JPH08288501A - 炭化珪素半導体のp−n接合形成方法および炭化珪素半導体素子 - Google Patents

炭化珪素半導体のp−n接合形成方法および炭化珪素半導体素子

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JPH08288501A
JPH08288501A JP8422295A JP8422295A JPH08288501A JP H08288501 A JPH08288501 A JP H08288501A JP 8422295 A JP8422295 A JP 8422295A JP 8422295 A JP8422295 A JP 8422295A JP H08288501 A JPH08288501 A JP H08288501A
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silicon carbide
type layer
carbide semiconductor
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junction
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Daisuke Kawase
大助 川瀬
Takayuki Iwasaki
貴之 岩崎
Toshiyuki Ono
俊之 大野
Yuzo Kozono
裕三 小園
Tsutomu Yao
勉 八尾
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 イオン注入によりp−n接合素子を形成して
もp−n接合界面の損傷を小さくかつ素子の抵抗を低く
することができる。 【構成】 単結晶基板10上に形成されたn型のエピタ
キシャル層12中にB、Alを注入するに際して、Bを
接合界面16側に注入し、Alをイオン注入面14側に
注入し、接合界面16側にB注入層18を形成し、イオ
ン注入面14側にAl注入層20を形成する。 【効果】 n型SiCに高耐圧のp−n接合でかつ低抵
抗のp型層を形成することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、炭化珪素半導体のp−
n接合形成方法および炭化珪素半導体素子に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体集積回路を構成する際に関して
は、単結晶基板として炭化珪素(SiC)が多く採用さ
れており、炭化珪素に用いられるn型の不純物元素とし
て窒素(N)、p型の不純物元素としてボロン(B)、
アルミニウム(Al)が知られている。この炭化珪素に
は多くの結晶系が存在し、結晶構造により2.2乃至
3.3エレクトロンボルトの禁制帯幅を備えている。ま
た、炭化珪素は熱的、化学的および機械的に極めて安定
で、バンドギャップの広いワイドギャップ半導体として
は珍しくp型、n型ともに安定に存在する材料である。
このため、炭化珪素単結晶に不純物ド−ピングを行なっ
て作製された素子は、大電力用素子、高温度動作素子、
対放射線素子、光電変換素子その他種々の電子技術分野
への応用が期待されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、炭化珪素は不
純物拡散係数が極めて小さいため、不純物ド−ピングに
熱拡散を用いることが困難であり、イオン注入法が多く
採用されている。そしてイオン注入の後に、活性化熱処
理を行なって、SiC半導体の電気伝導性をn型からp
型、あるいはp型からn型へ反転することが行なわれて
いる。n型SiCにアクセプタイオンを注入してp型層
を形成してp−n接合半導体素子を構成する場合、例え
ば、特開平6−20982号公報に記載されているよう
に、p型の不純物元素としてB、Alが用いられてい
る。しかし、これらの元素を単に用いても、p−n接合
界面が損傷したり、抵抗が高くなったりする。すなわ
ち、Bは質量が小さいため、SiC結晶に与える損傷は
小さいが、不純物順位が深いために活性化率が低く抵抗
が高くなる。一方、AlはBと比較して活性化率は高く
低抵抗であるが、質量が大きいために、注入の際SiC
結晶に与える損傷によって結晶性回復熱処理後もp−n
接合の絶縁破壊は低くなる。
【0004】本発明の目的は、イオン注入によりp−n
接合素子を形成してもp−n接合界面の損傷を小さくか
つ素子の抵抗を低くすることができる炭化珪素半導体の
p−n接合形成方法および炭化珪素半導体素子を提供す
ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は、第1の方法として、第1導電型炭化珪素
半導体の第1導電型層に第2導電型イオン種を注入して
