JPH08288222A - 真空装置および真空装置の流量コントローラー - Google Patents

真空装置および真空装置の流量コントローラー

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JPH08288222A
JPH08288222A JP8550195A JP8550195A JPH08288222A JP H08288222 A JPH08288222 A JP H08288222A JP 8550195 A JP8550195 A JP 8550195A JP 8550195 A JP8550195 A JP 8550195A JP H08288222 A JPH08288222 A JP H08288222A
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flow rate
pressure
vacuum
detection
gas
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JP8550195A
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English (en)
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Koji Muneyasu
孝司 棟安
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Toshiba Corp
Toshiba Development and Engineering Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba Electronic Engineering Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】高稼働率で安定して作動し、真空容器内の圧力
を高速且つ高精度に制御できる真空装置および真空装置
の流量コントローラーを提供することにある。 【構成】プラズマCVD装置1は、ガラス基板10を収容
した真空容器2と、真空容器2内のガスを吸引する真空
ポンプ22、24と、を備えている。真空容器2には、材料
ガスを流入するための供給管4が接続され、供給管4に
は流量コントローラー8a、8bが設けられている。真空容
器2とポンプ22との間の排気管6には、圧力調整ガスを
供給するための導入管26が接続され、導入管26には流量
コントローラー28が設けられている。真空容器2は圧力
センサー32を備え、圧力センサー32は圧力コントローラ
ー34を介して流量コントローラー28に接続されている。
圧力コントローラー34は圧力センサー32の検出信号に基
づいて流量コントローラー28を制御し、真空容器2内の
圧力を所定の値に維持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、材料ガスの反応によ
り被加工物を加工する真空装置、およびこの真空装置の
真空容器に連通された流路を流れるガスの流量を制御す
る流量コントローラーに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、被加工物のエッチングや成膜に
用いる真空装置が知られている。従来の真空装置は、被
加工物を収容する真空容器、およびこの真空容器内を真
空状態に減圧する吸引装置を備えている。
【0003】例えば、被加工物に成膜する場合、被加工
物を真空容器内に配置し、真空容器を所定の圧力まで減
圧した後、圧力調整および流量調整した成膜用の蒸着材
料を含む材料ガスを真空容器内に供給する。この際、被
加工物の反応環境を最良とするため、真空容器内の圧力
を所定の値に維持する。
【0004】このため、圧力センサにより真空容器内の
圧力を検出し、この検出信号に基づいて、圧力容器と吸
引装置との間に設けられたバルブの開度、或いは吸引装
置の吸引速度を制御し、真空容器内のガスの排気速度を
制御する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】真空容器内の圧力を所
定の値に維持するためバルブの開度を制御する場合、浸
蝕作用を有する材料ガスに晒されるバルブ部材を圧力容
