ノードに格納される中間値は安定
な値であるため(これはパスゲートトランジスタ704
がオフ状態に遷移することによる)、トランジスタ71
2あるいは714の1つだけが所定の時間オンとなり、
ラッチ700に短絡電流が発生することはないことを理
解するであろう。
【0048】やはり、前述のように、この特定のラッチ
を使用する場合にも、ラッチの容量的な格納特性のゆえ
に注意を払う必要がある。このラッチは、中間ノードに
おけるキャパシタンスを利用してデータを格納する。し
かし、格納された値はある時間の後に減衰するので、本
発明の好適な実施形態で用いられるクロックのための最
小の周波数がやはり必要である。当業者には、パスゲー
トトランジスタ704を介して受取られる入力値は、チ
ャージシェアリングを利用する特定の論理ブロックの出
力から伝達される、即ち、特定の論理ブロックの出力ノ
ードのキャパシタンスがその電荷をその論理ブロックと
分け合い、そのキャパシタンスが中間ノードと関係して
いることが理解されるであろう。その場合、入力信号側
のキャパシタンス(特定の論理ブロックの出力キャパシ
タンス)は、中間ノードのキャパシタンスよりかなり大
きくなければならない。本発明の好適な実施形態では、
チャージシェアリングの問題を緩和するために、特定の
論理ブロックの出力ノードのキャパシタンスは、中間ノ
ードのキャパシタンスの10倍の大きさである。
【0049】上述のように、当該ラッチは、中間ノード
および出力ノードのキャパシタンスを利用して、データ
を中間ノードに格納する。この格納データは時間ととも
に減衰し得る。データの値を長い時間間隔にわたって維
持するために、キーパ回路(keeper circu
it)を用いることができる。
【0050】(実施の形態5)図9を参照すると、本発
明の好適な実施形態のラッチ700に格納される中間デ
ータを維持するために用いられるキーパ回路800が示
されている。キーパ回路800は入力信号線801を有
しており、この入力信号線801は、ラッチ700に係
る中間ノード706からの中間値をキーパ回路800に
結合している。キーパ回路800は、H値検出器80
2、L値検出器804、論理H維持回路806および論
理L維持回路808を有している。
【0051】H値検出器802はPMOSトランジスタ
810を有しており、そのPMOSトランジスタ810
のソースはVCCに結合され、ゲートはVpe入力クロ
ック信号に結合されている。PMOSトランジスタ81
0のドレインは次にNMOSトランジスタ812のソー
スに結合されており、NMOSトランジスタ812のド
レインは第2のNMOSトランジスタ814に接続され
ている。第2のNMOSトランジスタ814のゲートは
Vncクロック信号に結合されており、一方、この第2
のNMOSトランジスタ814のドレインはグランドに
結合されている。最後に、第1のNMOSトランジスタ
812のゲート入力は、ダイナミックラッチ700の中
間ノード706から中間値を受け取るために入力信号線
801を介して結合されている。
【0052】動作の際には、評価期間では、NMOS
FET812のゲート入力に加えられる中間ノードに対
応する出力値にかかわらず、ノード1(N1)がHに保
たれる。チャージサイクルでは、ラッチ回路からの中間
値がHの場合にはノードN1はLに保たれ、逆に、NM
OS FET812のゲート入力に対する中間値の入力
がLの場合、ノード1は論理Hに保たれる。
【0053】Lレベル検出回路804は第1のPMOS
FET820を有しており、この第1のPMOS F
ET820のソースはVCCに結合され、ゲートはVp
cクロック信号に結合されている。PMOS FET8
20のドレインは第2のPMOS FET822のソー
ス入力に結合されており、後者のドレインはNMOSF
ET824のソースに結合されている。第2のPMOS
FET822のゲートは中間ノード706に結合され
ており、ダイナミックラッチ700により格納されてい
る中間値を入力信号線801を介して受取るようになっ
ている。最後に、NMOS FET824のゲート入力
は、Vneクロック信号に結合されており、NMOS
FET824のドレインはグランドに結合されている。
【0054】動作の際には、PMOS FET822の
ゲートに入力される中間値にかかわらず、NMOS F
ET824がオンとされるため、ノード2(N2)は評
価期間では論理Lに保たれる。逆に、チャージサイクル
においては、ダイナミックラッチから伝達される中間値