第2導電型層を形成し、第1導電型層と第2導電型層と
を接合する炭化珪素半導体のp−n接合形成方法におい
て、第2導電型イオン種として相異なる複数のイオン種
を用い、第2導電型層のうち第1導電型層との接合界面
側に一方のイオン種を注入し、第2導電型層の第1導電
型層との接合界面から離れたイオン注入面側に他方のイ
オン種を注入することを特徴とする炭化珪素半導体のp
−n接合形成方法を採用したものである。
【0006】第2の方法として、n型炭化珪素半導体の
n型層にp型イオン種を注入してp型層を形成し、n型
層とp型層とを接合する炭化珪素半導体のp−n接合形
成方法において、p型イオン種として相異なる複数のイ
オン種を用い、p型層のうちn型層との接合界面側に一
方のイオン種を注入し、p型層のn型層との接合界面か
ら離れたイオン注入面側に他方のイオン種を注入するこ
とを特徴とする炭化珪素半導体のp−n接合形成方法を
採用したものである。
【0007】第3の方法として、イオン注入領域とイオ
ン注入阻止領域を有するマスクを第1導電型炭化珪素半
導体に装着し、このマスクのイオン注入領域から第1導
電型炭化珪素半導体の第1導電型層に第2導電型イオン
種を注入してウエル型形状の第2導電型層を形成し、第
1導電型層と第2導電型層とを接合する炭化珪素半導体
のp−n接合形成方法において、第2導電型イオン種と
して相異なる複数のイオン種を用い、ウエル型形状の第
2導電型層のうち外側の領域に一方のイオン種を注入
し、ウエル型形状の第2導電型層の内側の領域に他方の
イオン種を注入することを特徴とする炭化珪素半導体の
p−n接合形成方法を採用したものである。
【0008】第4の方法として、イオン注入領域とイオ
ン注入阻止領域を有するマスクをn型炭化珪素半導体に
装着し、このマスクのイオン注入領域からn型炭化珪素
半導体のn型層にp型イオン種を注入してウエル型形状
のp型層を形成し、n型層とp型層とを接合する炭化珪
素半導体のp−n接合形成方法において、p型イオン種
として相異なる複数のイオン種を用い、ウエル型形状の
p型層のうち外側の領域に一方のイオン種を注入し、ウ
エル型形状のp型層の内側の領域に他方のイオン種を注
入することを特徴とする炭化珪素半導体のp−n接合形
成方法を構成したものである。
【0009】前記各方法を採用するに際しては、以下の
要素を付加することが望ましい。
【0010】(1)一方のイオン種として他方のイオン
種より質量の小さいものを用いること。
【0011】(2)一方のイオン種としてBを用い、他
方のイオン種としてAlを用いること。
【0012】(3)炭化珪素半導体を200℃乃至15
00℃に加熱した状態で各イオン種を注入すること。
【0013】前記各p−n接合形成方法は、炭化珪素半
導体素子、ダイオ−ド、トランジスタ、サイリスタ、半
導体装置を構成する時に用いることができる。
【0014】また、本発明は半導体集積回路の素子とし
て、第1導電型炭化珪素半導体の第1導電型層に第2導
電型イオン種が注入されてウエル型形状の第2導電型層
が形成され、第1導電型層に第2導電型層が接合された
炭化珪素半導体において、ウエル型形状の第2導電型層
のうち外側の領域に相異なる複数のイオン種のうち一方
のイオン種が注入され、ウエル型形状の第2導電型層の
内側の領域に他方のイオン種が注入されてなることを特
徴とする炭化珪素半導体を構成したものである。
【0015】同様にして、n型炭化珪素半導体のn型層
にp型イオン種が注入されてウエル型形状のp型層が形
成され、n型層にp型層が接合された炭化珪素半導体に
おいて、ウエル型形状のp型層のうち外側の領域に相異
なる複数のイオン種のうち一方のイオン種が注入され、
ウエル型形状のp型層の内側の領域に他方のイオン種が
注入されてなることを特徴とする炭化珪素半導体を構成
したものでる。
【0016】前記炭化珪素半導体を構成するに際して
は、以下の要素を付加することができる。
【0017】(A)一方のイオン種として他方のイオン
種より質量の小さいものを用いてなる。
【0018】(B)一方のイオン種としてBを用い、他
方のイオン種としてAlを用いてなる。
【0019】
【作用】前記した手段によれば、n型SiCにイオン注
入によりp−n接合素子を形成する場合、n型層(第1
導電型層)とp型層(第2導電型層)との接合界面側と
イオン注入面側とで異なるイオン種を注入するようにし
たため、高耐圧のp−n接合で低抵抗のp型層を形成す
ることができる。すなわち、SiCはイオン注入の際の
欠陥の損傷が熱処理によって除去されにくく残留欠陥が
耐圧を下げる原因となっている。このため、p−n接合
界面側にイオンを注入する際に、SiC結晶に与える損
傷が少ない質量のイオン種を注入すると、より高耐圧の
p−n接合を形成することができる。特にp−n接合界
面側に活性化率は低いが質量の小さいBを注入すると、