器と吸引装置との間の配管内に設ける必要があり、バル
ブ部材の腐食或いはバルブ部材への反応物の付着が生じ
る。この結果、バルブ部材の頻繁なメンテナンスが必要
となり、装置の稼働率が悪くなるとともに安定した運転
ができない問題がある。
【0006】一方、圧力制御のために吸引装置の吸引速
度を制御する場合、吸引ポンプのモーターの回転数を制
御するための強電制御装置が別途必要になる。このた
め、装置構成が複雑になるとともに高価になる問題があ
る。また、吸引ポンプのモーターの回転数を制御する場
合、モーターの回転によるモーメント等に起因して高速
制御が困難となり、敏速な圧力制御が実施できない問題
がある。
【0007】この発明は、以上の点に鑑みなされたもの
で、その目的は、高稼働率で安定して作動し、真空容器
内の圧力を高速且つ高精度に制御できる真空装置および
真空装置の流量コントローラーを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明に係る真空装置は、被加工物を収容する真
空容器と、上記真空容器を真空状態に減圧する吸引手段
と、圧力調整されて上記真空容器内に供給される材料ガ
スの流量を制御する第1の流量制御手段と、上記真空容
器内の圧力を検出する圧力検出手段と、上記真空容器か
ら上記吸引手段へ向うガス流路内に供給される圧力調整
ガスの流量を制御する第2の流量制御手段と、上記真空
容器内の圧力を所定の値に維持すべく、上記圧力検出手
段からの検出信号に応じて上記第2の流量制御手段を制
御する圧力制御手段と、を備えている。
【0009】また、この発明に係る真空装置は、被加工
物を収容する真空容器と、上記真空容器を真空状態に減
圧する吸引手段と、圧力調整されて上記真空装置内に供
給される材料ガスの流量を制御する第1の流量制御手段
と、上記真空容器内の圧力を検出する圧力検出手段と、
上記真空容器から上記吸引手段へ向うガス流路内に供給
される圧力調整ガスの流量を制御する第2の流量制御手
段と、上記真空容器内の圧力を所定の値に維持すべく、
上記圧力検出手段からの検出信号に応じて上記第2の流
量制御手段を制御する圧力制御手段と、を備え、上記第
1の流量制御手段は、上記真空容器内へ供給される材料
ガスの流量を検出する第1の流量検出手段と、上記第1
の流量検出手段からの検出信号に応じて材料ガスの流量
を調整する流量調整手段と、上記真空容器内へ供給され
る材料ガスの流量を検出する第2の流量検出手段を有
し、この第2の流量検出手段の検出値が上記第1の流量
検出手段による検出値と異なる場合に上記第1の流量検
出手段の検出不良を警告する警告手段と、を備えてい
る。
【0010】また、この発明に係る真空装置の流量コン
トローラーは、真空装置の真空容器に連通した流路を流
れるガスの流量を制御する流量コントローラーにおい
て、上記流路を流れるガスの流量を検出する第1の流量
検出手段と、上記第1の流量検出手段からの検出信号に
応じて該ガスの流量を調整する流量調整手段と、上記流
路を流れるガスの流量を検出する第2の流量検出手段を
有し、この第2の流量検出手段の検出値が上記第1の流
量検出手段の検出値と異なる場合に上記第1の流量検出
手段の検出不良を警告する警告手段と、を備えている。
【0011】
【作用】この発明に係る真空装置によれば、圧力検出手
段が真空容器内の圧力を検出し、圧力制御手段がこの検
出結果に基づいて真空容器内の圧力が所定の圧力となる
ように第2の流量制御手段を制御する。第2の流量制御
手段は、圧力制御手段からの制御信号に従って圧力調整
ガスの供給量を調整する。このように真空容器と吸引手
段との間の流路内に供給された圧力調整ガスは、真空容
器内のガスとともに吸引手段により吸引される。このた
め、圧力調整ガスの供給量を調整することにより、真空
容器内のガスの排気量が変化する。従って、吸引手段自
身の吸引速度を変更することなく、真空容器内の圧力を
高速且つ高精度に調整できる。
【0012】また、この発明の真空装置によると、真空
容器内に供給される材料ガスの流量を第1の流量検出手
段により検出し、この検出結果に基づいて流量調整手段
が材料ガスの流量を所定の値に調整する。一方、警告手
段は、第2の流量検出手段により材料ガスの流量を検出
し、この流量を第1の流量検出手段により検出された流
量と比較する。そして、比較結果が異なる場合に第1の
流量検出手段の検出不良を警告する。従って、第1の流