が論理H信号であればノードN2は論理Lに保たれ、ダ
イナミックラッチ700の中間ノードからの中間値が論
理LであればノードN2は論理Hに保たれる。
【0055】論理H維持回路806は3個のPMOSト
ランジスタ830、832、および834を有してい
る。第1のPMOSトランジスタ830のソースはVC
Cに結合され、そのゲート入力はVpcクロック信号に
結合されている。第1のPMOS FET830のドレ
インは第2のPMOSトランジスタ832および第3の
PMOSトランジスタ834のソース入力にそれぞれ結
合されている。第3のPMOSトランジスタ834のド
レインは第2のPMOSトランジスタ832のゲート入
力に結合されており、そのゲート入力はまた、H値検出
器802のノード1(N1)点に接続されている。最後
に、中間ノード706からの中間値は、入力信号線80
1を介して、第2のPMOS FET832のドレイン
入力と、第3のPMOS FET834のゲート入力と
に結合されている。
【0056】動作の際には、チャージサイクルがアサー
トされる(例えば、Vpcクロック信号が論理Lに保た
れる)際にはいつも、第2のPMOS FET832を
介して論理H信号が入力信号線801に伝達される。こ
れは、チャージサイクルの間、格納された最後の中間値
が論理Hであれば、ノード1は論理Lであるからであ
る。その場合、PMOSトランジスタ830および83
2が導通し、VCC信号が中間値入力信号線801にア
サートされる経路が提供されるので、中間値は論理Hに
維持される。逆に、ラッチ700により最後に格納され
た中間値がL状態であれば、第3のPMOSトランジス
タ834が導通し(これはPMOSトランジスタ834
のゲート入力にLレベルの値が加えられるためであ
る)、第2のPMOSトランジスタ832のゲート入力
に結合されたノード1の点を論理Hに駆動し、その結
果、第2のPMOSトランジスタ832がオンになるこ
とを許さない。その場合、中間ノード706からの中間
値がLレベルのとき、Hレベル維持回路806はディス
エーブルされている。
【0057】最後に、論理Lレベル維持回路808は、
3個のNMOSトランジスタ840、842、および8
44を含んでいる。NMOSトランジスタ840は、そ
のドレインがグランドに結合されており、ゲート入力は
Vncクロック信号に結合されている。第1のNMOS
トランジスタ840のソースは、第2および第3のNM
OSトランジスタ842および844の両方のドレイン
に結合されている。第3のNMOSトランジスタ844
のソースは第2のNMOSトランジスタ842のゲート
入力に結合されており、そのゲート入力は、更に、Lレ
ベル検出器804のノード2(N2)の点に接続されて
いる。最後に、中間値信号線801は第3のNMOSト
ランジスタ844のゲート入力と、第2のNMOSトラ
ンジスタ842のソースとに結合されている。
【0058】動作の際に、チャージサイクルの際に論理
L値が中間ノードにアサートされていると、Lレベル維
持回路808は、NMOSトランジスタ840および8
42を介して結合されることにより、論理Lレベルを中
間値入力信号線801に提供する。特に、チャージサイ
クルにおいて、Vncクロック信号はHに保たれ、それ
によってNMOSトランジスタ840は導通され、NM
OSトランジスタ842および844のドレイン入力に
グランド入力が提供される。中間ノード706に格納さ
れている中間値が論理Lレベルであれば、L検出器回路
804のノード2からNMOSトランジスタ842のゲ
ート入力にH入力信号が駆動されるために、NMOSト
ランジスタ842が導通し、それによって、中間値出力
信号線801におけるL信号が強化される。逆に、中間
ノード706から受取られる中間値がH信号レベルであ
れば、NMOSトランジスタ844が導通し、NMOS
トランジスタ842のゲート入力に論理Lが駆動され、
NMOSトランジスタ842がディスエーブルされる。
その場合、中間ノード706からの中間値がHレベルの
とき、Lレベル維持回路808はディスエーブルされ
る。
【0059】当業者には、キーパ回路にも短絡電流が無
いことを認めるであろう。なぜなら、PMOSあるいは
NMOSステージで、このキーパ回路のカスケードされ
た脚のうちに同時に存在するものは無いからである。こ
れ真実であるのは、評価サイクルとチャージサイクルに
おいて、クロック信号のサイクルが異なっているためで
ある。当業者には、また、チャージ状態を維持する(例
えば、VncおよびVpc信号をイネーブル状態に維持