n型SiCに高耐圧のp−n接合を形成することができ
る。
【0020】さらにイオン種として全てBを注入するこ
となく、イオン注入面側には質量は大きいが活性化率の
高いAlを注入すると、低抵抗のp型層を形成すること
ができる。
【0021】また、マスクを用いて選択的にイオン注入
を行なうとウエル型形状のp−n接合を形成することが
でき、各種半導体素子を形成する際に有効となる。また
イオン注入を行なう際に、非注入材料としてのSiCを
200℃乃至1500℃に加熱してイオン注入を行なう
と、より高耐圧のp−n接合でかつ低抵抗のp型層を形
成することができる。また上記方法により形成されたp
型層およびp−n接合を備えたダイオ−ド、トランジス
タ、サイリスタ、炭化珪素半導体素子、およびこれらの
素子を備えた半導体装置は高耐圧、低抵抗でありまた高
温においても安定した特性を示す。
【0022】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。
【0023】図1は、炭化珪素半導体のp−n接合形成
方法を説明するための模式図である。図1において、単
結晶基板10は、n型層(第1導電型層)の基板として
6HSiCn型で構成されており、この単結晶基板10
上にはn型エピタキシャル層(キャリア濃度:5.0×
1015/cm3)が10μm形成されている。このエピ
タキシャル層12は単結晶基板10とともに100℃に
加熱されており、エピタキシャル層12内にp型層(第
2導電型層)を形成するために、エピタキシャル層12
のイオン注入面14側からイオン種としてB、Alが注
入されている。そしてBを、Alを注入するに際して
は、各注入エネルギ−が3段階で調整されるようになっ
ている。例えば、Bは注入エネルギ−200keV、1
30keV、90keVで注入され、Alは注入エネル
ギ−90keV、50keV、20keVで注入され
る。これらのイオン種を注入するに際しては、イオン注
入面14からの深さが40nmから450nmの範囲で
分布し、かつ不純物濃度がおよそ3×1020/cm3
なるように、ド−ズ量が7.5×1014/cm2から
3.5×1015/cm2の範囲で調整されている。
【0024】上記の条件に従って2種類のイオン種を注
入すると、注入後のBおよびAlの深さ方向のプロファ
イルは図2に示すような特性となる。すなわち深さが深
くなるに従ってBが多く分布し、深さが浅い方にAlが
分布していることがわかる。すなわちn型層にp型層が
接合する接合界面16側にB注入層18が形成され、イ
オン注入面14側にAl注入層20が形成される。この
後、p−n接合された炭化珪素半導体をArフロ−中で
1100℃から1500℃の範囲で30分間熱処理を行
ない、この半導体の特性を測定したところ、図3および
図4に示すような測定結果が得られた。
【0025】図3はB、Al双方が注入された試料(上
記実施例により得られた試料)とこの試料と同一プロフ
ァイルとなるように、B、Alがそれぞれ単独で注入さ
れた時の試料のI−V特性を示す。図3から、B、Al
双方注入したものは、Alを単独で注入したものよりも
耐圧が高く、Bを単独で注入したものと同等の耐圧を示
していることがわかる。
【0026】図4は、B、Al双方を注入した試料およ
びこの試料と同一プロファイルとなるように、B、Al
をそれぞれ単独で注入した試料のシ−ト抵抗の熱処理温
度による変化特性を示す。図4から、熱処理温度が高く
なるに従ってシ−ト抵抗が低くなり、B、Alを双方注
入したものは、Alを単独で注入したものよりもシ−ト
抵抗は高いが、Bを単独で注入したものよりもシ−ト抵
抗が低いことがわかる。
【0027】図3および図4から、B、Alを双方注入
したものは、Bを単独で注入したものと同等の耐圧が得
られ、かつBを単独で注入したものよりもシ−ト抵抗が
低くなることがわかる。
【0028】このように、本実施例によれば、エピタキ
シャル層12の接合界面16側に活性化率は低いが質量
の小さいB注入層18を形成し、イオン注入面14側に
質量は大きいが活性化率の高いAl注入層20を形成し
たため、n型SiCに高耐圧のp−n接合でかつ低抵抗
のp型層を形成することができる。
【0029】次に、本発明の第2実施例を図5に従って
説明する。
【0030】図5は、n型半導体基板にp型ウエル層を
形成する時の形成方法を説明するための工程図である。
図5において、6HSiCn型の単結晶基板10上には
n型エピタキシャル層(キャリア濃度:5.0×1015
/cm3)12が10μm形成されており、このエピタ
キシャル層12上には、熱酸化およびCVD法によりS
iO2膜によるマスク50が形成されている(図5
(a))。この後試料を1000℃に加熱し、マスク5
0から外れたイオン注入面14側からBを注入エネルギ
−700keV、130keV、70keVで順次注入