量検出手段の検出不良を迅速に判断でき、装置の稼働率
および製品の歩留りを向上できる。
【0013】この発明の流量コントローラーによると、
真空装置の真空容器に連通した流路を流れるガスの流量
を第1の流量検出手段により検出し、この検出結果に基
づいて流量調整手段がガスの流量を所定の値に調整す
る。一方、警告手段は、第2の流量検出手段により材料
ガスの流量を検出し、この流量を第1の流量検出手段に
より検出された流量と比較する。そして、比較結果が異
なる場合に第1の流量検出手段の検出不良を警告する。
従って、第1の流量検出手段の検出不良を迅速に判断で
き、装置の稼働率および製品の歩留りを向上できる。
【0014】
【実施例】以下、図面を参照しながらこの発明の実施例
に係る真空装置について詳細に説明する。尚、本実施例
においては、真空装置として、ガラス基板上に非晶質シ
リコン薄膜を形成するプラズマCVD装置を例に取り説
明する。
【0015】図1に示すように、プラズマCVD装置1
は、内部を真空に保つよう密閉された真空容器2を備え
ている。真空容器2内には、簡略化して示すように、一
対の電極板12a、12bが互いに所定距離離間して設
けられ、一方の電極板12b上には被加工物としてのガ
ラス基板10が載置されている。電極板12a、12b
には、高周波を発生する電源14が接続され、真空容器
2内には、ガラス基板10を含めた真空容器2内部全体
を加熱するためのヒーター16が設けられている。尚、
これら電極板12a、12bを真空容器2内に複数組設
け、複数枚のガラス基板を同時に処理可能としても良
い。
【0016】真空容器2には、ガラス基板10上に堆積
する蒸着材料を含むガス(以下、材料ガスと称する)を
真空容器2内に導入するための供給管4が接続されてい
る。供給管4の上流側は、材料ガスを構成する2種類の
ガスを同時に供給可能となるように2方向に分岐されて
いる。2方向に分岐された供給管4a、4bには、図示
しないガス供給源がそれぞれ設けられ、供給管4a、4
bの途中には、それぞれ管内を流れるガスの流量を制御
する第1の流量制御手段としての流量コントローラー8
a、8bが設けられている。尚、供給管4は、材料ガス
を構成するガスの種類に応じて複数本に分岐される。
【0017】真空容器2の下部には、真空容器2内のガ
スを排出するための排気管6が接続されている。排気管
6の下流側には、真空容器2内のガスを吸引し、真空容
器2内を真空状態に減圧するための吸引手段として作用
するルーツ真空ポンプ22および多段ポンプ24(以
下、総称して真空ポンプとする)が直列に設けられてい
る。
【0018】真空容器2とルーツ真空ポンプ22との間
の流路を形成する排気管6には、供給管4から供給され
るガスとは別系統のガス(以下、圧力調整ガス)を排気
管6内に導入するための導入管26が接続されている。
導入管26には、導入管26内のガス流量を制御する第
2の流量制御手段としての流量コントローラー28が設
けられている。
【0019】真空容器2は、真空容器2内の圧力を検出
する圧力検出手段として作用する圧力センサ32を備え
ている。圧力センサ32の出力端は、圧力制御手段とし
ての圧力コントローラー34に接続され、圧力コントロ
ーラー34の出力端は、流量コントローラー28に接続
されている。そして、圧力コントローラー34は、圧力
センサー32の検出値に応じて真空容器2内の圧力が所
定の値となるように流量コントローラー28を制御す
る。
【0020】以上のように構成されたプラズマCVD装
置1は、以下のように作動される。ガラス基板10を電
極板12b上に載置し、真空容器2を密閉する。そし
て、真空ポンプ22、24を作動し、所定の吸引速度で
真空容器2内のガスの吸引を開始する。
【0021】圧力コントローラー34は、圧力センサ3
2を介して真空容器2内の圧力を監視し、真空容器2内
の圧力が10-4パスカルに達した時点で流量コントロー
ラー8a、8bを作動する。流量コントローラー8aを
作動すると、分岐された一方の供給管4aを介して流量
調整されたシラン(Si4 )が200sccmで供給
され、流量コントローラー8bを作動すると、他方の供
給管4bを介して流量調整された水素(H2 )が100
0sccmで供給される。これらのガスは、供給管4内
で混合されて材料ガスとして真空容器2内に供給され
る。
【0022】材料ガスの供給(流量コントローラー8