する)ことにより、VpcおよびVnc回路がアサート
されている限り、キーパ回路800が中間ノード706
に格納された最後の中間値を維持することが理解される
であろう。
【0060】キーパ回路800の動作をより良く理解す
るために、様々なクロックサイクルの期間における回路
動作の評価を提供する。
【0061】評価サイクルの前に、VpcおよびVpe
クロック信号はHであり、一方、VncおよびVneク
ロック信号はL状態にある。評価サイクルが開始される
と、Vpeクロック信号はLとなり、Vneクロック信
号はHとなり、それによって、H中間値検出器802に
おけるノードN1をH論理レベルにプリチャージし、L
中間値検出器804におけるノード2を論理Lにプリチ
ャージする。これによりトランジスタ832および84
2は強制的にオフとされる。その場合、中間ノードの値
は、この時間間隔の間、キーパに何の影響も与えない。
【0062】評価サイクルが完了した後、Vpeクロッ
ク信号がHとされ、Vneクロック信号はLとされ、そ
れによって、ダイナミックラッチ700の入力信号70
2の値が中間ノード706において中間値として格納さ
れる。前述のように、中間値は中間ノードのキャパシタ
ンスによって格納される。そして、キーパ回路は、この
サイクルの間、キーパ回路の駆動PMOSおよびNMO
Sトランジスタ(810、814、820、824、8
30、および840)がディスエーブル状態であり、キ
ーパ回路には何の影響もないため、キーパ回路が変化し
ないままで維持される。
【0063】プリチャージサイクルが開始されると、V
pcクロック信号はLとされ、Vncクロック信号はH
とされる。中間ノードの値は、中間ノードに対応したキ
ャパシタンスによって維持され、上述のようにキーパ回
路によって使用されることができる。中間ノードの値が
Hであるとき、H値検出回路802のノードN1は、H
値検出回路のNMOS経路(NMOSトランジスタ81
2および814)によってLにディスチャージされる。
これにより、トランジスタ832がオンにされ、中間信
号入力線801にH値が駆動され、またそれゆえに、中
間ノード706にH値が駆動される。プリチャージのと
きに中間値がLであれば、L値検出回路804のノード
N2は、L値検出回路804のPMOS経路(PMOS
トランジスタ820および822)によってHにディス
チャージされる。これによってトランジスタ842が導
通され、中間信号線801によってL値が中間ノード7
06へと駆動される。
【0064】当業者には、ダイナミックラッチ700の
中間ノードに格納された中間値が、チャージシェアリン
グ原理によってキーパ回路に伝達されることが理解され
るであろう。しかし、中間ノードに格納される容量性の
値の減衰特性は、キーパ回路の維持回路806および8
08によって補償されているので、チャージクロック信
号VpcおよびVncがイネーブルに維持される限り、
チャージサイクルが終わり新たな評価サイクルが開始さ
れるのを待つ間、中間ノードに対する最後の値が維持さ
れる。
【0065】以上、本発明者によってなされた発明を実
施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実
施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱し
ない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0066】また、以上の説明では主として本発明者に
よってなされた発明をその利用分野である論理ビルディ
ングブロックに適用した場合について説明したが、これ
に限定されるものではない。
【0067】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち、代
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
【0068】(1)プリチャージされたクロックと評価
クロックとを別々に備えることにより、論理ビルディン
グブロックにおいて短絡電流を無くすことが可能とな
る。
【0069】(2)短絡電流の無いスタティックラッチ
をさらに含むことにより、DC動作に対するプリチャー
ジクロックサイクルの期間に、ダイナミック論理ビルデ
ィングブロックに対する入力信号を定常状態に保つこと
が可能となる。
【0070】(3)短絡電流の無いダイナミックラッチ
をさらに含むことにより、ビルディングブロックのステ