し、エピタキシャル層12内にウエル型のB注入層52
を形成する(図5(b))。次に、マスク50を除去し
た後、熱酸化およびCVD法によりエピタキシャル層1
2上にSiO2膜によるマスク54を新たに形成する
(図5(c))。この後試料を1000℃に加熱し、マ
スク54の間のイオン注入面14側からAlを注入エネ
ルギ−90keV、50keV、20keVで順次注入
し、イオン注入面14側にAl注入層56を形成する
(図5(d))。次にマスク54を除去し(図5
(a))、その後Arフロ−中1500℃で30分間熱
処理を行なう。
【0031】本実施例によれば、エピタキシャル層12
内にp型ウエル層を形成するに際して、外側にB注入層
52を形成し、内側にAl注入層56を形成したため、
高耐圧でかつ高活性化のp型ウエル層を形成することが
できる。
【0032】次に、本発明の第3実施例を図6に示す。
【0033】本実施例は、前記第2実施例で説明したp
型ウエル層形成方法を用いてショットキダイオ−ドを作
製したものである。ショットキダイオ−ドは、アノ−ド
電極を構成するショットキ電極60とカソ−ド電極を構
成するオ−ミック電極62との間にSiCによる単結晶
基板10、SiCによるエピタキシャル層12が形成さ
れており、エピタキシャル層12内にウエル型のB注入
層52、Al注入層56が複数個形成されている。そし
てAl注入層56の一部はSiO2膜64を介してショ
ットキ電極60に接続されており、複数のAl注入層5
6がショットキ電極60を介して接続されている。すな
わち、電界の集中を分散するために、複数のp−n接合
がショットキ電極60に接続されている。
【0034】本実施例によれば、第2実施例で得られた
素子と同様に、高耐圧でかつ低抵抗であり、また高温に
おいても安定な特性を示す。
【0035】また、本実施例においては、ショットキダ
イオ−ドについて述べたが、第2実施例による形成方法
は、他の半導体素子、例えば、ダイオ−ド、トランジス
タ、サイリスタなどにも適用することができる。さらに
これらの素子で構成された半導体装置にも適用すること
ができる。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
第1導電型炭化珪素半導体の第1導電型層(n型層)に
第2導電型イオン種を注入して第2導電型層(p型層)
を形成し、第1導電型と第2導電型とを接合するに際し
て、第2導電型イオン種として相異なる複数のイオン種
を用い、第2導電型層のうち接合界面側に一方のイオン
種を注入し、イオン注入面側に他方のイオン種を注入し
たため、高耐圧のp−n接合でかつ低抵抗のp型層を形
成することができる。特に、接合界面側に活性化率は低
いが質量の小さなBを注入し、イオン注入面側に質量は
大きいが活性化率の高いAlを注入すると、n型SiC
に高耐圧のp−n接合でかつ低抵抗のp型層を形成する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す炭化珪素p−n接合
形成方法を説明するための模式図である。
【図2】深さと不純物濃度との関係を示すイオン種の特
性図である。
【図3】p−n接合の電流−電圧特性図である。
【図4】p型層のシ−ト抵抗と熱処理温度との関係を示
す特性図である。
【図5】p型ウエル層の形成方法を説明するための工程
図である。
【図6】ショットキダイオ−ドの断面図である。
【符号の説明】
10 単結晶基板 12 エピタキシャル層 14 イオン注入面 16 接合界面 18 B注入層 20 Al注入層 50、54 マクス 52 B注入層 56 Al注入層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小園 裕三 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 八尾 勉 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1導電型炭化珪素半導体の第1導電型
    層に第2導電型イオン種を注入して第2導電型層を形成
    し、第1導電型層と第2導電型層とを接合する炭化珪素
    半導体のp−n接合形成方法において、 第2導電型イオン種として相異なる複数のイオン種を用
    い、第2導電型層のうち第1導電型層との接合界面側に
    一方のイオン種を注入し、第2導電型層の第1導電型層
    との接合界面から離れたイオン注入面側に他方のイオン
    種を注入することを特徴とする炭化珪素半導体のp−n
    接合形成方法。
  2. 【請求項2】 n型炭化珪素半導体のn型層にp型イオ
    ン種を注入してp型層を形成し、n型層とp型層とを接
    合する炭化珪素半導体のp−n接合形成方法において、 p型イオン種として相異なる複数のイオン種を用い、p