a、8bの作動)と同時に流量コントローラー28を作
動し、圧力調整ガスとしての窒素ガス(N2 )を導入管
26を介して排気管6内へ供給する。この結果、真空ポ
ンプ22、24は、真空容器2からの材料ガスと圧力調
整ガスとの混合ガスを吸引することになる。そして、圧
力調整ガスの供給量を変更することにより、吸引される
混合ガス中の材料ガスの割合が変化し、真空容器2から
見た材料ガスの吸引速度が変化する。従って、窒素ガス
の供給量を流量コントローラー28により調整すること
により、真空容器2内のガスの排気速度を制御でき、真
空容器2内の圧力を高速且つ高精度に制御できる。
【0023】窒素ガスの供給により真空容器2内の圧力
が上昇し、圧力センサ32が102パスカルを検出する
と、圧力コントローラー34は、圧力センサの出力が常
に102 パスカルとなるように、流量コントローラー2
8を制御する。
【0024】このように、真空容器2内の圧力が所定の
値に保持されると、電源14がオンされて電極板12
a、12b間に高周波が印加される。これにより、電極
間にプラズマが発生し、材料ガスに含まれるシリコン
(Si )がガラス基板10上に堆積され、非晶質シリコ
ン薄膜が形成される。尚、この場合、ヒーター16は、
ガラス基板10の温度が300℃になるように制御され
る。
【0025】非晶質シリコン薄膜が所定の膜厚に堆積さ
れると、電源14がオフされて放電が中止され、流量コ
ントローラー8a、8bの制御により材料ガスの供給が
停止され、ガラス基板10が真空容器2から取り出され
る。
【0026】以上のように、真空容器2の吸引側の排気
管6内に流量調整した圧力調整ガスを供給することによ
り、真空ポンプ22、24の吸引速度を一定に維持した
状態で真空容器2内の圧力を高速且つ高精度に制御でき
る。また、排気管6内に排気量制御のためのバルブ可動
部等を設ける必要がないのでメンテナンスの必要がな
く、装置の稼働率を向上できる。また、圧力調整ガスと
して窒素ガス等の不活性ガスを用いることにより、排気
系を流れる材料ガスを希釈することができ、排気系の可
動部等の腐食を低減できることから、頻繁にメンテナン
スをする必要がなく、装置の稼働率を向上できる。
【0027】次に、流量コントローラー8a、8b、2
8について詳細に説明する。図2は、材料ガスを所定の
流量に制御する流量コントローラー8a(8b)を示
し、図3は、圧力調整ガスを所定の流量に制御する流量
コントローラー28を示している。
【0028】流量コントローラー8aは、供給管4a内
を流れる材料ガスの流量を検出する第1の流量検出手段
としての流量センサー42を有する。流量センサー42
は、供給管4aに対して並列に設けられた細管44の途
中に配置されている。細管44内には、所定の割合で分
流された材料ガスが流れるようになっており、流量セン
サー42は、分流された材料ガスの流量を検出すること
により供給管4a内を流れる材料ガスの流量を検出して
いる。
【0029】供給管4aの途中には、バルブ45が設け
られ、バルブ45は、供給管4a内を流れる材料ガスの
流量を調整できるように開閉可能となっている。バルブ
45は、バルブ45の開度を制御するための制御装置4
6に接続されている。尚、バルブ45および制御装置4
6は、供給管4a内を流れる材料ガスの流量を調整する
流量調整手段として作用する。また、制御装置46に
は、上述した流量センサー42が接続されている。
【0030】供給管4a内を流れる材料ガスの流量を調
整する場合、制御装置46は、流量センサー42からの
検出信号を入力し、この検出信号が所定の値と一致する
ようにバルブ45の開度を調整する。これにより、供給
管4a内を流れる材料ガスの流量が所定の値に制御され
る。
【0031】しかしながら、供給管4aを流れる材料ガ
スが本実施例のようにSi4 である場合、リーク等に
より細管44内に粉体を生じ易い。この場合、細管44
内に粉体が詰まり材料ガスの分流の比率が変化される。
これにより、流量センサー42が誤った流量を検出し、
この誤った検出結果に従ってバルブ45が開閉制御され
る。この結果、供給管4aを流れる材料ガスの流量が正
確に制御されず、その上、このような誤動作は外部から
判断することが困難であり、製品に異常が認められて初
めてセンサ部の誤動作が判断される。
【0032】このような誤動作を防止する目的で、流量