ージ間で蓄積される容量性の電荷が電荷間で減衰しない
程に十分に高い周波数でダイナミック論理ビルディング
ブロックを動作させ、ダイナミック論理ビルディングブ
ロックに入力された最後の中間値を維持することが可能
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】先行技術のスタテック論理ビルディングブロッ
クを示す図である。
【図2a】先行技術のダイナミック論理ビルディングブ
ロックを示す図である。
【図2b】図2aのデバイスのタイミング図である。
【図3a】本発明の好適な実施形態による正論理ダイナ
ミックドミノ論理ブロックを示す図である。
【図3b】図3aのデバイスのタイミング図である。
【図4】本発明の好適な実施形態による負論理ダイナミ
ックドミノ論理ブロックを示す図である。
【図5】本発明の好適な実施形態による正論理および負
論理ビルディングブロックに対する4つの別々なクロッ
ク入力に対応するクロック図である。
【図6】本発明の好適な実施形態で用いるクロック信号
を生成するためのクロック回路のブロック図である。
【図7a】本発明の実施形態による正論理および負論理
のビルディングブロックを交互に用いて組み込んだカス
ケードデバイスを示す図である。
【図7b】本発明の好適な実施形態による正論理NOR
ゲートタイプのダイナミックドミノ論理ブロックを示す
図である。
【図8】本発明の好適な実施形態による短絡電流の無い
スタテックラッチを示す図である。
【図9】本発明の好適な実施形態による短絡電流の無い
ダイナミックラッチを示す図である。
【符号の説明】
100 ビルディングブロック 102 PMOS FET 104 NMOS FET 106 入力信号 108 出力信号線 200 ビルディングブロック 202 PMOS FET 204 PMOS FET 206 NMOS FET 208 クロック信号 210 入力信号 212 出力信号線 300 正論理ビルディングブロック 302 PMOS FET 304 PMOS FET 306 NMOS FET 308 出力信号線 310 入力信号 312 評価クロック信号Vpe 314 チャージクロック信号Vnc 400 負論理ビルディングブロック 402 PMOS FET 404 NMOS FET 406 NMOS FET 408 出力信号線 410 入力信号 412 チャージクロック信号Vpc 414 評価クロック信号Vne 502 入力クロック信号Sync 504 入力クロック信号Clk 506 入力クロック信号Clk_8 602 ポジティブエッジトリガー型ラッチ 604 ポジティブエッジトリガー型ラッチ 606 ポジティブエッジトリガー型ラッチ 608 ポジティブエッジトリガー型ラッチ 610 ネガティブエッジトリガー型ラッチ 612 ネガティブエッジトリガー型ラッチ 614 ネガティブエッジトリガー型ラッチ 616 ネガティブエッジトリガー型ラッチ 620 入力信号Sync 621 リセット信号 622 SRフリップフロップ 624 SRフリップフロップ 650 デバイス 652 負論理デバイス 654 正論理デバイス 656 負論理デバイス 658 正論理デバイス 662 PMOS FET 664 PMOS FET 666 PMOS FET 668 NMOS FET 670 出力信号線 672 入力信号Vin1 674 入力信号Vin2 676 クロック信号Vpe 678 クロック信号Vnc 700 ダイナミックラッチ 702 入力信号 704 相補型パスゲートNMOSトランジスタ 706 中間ステージ 708 Vpeクロック信号 710 Vneクロック信号 712 PMOS FET 714 NMOS FET 716 PMOS FET 718 NMOS FET 720 Vpcクロック信号 722 Vncクロック信号 724 出力信号 800 キーパ回路 801 入力信号線 802 H値検出回路 804 L値検出回路 806 論理H維持回路 808 論理L維持回路 810 PMOSトランジスタ 812 NMOSトランジスタ 814 NMOSトランジスタ 820 PMOS FET 822 PMOS FET 824 NMOS FET 830 PMOSトランジスタ 832 PMOSトランジスタ 834 PMOSトランジスタ 840 NMOSトランジスタ 842 NMOSトランジスタ 844 NMOSトランジスタ Vpe 評価クロック信号 Vne 評価クロック信号 Vnc チャージクロック信号 Vpc チャージクロック信号