    型層のうちn型層との接合界面側に一方のイオン種を注
    入し、p型層のn型層との接合界面から離れたイオン注
    入面側に他方のイオン種を注入することを特徴とする炭
    化珪素半導体のp−n接合形成方法。
  3. 【請求項3】 イオン注入領域とイオン注入阻止領域を
    有するマスクを第1導電型炭化珪素半導体に装着し、こ
    のマスクのイオン注入領域から第1導電型炭化珪素半導
    体の第1導電型層に第2導電型イオン種を注入してウエ
    ル型形状の第2導電型層を形成し、第1導電型層と第2
    導電型層とを接合する炭化珪素半導体のp−n接合形成
    方法において、 第2導電型イオン種として相異なる複数のイオン種を用
    い、ウエル型形状の第2導電型層のうち外側の領域に一
    方のイオン種を注入し、ウエル型形状の第2導電型層の
    内側の領域に他方のイオン種を注入することを特徴とす
    る炭化珪素半導体のp−n接合形成方法。
  4. 【請求項4】 イオン注入領域とイオン注入阻止領域を
    有するマスクをn型炭化珪素半導体に装着し、このマス
    クのイオン注入領域からn型炭化珪素半導体のn型層に
    p型イオン種を注入してウエル型形状のp型層を形成
    し、n型層とp型層とを接合する炭化珪素半導体のp−
    n接合形成方法において、 p型イオン種として相異なる複数のイオン種を用い、ウ
    エル型形状のp型層のうち外側の領域に一方のイオン種
    を注入し、ウエル型形状のp型層の内側の領域に他方の
    イオン種を注入することを特徴とする炭化珪素半導体の
    p−n接合形成方法。
  5. 【請求項5】 一方のイオン種として他方のイオン種よ
    り質量の小さいものを用いることを特徴とする請求項
    1、2、3又は4記載の炭化珪素半導体のp−n接合形
    成方法。
  6. 【請求項6】 一方のイオン種としてBを用い、他方の
    イオン種としてAlを用いることを特徴とする請求項
    1、2、3又は4記載の炭化珪素半導体のp−n接合形
    成方法。
  7. 【請求項7】 炭化珪素半導体を200℃乃至1500
    ℃に加熱した状態で各イオン種を注入することを特徴と
    する請求項1、2、3、4、5又は6記載の炭化珪素半
    導体のp−n接合形成方法。
  8. 【請求項8】 請求項1、2、3、4、5、6又は7記
    載の炭化珪素半導体のp−n接合形成方法を用いて形成
    された炭化珪素半導体素子。
  9. 【請求項9】 請求項1、2、3、4、5、6又は7記
    載の炭化珪素半導体のp−n接合形成方法を用いて形成
    されたダイオード。
  10. 【請求項10】 請求項1、2、3、4、5、6又は7
    記載の炭化珪素半導体のp−n接合形成方法を用いて形
    成されたトランジスタ。
  11. 【請求項11】 請求項1、2、3、4、5、6又は7
    記載の炭化珪素半導体のp−n接合形成方法を用いて形
    成されたサイリスタ。
  12. 【請求項12】 請求項8、9、10又は11記載のも
    のを含む半導体装置。
  13. 【請求項13】 第1導電型炭化珪素半導体の第1導電
    型層に第2導電型イオン種が注入されてウエル型形状の
    第2導電型層が形成され、第1導電型層に第2導電型層
    が接合された炭化珪素半導体において、 ウエル型形状の第2導電型層のうち外側の領域に相異な
    る複数のイオン種のうち一方のイオン種が注入され、ウ
    エル型形状の第2導電型層の内側の領域に他方のイオン
    種が注入されてなることを特徴とする炭化珪素半導体。
  14. 【請求項14】 n型炭化珪素半導体のn型層にp型イ
    オン種が注入されてウエル型形状のp型層が形成され、
    n型層にp型層が接合された炭化珪素半導体において、 ウエル型形状のp型層のうち外側の領域に相異なる複数
    のイオン種のうち一方のイオン種が注入され、ウエル型
    形状のp型層の内側の領域に他方のイオン種が注入され
    てなることを特徴とする炭化珪素半導体。
  15. 【請求項15】一方のイオン種として他方のイオン種よ
    り質量の小さいものを用いてなることを特徴とする請求
    項13又は14記載の炭化珪素半導体。
  16. 【請求項16】一方のイオン種としてBを用い、他方の
    イオン種としてAlを用いてなることを特徴とする請求
    項13又は14記載の炭化珪素半導体。
  17. 【請求項17】請求項13、14、15又は16記載の
    炭化珪素半導体を用いて構成されてなることを特徴とす
    る半導体装置。
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