コントローラー8aは、供給管4aの途中に第2の流量
検出手段として作用する流量センサー41を有する。そ
して、これら2つの流量センサー41、42は、比較器
47に接続され、比較器47は、各流量センサー41、
42からの検出信号を比較する。尚、流量センサー41
および比較器47は、流量センサー42の検出不良を警
告する警告手段として作用する。
【0033】比較器47による比較結果は、制御装置4
6に入力され、制御装置46は、比較結果が一致しない
場合に流量センサー42の検出不良を判断しバルブ45
を閉じる。尚、流量センサーは複数個設けられても良
く、供給管4a上の任意の位置に設けられる。また、こ
れら複数の流量センサーは、異なるタイプの流量センサ
ーとすることができる。
【0034】以上のように、同一の配管に2つ(以上)
の流量センサーを設けると、一方の流量センサー41が
他方の流量センサー42の異常を監視し、材料ガスの腐
食作用により、或いは材料ガス中の異物等により流量セ
ンサー42に異常を生じた場合でも、流量センサー42
の異常を素早く判断できる。この結果、流量制御に誤動
作を生じることがなく、正確な流量制御が可能となる。
よって、製品の歩留りが向上する。
【0035】図3に示す流量コントローラー28は、上
述した流量コントローラー8aと同一の構成であるが、
制御装置46は、圧力コントローラー34からの制御信
号に従って作動されている。つまり、圧力コントローラ
ー34は、圧力センサー32からの検出信号に基づい
て、真空容器2内の圧力が所定の値に維持されるよう
に、流量コントローラー28を制御する。そして、流量
コントローラー28は、圧力コントローラー34の制御
に従って圧力調整ガスの流量を調整する。これにより、
真空容器2内の圧力が所定の値に維持される。
【0036】尚、水素ガスの流量を制御する流量コント
ローラー8bは、流量コントローラー8aと同一の構成
を有し、同様に作用される。図4は、他の実施例に係る
流量コントローラー8a´を示している。流量コントロ
ーラー8a´は、上述した流量コントローラー8aと略
同一の構成であるが、供給管4aから他の配管4cが分
岐されている。配管4cには、図示しない不活性ガス供
給源が接続されている。また、配管4cには、細管49
が並列に設けられており、細管49の途中には、流量セ
ンサー48が設けられている。供給管4aと配管4cと
の合流点より上流側の供給管4aには、供給管4aを閉
塞するためのバルブ51が設けられている。また、配管
4cの合流点と流量センサー48との間には配管4cを
閉塞するためのバルブ52が設けられている。
【0037】この流量コントローラー8a´は、上述し
た流量コントローラー8aと同様に材料ガスの流量を制
御する。一方、流量センサー42(および/或いは流量
センサー41)の検出不良を監視する場合、装置を停止
した状態で、バルブ51を閉塞するとともにバルブ52
を開放し、配管4cを介して不活性ガスを流入する。そ
して、流量センサー42(41)の検出値と流量センサ
ー48の検出値とを図示しない比較器により比較して、
両者の値が異なる場合に流量センサー42(41)の検
出不良を判断する。
【0038】このように、材料ガスが流れる供給管4a
と別系統の配管4cを介して腐食作用のない不活性ガス
を流して流量センサー42(41)の検出不良を判断す
ることにより、流量センサー48による正確な流量検出
に基づいて流量センサー42(41)の検出不良をより
確実に判断でき、製品の歩留りが向上する。
【0039】また、この流量コントローラー8a´は、
流量コントローラー28の代りに導入管26の途中に設
けられても良く、この場合においても同様の作用および
効果を有する。
【0040】尚、この発明は、上述した実施例に限定さ
れるものではなく、この発明の範囲内で種々変形可能で
ある。例えば、本実施例においては、プラズマCVD装
置について説明したが、この発明は、熱やサイクロトロ
ン共鳴等を利用した真空装置にも適用できる。また、こ
の発明は、成膜装置に限らずエッチング装置等の各種真
空反応炉を有する装置に利用できる。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、高稼働率で安定して作動でき、真空容器内の圧力を
高速且つ高精度に制御可能な真空装置および真空装置の