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 短絡電流および突然の故障の無い論理ビ
    ルディングブロックであって、 入力と出力を備え、該入力は第1の入力状態の第1の入
    力信号を受取るNPドミノ論理ビルディングブロック
    と、 チャージクロック信号と評価クロック信号とを生成する
    ためのクロック回路であって、前記ブロックのチャージ
    サイクルにおいて、該NPドミノ論理ビルディングブロ
    ックの出力を第1の出力状態にプリチャージするために
    該チャージクロック信号がアサートされ、前記ブロック
    の評価サイクルにおいて、前記第1の入力信号が前記第
    1の入力状態から第2の入力状態へと該評価サイクルに
    おいて遷移するときに前記入力に対する該第1の入力信
    号を評価するため、また、前記NPドミノ論理ビルディ
    ングブロックの出力を第2の出力状態へと駆動するため
    に、該評価クロック信号がアサートされ、前記チャージ
    クロック信号と前記評価クロック信号とが同時にアサー
    トされないように編成されているクロック回路とを有す
    ることを特徴とする短絡電流および突然の故障の無い論
    理ビルディングブロック。
  2. 【請求項2】 短絡電流および突然の故障の無い論理ビ
    ルディングブロックであって、 第1の入力ポートおよび出力ポートを備えたNPドミノ
    論理ビルディングブロックを有し、 該第1の入力ポートは第1の入力状態の第1の入力信号
    を受取り、前記NPドミノ論理ビルディングブロックは
    チャージクロック信号および評価クロック信号に応答
    し、前記ビルディングブロックのチャージサイクルにお
    いて該NPドミノ論理ビルディングブロック出力ポート
    を第1の出力状態にプリチャージするために該チャージ
    クロック信号がアサートされ、前記ビルディングブロッ
    クの評価サイクルにおいて前記第1の入力信号が前記第
    1の入力状態から第2の入力状態へと遷移するときに前
    記入力ポートの前記入力信号を評価するため、あるい
    は、前記NPドミノ論理ビルディングブロックの出力ポ
    ートを第2の出力状態に駆動するため、該評価クロック
    信号は該評価サイクルにおいてアサートされ、前記チャ
    ージクロック信号および前記評価クロック信号は同時に
    アサートされないように編成されていることを特徴とす
    る短絡電流および突然の故障の無い論理ビルディングブ
    ロック。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の論理ビルディングブロッ
    クであって、前記入力信号の遷移が前記評価サイクルに
    おいて多くても1回であることを特徴とする短絡電流お
    よび突然の故障の無い論理ビルディングブロック。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の論理ビルディングブロッ
    クであって、前記第1の入力信号を、前記NPドミノ論
    理ビルディングブロックへの入力の前に整えるための、
    短絡電流の無いラッチを更に含み、 該ラッチは該第1の入力信号を受取るための入力ポー
    ト、該第1の入力信号の中間信号値を格納するための中
    間ノード、および該中間信号値を該NPドミノ論理ビル
    ディングブロックへ結合するための出力ポートを有して
    おり、 該ラッチは、前記第1の入力信号を前記中間ノードにラ
    ッチすると共に前記ビルディングブロックの新たな評価
    サイクルまで遅延することにより、前記ビルデイングブ
    ロックの前記評価サイクルおよび前記チャージサイクル
    にわたって該第1の入力信号の該中間信号値を定常状態
    に保つことを特徴とする短絡電流および突然の故障の無
    い論理ビルディングブロック。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の論理ビルディングブロッ
    クであって、前記ビルディングブロックにおいて次の評
    価サイクルがアサートされるまで前記中間値の信号部分
    を前記中間ノードに維持するための、短絡電流の無いキ
    ーパ回路を更に含むことを特徴とする短絡電流および突
    然の故障の無い論理ビルディングブロック。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の論理ビルディングブロッ
    クであって、前記キーパ回路はL値検出器、H値検出
    器、L値維持回路、およびH値維持回路を含み、 該L値検出器およびH値検出器は、前記ビルディングブ
    ロックの評価サイクルにおいて前記中間値の信号部分を
    検出するために、前記中間ノードに結合され、 前記キーパ回路は、前記ビルディングブロックのチャー
    ジサイクルにおいて、該キーパ回路のL値維持回路およ
    びH値維持回路が、前記中間ノードの前記中間値信号部
    分を該中間値信号部分の減衰の前にリフレッシュするよ
    うに、前記チャージクロック信号に応答することを特徴
    とする短絡電流および突然の故障の無い論理ビルディン
    グブロック。
JP8086095A 1995-04-17 1996-04-09 短絡電流および突然の故障の無い論理ビルディングブロック Pending JPH08288827A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US08/423,540 1995-04-17
US08/423,540 US5642061A (en) 1995-04-17 1995-04-17 Short circuit current free dynamic logic clock timing