流量コントローラーを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、この発明の真空装置の実施例に係るプ
ラズマCVD装置を示す概略図。
【図2】図2は、図1の真空装置に設けられた材料ガス
の流量コントローラーを示す概略図。
【図3】図3は、図1の真空装置に設けられた圧力調整
ガスの流量コントローラーを示す概略図。
【図4】図4は、図1の真空装置に設けられた他の実施
例に係る流量コントローラーを示す概略図。
【符号の説明】
1…プラズマCVD装置、2…真空容器、4…供給管、
6…排気管、8a、8b、28…流量コントローラー、
10…ガラス基板、12a、12b…電極板、14…電
源、16…ヒーター、22…ルーツ真空ポンプ、24…
多段ポンプ、26…導入管、32…圧力センサー、34
…圧力コントローラー。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被加工物を収容する真空容器と、 上記真空容器を真空状態に減圧する吸引手段と、 圧力調整されて上記真空容器内に供給される材料ガスの
    流量を制御する第1の流量制御手段と、 上記真空容器内の圧力を検出する圧力検出手段と、 上記真空容器から上記吸引手段へ向うガス流路内に供給
    される圧力調整ガスの流量を制御する第2の流量制御手
    段と、 上記真空容器内の圧力を所定の値に維持すべく、上記圧
    力検出手段からの検出信号に応じて上記第2の流量制御
    手段を制御する圧力制御手段と、 を備えていることを特徴とする真空装置。
  2. 【請求項2】 上記圧力調整ガスは、不活性ガスである
    ことを特徴とする請求項1に記載の真空装置。
  3. 【請求項3】 被加工物を収容する真空容器と、 上記真空容器を真空状態に減圧する吸引手段と、 圧力調整されて上記真空装置内に供給される材料ガスの
    流量を制御する第1の流量制御手段と、 上記真空容器内の圧力を検出する圧力検出手段と、 上記真空容器から上記吸引手段へ向うガス流路内に供給
    される圧力調整ガスの流量を制御する第2の流量制御手
    段と、 上記真空容器内の圧力を所定の値に維持すべく、上記圧
    力検出手段からの検出信号に応じて上記第2の流量制御
    手段を制御する圧力制御手段と、 を備え、 上記第1の流量制御手段は、 上記真空容器内へ供給される材料ガスの流量を検出する
    第1の流量検出手段と、 上記第1の流量検出手段からの検出信号に応じて材料ガ
    スの流量を調整する流量調整手段と、 上記真空容器内へ供給される材料ガスの流量を検出する
    第2の流量検出手段を有し、この第2の流量検出手段の
    検出値が上記第1の流量検出手段による検出値と異なる
    場合に上記第1の流量検出手段の検出不良を警告する警
    告手段と、 を備えていることを特徴とする真空装置。
  4. 【請求項4】 上記第2の流量制御手段は、 上記流路へ供給される圧力調整ガスの流量を検出する第
    1の流量検出手段と、 上記第1の流量検出手段からの検出信号に応じて圧力調
    整ガスの流量を調整する流量調整手段と、 上記流路へ供給される圧力調整ガスの流量を検出する第
    2の流量検出手段を有し、この第2の流量検出手段の検
    出値が上記第1の流量検出手段による検出値と異なる場
    合に上記第1の流量検出手段の検出不良を警告する警告
    手段と、 を備えていることを特徴とする請求項3に記載の真空装
    置。
  5. 【請求項5】 上記圧力調整ガスは、不活性ガスである
    ことを特徴とする請求項4に記載の真空装置。
  6. 【請求項6】 真空装置の真空容器に連通した流路を流
    れるガスの流量を制御する流量コントローラーにおい
    て、 上記流路を流れるガスの流量を検出する第1の流量検出
    手段と、 上記第1の流量検出手段からの検出信号に応じて該ガス
    の流量を調整する流量調整手段と、 上記流路を流れるガスの流量を検出する第2の流量検出
    手段を有し、この第2の流量検出手段の検出値が上記第
    1の流量検出手段の検出値と異なる場合に上記第1の流
    量検出手段の検出不良を警告する警告手段と、 を備えていることを特徴とする流量コントローラー。
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