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08288827A true JPH08288827A (ja) 1996-11-01

Family

ID=23679256

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8086095A Pending JPH08288827A (ja) 1995-04-17 1996-04-09 短絡電流および突然の故障の無い論理ビルディングブロック

Country Status (2)

Country Link
US (1) US5642061A (ja)
JP (1) JPH08288827A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019208285A (ja) * 2003-02-12 2019-12-05 株式会社半導体エネルギー研究所 半導体装置

Families Citing this family (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5825224A (en) * 1996-07-29 1998-10-20 Sun Microsystems, Inc. Edge-triggered dual-rail dynamic flip-flop with self-shut-off mechanism
KR100252844B1 (ko) * 1998-02-12 2000-04-15 김영환 스탠바이전류 감소회로
US6265899B1 (en) 1999-06-04 2001-07-24 S3 Incorporated Single rail domino logic for four-phase clocking scheme
US6377078B1 (en) * 1999-12-30 2002-04-23 Intel Corporation Circuit to reduce charge sharing for domino circuits with pulsed clocks
US6633992B1 (en) * 1999-12-30 2003-10-14 Intel Corporation Generalized pre-charge clock circuit for pulsed domino gates
US6570408B2 (en) * 2001-08-16 2003-05-27 International Business Machines Corporation Charge recovery for dynamic circuits
US7064584B2 (en) * 2003-04-28 2006-06-20 Via Technologies, Inc. P-domino output latch with accelerated evaluate path
US7034578B2 (en) * 2003-04-28 2006-04-25 Via Technologies, Inc. N-domino output latch with accelerated evaluate path
US8099783B2 (en) * 2005-05-06 2012-01-17 Atmel Corporation Security method for data protection
US7352203B1 (en) * 2006-12-26 2008-04-01 Atmel Corporation Method to reduce power in active shield circuits that use complementary traces
KR101468897B1 (ko) * 2008-03-11 2014-12-04 삼성전자주식회사 도미도 로직 회로 및 파이프라인 도미노 로직 회로
KR101911060B1 (ko) * 2012-03-19 2018-10-23 삼성전자주식회사 푸터가 없는 np 도미노 로직 회로와 이를 포함하는 장치들
CN103219990B (zh) * 2013-04-02 2016-01-20 宁波大学 基于绝热多米诺逻辑的三值低功耗t运算电路
US11658656B2 (en) 2020-11-26 2023-05-23 Samsung Electronics Co., Ltd. Low power clock gating cell and an integrated circuit including the same

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4565934A (en) * 1982-03-01 1986-01-21 Texas Instruments Incorporated Dynamic clocking system using six clocks to achieve six delays
US4700086A (en) * 1985-04-23 1987-10-13 International Business Machines Corporation Consistent precharge circuit for cascode voltage switch logic
JPS63228494A (ja) * 1987-03-18 1988-09-22 Fujitsu Ltd ダイナミツク型デコ−ダ回路
US5144163A (en) * 1988-03-14 1992-09-01 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Dynamic BiCMOS logic gates
US5329176A (en) * 1991-04-12 1994-07-12 Hewlett-Packard Company Self-timed clocking system and method for self-timed dynamic logic circuits
US5378942A (en) * 1993-06-03 1995-01-03 National Science Council CMOS dynamic logic structure
US5453708A (en) * 1995-01-04 1995-09-26 Intel Corporation Clocking scheme for latching of a domino output

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019208285A (ja) * 2003-02-12 2019-12-05 株式会社半導体エネルギー研究所 半導体装置

Also Published As

Publication number Publication date
US5642061A (en) 1997-06-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Kao et al. MTCMOS sequential circuits
US5576645A (en) Sample and hold flip-flop for CMOS logic
US5828234A (en) Pulsed reset single phase domino logic
JP4417552B2 (ja) パルス入力用の高速レシオ形cmos論理構造
US7365575B2 (en) Gated clock logic circuit
US6650145B2 (en) Circuits and systems for limited switch dynamic logic
US20020175726A1 (en) Flip flop circuit
JPH08288827A (ja) 短絡電流および突然の故障の無い論理ビルディングブロック
US6429689B1 (en) Method and apparatus for controlling both active and standby power in domino circuits
US6046608A (en) Differential precharge circuit
JP3921456B2 (ja) 信号経路およびパワーゲート方法ならびにフルサイクルラッチ回路
US6133759A (en) Decoupled reset dynamic logic circuit
US6781411B2 (en) Flip flop with reduced leakage current
JP3229164B2 (ja) ラッチ回路
US5821775A (en) Method and apparatus to interface monotonic and non-monotonic domino logic
US6690204B1 (en) Limited switch dynamic logic circuit
US6420905B1 (en) Vented CMOS dynamic logic system
JP2583521B2 (ja) 半導体集積回路
US7123056B2 (en) Clock logic domino circuits for high-speed and energy efficient microprocessor pipelines
US6960939B2 (en) Limited switch dynamic logic circuit with keeper
US5477164A (en) Adiabatic dynamic noninverting circuitry
JPH0865149A (ja) 準静的無損失ゲート
JP3502116B2 (ja) 単一ワイヤクロックを有する2段cmosラッチ回路
US6373290B1 (en) Clock-delayed pseudo-NMOS domino logic
JPH03192915A (ja) フリップフロップ

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20041214

A02 Decision of refusal

Effective date: 20050517

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02